2008年6月28日

神戸に来たなら

001_2  展覧会のあとのお昼ごはんは、南京町の洋食屋、アシエットにて。伊藤グリルに行ったのだけど、予約でいっぱいでふられたので、系列店のここへ。海老フライと和牛煮込みハンバーグのランチを食べる。何もかも一から作ってます、といった感じの大変穏やかなお味。昔ながらの洋食もなかなかよいものだ。

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002 神戸に来たなら!!やっぱりモンプリュに足が向いた。もう場所も覚えた(たぶん)し、一人で行ける(おそらく)もんね。

 ショーケースに並ぶお菓子は種類も多くて、とても迷うのだけれど、ここは古典菓子がおいしいということがわかったので、今回も古典菓子のオペラを選んだ。染み出してくるくらいにコーヒーのシロップがアンビベされたビスキュイ、コーヒー風味のバタークリーム、ガナッシュが薄い層をなして、見た目にも大変よいバランス。やっぱり変なアレンジのしていない古典菓子はいいなあ。003

 これは、クレーム・モワルー。プラス200円でミニサイズが付けらるというので食べてみた。こくのあるソフトクリームといった感じ。ブルーベリーのソースがかかっている。これはまあ、おいしいんだけれど、わたくし的には、わざわざここに来て食べなくてもいいかないった感じ。ケーキを2個食べた方がいいかな(笑)。

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 前回、売り切れで涙を飲んだ、クレーム・ドランジュをテイクアウト。この気温での持ち帰りにはかなり危険を感じたけれど、ココットにも入っているし、いくら「カスタード」と書いてあってもよもや腐るということもあるまい。

 この大きさと、表面のキャラメリゼの具合から、たぶん、オレンジのシブーストなのだろうと当たりを付けた。メレンゲの泡でかさ高くなっているクレーム・シブーストでないと、この量は食べられないはずだから。

 推理は的中。ココットの底にはこれまたたっぷりアンビベされたビスキュイが敷かれ、クレーム・シブーストがたっぷり詰められている。ガルニチュールはオレンジ。Cabhv1rg_2

 また買ってしまった、ショッキングピンクの僧衣を着た、派手な尼さん、ルリジューズ。シュー生地と言い、キルシュの効いたクリームと言い、甘~いフォンダンと言い、やっぱりおいしいわ、これ。ほんの少しだけれど、襟飾りの白いバタークリームもとっても風味がよいのだ。帰宅した直後は、暑さで、少しだらけた尼さんになっていた。

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 お菓子がおいしいので、トゥレトゥールも期待が持てそう・・・と、キッシュ・ロレーヌを買ってみた。大きくカットされたベーコンがごろごろ。パート・ブリゼまでちゃんとおいしいのはさすが。

 やはり、古典はよい・・と、古典主義なわたしである。 

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2008年6月25日

カンパイアーモ!

 リストランテ美郷にて、キアンティの生産者、サン・ファビアーノ・カルチナイアのワイン会。イタリアのワインはあまり飲んだこともなくて、ほとんど知らないのでいろいろお話が聞けるのが楽しみ。カルチナイアさん、輸入会社のお若い社長さん、『イタリアワイン最強ガイド』という本を書かれたワイン商ご夫妻(奥様はイタリアの方で、美しい日本語とこまやかな気遣いで通訳をなさっていた)がゲスト。それぞれにこのワインに対して熱い思いをお持ちで、それがびしびし伝わってくるのがよかった。やはり愛がないと・・・。

 最初のワインは、実はカルチナイアではなく(トスカーナではスパークリングは作っていないとか)、ヴェネト州のプロセッコ、ル・マンザーネ プロセッコ ディコネリアーノ エ ヴァルドッヴィアデーネ NV(長っっ。しかも読み方わからないのでこれでいいのかどうなんだか。)

 蜂蜜のような香りがしてほんのり甘い。食事の前の一杯にとてもいい感じ。001

 キャンティのツナ

 なんだか豚肉みたい、と言っていたけれど、実は豚肉。「貧乏人のキャヴィア」みたいに、ちょっと遊び心のある名前なのかな。下にゆでた大麦と古代小麦。

 次は白ワイン。チェルビオーロ ビアンコ 2005。生産本数が少なくて、多いときで7000本ほどしか作らないのだそう。シャルドネ85%、ソーヴィニヨン・ブラン15%、とぶどうはおなじみの品種だけれど、樽の香りもしっかりついているからか、ちょっと変わった感じがした。ソーヴィニヨン・ブランと樽というのがそんな印象を持たせるのかなあ。002

 前菜の盛り合わせ

 リボッリータ  馬肉のタルタル サマートリュフ添え  キャラメリゼしたアーティチョークのフラン

 この白ワインはスープに合います。今日はちょうどリボッリータがありますね・・とカルチナイアさん。リボッリータというのは写真左端の、ミネストローネのようなスープにパンを浸して食べるものだそう。本来気楽な料理だそうなので、日本で言うなら、汁かけごはんみたいな??確かに白ワインと好相性。

 次のワインは、キアンティ クラシコ 2005。うん、これは一口目で、素直においしいワイン。キアンティは安ワインというイメージがありますが(そうなんだ?)、これはちょっと違いますよ、との言葉どおり、安っぽい味はしない。この地方では魚とも気にせず合わせますとのこと。そこでお料理は、004

 カッチュッコ 美郷風

 お魚のスープ。隠れて見えないけれど、大きなクルトンの後ろにはえびと帆立のすり身を揚げた、さつま揚げみたいなの。濃い甲殻類の香り。白よりもむしろこの赤と合ったのは意外だった。

 次のワインは、キアンティ クラシコ レゼルヴェ チェッロレ 2004。チェッロレというのは畑の名前。複雑な香りを持つ、ゆっくり飲むワイン、とのこと。う~ん、同じキアンティとは言いながら、重厚になっている。サンジョヴェーゼ95%、メルロー5%。イタリアにはあまり知られていないぶどうの品種が、とてもたくさんあるのだとか。005

 タリアテッレ ホロホロ鳥モモ肉と若ゴボウのラグー

 パスタは手打ち。柔らかいごぼうの香りで、ラグーのお肉も脂が少なくてあっさり重くない。とは言え煮込みなので、重めの赤ワインとよく合う。

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 養老豚バラ肉とそのサルシッチャのロースト 白いんげん豆添え

 付け合せの白いんげんにもサルシッチャの風味が染み込んでいて美味。お肉もジューシー。

 最後のワインは、真打ってところ?カルチナイアさんが、ぶどうの配合や何やを、「自分で考えた」、とても大切にしているワインなのだそう。先のワインを、さらにさらに重厚にしたようなワインで、迫力があった。もっと重いお肉料理にもよく合いそうだ。

 パン2種類(プレーンとぶどう)008_2

 ドルチェの盛り合わせ 

 カントゥッチのブディーノ バニラジェラートを詰めたプチシュー 夏のモンテビアンコ

 プラス、季節の佐藤錦も。

 エスプレッソ

 カンパイアーモ!というのはイタリアの乾杯、という言葉と日本の乾杯、を掛け合わせたカルチナイアさんの造語だとか。この言葉が気に入っておられるようで、何回もカンパイアーモ!でした。

 会の後は、イタリアつながりということで、お久しぶりにお目にかかったP師(破門にならずに済みました)に、のどかさんと共に初めてロスコに連れて行ってもらう。若者の街にありながら、すっきりした内装の大人のワインバーだ。マクラン ディンダレッド2006という、ヴェネト州のデザートワインをいただいて、今日はイタリアワインのフルコース。

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2008年6月20日

こぶみかんの香り

 降れば土砂降り。というのはどこか外国の諺だったと思うが、ここ数年の梅雨の傾向だろう。それにしてもよく降るなあ。御池通で、梔子の花が咲いているのを見る。あの花びらの柔らかな白と、物憂いような甘い香りがとても好きだ。

 ハカセさんと、映画『相棒』を見に行く。かなり大掛かりなロケやセットはやはりドラマではなく、映画、という感じだ。水谷豊というと、わたしたちには、♪ぼくの先生は~(フィーバー)、なのだけれど、今の若い人にとっては、「杉下右京」なんだろうなあ。刑事がペアになってるドラマって、「トミーとマツ」が元祖だろうか、とかくだらないことを考えつつ、十分映画を楽しんだ。おもしろいよ~。

 そもそもタイ料理を食べる企画なので、映画の後は、タイカフェkati(カティー)へ。001_2

 飲み物はその地のものを、がモットーなので、シンハービール。ハカセさんはいきなりアラック(タイの焼酎のようなお酒)から始めているので 驚く。二杯目は、スターリーというスターフルーツのリキュールのソーダ割りを飲んだけれど、これは女子どもの飲むもの(笑)。とはいえ酔ったので飲み切れず。002

 ヤム・ウンセン

 春雨のサラダ。冷たいのかと思っていたら温かい。いかにえびに玉ねぎ、トマト、干し海老などなど。味がしっかり春雨となじんでいておいしい。003_2

 トム・ヤム・クン

 タイ料理でたぶん一番有名なえびの辛いスープ。パクチーや、カー(タイのしょうが)、こぶみかんの葉、レモングラスがたくさん入っていた。こぶみかんの葉は硬いので食べられないけれど、その香りは独特で、とてもおいしいもの。ベトナム料理によく使われていて、知ったものだけれど、タイ料理でも使うのか~。パクチーもこぶみかんの葉も大好きで、この二つの香りがあるとベトナムの味だなあと思う。タイ料理はほとんど食べたことがないので・・。004_3

 牛肉のレッドカレー炒め

 牛肉がとっても柔らかい。カレーも辛くてこくがあってごはんが欲しくなった。

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 揚げ春巻き スイートチリソース

 ソースをつけないでも、香ばしい皮としっかり味つけされた中身の豚挽き肉が十分においしい。

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  センレック・パット・キーマオ

 スパイシーバジル焼きそば。おいしいんだけれど、何で味つけしてあるのかほとんどわからない、というのが東南アジアの料理(笑)。ヌックマムとかナンプラーとか必ず魚醤系は入っているのだろうけれど。007

 嬉々としてハカセさんが食べていたデザートを一口味見。

 杏仁豆腐のライチシロップがけ。ぷるんと濃厚でおいしかった。

 「カフェ」と言ってはいるけれど、ここは立派なタイ料理屋さんだ。料理の種類も豊富だし、おいしい。すっかり気に入ってしまった。タイと言えば、ムエタイとかマッサージとかしか思い浮かばない貧困な知識だけど(笑)。008_2

  さて、食後は久しぶりにアイリッシュパブ(ヒル・オブ・タラ)に行くと言うので、ついていく。ギネスの誘惑には勝てないのだ。生を出してくれる店は限られているし・・。クリーミィな泡の上のクローバーの模様がギネスの証。ちょっとデザインカプチーノみたい。1パイント飲む。いいんだよ。。Guinness For Health だから。

 アイルランドの音楽のライブをやっていた。ギターとヴァイオリン(fiddleと言うらしい)のアンサンブル。アイルランドとかイギリスとか、一度は行ってみたいものだ。

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2008年6月14日

おしゃべり三きょうだい

 約3週間遅れのトモちゃんのお誕生会を、B légumes à table にて。

 ワインは白。アルマン・ウルスト リースリング コート・デュ・トリックハイム 2005。オイリーな香りの中にしっかりした酸があるおいしいリースリング。アルマン・ウルストってよく飲んでいるような気がする。飲んでいる度合いを考えると、きっとリースリングにせよゲビュルツトラミネールにせよ、おっと忘れちゃならないピノグリやピノブランも、アルザスのワインが、うちの者は皆好きなんだろうと思う。001

 

 アミューズは、なめらかなカリフラワーのムース。上には粗く砕いた塩がぱらり。

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 鱧とフォアグラの温かいサラダ 甘夏のドレッシング

 トマト、グリーントマト、にんじん、スナップえんどう、ブロッコリー、チコリなど、色とりどりの野菜の下に隠れているのは、粉をつけて焼いた鱧と、甘いオレンジピールのソースを乗せたフォアグラ。

 弟チョイスのすずきのポッシェも、サマートリュフがふんだんに乗って香りよく、おいしかった。005

 そらまめの冷たいスープ ヴァニラの香り

 真ん中の白いのは、なんとヴァニラアイスクリーム。そう、デザートに出てくるような。スープの塩味と甘味が混じり合って、不思議な感じ。

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 黒鯛とサマーポルチーニ茸のソテー そのジュのソース

 生のポルチーニを少しだけ乾燥させてから使っているとか。なので、ふっくらとした生の食感を保ちながらも、香りと旨みが濃くなってる。魚が付け合わせみたいに感じたりする(笑)。

 ワインは、グラスの赤。シャトー・モンペザ 2001。う~ん、濃い・・・。ちょっ持て余すのでは・・と一同不安に思うも、料理と合わせたら問題なかった。009_2

 迷いに迷って選んだメイン、牛タンの厚切りソテーとじゃがいものグラタン

 野菜のブイヨンで長時間ゆでたという牛タンがものすごく柔らかく、野菜の風味も吸って、しっとり~。弟とともに絶賛。

 トモちゃんが食べたのが、リ・ド・ヴォーとホワイトアスパラガスのソテー ブルーチーズのソース。迷いに迷っただけあって、こちらもとてもおいしい。ブルーチーズのソースのからんだ付け合せのじゃがいももいい味だった。

 バゲット バター 010

  オレンジのクレープ チョコレートのソルベ添え

 デザートが選択性じゃなくなったのは残念だなあ・・・。ちょっとボリュームも控えめになったしねぇ・・・。ん~。

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 ヴァニラのマカロン

 最後はエスプレッソで。

 久しぶりのべーさん。やっぱりおいしいね! 

 わたしと弟の食べるペースが見事に同じだと、トモちゃんが指摘する。さすが姉弟、これはDNAなのかミームなのか。今の若者にはやるもの、戦国時代と蟹工船。age嬢とゴスロリは果たして同一系統なのか?京都人について、及び、グレゴリ青山の新刊「もっさい中学生」について。などなど。

 寄っては話尽きないきょうだい三人なのであった。うるさいよ(笑)!

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2008年6月10日

えんどう豆

 小豆の今年の誕生日は、さゝ木でお祝い。何かとしばらく不義理をしておりまして申し訳ありませぬ。今夜は思い切りうまいものを楽しみましょう。

 お酒はまず、オリジナルの日本酒「祇園さゝ木」から。005

 雲丹と茄子 

 上にかけてあるのは、固まる前の胡麻豆腐、といった感じの葛と練り胡麻のあん。細かく刻んだ甘酢しょうががちらしてある。雲丹と葛がとろ~っと絡んで、濃厚な旨みが口の中に広がる。

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 五島の太刀魚と新じゃがの博多押し ホワイトアスパラガス フルーツトマト

 和風のテリーヌといった趣。アスパラはゆでたてで香りがよく、トマトは甘い。じゃがいもと太刀魚って意外な感じだけれども、しっくり合ってた。白ワインとも合いそう。007_2

 鱧 梅肉 隠元 実柚子

 螺鈿と蒔絵で光る蛍を描いた美しいお椀。蓋の裏側のその絵に、湯気の霞がかかって、さらにきれい。

 実柚子というのは小さな小さな柚子の赤ちゃんで、この時期ならではのもの。葛粉を打った鱧はふんわり。鱧はこんなふうに食べるのが一番好きだ。008

 産地をきちんと言ってくださるんだけど、地理に弱く、どうもうろ覚え・・・。今日は全体的に九州が多かったような?

 アマテガレイ 肝の裏ごしを加えたおろしポン酢で

 車海老(豊後水道?) 大とろのにぎり(勝浦)

 こりこりしたかれいがとてもおいしい。ポン酢に加えた肝がまったりと濃厚で、それだけなめてもお酒が進む(笑)。二杯目は越後流。小豆もわたしも、ここでは日本酒以外ありえない。009 

 三河湾の活鳥貝

 まな板の上でどん!とたたけば、身がくるんと丸くなる。塩とわさびで。こりこりで、すごく複雑で繊細な香り。

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 周参見の鰹のにぎり

 もう鰹も食べ納めなのだとか。そう言えば、わたし、今年最初で最後の鰹だ・・。すごい旨み。

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 かりかりに焼いた海老の頭

 友人に海老の食べられない男子がいる。なんでも昆虫に似ているからだそうだ。彼には絶対にこれは味わえないだろうな(笑)。

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 さゝ木流(?) へしこと干し蛍烏賊のピッツァ

 ピッツァ釜の活躍。餅米とうるち米を合わせて作った餅の上に重湯を塗り、生のレタス、へしこ、干し蛍烏賊

 まさに酒飲みのための・・・といった一品。香ばしく濃い烏賊の風味、ちょっと塩の効いたへしこの旨み。焦げた端っこの餅生地の香ばしいこと!

 へしこって初めて食べた。わたしはかなり好き嫌いがあるのだけれど、このお店ではなんでもおいしくクリアする。013

 鮑のやわらか煮 肝のソース 水茄子 一寸豆

 鮑は旬までもうちょっと、なのだそうで、肝の味が少し弱いので、オイスターソースで補っているのだとか。水茄子は生でしゃっきりみずみずしい。

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 広島のじゅんさい

 じゅんさいを見れば夏、それもなぜか「6月」だと思う。それと必ず深泥池を思い出すのだけれど、深泥池のじゅんさいって食べてもいいことになっているのだろうか。夏になるとぬるぬる食材が多くなるなあ・・。015_2

 天然のすっぽんの玉とじ

 天然のすっぽんは養殖のと比べて、脂がしつこくないんだって。しょうがの香りがふんわり。スープにはすっぽんの滋味がじわ~。玉とじにしたのって初めて食べるけれど、これがよく合う!

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 御飯は二種類。まずはまぐろの背落ちと中落ちの丼。香の物は、茄子・キャベツ・しば漬け。茄子がとってもおいしい。

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 滋賀県は中主(ちゅうず)のえんどう豆の豆御飯。「うまい豆です」と佐々木さん。

 実は、えんどう豆が子どもの頃から嫌で、春になると何度も食卓に上っていた豆ごはんも、どこで食べても今日の今日までおいしいと思って食べたことはない。

 この年になって、初めておいしいと思って食べた記念すべき豆御飯。なんとまあ(笑)!お代わりまでするなんて。ほんのり甘くって、嫌な匂いがなくって、豆の中のざらっとしたでんぷんの顆粒がものすごくおいしいの。ほんとに「うまい豆」。おはしでつまんで一粒づつ味わってしまったくらい。豆もいいけど、炊き方もいいからなんだろうなあ・・。

 「おいしいと思って食べるいくら」にめったに出会わないように、「おいしいと思って食べるえんどう豆」にもこの先めったに出会わないような気がするなあ・・。こんな豆御飯ならいつでも食べたい。018  

 ぼけた写真だけれど、デザート。

 山梨の桃・宮崎の完熟マンゴー・さくらんぼ 夕張メロンのジュレがけ

 小豆ちゃんとのお付き合いももう10年?匍匐前進でいっしょに生き延びてきた戦友って気がするなあ・・(笑)。過去も現在も未来もありがとう(^^)。

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2008年6月 8日

古典的な

 職場の歓送迎会で、高島屋の7階の萬養軒へ。招かれる立場で、というのは何年ぶりか。デパートの上のお店なのに、静かな個室があってちょっとびっくり。001

 じゅんさいとキャビアのロワイヤル009

 鱧と冬瓜 オマール海老のジュレがけ014_2

 フォアグラのポアレ ベリーのソース015

 パリソワーズ

 じゃがいものクリームスープとコンソメジュレが2層になった、冷たいスープ。ヴィシソワーズ(ヴィシー風)の上にコンソメジュレが乗れば、パリソワーズ(パリ風)と呼ばれる・・・らしきことは聞いたことはあるが、実際に食べたのは初めてかも?古典的だなあ、と思った。

 下のクリームスープの味も、上のコンソメジュレの味、香りともとてもおいしく、二つが混じり合ったかげんは絶妙でもあった。満場一致(?)で「今日の一皿」(笑)。

 奈良ホテルのダイニングで食事をしたときも思ったことだが、古典的なこういう料理が、きちっとおいしいというのが、昔ながらのレストランのよさだろうと思う。016

 舌平目のフライの中にベシャメルソースが入った、クリームコロッケみたいなの 上にはクルヴェット ソースはトマトソース

 柔らかい酸味のトマトソースにクリーミーなベシャメルソースという組み合わせもこれまたクラシックだ。019

 シャリアピンステーキ

 名前だけは知っていても実際食べるのは初めてのシャリアピンステーキ。昭和13年に帝国ホテルでロシアのオペラ歌手のために考案された料理である。玉ねぎでマリネした牛肉の上にはさらによく炒めた玉ねぎが乗っている。ソースはデミグラスソース。

 バゲット 丸パン バター

 飲み物はグラスのシャンパーニュ(パイパー・エドシック)とグラスの赤ワイン(ローヌ?)を1杯づつ。でもたった2杯を持て余し、しかも長時間酔う。ちょっと飲まない間に、なんて経済的な体質になったのだろう。

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 フランボワーズのソルベ マンゴープリン ココナッツミルク アロエのコンポート ピスタチオとくるみのケーキ

 ケーキのバタークリームがおいしいのも、やはり古典的?

 コーヒー

 楽しい会をありがとうございました(^^)。

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2008年6月 1日

シトロン・サレ

 今日から6月。職場の制服も、新しいデザインの夏服に衣替えだ。来週あたりにはもう梅雨入りだそうで、夏も近いんだなあ・・・。で、夏にはまた一つ年を取るのだ(笑)。

 今の職場のある地域には、まったく縁もゆかりもなく、いまだにここがどこなのかよくわからないような状態なのだが、地図を見ていて、職場のすぐ前の通をずっと東へ行くと、実はよく知っている通なのだということ発見して驚いた。通の名前が変わってしまっているのでまったくわからなかったのだが、さして勾配もないような、東へ伸びる一直線の道。この道を通れば、自転車でも楽勝のような気がしたので、梅雨に入る前に一度試してみよう。予想所要時間は40分と見た。

 夕方、職場にさっちゃんが車で迎えに来てくれて、ゆるやかなだらだら坂を下って街中へ戻り、シトロン・サレで夕ごはんを食べる。最近、やはり人気が出てきているようで早い時間からお客さんは多い。3階のソファ席に案内される。001

 リエット

 薄切りのバゲットにたっぷり盛って食べる。塩加減もちょうどよく、脂の滋味がよく味わえる。

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 サラド・ペトロシエンヌ

 根セロリとハム、チーズ、さやいんげんの細切りのサラダ。しゃきしゃきした食感もおいしいし、わたしは根セロリという素材が好きだ。セロリほど強力ではない、柔らかなセロリの香り。この香りが、フランスのお惣菜だなあ、という感じ。003

 タルト・オニョン

 飴色に炒めた玉ねぎとブルーチーズのタルト。玉ねぎの甘味とブルーチーズの香りがなかなか個性的。添えてあるキャロット・ラペの味つけもよかった。004

 豚バラ肉のカシス煮込み

 ちょっと珍しいかな、と思って注文。とろりととろけるようなバラ肉。ふんわり香るカシスのフルーティーな香りと柔らかな酸味・・・。とてもおいしかった。

 飲み物は、赤ワインをグラス1杯。だけど酔った。ああ、小酒飲みだなあ・・・。005_3  

 塩キャラメルのクレープ

 「塩味の」という名前でも、この店はシトロンなのだから、やっぱりお菓子は食べたい。せっかくデザートに食べるのだから、持って帰れないものにしよう、と、クレープを選んだ。生地はプレーンとそば粉を選べたので、そば粉のを。へりのぱりっとやけた部分が香ばしくておいしい。キャラメルソースは塩がけっこう効いている。溶けかかったヴァニラアイスクリームがソースみたい。006  

 ガラスのカップに入ったコーヒーで締め!

 もう20年くらいになるかなあ。古い友達。いい時も、悪い時も。共に白髪の生えるまで・・(笑)。

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2008年4月26日

神戸の北の方(2) 弓削牧場

 有馬温泉を後にして、遅めのお昼を食べに行ったのは弓削牧場。住宅街の真ん中に広い敷地の牧場があるなんてかなりびっくりする。神戸は、山と街と海の距離がとても近い。046

 ホルスタイン。大きい!ここでは24時間放牧をしているそうだ。毎日牛乳を搾り、チーズを作って・・・なんて、北海道とかそんなイメージだけれど、でもここは神戸市内なのよねぇ・・・。047

 庭にはハーブがたくさん植わってる。これはローズマリー。このハーブはローストしたじゃがいもとか鶏肉なんかにとてもよく合っておいしい。花は初めて見るけれど、紫の小さな花がとても愛らしい。Scarborough Fair の歌詞なんかを思い出す。♪Parsley, sage, rosemary and thyme...035

 チーズハウス・ヤルゴイでは、乳製品をたっぷり使った料理やお菓子が食べられる。トモちゃんが予約をしておいてくれていて、チーズのフルコースを食べる。

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 ホエージュース。ホエーというのは、乳清のことで、牛乳からチーズを取った後の上澄み。それをパイナップルジュースで割ったものがこれ。ほのかな甘味と酸味がある、柔らかなヨーグルトのような風味。026

 カマンベールチーズ。ちょうど良い熟成加減で、とろりと柔らか。

 生チーズの冷奴風。ここのスペシャリテ、フロマージュ・フレを、さらし玉ねぎ、大葉、すだちと醤油で食べる。最初はほんとに合うのかなあと半信半疑だったけれど、これが合う!フロマージュ・フレと言えば、蜂蜜やジャムやお砂糖で甘くして食べるばかりだったけれど、これはまた新しい発見だ。028

 キッシュ・フィーヌゼルブ。庭にたくさん植わっているハーブを使ったキッシュ。中にも生チーズがたくさん入っている。029

  自家栽培の摘みたてハーブサラダ。彩りがとてもきれい。いろいろな西洋野菜と、エディブル・フラワー、香りのよいハーブ。やはりここにも生チーズが添えられていて、ドレッシングと混ぜて食べる。

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 ホエー(乳清)シチュー。これもここのスペシャリテ。ホエーをベースにカマンベールを風味付けに溶かし込んだシチューはとてもさらっとしているのに、豊かなこくがある。香りもとてもよくて食欲をそそる。中に入った鶏肉の味もいい。スーフをパンに染み込ませて食べるとまたおいしい。031

 牧場の丸パン。プレーンと、くるみが入ったの。

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コールドビーフの生チーズ添え。牛肉にハーブと生チーズを巻いてポン酢で食べる。033

 何種類からかデザートは選べる。わたしはアンジュを。これはつまりクレメ・ダンジュで、生チーズとクレーム・シャンティイーを合わせて水分を軽く切ったもの。「ざる豆腐」といった感じかな。添えられたブルーベリーソースも自家製で美味。トモちゃんはナッツ好きなので、ピーカンナッツのタルトを、弟はヴァニラアイスクリームを食べていた。もちろん味見(笑)。

 最後はやはり牧場なのでカフェオレで。これは残念ながらもう一つだったな。なんでだろ?

 生チーズけっこう食べたねぇ・・などと言いながらのんびりくつろぐ。山羊や羊を見たり、牛を見たり。そんなに「見学」というほどの施設はないのだけれど、街中からちょっと山へ行っただけでこういう空間があるのはやはり驚きだ。車がないと行けなさそうだけど・・・。                                       

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2008年4月17日

失楽園

 少し痩せた。すばらしい。痩せたい人には、ぜひうちの職場にて仕分けと配架とブックトラック運びをおすすめする。1ヵ月がんばれば、あなたもワンサイズダウン間違いなし。そんな職場も、降り続く土砂降りの雨のせいで、今日は珍しくゆっくりとしていた。

 夜は、レオーネという小さなトラットリアにて秘密の会合。肉料理が得意なシェフのようで、メニューの多くは肉料理で、どれもおいしそう。

001  茄子のマリネ002

 豚足と白いんげんのクロケット004

 ゴルゴンゾーラソースのペンネ005

 パッパルデッレ 豚頬肉のラグー007 

 イベリコ豚舌のグリル008

 仔羊胸腺のソテー 仔羊肉のラグーソース

 お肉のイタリアンを味わった、という感じ。どれもおいしかったが、特にクロケットと豚舌のグリルが気に入った。どの料理も赤ワインとよく合う。

 ワインは、カラフの白(ハウスワイン?)、赤は、ロッソ・サレント ’05ファルネーゼ ドン カミッロ ’06

 久しぶりの会合。わたしたちは、楽園を追われたんだね。わたしたちは、どこに行くのだろうね。わたしたちの安住の地はありやなしや?

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2008年4月10日

試験が終わって

 昨日の夜はかなり早い時間から眠りの沼に引きずり込まれたみたいになって、途中、夢遊病者のように顔を洗って歯を磨いてさらに眠って、トータルで10時間は眠ったみたい。パソコンのスイッチも入れなかったくらい。たまにこんな日があって、ちょっとびっくりする。

 新しい職場で、正味7日間働いた。とにかく何もかも処理しなくてはならない量が多くて、その物量に圧倒されるけれど、おかげさまで今のところさほどの苦労はなくやれているようだ。昔取った杵柄だろうか。前にいた館の利用者さんも、閉館後はこちらに来られる方も多いので、以前の常連さん方に「こっちに来たはるんやね~」とか「こんにちは。またよろしく。」とか、声を掛けてもらえるのがうれしい。前の館には6年勤めたが、その間に利用者の方々とよい関係が築けていたのかな、と思う。

 午後半ば、昇級試験。何かといわく付きとなった試験だけれど、受けておかないと損は損。今回は論文がないので、約10分ほどの面接。質問は4つほど。まあ、そつなくこなした感じ。面接を終えてカウンターに戻ると、ブックメールで到着した本でカウンター内はあふれかえり、ベテラン職員が「どこから手をつけたものか!」という状態となっていたのですぐにカウンターに復帰。一心不乱に予約本を棚に組み込む準備としての仕分け(こんだけやってもまだ準備!)をやっていると、「すみません」と声がかかる。

 振り返ると小豆だった。今日は試験日なので、友人や知り合いがちょこちょこ訪ねてくるのだった。面接の時間まで時間をつぶしに来たと小豆が言うので、ならいっしょに仕分けをやらないかと言うと、無碍に断られて去られた。冷たいな、小豆。両面ブックトラック2台ぎっしりの予約本をきっと視界の端にも入れたくなかったのだろう。気持ちはわかる。でもわたしなら手伝うけどね~え(笑)?

 夜はTさんと共にワインバーへ。

 まずはミッシェル・アルノー。いつ飲んでもおいしいブラン・ド・ノワールだ。お料理、まずは平目のカルパッチョ。フルーツのソースがシャンパーニュや白ワインとぴったり。

 白ワインはドゥー・モンティーユ ブルゴーニュ・ブラン 2005。モンラッシェグラスで出される。柑橘の風味に少し樽。ミネラルもしっかりあって、おいしい。

 田舎風テリーヌ。これをいただくたびに、ああ、プロの味だなあと思う。エスカルゴ。薄切りのパンの上にソースごと置いてオープンサンドみたいにして食べたらこれがまたおいしいのね~。今日のキッシュは、長芋・ブロッコリー・しいたけ・トマト。いつも食感を考えて組み合わを決めているんだって。ソムリエOの話では、カウンターの後ろに組み合わせ表が張ってあるのだそうだけど・・・。これは信じていいものか・・・。

 赤は、ブリューレ・ロック ニュイ・アン 2004。ニュイ・サンジョルジュはよく飲んでいるような気がするけど、けっこう好きなのかも。メインは、鴨の骨付きもも肉の白ワイン煮込み。付け合せはゆでたじゃがいもと菜の花。4時間煮込んだという鴨は、まるでコンフィみたいにほろほろ。ちょっとポトフを思わせるくらいあっさりしているのだけれど、お肉のこくと旨みはしっかり。

 カウンターは満席に。繁盛何より。でもわたしたちは長居(笑)。すみません・・。デザートワインをいただく。シャトー・グラン・ペイロ 2004。ジロンド県は、ソーテルヌの対岸のワインだそう。デザートワインをいただくのってちょっとした贅沢をしている気がする。Tさんはガトー・ショコラ。ちょっと分けてもらっていただく。粉の大変少ない配合で、下はしっかりしたガナッシュのよう。120℃というかなり低い温度(時間はたしか1時間とおっしゃったかな?)での焼成だそうで、ちょっとびっくり。

 思いがけない方々とお会いできてちょっとお話もできたし、とても楽しかった。明日からもがんばっていきまっしょい(笑)! 

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2008年4月 2日

年年歳歳花相似 歳歳年年人不同

 新しい職場に初出勤。定時よりかなり早く着き、返却本があふれかえって大変なことになっている返却ポストを横目に見ながら二階へと上がる。日本全国津々浦々、休館日明けの朝の返却ポストはこのような惨状を呈していることだろう。

 とりあえず制服に着替える。定時まで間があって、まだ何の挨拶もしていないし、紹介もされていないが、あのポストの惨状を目の当たりにしてやるべきことは一つしかなく、係の人に「取り合えずポスト返却やりましょうか?」と聞くと「はい」と言うので、まだ名前も知らない人に混じって、しょっぱなからがんがん肉体労働。

 始業時ぴったりに職員全員が招集され、役職付きを含め、「4月からの新しい人」のお披露目会が行われる。

 課長が司会をし、一人づつ「新しい人」が自己紹介をしていくのだが、何名か終わった後で、課長、「ほか、もれている人?」・・・・・「はい。」わたしとTさんだ。すでに制服に着替えて働いている最中に招集され、前からいるスタッフとすっかりなじんでいたらしい。一応、「新しい人」なのだが。その後、課長に連れられ、ぞろぞろと市中引き回し各所属への挨拶回り。元締めは大きな組織なので、わたしがいる間にはきっと、ちらとも顔を見ないであろう人がほとんど。

 元締めの、某カウンター。ここはわたしの仕事上の原点とも言える場所だ。20代前半のまだ若い日、ここを後にしてから幾星霜。再びこのカウンターの中に立つことになるとは・・・。

 年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず。

 カウンターから見る景色はあの頃とそう変わらないけれど、いっしょに働く顔ぶれはがらっと変わり、わたし自身もあの頃とは変わった(はず)。

 今まで働いていた、小さな館とは違って、元締めは、利用者も、スタッフも、資料の数も、返却本も、ブックメールも、予約も、何もかもの絶対量が多い。特に今日は休館日明けの水曜日で、とにかく忙しい。わたしがここで働いていた頃よりも今の方がずっと忙しいのは明らかであるのに、「そうそう、ここはいつもこんなふうに忙しかったよ・・・」と懐かしさすら感じるほどで、特にとまどいも感じなかったのが不思議だった。

 公共図書館の仕事はどこでも同じ、というのは事実だが、館によって細かなやり方や手順に違いがあるというのも事実であるので、何か一つ仕事をするのでも、そこでのやり方を尋ねて、教えてもらわないといけない。

 人に教えてもらい、指示されながら仕事をするということから、もう何年も遠ざかっていたため、それがとても新鮮に感じる。カウンターの責任者は、とても丁寧に親切に説明してくれる。どちらかと言うとわたしは「迎えられる人」のしんどさよりも「迎える人」のしんどさの方を多く経験しているために、忙しい日を、より忙しくしてしまっていることに対して申し訳なく思う。

 でも尋ねないわけにはいかない。たとえば、今までいたところでは、すぐに処分してしまっていた書類や用紙なども、新しいところでは保管しているかもしれない。レシート1枚、メモ書き1枚だってそうだ。だからどんな細かいことでも必ず先に逐一、尋ねた方がいい。これはどんな仕事にも当てはまることだけれど、案外できない人が多いようで、友人もよく嘆いている。「今度異動してきた人は、とにかく、訊く、ということをしない人で・・・」年を取るほど、勤務年数が長くなるほどこういう人が多くなるようだ。

 元締めの某カウンターでは、日々の仕事が実にシステマティックに動く。非常に興味深い。大きいところには大きいところのシステムがあり、同じように、小さいところには小さいところのシステムがある。小さいところに大きいところのシステムをそのまま採用しようとしてもかえって無駄が出ることもあるし、大きいところに小さいところのシステムを持ってきても仕事量に追いつかない。

 昔、元締めで多くのことを学んで、小さい館へ出たときに上に書いたようなことを実感したのだが、今回また、そのようなことを強く感じた。元締めのカウンターのシステムは、昔に比べて、さらに大人数・大量数向けのシステムに進化していた。

 カウンターに座っていると、目聡く、「お姉ちゃん、今日からやな。どっから来たん?」とか、「お姉さん、新しい人やな?」とかいろいろとおっちゃんに声をかけられる。どうもここは「お姉さん」と職員を呼ぶ利用者が多いようだ。もといた館の常連さんにもたくさん会って、言葉を交わす。

 こうしてばたばたと初日が終わる。

 夕方からは友人と、ガブ飲みワイン 洋彩WARAKUでごはんを食べる。ガブ飲みワインと言うだけあって、グラスワインは5~600円。ボトルも2千円台から、と、非常にリーズナブル。

 南アフリカのリースリングとボルドーの赤。田舎風パテ、エスカルゴの香草バター焼き、フレッシュの白アスパラガス、自家製白ソーセージ、牛頬肉のシチュー、タイ風フライドチキン、ゴルゴンゾーラのタリアテッレ。料理がどれもおいしかったのでびっくり。

 *ガブ飲みワイン 洋彩WARAKU

  中京区丸太町通西洞院東入る梅屋町171番地 カマンザビル2F

  TEL 222-1256 月休

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