2008年6月24日

探しものはなんですか?

001_2  今月末で有効期限が切れるタダ券を使い切ってしまいましょう、と小豆に声をかけられ、ブライトンホテルのラウンジ、クー・ド・ミディでお茶をする。

 ケーキセットを注文する。わたしはいちごのタルト、小豆はチーズケーキ。紅茶はアイスのグレープフルーツのお茶と白桃のお茶。ケーキーはおいしく、紅茶は、ホットに変えても可の、お代わり自由で、さすがに高いだけのことはあったのだが、肝心のケーキの選択肢が三つしかなかったのはちょっとびっくりだ。

 小豆は含みのある(笑)人なので、わたしのことなど、何もかもお見通しよ、といった感じ。いらんことまでしゃべってしまったのでまったく心が痛いことだ。

 さて、出かける前から、ちょっと思い出したことがあって、引き出しの奥などあさって、探し物をしていた。帰宅後、その続きで、押入れの奥を探っていると、すっかりもう「ない」ものと思っていた数冊のノートと、印刷物、写真を入れた袋を発見した。

 それは思うところあって、数年前に捨ててしまったとばかり思っていたものだ。若気のいたりだったと、近頃になって捨ててしまったことを後悔していたものだったので、本当に驚いた。

 よくよく当時のことを思い返してみると、ばっさり処分してしまおうと、その紙の束をまとめて袋に入れて、ごみに出す寸前まで行ったのだが、すんでのところで「これも自分の歴史である」との思いにかられ、捨てないでいたのだ。その代わりに封印するかのように、押入れの奥深くにしまい込んだのだった。

 おまけに驚いたこともまだある。わたしはケチなので、余ったノートがあると、その続きをつい違うことに使ってしまう癖があった。出てきたノートの何冊かもそんなノートで、その内の一冊などは、四分の一ほどを、びっしりと数学の練習問題を解くのに使っている。ご丁寧に消しゴムのかすまではさまって。確かにどのページを見ても自分の字で数字や記号や図が書いてあるのだが、意味がまったくわからない。それどころか、こんなことを習った記憶すらなく、それが数学の中のなんという科目だったのかもわからない。記憶喪失?軽く衝撃を受けてしまった。

 そしてそのノートは、一瞬、oil語群とかoc語群、などといった言葉が書き込まれた大学のときの基礎演習のノートとなり、(さすがにこれは改めて違うノートを作ったようだ)、さらには、黄身時雨や月餅の調製法が記され、それでもってようやく本来のノートの5冊目となるようだった。

 本来の探し物はまだ見つかっていないのだが、これが見つかったのならそれも必ずどこかにあるはず。逆に、あると思い込んでいて実は処分してしまっていた、ということがなければの話だが。

 しかし今日は思いもかけぬものが見つかったので、捜索は打ち切り。これからじっくりと発掘された遺物を吟味するのだ。

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2008年6月15日

嘘だ。

      金塊のごとくバタあり冷蔵庫

 わたしの冷蔵庫のチルド室の様子を詠んだ一句。季語は「冷蔵庫」(夏)。

 ・・・と言っても、いかにもほんとらしい(でもバターは備蓄中・笑)のだけれど、それは嘘。この句はNHKのテキスト「きょうの料理」の今月号、「味わう五七五」という連載の第31回で取り上げられていた、吉屋信子の作品。

 いかにも、バター不足の「今」の句のようだけれど、吉屋信子なんだからもちろんそれは違う。冷蔵庫がまだ電気冷蔵庫でもガス冷蔵庫でもなく、氷冷蔵庫だった頃の句だ。

 句を解説するのは、俳人の櫂未知子さんという方。

***この句には、「戦中戦後まだ貴重なりしバターの頃」という但し書きが付いている。黄金色のバターは、食糧不足の時代には文字通り<金塊>同様に貴重なものだっただろう。***

 そして今また、<金塊>同様に貴重なものとなったバター。

 豊かな時代の食糧不足。

 豊かな時代?

 それは嘘。地球の食糧はとっくに足りない。ただ、持つ者は持ち、持たざる者は持っていないだけのこと。

 何たる偏在。何たる不均衡! 

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2008年5月23日

眠りの国

 たぶん、寝る前に飲むことになっている薬のせいでここしばらくず~っと眠い。夜も早く寝て、本当なら睡眠時間は十分なはずなのに、今朝など、ついに寝過ごしてしまい、起床。身支度をしてすぐ出勤、という事態に相成った。かろうじて顔は作ったが。

 起きても眠い。ふらふらとバスや電車を二回乗り換えてもまだ眠い。自分をも欺き、仕事中はしっかりした雰囲気を出してはいるが、実は半死に。なんだか足元から影が薄くなって消えていくような気がするなあ・・・。世界にレアリテがなくなって、常に眠りの国をさまよっている。

 もう寝よう・・。

  

 

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2008年5月14日

C'est la vie.

     Faut-il qu'il m'en souvienne

     La joie venait toujours après la peine

 ここしばらく何やかんやで気が滅入り、何をする気もないまま過ごしていたら、知らないうちに5月も半分くらい過ぎていたのね。体調もちょっとはましになったようだし、何か書いてみようかなあ、という気にもなってきた。

 理不尽なことも、納得いかないことも多い。C'est la vieってことやね。日々は過ぎ去って、わたしだけが取り残される。でも人間、何ができても何ができなくても、遅かれ早かれいずれは鳥辺野にたなびく煙。たいそうに考えることもないわ。

 3日は稲荷祭だったので、おかえりの前にぎりぎりで御旅所にお参りに行った。伏見稲荷の御神輿は五基あって、どれも大きくてそれぞれに美しく立派なものなので、ブログにもアップしておこうと写真をたくさん撮ったのだけれど、結局できなくて残念だ。

 御神籤を引いたところ、なぜか「大大吉」が出た。気分としては「大大凶」だったにもかかわらず(笑)。お正月に引いたのは「凶後吉」、去年のお正月のは「吉凶末大吉(きっきょういまだわからずすえだいきち)」、という見たこともないものだった。あんまり御神籤って引かないけれど、吉とか凶とか、ありがちなのをあんまり引いたことがない。

 もちろん、珍しい卦の後ろには、たくさんのありふれた卦(吉とか凶とか)があることを考えると珍しい卦が出るということはそんなに珍しいことではないかもしれないが、自分が御神籤を引いたそう多くはない回数のうちで、何回もあまりありがちとも思えない卦を引く、ということは珍しいことのような気もする。(個人レベルでは珍しい??)

 昨日、医院の待合室でのこと。わたしを含めて3人の女性が待っていたが、そのうちの一人が、下の名前の漢字は一字違うものの、音としてはわたしとまったく同じ姓名、さらにもう一人は、下の名前はまったく違ったものの、苗字のほうは漢字違いのこれまた音としては同じ姓の人だということがあった。看護婦さんや先生も交えて、皆で、「こんなこともあるんですねぇ・・」と笑い合ったのだが、これとて実は、そう珍しいこととも言えないようなので、もう何が珍しくて何が珍しくないんだか、よくわからないのであった・・(笑)。

 楽しいことも悲しいことも、まあ、いろんなことがありまして。仕事は仕方がないので行っている。時間を切り売りする我ら悲しきプロレタリアートなので。しかしなんだな、このプロレタリアートという言葉、必ずウエスタンラリアートを思い出させるな。まあ一発食らわしてやりたい奴は多々。

 出かけてもすぐにしんどくなったりして体の活動力というか元気さが落ちた分、寝ていることも多かったのだけれど、その分本はまあコンスタントに読んだかも。

 V・E・フランクルの『夜と霧』新版。言わずと知れた名著だけど。何となく手に取ってイッキ読み。非常に感銘を受けた(当たり前だろ、とつっこまないでくださいませね?)。極限状態であらわれる人間の本質、真髄のようなもの。そのときに何を強く想うのか。人を救うのは、「何かが待つ」という強い感覚であるということ。サン=テクスの『人間の土地』と通底するものがある。二人がそれぞれの「極限」で知り得た、人間という存在の真実なのだろう。一つの「悟り」と言ってもよいのかもしれない。

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2008年4月30日

この4日ほど

 このところ、身辺慌しく、更新を怠っていたこのブログ。毎日何をしていたか(って誰がそんなこと興味があるというんだ?)ざっと記録。

 27日は、殺人的に忙しく、勤務時間を過ぎて、やってもやっても配架も予約本の組み込みも終わらず、結局ブックトラック5台くらい配架を翌日まで持ち越してしまった。そうそう、45分間予約を入力し続けていてもまだ入力が終了できなかったという個人記録も・・・(笑)。

 そのため少々遅刻してしまったものの、夜は、イル・ギオットーネにて行われた、ワイン・グロッサリー主催の、ピーター・ツーストラップ・ディナーに参加。ツーストラップさんというのは、スウェーデン人(?)のワイン商の方で、彼の扱う古酒、「ピーター・ツーストラップ・コレクション(PT)」はとても状態がよいのだとか。写真でしか見たことがなかったのだけれど、お写真どおりのかっこいい方で、お話がとてもおもしろい。

 ずらりと並んだワインのボトル。ソゼのブルゴーニュ・ブラン 2002は、なんと6リットル入りの巨大瓶。それをものともせず注いで回るソムリエO。柔和なお顔に似合わず、実は筋骨隆々に違いない。

 このような会がなかったら、なかなか飲めないだろうよいワインをたくさんいただいた。トータル1本くらいは飲んでいそうで恐ろしい・・・。

 お料理は、ワインとの組み合わせを考えて練られたもので、笹島さんらしいアイデアあふれる料理。どれもおいしかったけれど、この日の一番を選ぶなら、「朝掘り筍と小鳩のパッパルデッレ 木の芽の香りで」かな。

 当たり前だろうけれど、ワインはどれもおいしくて、白と赤、それぞれどれがお好みですか?というツーストラップさんが自ら集計するという(笑)、アンケートもあった。シャルドネなら、最初に一番おいしいと思ったのは、ルロワのピュリニー・モンラッシェ 1978、時間をおいての一番は、ボノー・デュ・マトレのコルトン・シャルルマーニュ 1993。

 ざっとのおまとめになってしまったので、どんなのが出たのかなあ、と興味を持たれた方のために、いつものように師匠に助けを求めましょう。PICARLEさ~ん

 ちょっと分不相応かも・・と思ったけれど、とても楽しい会だったし、参加させてもらって本当によかった。

 28日。朝昼の勤務。午後二時より異動の辞令式。式の後は、5月からの新しい所属先へ、初対面の新しい所属長に連れられて、♪ドナドナド~ナ~ド~ナ~。挨拶をして、各種説明を受けて帰る。

 29日。4月1ヵ月間だけお世話になった図書館での勤務最終日。この前来たと思ったら、あっという間でもうお別れ。もともと「長く帰らなかった実家」のような場所ではあったのだが、1ヵ月の間にすっかり馴染んでいたので、後ろ髪を引かれるような最終日。

 1ヵ月前は、顔も名前も知らなかった職員も多かったのに、日々一緒に、忙しい、忙しい、と言いながら働いているうちに、絆ができたようで、最後のご挨拶をしたときには、お互いにちょっとうるうる・・・。I先輩からは、ハンカチのプレゼントと手紙までいただいて、本当にうれしかった。たった1ヵ月いたことを、こんなに喜んでもらえていたとは。働いた甲斐があった。

 とても忙しかったけれど、人に恵まれ、とても楽しく働けたし、勉強にもなった1ヵ月だった。

 夜は、3月まで勤務していた図書館のメンバーと、お別れディナー。閉館とともにほとんどが一時、今の図書館に移ってきていたのだが、5月からは本当にてんでばらばらになる。

 カサ・グランデにて、パスタやピッツァなどを食べながら、ギネスを飲む。ゆっくりとおしゃべりをして、お開きになった後もなかなか去り難く、店の外でも立ち話。ここでもちょっとうるうるとなってしまった。いやなことを言うけれど、いっしょに長年働いたって、友達には絶対なれない人だって多い。でもありがたいことに彼女たちとは、長くいっしょに働いて、今では友達になっているから、寂しいと思うのも仕方がない。人に恵まれることが一番の幸せだ。

 30日。公休。明日からは新所属への出勤。持って帰ってきた荷物を整理して、持って行かなければならないものを準備しなくてはならないのだけれど、折悪しく、風邪を引いてしまい、日曜の夜から出た謎の湿疹もひどくなり、珍しく不調。風邪のため、祖母のところにも行けず、引きこもっている。パワーダウンだなあ・・・。明日のために体を休める日とする。

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2008年4月25日

花道

24日夕刻、5月からの新しい勤務先が決まり、それに関してのあれやこれや。

25日、午後遅くごうやんさんご来館。コネルヤのパンの差し入れをいただく。ここでお会いできるのももう最後。

夜は二条駅近くの店で、3月末で惜しまれつつ退職された偉大な先輩の送別会。先輩なくしては当市の図書館の発展はなかったと言っても過言ではない。会は当然のことながら盛況。わたしの知らない人もいる。遅番が終わってから駆けつける人もいる。記念品、花、写真・・・。何人の司書が、この先輩を頼りにしてきただろう。課長や館長でさえも。

先輩がいてくださったことに、心からの御礼を申し述べた。

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2008年4月21日

Something Evil

 朝、出勤すると、更衣室でF嬢が「昨日は凄かったんですよ~」と言う。なんと土曜日よりも更に忙しかったのだそうだ。「思い出に残る1日でしたよ(笑)」。

 わたしは日曜日は公休に当たっていたのだが、土曜日はベテランの職員でさえ異常だと言い、3,000超えかと、あはあは笑っていた日だ。それ以上?

 20日午後5時35分。とにかく処理をしなければならない本、ブックトラックや用紙でカウンター内はあふれ返り、終業時刻を過ぎても何もかもが大量に残っていたと言う・・・。

 残務莫大を覚悟をしてカウンターに出たが、そこは意外にもきれいに片付いている。その訳を聞くと、昨日の閉館後の有り様があまりに凄かったので、「このまま仕事を残しておくと、月曜の朝に来た人は、これ見てすぐに帰らはるわ!」とベテラン職員が言い、他のカウンターの職員や事務方の職員も総出で超勤をして、すべてきれいに終わらせたのだと言う。

 土日の数字はどんなだったのだろうと、日報を打ち出して見ると、土曜日は、貸出:4543冊 返却:3945冊 予約:508冊。

 なんと3,000どころか、4,500超え~~!!返却も4,000に迫る勢い。わたしも長く働いているが、さすがに4,500超えは経験したことはない。

 日曜日。貸出:4822冊 返却:4338冊 予約:433冊。

 ひぃ~~~!!4,822冊!! でも貸出はまだいい。恐ろしいのは返却4,338冊。つまりこれだけの本を、一冊一冊、職員の手でスキャンし、仕分けしてブックトラックに順番どおり並べながら積み込み、書架を回って配架をするということだ。これに加えて、カード発行や膨大な量のブックメールの処理・・・。

 この数字を皆に告げると、昨日も出勤していた職員は口々に「・・・吐きそう・・・・・。」「気持ち悪い。」I先輩は「もうな、あはあは笑ってるしかなかってん・・・」

 まったくだな。児童関連の行事があったとは言え、4月の普通の土日になんでこんな途方もない数値を記録するのだろうか?こんな事態が続けば、このカウンターの職員は次々と故障して二軍落ちだ(何のこっちゃ)。

 うらうらと照れる春日に雲雀あがり・・・。外には明るい日の光が満ちて、人を屋外へといざなうけれど、図書館は今日も忙しい。

 午後3時前。エレベーターの方から、がらがらという音が聞こえると、「来た!」「来た・・・」「来たあ」

 某か evil なものの到来を察知したかのように、職員が口々につぶやく。当館受け取りの予約本で満載の両面ブックトラックの到来だ。午後のクライマックスが始まる・・・。

 ここで働くようになって20日。自分のマシンとしての処理能力はそこそこのものであることがわかったよ。いい経験だ。たぶん、5月の異動でわたしがここに残る可能性は低い。初日から一定馴染んではいるこの職場(笑)。近頃はすっかり馴染んで、何やら去り難いものを感じるな。

 閑話休題。神戸っ子トモちゃんにもらったおいしいものを二つほど記録しておこう。007

 神戸にある、スウェーデン(?)のインテリアショップ、イケアのポテトチップス。こんなのも売っているんだね。ディルが効いててやめられない止まらない。

 .006 

 加古川にある、千賀屋(ちがや)のラスク。食パン専門のパン屋さんで、売っているのは食パンと、このラスクのみなのだそう。食パン、有名なのかな?

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2008年4月 5日

蟻地獄

 新しい職場4日目にして、初めての土曜日を迎える。どこでも土曜日は忙しいのだが、元締めの土曜日は桁違いであろう・・・。そう予想していたが、結果は果たしてそうだった。

 音に聞く高師の浜の仕分け蟻地獄を体験した。嗚呼、ここは返却本が広がる賽の河原・・・。

 配架の前に本を分類ごとに仕分けした後、それを今度はきちんと順番どおりに並べてブックトラックに積み込む。大きい館なので、分類番号は小数点以下二桁取りで、図書記号までラベルに付いているのでそのとおりに。今はまだ大丈夫だが、近い将来、老眼でも出始めると、この並べる作業すら辛くなるだろう。

 仕分けしても仕分けしても、積み込んでも積み込んでも本は減らないどころか、どんどん増えていくような感じ。地域館とは物量が桁違いなのだ。スタッフの数と物量が合っていないし、物量と作業スペースの広さも合っていない。ここのスタッフはみんな、ほんとに働き者だと思う。

 本を持って立ったりしゃがんだり、書架が高いので、キックステップに上がったり降りたりしながらの作業。これでは故障者が出るのも無理はない感じ。利き手の手首・指の筋、腰・膝・・・。

 今日は最終の配架・積み込みの係だったので、4時半から1時間ちょっと、黙々と配架と積み込みをする。さすがに右手首と指の関節を痛めたようなので、湿布を貼って寝なければ。ついついああいう作業はだんだんと自分との闘いみたいになってきて、やりすぎてしまうから気をつけねば(笑)。

 そんなこんなで、あっと言う間に一日の仕事が終わる。思ったよりもわたしは元気だったけれど、このまま買い物をして帰ってすぐに夕食の支度をするのは心の底から気が進まなかった。わたしの仕事で一番いやなのは父親のめんどうを見ることだ(笑)。

 帰りに久しぶりに三条会のらん布亭抹茶チョコレートケーキとコーヒーで休憩する。なんせ通勤ルートはほぼ同じだからね。ここのチーズケーキはかなりわたし好み。コーヒーはメープルの香りのフレーバーコーヒーだった。

 まったりしていると、某嬢からメール。それによると、高校野球で、某高校のバッテリーの捕手が投手にチュウしたらしい。ダイタ~ン!

 「甲子園に行かねば!!スポーツの世界は興味なかったので盲点でした。」とそのメールは結ばれていた。いったい何を見に行こうと言うのか・・・(笑)。たぶんわたしも同じものが見たいのだと思うが。それにしても、腐女子どもに格好のネタを提供してよいのか、高校球児?001_5

  家に帰ると、昼間弟夫婦が来て、父の誕生祝いにケーキを持って来たと言う。菓子職人の、桜のモンブラン。本日2個目のケーキ。もちろん食べる。

 有り体に申し上げれば、少なくとも中に入れてある黒豆はいらん。

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2008年4月 2日

年年歳歳花相似 歳歳年年人不同

 新しい職場に初出勤。定時よりかなり早く着き、返却本があふれかえって大変なことになっている返却ポストを横目に見ながら二階へと上がる。日本全国津々浦々、休館日明けの朝の返却ポストはこのような惨状を呈していることだろう。

 とりあえず制服に着替える。定時まで間があって、まだ何の挨拶もしていないし、紹介もされていないが、あのポストの惨状を目の当たりにしてやるべきことは一つしかなく、係の人に「取り合えずポスト返却やりましょうか?」と聞くと「はい」と言うので、まだ名前も知らない人に混じって、しょっぱなからがんがん肉体労働。

 始業時ぴったりに職員全員が招集され、役職付きを含め、「4月からの新しい人」のお披露目会が行われる。

 課長が司会をし、一人づつ「新しい人」が自己紹介をしていくのだが、何名か終わった後で、課長、「ほか、もれている人?」・・・・・「はい。」わたしとTさんだ。すでに制服に着替えて働いている最中に招集され、前からいるスタッフとすっかりなじんでいたらしい。一応、「新しい人」なのだが。その後、課長に連れられ、ぞろぞろと市中引き回し各所属への挨拶回り。元締めは大きな組織なので、わたしがいる間にはきっと、ちらとも顔を見ないであろう人がほとんど。

 元締めの、某カウンター。ここはわたしの仕事上の原点とも言える場所だ。20代前半のまだ若い日、ここを後にしてから幾星霜。再びこのカウンターの中に立つことになるとは・・・。

 年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず。

 カウンターから見る景色はあの頃とそう変わらないけれど、いっしょに働く顔ぶれはがらっと変わり、わたし自身もあの頃とは変わった(はず)。

 今まで働いていた、小さな館とは違って、元締めは、利用者も、スタッフも、資料の数も、返却本も、ブックメールも、予約も、何もかもの絶対量が多い。特に今日は休館日明けの水曜日で、とにかく忙しい。わたしがここで働いていた頃よりも今の方がずっと忙しいのは明らかであるのに、「そうそう、ここはいつもこんなふうに忙しかったよ・・・」と懐かしさすら感じるほどで、特にとまどいも感じなかったのが不思議だった。

 公共図書館の仕事はどこでも同じ、というのは事実だが、館によって細かなやり方や手順に違いがあるというのも事実であるので、何か一つ仕事をするのでも、そこでのやり方を尋ねて、教えてもらわないといけない。

 人に教えてもらい、指示されながら仕事をするということから、もう何年も遠ざかっていたため、それがとても新鮮に感じる。カウンターの責任者は、とても丁寧に親切に説明してくれる。どちらかと言うとわたしは「迎えられる人」のしんどさよりも「迎える人」のしんどさの方を多く経験しているために、忙しい日を、より忙しくしてしまっていることに対して申し訳なく思う。

 でも尋ねないわけにはいかない。たとえば、今までいたところでは、すぐに処分してしまっていた書類や用紙なども、新しいところでは保管しているかもしれない。レシート1枚、メモ書き1枚だってそうだ。だからどんな細かいことでも必ず先に逐一、尋ねた方がいい。これはどんな仕事にも当てはまることだけれど、案外できない人が多いようで、友人もよく嘆いている。「今度異動してきた人は、とにかく、訊く、ということをしない人で・・・」年を取るほど、勤務年数が長くなるほどこういう人が多くなるようだ。

 元締めの某カウンターでは、日々の仕事が実にシステマティックに動く。非常に興味深い。大きいところには大きいところのシステムがあり、同じように、小さいところには小さいところのシステムがある。小さいところに大きいところのシステムをそのまま採用しようとしてもかえって無駄が出ることもあるし、大きいところに小さいところのシステムを持ってきても仕事量に追いつかない。

 昔、元締めで多くのことを学んで、小さい館へ出たときに上に書いたようなことを実感したのだが、今回また、そのようなことを強く感じた。元締めのカウンターのシステムは、昔に比べて、さらに大人数・大量数向けのシステムに進化していた。

 カウンターに座っていると、目聡く、「お姉ちゃん、今日からやな。どっから来たん?」とか、「お姉さん、新しい人やな?」とかいろいろとおっちゃんに声をかけられる。どうもここは「お姉さん」と職員を呼ぶ利用者が多いようだ。もといた館の常連さんにもたくさん会って、言葉を交わす。

 こうしてばたばたと初日が終わる。

 夕方からは友人と、ガブ飲みワイン 洋彩WARAKUでごはんを食べる。ガブ飲みワインと言うだけあって、グラスワインは5~600円。ボトルも2千円台から、と、非常にリーズナブル。

 南アフリカのリースリングとボルドーの赤。田舎風パテ、エスカルゴの香草バター焼き、フレッシュの白アスパラガス、自家製白ソーセージ、牛頬肉のシチュー、タイ風フライドチキン、ゴルゴンゾーラのタリアテッレ。料理がどれもおいしかったのでびっくり。

 *ガブ飲みワイン 洋彩WARAKU

  中京区丸太町通西洞院東入る梅屋町171番地 カマンザビル2F

  TEL 222-1256 月休

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2008年3月31日

兵どもが夢の跡

008 とうとうやって来た、今の職場での勤務最終日。少し早めに出勤して、課内会費の清算と収支報告だとか督促だとか、いくつかの仕事をすっきりさせる。さらにできる限りのカウンター内の整理。業務を元締めに引き継ぐ準備。資料の整理は昨日までできっちり終わっているので、今日も書類やファイルや消耗品の整理が中心。キャビネット、デスク、個人用のPCの中身や自分のロッカーをすっかり空にしたり。バタバタが夜の閉館後まで続く。

 もちろん通常どおり開館しているので、カウンター業務は通常どおり。「最後の日」というのを、人は案外、ふだんと変わらず過ごすものなのかもしれない。明日死ぬことになっています、という前の日も、いつも通り暮らすのかも。

 「お姉さんもいっしょに」と、小さい子といっしょにカウンターで写真に納まったり、わたしなんかよりずっと長くこの図書館に通っておられる常連さんから、しみじみとした言葉をかけられたり、というのだけはいつもと違うところ。003

 この職場で働いて丸6年。過ぎてしまえばあっという間で、夢のまた夢、という感じ。いろいろなことがあった。来て2年目くらいまでは、どうしてもこの職場が好きになれなかった。泣いたこともあった。そんな自分がここで6年を過ごし、クローズに立ち会うことになるとは思いもよらなかったことだ。

 写真の読書テラスは気持ちのいい場所だった。もちろん飲食は禁止だけれど、何日間か閉館しての作業のときなんかには、ここでお昼ごはんを食べたりもした。「カフェを併設したらいいのにねぇ・・」などと言いつつ。

 閉館間際になって、「やはり、最後に見ておきたくて」、とNさんご来館。そう、もうここは、物理的になくなってしまうわけだから、完全に、心の中にしかない場所になる。

 毎日当たり前に通った場所に明日からもう行くこともない、というのは不思議な感覚だ。「卒業」に似ている。長い一日が終わって、M嬢とあいさつしたときが一番寂しかったかも。彼女は一人だけ異動先が違う。気が合って、単なる仕事仲間の域を越えて、友達になってしまうと別れが辛い。夜、帰る間際にくるりと館内を回って、いろんな場所で、「6年間ありがとうございました」と心の中でお礼を言った。

 帰りに、TさんとH嬢と、すぐ近所にできて、気になっていた「黒毛和牛」と書いてある店に、最後のチャンスとばかりに行ってみる。M嬢が来られなかったのは残念だけど、ほんとの内々の打ち上げだ。ビールを飲みながら、タン、カルビ、ほほ肉、赤セン、ホソ、レバーなんかを焼いて食べる。ナムル、白菜キムチ、最後には牛すじピビンバなど。この店はヒットだ。肉の質もよくてとてもおいしかった。「もっと早く来てみればよかったねぇ」などと言いつつ食べる(笑)。001_2

 テラスの桜も既に満開近く。藤棚もあったし、梅も、椿も、シナモンの木も、いろんな木があった。あの木はどうなってしまうんだろう。もったないねぇ。

 明日はお休みで、二日から行くところは、言ってみれば、「この仕事をしているわたし」の原点となった場所。でも長い年月が経って、自分をかわいがってくれた先輩方も、仲の良い友達も、退職や異動でもうほとんどそこにはいなくなってしまった。

 誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の友ならなくに

 気持ちは限りなくそれに近い。               

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2008年3月21日

カクテル・パーティー

 サブボスから招待状をいただいて、職場関係の友人たちと、スペインの写真家(まったく知らない人)の展覧会のレセプション・パーティーに行く。案内状によると、パーティーは午後6時から9時までとのこと。仕事を終えて会場に着いたのは7時前。やはり先に作品は見ておかなくちゃね、と展覧会会場で作品を見てから、パーティー会場へ。スペインワインとガリシア料理が出るとのことだったので大いに期待。

 会場は既にたくさんの人で賑わっている。受付のところには、料理のメニュー表がおいてあり、おいしそうな料理の名前がたくさん書いてある。それによると、料理はルヴェソンヴェールが担当しているらしい。スペイン人らしい料理人の姿も見える。

 受付を済ませて中へ。まず飲み物wineをもらおうと、バーカウンターへ行くも、グラスが足りないとかで最初の一杯がなかなかもらえず。ではその間に何か食べるものを取ってこようとビュッフェ台に向かう。

 おお~!!なんと美しいビュッフェ台!shineそこには色とりどりのとってもおいしそうなガリシア料理!

 ・・・があるはずだった。

 パーティー開始1時間ほどなのに既にすべての食べ物は食べ尽くされ、テーブルには虚無の空間が広がるばかり。色即是空、空即是色、不増不減。羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶!

 テーブルの上には飾りと思しき、ガラスの筒に入ったサラダ菜の切れ端と生のグリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスがあるのみ。
係の人に訊いて見るも、料理の補給はないと言う。ただデザートは出るとのこと。

 あまりのことに脱力するわれわれ一行。とりあえずグラスだけはもらって、白ワイン、赤ワイン、セルベッサ(ビール)を飲む。ビールは香ばしくてとてもおいしかった。しばし歓談。しかし待てど暮らせどデザートは出てこない。どうやらこれも既に食べ尽くされた後のようだ。不増不減。

 仕方がないのでこれをアペリティフとし、ウェスティン都のカフェレストランのディナーブッフェで急遽お食事会となる。これが楽しくて、けっこう長居したけどね(笑)。

 「ただ」のレセプションにはご用心。

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2008年3月19日

さいごのおたのしみかい

 降り続く雨。8時50分始業。返却ポストの処理、在架予約のピックアップと搬送、ブックメール(第一便)の処理、ミーティング。

 10時。ひたすら書庫1にこもって作業。書庫はやはりほこりっぽくて、大掛かりに本を移動させているとなんだか鼻がむずむず。肺癌になったりしないだろうな、と怖くなる。11時45分。いったん作業を打ち切って、同僚とごく簡単に連絡と打ち合わせ。ダムベーターでブックトラック1台の本を二階に上げておく。ささっと書類書き。

 12時。お昼休み。12時45分。カウンターにて分類訂正など。帳票打ち出し。13時30分。さらに書庫1に入り、作業。14時。ブックメール(第二便)の時間。14時15分。貸返のカウンターに座って貸返をやりつつ、ブックメールの処理15時。15分休憩。

 15時15分。おたのしみ会の準備を始める。15時30分。最後のおたのしみ会。先日来、秋田嬢といっしょに練習していた、人形劇『ぐりとぐらのえんそく』をやる。

 今日は天気も悪く、児童館の子どもたちも来ないので、いつもは大掛かりな会も、幼児コーナーの小さな座卓を舞台にして、こじんまりと。でもわたしはこんなこじんまりとした会の方が好きだ。少人数で、子ども一人一人に語りかけながら絵本や紙芝居を読んだり、手遊びをしたりするのがいい。

 わたしは人前に出て話をしたり発表をしたりすることが大の苦手だけれど、子どもと絵本を読んだり、紙芝居を読んだりするのは平気だし、文句なく楽しいと思う。少ない人数なら、子どもの反応を見ながら、双方向でやれるのでもっと楽しい。

 中にはそんな児童向けの行事が嫌いな人もいるけれど、子どもに対してある程度の愛情のない人に公共図書館で働いてほしくないと思う。

 会は大成功。小さなお客さんは、いたくご満足のご様子。

 16時。後片付け。さらに書庫1にて作業。16時30分。貸返カウンターに座る。17時15分。新刊全点案内をチェックして選書の準備。17時35分。終業。

 仕事に関して、諸々の問題が発生しており、夜になっても戦友たちからのメール多数。

 驗(しるし)なきものを 思はずは 一坏(ひとつき)の 濁(にご)れる酒を飲むべくあるらし

  甲斐のない物思いなんかしないで、一杯の濁り酒を飲んだ方がまし!!

                            ―by 大伴旅人 

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2008年3月18日

京都の本質

 室町今出川から室町通を自転車で一気に下がって、22時20分頃帰宅。暖かくなったとはいえ、夜の長時間の自転車で、さすがに体が冷えた。でも空気の匂いは冬の夜とは違ってきていて、春来ぬと目にはさやかに見えねども・・・なのである。

 秀吉の大改造以前の京都は、上京は一条通以北周辺、下京は三条通以南から今の松原通にかけて、それぞれわずかばかりの都市域を持ち、きっぱりと分かれていた。それをつなぐ道は室町通ただ一つ。その周り、つまり京都の中心部には田畑が広がっているばかりだったという。つまり、室町通は、かなり古い時代から変わらず、今もほぼ途切れることなく京都の南北を貫く、長い長い通なのだ。

 京都は「碁盤の目」とよく言われるけれど、これは嘘。よく見ると、各区画は正方形ではなくて、長方形になっている。これも秀吉の改造によるもので、彼は区画半町ごとに南北の新しい道を作ったのだ。上京と下京の間をうめて、何本もの道を通した。都市の大掛かりな整備には強権が必要と見える。オスマンのパリ改造しかり。

 ・・・ってわたしは京都の語り部か(笑)?

 先日読んだ本によると、『誰か適当に二人の人間を選んだとき、知り合いをたどっていくと、「six degree of separation(六次以下の隔たり)」でつながる』らしい。

 つまり、Xさんは、わたしの、知り合いの知り合いの知り合いの知り合いの知り合いかもしれない可能性が濃厚、というわけだ。

 そう言えば、以前、探偵ナイトスクープか何かの番組で、これに似たような調査をやっていたが、そのときも、範囲は外国に及んでいたにも関わらず、意外に早い段階で日本の一個人まで知り合いの輪がつながったのに驚いた記憶がある。世間は狭い、というが、これは本当のことだったのだ。

 もしこれが京都なら、任意の二人の人間は、two or three degree of separation で繋がるのではないかと思われる。それほど京都の世間は狭い。

 またこれを垂直方向に考えるとどうなるだろうか?任意の二人の人を何代遡れば、親戚関係になるか、とか。これも京都に限定するなら、かなりの少ない数で繋がりが現れるような気がする。

 都市の体裁を取る、土着民の村、というのが京都の本質であると思う。

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2008年3月11日

勢い

 6勤の週終わって、やっと休みになった。長かったね。ほんとに。。最近気に入っているのは、「下手の考え休むに似たり」という諺で、ああでもないこうでもないと、愚にもつかないことを思い悩んだりしているときに、ふとこれを思い出すと、なんか脱力して、笑えてくる。

 今日は遅番で、帰宅も遅かったこともあって、洗濯しながら午後11時前から台所の整理なんかを始めてしまう。引き出しの中のもう使わなくなった道具などを、付喪神にならないうちに処分。きれいに引き出しを洗って乾かして、残す道具もきれいに洗って乾かして、然るべき場所を新たに決めなおし、その場所に納めて行く。かねてからの懸案事項であったので、できてよかったよ。まあ、勢いってやつで。そう言えば、男にせよ女にせよ、結婚した友人たちになぜ結婚を決めたのかと問うと、「それはまあ、勢いやね」との答えを聞くことはままあることであることよ。なるほど、何かを遂行するにはいかんせん「勢い」が大切。

 途中、アイスコーヒーを飲む休憩をはさみ、さきほど終了。今午前2時45分。

 ・・・・・早く寝ろよ・・・。001_2

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2008年1月 4日

御用始め

 今日から2008年の仕事が始まる。まだ開館はしていないので、中での作業。ちょっとリハビリのような感じ。今年は開館初日が土曜日なのでちょっとしんどいかなあ。今日も「開いてますか?」と問い合わせの電話がひっきりなし。留守電応対だけど。6日のお休みとは言え、やはり体はなまっているようだ。まずふだんなら何でもない通勤の片道35分の自転車がしんどかった。だいたい、朝起きて出掛けるってこと自体しんどかったなあ・・・。一日働いて、かなり疲れてしまった・・・。

 「わたしたち、春にはどこで何してるんでしょうねぇ・・・?」ん~~?気持ち的にも少しトーンダウン。

 4日のお昼は、毎年恒例、ボス主催の昼食会で、広隆寺前のひし伊のお弁当をごちそうになる。002_2

 ごまめ・とこぶし・いかのうに巻き・鴨ロース・八幡巻き・だし巻き・鳥松風・むかご入りのあげしんじょう・さわら西京焼・梅味の琥珀かん

 お造り  たこ・さより・いか・鯛

 炊き合わせ  豚角煮・鯛の子の昆布巻き・菊芋(?)・梅麩・きぬさや

 てんぷら 海老・海老あられ揚げ・かぼちゃ・さつまいも・ししとう  大根おろし・天つゆ

 酢の物  海老・小鯛・かにときゅうりのかぶ巻き・きゅうり・ちょろぎ・みょうが

 お吸物 玉子のしんじょう(?) 小さなかぶなど

 ご飯 香の物(白菜・かぶなど)

 それから仙台のおみやげに配られた笹かまぼこPhoto

3時のおやつはやはり仙台みやげ、ご存じ、萩の月。すごく久しぶりに食べた。類似品は各地にあるけれど、やはり本物は卵の風味が違う。

 新年のあいさつ、ミーティング、返却ポストの処理、在架予約のピックアップと搬送、明日出す新着本の準備と配架、テーマ展示の準備(追加)、書架整理などなど。まあ、リハビリは完了したかなあ・・・。

51dizhvtlll__aa240_ 『死化粧師』 1~4 三原ミツカズ/著 祥伝社 2003~2005年

 エンバーマー(遺体に防腐・殺菌・修復などの処置をして生前の姿に近く戻す技術者)のお話。三原ミツカズは初めて読んだけれど、なかなかよいと思った。テーマはけっこうヘビー。もっと長いシリーズにもできたはずなのだけれど、4巻で完結。

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2007年12月31日

大つごもり

 よく晴れたものの、時折強風の吹く寒い大つごもりとなった。

 午前中にさらに少しお買い物。今年もヒロで、少量ながらも牛肉を買う。まだ早い時間だからか、行列は少なめ?それでも30分は並んだ。行列は覚悟の上。ずっと本を読んで待っていたので読書も進み、時間もすぐ経つ。これぞ時間の有効利用か。わたしのすぐ前に並んでいたカップルも各々本を読んでいる。長い行列のうち3人だけ本を読んでいるのが変。さらにお年賀の品を買うために大丸へ。ここも大混雑。お菓子売り場の各カウンターも、多くの人がのし紙を書いてもらっているので時間がかかる。

 出掛けている間にお節と餅が配達されていた。玄関に飾る花とお正月用の松竹梅入りの仏花、お榊を受け取りに近所の花屋に行く。

 お飾りをする。鏡餅は、神棚と仏壇に。裏白4枚、ゆずり葉1枚、黒い昆布、串柿、葉付きの小さいみかん(鏡餅が大きければ橙)。

 玄関にはしめ飾り。ちょろけんさん&星月さんは、合計7ヵ所。鬼門(南天の木のある隅っこ)、二階の鬼門(物干し台も隅っこ)、屋根裏の、棟上げのときに設置された木札の横、台所のガス台横の出窓の隅、風呂場の脱衣場の出窓の隅、二階のトイレ、1階のトイレ。ちょろけんさんにはゆずり葉を1枚付ける。

 明日のお雑煮の準備。子芋、雑煮大根、金時にんじんをゆでておく。1日は白味噌にしよう(弟からはブーイング)。夕食は年越しそば。すべて世はこともなし。 

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2007年12月30日

買出し

 家の外周りの掃除を父に依頼され、朝から弟夫婦がやってくる。外は寒いというのに、ずいぶんと丁寧にやってくれたようだった。こちらは中で仏壇などの掃除。昼は父に”大阪回転すし あきんど”に連れて行かれる。彼はヘビーユーザーなのでもし会員制度なんかがあったら、間違いなくプラチナメンバーだろう。

 お客様感謝デーということもあって、洛南ジャスコは大混雑。お正月のお飾りや食料品を買う。混雑しているというのに、電話も持たず、ちょろちょろするものだから、父が迷子になった。難儀なことだ。

 元日の夜にする鍋は、てっちり・しゃぶしゃぶ・ぼたん鍋のどれがよいかが家族会議で話し合われ(重要議題)、結果、ぼたん鍋となったので、引き続き弟の車で寺町今出川の改進亭へ、猪肉を買いに行く。けっこう値の張るものなのだが、そうあることでもないので思い切って買う。No food no life.

 帰宅後、食料品を冷蔵庫に納め、休憩なしで掃除の続き。神棚と、台所や居間などの共有スペースの掃除機かけと床、廊下の拭き掃除。4人でやるとあっと言う間に終わる。弟夫婦がいるので、笑い転げながら遊びのように作業をする。非常にありがたいことである。

 夕食は父が近所のとんかつ屋さんで出前を取ると言う。お正月はまだだと言うのに、何の祭りですか、お父さん?お掃除の慰労会か。昨日の残りのシャンパーニュなどを飲みつつ、賑々とご飯を食べる。

 明日は大つごもり。

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2007年12月25日

希望

 働いた!!めっさ働いた!三連休の中日、台所の掃除にはげむ。踏み台に上がって、普段あまり手が回っていないところの拭き掃除を中心に。時間をかけて、すっきりきれい。これで無事歳神様をお迎えできるというもの。(年末の大掃除にはこんな意味があったって知ってましたか。)大掃除の難所を攻略し、気は楽になったものの、とても疲れた。

 夕方、祖母のところへ行く。週一回のペースで行っているのだが、祖母が入院している病院は、どんどん中の改装が進んで、行くたびにきれいになっていくようだ。経営難に苦しむ病院も多いと聞くのに、老人医療の病院は羽振りがよいのだろうか。

 今日も旧受付付近の模様替えがされていて、最初見たときにわたしが「エマニュエル夫人の椅子」と名づけた、高い背もたれの籐椅子の位置が変わっていた。また、窓にすべてUVシールドが貼られていたり。

 いつものようにお菓子を持って行ったが、ちょっと目を離したすきに、お手拭きで手も拭かない間に、祖母は両手をクリームでべとべとにしてクリームサンドビスケットを食べていた。思わず、「なんで今食べてんの~!手ぇべとべとやん!」と叫ぶ。「汚い手で食べたら病気になるよ~!」。それでも食べようとしているので、すぐにお菓子を取り上げて、おしぼりで手をきれいに拭く。

 うむう。これはわたしのお菓子の選択ミスと監督不行き届きだ。そんなに簡単に二枚にはがれるとは思ってなかったぜ、ハーベストリッチクリームサンド。思わず大声を出してしまったが、きっと祖母もわたしや弟が小さかった頃には同じようなことで叫んでいたに違いない。

 子育てと介護はよく似ている。しかし二つはまったく違う。すなわちそこに、「希望」があるかないかだ。

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2007年12月22日

You are what you eat.

 今日は冬至。2、3日前から、「かぼちゃ」ってずっと思っていたのに、肝心の今日、すっかり忘れてしまっていた。帰宅して父に、「かぼちゃは?」と聞かれて、はっと思い出した。買ってない・・・。こんなこと初めてだ。冬至にはかぼちゃの炊いたんを食べる。そりゃ、食べなくったってどうということはないだろうけれど、決まったものを食べる日に決まったものを食べないと何とも気持ちが悪いし、何より、そういうことをおろそかにしてしまったことがいやなのだ。軽くショック・・・。

 最近、日常の食がおろそかになっているように思う。自分の描くあらまほしき姿とかけ離れた最近の食卓はどうだ・・・。今日読んだ本の中にこんな言葉があった。

 You are what you eat.

 あなたとはすなわち、あなたが食べたものである。食の乱れは如実に体の不調となって現れるものだ。

 「どんなものを食べているか言ってみたまえ。君がどんな人であるかを言い当ててみせよう。」(関根秀雄・戸部松実/訳)

 これは有名な、ブリアーサヴァランのアフォリズムの一つ。

 丁寧に調理された野菜と豆と少しの穀物。日常の食を取り戻さねば。

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2007年11月29日

天国からのメッセージ

***2007年のわたしへ。
元気ですか?2007年ごろの自分のことを懐かしく思い出します。
わたしは81歳で、つまり西暦xxxx年に、残念な事故に巻き込まれて生涯を終えます。振り返ってみると、自分でも素晴らしい人生だったと胸をはって言えます。
だたひとつだけ過去の自分に、つまり今のあなたに伝えておきたい事があります。それは 2011年の冬でした、わたしはとある事情で、北海道の札幌へ引っ越すことになります。その事が後の人生を大きく左右することになります。 できれば覚えておいてください。
最後にひと言、81年間生きてみて思ったのは「食べたい時には我慢しないで食べたほうがいい」ってこと。なんてね。
それでは、またいつか。
みんなにも、よろしく。

 いえね、丸義さんのところで紹介されていたこのサイト

 http://uremon.com/heaven/

 あんまりおかしかったもので・・・。特に「81年間生きてみて思ったのは「食べたい時には我慢しないで食べたほうがいい」ってこと。」って・・・?

 本名でやってこれなのか(笑)?

 でもこれからの人生の指針とします・・。

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2007年11月17日

ク セ ジュ?

 紅葉にはまだ早そうながら、やはり行楽に出かける人が多いのか、いつもよりものんびりした土曜日だ。朝、開館準備をしながら、ドラマ「ガリレオ」で、福山雅治が突然何かに憑かれたようにどんどん書き始める数式が、3×4=12とかだったら・・・という話で、アルバイトのMちゃんと、福山雅治好きのサブボスと大笑いする。

 先日まとめて発注していた岩波文庫のうち、124冊ほどが「品切れ」で返事が返る。一冊一冊「発注取消」のステイタスを手入力しなければならず、かなり手間。Ctrl+クリックとかShift+クリックとか複数選択はできて当たり前なのに、なんでできないかなあ、このシステムは・・・。不条理な。

 ある程度は覚悟をしていたけれど、やっぱり、岩波文庫はなくなるのが早いような気がする。あまりに古いものは仕方がないけれど、これがもうなくなっているのか~と思うものもけっこうある。また、これがなくなったんだったら、早く刷って!もっと刷って!みたいなものとか。新しい解説目録も出たばかりだけれど、こうなくなってたのではねぇ・・・。『岩波文庫解説目録』は見て楽しむだけだったりとか(笑)。絶版はないにせよ、長~い品切れはけっこうある。不条理な。

 納品もまとまって多数あり。今日は、文庫クセジュがやってきた。白水社もわりと絶版が多いようで、「歌舞伎オン・ステージ」も三分の一ほどが品切れどころか、絶版!ある分だけ納品されてきた。蔵書が中途半端になって困るんだけど・・・。不条理な。クセジュも古いものはやはりアウト。Ca0b61jt_2

 ああ、でもずらりと並んだシリーズを見ているとなんとなくほくほくするのはなぜ(笑)?

 Que sais-je? ク セ ジュ? この問いかけ(あるいは反語)は本当にいい言葉だ。

 「わたしは何を知っているのか?いや、何も知ってはいない。」 

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2007年11月15日

健康診断結果

 連休開けの木曜日。いつものように出勤するやいなや、止まったら死ぬ魚みたいに動き続ける。返却本もてんこ盛りなら、ブックメールもてんこ盛りだ。夕方に予定がある日は別としても、連休明けの木曜日に早番ばっかりなのは勘弁してくださ~い(泣)。

 健康診断の結果が返る。こんな年になれば、はっきり言って体重などはどうでもいい。わたしがデブな宇宙と、わたしがデブでない宇宙は違う宇宙なのかもしれないが、そんなものは微細な違いだ。気にするべきはコレステロール、血糖、肝臓系数値だろ??

 血液検査の前に、大いに不摂生をしていたわたしは、結果が出るのを前に、やせ細り、神経症になるほど実は気にしていた。

 去年はちょっと肝を冷やしたのだ。健診の前から自覚症状として薄々気づいていた不整脈が、「要精密検査」でひっかかってきた。いよいよ高コレステロールが心臓に来たかと、泣く泣く精密検査を受けに行った。心電図二種類に心エコー、ついでに脂質の精密検査・・・。結果は病的なものではない不整脈だったので全身の力が抜けるほど安心した。

 しかし、病的なものではないにしてもけっこう不整脈って怖いな、と思ったのは、通勤のとき、いつものように自転車で三条通を走っていたときのこと・・・。いい調子で車道の端を飛ばしていると、ふいにドキンと来て、ホワイトアウトしていくのがわかった。そのまま歩道側へ倒れたものの、すんでのところで、電柱立てかけられた看板で体を止めた。ものの数秒のことだったので事なきを得たが、もし車道側に倒れていれば支えるものもなしに倒れてひかれていたかも