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vendredi 28 février 2014

トロケ

 今年度の仕事が全部終わったような気になる大仕事を終えて、ほっとした気分で打ち上げ。伏見のトロケにて。戸を開けるとすぐに小さなカウンター。その奥のまたガラガラ戸を開けると、奥の間にテーブル。民家をそのまま利用したようなおもしろい造り。若いご主人が迎えてくれた。メニューはすべて黒板に書かれたア・ラ・カルト。それぞれに白ワインやビールなどを飲みながら、じっくりと品定め。

.002 春にんじんとひよこ豆とチーズのサラダ

 キャロット・ラペにひよこ豆のほくっとした食感とチーズのこくをプラス。和えてあるドレッシングもおいしくて、他の料理への期待も膨らむ。

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.001  パンの盛り合わせは、かりかりのグリッシーニのようなのもあって、バラエティー豊か。オリーブオイルと共に。

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.003  フォアグラ入りお肉のテリーヌ

 おおっ。一口食べて、赤!赤を早う!!・・・と騒ぎ出す人々。ご主人呼んで、おとなしく酒待ちなう。

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.004 ボトルをお願いすると伝えた。

 特にリストなどはなく、ご主人に好みを伝えて選んでもらうシステムのようだ。「ピノ・ノワールで、ブルゴーニュでもアルザスでも産地は問わない」旨を伝える。

 ご主人のお話では、ピノでも、最初からガツンと濃いものは置いていないとのこと。ますます「いいね!」である。

 そして現れたのはこれ。「素直にブルゴーニュ・ルージュにしました」とのこと。でもこれ、2000年とけっこうな熟成?色はガーネット。落ち付いた上品さがある。「味はどんどん変化していくと思いますが、ピークは短いと思うのでが~っと飲んでください(笑)とのこと。何回か通えば、おもしろいワインがどんどん出てきそう。

.005 白いんげんとチョリソの煮込み

 ソーセージはたぶん自家製。こういう煮込みは肉の旨みが白いんげんに染み込んでほんとにおいしいんよねぇ・・・。

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.006  緑でコーディネートされたお皿がかわいい。

 牛頬肉の赤ワイン煮込み

 王道の味。煮詰まったワインのソースはあっさりしている中にぎゅっと旨みを凝縮している。

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.007  三河豚のアンブルゲ

 ワインもまだある。絶対このワイン豚に合う!!との友人の言葉に、メイン追加。アンブルゲとはハンバーグのようなもの、と言うか、ハンバーグなのか(笑)。パン粉を付けて焼いてある。じゃがいもと一緒に食べるとじゃがいもの甘味が引き立つ。

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.009  デザートは一種類のみ。

 赤い果実入りのファー・ブルトン パッションフルーツのソルベを挟んだクロッカン

 友人の誕生日が近かったのでその話をしていたら、なんとキャンドル付きで出て来たデザートのお皿!友人感動。一気に祭りムードになり、キャンドル吹き消すイベント発生。

 最後はスパークリングワインで締め。

 いや~、楽しかった。がんばってまた明日からお仕事さ!

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lundi 24 février 2014

SUGAR TOOTH

 変則的な月曜のお休み。ほんとにお久しぶりに、ARINKOさんの月曜だけのカフェ、SUGAR TOOTHに行ってきた。カフェももう5周年とか。早いなあ・・・。変わらずお元気で楽しいARINKOさんである。

.001 今日のお菓子は、ヌガー・グラッセとココナッツのテュイール、りんごのクランブルチーズケーキ、マロンとコーヒーのロールケーキ、スコーンとバナナ&トフィのジャ

 オレンジピールの爽やかな香りにかりかりの飴がけアーモンドの食感が楽しいヌガー・グラッセ、さくさくのクランブルとしゃきっとしたりんごが濃厚な生地によく合うチーズケーキ、甘いマロングラッセがコーヒークリームの苦味と好相性のロールケーキ、ジャムはわたしの好きなバノフィー。

 ARINKOさんのお菓子も変わらず、いや、どんどんおいしくなってる。

 お話もできて楽しかったなあ・・・。ARINKOさんありがとうございました。この次は京都でね~(^^)。

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samedi 22 février 2014

ローストビーフ

 M嬢と二人、油小路御池にできたローストビーフの店 ワタナベにて、イギリス風(?)のディナー。ローストビーフ専門店とは珍しい・・・。

.002 テーブルには鉄板と四角いクロッシェみたいな蓋がおいてある。オーブンで焼くものと思っていたが、どうやらこの鉄板で焼かれるみたい。

 後で触らせてもらったら、蓋も鉄板も重いこと重いこと。これくらいの厚みがないと、火を通しつつ冷ます、ということができないのだそう。鉄板の上の白いものは皮付きのにんにく。

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.001  これを焼きます、と提示されるお肉のかたまり。赤身がとてもおいしそう。二人分で300グラム。

 お肉はそのままテーブルの脇でスタンバイ。

 まずはグラスの白ワインでスタート。

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 アミューズは、白隠元とドライトマトのカクテル

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  前菜は数種類の中から好みのものを選ぶ方式。

 わたしはリ・ド・ボーのポワレ 木の子のデュクセル添えを。

 かなり大ぶりなリ・ド・ボー。

 M嬢は鯛のポワレ。

.005 次もグラスで赤を。

 3種類から選べた。ほとんど飲んだこともないし飲む機会もあまりない、カリフォルニアのジンファンデルを飲んでみた。濃くて甘くてヴァニラ香?説明どおりかなり個性的なワインだったが、不思議と牛肉に合わないわけでもない。

 早々にグラスを開けたM嬢、次を注文しようとして、「それを飲まれた後ではどれも難しい・・・」と言われていたのが笑えた。

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.  お肉は温度計を刺されて、じっくりと40分以上焼かれる。焼き加減はレアでお願いした。焼き上がったお肉が手際よく切り分けられていく様子にわくわく。

.008_2 ローストビーフ

 リゾットクレソン、ほっくり焼けたにんにくに、ホースラディッシュマスタードを添えて。

 色がとてもきれい。いい焼き加減だ。赤身がおいしいお肉はうれしいね。脂ギッシュなお肉がだんだんだめになってくるお年頃ですから(笑)。

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  好みでグレイヴィーをかけても。

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.011  デザートは、バナナのムースグラッセのクレープ包み キャラメルソース。ほんのり温かくてほろ苦いキャラメルがバナナとよく合っておいしい。
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  これは壁に据付けられたコーヒーミル。挽きたての豆のコーヒーでしめくくる。

 食が細くて体も細いM嬢が、ボリューミィなディナーを平らげた!

 ほんのり温かいローストビーフ、おいしかったな~(^^)。ごちそうさまでした!

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mardi 18 février 2014

再会の太巻き

 久しぶりに会う旧友と、冬のさゝ木。おいしいもの食べるぞ~!と気合い(笑)。

.Photo_2 最初のお酒は、山口県は萩の、東洋美人

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.002  今日のスタートは先付けから。

 紹興酒に漬けた車海老・鯖のスモーク・帆立貝柱の味噌漬け・菜の花のおひたし

 どれもすばらしくお酒に合う肴。スモークの香り豊かな鯖は、鯖が苦手なわたしももっと食べたくなるほど。

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.Photo_3  白子のリゾット 白子のフリット アルバ産のトリュフ

 なんと、イタリアンさゝ木(笑)!さくっとした軽い衣の中には、とろっとクリーミィな熱々の白子。贅沢に置かれたトリュフ。リソットには米粒大に刻んだもやしが入っていて、しゃきしゃきとした食感がおもしろい。

 まろやかなシャルドネが飲みたい・・・・。

.Photo_4 これも佐々木さんのスペシャリテと言ってもいいかも。蟹しんじょのお椀

 今日は薄葛仕立てで。蓋を取るとほわああと広がるおだしの良い香り。蟹しんじょはほぐした蟹の身がふんわりまとめられたもの、という言い方が近い。蟹密度高し(笑)。

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.Photo_5 お椀の蓋は、雪景色の清水寺。

 もう春なので一旦は片付けたものの、このところの大雪でまた出して使うことにしたのだとか。

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   てっさ               肝ぽん酢
 

 ぽん酢に浮かんだ平目の肝はそのままそっとすくって食べてもおいしい。

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 てっぴ みぞれぽん酢

 ふぐはほんとにおいしいなあ・・・。

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  次は、東北泉。上品な旨口のこれもおいしいお酒。

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.010  鳥貝を炙る大将。

 常に所作が美しい。

 「熱っ」 「佐々木さんでも熱いんや・・・」 「サイボーグちゃうからね!」

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.2  大分の鳥貝の炙り 塩 すだち わさび

 鳥貝はまだほんのはしりで、身が薄いそう。けれども鮮烈な香り。

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.Photo_9 甘酢生姜

 ここからにぎりが三貫。すべて大将からの手渡しなので写真は一切撮れません。

 まぐろ(勝浦で定置網にかかった85kgのもの)

 函館の紫うに(塩のみで)

 煮蛤(大きい!)  どれもうっとりするようなおいしさ。

.Photo_10 京北の小蕪 からすみ 塩

 ピッツァ釜で焼いた、甘~い蕪にからすみの塩気。これは・・・・お酒ください!

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 「はよ出せ!暴れはる!」とか言われつつ、出されたのは王録。島根の大好きなお酒だ。

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.Photo_15 

 ピッツァ釜で焼く、津居山の蟹

 蟹をさばく大将のパフォーマンスも楽しい。近くの席の有名人が実況中継(笑)。

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  いつものように、まずレアで。

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  次はしっかり目に火を入れたもの。こちらの方が甘味がはっきりと出る。好みは人それぞれだけれどもわたしはこちらが好き。

.Photo_16 最後のお料理は、甘鯛・水菜・おあげの小鍋。柚子の香りがさわやか。体がほこほこ温まる。

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.Photo_17  香の物が出ますとお料理はおしまい。

  「作って来ます・・・」と言って大将が中に入り・・・

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.Photo_18  出て来るのはもちろん、名物・蟹チャーハン。お米より蟹の割合の方が多い(笑)。

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.023 もう一種類のごはんは、なんと太巻き!!

 のり、酢飯、のり、卵、まぐろ、いか、穴子、きゅうり、椎茸、おしんこがダイナミックに巻いてある。のりの香りも香ばしい。

 佐々木さんの太巻きは、前のお店で、節分の日の一回だけ出会ったことがある。再会できてとてもうれしい。

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.Photo_19 苺のムースと苺

 かわいらしいヴェリーヌ。ムースはメレンゲが多く、ふんわり軽いもの。春の息吹。

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.025  もう一つのデザートは驚き。

 ふきのとうのアイスクリーム マンゴー

 ふきのとうのほろ苦さがそのままに。聞けば、加熱をせずにふきのとうを生のままで使っているとか。発想がすごいと思う。

 自分にも佐々木さんの、せめて三分の一くらいのパワーがあればなあ・・・。と思いつつ、パワフルなお料理を堪能した。

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samedi 08 février 2014

ガトー・ショコラ

 昨日は出張で、南方の初めて行く土地に行き、長旅で疲れたせいか、朝好きなだけ寝て12時間眠ってもまだ眠いという事態が生じる。起きた頃には雪はすっかり雨となっており、安心する。明日は出勤だし、大雪の次の日の朝の路面は最悪だから。かつてわたしはそんな日の通勤路で自転車に突っ込まれたことがある。自分がいくら気をつけて歩いていてもだめなのだ。

 昼食後、ワイングロッサリーに注文品を受け取りに行く。うれしいことに無料試飲でジャクソンが出ており、すすめに従ってありがたく一杯頂戴する。やっぱりおいしいなあ、ジャクソンは・・・。

 弟の家に、姪っ子のお食い初めのお祝いを届けに行く。クリストフルのベビースプーン。名前を彫ってもらうのに日にちがかかったのだ。トモちゃんは料理が上手なので、これでおいしいものをたくさん食べさせてもらえばよい。わたしはこの子が、将来いかなる意味においても食いっぱぐれることのないよう、食べることに不自由しないように、食べものの神様のご守護がいただけるよう祈りますよ。

 姪っ子はピンクの服がよく似合う、色白でかわいい子。活発でよく動き、むにゅむにゅと何か言ったり笑ったり、こちらをじっと見たりする。当然のように置くと泣く。抱き続けて腰痛死、あるいはかわいすぎてキュン死しそうな午後であった。

.001 さて、弟たちといっしょに食べたのが、このパングロッサリー製のガトーショコラ。こっくりと濃厚なテリーヌのような生地の中には、カベルネ・ソーヴィニヨンでコンポートされたベリー類が入っている。推奨の赤ワインと合わせてはいないのだけれど、コーヒーと合わせてもとてもよく合っておいしかった。ラッピングもきれい。

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mardi 04 février 2014

初午

 暖かかった節分とはうって変わって立春はたいへん寒い日となった。そして立春と重なって、今年は今日が初午。初午というのは、稲荷loverにとっては5月の稲荷祭と並ぶ、大切なお祭。なぜなら和銅4年(711年)2月、稲荷大神が稲荷山にご鎮座ましましたのが初午の日だから。

 わたしも早起きして伏見稲荷へお参りに。伏見稲荷は氏神様。お宮参りとときからずっとわたしを見て下さっている、最も親しい神様なのである。

 初午大祭は朝8時から。すでにご祈祷の申し込みは始まっていてたくさんの人が並んでいる。わたしも申し込んで、社殿の横でじっと並んで待つ。周りは会社経営風のおじさまばかり。中には業務の一環(?)として来られているような集団もあり。

 3回目のご祈祷でやっと順番が回ってきた。ふだん、思いついたときにわたしはふらっとご祈祷を受けに行くのだが、今日の混雑ぶりはすごい。遠方から来られている方も多くて、ご祈祷で読み上げられる名前は、~株式会社、~○○支店、住所は東京、横浜、千葉、三重、大阪、熊本などなど。

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  初午のお供えものはとてもきれいで、見ていると楽しくなってくる。たくさんのお酒や海の幸、山の幸・・・。そう、お稲荷さんは稲の神様。食べものの神様。産業の神様。

 2月のお参りは「福参り」と呼ばれているからか、ご祈祷の後には福引があって、はずれだったけれどお酒と福豆がもらえた。

.Ca0bjqu9 ご祈祷の後はお山へ。

 今日はとても人が多いけれど、熊鷹社の神秘的な雰囲気は変わらないし、四つ辻からの眺望もすばらしい。

 四つ辻から、まずは荒神峯の田中社のご神蹟にお参りするのがわたしの順番。お稲荷さんの五座のうち、田中大神が言ってみれば、マイ神様中のマイ神様だから。みんな五つのご神蹟は回るだろうけれど、ほかにはどこをお参りしているのかはちょっとわからないなあ・・・。

 とても気持ちがよかった!お山するのはいいものだなあ・・・。

.005 初午の日に食べるものと言えば、畑菜の辛子和え

 ちょうど山にいるとき、かもめさんから、「畑菜一束158円で出てたよ」のメールをいただき、羽束師の畑菜をゲット。感謝。

 初午だから、あぶったおあげさんも入れてみた。器は亡き祖母をしのんで、祖母が結婚した当初から使っていたもので。この器はいまだに現役。わたしも大好きなものだ。

 畑菜って、柔らかくてほろ苦くて、ほんとにおいしい菜っ葉。炊いたんもおいしい。冬の食卓に頻出していた。

 臨界超えてどんどん体が重くなっているせいか、夜には両膝の痛みがひどかった。なるほど、稲荷山はわたしの体重管理のバロメーターだわ・・(笑)。

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lundi 03 février 2014

節分

 職場より帰宅して、すぐに壬生さんへお参りに。これはもう、子どもの頃からの習慣で、お盆の前におしょらいさんを迎えに行く六道さんと同じで、行かなければならないところ。それは、Il faut......ではなくて、tu dois.......と、命じられているような感覚でもあり。

 出かける前には準備が必要。まず、納めるべき古いお札を忘れないように集めておく。それを受けた神社やお寺に返せなかったものでも、節分に壬生さんに納めればよいとされているよう。それから、豆を家族それぞれの数え年+1個数えて、それぞれを紙に包む。それらを忘れないように持って行く。

 着いたらまず古いお札を納めるところに持って行く。係の人に袋ごと渡せば、どんどんとベルトコンベアに乗せられて収集されていくのはいつ見てもけっこう笑える。

 いつぞやわたしはここで、お札ではなく豆の袋を渡してしまったことがある・・・。

.003_2 次にほうらくを書く。この裏側に筆と墨で書いていくのだが、なかなかに難しく、きれいに書けたためしはない。書けたらほうらくを納めるところに持って行って納める。

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.006  なぜか今年はいつもよりもずっと人が少なくて、お参りもスムーズだ。

 おろうそくやお線香をあげて、お賽銭と数えた豆の包みを納めてお参り。

 生まれたばかりの姪っ子の豆はたったの二つ。誰のことよりも彼女へのご守護を願う。

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  ご本尊は、延命地蔵菩薩だ。

 オン カーカーカー ビサンマエイソワカ。

.007_3 新しいお札を受けて、おしまい。

 このお札は、物心ついたときからず~っと家にあったなあ・・・。

 お札やお守りは、正しく祀り、適切に管理できないのならば、受けるべきではない。

 このことを祖母は「粗末になったらあかんから」という言葉で教えてくれていた。また母は、お札やお守りは、「買う」もんと違う。「受ける」もんや、とわたしの言葉の間違いを正してくれていた。そんなこまごまとしたことどもを懐かしく思い出す。

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