2008年6月30日

水無月

001  夏越の祓。茅の輪をくぐって、半年間の厄を祓うわけだが、今年は神社に行けなかったので、家の神棚を拝む。去年、お稲荷さんで受けてきた小さい茅の輪ももうはずしておかないと。護符やお守りの効果は、一年だ。

 それとは別に、今日は水無月を食べる日だ。

 仕事の帰りに家の近くのお餅屋さん(あるいは、”おまんやはん”)に寄ると、既に先客がおり、その人は水無月を4個買った。次にわたしも水無月を4個(白2個、抹茶2個)買った。次に来た人は水無月を6個買った(白3個、黒3個)。

 さすがは6月30日、飛ぶように売れる水無月である。皆さんも食べましたか。抹茶もいいけど、やっぱり白が一番、らしくていいな。ういろうと同じく、嫌いな人は嫌いだが、わたしは子どもの頃から好き。

 今、さんこさんとこ行ってきたら、しっかり食べてるね(笑)。そして、いちご味の水無月というものがあることを知った。超ビミョーなのだが。

 ところで、お餅屋さん(おまんやはん)、お菓子屋さん、の微妙なニュアンスの違いは、京都人以外にも周知のことなのだろうか。

 家に帰ると、父が「今日水無月食べる日やって知ってる?」と聞いてきた。知らいでか。既に半世紀は住んでいるというのに、もう一つこの街の習慣が身に付かない人だ。彼にはもちろん、上記の店の違いはわからない。

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2008年6月28日

神戸に来たなら

001_2  展覧会のあとのお昼ごはんは、南京町の洋食屋、アシエットにて。伊藤グリルに行ったのだけど、予約でいっぱいでふられたので、系列店のここへ。海老フライと和牛煮込みハンバーグのランチを食べる。何もかも一から作ってます、といった感じの大変穏やかなお味。昔ながらの洋食もなかなかよいものだ。

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002 神戸に来たなら!!やっぱりモンプリュに足が向いた。もう場所も覚えた(たぶん)し、一人で行ける(おそらく)もんね。

 ショーケースに並ぶお菓子は種類も多くて、とても迷うのだけれど、ここは古典菓子がおいしいということがわかったので、今回も古典菓子のオペラを選んだ。染み出してくるくらいにコーヒーのシロップがアンビベされたビスキュイ、コーヒー風味のバタークリーム、ガナッシュが薄い層をなして、見た目にも大変よいバランス。やっぱり変なアレンジのしていない古典菓子はいいなあ。003

 これは、クレーム・モワルー。プラス200円でミニサイズが付けらるというので食べてみた。こくのあるソフトクリームといった感じ。ブルーベリーのソースがかかっている。これはまあ、おいしいんだけれど、わたくし的には、わざわざここに来て食べなくてもいいかないった感じ。ケーキを2個食べた方がいいかな(笑)。

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 前回、売り切れで涙を飲んだ、クレーム・ドランジュをテイクアウト。この気温での持ち帰りにはかなり危険を感じたけれど、ココットにも入っているし、いくら「カスタード」と書いてあってもよもや腐るということもあるまい。

 この大きさと、表面のキャラメリゼの具合から、たぶん、オレンジのシブーストなのだろうと当たりを付けた。メレンゲの泡でかさ高くなっているクレーム・シブーストでないと、この量は食べられないはずだから。

 推理は的中。ココットの底にはこれまたたっぷりアンビベされたビスキュイが敷かれ、クレーム・シブーストがたっぷり詰められている。ガルニチュールはオレンジ。Cabhv1rg_2

 また買ってしまった、ショッキングピンクの僧衣を着た、派手な尼さん、ルリジューズ。シュー生地と言い、キルシュの効いたクリームと言い、甘~いフォンダンと言い、やっぱりおいしいわ、これ。ほんの少しだけれど、襟飾りの白いバタークリームもとっても風味がよいのだ。帰宅した直後は、暑さで、少しだらけた尼さんになっていた。

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 お菓子がおいしいので、トゥレトゥールも期待が持てそう・・・と、キッシュ・ロレーヌを買ってみた。大きくカットされたベーコンがごろごろ。パート・ブリゼまでちゃんとおいしいのはさすが。

 やはり、古典はよい・・と、古典主義なわたしである。 

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2008年6月24日

探しものはなんですか?

001_2  今月末で有効期限が切れるタダ券を使い切ってしまいましょう、と小豆に声をかけられ、ブライトンホテルのラウンジ、クー・ド・ミディでお茶をする。

 ケーキセットを注文する。わたしはいちごのタルト、小豆はチーズケーキ。紅茶はアイスのグレープフルーツのお茶と白桃のお茶。ケーキーはおいしく、紅茶は、ホットに変えても可の、お代わり自由で、さすがに高いだけのことはあったのだが、肝心のケーキの選択肢が三つしかなかったのはちょっとびっくりだ。

 小豆は含みのある(笑)人なので、わたしのことなど、何もかもお見通しよ、といった感じ。いらんことまでしゃべってしまったのでまったく心が痛いことだ。

 さて、出かける前から、ちょっと思い出したことがあって、引き出しの奥などあさって、探し物をしていた。帰宅後、その続きで、押入れの奥を探っていると、すっかりもう「ない」ものと思っていた数冊のノートと、印刷物、写真を入れた袋を発見した。

 それは思うところあって、数年前に捨ててしまったとばかり思っていたものだ。若気のいたりだったと、近頃になって捨ててしまったことを後悔していたものだったので、本当に驚いた。

 よくよく当時のことを思い返してみると、ばっさり処分してしまおうと、その紙の束をまとめて袋に入れて、ごみに出す寸前まで行ったのだが、すんでのところで「これも自分の歴史である」との思いにかられ、捨てないでいたのだ。その代わりに封印するかのように、押入れの奥深くにしまい込んだのだった。

 おまけに驚いたこともまだある。わたしはケチなので、余ったノートがあると、その続きをつい違うことに使ってしまう癖があった。出てきたノートの何冊かもそんなノートで、その内の一冊などは、四分の一ほどを、びっしりと数学の練習問題を解くのに使っている。ご丁寧に消しゴムのかすまではさまって。確かにどのページを見ても自分の字で数字や記号や図が書いてあるのだが、意味がまったくわからない。それどころか、こんなことを習った記憶すらなく、それが数学の中のなんという科目だったのかもわからない。記憶喪失?軽く衝撃を受けてしまった。

 そしてそのノートは、一瞬、oil語群とかoc語群、などといった言葉が書き込まれた大学のときの基礎演習のノートとなり、(さすがにこれは改めて違うノートを作ったようだ)、さらには、黄身時雨や月餅の調製法が記され、それでもってようやく本来のノートの5冊目となるようだった。

 本来の探し物はまだ見つかっていないのだが、これが見つかったのならそれも必ずどこかにあるはず。逆に、あると思い込んでいて実は処分してしまっていた、ということがなければの話だが。

 しかし今日は思いもかけぬものが見つかったので、捜索は打ち切り。これからじっくりと発掘された遺物を吟味するのだ。

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2008年6月23日

りんごのケイク/ランジェ公爵夫人

Photo_2  ごうやんさんからいただいた、りんごのケイクが今日のおやつだ。香りのよいフレーバーティーも・・。完璧なおやつセットだ。

 表面に散らされた半透明のりんごのガルニチュールが、太陽の光を含んできれい。強すぎないシナモンがふわっと香る。ガルニチュールだけにシナモンが入っているのね。

 生地はしっとりと均一。いつも思うことだけれど、いびつな膨らみ方をしないのはすごいと思う。さすがの高い技術。大変おいしくいただきました。ごちそうさまです(^^)。

 閑話休題。先日見に行った映画、「ランジェ公爵夫人」について。京都では上映しないようなので、大阪は九条のシネヌーヴォまで行ってきた。この映画館はまだ行ったことがなかったのだけれども、庶民的な商店街近くにありながら、なんとも濃い~映画館だった。京都シネマとみなみ会館を合わせたような感じかな。

 わたしは西洋時代劇(特にフランス)、コスチュームプレイが好きなのでそのジャンルはわりと見に行っているかも。フランス語を聞くという楽しみもあるので、フランスが舞台のはずなのに、登場人物が英語をしゃべっているとがっかりしてしまうのだが、とてもありがち(笑)。

 この作品は19世紀の貴族社会が舞台なのだけれど、衣装や調度など、一分の隙もない感じに作られている。フランス貴族と言っても、18世紀の衣裳とはまったく異なっているので、そういうところも見ていておもしろい。

 執事が「神父様がお菓子を残したぞ~」と、メイドのところに嬉々として持ってきたお菓子がルリジューズ(「尼さん」の意)だったり、細かいしかけがおもしろかった。あと、ランジェ夫人が手にとった本が、当時の話題書だった、スタール夫人の『デルフィーヌ』だったりなど、このあたりは原作にはないところ。

 映画はバルザックの原作にとても忠実。時折、画面にバルザックのテクストがそのまま出るのだけれど、ほんの短い文章しか、消えるのが早すぎ読めない。字幕とも離れているし。

 でもこれ、あまりにも忠実すぎるので、物語の成り立ちを知らなかったら、わけのわからないところもわりとあるような気はした。突然出てくる、焼きごてを熱してた怪しい仮面の男たちはいったい何者なんだ?とか、ラストに出てくる頼りがいありそうな仲間の男たちは誰なんだ?とか(笑)。

 この『ランジェ公爵夫人』は、バルザックが書いた「十三人組物語」というシリーズの中の一編で、「十三人組」というのは、貴族の男の謎の秘密結社みたいなものらしい。必殺仕事人とか、さらい屋五葉とか、そんな感じ?表の社交界にいるときは互いに知らないふりをしているけれど、実は固い結束と友情がある・・・みたいな。メンバーには外科医もいるらしい。

 この物語は、その十三人組のメンバーのモンリヴォー侯爵とランジェ公爵夫人の恋の話。したがって、唐突に登場した怪しい男たちは皆、十三人組の仲間だというわけだ。

 「文豪」と称されるバルザックだが、かなりのエンターティナーだと思う。 

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2008年6月21日

ベックルージュ食べ納め

 7月から、1年ほどの予定で休業いたします、とのお知らせを受け取ったのはひと月ほど前のこと。ああ、あのすばらしくおいしいお菓子たちともしばらくお別れなのね・・・。ならば食べ納めをして、しばしの別れにそなえましょう・・・と、デザートはベックルージュのお菓子を。

 いつものようにあらかじめ用意されたメニュー表はなく、今まで人気のあったお菓子を作るのだとか。21日のお菓子は全部で7種類だった。008

 ルージュ・ベゼ  いちごのババロアの中にハーブのゼリー

 「赤いキス」。お酒もしっかり効いている。いちごの華やかな香りを、中のハーブの葉も入ったゼリーがきりっと引き締めているので、いちごのお菓子にありがちな子ども子どもしたスイートなお菓子になっていない。006

 トランシュ・シャンプノワーズ  シャンパンのムースにフルーツとチョコレート

 濃く香りが残るシャンパンのムースにフランボワーズと洋梨。卵黄の色がきれいなビスキュイの風味もしっかりと感じられて、味の強いチョコレートと組み合わせてあるのに、負けていない。010_2

 サランボ アメがけした、カスタードクリームのシュークリーム キルシュ入り。

 楕円形に焼いたシュー生地にキルシュの入ったクリームを詰めて飴がけし、本来的にはピスタチオで飾ったお菓子を、サランボ(Salammbô)と言う。

 Salammbôというのは、1862年に発表された、フローベールのカルタゴを舞台にした小説で、オペラにもなって、当時大変な人気だったそうだ。このお菓子が作られたのも19世紀。

 カルタゴというのは現在のチュニジアにある。で、今でもピスタチオの特産地であるシチリアとは距離的にも近く、チュニジアにもピスタチオを使ったお菓子がある。このお菓子がピスタチオで飾られていたことを考えれば、このお菓子の名前の由来というか成り立ちの経緯というかは、日本で言うなら「助六」みたいなものか(笑)?芝居好きのフランスのお菓子屋の店主が、ちょっと当時はやってた芝居とひっかけてみました。どうだ俺のエスプリは・・・?みたいな。

 このお菓子はしっかり常温に戻す方がいい。とは言っても日本の夏は暑すぎる。しっかり焼かれて塩も少し入ったシュー、かりっとした飴、濃厚な風味のぽってりしたクリーム。19世紀から生き残っているのも当然と思うおいしさだ。009_2

 エヴァズィオン  パイナップル、ライム、バナナ、ココナッツ、しょうがをミックスしたムース。

 évasion、意味は「逃亡」。山口さん、ほんまにええ名前つけはったなあ・・・と思いました。イメージは、常夏の楽園への逃亡、なんでしょうねぇ・・・。ひと口食べれば、意味するところがすぐわかる。ふんわり香るバナナ、きりっとしたしょうがにさわやかなライムの香り。中にはパイナップルがごろごろ。わたしも夏の国に逃亡したい・・・。007   

 ローザス・フランボワーズ  アニスの香りにフランボワーズが入ったお菓子

 上の飾りはイタリアンメレンゲ。アニスの風味のちょっとざらっとした感じのムース。アニスとフランボワーズって思いつきもしないような組み合わせだけれど、おいしいのだなあ。005_2

 ビッシュ・シトロン 2種のレモンのムースとピスタチオのダックワーズ生地。

 表面に絞ってあるのは、ほとんどメレンゲかと思うような軽い軽いバタームース。ダックワーズの緑色が目にも鮮やかで、ピスタチオの強い風味。レモンの香りもきりっとしていて少し苦味を感じるよう。たいへん個性的なお菓子。011  

 マンゴーとチーズ

 最初6種類作る予定だったところ、急遽増やしたそう。ビスキュイの表面の、ちょっとさくっとしたところが好きでね・・。中のマンゴーの甘い香り。クリームもまろやかで、素直な感じのお菓子。

 ああ、これでしばらくは食べられないねぇ・・・。ベックルージュのお菓子は香りがとても重視されていると思う。異なった香りの素材を組み合わせてお菓子を組み立てておられるのは、調香師の仕事のようだ。ムースは限界まで柔らかく、とてもデリケート。いつ食べても、本当においしいお菓子だと思う。

 再会の日を今から待ちわびております・・・。

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2008年6月10日

四分の一が四つ

002_4  今日の夜は久しぶりに小豆に会って、誕生日のお祝いをするので、プレゼントにキャトルカールを焼いた。きれいなデコレーションケーキじゃないけれど、ちんまりと箱に納まってるとけっこうかわいいかも?

 一人でも食べきれるよう、12センチの型でなので、ほんとにちんまり(笑)。でもちゃんとホールだよ。

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 今日はメランジュールが大活躍。全卵の泡立ての時はほんとに役に立つ。なかなか手作業の泡立てでは四同割のバターに耐えられる泡ができないのね。おかげで疲れ知らず。

 表面は薄めのグラサージュがけ。かりっとしておいしいよ。グラサージュはレモン汁とイタリアみやげのリモンチュッロで作った。

 試食してみます・・・。これなら差し上げても大丈夫。誰かに差し上げようと思うときは緊張感倍増。食べておいしくなかったらプレゼントは中止だ(笑)!

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2008年6月 7日

ディアマン・オ・フリュイ

Cimg1562_2  梅雨の晴れ間の公休日。もちろん洗濯、拭き掃除。でも自分の好きなことも一つはしよう!と、ディアマンを焼いた。

 慢性化の様相を呈してきたバター不足。でもわたしの冷蔵庫のチルド室は、さながらワインセラーならぬバターセラーのよう。と言うのも、最近ではどこに買い物に行っても必ず乳製品の棚をチェックして、バターが一箱でも残っていれば、必ず買うようにしているから。だって、お菓子は作りたいときに作りたいじゃないの。今日も夕方、洛南ジャスコで、法外な値段のでないふつうの値段のバター、ラスト2個をゲット。今日使った分の補充完了(笑)。Cimg1564 

 オレンジピールと、グランマルニエに漬けてあったドライフルーツ(レーズン、りんごなど)を細かく刻んだものを加えて、香り付けはコアントローで。

 ディアマンは、生地の名としては、パート・サブレ。でも、さくさくではなくて、口の中でほろほろ、はらはらと、ほどけるような食感に焼きたかった。

 なら、どんなふうに作ればいい?どんな道具を使えばいい?結果は、そう・・・ so-soってところで、すべて満足というところまでは行かなかった。時節柄、湿気との闘いという面もある。

 今回は無塩バターを使ったが、何度か焼いてみて、有塩バターを使う方がより好みの味に仕上がる、ということと、レモン風味のを作るときに、ここ2回ほど焼き上がりに香りが飛んでしまっている、という問題が起きている、ということがわかった。

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2008年6月 3日

珈太郎って誰やねん?

 公休日。午前中は強い雨。お医者さんとか、祖母のところとか、食料品の買い物とか、諸々の家事とか、休みなんだか休みでないんだか結局わからないのはいつものこと。時間は限られているのであるから、有効に使わなくてはいけない。足りないところに余ったところから持ってこないといけない。具体的にはもっと年休を取った方がいいということだろう。わたしがいなくても、職場はノープロブレムさ。 Photo_2

 桂駅東口のごく普通の喫茶店で見つけた妙なもの。「冷やしコーヒー 珈太郎」。妙なので買ってみた(笑)。どうやら珈太郎というのはこのラベルの岡っ引きのようなのであるが、なんで岡っ引きなのか?

 イロモノと思いきや、しっかりした苦味の、こくのある珈琲だ。アイスカフェオレにしてもおいしかった。ボトルの首に珈太郎の絵の描いた小判型の紙が付けてあって、「この小判10枚で1本進呈」なのだそうだ。あんまり行ったことのないところへ行くと、変わったものが見つかるものだ。Photo_3

 このあいだからとてもプリンが食べたくて。栄養不足なのかしらん?この前、衝動食べしたプリンは残念ながらいま一つで、ますますプリン食べたい!

 で、今日はシーキューブで、クレマ・カラメッラを買って食べてみた。大きな器で焼いたのをすくって紙ケースに入れてくれる。一切れ210円也。カラメルたっぷり、プリンは固さのしっかりしたクラシカルなもの。う~ん、これはおいしい。プリンはね~、一番底のカラメル色に染まった部分が一番好きさっ。

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2008年6月 2日

ういろう

 また雨だ・・・と思っていたら、どうやら関西も入梅したらしい。いつもの年よりも一週間ほどは早いみたい。雨は嫌い。でも冷たい秋雨と違って、この雨の季節の向こう側の輝く太陽を思えばがまんできる。夏越の祓が済んで、7月の声を聞けば祇園祭。雷が最後の雨雲を払えば、夏の太陽が顔を出す。わたしが一番元気な季節だ。なんとかそれまで、心に黴がはえないように、根腐れ起こさないように、だましだましやっていきたいものだ。Caieo1if_2

 おやつにもらった「生ういろ」。

 子どもの頃から、「ういろう」は名古屋のお菓子だとばかり思っていたのだが、下関出身の友人が、「ういろう」は下関のお菓子だと主張する。聞いたことない、と言うと、さっそく帰省みやげに買って来てくれた。たしか「外郎」と書いて「ういろう」だった。名古屋以外にも「ういろう」があるのだ、と驚いたのは大学生のとき。その驚きは、「ひよ子」が博多だけではなく、そっくりそのままのものが東京にもあると知ったときの驚きに等しい。

 さらに大人になって、伊勢に旅行に行ったとき、伊勢にも「ういろう」があるのを見つけてびっくり。それが今日いただいた、伊勢の虎屋ういろの生ういろ。後に調べたところでは、もともと小田原の薬店、外郎家の来客用のお菓子として作られていたものが、薬と共に全国に広まったという。京都にも、五建ういろというのがある。

 どういうわけか昔、家によくあって、子どもの頃から妙に好きだったこのお菓子。材料は上新粉、つまり米。なので、誰かが切っておいてくれたこの一切れはさすがに多かったな(笑)。

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2008年5月28日

アマンディーヌ

001_3 今日は焼き菓子塾の日。午後からのクラスに行って、アマンディーヌを焼いた。お菓子ももう1ヵ月以上作っていなくて、かなり久しぶり。

 タルトの空焼きの説明。先生が、切り込みを入れた紙を手に持ちながら、「今日はこのシキガミを使います」と言った。

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 シキガミが敷紙であることを理解するのに2秒はかかったような気がする。式神を使えば、お菓子作りにも非常に便利ではあるだろうけど(笑)。 

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 今日一番勉強になったことは、パート・シュクレを作るときは、台で作らず、ボウルで作るときも、できるだけ空気を含ませないように作る、ということだ。そうすればざっくりとした食感に焼き上がる生地ができる。以前家で作ったときに、もうひとつやわらかくて頼りない感じの焼き上がりになってしまったのは、配合の問題ではなく、作り方に問題があって、空気を含ませ過ぎていたことがわかった。やはり使うのはシリコンへらで、決してホイッパーではいけない。道具の選択は非常に重要だ。

 空焼きをした、ざっくりしたおいしいパート・シュクレに、ラム酒入りのクレーム・ダマンド。こちらはできる限り空気を含ませるように作る。小麦粉が少し入った配合。小麦粉なしではどんな食感になるのだろう?もっときっちり目が詰まる?クリームの間には木苺のジャム。表面にはアーモンドスライス。仕上げはシンプルに粉糖で。うっすら振り掛けるのが一瞬力が入り過ぎて、一部豪雪地帯となる。

 わたしにとってお菓子を作ることはある意味「闘い」といった部分もあるので、「癒し」というわけではない。でもきちんと身支度を整え、手を洗い、材料と道具の前に立つと、気持ちがしゃっきりして、ぼんやりした脳細胞も目覚めるような気がする。集中・・・。よい心のリハビリができたみたいだ。

 お菓子は一人一台作り、そのままお持ち帰りなので、おすそ分けをしようとトモちゃんを呼んだ。せっかくなので会社帰りの弟も呼び、いっしょに晩ごはんを食べる。弟夫婦に会うのも1ヵ月ぶりくらい。ほんとにPassent les jours et passent les semaines だ。 ずっと寝てたような気がするな。006_2

 調子に乗って、もう1ヵ月以上も飲んでいなかったワインを開けた。

 マルク・クライデンヴァイス アンドロー リースリング 2005。酸もしっかりあるおいしいリースリング だったのでお寿司ともOKだった。一杯目でちょっと酔ったけど、おいしいので3杯飲んだ。

 が・・・。しばらくするとビミョーに痒くなってきた!お酒はもうしばらくやめておいた方がよさそうだ。調子に乗るべからず。

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2008年5月24日

貴族とミゼラーブル

 今日は昨日より目が覚めてる。

 久しぶりにレファレンスを2件ほど。まだ蔵書をよく把握していない場所でのレファレンスはとてもやりにくいものだけれど、これくらいなら大丈夫。最近ほとんどすることがなくなっていたので、久しぶりにするとやっぱり楽しいな。

 女性。カウンターに来て「ちょっと調べてほしいんやけどね。おしょうさんが~・・」と始まる。続きを聞くと「おしょうさんが蜂蜜かなんかを毒やって言うて・・・」と続く。つまりそんな話を探してほしいと。

 これは狂言の「附子(ぶす)」だと思ったので、内田麟太郎さんの狂言絵本を出してきてみる。一読して、この話だと言いつつもけげんな様子の女性。「これでは『主人』となってるけど、わたしが子どもの頃に読んだのはおしょうさんやった。違うんやろか?」と言う。もう一冊、狂言集など出して見て見るも、記述は「旦那」で、おしょうさんではない。そこで何冊か狂言の解説本を出してみた。「附子」は有名な作品なので、必ず載っているはず。

 その中の一冊に答えがあった。「同様の話は一休とんち話にもあり・・・」との記述。なるほど!と、今度は一休さんのとんち話を当たる。すると、京都の民話の本に、「どくのつぼ」という題で収録されていた。それを見せると、「ああ、これこれ」と女性は大変満足された様子。 ふ~ん。一休さんの話にも同じようなのがあったとは知らなんだ。とても勉強になった。

 次も女性。フロアにて質問される。「すみません。パスカルに関係した本は?」「数学者の?」と訊くと、そうだと言う。訊いてしまってから、ブレーズ・パスカルのほかに有名なパスカルっていたっけ?ラスカル?そりゃアライグマやん・・・、と一瞬考えをめぐらしてしまったが、とりあえずパスカルのどんなことについて調べたいのか訊いてみる。

 すると大方の予想どおり、「人間は考える葦」という言葉が載っている本ということだったので、すぐさま『パンセ』を検索して、年期の入った「世界の名著」を出す。だって自館には『パンセ』それしかなかったんだもん。

 さてところが、いくつもの「断章」の中から、探しておられる一文を見つけなければならない。厚い本を一冊渡されて、この中に書いてありますから見て、と言われるのはわたしだっていやだ。どうして調べようかなあと思っていると、巻末に索引が・・・。ラッキー!さすが「世界の名著」だわ。「葦」で引くと、すぐに出た。それにしても、「人間は考える葦である」とは、ずいぶんと端折った一文になったものだなあ。

 そうそう。このあいだは、その筋の、でもめちゃめちゃ気のよさそうなおじさんが、刺青の図案などを調べに来たのだが、そのときは自館の資料で間に合わず、非常にくやしい思いをした。前の館で確か買ってたはずなんだけど・・・。あの本なら載ってるのに~・・・、ということが、異動になるたびに起こるのは難儀なことだ。Photo

 大丸のヴィタメールのカフェミゼラーブルを食べる。このあいだショーケースを見たときにはなかったので、よもや製造中止では?と案じていたのだが、今日はちゃんとあったのでよかった。まあこれも何度も書いているけれど、ミゼラーブルはベルギー銘菓で、アーモンドの生地とバタークリームのとってもおいしいお菓子です。なぜmisérableと言うのかということは、ベルギー人もフランス人も知りません。どなたかご存じでしたらご教示くださいませ。

 ああ、このクリーム、ほんとにおいしい。こくがあるので、コーヒーによく合う。これはほんとにクリームを味わうお菓子だなあ・・・。幸せ(笑)。

 コーヒーを飲みながら、『ランジェ公爵夫人』を読む。ヴィタメールのカフェに、公爵夫人。う~ん、貴族!でもミゼラーブルなんだよね。

 恋愛の話を語るのに、スペインのとある修道院のこと細かい描写から、バルザックは説き起こす。非常に退屈・・・。いつになったら話始まるねん・・・?『谷間の百合』を、同じような退屈さのために途中で放棄してしまったことを思い出す。二の舞になるのではなかろうか。

 いやになりかけたところでようやく男登場。彼は、かの修道院になんとか入り込もうと権謀術数をめぐらす。やっと話がおもしろくなってきたと思って、第二章。

 またまたバルザック、フォーブール・サン=ジェルマンと貴族について語りまくる。せっかく話始まったと思ったら・・・。あらら~、と思っていると、訳者が後書きで、

 「のっけから不謹慎なようだけれど、バルザックの世界にはあまり馴染みがないと思われる方には、飛ばし読みをおすすめしたい」

 などと言っちゃってる。なんだそうしてもいいのか、知らなんだ・・・。わたしは、フォーブール・サン=ジェルマンと貴族についての語りは非常におもしろいと思ったけれど、退屈な風景の描写はちょっとしんどいなあ。がまん強く読んだけど。

 物語はまだ始まったばかり。展開が楽しみだ。主人公の名前が、アルマンとアントワネット(笑)っていうところも、妙な期待。

 貴族と言えば、最近ではどうも髭男爵だな・・・。

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2008年5月20日

フレジエの季節も過ぎ

 皮膚科の診察に行ったり、祖母の様子を見に行ったり、いつもながら結局休んだのか休んでないんだかよくわからない休日。

 湿疹もだいぶ治まったし、そろそろ薬飲まなくていいかなあと思っていたら、それどころか飲み薬一種類と塗り薬一種類をさらに追加され、使う薬が5種類にもなった。まあ実際まだ痒いんだから仕方がないけれど。先生に状態を説明すると、「え~?!」とか言われ、状況はあまりよくはないらしい。赤みと痒みをきっちり抑えねばならないそうだ。なんだか知らないが、今回は治りが遅い。そろそろワインが飲みたいんだけどなあ・・。

 先生は30代後半くらい?で、わたしが、密かに一番かっこいい!と思っている人と同系統で同程度にかっこいいので、診察で手を取ってなでられたときには不覚にもどきどきしてしまった。医者がかっこよかったり美人であるのはちょっと困る。むやみに緊張してどきどきしてきっと血圧とかも上がるでしょう(笑)。Photo

 フローイングカラスマのフレジエ。クレーム・ムースリンヌのほんまもののフレジエだった。おお~!バター不足のこのご時勢に、リッチなこのクリームを味わう贅沢。冷蔵庫から出したてもわたしは悪くはないと思うけど、15分ほどは室温に置いてクリームを戻してから食べる方がやっぱりおいしいな。

 何度も書いているけれど、フレジエは一番好きなお菓子かもしれない。メランジュールも買ったし、貴重な無塩バターのストックもあるし、今年の春は久しぶりにフレジエを作ろうと思っていたら、もはや苺の季節も過ぎ・・・。我が身世にふるながめせしまに。

 中身を替えて作る?木苺でフランボアジエ、これは合いそうだ。さくらんぼでスリジエ、生でもシロップ煮でもちょっとしっくり来ない。オレンジで、オランジエ、クリームと味はとても合いそうだけど、汁多すぎ。栗でシャテニエ、ちょっと暑苦しい食感?パイナップルやマンゴーはけっこういけそうだ。

 かなりお手間もののこのお菓子、作るにはかなり気力がいるけどねぇ・・・。

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2008年5月16日

Qu'est-ce que c'est?

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 これは何でしょうか?

 和菓子、または豚まんのように見えますが・・・?

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 正解は、トラットリア・セッテ塩キャラメルのメレンゲです。つまり、ムラング・シャンティイーのヴァリエーション。大きさは豚まんくらい(笑)。さっくりしたメレンゲの中にはキャラメル味のクレーム・シャンティ。表面の粒々は塩。仲間の木苺のメレンゲは、中に甘酸っぱい木苺のピュレを混ぜたクリームが入ってる。ほうじ茶、というのもあったけど、これは未食。

 ムラング・シャンティイーは、名前のとおりのごくシンプルなお菓子。乾燥焼きにした甘いメレンゲとクレーム・シャンティイー(砂糖を入れて泡立てた生クリーム)だけで構成されたお菓子。

 好みははっきり分かれるようだけれど、わたしはけっこう好きかな。味はそうだねぇ・・・、たいていの場合、ただ甘い(笑)。単純に甘い。ベルギー菓子のメルヴェイユと同系列。でも妙にメレンゲのしゃくしゃく感がたまりません。フランス人とかベルギー人は大好きだよね?

 わたしはこてこての日本人しかも関西人ですが、お菓子の好みはおフランス人です(笑)。甘~いぼってりとしたつやつやフォンダンも、しゃりっとした砂糖衣も、よ~く焼けた(焦げた?)シュー生地やタルト生地も、こっくりしたバタークリームも、日本のケーキ屋さんでたまに見つけても、すぐに製造中止になってしまいます。きっと売れないのでしょう。この前あったあれは・・・?もう作っていません・・。ということが何度あったことか。

 セッテのメレンゲも、なくなってしまわないことを祈ります。

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2008年4月26日

神戸の北の方(3) パティスリー・モンプリュ

 「神戸の北の方」ではないけれど・・・(笑)。山から下りて来て、三宮へ。おもしろいのは、山の中だ山の中だと思っていたら、あっという間に街になって、またあっという間に繁華街になるところ。この、どうなってるんだ?的感覚は慣れないのでおもしろい。トモちゃんによると、神戸で自転車に乗る人はあまりいないそう。確かにあまり走ってもいない。これだけ坂ばかりだといやになるのだろう。たぶんわたしはここでも乗ると思うが(笑)。

 有馬街道を下りていく途中、神陵文庫という医学書の専門書店があって、その店のショーウィンドウに、白衣を着た骸骨が一人立っていた。なんだか妙に愛嬌があってかわいい。トモちゃんに、あれ、女の子なん?と聞くと、そうだと言う。昔彼女はよく先生からお遣いを頼まれてここに医学書を買いに来たらしいが、骸骨少女は昔からいて、クリスマスシーズンにはサンタ服なんぞも着たりするそうな・・・。車止めてもらって写真でも撮っておけばよかったなあ・・・(笑)。

 さて、三宮には前々からぜひ行ってみたいケーキ屋さんがあった。 048

 パティスリー・モンプリュ。これは略称(?)らしく、正しくは、monter au plus haut du ciel モンテ オ プリュ オー デュ スィエル(もっと空高く上がる、の意)という名前らしい。きっとシェフの思いが込められているのだろう。

 ホテルオークラ近くの駐車場に車を止めて、迷うことなくすぐ店に着いた。持つべきものは、神戸っ子の妹(笑)?しばらく待って、イートインへ・・・。土曜日の夕方とは言え、人気店だけあってお菓子はどんどん製造されているようで、まだまだ種類も豊富。先にショーケースからお菓子を選ぶ。049

 迷いに迷ってわたしが選んだのはこれ。ルリジューズ。ルリジューズ、とは「尼さん」の意で、二つ重なった小さなシューと、その間の白いバタークリームの飾りが、白い襟を付けた尼さんの姿に似ているということから名づけられた、フランスの伝統菓子だ。ただしこの尼さんはかなりおしゃれで、ピンクの衣を着ている(笑)。薄茶色の衣のことが多いのにねぇ・・(笑)。コスプレ系尼かも。

 ピンクの衣は、ぽってりと甘~いフォンダン。塩味を効かせてしっかり焼きこんだシューの中にはキルシュが効いたどっしりとしたクレーム・パティシエール。もう、一口食べた瞬間、このお菓子を選んでよかったなあ・・・と(笑)。050_2

  弟が選んだ、ピュイ・ダムール。「愛の泉」という名の、これもフランスの伝統菓子。やはりシュー生地がベースで、クレーム・シャンティイーとクレーム・シブースト。上はこんがりと香ばしくキャラメリゼ。伝統菓子はいいもんだけど、残念ながら京都ではあまり食べられません・・。

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 ナッツ好き、トモちゃんが選んだのはプレジダン。「大統領」の意。二種類のダックワーズのような生地(ジャポネかもしれないし、シュクセかもしれない)にローストした薄切りアーモンドがぐさぐさと・・・(笑)。香ばしくて、ナッツ好きにはたまらんだろうなあ、という豊かな風味。わたしもアーモンドはそんなに嫌ではないので、一個はいらないけど、おいしいと思った。052_3

 レザンティーユ。上の白い部分は、酸味のある、カカオ豆のムース。カカオの風味なのだけれど、チョコレートとはちょっと違う。下は濃いガナッシュに、ナッツ入りのビスキュイ(だったかな?)。

 名前は、アンティーユ諸島、の意。エキゾティックな感じがする、クレオールの住む島。産物のカカオを使っているからか、白と黒のコントラストがクレオールをイメージさせるからなのか・・・。いろいろとイメージを膨らませられる名前っていいな。

 ココットに入った、とてもおいしそうなオレンジのクリーム・・・。後で買って帰ろうと思ったけれど、帰りにはもうなかった。弟曰く、最初にキープしとかへんからやん!へいへい、ごもっとも。

 代わりに、マドレーヌとか、ケック・オ・フリュイとか、オレンジのサブレとか、焼き菓子を少し買う。ジャムも売っていたので、ちょっと珍しい取り合わせの、カシスと栗のジャムを買う。カシスと栗の実がごろごろ。甘味を抑えて、果実を濃縮したような強いジャムだった。 

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2008年4月23日

砂糖まぶし

 遅番。どうやら昇級したらしい。これは一種の予定調和なのかどうか。午後遅く、マダムUご来館。たっぷり抹茶粉砂糖のまぶされた、エキュバランスの抹茶クッキーをおやつにもらう。明日が人事異動の内示日なのでかどうなんだか、いろんな人がやってくる。どうやら一足先に内示があった事務室のメンバーも一部変わっているようだが、発表もないのでよくわからない。

 6時半頃、いつものように本の仕分けをしていると、後輩Kがやって来る。Y先輩と楽しげに話しているのを後ろで聞いている。どうやら彼女は新しく来た後輩だかアルバイトだかの口の聞き方に大いにご立腹らしい。いきなりのタメ口にかなりむかついたのでガツンと言ってやったと言っている。それがあまりに彼女らしかったので、後ろで大受けしていると、「はたこさん、後ろで大笑いしてるし・・。何でですか?」と訊くので、「いや~、あんたの後輩じゃなくてよかったなあ、と思てな・・・」と言っておく(笑)。

 明日の異動に関して、ここに来たらはたこさんもいるし、Yさんもいるしここでもいいなあ・・・なんて言っていたが、わたしには「わたしは5月にはもうここにいいひんし」と言われ、Yさんには「わたしは基本、ここのカウンター所属と違うから」と言われ、凹んで帰って行った。憎めない暴れん坊だ(笑)。

 当たらないと思っていた天気予報が当たり、雨にぬれて9時半過ぎに帰宅。天気予報の最後には、「この予報が当たる確率は○%」とアナウンスしてほしいものだ。Cappg5ly_2

 これでもか、というほどお砂糖がまぶしつけられた抹茶クッキー。甘くて大変おいしい。これと昨日近江八幡で買ってきた、すでに焼き立てではなくなった焼き立てバウムクーヘンが今日の夕食。クッキー同様、わたしも砂糖まぶしだ。

 明日は内示。行き先によっては、軽く死にたくなっているかも。

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2008年4月22日

淡海の海は凪の海

007_2   淡海の海夕波千鳥汝が鳴けば心もしのにいにしへ思ほゆ

 ご自慢のプジョーのオープンカーに乗せてもらって海津大崎へ。オープンカーなどというものに乗るのは初めてで、何とも気恥ずかしいものであるように思うが、初夏を思わせるよく晴れた日の湖岸のドライブは、さわやかで気持ちのよいものであった。

 雨が多かった今年は桜も例年より一週間ほど早く散ってしまったようで、ほんの少しの花を枝に残して大半は葉桜。021

 琵琶湖は、凪の海のよう。古の人が「近い海」と呼んだのもよくわかる。ここまで北上すれば水もとてもきれいで、透明な水の中に半透明の魚の群れがよく見える。

 帰りはまた湖岸道路を通り、琵琶湖大橋を対岸に渡って、「さざなみ街道」を通って、再び北上。近江八幡を目指す。

 天智天皇のころ、ここに都が置かれたことがあった。

玉襷(たまたすき) 畝火の山の 橿原の 日知(ひじり)御代ゆ生(あ)れましし 神のことごと 樛(つが)の木の いやつぎつぎに 天(あめ)の下 知らしめししを 天(そら)にみつ 大和を置きて あをによし 奈良山を越え いかさまに 思ほしめせか 天(あま)離(ざか)る 夷(ひな)にはあれど 石(いは)走る 淡海(あふみ)の国の 楽浪(ささなみ)の 大津の宮に 天の下 知らしめしけむ 天皇(すめろき)の 神の尊(みこと)の 大宮は 此処(ここ)と聞けども 大殿(おほとの)は 此処と言へども 春草の 繁く生ひたる 霞(かすみ)立つ 春日の霧(き)れる ももしきの 大宮処(おほみやところ) 見れば悲しも
 

楽浪(ささなみ)の志賀の唐崎(からさき)幸(さき)くあれど大宮人の船待ちかねつ
 
楽浪(ささなみ)の志賀の大わだ淀むとも昔の人にまたも逢はめやも

 「さざなみ街道」の表示を見て、この「さざなみ」って名前は何だったっけかなあ・・・?とぼんやりと思い出していたのだが、こういうことを習ったのがあまりにも昔のことゆえ、明らかには思い出せず。帰ってちょっと調べ直してあらためて歌を読んでみると、この長歌のリズムが何ともよかったので思わず全文引用だ(笑)。出典はもちろん万葉集。柿本朝臣人麻呂が、荒れてしまった近江の都を通りかかったときに詠んだ歌。長歌と反歌二首。

040  近江八幡は、日牟禮八幡宮。宇佐の神を勧請した、いかにも歴史がありそうな古社。本殿は正暦2年の創建と書いてあったが、「正暦」っていつ(笑)?(なんと後で調べたら900~994年だった)

 そしてその境内には・・・、034

 クラブハリエ。もう説明などいらないくらいの有名店ですね。なので説明なし(笑)。035

 ここのカフェのみで食べられる、ほんとの焼き立ての、まだほんのり温かいバウムクーヘン。しっとりと柔らかで、ちょっとした贅沢といった感じ。

 この4月、プチ旅行運がよいみたい(笑)。

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2008年4月20日

焼き菓子塾

 よく晴れた春らしい日曜日。午前中に洗濯と掃除をすませて、午後は津田陽子さんの焼き菓子塾へ行く。ごうやんさんから声をかけてもらって行ってみることにしたこの「塾」は、とても人気があって、予約もなかなか取りづらい様子。

 今日作るのは、キャトルカール。フランス語で、「4分の4」という意味のバターケーキ。配合はきちっと4同割。配合は同じでも作り方によって、いろいろな食感の生地ができるけれど、これはどんな感じになるのだろう?

 お菓子は1人1台作る。人数は6人で、ワンテーブル3人に先生が1人ついてくれるので、ほとんど個人レッスンのようなもの。混ぜ方はもちろん、道具の持ち方に至るまで細かく見て指導してもらえるので、自分の癖などもよくわかって直せるのがいい。お菓子を作るのには、そういう細かなところが大切なものだ。どちらかと言うと、ここは「VERYな奥様」系の教室ではなかったのでよかった(笑)。001

 焼き上がっってシロップを打った状態。まだ荒熱が取れていない。003

 家に持ち帰って、グラサージュを作って塗り、仕上げたも