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vendredi 31 janvier 2014

お伊勢まいり

 めずらしく勤務ローテーションにぽこっと入っていた金曜日の公休。この日に伊勢に行こうと決めていたのだが、今日は旧暦の1月1日、元日であることを今朝知った。これはすばらしい初詣になるではないか。遷宮で新しくなった外宮と内宮にお参りし、平和に日々の暮らしを営めていることへの感謝を申し上げ、旧い神宮大麻を納めて、新しいものを受けるのが今日のミッション。

 お伊勢参りは、外宮から。ということで、京都から直通の近鉄特急で伊勢市まで。

.Photo 外宮には、天照大御神のお食事を受け持つ、豊受大御神(とようけのおおみかみ)がお祀りされている。わたしの大好きなお稲荷さん、宇迦之御魂大神 (うかのみたまのおおかみ)と同一ともされる偉大な食物の女神様である。

 手水舎で身を清めて、正宮にお参りをする。

 日々、健康で、豊かな食を享受させていただいていることへの心からの感謝を申し上げる。幼い頃からきちんと手をかけられた食べ物を口に入れてもらえたことの有り難さよ。このことについての感謝の気持ちは、どう言葉を重ねても申し尽くせないほどである。

 そしてまた、静かに、神様の声に耳を傾けるように御前にたたずんでいると、食物、すなわち命に対する感謝の気持ちが湧き上がってくる。特定の食物を槍玉に挙げて、残酷だなんだと批判することが非常に浅薄に感じる。人は他の動植物の命を奪ってしか生きてはいけないのだから、その命と、与えられた恵みに感謝して食物を有り難くいただくことしか、人にはできないのだ。

 豊受大御神荒御魂(とようけのおおかみのあらみたま)を祀る多賀宮に参る。正宮に祀られるのが和御魂なら、こちらは荒御魂である。こちらでも同じ感謝を申し上げる。

 大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ)という古いこの土地の神様が祀られる土宮では、今日、この地にお参りさせていただいたことへの感謝を申し上げる。

 級長津彦命(しなつひこのみこと)、級長戸辺命(しなとべのみこと)という風の神様二神が祀られる風宮では、今日の寒くもなく、穏やかな好天を感謝する。

 本当に今日は真冬とは思えないほどの穏やかな日で、まるで、伊勢の神様がわたしを招いてくださったようだ。今朝方見た、祖母と手をつないで、美しい山を間近で見る、という夢も瑞兆であっただろう。

 外宮すぐそばの「せんぐう館」を見学。展示に工夫があって、楽しく神宮のことがわかるようになっていた。

.Photo_2 外宮前から直通バスに乗って、内宮へ。

 宇治橋を渡り、美しい五十鈴川の御手洗場で、身を清め、五十鈴川の神様である、瀧祭神(たきまつりのかみ)にお参りをする。

 お札を納める場所に、旧いお札を納める。

 風日祈宮(かざひのみのみや)で、外宮のときと同じく、今日の好天を感謝する。こちらも同じく、級長津彦命と級長戸辺命が祀られている。

.Photo_3 そしていよいよ、正宮へ。

 天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)という呼び方が、最も丁寧な呼び方らしい。

 外宮、内宮とも、鳥居の内側では写真撮影は禁止。玉垣の中に入って正式参拝をする人は、男女ともに正装しなければならない。

 正宮では、日々の暮らしが穏やかに、平和に営めていることへの心からの感謝を申し上げる。

 荒祭宮へ。こちらには、天照坐皇大御神荒御魂(あまてらしますおおみかみのあらみたま)が祀られている。こちらでも同様の感謝と、この平和が幾久しく続きますようにとお祈りする。大きく、国の平和ということになるだろうか。

 旧いお札は既に納めてあるので、新しい神宮大麻を受ける。

 最後に、山の神様である大山祇神(おおやまつみのかみ)を祀る大山祇神社とその隣の、大山祇神の娘である木華開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を祀る、子安神社に参り、今日お参りさせていただいたことへの感謝を申し上げる。

 ミッション完了。

 神仏に参れば、心持ちが変わる。清々しく、安寧な心持ち。場合によっては、さあ、やるぞ!という決意。ご利益、と言うなら、これが既にたいへんなご利益なのである。

 後はおはらい町やおかげ横丁を散歩。

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 伊勢うどん

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  赤福ぜんざい

  冬季限定。


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おみやげはもちろん、赤福で!

 帰りはまた、宇治山田駅からの直通の特急で京都まで。

 よい一日だった。

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mardi 28 janvier 2014

今度は先生?

 かもめさんと二人でさんこさんを訪問。

 さんこさんのところには、2歳8ヶ月になる元気な第一王子と、つい先日お食い初めをしたばかりの第二王子がいらっしゃる。第二王子はわたしの姪っ子と二日違いの誕生日なのだが、男の子と女の子の違いなのだろうか、大きさも、個性もかなり違う。

 さて、今回の第一王子は、はたこさんのおしりをさわる・かもめさんにオイルを塗る、などと独特なお・も・て・な・し、を考えてくれていたようなのだが、会うやいなや、「音楽!音楽!」とおっしゃる。

 何のことかと思って家に入り、そこで目にしたのはあまちゃんのテーマをかけて、転げ回って全身でブレイクダンスをする第一王子の姿であった。あまりに激しすぎて、ベビーベッドの角でおでこを打ち、号泣。王子は今後、力加減というものをを知らなければならないだろう。

 そして彼の「音楽」はだんだんと自分が歌うということに変わって行き、音楽!と叫ぶやいなや、自ら絶唱するのであった。クールでマイペースな第二王子は、勢いにびくっとしている。また、ギターのおもちゃを抱える姿も一人前(笑)。エレクトーンも好きらしいので、何か楽器をやってみればどうかと思う。

 さて、前回はわたしのことを「はたこ様」と呼んでいた第一王子だが、今回はなぜか「はたさん」もしくは「はた先生」になっている。なぜに先生か(笑)。

 今回は新たにブランケットや敷物で体を巻く「海苔巻き」と、ブランケットで体を包んで持ち運ぶ「お荷物」という遊びを考案。何度も繰り返し興じる。

.010 夕食をもごちそうになる。

 いつでも体に良いものが並ぶさんこさんの食卓。今日は、玄米ごはん、お味噌汁、味噌カツ、スイートチリソースで味をつけたおから、菜っ葉とじゃこのふりかけ、お漬物。

 愛知出身のさんこさん(元料理人!)による本場の味噌カツ。わたしは味噌カツ初体験だったけれど、とてもおいしかった。八丁味噌ソース、おいしい!ごちそうさまでした(^^)。

 ごちそうさまの後はまた、第二王子を抱いたり、お待ちかねの第一王子と遊んだり。第二王子は、姪っ子と同じように、抱いているとこちらを見て、いい顔で笑うようになってきたので大層かわいらしい。姪っ子はしょっちゅう、うにゃうにゃうにゃうにゃしゃべっている(クーイングというらしい)が、王子は寡黙である。ごくたまに、のクーイング。

 そして、これまた王子お待ちかねのケーキで、コーヒータイム。

 またまた今日も、全力で王子と遊んで、と言うよりも王子に遊んでもらって、「はた先生」は、お子たちの寝る時間にはすっかり眠くなっておりましたとさ。

 また遊ぼうね!ありがとう!

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dimanche 26 janvier 2014

鴨鍋を囲む

018 毎年恒例となりつつある鴨鍋の会。今年ははたこ家で、新しく、大きくなったこたつで、総勢6人。

 鴨はもちろん、西浅井の真鴨。今までとはちょっと違う鴨鍋にする!というFさんの計画により、白菜はなし。そしてこれはちょっと残念、芹は根付きのものが入手しづらく、ほんの少しに。

 でも野菜のメインはこれだから!

.017 立派な立派な、上賀茂のねぎ。取れたて、泥付きのまま上賀茂より運ばれてきた。

 よい冬のねぎらしく、ぴりぴりした辛味はなく、マイルドで柔らかく、とろ~りとした甘いあんがいっぱい詰まっている。

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.020 鴨にはやはりねぎ。鴨ねぎですよ!

 ほかには、根付きの芹、椎茸(少し天日に当てて冷凍したもの。こうするだけで激的においしくなる)、金時にんじん(洋にんじんは不可)、玉こんにゃく、豆腐、葛切り 、餅

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.021012_2 前菜には、鴨の脂で焼いたねぎパングロッサリーのオリーブのパン。そして甘い青大根。この大根は切っても緑色。果物みたいに甘いのだ。

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.024_2  おだしはあらかじめわたしが準備しておいた、鰹と昆布のおだし。この会でのわたしはいつもほとんど役に立たないが、今回は役に立ててうれしい。

 Fさんご指南による調味は、

 だし 1800cc 酒 300cc みりん 200~250cc 薄口醤油 90cc 濃口醤油 120cc (みりんと醤油は要調整)

 調味料はだしに直接入れないで、合わせて小鍋にで煮切ってから入れる。鴨鍋は少し甘めがおいしい。鴨だんごを一番先に入れてだしを出してから、鍋のスタート。

.022 おみやげにいただいた、やまつ辻田の柚子七味。香りがとってもよくて、青海苔と胡麻が多めの個性的な七味で、とてもおいしい。

 うぬぬ!?

 今日の鴨鍋、今までで最高かも?!の声があちこちから。

 確かに確かに。最初のうちからとても味が乗っているような感じ。みんなどんどんお箸が進む!

 お鍋のお供は、

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  ヴァルニエ・ファニエールのロゼ。わ~い、ロゼ久しぶり~♪

 みんな大好き、ガティノワのブリュット・ゼロ。そしてほとんどの人が初めて飲む、シャンパーニュ ヴィクトワール2007。個性的な味わいがなんだか後を引く感じ。

 シャンパーニュは都合3本。

.025_3 001_2ミッシェル・マニャン ピノ・ノワール 1999。そんなにお高くないらしいのに、この極まった熟成感。

 ボー・ペイサージュ ラ・モンターニュ 2011。メルロー100%。まだ若いのに枯れた色をしている。若いメルローの味わいではないように感じたので、皆さんの意見を聞いてみると、これはビオの特徴的な色であり味だということだった。

.013_2 014プレディカドールという、スペインの白と赤。白、赤ともにずっしり重厚。

 赤がつごう3本、白1本。なんかビールや日本酒もあったぞ・・・。

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.015_2 026鍋のしめくくりは、こんなうどん

 シート状になっていて、自分で切って楽しめる。あれあれ、切ってくれたうどんの中に、きしめんが混ざっているぞ・・・(笑)?

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  農家のおばさんのお漬物や、チーズがたくさん。

 チーズは、(なんで写真がないんだろう)ヴュリー・ルージュ(旨みいっぱいのハード)、サンマルスラン・アフィネフルム・ダンベール、とろっとろのエポワス。最高のセレクション!フルーツぎっしりのパンとともに。

 いただきました~。おなかいっぱい、胸いっぱい。

 楽しかった~!ありがとうございました。

.001_4 驚いたのは宴の後です。お客さんたちの、超高速プロの技、的な片付けに圧倒されていたのですが、なんと自分が片付けた記憶のないものまでが知らぬ間にきちんと元の場所に片付いているのです。包丁は研がれ、鍋や食器は洗われ、グラスはぴかぴかになって食器棚に納まり、ソムリエナイフは引き出しに。生ごみはきちんとまとめて袋に入れられ、ふきんは洗われている・・・。この家の主たるわたくしは、何をしていたのでしょうか・・・。

 このお客さんたちは、ただ者ではないと、いつにも増して思いました・・・。また来てね!

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お食い初め

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  かわいいかわいい姪っ子のお食い初め。

 この子が生涯にわたって豊かで健康で、あらゆる意味において、食べることに困りませんように。

 お花と、名前を刻印した銀の匙を贈る。

 姪ははたこ家の家宝である。

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mercredi 22 janvier 2014

作り初め

001 ようやくお菓子の作り初め。

 本当はお正月の休みの間に作るつもりで、ドライフルーツをキルシュに漬け込んでおいたのだけれど・・・。

 そのフルーツを使って、4種のベリーのケイクを作った。粉は「エクリチュール」というなんだかバルトとか思い出させる変わった名前のフランス粉を使ってみた。

.002 カルピスバター1ポンドを丸々使って、これがほんとのパウンドケーキ。人力では重労働なので、メランジュールにおまかせしてみた。みるみる内に大量のバターが白く、ふんわりと・・・。

 ベリー類(たしか、クランベリーやらチェリーやらカシスやら)はおいしそうにふっくらしている。けっこう酸味があるから、出来上がりもすっきりしたものになるだろうと思う。

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  いくらメランジュールが有能でも、それだけでは生地は完成しない。ボールに移し変えて、粉を混ぜてから、きちんと練らなければならない。しっかり練って、つやっとしたいい生地ができた。

 たくさんできたので、オーブン2台稼動で、カードルとクグロフ型に分けて焼く。

.005 今回はアンビベなしで、本当の焼きっぱなし。

 でもこれ絶対アンビベしてグラス・ア・ローかけた方がよかっただろうなあ・・・。

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.006  ん~。

 キルシュはだめだ。パンチ不足の香り不足は否めない。チェリー・ブランデーの方がよかったかも、だ。

 次回がんばる。

 久しぶりにお菓子の記事を書いたので、ついでに一冊本を紹介。

.Caqyobk7_3 ものの名前を忘れたときに超便利!!タイトルどおりに「使える」一冊。

 『使える製菓のフランス語辞典』 辻製菓専門学校 小阪 ひろみ 山崎 正也/監修 柴田書店 2010年

 写真入りで、読んでも楽しい辞典なのだ。

 電子辞書って、実は使ったことがないし、使い方もよくわからない。紙の辞書ばっかり使っている。こっちの方がいらんとこまでつい読んでしまうっていう楽しみがあるような気がするのだけれど、若い人たちからすれば、原始人みたいなものなんですかねぇ・・・。

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lundi 13 janvier 2014

ちょっと東京

005_3 ライブの後は、神保町のホテル近くの、フリゴ・エストというベルギービールのお店にて。

 最初はシメイ・ホワイト。ライブの後のビールってなんでこんなにおいしいんだろう!

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.007_2  リエージュ風サラダ

 じゃがいもや焼いた玉ねぎやベーコンがおいしかった。

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  ベルギーと言えば、揚げ芋、フリットと、ムール貝と白はまぐりのワイン蒸し。貝の旨みがたっぷりのスープは塩辛いけれどおいしいのでなんだか残すのもったいないなあ・・・。

 ちなみに広尾にできたフリットの専門店は長蛇の列でございまして、ベルギー芋と自家製マヨネーズはあきらめました。

.008_2 ベルビュー・クリーク

 甘酸っぱくて、クリークはどこの醸造所のものでも好き。

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.012_2 ドイツソーセージの盛り合わせ

 

 次はギネスを飲んで、ベルギーなんだかドイツなんだかアイルランドなんだかわからなくなってきたところでお開きにしてホテルの戻る。

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.002_2 宿泊は今回も、庭のホテル

 朝食ブッフェも質が良くて、部屋も快適。

  翌日、めざましテレビで怒髪天をやるかなと思って朝早くからスタンバイしてたのに結局やらなくてがっくり。

 ゆっくり朝食の後、のんびりチェックアウト。

 神保町の祝日でも開いている古書店を何軒か見て回る。やっぱり楽しいな。職場で、欠巻になっている全集の一部を見つけたりするともう・・・(笑)。

 表参道へ移動。

 いつも東京に来るときは平日ばかりなので、表参道のあちこちに長蛇の列ができているのを見て驚く。今まで気付かなかったなあ・・・。

 見た行列は。ポップコーンの店二軒(購入まで1時間半待ち)、アメリカのチョコレートの店のイートイン、ハワイのパンケーキの店。

.005_4 明治神宮か、今最もホットな靖国神社、どちらも行ったことがなかったのでどちらかに行ってみようと相談の結果、明治神宮に来てみた。広い・・・・・。参道にあった奉納品のブルゴーニュワインの樽が印象的。

 なぜ来たことがなかったかと言うと、どちらも新しい神社だし、人系でも御霊系が好きだからあまり足が向かなかったのだ。

 ここで見た不思議な光景。成人式の帰りとおぼしきお嬢さんが何人も、別にモデルや芸能人というわけでもなさそうなのに、外国人とかおっちゃん数人に囲まれて写真を撮られている。一枚や二枚ではなくて、延々と・・・。特にそれを迷惑がっているようなふしもなく・・・。気持ち悪くないのかなあ。外国人が振袖を珍しがって撮りたがるのはわかるけど・・・。そんな光景は京都では見たことなかったので大層驚いた。

 さて、表参道を戻って青山へ。目指すはクリントンストリートベイキングカンパニー。お店に着いて、ラッキー!行列少ない、と思いきや・・・。整理券制だったという・・・。やだ東京こわい(笑)!

 というわけで16時の回の整理券をもらう。

.006_2 やっと食べられた、メイプルバターパンケーキ ブルーベリー

 生地の中には生のブルーベリー、上には煮たブルーベリーが乗っている。カップに入ったたっぷりのメープルバター。

 ふんわりした生地にメープルバターがじゅわ~っとしみ込んで、これはなかなか良い。アメリカ的美味。買って帰ったマフィンもおいしかったし。

 今回の旅は、ライブがメイン!にしてはいろんなところに行けたかな。

 わたしを武道館に連れてきてくれた怒髪天と友人に深く感謝です!

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dimanche 12 janvier 2014

”ほんと、どうもね。”

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  怒髪天結成30周年記念日本武道館公演 ”ほんと、どうもね。”に参戦!!

 いや~もう、怒髪天を見に、武道館に来るとは思いもしなかったので、いろんな意味で感慨深かった・・・。わたしは彼らのライブに行き始めて10年くらいで、活動歴の三分の一くらいしか知らない。このバンドを教えてくれた友達でも聞き始めて15年くらいか。その頃は既に人気はあったけれど、まだメンバーが物販に立ってたくらいだった。それが武道館で・・・・・。自分にしても、地味にじわじわ聞いてたら、なんと武道館まで来ちゃったよ・・・、といった感じ。増子さんは、「30年かけて、みんなにここまで連れてきてもらった・・・」と繰り返し言っていたけれど、わたしも増子さんたちにここに連れてきてもらったような気がする。そう。わたしは今回が初の武道館。

.Photo_4 曲は、今まで来た道を振り返るような構成。でももちろん、しんみり、じわっとしもすれば、わあっと大騒ぎもする。やっぱりまた「雪割り桜」で泣くわたし・・・。

 セットも演出も大きな場所だからといって派手で大がかりになっているわけでもなく、いつものライブハウスでのものとほとんど変わらず。そこがまたよかった。

 増子さんは予想どおり泣く泣く(笑)。曲の合間合間に繰り返し、深々と頭を下げていたのがとても印象的だった。

 泣いたのは増子さんだけではなく、それぞれのあいさつの時には、王子も、坂さんも、シミさんも・・・。紅白の紙吹雪が舞う中、わたしも涙。

 言ってはなんだけど、おしゃれでもないし、シュッともしてないし、スタイリッシュでもないし、どちらかと言うと、泥臭いし男臭い。でもなんかこう、うそが無いと言うか、曲にリアリティがある。そして熱い。そういうところが好きなんだなあ、と思う。

 思い切って行ってよかった。見てよかった。

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mardi 07 janvier 2014

王祿と黒豆

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 七日正月。いつものように、朝、七草粥を炊いて神さんと仏さんにお供え。七日が休日に当たった年は、ゆっくりと落ち着いて準備できるからありがたい。

 一年に一度しか見ることのない、七草パックに入っている、すずな(蕪)やすずしろ(大根)って、ミニチュアみたいでかわいいな。あとはまあ、雑草(笑)。ペンペン草も七草だし。

 丸餅を四分の一に切ったのも入れて、今年は土鍋で炊いたから、いつも以上においしく炊き上がった。無病息災。

 こういう子どもの頃からの、決まった日に決まったものを食べる習慣って、長年のうちにほとんど自分の中で、祭祀みたいになっているから、そうしないと気持ちが悪い。

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. 夕方、友人が島根のおいしい酒、王祿とお母上お手製の黒豆を持って遊びに来てくれた。

 王祿の中でも、「」を愛飲しているのだそう。山田錦100%。冷やしても、冷やでもいける。旨み十分。冷やの方が香味が立っておいしいかも。

 てっさや、にぎりをつまみながら、じっくりやる。日本酒を飲むのは1ヵ月ぶりくらい。上善如水、という感じでするすると体に入っていく。

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.004_2 お母上は、黒豆作りに毎年情熱をかたむけておられる方。大粒でふっくら。表面の張りと艶がとても美しく、中まで品よく味が染み込んでいて、それはもう絶品!止まらなくなる黒豆だ。

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.001_3  乾杯はこれ。食前酒として飲みながらあれやこれやと東京遠征の打ち合わせなど。

 二本松の大七酒造の、生酛梅酒 2012。弟が、店で試飲してこれは!とうなった、とかで、去年の夏にくれたもの。もとよりおいしい日本酒を造る大七のこと。梅酒もきっとおいしいはず。

 ロックで飲む。香りふくよか。さらりとして適度な酸味。いかん!ジュースみたいにごくごくいってしまう・・・。
.Ca0zc3m7 Ca59ob10 そして登場する、冬の味覚の
モンドール

 とろっとろに熟成していて、王祿と本当によく合った。チーズはやはり旨みどうしが響き合うのか、日本酒ともよく合うものが多い。

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.002_2 「渓」は、裏側に絵が描いてある。

 「山魚女を釣る 風景を釣る」。

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.006_5 残念ながら、王祿がなくなったので、モンドールに合わせてサヴォワの白を一杯だけ。さすがにショップのおすすめマリアージュ。よく合ったが、こちらはさっぱりすっきり系のマリアージュ。王碌とは、こっくり旨み系のマリアージュ。

.007_4  友人おもたせのヴィタメールエクレールとコーヒー。

 久しぶりに、遠慮ご無用、気遣いなしの激烈トークを繰り広げ、深夜に至る。

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samedi 04 janvier 2014

レジョンのおせち(2)

 レジョンのおせちのおいしいものあれやこれや。の続き。

.006_3008_2 フランス産鴨胸肉のロティ蜂蜜風味

 オーブントースターで温めると、皮が艶やかにパリっとなって、冷製で食べるよりもおいしいみたい。

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.007_2 キャロット・ラッペ

 これも大好き。シンプルなにんじんのサラダ。

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 田舎風パテには、マスタードも二種類ついている。

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 定番のおいしさ!

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 ヤリイカのトマト煮

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 オリーブ

 あっさりとしていて油っこくないグリーンオリーブ。

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  ほかには、お店のメニューに上がっていれば、シーズン中必ず一度は食べるエゾ鹿のシヴェ。パンにつけてもおいしいフレッシュチーズのリヨンの料理、セルヴェル・カニュ

 そしてなんとデザート付き。

 ご主人夫妻のお友達のパティシエの、ケーク ショコラ オランジュ。チョコレートが濃くてしっとりして口どけもよくておいしかった。高槻の「パティスリー・アン」というお店だそう。

 ほんとにほんとにこのおせち、おせちと言わず、受注生産でやってくださらないかなあ・・・。

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vendredi 03 janvier 2014

二種の鴨

 正月3日は、Fさんご夫妻、T様と新年初ごはん会。

 まずはドライブをかねて、コストコへ。わたしも来るのは2年ぶりくらいかな。売っているものの単位の大きさにはやっぱりちょっとびっくりする。

001010  ワインは、エグリ・ウーリエに、何やらFさん、すごいの出して来た。

 1967年のバローロ。何でも、イチかバチかのしろものらしい・・・。

 Fさん、慎重にコルクを開けている。・・・・ブショネか??

 グラスに入れて、目利きの判断を仰ぐ。

 やはりブショネらしい。劣化しているという以前にブショネだったというわけなのだろうか。わたしは今までに赤ワインのブショネに当たったことがないので、勉強のためにじっくり匂いをかいだり、テイスティングしたりしてみる。

 まずコルクがくさい。で、コルクと同じ匂いがワインからもする。しめった材木に臭さをプラスしたような・・・。味も当然まずい。体にもよくないそうなので、料理用にも使えず処分するしかないようだった。

.006_2 007いろいろな前菜をいただきつつ・・・。

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  メインは二種の鴨。

 まずこちらは、フランスのマレ(Malais)鴨(?)。詳細は不明。なんでも、羽のむしり方が粗く、ところどころに残っているのでそれを抜く手間をいとう料理人から不評で、もう輸入をやめてしまった・・・とかいう鴨だそう。

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 これはシンプルにオーブン焼きに。皮がぱりっとしておいしい。

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.012 こちらはふつうのマグレかな。がちょうの脂とオリーブオイルでコンフィしたもの。

 付け合わせは薄切りのじゃがいもとチーズの重ね焼き。

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.013  切り落としたじゃがいもの端っこも、炒めてクミン風味をつけると立派なおつまみになる。

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  たこのトマトソースのスパゲッティ

 ブショネについて。某高値アメリカワインがあれなこと。鴨のこと。いろいろと楽しく学んだ初ごはん会だった。

 ありがとうございました!そして、本年もよろしくお願いいたします。

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jeudi 02 janvier 2014

レジョンのおせち(1)

2014 毎年恒例、レジョンの「おせち」は、かわいらしい籠にフランス料理(とりわけワインの友)がぎっしりと詰まっていて、パンやお菓子まで入っているという至れり尽くせりの「おせち」。評判を聞き付けたのか、今年は阪急百貨店からのオファーがあって、百貨店仕様のおせちも作られたみたい。写真を見る限りでは、こちらとはまったく違う感じのものみたい。

 大晦日の夜から、一人で、友人と、家族と、ワイン片手に楽しんでおります。お正月だけではなく、通常もお誂え販売とかやってほしいくらいに、皆で集まって家飲み、というときによいと思う。なさいませんか、レジョンさん(笑)?

.Photo 海老のオレンジ煮

 小さくても尾頭付きの海老。縁起物っぽい(笑)。指を真っ赤にして海老の皮むいたのを思い出すけど、これはそんな心配ご無用。きれいに食べられます。

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.006  レムラード

 セロリラブ(根セロリ)のサラダ。好物です。そんな方が多いようで、おせちにこれははずさないで!と言われるお客さんも多いとか。でもこれ、フランスの定番の「お惣菜」ながら、材料のセロリラブがとても高いのだそう。

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.Photo_2  赤キャベツのピクルス

 ぱりぱりっと爽やかで、よい箸休めになります。

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Photo_3  フランス産ニシンの塩漬の燻製

 スモークの薫りも豊かに、脂が乗ってとてもおいしい。しっかりしたシャルドネにぴったり。もちろんシャンパーニュにも。

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.Photo_4  アワビと冬瓜のゼリー寄せ

 ふるふるのコンソメゼリーとスープをしっかり吸った冬瓜がおいしい!アワビはやわらかむっちり。

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.Photo_5  鶏モモ肉のフリカッセ

 まろやかなクリーム煮は、やはりまろやかな白ワインと。

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.Photo_7 Photo_8 オニオンスープはびん入り。ぎっしりと玉ねぎ。ココットに入れて、薄切りのバゲットを浮かべてチーズを振ってオーブントースターで焼けば、熱々のオニオングラタンスープ。しみじみとおいしいわ・・・。

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.Photo_9  吉田パン工房のパン

 オニオングラタンにエスカルゴに、パテに、と、薄切りにされて大活躍するパン。

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.Photo_10  エスカルゴのココット焼き

 エスカルゴバターが乗せられたココットをオーブントースターに入れて焼けば、ぐつぐつとよい香り・・・。エスカルゴパターもパンにしっかり染み込ませて最後までいただきますよ。エスカルゴは柔らか。中に忍ばせたトマトのソースがアクセントになってる。

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  写真はないけれど、ねっとりと甘い、フランス産フォアグラのテリーヌや、サーモンと大根のマリネローストビーフ(ほんのり温めた方が好き)もありました。

 まだお料理入ってるんだ~。すごいね。続きは次回!

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mercredi 01 janvier 2014

2013から2014へ

 あらたしき 年のはじめの初春の 今日降る雪のいや重け吉事

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

 昨日、2013年最後のブログを書き終えて、紅白を見ながらコーヒーを飲んでいると友人より電話があり、年越しの会に招かれた。サプライズ!行ってもよいのだろうかと悩みつつも、急ぎうかがうことに。

 年越しのほかにも二つのお祝い事で、宴もたけなわ。ふぐ会だったようで、わたしも遅れ馳せながら、てっさ焼きふぐ(絶品!!ジューシー!)をごちそうになる。ワインはニコライホフの白、テール・ド・ヴェルの赤、マニャンの99年のピノなどたくさん。そして、ジャック・セロス(2006年)。旧エチケットのもので、もはや手に入らないものだったよう。「セロスが最もよかったときのもの」だそう。濃い金色。これはもう、ものすご~くおいしいとしか言えない。状態もとてもよい、とのこと。セロスが新年初飲みとなる。

 わいわいとおしゃべりしていると、テレビに映る紅白はもう北島三郎の時間帯になったもよう。ゆく年来る年。2014年が明ければ、バースデーケーキが登場!おめでたいことが重なるのはすばらしい。

 家族以外の方々といっしょに、こんなにわいわいと年越しをしたことは、一度もなかった。賑やかでとても楽しかった。ありがとうございました(^^)。

.Photo さて、元旦。

 いつものように早々に身支度を整え、外に出て東西南北を拝む。神さんと仏さんに、お正月用のお榊やお仏花、鏡餅や御神酒やお菓子をお供えして調えてからお雑煮に取り掛かる。

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.003 今年は初めて使う、関東屋の味噌を使ってみた。利尻のよい昆布でだしをとる。頭芋は里芋にしているけれど、典型的な京都のお雑煮だ。

 神さんと仏さんにそれぞれお供えして、年の初めのご挨拶をする。今年もこうして新しい年を迎えらたのは、まことに有り難いことである。

 昼になって、弟たちが来る。今年はうれしいことに一人増えている。かわいいかわいい、生まれて2ヵ月半になる姪っ子だ。神さん、仏さんに、初のご挨拶でもある。じいちゃん・ばあちゃん、ひいじいちゃん・ひいばあちゃんの写真とも初の対面。どうかこの子を強力にお守り下さい。

.Photo_2 ヴィルマール クール・ド・キュヴェで乾杯!

 来年くらいは妹もお酒解禁か?

 レジョンのおせちから、アワビと冬瓜のゼリー寄せにしんの塩漬けの燻製海老のオレンジ煮などを前菜にする。

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  妹自作の黒豆。温前菜は、鴨ねぎ。メインは鴨鍋だ。

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  いつものおいしい西浅井の真鴨。豊かな冬の美味だ。野菜は、芹、白ねぎ、九条ねぎ、しいたけ。ほかには壬生菜にもやし、たっぷりの白菜。豆腐、葛切り、蓬麩

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.   最後はうどんで、鴨を堪能。

.025 オーパスワン 2009

 ちょっとわたしには濃過ぎ・・・・・・。

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.Photo_8 デザートはお正月らしく、亀屋良永花びら餅。京都にお菓子はたくさんあるけれど、牛蒡を使ったお菓子は、この花びら餅のほかに知らない。

 焙じ茶を飲んでほっこり。わたしたちの幼い頃のアルバムなどを眺めつつ。

 姪っ子があまりにかわいいので、お年玉をやったり写真を激写したり。ハムのような手足をぷにぷにしたり匂いをかいだり(笑)。この子にとっては日々のほとんどのことが人生初。世界はとても新鮮だろう。

 これから歩みだすこの子の人生に、いや重け吉事、である。

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