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dimanche 09 novembre 2014

僥倖

 だめでもともと!とぎりぎりになって空席がないか電話してみたTシェフのディナー会。旅をしてたり、その後ばたばたしてたりで、ワイングロッサリー ワインバーも9月以来。楽しみだなあ・・・。

 メニューは、秋のおいしいものを盛り沢山に、ということだそう。今回からメニューカードの裏にTソムリエのコメント付きおすすめワインが書いてある。解説などを読むのが大好きということもあって、より楽しい。いい仕事しますねT&Tは!

.001 まずは、シャンパーニュ。なんと、アンリ・ジローが!シャンパーニュで訪ねてきたばかりなので、なんだか親しみを感じる。フュ・ド・シェンヌはほんとにすばらしいけれど、こちらもおいしい。自分はアイ村のピノがほんとに好きなのだなあと思う。

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.002  アミューズ1は、

 瞬間燻製した京水菜と18ヶ月熟成ゴーダチーズのサラダ

 水菜は、水につけたままスモークしているそう。そんな技は初めて聞いたのでおもしろい。からすみを用いるようなイメージで使われたというゴーダチーズがいい味出してる!

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.003 アミューズ2 は、

 ムール貝とサフランのスープ アーモンド風味

 明るいきれいなクリーム色のスープ。あるかなきかのガラムマサラの香りに、貝の旨みと塩気。スライスアーモンドの香ばしさもよく合う。

 ピノ主体のちょっと重めのシャンパーニュには、こんな旨み系もよく合うみたい。

.004 鱈の白子のムニエル 柑橘の香り

 表面はかりっと香ばしく、中はとろっとクリーミーな雲子。ソースは、鉄板のブール・ブランに、柚子のポン酢が合わせてある。ちょっと鍋の雰囲気。

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.005  合わせるのは、コシュ・ビズアール ムルソー2010

 ブール・ブラン、雲子ともまったり、リッチな味わいのものながら、ポン酢がきゅっと酸を主張していたので、このムルソーと相性がよかったのだろう。Tソムリエお見事な計算。

 と言うのは、このムルソー、お料理と合わせず、それだけで飲んだところ、ちょっとわたしには酸が強いように思ったから。

.006 天然平目 渡り蟹のクーリー 野生茸のリゾット添え

 蟹の風味が~(笑)!リゾットもきのこの風味いっぱいで、秋を満喫。秋の食材をほとんど食べないうちに過ぎ行く秋でしたからね~今年は・・・。

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.007 テルラーノ ピノ・ノワール 2011

 合わせるのは、イタリアの、アルプス山脈のピノ・ノワール。魚とピノはおもしろいけれど、合うものは合う、合わないものはぜんぜんだめかなあ、という感じで、ちょっと難しいかも?と思っているのだけれど、このピノは、軽やかだけれども香りよく、難なく合っていたと思う。Tソムリエによると、「海洋性のミネラル」がだいじなポイントなのだとか。

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.009  フランス産子鳩のロティ ソース・サルミ 根菜と薩摩芋のピュレと

 子鳩!ソース・サルミ!こういうお料理がいただけて、欣喜雀躍といったところですね。

 根菜は蓮根チップスと、堀川ごぼうだったっけか。ソースおいしい、鳩おいしい、で手で持ってきれいにきれいに食べました(笑)。

.008 ワインは、シャプティエ シャトー・ヌフ・デュ・パップ バルブ ラック 2009

 ローヌの力強い一杯はまさにベスト。鳩とソースは言うまでもなく、根菜の土っぽい香りにも呼応。意外だったのは、シナモン風味の薩摩芋のピュレともよかったこと。
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.010 残ったワイン(わざと残した・笑)をさらに楽しむために、少しだけチーズをお願いする。

 ほどよく熟成したモンドールラミ・デュ・シャンベルタン

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.011  Tソムリエ、メートル・ドテルの仕事までしております(笑)。

 本日のデザートは、柚子のクレープ・シュゼット。どのお皿にも、少しずつ、和のテイストを入れておられるよう。この「ほどよさ」が良い。「ほどよい」を過ぎると、「フランス料理食べに来たんやけどな・・・」と、不完全燃焼してしまうから(笑)。

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.013 クレープ・シュゼット

 古風な感じのするデザートだけれど、おいしいものだと思う。サーヴィスを見るのも楽しいし・・・。

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. 今日もお隣りの席には、お店でお目にかかるたびに楽しくお話させていただいているA/MさんとTさんのお二方が・・・。

.014  なんと本日は、Tさんのお誕生日であるそうで、うれしいことに、居合わせたわたしまで、シャンパーニュとバースデーケーキのご相伴にあずかることとなった。またとはない僥倖であることよ・・・。お誕生日はいいものだなあ・・・。おかげさまで、一層楽しい気持ちになって、なんだかさらにとてもいいことがありそうな気がした。

 Tさん、A/Mさん、ありがとうございました。これからの一年、たくさんたくさん、良いことがありますように!

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