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vendredi 31 janvier 2014

お伊勢まいり

 めずらしく勤務ローテーションにぽこっと入っていた金曜日の公休。この日に伊勢に行こうと決めていたのだが、今日は旧暦の1月1日、元日であることを今朝知った。これはすばらしい初詣になるではないか。遷宮で新しくなった外宮と内宮にお参りし、平和に日々の暮らしを営めていることへの感謝を申し上げ、旧い神宮大麻を納めて、新しいものを受けるのが今日のミッション。

 お伊勢参りは、外宮から。ということで、京都から直通の近鉄特急で伊勢市まで。

.Photo 外宮には、天照大御神のお食事を受け持つ、豊受大御神(とようけのおおみかみ)がお祀りされている。わたしの大好きなお稲荷さん、宇迦之御魂大神 (うかのみたまのおおかみ)と同一ともされる偉大な食物の女神様である。

 手水舎で身を清めて、正宮にお参りをする。

 日々、健康で、豊かな食を享受させていただいていることへの心からの感謝を申し上げる。幼い頃からきちんと手をかけられた食べ物を口に入れてもらえたことの有り難さよ。このことについての感謝の気持ちは、どう言葉を重ねても申し尽くせないほどである。

 そしてまた、静かに、神様の声に耳を傾けるように御前にたたずんでいると、食物、すなわち命に対する感謝の気持ちが湧き上がってくる。特定の食物を槍玉に挙げて、残酷だなんだと批判することが非常に浅薄に感じる。人は他の動植物の命を奪ってしか生きてはいけないのだから、その命と、与えられた恵みに感謝して食物を有り難くいただくことしか、人にはできないのだ。

 豊受大御神荒御魂(とようけのおおかみのあらみたま)を祀る多賀宮に参る。正宮に祀られるのが和御魂なら、こちらは荒御魂である。こちらでも同じ感謝を申し上げる。

 大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ)という古いこの土地の神様が祀られる土宮では、今日、この地にお参りさせていただいたことへの感謝を申し上げる。

 級長津彦命(しなつひこのみこと)、級長戸辺命(しなとべのみこと)という風の神様二神が祀られる風宮では、今日の寒くもなく、穏やかな好天を感謝する。

 本当に今日は真冬とは思えないほどの穏やかな日で、まるで、伊勢の神様がわたしを招いてくださったようだ。今朝方見た、祖母と手をつないで、美しい山を間近で見る、という夢も瑞兆であっただろう。

 外宮すぐそばの「せんぐう館」を見学。展示に工夫があって、楽しく神宮のことがわかるようになっていた。

.Photo_2 外宮前から直通バスに乗って、内宮へ。

 宇治橋を渡り、美しい五十鈴川の御手洗場で、身を清め、五十鈴川の神様である、瀧祭神(たきまつりのかみ)にお参りをする。

 お札を納める場所に、旧いお札を納める。

 風日祈宮(かざひのみのみや)で、外宮のときと同じく、今日の好天を感謝する。こちらも同じく、級長津彦命と級長戸辺命が祀られている。

.Photo_3 そしていよいよ、正宮へ。

 天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)という呼び方が、最も丁寧な呼び方らしい。

 外宮、内宮とも、鳥居の内側では写真撮影は禁止。玉垣の中に入って正式参拝をする人は、男女ともに正装しなければならない。

 正宮では、日々の暮らしが穏やかに、平和に営めていることへの心からの感謝を申し上げる。

 荒祭宮へ。こちらには、天照坐皇大御神荒御魂(あまてらしますおおみかみのあらみたま)が祀られている。こちらでも同様の感謝と、この平和が幾久しく続きますようにとお祈りする。大きく、国の平和ということになるだろうか。

 旧いお札は既に納めてあるので、新しい神宮大麻を受ける。

 最後に、山の神様である大山祇神(おおやまつみのかみ)を祀る大山祇神社とその隣の、大山祇神の娘である木華開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を祀る、子安神社に参り、今日お参りさせていただいたことへの感謝を申し上げる。

 ミッション完了。

 神仏に参れば、心持ちが変わる。清々しく、安寧な心持ち。場合によっては、さあ、やるぞ!という決意。ご利益、と言うなら、これが既にたいへんなご利益なのである。

 後はおはらい町やおかげ横丁を散歩。

.Photo_4 

 伊勢うどん

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.Photo_5 Photo_6

 

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  赤福ぜんざい

  冬季限定。


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おみやげはもちろん、赤福で!

 帰りはまた、宇治山田駅からの直通の特急で京都まで。

 よい一日だった。

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