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mardi 26 août 2014

プロヴァンス

 フレンチ食堂 NICO より、誕生月のおはがきとプロヴァスワインフェアのお知らせをいただき、友人二人と共に会食。季節的に、もう夏のお疲れさま会かなあ・・・。

 食前酒はペルノー。南仏っぽい!飲みながらあれこれとメニューを吟味。プロヴァンスの料理もランナップされている。それぞれにプリフィクスでお願いして、いろいろなお料理をいただこう、と算段がまとまる。

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  田舎風パテ   ベーコンととうもろこしのキッシュ

 定番。安心のおいしさ。

.004  トマトファルシ

 中には挽き肉がたっぷり。

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.003  バゲット

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  ブイヤベース  アイオリ

 アイオリは、にんにくを生のままではなく、ゆでてからマッシュして使っているのだそうで、にんにくがきつすぎず、まろやかな味。

 ブイヤベースのスープをパンにひたして、アイオリをちょっと付けて食べてもおいしかった。

.008 子羊のロースト

 お肉を成型するときに切り落とした部分を、スパイスを混ぜて肉だんごにしたものがついてきて、こちらもぴりっと辛味が効いていておいしかった。ちょっとメルゲーズにも似た感じ。

 

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   ワインは、プロヴァンスと言えば、きりっとした辛口のロゼ。聞いたことのない名前の地ぶどうで作った、さわやかな白。そして、重すぎず甘すぎずに濃い赤、と一通りグラスで飲んだ。

.009 牛肉のビール煮込み

 ギネスで煮込んだシチュー。お肉はほろほろ。こくのあるソースがからまっておいしい。

 なかなかボリュームのあるお料理で、3人で食べてもここまででかなりの満腹。

 しかし、デザートは別腹(笑)。

.010 まずはチーズ

 青かび、ハード、ウォッシュなど、4種を取り混ぜて。

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  いちじくのキャラメリゼ  クレーム・ブリュレ

 お誕生日のプレゼントにサービスされた、ミニボトルの泡を最後に開けて、「締めシャン」とする(笑)。nicoちゃん、ありがとう!

 食後はコーヒーでのんびり。

 ご主人のnicoちゃん(仮名)が一人で切り盛りするこのお店は、一人でふらっとやってくる女性も、常連さんも多い。アットホームな、よいお店だ。

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dimanche 24 août 2014

地蔵盆

008 オン カーカーカー ビ サンマエイ ソワカ

 晩夏を彩る、地蔵盆。

 これが終わると、夏も終わる。楽しい中にも寂しさを感じさせる行事だ。

 昨年と同じく、今年も雨・・・。

 お町内の地蔵盆も今日なので、午前中にお供えを持ってお参りに行く。

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007_2  弟たちの住むマンションも、今日は「夏まつり」だそうで、お地蔵さんはないものの、実質的な「地蔵盆」らしい。なんだかんだ言っても、京都人はやっぱり地蔵盆が好きなのだなあ、と思わせる。

 朝、お地蔵さんの掛け軸をかけて、お供えをたくさん。今年もまたこうしてお目にかかれて、とてもうれしく、ありがたいことと思う。

 今年は、弟たちが、昨年生まれた姪っ子の提灯を誂えて奉納しにきた。提灯が増えるなんて、長く長く、なかったことだ。

 今年のお地蔵さんのお膳は・・・。

.005 白飯

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.004  花麩とみつばのお吸物

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.002  ひろすのたいたん

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.001  小松菜のたいたん

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.003  そうめん瓜の酢の物

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  お昼頃、庵主さんがお参りに来てくださった。お地蔵さんとお仏壇と、両方でお勤め。庵主さんも代替わりなさってから長くなった。

 弟たちも、姪っ子を連れてやってきている。終わってから皆で昼食。

 8ヶ月になったばかりの姪っ子は本当にかわいい。つかまり立ちもしっかりしてきたので、歩き出す日も近いだろう。這えば立て、立てば歩めの親心。

 お地蔵さんのご加護があり、元気に育ちますように・・・。

 子どものいる人は、「うちの子、世界一かわいい!!」って、もっともっと言えばいいよ。それを聞いたら、わたしは、「そやそや!!」って、全面的に同意する。

 「世界一かわいい子」は、何人いたっていい。

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mardi 19 août 2014

出雲国(5)

 いよいよ出雲大社へ。

 60年に一度の遷宮は、屋根の修理を中心に行われたと聞く。鳥居のすぐ近くにはスタバもできており、観光地化進む、といった感じかも?

.Photo 本来ならば、まず参拝すべきところを、時間の関係で先に昼食をとる。

 荒木屋という、有名な出雲そばのお店にて。なんでも最近の出雲は、ぜんざい推しなのだとか。せっかくなので、割子2枚とぜんざい、5円の入った「ご縁袋」とおみくじが付いた「縁結びセット」を注文。

 これで出雲そばをつごう3回食べたことになるが、わたしの好みとしてはこの荒木屋のそばが一番おいしかった。つゆが特においしい。

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  たいていは「いずもたいしゃ」と呼ばれているが、正式には「いずもおおやしろ」という。そう言えば、祖母がよく歌っていた数え歌で、「五つ出雲のおおやしろ」と言っていたなあ・・・。

.Photo_2 横から見る神殿もすばらしく・・・。

 この横手の道も、すがすがしくて気持ちがいい。子どもの頃からよくお参りに来ている友人は、子ども心にこの道は神秘的な感じがしていいなあ、と思っていたそうだ。・・・が、整備されて、うさぎの石像(因幡の白うさぎだけに)が置いてあるのを発見。「うさぎはいらんやろう~」とdisりだす(笑)。

でもその気持ちはよくわかる。わたしにとっての稲荷山のようなものだ。あそこも整備が進んできれいにはなったけれど、妙に漂白されてしまって、得体のしれなさ(それが神気だとも言えそう)が失われてしまったのだ。

.Photo_3 大きな大きな注連縄。

 昔来たときには、この注連縄にお賽銭を投げて刺さったらいいことがある、との話で、たくさんの硬貨が刺さっていたものだったが、今はそれは禁止されているとかで、きれいなままに保たれていた。これは良いことだと思う。

 今回、ご祈祷してもらう気満々だったのだが、時間の都合でできず(>_<)。

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出雲国(4)

 玉造を後にして、向かうは佐田町の山の中。

.1 来てみたかったけど、来てみることができるとは思っていなかった、八雲風穴!人のご縁のありがたさよ。

 解説しよう。

 八雲風穴とは。

 「清涼山・福泉坊本堂横の山腹から冷風を吹き出す風穴現象で、一般的に考えられる「溶岩トンネル」から吹き出す風穴現象とは違うようです。その原理は、大昔この辺りがまだ海だった時代に火山の爆発によって流出した溶岩が堆積し山となりその岩と岩の間を流れる空気が、山一帯を流れる地下水によって冷却されて出てくるのだろうといわれています」(チケット裏の解説より)

.Photo 裏手からも冷気が吹き出しており、石段の下に降りればひんやり。

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.Photo_2 風穴ドア。

 この手作り感がなんとも・・・(笑)。

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.Photo_3  この階段を降りて、地下2階へ。

 どんどん寒くなっていく。

 この涼しさを利用して、竹下本店(竹下元首相の造り酒屋。今はDAIGOレーベルのお酒も売ってる)の、『出雲「須佐神社」に奉納の栄を受け、須佐八雲風穴の冷気に貯蔵・熟成し誕生の純米酒「出雲・須佐 縁の風」』というお酒を貯蔵している。

.Photo_4 こちら、地下2階。見下ろす風穴の底。なぜかお賽銭(??)が入れてあり、灰色になった謎の雪だるまが三体(笑)。

 底には降りられなくて見下ろすのみだけれども、階段上の気温は8度。とにかく寒い!!しばらくいると体が芯から冷えてくる。

 外に出たら一瞬にしてめがねが曇る。係の人がティッシュをくれるのも笑える。

.Photo_5 この風穴が公開されるのは盛夏のみ。

 冬には逆に、外よりも暖かく感じるのだそうで、今は内部にたくさん付いている水滴もからっと乾くのだそう。つまり、年間通して、風穴内部の気温は一定だということだ。

 この夏も何度か、風穴の中で、小泉八雲の怪談を語るお話会が企画されたそう。NHKでも放送していたから、見た人もいるのではないだろうか。

.Photo_6 風穴から出たら、すぐそばの産直品販売所でお茶とお漬物がふるまわれる。

 ヤーコンが入っているという、「すさのおアイス」と共に、やぎのミルクで作った「やぎアイス」があるのを発見し、食べてみる。やはり地元と、朝原やぎファームというところで作っているらしい。あっさりとしたおいしいアイス。ふわっとシェーヴルの香り・・・って、つまりは山羊乳の香りがする。

 また暑くなったのでまた風穴へ(笑)。

 とは言っても、風穴を持っていくこともできないので、しばしの涼、というか寒ともお別れ。

 友人の兄者おすすめの、須佐神社へ向かう。兄者曰く、「日本一のパワースポット」なのだとか。

.Photo_7 碑には、「須佐大宮」とある。

 「須佐之男命 御魂鎮めの御社」だそうで、由緒正しき古社である。

 境内には、「七不思議」http://www.susa-jinja.jp/7wonder/index.html

 があるらしい。

.Photo_8 やはりここにも、この形の大きな注連縄。

 御祭神は、須佐之男命(すさのをのみこと)稲田比売命(いなたひめのみこと)足摩槌命(あしなづちのみこと)手摩槌命(てなづちのみこと)(須佐家の祖神)。

 ここでもスサノオノミコトはご夫婦でおわします。

 八坂神社にはご家族でおわしますね。

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lundi 18 août 2014

出雲国(3)

 玉造、こんなに若い女の子でにぎわっている温泉、見たことない(笑)!!あちこちで、きゃっきゃうふふ、なのである。

 と、言うのも、出雲の「縁結び推し」は昔からだが、最近は玉造も「美肌推し」と「縁結び推し」なのである。なんでも、玉造温泉の泉質は。美肌成分日本一なのだそう。たしかに、入浴すれば、角質がとれて肌はつるつる、しっとりして化粧水いらずだったものなあ・・・。

 と、いうことで、蜆の赤だしなどの朝食をとった後に、玉造散歩。もうね、「一通りのこと」はみんなやりますよ(笑)。

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  玉作湯神社(たまつくりゆじんじゃ)。出雲は、このタイプの注連縄ばっかりだ。祭神は、三種の神器の一つ、勾玉を作った神様、櫛明玉命(くしあかるたまのみこと)、玉造温泉を発見した大名持命(おおなもちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)。少名彦名命しか知らないけどね・・・。

 ここですべきは、願い石・叶い石だそう。

 やってみようじゃありませんか。

.Photo_15 まずは社務所で、「叶い石」という小さな天然石を受けて、その石を御神水で清めた後、「願い石」にくっつけてパワーを注入する、という次第。

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.Photo_16 この神社には、子どもを足元に座らせた狛犬がある。けっこう珍しいような気がする。

 この狛犬、「すくすく狛犬」と名付けられているようで、いやはやなんとも(笑)。

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.010_2  清厳寺の「おしろい地蔵さま」へ。石のお地蔵さんに筆でおしろいを塗って、肌のトラブルの改善を祈願する。

 隣の弘法大師像にもついでにおしろいがたっぷりと塗られていて、「おしろい弘法」になっていたのが笑えた。

 さらには「恋来井戸」(こいくるのいど)まで行く。もともとは、湯閼伽の井戸と呼ばれていた井戸のところで、「恋叶の素」(要するに鯉のえさ)を川にまくと、恋(つまり鯉)が寄ってくるという・・・・・、いやもう書いてるだけで赤面するな。

 こんなわけで、玉造は徹底した縁結びと美肌推しなのであった。

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出雲国(2)

Photo 宿泊は、玉造温泉。この長楽園という大きな宿には、120坪の大露天風呂がある。ただし混浴。女性は巻き布が用意してあって、それを巻いて入る。

 宿に着いた直後に、近くに雷が落ちるほどのひどい夕立があって、危険なので露天風呂に行くのを止められ、夜になってからの入浴。遅かったのであまり人もおらず、広いこともあって混浴もそう気にならず。温泉はやっぱり気持ちいい~!もちろん屋内の浴場も充実している。

 夕食は宍道湖の食材を使った盛りだくさんなもの。

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  前菜:つの字海老 雲丹真丈 清流寄 山桃 もろこし豆腐

 向附:近海魚四種盛り

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台物:しまね和牛ステーキ 特製たれ 岩塩

温物:えごまと十六島海苔の茶碗蒸し

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焜炉:白魚卵とじ

酢物:焼き目鱧 帆立貝 蟹身 梅ジュレ掛け

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相肴:宍道湖の鱸と夏野菜餡掛け バルサミコ酢

お凌:手打ち出雲蕎麦

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椀物:宍道湖蜆清まし仕立て

食事:しじみ釜飯 香物

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果物:ピオーネのわらび餅

冷酒は、「長楽園」のオリジナルレーベル。

 さて、島根の食材はいくつあったでしょうか?

 しまね和牛、えごま、十六島海苔、白魚、鱸、蜆、出雲蕎麦、お酒。

 白魚の卵とじやステーキ、釜飯は個別調理。こんな感じの旅館の食事は正直あまりおいしくない場合も多いけれども、この旅館のはおいしかったので、完食!おなかをさすりさすりまた温泉へ・・・(笑)。

 その前に、夏祭の期間、しかもお盆限定でやっている出雲神楽を見に行く。演目は「簸の川大蛇退治」(ひのかわおろちたいじ)。演じるは、海潮山王寺神楽社中。有名な、ヤマタノオロチをスサノオノミコトが退治するお話だ。ラストにスサノオノミコトが、あの歌、八雲立つ出雲八重垣妻籠めに・・・を詠むのだ。初めて見る出雲神楽だったが、するっと入り込めて楽しめる芸能だった。見られてラッキー。

 友人曰く、最近は、出雲も石見も「神楽推し」らしい。出雲神楽と石見神楽はずいぶん異なっているそうだ。終わった後には記念撮影会(笑)。もちろんわたしたちも舞台へ上がり、オロチの頭を持たせてもらって、スサノオノミコトとイナダヒメの間に立って記念撮影。スサノオノミコトとしゃべっちゃった(笑)。イナダヒメは終始無言。

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出雲国(1)

 岡山から特急やくもに乗り、中国山地を越える。列車はずっと川沿いを走る。行けども行けども川。最初は気にもしていなかったのだけれども、だんだんと気になってくる。このまま分水嶺を越えたら、川の流れが逆になるのだろうか。その地点をぜひ見てみたい、と車窓から川を見続ける。と、「分水嶺のご案内」なる車内放送が。中国山地最高峰の、このトンネルを越えると川の流れが列車と同じ方向になるとのこと。水系の案内もあったけれど忘れてしまった。

 じっと川を見る。なんだかわくわくする。トンネルを抜けた。川を確認。逆だ!川の流れが逆になった!

 思いのほか、やくもの旅がおもしろかったので、本を読んだりうたた寝もせずに景色を眺めているうちに松江に着いた。

 10年ぶり?くらいの友人が待ってくれており、再会を喜び合う。

.Photo お昼は、お城の近くの八雲庵で、出雲そばだ。

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.005  出雲そば、と言えばこの、割子(わりご)。一枚50グラムくらいだそう。薬味をのせて、つゆを少量かけて食べる。

 このお店は、つゆが独特な感じ。

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.Photo_2 小海老と野菜のかき揚げ。揚げたそばが付いている。

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.Photo_3 温かいそばでは、鴨なんばんをすすめられた。

 そばの名産地はたくさんあるけれども、出雲そばはそばの味が濃くておいしい。

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.006  食後はてくてくと歩いて、小泉八雲の旧居や、武家屋敷(塩見家)、松江城を見る。

 松江城の天守は、全国に現存する12天守の一つで、天守の平面規模では2番目、高さは3番目、古さは5番目なのだとか。上がってみた天守からは、遠く、大山まで見えた。

 船もおもしろそうやね、と行きかう観光船を見ながら散策。県立図書館は残念ながら休館日。

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 八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を

 スサノオノミコトが詠まれた、最古の歌だという。おろち退治の神楽の最後に、スサノオノミコトがこの歌を朗々と詠むね。すがしがしい感じがしていい歌だなあ、と思う。ちょっと万葉集の「安見児得たり・・・」に似てて。

 八重垣神社。スサノオノミコトとイナダヒメノミコトが住まわれた新居。

 ここに来たなら、やってみるでしょう、縁占いを!

.Photo_4 あらかじめ社務所で受けたこの紙に、100円玉か10円玉を置いて、イナダヒメノミコトが姿を映して身づくろいをされたという、鏡の池にそっと浮かべる・・・・。

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.014 紙にはご神託が浮かぶ。この紙が15分以内に沈むと早く良縁に恵まれ、岸に近いところで沈めば近い人と、遠いところで沈めば遠方の人とご縁があり、池にたくさんいるイモリにつつかれれば最高なのだとか。ちなみにわたしのは、3分半ほどで、近いところで沈み、イモリにつつかれました。

 袴姿の若い女の子の観光ガイドさんがおり、町おこしがんばってるなあ、と思う。案内されている女の子たちも楽しそう。きゃっきゃうふふ、なのである。

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vendredi 15 août 2014

お盆(3)

 お盆の3日間は本当に短い。迎えたと思ったらもう送る。この辺りでは、おしょらいさんは、なぜか16日の朝早くに送って行かなければならないことになっているので、実質16日にはお供えもないし(お供物もいっしょに納めるから)、お盆という感じではないのだ。

 朝のお供えは白蒸し

 わたしは白蒸しが大好きなので、かならず自分の分も買って食べる。今日のお弁当は白蒸し。ところがうっかりと塩を持っていくのを忘れて、痛恨の超薄味。でもまあこれもよし。

 今日はひじきを炊く日。本当は「追い出しあらめ」と言ってあらめをたくのだが、うちはどうも祖母があらめをあまり好まなかったらしく、ひじきのたいたんが定番になっている。

.Cagdmmod 白飯

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.004_2 瓜の葛引き

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.002_2  ひじきのたいたん

 今年初めて、炒り大豆のだしとって、合わせてみたら、これがなかなかの美味。

 精進なので、だしに至っても動物性のものはだめで、昆布・干し椎茸を合わせていたけれど、これからは炒り大豆のだしも合わせよう。

.001_2 にんじんのきんぴら

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.003_3  焼き茄子

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.Cas47etk  外はどしゃ降り。

 明日の送り火は、家にいて、心の中で手を合わせることになりそうだなあ。

 それ以前に、朝、送っていくのもちょっと大変かも・・・。

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jeudi 14 août 2014

お盆(2)

 今日の朝のお供えはおはぎ

 お膳は・・・、

.005 白飯

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.004  じゃがいもと玉ねぎの赤だし

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.003 厚揚げのたいたん

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.002  かぼちゃのたいたん

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.001  青瓜の酢の物

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夜は、年に一度里帰りする先輩を迎えて、友人や大先輩方と飲み会。仕事を始めたときからずっとお世話になって、気にかけてくださる先輩方がいるのはなんとも有り難いことではないか・・・。このご縁を大切にしなければ、と思う。

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mercredi 13 août 2014

お盆(1)

 休日。お盆の期間に一日休みがあると、心の豊かさ(?)がぜんぜん違うような感じ。「お盆休み」というのはない職場だけれどね。今は、休みになることが多い、くらいの位置づけだけれども、お盆休みって、もともと、安息日みたいに、「休んでもいい」ではなくて、「休まなければならない日」だったのだろうか?

 朝は 迎えだんご。蓮の花入りのお仏花に、おけそくさん、蓮菓子、蓮の葉の上に盛られた果物や野菜のお供えもの。水を入れたコップに挿した小さな槙。

 晩にはおしょらいさんにお膳を供える。

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 みょうがごはん

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  花麩と干し椎茸のお吸い物

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.001_2  精進揚げ

 かぼちゃ・賀茂茄子・みょうが・伏見甘長・大葉・玉ねぎ・とうもろこしのかき揚げ

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.Image とうもろこしのかき揚げ(人間用)

 これがずっと食べたくて・・・。以前、あと村が四条店を持ってて、そこのスペシャリテがとうもろこしのかき揚げだった。もう閉店してしまったけれども、木屋町の本店でも食べられるのかなあ。

 さっくりと上手に揚がった。塩で食べれば、とうもろこしの甘味が引きたつ。白ワインと相性よし。(昨日開けた、ヴァインバックのミュスカ)。

 人間用に揚げた鱧の天ぷらが美味。鱧というと、高級魚のイメージがあるかもしれないが、京都や大阪に住めば、よいものが安く手に入る。そのため照り焼きや落としなど、夏にお晩ごはんの食卓によく載っていたものだった。

 今日の鱧も、近所の店で、よく太った徳島産の半身が、398円。骨切りは機械だろうが、申し分なし。味もたいへんよいものであった。

.Cayojqp3_3 みょうがごはん(人間用)

 先日テレビで見た、土井義晴のルセットによるもの。

 輪切りにしたみょうがと、細かく刻んだおあげ、味つけは塩のみというシンプルなごはん。シンプルなれど、おいしい。贅沢を言うなら、露地もののみょうがを使った方がさらにおいしいのだろう。アレンジとして、炒った白胡麻をかけてもおいしかった。

 お盆は3日間しかないけれど、おしょらいさんの献立を考えるのは本当に楽しい。定番のものに毎年新作を加えて、わたしのレパートリーはかなり増えている。

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vendredi 08 août 2014

誕生日のサプライズ

 誕生日の夕べは、友人がお祝いの夕食に招待してくれた。お店の名前も、ジャンルも、行ってみるまではわからない、どきどきわくわくのサプライズ。

 待ち合わせは地下鉄丸太町駅。最寄にたくさんお店がありすぎてわからない(笑)。さて・・・。友人について行くと何やら割烹のようなお店。

.004 しかしここは、割烹ではなく、Restaurant 青いけ。フランス料理のお店だ。

 店構えから内装、お手洗いに至るまで洗練された空間だ。後にご主人にうかがったところによると、奥様のお父様が、数奇屋建築の第一人者で、こちらのお店も手がけていただいたとか。

 居心地がよさそうなカウンターに案内される。

.007 位置皿などはモダンな感じ。カトラリーのほかに、お箸も添えられている。

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.005 食前酒は華やかに、キール・アンペリア

 美しい色あい。

 

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.008_2 アミューズ。

 坊ちゃんかぼちゃのムースとコンソメ・ジュレ

 しっかりしたムースは、「泡」と言うよりも、こっくりしたかぼちゃあんみたい(笑)。かぼちゃの甘味とうまみがぎゅうっと詰まっている。坊ちゃんかぼちゃは、こぶし大の大きさのものしか使わないそう。

 最初は必ず野菜のムースでコースを始められるのだとか。一品目で確信。続くお料理も必ずおいしいだろう。高まる期待。

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 パンと、パンにつけるためのオリーブオイル、塩、スパイス。スパイスはクミンやらコリアンダーやらごまがミックスされていた。

.010 野菜のテリーヌ

 目がさめるような美しい色に思わず声が出る。京野菜だけではなく、全国の野菜を吟味し、お料理のコースには常時30~50種類の野菜を使っておられるそうだ。

 この美しい一皿も、テリーヌの中だけで13種類の野菜が使われているそうだ。柔らかいもの、しゃきっとした食感を残したもの、それぞれに食感と味わいが違う。たとえば、にんじんは千切りにしたものが束になっていてしゃきしゃきした歯ざわりになっている。

 にんじん、キャベツ、みょうが、ベビーコーン、トマト、いんげん、グリーントマト・・・。そうめんかぼちゃ??添えられているのはビーツのピュレなど。

.013 次はシンプルな盛り付け。

 豚肉のミンチに、豚足、トリュフを混ぜて、パイ包み焼きにした温かい前菜。ソースはこがした砂糖に赤ワインビネガーを合わせた作った、甘酸っぱいソース。豚肉のおいしさが詰まっている。

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.014  ワインはリストを見て悩んだ末、やっぱりアルザスに落ち着く。

 ガングランジェのピノ・ブラン

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 とうもろこしの冷製スープ

 とうもろこし甘い~。香りもすばらしい。品種はゴールドラッシュ。

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.017 帆立貝柱、いか、海老、ホワイトアスパラガス、伏見とうがらしの網焼き エシャロットのソース

 こちらもシンプルに、素材の味を引き立たせた料理。あっさりと、軽やか。

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.018 五島列島のすじあらのロースト 焼き茄子 オマールのソースとハーブ(?)のソース

 甲殻類のおいしさあふれるソース・アメリケーヌとブールブランが合わさっておいしさ倍増(笑)。

 すじあらは身が本当にしっとりしているのに、皮はパリっと香ばしくて、思わず、どうやって焼かはるんですか?と聞いてしまった。身の方にはフライパンをあてないのだそう。

 次は肉料理、ということで、グラスの赤ワインをいただく。メルローとマルベックの、色も味わいも濃いタイプの赤ワインだった。

.019 京都肉のラム芯のロースト トリュフ添え

 付け合せにはたくさんの野菜。赤身の柔らかいお肉。とてもおいしい。最近のわたしは、肉運がよい(笑)??

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.020  いよいよデザート。今から機械を回しますので音がします、とご主人。

 しばらく後にできてきたのは、いちじくのソルベ、冬瓜のコンポート、グレープフルーツのジュがけ

 ソルベはいちじくそのもの。その下にはグレナディンで色をつけた、丸くくりぬいたかわいらしい冬瓜のコンポート。冬瓜独特の風味はしっかり残っている。

 予約のときにはお店に伝えていなかったそうだが、お話の流れでわたしの誕生日であることが伝わる。

 すると・・・。一瞬電気が消され驚くも、

.021 ろうそくを立てられたデザートのお皿がしずしずと運ばれてきた。皆さんでハッピーバースデーを歌ってくださる。ろうそくをふ~(笑)。まあ!まあ!何と晴れがましいことよ(笑)。ありがたし。

 プラリネ風味のオペラ マスカルポーネのパウダー オペラの上にはムラングと小さなマドレーヌ。パウダーはひんやり。ふんわりとクリーミーに溶ける。オペラの生地もクリームもシロップもほんとにおいしい。デザートもご主人が作られているそうだ。

.023 お皿のふちにチョコレートで書かれたHappy Birthday。

 うれしいねぇ・・・・。

.022 コーヒー

 それぞれ違うカップで。

 アミューズを食べたときに確信したとおり。どのお料理も本当においしかった。「うちの料理はやさしい料理です」とご主人はおっしゃった。

 でも「やさしい料理」という表現はちょっとくせもので、悪くすればそれは単に「味がぼけた料理」であったりもするけれども、この「やさしい料理」は、純粋に良い意味がすべての、「やさしい料理」だった。またぜひうかがいたい!

 すばらしいお店連れてきてくれて、お祝いしてくれた友人に深く感謝いたします。

 雨がかなりきつくなっている。

 タクシーで祇園まで。太田さんのお店、クープ・ド・シャンパーニュへ。

.024 ピエール・ペテルスのマグナムが開いていたので迷わずチョイス。マグナムはそうそう飲む機会はないので、あれば飲んでみるのがいいかも。たいていはふつうのボトルよりもおいしい。

 昨日、Fさんが来たらしく、クープ、楽しいわ~とメールが来てた(笑)。

 太田さんはちょうどリストランテの方から戻って(?)来られた(?)ばかり。お忙しいのである。

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  シャインマスカット。今日が誕生日ジャスト!と言うと、お祝いに、と出してくださった、ビゴール豚の生ハム。この生ハムとてもおいしい。ありがとうございます!

 次に飲むのは・・・?と相談して、ペウ・シモネを。さすがシャンパーニュのプロ。翻って司書たるもの、これ読んでおもしろかったけど、次何読んだらいい?みたいな質問にドンピシャリで答えられるようでなければ。

 シャンパーニュの話、レストランの話、フランスの話などをたくさん。わたしも、「クープ、楽しいわ~」と思いました(笑)。ありがとうございました!

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mardi 05 août 2014

14e/カヌレ

 最近、おいしい牛肉に当たらなくなったなあ・・・、と肉を食べるたびにぼやいているような気がする。・・・と言うのはひとえに、若い頃にはあんなにおいしいと思っていた、サシがたくさん入った霜降りのサーロインが、そろそろ脂が多すぎて少ししか食べられなくなるお年頃になってきたからだろう。

 ではわたしはどんな肉が食べたいのか?答えはこの店にあった。 

 ARINKO さんとお久しぶりの夕ごはん。ARINKOさんはいつも選りすぐりのお店ばかりを提案してくださる。今日のお店は、14e(キャトルジエーム)。肉好きの間ではとても評判のよい、牛肉一本勝負!といった感じのお店。わたしも行ってみたかったのだ~。

 休日出勤のため少々遅刻。かけつけスパークリングワインを一杯。ロワールの、少し甘めのワインだった。品種はたぶんシュナン・ブラン。グラスワインを頼むと、せっかくボトルを見せてくれるのに一瞬でひっこめられてしまうのがちょっと残念だったな。どれもエチケットをじっくり見たいようなデザインのものばかりだったのに。

.001_2 パンは、大ぶりのものが2種類。

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.002  前菜は、うずらのサラダ

 手でつまんで、歯できゅきゅっと肉をこそげとるうずら、おいしい!しかしそれもさることながら、地味にお皿に乗っている脇役が実においしかった。その名はサラミ・・・。

 サラミも自慢の品なのか、サラミの盛り合わせ、という前菜もあった。

 さて、本日の肉は3種類。一つ・近江牛のサーロイン 二つ・北海道牛のサガリ 三つ 北海道牛のランプ。

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  北海道牛のサガリ。ハラミとは違うけれど、やはり横隔膜の一部だ。

 しっかりと焼かれた表面。するするとナイフを入れるとこれ以上ないくらいの焼きかげん。思わず、ほお~、と二人とも思わず感嘆の声。

 食べる。んんんんん~!!香り、味、適度な脂。おいしいね~、を連発しながら、あっと言う間に食べてしまう。とにかく、肉の味がいい!

 今日は小さい塊しかなかったのだが、これがかえってよい結果に(笑)。

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 ランプを追加で焼いてもらう。食べ比べだ。

 こちらはさらにしっかりと密な感じの赤身肉。この肉汁・・・。こちらもまあ、なんとも深い味わいがある。

 わたしの食べたかった肉は、赤身のおいしい肉。しっかりと牛肉の味と香りのする肉。焼きかげんの絶妙な肉。焼きすぎは論外だ。

 グラスの赤ワインを2杯。グラスの赤、と言うとデフォルトで最初に出てきたのは、ラングドックのシラーとグルナッシュ。違う種類のがあればもう一杯、と言うと今度はイタリアのモンテプチアーノが出てきた。どちらも非常に濃い。

 ARINKO さんとは久しぶりに会っても、距離を感じない。昨日も会ってたみたいに話がはずむ。お仕事の話、お菓子の話、旅の話。英語が堪能な方なので、とにかく旅のフットワークが軽い。楽しく、軽やかに、一方では手にしっかりとした技術を持ち、自営業を営むしっかり地に足のついた方。お話はおもしろく、話題は尽きない。

.007 河原町二条の、カヌレに移動。ここも来てみたかったお店だ。

 ビルの5階の、「お菓子とビール」なる、不思議なコンセプトの、カフェのようなバーのような?内装はオーナーの好みがぎゅうっと詰まっている感じかな。

 その名を店に冠したスペシャリテ、カヌレ・ド・ボルドーコーヒーを。

 表面はかりっ。ふわん、と香るラム酒。中は固すぎず、ちょうどよいもっちりさかげん。よいカヌレやね~、と二人とも満足。

 窓際に張り出した横並びの恋人仕様(笑)の席でまたのんびりとおしゃべり。

 この夏の新作ジャム「トマトとバレンシアオレンジ」をおみやげにいただき、とてもうれしかった。

 楽しいひとときをありがとうございました(^^)! また次を楽しみにしております!

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samedi 02 août 2014

ボルディエ

001 注文していた、ボルディエのバターが届く。

 ドゥミ・セル(半塩)、燻製塩、マダガスカルのヴァニラ、の3種類。

 わたしと同様、パンにバターを「塗る」のではなく、「盛る」派のバター好きの友人を呼んで、おいしいバターを堪能しよう、という目論見である。

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.004_2  上から、マダガスカルのヴァニラ。バターが黒くなるほどヴァニラの種が混ぜ込まれている。甘い、とてもよい香りがする。

 真ん中は、燻製塩。黒い塩の粒々がかなりたくさん見える。燻製の香りも豊か。

 下はドゥミ・セル。黄色い。包丁でカットした姿は、玉子焼きにしか見えない。巻きすの跡のようなすじまであるし(笑)。

 まずバターだけを味わう。塩っ辛い!!ドゥミ・セル(半塩)でこの塩辛さなのだからセルはいったいどんなことになっているのだろう(笑)。

 でもその塩辛さのあとにミルクやクリームの柔らかな風味がふんわりと鼻に抜けていく。す~っと溶けて、脂っこくない。なるほどこれはおいしいわ・・・。

 燻製塩も同様に塩辛いが、こちらもおいしい。

 一風変わっているのがヴァニラで、こちらのベースは無塩バター。ヴァニラの香りもあって、甘く感じる。赤いベリーのパンに乗せて食べたら、お菓子のようになって美味。グラニュー糖をふってもなおよし。

.009_2 誕生日企画の一つとして開けた、ルイ・ロデレールクリスタル 2006

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  がっしりとした立派な箱に入ったボトルは、

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 セロファンに大切に包まれている。

 おいしかったけれど圧倒的感動とまでは残念ながらいかず。う~ん・・・。
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.010 さらに、ジャクソン キュヴェ ヌメロ737

 ジャクソン、好き♡ たぶん736の方が好きやったかもしれんけど。

 ふふふ。一人一本。

 いいねん。誕生日企画やから(笑)。

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