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mardi 30 octobre 2012

マンモグラフィ

 10月は年に一度、マンモグラフィ検査を受ける月。ピンクリボン月間だというのはたまたま。母が乳がんで亡くなった月、というのは無意識の関連があるのかもしれない。もう10年近く受けているので、めったなことはないとは思うものの、やはり心配は心配。もともと大変な小心者の心配性なので、毎年かなり緊張して行く。

 結果は今年もセーフ。ほっと一息つく。年々検査を受けるのが楽になってきており、それはありがたいのだが、一番には検査を受けるタイミングのはかり方がうまくなったということとに加えて、「加齢」が大きな要因だろうと思うと、ちょっとビミョーな気持ちがする。まあ、いくら楽にはなったとは言え、終わってからもしばらく少し痛いことは痛い(泣)。

 いつも年に一回だけ会う専門の先生にいろいろな話を聞くのだが、それもいろいろとためになる。残念ながら、100%の予防法がないのが乳がんなので、経年変化を観察していて何かあればすぐ次の一手が打てるようにしておくのはよいことだろうと思う。

 気持ちが軽くなったので、近くのタイカレー・シャムにてお昼ごはん。001


 ごはん、サラダ、日替わりの「タイのおかず」に、3種類からルーが選べるベジタブルカレーが付いたお得なランチセットを。

 黄色いイスラムカレーも好きなのだが、今日はレッドカレーにした。この系統の味、久しぶり!もう少し辛くてもいいので、今度は激辛にしてみようか・・・。

 午後もあれやこれやと予定をこなし、夕方、張替えをお願いしていた網戸が納品されて、今日の全タスクが終了。今まで手が回らず放置されていた家のメンテナンスも先が見えてきた。今や家に対しても、わたしは責任がある。

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vendredi 26 octobre 2012

檸檬

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 職場で、きれいな自家栽培の青レモンを一ついただいたので、

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  カトルカールを焼いてみた。

 メランジュール豪速。

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  すりおろした皮を一個分入れたので、生地の中にグリーンの粒々。

 焼き上がってすぐに、リモンチェッロのシロップをたっぷり打ち、冷ましてから、青レモン果汁で作ったグラス・ア・ローを塗って仕上げる。

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 レモンをくれた方にも食べてもらおうと、ホールで職場に持っていくつもりが、どうしても仕上がりが気になって、ナイフを入れる。

 ひゃっは~!!

 生地の具合がことのほか良い!レモンの皮のグーリーンの粒々もきれいに残っている。

 ナイフを入れれば、つい試食・・・、とワンカット食べてしまいましたとさ。

 めでたしめでたし。

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mercredi 24 octobre 2012

シシィ

 美術館「えき」KYOTOに、「輝ける皇妃エリザベート展」を見に行く。展覧会の目玉は、日本初公開の、エリザベートが愛用したという星の髪飾りだそうだ。この髪飾りが描かれた、ヴィンターハルター作の有名な肖像画は出展されていない。

 美しい皇妃の生涯はよく知られたところではあるが、いつも、上流の中での話とは言え、「合わない人には合わないのだなあ・・・」という思いがし、近く本朝をうかがうに、雅子様のことなどをふと思い浮かべてしまうのである。

.Cax1vlpp 帰りにパック入り中国産の安い松茸を見つけたので夕食に松茸ごはんを炊く。

 湯浅の濃い口醤油を使ったので色が真っ黒けになったのは残念だけど、香ばしい香りとしっかりした味で、おこげもできておいしかったなあ。時間がたつとしなっとなって味が落ちるけど、炊き立てのぱりっとしたおこげはほんとにおいしい。

 おあげも上田屋のおあげ(高いわけでもないふつうのおあげなのだけれども味がよい)を入れたのでその風味もよい。

 三合炊いたので、お弁当にも明日の晩ごはんにも食べられるなあ。

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mardi 23 octobre 2012

中華とテキーラ

 友人Hと中華な夕食を煌庵にて。

 二人から注文できるコースもあったけれど、ちょっと和風っぽい?感じだったので、アラカルトから、中華!という感じのものを選ぶことにした。飲み物は紹興酒からワイン、お茶と、いろいろな種類があった。紹興酒で作った自家製梅酒というのにひかれて、それをソーダ割りでお願いする。友人Hは、紹興酒飲み比べセット。これは8年とか15年とか、熟成年数の違う紹興酒が少しずつ3種類運ばれてくる。少し味見させてもらったが、香りの強弱、酸味、まろやかさなどの違いがあって、なかなかおもしろい。

.001 突き出しの、胡桃の飴炊き

 胡桃は実は好きではないのだが、試しに食べてみると、かりかりっと軽い香ばしさで、油臭くなく、これがおいしい。薄い飴がとてもかろやか。

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  ゆで豚ときゅうりのガーリックバルサミコソース

  縦に薄く切られたきゅうりとソースがよく合う。

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  四川風辛味スープ

 酸味もあって、さわやかな辛さ。具はきのこやセロリ、豚肉などいろいろ。とろみも柔らかで、おいしかった。

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  彩り野菜の炒め物
 
 しゃきしゃきも野菜だけではなく、きのこもたくさん。
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  パリパリ春巻き
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 麻婆豆腐
 テーブルで、ミルをひいて、香りの良い山椒をかけて仕上げてくれる。まろやかな辛さ。
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  バルサミコ風味の黒酢酢豚
バルサミコでなろまやかになっているのかな、黒酢独特のツンとくる刺激が少なくてマイルド。柔らかい豚肉にほどよくあんがからまっておいしかった。ボリュームあり。
 このお店はずっと前に一度来たことがあるけれど、今回また来てみてなかなか好印象。今度は坦々麺など、食べてみたいな。
 
 木屋町三条に新しいバーができているから行ってみようと、連れて行ってもらったのはなんとAGAVE(アガヴェ)なる、テキーラバー!
 
 テキーラって、カクテルに入っているとき以外はそのままで飲んだこともないし、40度もあるお酒をわたしが飲めるはずもない~!と思ったが、友人Hは最近テキーラに凝っているらしく、心斎橋のカクタスがかなり気に入っている様子。ついに京都でもテキーラバーを見つけたらしい。六本木のお店の支店なのだとか。013
 
 お店の名前のアガヴェとは、テキーラの原料となるメキシコの植物。これから作ったプルケという醸造酒がもともとかの地にあって、そこにスペインから蒸留技術が伝わって生まれたお酒がメスカル、テキーラなのだとか。テキーラに関する厳しい法律があって、アルコール度数は上が55度まで、ときっちり定められているのだと、かっこいいテキーラ・ソムリエが教えてくれた。
 
 テキーラは長く熟成させるものではなく、最長で10年くらい。その熟成の長さで、ブランコ、レポサド、アネホと、3種類に分けられるのだとか。
 それぞれの香りをかがせてもらったが、熟成期間が長いほど色も香りも濃くなる。バーボンを入れたオーク樽を使うことも多く、そういうのもそれぞれの銘柄(?)の個性になる。
 最初、テキーラとパイナップルジュースなどのカクテル「マタドール」を飲む。それでもなかなかパンチの効いたアルコール。
 友人Hはテイスティングセットで、「ブランコ」ばかりを3種類。写真はその銘柄。ブランコは名前の通り、白い、というか無色透明。ほんの少しずつ味見、飲むというよりも一、二滴ずつほどなめさせてもらったが、単独ではわからないかもしれないけれど、比べてみればそれぞれに味の違いがあるのがよくわかった。
 専門図書館ならぬ専門バー(?)に行くと、知らないことについての話がたくさん聞けるのがまずもっておもしろいなあ。ごくっと飲めたらもっと楽しいだろうけれども(笑)。

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samedi 20 octobre 2012

29(ニク)とワイン

 一度行って、おいしかったジュメル29。Fさんご夫妻とかもめさんとで行くのもきっと楽しかろうと、4人のごはん会。

 食前酒にミモザを飲みながら何を食べるか相談相談。005

 突き出しは、えびとアボカドのディップ。いきなりワインに合う味(笑)。

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  濃厚なウニのプリン ガーリックトースト添え

 人気のメニューらしい。上に乗ったうにと、殻に入ったプリンとをよく混ぜてガーリックトーストに乗せて食べる。うにのまったりとした味わい。

 これはちょっと樽風味のシャルドネか、熟成・旨み系のシュナン・ブランかなあ・・・と想像しつつも、飲んでいたのは南仏のヴィオニエ&マルサンヌ。これもなかなかいけた。

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 いろいろオリーブのマリネ

 ガーリック風味。あまりよく知らないけれど、オリーブにもいろいろな種類があるみたい。味も少しずつ違うよ。

 

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.008  パテ・ド・カンパーニュと自家製ピクルス

 ピクルスはみょうがとヤングコーン。肝もたくさん入っていそうな、濃厚な風味。シラーとかよさそう。なめらか、というのではないけれど、ごつごつした感じはない。

 お料理はテンポよく運ばれてくるのだけれど、それにお酒が追いつかなくて、じ~っと待つ、「酒待ち」がしばし ><

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 メークインのカリカリオーブン焼き 生姜と黒胡椒風味

 かりっかりに焼けた部分が特においしくて、たくさんあったら、やめられない止まらない、な感じ(笑)。

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.011  ワイン選びはFさんにおまかせして、イタリアの、「レフォスコ」という品種のワイン。イタリアにはほんとに土着のぶどう品種が多いので、飲んだことのないものばかり。

 ちょっとメルローっぽい感じ?

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.010 グリーン・サラダ

 ドレッシングはバルサミコ風味。

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.013  自家製ソーセージ レンズ豆の煮込み添え

 そんなに強い味ではなく、さわやかな感じ。中はとてもジューシー。

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  いわて?短角牛のロースト 粒マスタードソース 焼きリゾット添え

 Fさんが好きだという短角牛。霜降りもいいけど、赤身がおいしい牛肉が好き。これ、端っこがおいしかったそう。

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  もう一口食べようと、ゴルゴンゾーラソースのペンネ

 これに合わせてかもめさんとわたしは、アイスワインを。強いブルーチーズには甘いワインがよく合う。うん、目論見どおりだ。少し残しておいた赤とももちろん楽しめる。

 このメンバーにしては控えめに飲んだのでは(笑)?でもお料理もしっかり堪能。

 まだ時間も早かったので、ちょっと遠征。伏見稲荷のワインバー大元に連れていったもらった。お稲荷さんにお参りに行ったとき前を通ると気になっていたお店。何度もお誘いいただいていたのだけれど、なかなか行けなかったこのお店。

 お店に着くと、Fさん、どんどん奥へと。そして突き当たりにあるセラーに入って行った。おなじみのお店だからなのか??とびっくりしていたら、なんとここは直接セラーに入って飲むワインを選んで抜栓料800円?で開けてもらうシステムらしい。ここは酒屋さんでもあるから。もちろん興味しんしん、わたしたちもセラーを見せてもらう。わくわくする。

.016 「しゅわしゅわしたのがよい」とも意見多数により、エグリ・ウーリエのロゼが選ばれた。

 エグリ・ウーリエのロゼは飲んだことがなかったかもしれないし、エグリ・ウーリエも久しぶり。ふつうの日にロゼのシャンパーニュって、こんな贅沢していよいのだろうか(笑)。

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.019 おいしい自家製ピクルス

 パンと枝付きレーズン

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  わたしも何か持ってきたくなって、ジャイエ・ジルのオート・コート・ド・ニュイ 2007。デキャンタージュしてもらって飲む。香りがよかった。

 おもしろいお店に連れて来てもらえて、楽しかった~。ちなみに隣はご主人のお父様の立ち飲み屋さんでそちらも楽しいお店らしい。

 皆さんありがとうございました(^^)!

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10年、100年

 国立国会図書館関西館開館10周年記念展示会 「関西の図書館100年、関西館の10年」へ。毎週土曜日にはフロアレクチャーもあるということで、喜んで行く。解説を聞きながら、自分の興味のある展示を見られるなんて、とても贅沢なことだ。

 展示第Ⅰ部は、「関西の図書館100年」。

 この京都は実は図書館の魁となった土地。明治5年には、三条東洞院に「集書院」という、公共図書館の魁と言える施設ができている。運営は「集書会社」というところの委託だった。図書館の委託のルーツは古いのかもしれない。

 明治30年時点での全国の図書館数は、31館。しかしこの後、明治末期から大正初期にかけて設置数が大幅に増加。この時期に設立された図書館は多いので、近年、開館100周年を迎える館は多い。

 大阪の府立中之島図書館は、三井家の寄贈によるもの。今ビジネス支援図書館の遠いルーツがここにあるのかも。

 大正時代には図書館数も利用者の数も大幅に増え、研究活動も盛んになる。大阪で結成された、「青年図書館員聯盟」を立ち上げた、「間宮不二雄」という人は、実は図書館員ではなく、図書館用品の会社を営んでいた人だったということはおもしろい気がする。今のTRCみたいなものか。

 図書館の来し方を知るということは、今を知るということであり、これからを知ることにもつながるのだと思う。そういう意味でも、図書館の歴史はもっと広く知られてもよいはず。少なくとも、図書館の系譜というか消息というか、そこにあった資料の消息はもっと知られていてほしいし、わたしも知っておきたい。

 第Ⅱ部は「関西館の10年」。早いもので、もう10年になるのか・・・。構想20年の後に完成した関西館。何度も研修や、業務、また私的な調べ物でお世話になりました・・・。

 貴重な紙の資料やパネルだけではなく、道具類やディスプレイなども交えた立体的な展示が見る人を飽きさせない。こういった展示はややもすれば単調になってしまいがちなのに、細かく工夫がされている。

 和辻哲郎の自筆書き込み入りの博士論文『原始仏教の実践哲学』をしげしげと見る。他の自筆の文字と筆跡が酷似していることと、後年出された版で、この書き込み部分が追加されていることから、これが自筆であると判定されたのだとか。

 この論文と他の場所に展示された目録ケースのカードがさりげなく合わせてあるのに気がつき、勝手に遊び心?を感じて楽しくなった。

 50分ほどのフロアレクチャーを聞く。親しみやすい口調で、わかりやすく丁寧に解説をしてくださるので、これはぜひ時間を合わせて行った方が得!いろいろな準備をきっと楽しんでされただろうことがうかがえるようなお話ぶりに、聞く方も引き込まれた。

 「もしこの図書館の100年という企画を、全国に広げてやったら、首都圏とその他、というくくりになっていたかも。どの府県がトップ、ということのない関西に地域をしぼったことによって、ある時は東京を補完しながら、あるときは東京に対抗(?)しながら発展してきた関西の図書館の地域性のようなものが見えた」という意味のことを、「個人的な感想ですが」とした上でおっしゃって、フロアレクチャーは締めくくられた。

 友だちも連れて来ればよかったなあ・・・。

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samedi 13 octobre 2012

おうちでフレンチ居酒屋

 Fさんご夫妻の、大切な記念日のお祝い会にお呼びいただき、かもめさんと共にFさん邸へ。

 今日は皆がひいきにしているお店でテイクアウトを頼んで、うちを「フレンチ居酒屋」にし、さらにパスタを作って、鴨を焼くぞ!! と事前のメールあり。お花やらお菓子やらシャンパーニュやら、とにかくめでたい感じのするものを抱えてうかがう。

.002 乾杯は、エリック・ロデズのブリュット・ゼロ。エチケットのデザインは変わったが、中身は変わらぬおいしさ。ドザージュ・ゼロでもこれほどの果実味がある。ロデズの力か。

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.005 三つのパックに、おなじみのおいしいものがいろいろと。小さなエディブル・フラワーの薔薇でおめかし。

 ポテトサラダ、田舎風パテ、ラタトゥイユ、チョリソ、浅漬けピクルス、オリーブ、鴨ロース、タプナードなどなど、ワインに合うものばかり。

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.006 サーモンの瞬間燻製

 部屋中に燻製のチップのよい香りが満ちていた。ほんのり香りが付いたサーモンは、とろっと美味。

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.008 シモン・ビーズ サヴィニー・レ・ボーヌ プルミエ・クリュ オー・ヴェルジュレス 2001

 2001年が記念の年なのだそう。お祝いに記念の年のワインを開けるってなんかいいなあ・・・。

 枯れた色あい、非常にシモン・ビーズ的な、というかサヴィニー・レ・ボーヌ的な味わい。皆けっこうシモン・ビーズが好きでよく飲んでいたようで、「シモン・ビーズ的な」というと、分かり合えてしまうところがアル中(?)。

 ブルゴーニュ型の香りを溜め込むタイプのグラスで飲んだときと、コップで飲んだときの香りの歴然とした差にびっくり。

.007 さて。Fさん渾身のシャラン鴨、だったはずが・・・。

 ご自分が思っているとおりに調理ができなかったようで、Fさん、嘆くことしきり。

 でもこれもおいしかったんだけどな・・・。曰く「出来上がったものがおいしいかどうかより、作ろうと思ってたもんと違うんや!!そこや!!」 確かにその気持ちはわかります。

.009 ズッキーニのリコッタ巻きなどもつまみつつ・・・。

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.010 生の幅広パスタのボロネーゼ

 皆でがんばって固いかたまりからおろしたパルミジャーノ・レッジャーノをかけて。

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新発売らしい、アサヒのドライ・ブラック。う~ん。これは黒ビール好きには物足りないかな。だって色は黒いけど、黒ビールのおいしい味がしない。

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スイスのチーズ。アッペンツェラーの銀ラベル

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.001 そしてロベール・グロフィエのブルゴーニュ ピノ・ノワール 2010

 これは先ほどとはまったく違ったタイプのピノ。

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.013  お菓子は、オ・グルニエ・ドールタルト・オ・ショコラ。とろんとしたガナッシュがおいしい。

 とても楽しくて、あっという間にたつ時間。明日わたしが休みなら・・・、帰ってなかったかも(笑)。

 大切なお祝いに呼んでくださるのは、本当に有り難きこと。そのお気持ちがとてもうれしかった。

 これからのお二人に、いやしけよごと・・・。

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vendredi 12 octobre 2012

祈りと菓子

 午後、研修で、有斐斎弘道館館主・太田達氏のお話を聞く。上七軒の老舗、老松の四代目主人。茶人にして工学博士。経歴を聞くだけでも大変におもしろそうな方。

 着物姿におしゃれなめがねで登場された太田氏は、大学でも教鞭を取っておられるからかお話もうまくて、宗教のこと、お茶のこと、お菓子のこと、ご自身の研究のことなどを縦横無尽に語ってくださった。あれだけの内容を上手にまとめて書く力がわたしにはないので、せっかく聞いたおもしろいことを忘れないように、備忘録のつもりでメモしておきたい。箇条書きにすると、トリビアを集めたみたいな感じになって、あまりよくないなあとは思うが・・・。

 

 ・お茶の流派は、確認できただけでも全国に80はある。これは流派乱立になってしまったところもあるからだそう。一番大きな流れは、片桐石州の流れ。

 ・お手前の時の所作や生菓子を作るときの人間の動きを数値化する研究を長年しておられるらしい。(工学博士ならでは?)

 ・長年、京都女子大学で、「宴会学」の講義をしていた。宴会とは、コミュニティをケアする装置であり、その二つの因子は、食(個体保存)と芸能(種族保存)である。

 ・一度、宴会の実践として、金閣寺で宴会をして怒られたことがある。金閣寺の言い分は、「茶会をするというから場所を貸したのに・・・」。行われたのは、茶会は茶会でも、バサラ好みの闘茶!!・・・・大宴会だったそうだ。

 ・数年前に、域外ながら、息子の祇園祭の稚児を引き受けたのだが、それは、自分自身が牛頭天王の研究をしていたので、珍しい祭の映像を記録させてほしかったから。おかげで多くの映像記録が残せた。

 ・京都で一番多い仏教の宗派は浄土宗。日蓮宗も多い。大本山が4つもあるのに、浄土真宗は少ない(下京以外)。

 ・お金を取る(拝観料)を取るお寺はほとんどが臨済宗で、曹洞宗は一つくらいしかない。なぜならば、お金を取るには何か見せるものが必要。 曹洞宗の禅は、只管打座で、何も考えずに座るが、臨済宗は座っているときに師から与えられた公案を考える。すると、何か「形」(書なり画なり?)ができるから。

 ・宗派ごとに好まれる(つながりの深い)食べ物がある。真宗=いとこ煮(かぼちゃと小豆のたいたん)。浄土真宗が広まっている土地(北陸や広島)には広く分布しているが他の土地ではあまり見られない。親鸞聖人が小豆好きだったから。日蓮宗=おはぎ(日蓮が処刑されそうになったとき、刑場の日蓮のもとに一人の女性がおにぎりを持って行ったが、転んでしまいおにぎりは泥だらけに。しかし日蓮はその泥だらけのおにぎりを食べた。おはぎと形状が似ている、ということだろう)、曹洞宗=梅や梅干

 ・落雁は本願寺が発祥の、真宗と関係が深いお菓子

 ・菓子の持つ原初の二つの意味合いは、滋養と贅沢。しかし今ではその意味合いが薄れている。

 たとえば、地蔵盆で配られる卍型の、はくせんこう。近年は老松さんでも注文が減っているらしい。これはもともと、体が弱り、疫病がはやる暑い夏の時期に、はくせんこうに入っている水飴を子どもに与え、滋養をつけさせようというのがこのお菓子を配る本義。七五三の飴と同じなのだが、その意味が忘れられて今はマクドナルドに負けている(笑)。

 ・お菓子屋の数が多く、レベルが高く、消費量も多い街は、パリ、ウィーン、京都、香港。その共通点は?? 「住民の性格が悪いこと」(爆笑)。つまり、古くから贅が集中し,人々が中華思想を持っているところ。

 ・京都の町中には、うどんなど麺類と餅を同時に扱っている店(力餅食堂とか)をよく見るが、これは他都市には見られない形態。もともと麺類もお菓子だったことを考えれば、自然なことなのだが、京都には室町以来の古い形が残っている証左となるかもしれない。

 ・日本の宗教はだいたいが、仏教・神道。実はもう一つあり、それが神仏習合。

 ここで廃仏毀釈の話に・・・。

 ・老松の近くの北野天満宮も、もともとはお寺だったし、八坂神社も明治初年までは八坂感神院というお寺だった。岩清水八幡宮もそう。

 そのお寺のご本尊はどこに行ってしまったのか。

 ・天満宮のご本尊は十一面観音。今は大原の勝林院の廊下にある。八坂神社のご本尊は、牛頭天王と関係があるので薬師如来で、これは、東山二条のジャスコの南側にあるお寺にある。そして石清水八幡宮のご本尊は、ある女性の手によって守られ、淡路島は一宮町に運ばれて、そこのお寺にあることが近年わかったそうだ。

 廃仏毀釈の話はいつ誰から聞いてもぞっとする。なにか、古くていい色を出しているものをまとめてポイポイと、漂白剤の入ったたらいに放り込んで行くような行為に思えてならない。豊穣な世界を無機質にするような感じ。

 わたしは小さな古い、一見お寺とも神社ともわからない、習合の時代を濃く感じさせてくれるお寺が大好きで、そういう空間にいるとほっとするのだ。宗教の持つ豊かさを感じる。

 休憩の後は、映像を見ながらお菓子や祭や神饌のお話を聞く。

 ・茶席のお菓子はすべてオーダーメイドで、二度と同じお菓子を作ることはない。亭主からお話があれば、掛け軸を見、和歌を想起し、お菓子のデザインを考える。縁高の高さや、お菓子までの距離、この器に何個盛れば美しいか、また、光の色や明るさが違うので、朝茶事か夜ばなしの茶事かによってもお菓子の色あいを変える・・・。きんとんは色だけで表現する稀有なもの。

 どれほど緻密に、茶事のお菓子が考えられていることか・・・。

 ・干菓子は、「見たまんま」で季節感をあらわす。

 ・店によって、主菓子一つの大きさは違う。老松は50g。51g、52g、48gの店もある。1~2gの違いでも、器に入れたときの感じは、まったく違うものになる。

 ・人と神の間にあるのが「神饌」。それにはさまざまな形のものがある。餅の形もさまざま。

 ・諏訪大社などの神饌は独特で、狩猟民族を思わせるものがある。

 ・滋賀県の祭礼には独特のものが今もたくさん残っている。餅や神饌の形も、各部落によっても違う。

 じっくり講義を聞けば、何十時間ものなりそうな内容を2時間という短時間でお話してくださった。本当におもしろく、もっと各テーマについて深くお話をうかがうことができたら、と思う。

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mercredi 10 octobre 2012

インド食堂

 ようやくカーペット敷き込みの工事が午前中に終わったので、そろそろ限界に達してきた肩凝りと腰痛のケアに、いつものタイ古式マッサージの店に行く。予約時にはこれもいつものようにお気に入りのタイ古式90分コースを選んでいたのだが、行ってから気が変わって、今まで気にはなっていたもののやってもらったことのない、ムエタイコースをお願いしてみた。

 ムエタイコースというのは、タイ古式マッサージの手技にプラスして、タイでムエタイの選手のマッサ-ジに使う香りの強いオイルを筋肉に擦り込み、筋肉を温めつつマッサージするというものだった。なんとなくよく効きそうではないか。

 アロマテラピーではないので、オイルは芳香とは言い難いが、薬っぽくて効きそうだ。体の状態を見ながら、オイルマッサージ、マッサージ、ストレッチの割合を加減してくださって、終わった後はかなりすっきり。推測ではあるが、右肩の関節が柔らかすぎるほど柔らかくゆるいので、それが周りの負担になっているのかも??ということだった。じっくりとやってもらって、今日はかなり楽。よく眠れそうだ。

 朝昼兼用の食事のことを、ブランチと言ったりするが、昼夜兼用の食事に名前はあるのだろうか。

 食事の名前の変遷は考えるとなかなかおもしろいものであって、例えば18世紀くらいのパリでは、今の「昼ごはん」がその頃の「朝ごはん」、今の「晩ごはん」がその頃の「昼ごはん」、今の「夜食」がその頃の「晩ごはん」と呼ばれていた。すなわち、デジュネ→ディネ→スペである。

 まあそれは置いといて、昼夜兼食と言っても、三時頃に食べたわけではない。昼ごはんをたくさん食べたので、晩ごはんがいらなくなったというだけの話だ。インド食堂 タルカにて。

 インド人ではなく、美形の日本人ご夫婦がやっておられる入りやすい店。入るとまず、レジで注文してお金を払う。しかる後に席に着く。Ca1t2vcf

 これは、1050円のランチタリータンドリ-チキンを一つ付けたもの。

 タリーの食べ方のガイドも各テーブルにあって親切。極意はよく混ぜるべし。そしていろいろなブレンドを楽しむべし。韓国と同様、ミクスチュアを楽しむ文化らしい。日本人はあまりなんでも混ぜないが、よ~く混ぜた方がおいしいものもたくさんあるのだ。

 ロティという南インドのパンのようなものと、ご飯は香り米と日本米のブレンド。羊肉(マトン)のカレー、豆のカレー、スープのようなさらっとしたカレー、サブジ(かぼちゃと隠元と豆)、パコラとチャトニ(なすの揚げ物とそのソース)、カチュンバサルサラダという角切り野菜の爽やかなサラダ、オプションのタンドリーチキン。

 指南書の通り、一種類、二種類、スープやサブジなど、いろんな組み合わせで混ぜる混ぜる。これは楽しいし、味の変化もあって飽きないし、まずもっておいしい。インド料理でもやはり自分の好みというのがあるが、初めて行った店ながら、どの料理もおいしい。

 食後には一口サイズのアイスチャイ(150円)を飲む。スパイス効果で温まり、汗をかいた体に、戸口から入る風が気持ちいい。

 ターリを下げるとき、奥さんが、「きれいに食べてくださって・・・」と言った。おいしかったからね~。おいしい店は、また必ず行く。

 マッサージの後には、エレファントファクトリーコーヒーストロングブレンドを飲みながら、まったりと読書など。

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dimanche 07 octobre 2012

磔磔でUTAGE

001 近年ますますチケットが取りにくくなった「響都ノ宴」。ほとんどあきらめていたのだが、奇跡的に当選して、2年ぶりの参戦となる。今年は5周年特別企画の5DAYS。

 磔磔は好きなライブハウスだ。大きくてきれいなライブハウスもいいけれど、ここにはなんとなく魂みたいなのが宿っているような気がする。

 響都ノ宴4日目は、「響都ロック名鑑」と称して、バンドが五つ出る。2時半開演だけれど、長丁場になりそう・・・。

 怒髪天以外は、知っていても名前くらい・・・の、ほとんど知らないバンドでちょっと緊張する。知らないバンドのライブって、何となくアウェイ感ないですか??でも聞いたことのない、いろいろな音楽が聞けるのは楽しみだ。それがこういうイベントやフェスのお楽しみなのだと思う。

 でも大丈夫。ライブの合間には出入り自由。ふるまい酒や、ちょっとした食べ物の販売もあって、お酒を飲みながら、のんびりと自分のペースで楽しめる。なんかこう、蔵(磔磔は蔵)の前で、さわやかな風に吹かれながらお酒を飲み飲みバンドの話などをしていると、お祭!という感じでほんとに楽しい気分。

 最初はBUGY CRAXONE という、女性ヴォーカルのちょっとおとなしいバンド。次は友人が好きだという、DOES。「宇宙兄弟」の」アニメのオープニングを新しくやっているらしい。けっこうよいかも。

 次はのんびりしすぎて、途中入場になってしまったけれど、GARLIC BOYS というバンド。ヴォーカルの人は、ボーイズというよりも年上のようだったけれど、大変野太い音のバンドで、予備知識ゼロながら、かなり気に入った。

 友人もこのバンドについては予備知識なく、初聞きだったのだが、聞いた瞬間、「はたこは絶対好きって言う」と思ったらしい。

 次はサプライズゲストが!なんと、つじあやの!4曲聞く。はあ・・・。ほんまにええ声したはるし、めっちゃかわいい・・・。

 その後は、ギターウルフ。オールナイトでぶっとばせ~♪ 友人お気に入り。これぞロックだ!と言う。わたし的にはちょっと厳しかったかなあ(笑)。いやまた、つじあやのの後には特にね(笑)。耳疲れから難聴に・・・。これを後で増子さん、「春のそよ風に吹かれてたと思ったら、いきなり暴風雨だもんね~」とか言っていて笑った。

 どうも友人の「これぞ」と言う「ロック」とわたしの思う「これぞ」というロックは違うようなのだ。友人に、わたしの「これぞ」を言うと、「それはメタルや」と言われる。ようわからん(笑)。

 そしてようやく怒髪天登場。お客さんの気合の入り方が違って、場内の室温も上昇。もうね、始まったらあっと言う間。ほんとに、えっ!?もう終わりなん??って、ワープしたみたい。

 ♪雪割り桜 春を待たずに 咲き誇る 魁の花 雪割り桜 冬の時代に 俺達は咲いた花

 最後にみんなで歌ったときには、思わず涙が・・・。正直、ライブで泣いたのは初めてだ。よっぽどいろいろと辛かったと見える。怒髪天の歌はぐっと来る。

 UTAGEの後はまた宴。近くのル・エンヌへ行く。この店は、やさしい味のフランス料理店、ナガタケの姉妹店のワインとシャルキュトリーのお店。

 まずはスパークリングワイン。ライブで汗をかいた後は、ビールなりなんなり、冷えた泡がおいしい。001_2

 アミューズはカリフラワーのムース。ナガタケ仕込みのやさしい味がする。

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.002 テリーヌ・ダンティーユ

 ラム酒風味。ここのシャルキュトリーは、リンデンバウムのもの。カウンターに、鮨ネタが入っているような冷蔵ケースがあって、その中にシャルキュトリーが入ってる(笑)。

  次は、G.H.M 。グルナッシュを。「あなたは絶対に好きやと思う」と言ったら、どんぴしゃり。友人はわたしの音楽の好みをほぼ間違いなく言い当てるが、わたしは友人のワインの好みを、ほぼ間違いなく言い当てる。

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 チューリンガー(やったっけ?)

 添えられたシュークルートがまろやかでおいしい。

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  砂ずりのコンフィ

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  アンチョビとポーチドエッグのサラダ

  さらにボルドーの赤を一杯。

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 リ・ド・ヴォーのフリット バルサミコで

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.007 チーズの盛り合わせ

 フルムダンベールとウォッシュの何か。ドライアプリコットやオリーブを添えて

 共に、ブルゴーニュのラタフィア。ラタフィアを出しているお店は珍しいので、メニューの黒板を見るなり、最後は絶対に飲もうと思っていた。シャンパーニュだけではなく、ブルゴーニュにもラタフィアはあるんだな。

 UTAGEに次ぐ宴ですっかり楽しんだ夜。

 仏光寺辺りもどんどんにぎやかになってきて、磔磔のライブ帰りのごはんにも困らなくなった。

 次のライブは、うまくいけば、年末の大阪かな。

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mardi 02 octobre 2012

栗と鶏

 夏の間、ちょっとさぼっていた諸々の手続きや片付け事を再開させているので、仕事が休みの日は「休み」ではなく、他の仕事をしているよう。今日もあれやこれやと忙しい。

 外での用事のついでに、ランチは四条河原町の辰五郎という洋食屋さんにて。気になってはいたが初めて入る店。ご夫婦二人でやっておられるようだ。コンビネーションランチ「ハンバーグとえびクリームコロッケ」を注文。生野菜のサラダ、スープ、ごはん、デザートになぜかカスピ海ヨーグルトが付いていた。

 「手づくりサラダと洋食の店」とあったが、たしかにハンバーグもコロッケも、きちんと作ってあるなあ、という感じで、どちらもおいしかった。ソースもおいしい。お客さんは常連さんが多いようで、近隣にお勤めの人にひいきにされているようだった。

 帰宅後はまた家の中の片付けなど。双子の部屋のもう一室のカーペット敷き込み工事のための準備作業で、またまた本の整理と、家庭内書架移動。書架の中身の移動だけではなく、空にした書架の掃除をした後、うんしょうんしょと一人でかついで別の部屋へ持って行った。工事後、空いたスペースには新しい書架を二本入れる予定。今回、大規模な本の整理を行い、残さないものはブックオフに売ったり、寄贈したり。今日もまた数十冊。本が少なくなった。

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 夕食は秋らしく、栗とかしわの炊いたん。

 煮ている間にも書架移動などをやっていたら、うっかりしてかなり煮詰まってしまった。あぶないあぶない。もう五分遅かったら焦げていたところだ。

 しかしこれがひょうたんからこまで、味はこっくり染みて、栗はほっくり。いつもよりおいしいくらいだった。明日のお弁当のおかずもこれ!

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