神戸の北の方(3) パティスリー・モンプリュ
「神戸の北の方」ではないけれど・・・(笑)。山から下りて来て、三宮へ。おもしろいのは、山の中だ山の中だと思っていたら、あっという間に街になって、またあっという間に繁華街になるところ。この、どうなってるんだ?的感覚は慣れないのでおもしろい。トモちゃんによると、神戸で自転車に乗る人はあまりいないそう。確かにあまり走ってもいない。これだけ坂ばかりだといやになるのだろう。たぶんわたしはここでも乗ると思うが(笑)。
有馬街道を下りていく途中、神陵文庫という医学書の専門書店があって、その店のショーウィンドウに、白衣を着た骸骨が一人立っていた。なんだか妙に愛嬌があってかわいい。トモちゃんに、あれ、女の子なん?と聞くと、そうだと言う。昔彼女はよく先生からお遣いを頼まれてここに医学書を買いに来たらしいが、骸骨少女は昔からいて、クリスマスシーズンにはサンタ服なんぞも着たりするそうな・・・。車止めてもらって写真でも撮っておけばよかったなあ・・・(笑)。
さて、三宮には前々からぜひ行ってみたいケーキ屋さんがあった。
パティスリー・モンプリュ。これは略称(?)らしく、正しくは、monter au plus haut du ciel モンテ オ プリュ オー デュ スィエル(もっと空高く上がる、の意)という名前らしい。きっとシェフの思いが込められているのだろう。
ホテルオークラ近くの駐車場に車を止めて、迷うことなくすぐ店に着いた。持つべきものは、神戸っ子の妹(笑)?しばらく待って、イートインへ・・・。土曜日の夕方とは言え、人気店だけあってお菓子はどんどん製造されているようで、まだまだ種類も豊富。先にショーケースからお菓子を選ぶ。
迷いに迷ってわたしが選んだのはこれ。ルリジューズ。ルリジューズ、とは「尼さん」の意で、二つ重なった小さなシューと、その間の白いバタークリームの飾りが、白い襟を付けた尼さんの姿に似ているということから名づけられた、フランスの伝統菓子だ。ただしこの尼さんはかなりおしゃれで、ピンクの衣を着ている(笑)。薄茶色の衣のことが多いのにねぇ・・(笑)。コスプレ系尼かも。
ピンクの衣は、ぽってりと甘~いフォンダン。塩味を効かせてしっかり焼きこんだシューの中にはキルシュが効いたどっしりとしたクレーム・パティシエール。もう、一口食べた瞬間、このお菓子を選んでよかったなあ・・・と(笑)。
弟が選んだ、ピュイ・ダムール。「愛の泉」という名の、これもフランスの伝統菓子。やはりシュー生地がベースで、クレーム・シャンティイーとクレーム・シブースト。上はこんがりと香ばしくキャラメリゼ。伝統菓子はいいもんだけど、残念ながら京都ではあまり食べられません・・。
ナッツ好き、トモちゃんが選んだのはプレジダン。「大統領」の意。二種類のダックワーズのような生地(ジャポネかもしれないし、シュクセかもしれない)にローストした薄切りアーモンドがぐさぐさと・・・(笑)。香ばしくて、ナッツ好きにはたまらんだろうなあ、という豊かな風味。わたしもアーモンドはそんなに嫌ではないので、一個はいらないけど、おいしいと思った。
レザンティーユ。上の白い部分は、酸味のある、カカオ豆のムース。カカオの風味なのだけれど、チョコレートとはちょっと違う。下は濃いガナッシュに、ナッツ入りのビスキュイ(だったかな?)。
名前は、アンティーユ諸島、の意。エキゾティックな感じがする、クレオールの住む島。産物のカカオを使っているからか、白と黒のコントラストがクレオールをイメージさせるからなのか・・・。いろいろとイメージを膨らませられる名前っていいな。
ココットに入った、とてもおいしそうなオレンジのクリーム・・・。後で買って帰ろうと思ったけれど、帰りにはもうなかった。弟曰く、最初にキープしとかへんからやん!へいへい、ごもっとも。
代わりに、マドレーヌとか、ケック・オ・フリュイとか、オレンジのサブレとか、焼き菓子を少し買う。ジャムも売っていたので、ちょっと珍しい取り合わせの、カシスと栗のジャムを買う。カシスと栗の実がごろごろ。甘味を抑えて、果実を濃縮したような強いジャムだった。
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