今週の土日は連休。お昼間はちょっと外出。先日リニューアルされたばかりのワイングロッサリーのショップに遅ればせながら遊びに行く。中は新しい匂いがして新鮮(笑)。商品の棚が白になったり、鏡が張られたり、といった効果で、店内が広く、明るく見える。バックスペースも段差が無くなって、作業のしやすそうなオフィスになっていた。スタッフの皆さんと社長に挨拶をしてしばらくお話。桜の季節にぴったりなロゼと白を一本づつとブリア・サヴァラン・アフィネを買って帰る。夜の会にちなんで、両方ともアメリカのワインを。そうそう。珍しいチーズが出ていると思ったら、神楽坂のアルパージュからも仕入れることにされたのだとか。
夜は、ブションにてワイン会。オレゴンの、エルクコーヴとチェヘイラムという二つの生産者を招いてのディナー。アメリカのワインはあまり飲んだことがないのでとても楽しみ。お話によると、アメリカではまだほとんどスクリューキャップが普及していないのだとか。長期の熟成に耐えるかどうか、など、時間がたたないとわからないものなので、生産者も使わないのだそう。アメリカは生産者も消費者も保守的だということらしい。なんとなく意外な感じがした。
ウェルカムドリンクは、Meriwether Discovery Cuvee Brut NV 。飲みやすくておいしいスパークリング。
大きく切られたバタール(たぶん)とオリーブ、タプナード。パンに付けて食べればそれだけでワインが進む。
ブションでは、これだけたくさんの会でもやっぱり一人づつ料理が選べる。でも今日は迷わないよ~。メインは決めてきたから(笑)。
前菜は、オマール海老のテリーヌ。
生クリームがふんわりと香る、やさしい風味。手前の黄色いのはマスタードかと思ったら、ちょっとふんわりしたマヨネーズのようなおいしいソースだった。近くの席の好青年さんが、このソースをパンに付けて食べたらとてもおいしいよ、と教えてくださったので、まねしてみるとやはりとてもおいしかった。
ワインは、Elk Cove Vineyards Pinot Gris '06 と、Chehalem Dry Riesling Reserve S'06 。テリーヌのやさしい風味とワインがよく合っていたのでうれしかった。
お話によると、オレゴンと言えばピノ・ノワールの産地なのだけれども、実はピノ・グリも力を入れている栽培品種なのだとか。ピノ・グリもリースリングも好きな品種。ピノ・グリは、樽を使わず、ステンレスタンクを使い、アロマティックでピュアな味わいに仕上げているそう。ピノ・グリの香りはかわいい少女のようで、そういう特徴が生きていたと思う。リースリングは特徴ある「オイリー」といわれる香りはあまり強くはないようだったが、逆にそれが飲みやすいという人もいた。
オレゴンと聞いて、まず思い浮かべるのは、ストロベリー。それは正しい認識で、オレゴンは苺の産地、でも苺だけではなくベリー類の名産地なのだそうで、実にいろいろな種類のベリーがあるのだとか。でもオレゴンはそれだけではなかった。なんと、サーモンが有名なのだそうだ。脂がのったサーモンをグリルしたものと、ピノ・ノワールは、とてもよい相性なのだそう。魚のピノという組み合わせは考えもしなかったので、大変興味深かった。
このお話を最初に聞いていれば、メインはサーモンを選んだかも?なのだけれど、メインはずっと食べたかったカスレ。スプーンですくって、白いんげんを写真に収めればわかりやすかったのだけれど、表面の香ばしいパン粉の下には、ほくほくの白いんげんがぎっしり。底の方には塩漬けの豚が隠れていて、ちょっと骨が飛び出しているのは鴨のコンフィ。噂どおりすごいヴォリュームで、師匠、友人に助けてもらって完食。某テーブルには厨房用の鍋でど~んと出ていたのがすごかった(笑)。念願かなったカスレ、とってもおいしかったなあ。
カスレは冬の料理ですかとブションのスタッフに聞くと、うちでは冬に出しているけれど、カルカッソンヌやトゥールーズでは年間を通して食べているでしょうとのこと。
赤ワインは、Chehalem Pinot Noir 3Vineyard S'04、Elk Cove Vineyards Pinot Noir Five Mountains '06。
同じオレゴンのピノ・ノワールでもやはり個性は違う。チェヘイラムの方が色が少し薄くて、透明感のあるかわいらしい感じの色。香りは、ベリーの産地というわけでもないと思うけれど、ちょっとガメイを思わせるような苺みたいな香り。3つのぶどう畑からとれたぶどうで作ったワインなのだそう。向かいでPICARLEさんが、甘いなあ、とおっしゃっていたけれど、わたしはそんなに感じなかった。確かに甘味はあるけれど、ほんのり果実、といった程度。
エルク・コーヴは色も濃く、さらにしっかりとした感じがした。こちらも想像していたほど甘くはなく、濃く、しっかりしているという印象。また、2004と2006は対照的なヴィンテージなのだとか。2004年は涼しいヴィンテージで、熟度が高くなく、バランスがよくデリケート、かつエレガント。2006年はこくと甘味。
次もピノ・ノワールで、Ribbon Ridge Pinot Noir '03。これはオーナーが一番先に植えた畑のぶどうだけで作ったワインで、アメリカでは3つの州でしか売っていないという貴重なワインだそうで、03年という暑かったヴィンテージのためか、より濃く、しっかりした印象。
最後はシラー。Elk Cove Syrah Del Rio '05。オレゴンはそんなに暑くはないところ(?)だと思ったけれど、シラーも作っているのだということが少し意外だった。南仏のものよりは強力でない印象。
デザートは苺のタルトを。オレゴンだし、とやはりオレゴン=苺のイメージなのだった(笑)。
たくさんのワインをいただいて、オレゴンのワインというものがほんの少しわかったような気がしたし、知らなかったことがたくさんあったのでとてもおもしろかった。「カリフォルニアではなくて、なぜオレゴンなのか?」という質問が出ていたようだけど、これに対してゲストは、「まだまだ完成されているとは言えず、チャレンジングであり、オレゴンのワインの質そのものを直接こういう場で飲んで検討していくのだ・・・」みたいなことを答えておられた。
Tさんはご帰宅、PICARLEさんとかもめさんといつものように新町六角に移動して、アンリ・ビリオ、コシュ・ビズアール ムルソー 2005、テタンジェなどを。
たくさん飲んだのに、不思議なほど元気・・・。
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