出雲国(1)
岡山から特急やくもに乗り、中国山地を越える。列車はずっと川沿いを走る。行けども行けども川。最初は気にもしていなかったのだけれども、だんだんと気になってくる。このまま分水嶺を越えたら、川の流れが逆になるのだろうか。その地点をぜひ見てみたい、と車窓から川を見続ける。と、「分水嶺のご案内」なる車内放送が。中国山地最高峰の、このトンネルを越えると川の流れが列車と同じ方向になるとのこと。水系の案内もあったけれど忘れてしまった。
じっと川を見る。なんだかわくわくする。トンネルを抜けた。川を確認。逆だ!川の流れが逆になった!
思いのほか、やくもの旅がおもしろかったので、本を読んだりうたた寝もせずに景色を眺めているうちに松江に着いた。
10年ぶり?くらいの友人が待ってくれており、再会を喜び合う。
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. 出雲そば、と言えばこの、割子(わりご)。一枚50グラムくらいだそう。薬味をのせて、つゆを少量かけて食べる。
このお店は、つゆが独特な感じ。
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そばの名産地はたくさんあるけれども、出雲そばはそばの味が濃くておいしい。
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. 食後はてくてくと歩いて、小泉八雲の旧居や、武家屋敷(塩見家)、松江城を見る。
松江城の天守は、全国に現存する12天守の一つで、天守の平面規模では2番目、高さは3番目、古さは5番目なのだとか。上がってみた天守からは、遠く、大山まで見えた。
船もおもしろそうやね、と行きかう観光船を見ながら散策。県立図書館は残念ながら休館日。
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八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を
スサノオノミコトが詠まれた、最古の歌だという。おろち退治の神楽の最後に、スサノオノミコトがこの歌を朗々と詠むね。すがしがしい感じがしていい歌だなあ、と思う。ちょっと万葉集の「安見児得たり・・・」に似てて。
八重垣神社。スサノオノミコトとイナダヒメノミコトが住まわれた新居。
ここに来たなら、やってみるでしょう、縁占いを!
. あらかじめ社務所で受けたこの紙に、100円玉か10円玉を置いて、イナダヒメノミコトが姿を映して身づくろいをされたという、鏡の池にそっと浮かべる・・・・。
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. 紙にはご神託が浮かぶ。この紙が15分以内に沈むと早く良縁に恵まれ、岸に近いところで沈めば近い人と、遠いところで沈めば遠方の人とご縁があり、池にたくさんいるイモリにつつかれれば最高なのだとか。ちなみにわたしのは、3分半ほどで、近いところで沈み、イモリにつつかれました。
袴姿の若い女の子の観光ガイドさんがおり、町おこしがんばってるなあ、と思う。案内されている女の子たちも楽しそう。きゃっきゃうふふ、なのである。
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