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vendredi 31 juillet 2009

わら家

 夜はM嬢と、愛宕山に千日詣に行くはずだったが、雨に遭うのは確実のような予報が出ていたため、やむなく断念。愛宕山は、あれ以上の山登りはお断りします!というくらい、わたしにとっては険しい山。稲荷山に登るのとはわけが違うのだ。

 あの急な道を雨の中下るのは危険だ。きっとわたしたちは転げ落ちる。未練たらしく、一応ジャージや着替えを持って登る支度をして待ち合わせ場所の円町に行くも、どんどん雲行きはあやしくなるばかり。どうして今年はこんなに気候が不順なのだろう。1993年の夏を思い出す。あの年は結局梅雨が明けなかったんだっけ?記録的な冷夏で、米不足になった。

 せっかくなので、予定をごはん会に変更。M嬢が、西大路御池の、わら家(わらや)という居酒屋に連れて行ってくれた。004

 店の近くに、小さな神社があった。何が「いい」のかわからないが、M嬢が、「ここ、いいんですよ」と言うので、お参りしてみることにした。

 狭いのに、ぎっしりと重なる朱塗りの鳥居。「御土居」の史跡でもあるらしく、「御土居史跡」という、昭和12年建立の石碑が中に建っていた。神社の名は、市五郎大明神、と書いてあった。個人で祀っているお稲荷さんのような気もしないでもないけど・・・?001

 中にはなぜかたくさんの猫がうろうろしている。住みついているのだろうか?入り口の張り紙が脅し入ってて笑える。002

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.それにしても、外の明るさに比べて中の暗さは何??まあ恐がりの人はちょっと入れなさそうだ。005

 すぐ近くのお店へ。海鮮と炭火焼の店らしい。中はけっこう広くて、活気のある店。

 カウンターに案内されて、M嬢は久保田 千寿、わたしはギネスでスタート。公私にわたるお互いの近況報告から始まって、どんどん話が深く・・・。ほぼエンドレス?

006_3  鱸のお造り。夏の旬と言えば、鱧と鱸を一番に思い浮かべる。011   

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鯛のカルパッチョ。味つけは、オリーブオイルと塩なのだけれど、炒りごまが振ってあるのがちょっと和風?007_2   

 青茄子の揚げ出し。茄子もやはり夏を感じる素材。揚げ茄子ってほんとにおいしい。010

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 丸ごと焼き玉ねぎ。ほんとにそのまんま。シンプルにおいしい。009 次のお酒は、たしか、刈穂という銘柄だった。

 こんがりした焼き目が目にもおいしいつくね。軟骨入りでこりこり。つける卵黄もしっかりしたもの。013  

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. 合鴨ロースの黒胡椒焼き012

 しめは香ばしい焼きおにぎりで。

 料理はどれもそんなに高くはなく、おいしかった。知らないお店に連れて来てもらえるのってうれしいな。

 夜9時ごろ。外はお店の人に言わせると「ハードレイン」なのだそうで、ま、来年こそはまた愛宕山行きたいね、という話から、さらに話はエンドレス(笑)。

 隣には名前だけは聞いたことのある、「ようしん」という店があって、同じ系列なのだそうだ。

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珈琲バトン

 さんこさんからご指名いただいた、珈琲バトンcafe。ちょっとやってみます。

Q1.毎日コーヒーは何杯飲みますか?

 2~3杯くらい。朝はほとんど毎日飲みます。

Q2.好きなコーヒーの種類は? 何か中にいれて飲みますか?

 酸味が強すぎるのは苦手。薄いコーヒーもだめ。

 基本的には何も入れませんが、たまにカフェオレを飲もう、といったときには、濃いコーヒー(フレンチローストなどがあるとベストですが)にミルクたっぷり、お砂糖もたくさん入れて飲みます。カフェオレは甘~くないといやなんです。

Q3.どんな時にコーヒーが飲みたいって思いますか?
    そのシチュエーションとか教えてください。

 breadcakeを食べるとき。おいしい食事restaurantの後にエスプレッソ。ゆっくりbookを読みながら。 

Q4.あなたにとってコーヒーを飲むお気に入りのカフェや場所がありますか?

 house。静かで禁煙nosmokingで、ゆっくり落ち着いて本が読めそうな店なら好き。でもめったにないですねぇ。

Q5.コーヒーのお供は何か必要ですか?

 「必要」、でもないとは思うけれど、チョコレートとか。しっかりした洋菓子。ムース系やフルーツを使ったものはあまり合わないと思います。

Q6.あなたのお気に入りのコーヒーカップはありますか?

 以前使っていた、スタバのヴァレンタイン限定のピンクのマグカップで、取っ手がハート型のもの。気に入っていたのに、ある日取っ手が取れて、ハートが真っ二つに・・・。あるいは、今は生産されていない、ウィッタードのティーポットがたくさん描かれたマグカップ。

Q7.外で飲んだ珈琲カップで印象深いものはありますか?

 珈琲カップが、というわけではないけれど、一人一人に違うカップでコーヒーを出す店で、「いちごのショートケーキ  時価」と書いてあったことが忘れられません・・・。

Q8.あなたにとってのコーヒーとは?一言で教えてください!

 なかったら困るかも。

Q9.最後に、、、珈琲党ですか?紅茶党ですか?(笑)

 「茶飲み」でもありますが、珈琲党かな。

 コーヒーcafe飲みたくなったので飲みます(笑)。

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jeudi 30 juillet 2009

ルーブルの御威光

007  先日のこと。京都市美術館での展覧会、「ルーブル美術館展―17世紀ヨーロッパ絵画」を見に行った。

 ルーブルの御威光、と言おうか、平日というのに会場はかなりの混雑。いつでも、ルーブルと印象派は大人気らしい。人混みに疲れ、帰って少々臥せってしまったくらいなので、土日に行かれる方は覚悟された方がよいかも。

 今回のテーマは、17世紀のヨーロッパ絵画だそうで、目玉はフェルメールの「レースを編む女」やレンブラントの「縁なし帽を被り、金の鎖を付けた自画像」など、ということだ。

 実はこの時代の絵についてはほとんど知識も、たぶん語れるくらいの思い入れもないので、お恥ずかしながら、見た感想は、「あー、外国の絵やなあ。。。」わたしの中では子どもの頃から「外国の絵」とはまさにこういう感じなのだ(笑)。すみません・・・。

 いかなわたしのように鑑賞する力が不足していようとも、さすがに一級の美術品、いくつかはいいなと思う作品がある。

 この時代に描かれた花や果物の質感は好きだし、上記のレンブラントの自画像に描かれた金の鎖の質感は素晴らしい。光にリアリティがあって、本物の金鎖がそこにあるようだ。さらに、「光」ということを言うなら、ジョルジュ・ド・ラトゥールの「大工ヨセフ」。ろうそくで照らされた部分とその周辺部のくっきりとした陰影が、自然であるようにも技巧的であるようにも見えて、とてもおもしろい。フェルメールは、以前見た、「手紙を書く女」などを見たときの「光」の衝撃に比べたら、わたしにはちょっとインパクトが弱かったかな。

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コム・シェ・ミッシェル

 柳馬場姉小路の街中にできたレストラン、コム・シェ・ミッシェルにてお昼ごはん。002

 前菜とメインとデザートが選べるプリフィクスのムニュにした。グラスワインも飲んじゃいますよ。選んだお料理に合わせて赤。Venus という名前の、カベルネ・ソーヴィニヨンだった。

 アミューズは、鯛と自家製スモークサーモンのタルタル カリフラワーのピュレと山芋

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 前菜。京丹後鶏とフォアグラ、キャラメリゼしたりんごのテリーヌ

 サービスの女性の、個人的なおすすめということで更に気を魅かれてチョイス。しっかりした鶏の歯ごたえ、フォアグラとキャラメリゼされたりんごの甘味がよく合う。上にふられたのは、ゲランドの塩。ボリュームのある一皿。004_2     

 季節の野菜のスープは、徳島産のスイートコーンの冷製スープ

 こしょうの香りを楽しんでください、とのこと。コーンの香りがとてもよくて、おいしい。

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 京丹後鶏の赤ワイン煮込み

 コック・オ・ヴァンだ。強い味かな、と思ったけれど、野菜の風味を生かしたやさしいやさしい味だった。ベーコンの香りがアクセント。付け合せはじゃがいものピュレ、オクラ、舞茸。

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 パリブレスト

 この他にもデザートは、リ・オ・レとか、ちょっとあんまり見ないものがある。

 これもサービスの女性の個人的なおすすめだそうで、最近わたしもちょっとアーモンドのキャラメリゼにはまってることだし(笑)、これをチョイス。

 パリとブレスト間の自転車レースを記念して作られたという自転車の車輪型のこのお菓子、「いちごのパリブレスト」とか、「似たようなもの」はわりと見るけれど(これはもはやパリブレストではなく、リング型シューではないかと思うが)、真にパリブレストと呼べるものはたまにしか見ない。

 アーモンドのプラリネのクリームもおいしいし、中に忍ばしたり周りに散らされたりしたアーモンドのキャラメリゼがクロッカンでおいしい。シューの生地はわたしの好みとしてはもう少し固い方が好みだけれども、選んだ甲斐のあったデザートだった。

 今度、パリブレスト作ろうかなあ。マルコナ種のアーモンドはまだある。キャラメリゼして細かく砕いて、クリームに混ぜ込んだらそれはそれはおいしいでしょう・・・。

 食後は水出しコーヒー

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mercredi 29 juillet 2009

夢十夜 

   第一夜

 こんな夢を見た。

 よく晴れた昼日中、西本願寺の阿弥陀堂の前にいる。

 阿弥陀堂の中は真昼だと言うのに、真っ暗と言ってもよいほどなのを不審に思う。

 中に入って、目が慣れれば、ようやくものの輪郭がおぼろげに見えるくらいの明るさしかない。お堂の広い空間には、礼拝用のベンチ状の椅子がぎっしりと並んでいる。

 その間を通って、前の方に進んで行く。すると、わたしの左前方の椅子に、高校の制服を着た女の子が座っているような、おぼろげな輪郭を見る。自分の出身校の制服を着ているようだ。その子はじっと動かず、前を向いて座っている。

 特に声をかけるでもなく、その横を通ってわたしはさらに前に進んで行った。

 真昼だと言うのにこの暗さがやはり不審だ。

   第二夜

 こんな夢を見た。

 よく晴れた昼日中、西本願寺の阿弥陀堂の前に弟と二人でいる。

 阿弥陀堂の中は真昼だと言うのに、真っ暗と言ってもよいほどなのを不審に思う。

 二人で中に入って、目が慣れれば、ようやくものの輪郭がおぼろげに見えるくらいの明るさしかない。お堂の広い空間には、礼拝用のベンチ状の椅子がぎっしりと並んでいる。

 その間を通って、前の方に進んで行く。すると、わたしの左前方の椅子に、高校の制服を着た女の子が座っているような、おぼろげな輪郭を見る。自分の出身校の制服を着ているようだ。その子はじっと動かず、前を向いて座っている。

 わたしは何となく、女の子がいることにわたしが気付いているということをその子に気付かれてはいけない、と感じている。

 しかしついうっかり、弟に、「なあ、そこの椅子に女の子座ってへん?」と訊いてしまう。その途端、今まで身じろぎもせず前を向いていた女の子が、ゆっくりと振り返る。

 「逃げよ!きっとあの子、ここから出られへんはずやから!」

 恐ろしくて、弟と二人で、一目散に逃げる。必死で逃げて、御影堂へ続く鶯張りの渡り廊下を渡り切ったところで、倒れ込む。

 ぎゅっと目を閉じてしばらく待つ。助かったか、と思ってそっと目を開けると、そこにはじっとわたしの顔を見詰める女の子の顔。

 弟と二人で息を飲む。わたしにまかせろ!と、オンコロコロセンダリマトウギソワカ、オンコロコロセンダリマトウギソワカ!と薬師如来の御真言を唱える。なぜ薬師如来なのか疑問に思う。さらに、オンキリギャクウンソワカ!と大聖歓喜天の御真言も唱える。

 しばらく必死で唱えてからそっと目を開けると、女の子は消えていた。

 弟も疲れ果てて、子どもの頃と同じように、撫でて、と言うので撫でてやる。

 真昼なのに阿弥陀堂の中があんなに暗かったのは、あの女の子がいたからに違いないと話し合う。あの子の名前は、トウコさんだということを、なぜか二人ともいつの間にか知ってしまっている。

 ほうほうの体で家に帰ると、祖母が二人を迎えてくれた。

   第三夜

 こんな夢を見た。

・・・・・あるような気がしてならない。

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mardi 28 juillet 2009

ヌガー・グラッセ

 食べたいお菓子が売っていない。なら自分で作りましょうということで、今回はヌガー・グラッセを作る。これは溶けやすいからなのかどうかわからないけれど、氷菓シーズンのお菓子屋さんでも見ないし、レストランなどのデザートにもあまり出ないような気がする。おいしいのを食べたのは、arinko さんのカフェ(設備の都合上、めったに出せない氷菓だそうだ)と一乗寺のアルザスにおいてのみ。

 ヌガー・グラッセとは、「凍らせたヌガー」。モンテリマールの銘菓、ヌガー・モンテリマールというナッツ類を入れた、卵白を使って作る白いヌガーを模して作った軽いアイスクリームだ。

 昨日の夜に、フルーツとナッツと型の準備をして、今朝作って冷凍庫へ。固めるのに冷凍庫で半日はかかるので、作業は早いうちに、だ。 Cao0uhgw_2

 湯通ししたレーズン(サルタナ)と、ドレンドチェリー、アンジェリカ、レモンピール、はっさくピール、オレンジピールを刻んで、キルシュに漬け込む。

 レーズンはたくさんあったので、半分は別にしてラム酒に漬けた。材料を買った店には「オレンジピール」が一種類しかなく、選択の余地なく買ってしまったのだが、家に帰って見ると、実ははっさくピールだった。

 製菓用に小袋に入れて売られている安物の「オレンジピール」はオレンジの皮ではなく、はっさくや夏みかんの皮を着色したものが多いから、注意するべし、ということは知っていたのだが、ついうっかりしていた。それにしても、オレンジの皮でないものをオレンジの皮と言って売るのは、一種の食品偽装ではなかろうか。わたしがそのことを教えられた20年ほど前ならいざ知らず、今もそんなことがまかり通っているとは驚きだ。

 まあ、買ってしまったものは仕方がないので、「はっさくピール」であると割り切り、入れることにする。同時に、味のために、手持ちの本物のオレンジピールも入れることにもする。これはミンチ状に細かくしたものなので、仕上がりの色が濁るような気がして入れないつもりだったのだが。これは苦肉の策なので、本当はサバトン社かどこかの、おいしい本物のオレンジピールを粗く刻んで入れるのがベスト。Ca7bu0qo    

 皮付きのアーモンドはオーブンでかりっと香ばしくローストしてから、キャラメリゼする。

 このアーモンドは、スペイン産のマルコナ種。カリフォルニア産のものと比べると、いわゆる「アーモンド形」とは違って、もっと丸っこくて、ぷっくりした感じ。風味はこちらの方がよいように思う。

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 固まったら、キャラメルごと粗く刻む。

 ちょっと味見。このままでも十分おいしい。ヌガー・グラッセに入れると、このクロッカンな食感がとても気持ちがいい。がりがりっという小気味よい音と香ばしさ。

 ナッツは実はあんまり好きではないので、他のナッツはわたしの場合入れません(笑)。

 後は型に紙を敷いて、今日はここまで。

 次の日は、蜂蜜を使ったイタリアンメレンゲを作ることから。卵白1個にメランジュールもなあ。。と思いつつも、110℃に煮詰めた蜂蜜を糸のようにたらし入れつつ、高速で泡立てるなどという作業は、一人の手作業ではちょっとしんどい。

 後は、泡立てた生クリームとイタリアンメレンゲを合わせ、フルーツとナッツを混ぜて、型に入れて冷凍庫でしっかり固めるのみ。簡単だなあ。難しい作業は一切なし。なんと優れもののお菓子なのか。出来上がるのが楽しみだ。009 010

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カラフル!切ったところによって模様が違うのが楽しいね。出来上がりは非常に軽く、溶け易く、やはり持ち運びは難しい感じ。キルシュといろいろなドライフルーツの風味と、キャラメリゼしたアーモンドのクロッカンな食感・・・。おいしいわ~、これ~、と自画自賛(笑)。うまくできたので、通勤ルートがうちの近くのかもめさんにメールして、お仕事帰りの「おうちカフェ」に来てもらった。しばしのおしゃべりはとても楽しかった。

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lundi 27 juillet 2009

駆け込み乗車

 昨日の夜、恐いくらいに雨が降ったのに今朝もまだ雨。いやな天気のせいか朝起きると妙に体が重くて、たとえて言うなら、自分のベッド回りに G がかかっているような?または肩に悪霊が憑いているような?とりあえず起きるが、ひとしきりぐずぐずする。

 昼から大阪へ。一時雨は上がって晴れ間がのぞき、天気は回復するかと思われたがまた土砂降りに。002

 今日は月曜日。約2ヶ月ぶりに、茶屋町に月曜日だけある、arinko さんのカフェ、SUGAR TOOTH へ。

 激しい雨のためか、ほんのしばらくの間貸切状態だったのでarinko さんとおしゃべり。

 今日のお菓子は、定番のかぼちゃのプリンにスコーン。ジャムは、すもも(大石早生)。甘酸っぱくておいしい。いちじくのタルト。アーモンドクリームのタルトって、ほんのり温かいのがおいしいんだよねぇ。トライフルは桃とブルーベリー。上に乗せたジュレが涼しげで夏らしい。いつも日曜日に、「明日のお菓子は・・・」と、ブログにアップされるのだけれども、行ける日は限られているので、わたしの行く日に食べたいお菓子が出ますように、と祈ってる(笑)。

 西表島産のピーチパインのジャム、桃ジャム、すもも(サンタローザ)と桃のミックスジャムなど、買って帰る。

 帰りの阪急梅田駅。なんとか特急に間に合おうと、階段を駆け上ってホームに出たとたん、何やら足の感覚が変になって、びった~ん!!とまるで小学生みたいに見事にこけた。それはもう、教科書、いや、まんがに出てくるようなこけ方だった。おばあさんが大丈夫?と声をかけてくれる。あっちゃ~、と思ったが何とか電車には乗り込んだ。

 子どもは実に頻繁にこけるものだが、大人もこけるんだなあ、と思ったら笑けてきた。詳細に被害を点検すると、左手の親指の爪にひびが入り、爪の間から出血。右ひじの内側に擦り傷。右膝がひりひりして、また打撲でずきずきしてどんどん痛くなる。家に帰って調べてみたら、腫れていた。この時期に膝など痛めてはいけないのだが・・・。悪霊の仕業だろうか。痛いのでしばらくめそめそする。こけて泣くって、それも小学生並み。

 駆け込み乗車は大変危険ですのでおやめください。

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dimanche 26 juillet 2009

日々の泡

 今日は昨日予想したとおりのとても忙しい日だった。

 ここ数日はあまりに湿度が高いため、エアコンの送風口に結露して、水滴がぽたぽた落ちて来るのを嫌がって、ボスが事務室のエアコンをオフにしている。そのためカウンターと事務室の温度差が著しい。

 事務室で今日も黙々と作業をしていると、カウンターからN女史が入って来てわたしに言う。

 「げ~、暑くない?!」  「そんなに」  温度計を見る女史。「29℃超えで湿度68パーセントで長袖着て暑くないっておかしいよ!!」 「タイツもはいてるけど??」

 わたしの快適な気温は27℃くらいなので、ちょっとは暑いけれど、カウンターの寒さに比ぶれば、いかほどのこともなし。まあ、これくらいで暑かったら夏越せません。

 予約連絡の電話をかけていると、久しぶりにわけわからん我が儘なおっさんに遭遇。いくら説明しても理解しないし、だいたい聞く耳も持たない。予約の本の連絡にも取り置きにも図書館にはきちっとした決め事があるのだ。いや、決め事やルールがあるのは図書館だけではないでしょう。

 「どなた様にもそのようにお願いしておりますので・・・」  「どなた様にもって、だからワシにはこうしてくれってわざわざお願いしとるんやろう!!」  「・・・・・(はぁ?)」

 どなた様がわざわざお願いしても特別扱いはしませんが?

 おっさん、激昂してごね続けること数分。電話が終わった後、ボスがわたしに、「よう癇癪起こさんと言うてくれた・・・」と言った。まあ、このくらいで癇癪起こしてては利用者の相手はできません。

 とは言うものの、どっと疲れたのは確か。

 さて、昨日の旗指物のレファレンスの続き。

 朝、手配していた資料が届いたので見てみると、これがまたあまりに利用者のお求めにぴったりの資料だったのでほくほく。『戦国武将列伝―甲冑・旗指物・陣羽織等、名品を一挙掲載』という、新人物往来社から出ている、別冊歴史読本39巻。

 さすが赤本!この中に、「諸将旗旌図屏風」なるものが載っており、これが旗指物のデザインブックのような趣もあり非常におもしろい。これは、静岡市立芹沢銈介美術館の収蔵品だということだ。こんな美術館があることも今日初めて知ったのだが、機会があればこの屏風を見に行ってみたいものだ。

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samedi 25 juillet 2009

旗指物

 天神祭の頃になっても、まだ梅雨も明けず、なんでこんなに雨が降るのだろう。朝、バスを降りた途端に大粒の雨。すぐに雷付きの土砂降りとなり、夕方まで上がることはなかった。そんな悪天候であったので、利用者も少なく、どうなることかと思ったよりかは楽に勤務を終える。でもそれは、今日来る人が明日来ることになっただけなので、明日の忙しさはいかばかりかと、夕方の予約取り置き棚を見てそっとため息。

 昨日のうちの段取りのおかげもあって、ばたばたはしないものの、それでも朝から夕方まで間断なくさまざまな作業を続くている。今日おもしろかったのは、旗指物についてのレファレンスだ。子どもが、夏休みの自由研究で、さまざまな武将の旗指物を作りたいのだそうだ。製作に当たって、そのデザインを調べたい、と。別にわたしはレキジョではないが、この手のレファレンスは楽しいのでノリノリになる。

 まあ、昔から戦国武将は人気だし、その手の本と言えば「赤本」と相場は決まっていたのだが、昨今のレキジョたちのニーズに応えて、戦国武将についての出版が著しく増えている。それらに描かれている武将たちが軒並み美形なのはかなり笑える。何考えてるんだか(笑)。

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vendredi 24 juillet 2009

神は細部に宿る

 今日も遅番。まったく夏休みの図書館ってやつは・・・。活気ありすぎ(笑)。明日は、何でやねん?!という感じの職員配置。ふだん当番制で分けてやっている4種類の日々のルーティンワークを自分一人で、しかも夏休みに入ったばかりの土曜日にやらなければならない。今日の積み残しは絶対に出したくないし、できることは今日中にやっておこうと、明日の分まで働く。春頃から少し右の肘のあたりが痛かったのだが、最近痛みがひどくなってきて、重いものが持てない。ということは、本もたくさんは持てないわけで、これは非常に作業効率が悪い。困ったものだ。

 今日は祇園祭の還幸祭。いつもならちょうど遅番を終えて四条大宮に帰ってくる時間帯に、東御座の御神輿と出会うのだが、今日は電車が遅くて、御神輿は既に行ってしまった後だった。そのまま三条会商店街の中の御供社に向かってもよかったのだが、今日はその元気もなくあきらめて帰る。Cap1qe7v

 帰宅して、よく冷えたボルドーのロゼを一杯だけ。ひんやりした口当たりと美しい色合いになごむ。軽く夕食を食べて、食後にコーヒー。コーヒーは沸騰したお湯よりも少し冷ましたお湯で入れる方が、どんな豆でも格段においしい。今更ながら。本を読んだり、よしなしごとをあれやこれやとしながら、明日のために少しのんびりする。

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 このところ爪はトラブルなく順調なので、ついついネイルの自作に走る。こういうのをやっているといつも、「神は細部に宿る」という言葉を思い出す。思わず根を詰めてしまうので、あんまり癒しにはならないような気はするけど(笑)。

 ストーンとかをのせるのはせいぜい10本の内3本くらいまでが限度かな。それを超えると一気にケバく、下品になる(笑)。

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jeudi 23 juillet 2009

大香園

Cal8d9kj  昔々の通勤の道、夕方になると香ばしい匂い。中は賑わっている様子。なんとも興味をひかれる「どじょう汁」の文字。

 気になって仕方がなかったけれど、非常にディープな雰囲気がするし、なかなか入れず、早幾年・・・。

 遅番の後の遅めの晩ごはんに、友人Hを共にして、大香園行きをついに決行!

 奥の小上がりにテーブルが2卓。手前にカウンター。ガスコンロが前に置かれている。焼き野菜などはなく、ひたすら肉とビール、あるいは肉とごはんを食する店のようだ。独り焼き肉のおじいさんなどもいる。多くはリピーターのようである。

 生ビールとともに、カルビ、ホルモン、天肉。ホルモンはいろいろな部位のミックス。おいしい。独り焼き肉のおじいさんが、内臓の脂は体にええからな。わしは病院で栄養士に教えてもろた、と言ったのだが本当だろうか。わたしも友人Hも、高コレステロールなのだ。Cae3vb75

 もちろん食べてみる、どじょう汁。好みで、にらと唐辛子を混ぜ合わせたような薬味を入れて食べるようになっている。

 どじょうは丸ごと入っているわけではなく、よくほぐされて溶け込んでいる感じ。具は柔らかく煮た白菜とずいきがたっぷり。スープにはどじょう独特のちょっと泥臭いような感じの旨みが効いていて、なかなかおいしい。

 人には変な子どもと言われたが、海の魚は苦手でほとんど食べなかったくせに、川の魚はわりとよく食べた。両親に時折連れて行ってもらった店に、柳川鍋を出す店があって、どじょうも時折食べていた。今ではそんなに食べる機会もなくなっていたが、今日食べて、そうそう、どじょうってこんな味だった、と忘れていた味を思い出した。

 ロースを追加。「さっと炙って食べてな」とおばちゃん。そのとおりにしたらめちゃうまだった。白御飯を食べたい気持ちにもなったが、ピビンバにしてみた。ナムルたっぷりに、もみ海苔。よく混ぜて食べる。

 店の雰囲気も、焼き肉のうまさも想像していたとおりだった。一人ではやっぱり無理かもしれないが、また行きたいものだ。

 参考までに、店は千本松原の角です。予約は取ってないそうです。

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mercredi 22 juillet 2009

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 初めて訪ねる高麗美術館に、「蓮の清香―君子の花、浄土の花―」を見に行く。

 蓮の花も、好きな花の一つだ。睡蓮、朝顔、向日葵・・・。夏の花は春の花とは風情が違って、どれも個性的で美しい。

 小さな私立美術館の小さな展覧会。朝鮮半島でも蓮の花は、「花中君子」と呼ばれ、仏教者・儒教者の垣根を越えて好まれたらしい。硯などの文房具にも蓮のモチーフのものがたくさんあるみたいだ。絵画にも美しいものが多い。蓮と葦、または蓮と葦と鷺を描いた絵には、科挙試験に連続合格する、という寓意があるそうだ。書斎に飾られたのだろう。

 わたしが一番気に入ったのは、19世紀・朝鮮時代の、小さな「蓮池図」だ。小さな画面に、蓮の花、黒い金魚と赤い金魚、蛙。

 早朝の法金剛院の蓮、勧修寺(かじゅうじ)の睡蓮、見に行けるかな。009

 お昼は、ティエム・アン・フォーン・ヴィエットで。先日、久しぶりに中学時代の友人と行くはずだったのを、のっぴきならない事情でドタキャンしてしまったので食べ損ねたバイン・セオを求めて(笑)。

 ココナッツミルクで溶いた米粉の皮と、中に入っている少しの小海老と豚肉以外はすべて野菜と香草類、という体によさそうな食べ物。なます入りのヌックマムのたれをつけて、サラダ菜に巻いて食べる。おいしい~!ヴェトナム料理は大好きだ。この店は、ほんとにヴェトナムの味だ。

 そう言えば、ヴェトナムも蓮だよなあ、と気付く。お店で出されるのも蓮茶だ。

 デュラスをけっこう読んでいたので、ついつい「ホー・チ・ミン」を「サイゴン」と呼んでしまうくらい、何となく植民地風な感じを想像して旅に出掛けたけれど、実際はまったく違っていた。フランス語を話す人はほとんどお亡くなりになっていると見た。みんな、うにゃうにゃうにゃ、うにょうにょうにょ?といった柔らかい響きのヴェトナム語を話す。可憐な美人が多くて、目が釘付けになったりする。

 人々(たいてい男)は道のあちこちに、お風呂場で使うような椅子を出して、酒を飲んだり何かを食べていたり。それがなぜかとてもおいしそうに見えた。女はせっせと働き、男はひたすらぐうたらしている。何となく東南アジアに共通な現象のような気もする。

 旅をしたのは2002年の7月だったが、ホー・チ・ミンは外資系のホテルがどんどん建ち始めていて、街はすごい勢いで漂白されていっている最中だった。

 今はすっかり小奇麗な街になっていたりして・・・(笑)。

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卑弥呼さま~!!

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 ひ~、アマテラスがお隠れになったあ~~!

 卑弥呼さま~~!!

 と、人々が大騒ぎするのを楽しみにしていたのだが、あんまり騒いでいなかったので残念。

  曇り空だったので雲間から見る。太陽が三日月みたいに・・・。驚いたのはこれだけ欠けても薄暗くもならないこと。それだけ太陽の光というのは強力なんだなあ、と。007

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dimanche 19 juillet 2009

肉食女子

 生きるということは、一筋縄ではいかないものだ。同じような困難に繰り返し見舞われても、年々気力や、持ちこたえる力がなくなっているのがわかる。これから先、幸せって望めるのだろうか。何度目かの波に翻弄され、これからどうしたものか、どうなることかとため息の日々。小豆が遊びに来てくれて、二人でワインなど。

 004 仕事が終わってから大丸で待ち合わせてお買い物。土用の丑だけれど鰻は却下。久しぶりに肉を食さんと、ふだんは買わない(笑)三嶋亭で買ってみる。他にはパンとサラダを少し。005

 網で焼いて塩で食す。よい肉の実力がダイレクトに出る。おいしい!

 

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006_2  ワインは二種類。

 最初は、マルセル・ダイス アルザス 2007をき~んと冷やして。

 アルザスのぶどう品種がほとんど入った、とても華やかな香りが魅力的なワイン。じめじめした暑い日の1杯目にぴったりだと思う。

 お肉に合わせて赤は、ポール・ミッセ クロ・ド・ブージョ 1996。一口目から、とてもおいしかったのでびっくり。飲み頃なのかなあ。003

 チーズは、ロドルフ・ル・ムニエ氏熟成の、サントモール・ド・トゥーレーヌ トレ セック

 トレ セックの名前どおり、かっちりと締まってわらが抜けないほど。ほろっとくずれて、凝縮されたシェーブルの旨みが広がる。シェーブル好きにもシェーブル嫌いにも、「たまらん」でしょう(笑)。さすがムニエ氏熟成・・・。今日の赤にもぴったり。また、レーズンとくるみのパンともおいしかった。007 008

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 デザートに、オ・グルニエ・ドールのケーキ。久しぶりに行ったら、ショーケースの位置が変わって、奥のテーブルが無くなって広くなっていた。休日の夕方なので、ほとんどケーキは残っていなかったが、なんとか二種類買った。

 ババ・オ・パッションココナッツとパイナップルのタルト。どちらも夏らしいお菓子。ババはちょっとおもしろくて、プラスチックの容器の中で、パッションフルーツのシロップに小さなブリオッシュが何個か浮かんでいた。

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vendredi 17 juillet 2009

御神輿と歩く

 残念なことに夕方から強まる雨脚。悪天候の下でも祇園石段下は熱気に包まれている。午後6時過ぎ、石段下に三基揃い踏みした御神輿はそれぞれの氏子地域に向かうため、順に出発していく。その様子は、何度見てもよいものだ。

 スサノオノミコトの中御座は四条通を西へ、後に縄手通を北へと曲がる。ヤハシラノミコガミの西御座も同じく四条通を西へと進み、花見小路を南へと曲がる。クシイナダヒメの東御座は、東大路通を北へと向かう。

 雨の中、わたしも中御座についていく。縄手四条から縄手三条へ。三条通を西へ。

 御神輿の関係者は雨の中、傘もささない。三条大橋西詰めのがんこの前で好日さんを発見。羽織袴姿で飛び回っておられる。

 三条木屋町から木屋町二条へ。この間はかけ声も変わり、ゆっくりと慎重に進む。ホイットホイットではどうしてもテンポが速くなりすぎるので。掛け声はたしか・・・ヨイラセ・・・?残念・・・失念してしまった。。。こちらのかけ声が本来のかけ声なのだとか。023 024

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 木屋町二条で、食事のための長めの休憩。ここで例の「みこし弁当」を食べるのだ。029

 ここで御神輿には提灯が付けられる。女性は御神輿に触ってはいけないが、それを守れば、間近に行ってじっくり見ても、記念写真を取ってもかまわないそうだ。

 ここで再び好日さんを見つけてごあいさつ。上記のようなことを教えていただいたので、御神輿のそばに立って写真を写してもらったり、好日さんとツーショットで写してもらったり、ごうやんさんに写メ送ったり(笑)。

 石段下から付いて来たと言うと、みこし弁当を下さった。申し訳なし・・・。よって夕食は再度みこし弁当をいただく。

 お忙しい中、好日さんはいろいろと御神輿について説明をしてくださった。なんという贅沢!本当にありがとうございました。

 八坂神社の御神輿は皆小さめで、六角形や八角形の特徴のある形をしている。塗りの本体は江戸時代のものらしいが、お飾りは定期的に新調されたり、極めてよくメンテナンスがされているとのこと。飾り布に隠された部分にも精緻な彫刻がされているとか。洛中洛外図屏風にも三基の御神輿は描かれていて、大きな画面の中でも見ただけで、これは中御座、これは西御座、とすぐにわかるそうだ。今度じっくり上杉本を見てみよう。そう言えば、わたしはいつも中御座に付いているので、他の御神輿をじっくりと見たことがない。何ヵ年計画かになりそう(笑)。

 中御座の御神輿の中には、六角形の座布団が1枚だけ。その上に、スサノオノミコトがお座りになっている。上部には鳳凰。今はご神田で取れた稲の束をくわえている。

 幸いに雨も上がり、出発の時間。二条通を西へと進み、寺町二条から寺町の商店街を南下。商店街の中ではまたかけ声が変わって、ゆっくりと進む。

 寺町三条から三条通を河原町通まで。そろそろ見物の人出も多くなってきたので、もういっしょには進めない。河原町六角あたりで休憩。四条河原町の交差点では御神輿を廻す。「廻せ!舞わせ!」。河原町通も四条通も交通規制。いよいよ御旅所へ。

 御旅所の前で、何度も何度も激しく御神輿を振る。スサノオノミコトは強い神様なので、激しく御神輿を振ったりゆすったり、しゃらんしゃらんと音を立てたりすると大変喜ばれるらしい。長い道のりを歩いた最後の差し上げに、振り。すごいな、と思う。

 そのうちに東御座がやってきて待機。それでも振り、差し上げは続く。それが終わると神事。雅楽が生演奏だったとは今年初めて気が付いた(笑)。033

 午後9時40分過ぎ、中御座は無事御旅所に安置された。御神輿と歩いた道のりもここでおしまい。充実した1日に満足して、わたしも家路についた。

 最後の西御座が安置されるのは、午後11時過ぎとなる。

 御神輿は一週間、御旅所におとどまりになり、24日の還幸祭で、八坂神社におもどりになる。還幸祭の御神輿のルートは今日と違うのだが、わたしはまだ歩いたことがない。見に行かれる方は、好日さんのブログをご参考に! 

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みこし弁当

 いったん帰宅してから、正午には好日さんと新町六角で待ち合わせ。有り難いことに今年も「みこし弁当」を分けていただけるのだ。御札、ちまき、丹波の御神田で取れた稲もいっしょに。この稲を煎じて飲めば、熱に効くと言う。

 しばらくの間、いろいろなお話を伺いながら、新町通で山鉾を見る。新町通を通って、山鉾はそれぞれの町内へと帰っていくのだ。町内に帰れば、山や鉾が集めてきた疫神が広がらないように速やかに、本当にすばやく解体される。

 山鉾の上に乗っている人は、言わば「新町通のための要員」なのだとか。狭い通りを山鉾が通れるように、電柱との間に入ったりして、接触しないようにする。かなり危険なのでは・・・?

 家々の2階から間近に祭り見物ができるなんて、なかなか優雅だ。昔はそんな家々に向かってちまきが投げられたのだが、恐らくは危険だということで、今はどの山鉾もやっていない。

 新町通で、山鉾が動くのを間近に見るのは凄い迫力だ。わたしは大通りで見るよりもむしろこちらをお勧めする。綾傘鉾の「棒振り囃子」も間近。壬生六斎念仏の八木家の方がされておられるそうだ。

 北観音山と南観音山が頂く松を納めておられる植木屋さんは、もう来年のための松を探しに行くのだそうだ。どちらの松を取るか、両方の山がくじか何かで決めるので、日当たりやこれからの木の生長を予測して、同じような形の松になるようなものを探し始めるのだそうだ。

 好日さんは夕方からの神幸祭の準備の合間で、お忙しい中、お茶でも、と言ってくださったので喜んでお供させていただく。代々、八坂神社の御神輿に深くかかわってこられた家の方なので、祇園祭の成り立ちのことや、御神輿に携わる人について、など興味深いお話をたくさん伺う。

 現在は東御座に付いている子ども神輿は、もともとは大人がかついでいたものだったのだそうだ。東御座の回る地区は祇園町の真ん中で、細い道が多く、小さな御神輿でないと通れなかったからなのだとか。昔は中御座をかつぐ三若神輿会が三基すべてをもっていたのだが、今は、四若、錦、と三つに別れ、それぞれに、気風のようなものがあるようだ。

 店を出てしばらく新町姉小路で、室町通の町内に帰っていく山の辻回しを見て、好日さんは会所に戻って行かれた。

 午後6時の祇園石段下。並ぶ御神輿の前に好日さんはおられるだろう。

 新町御池で、新町通に入る順番の入れ替えをするので、最後に入ってくるのは北観音山だ。後ろをついて新町通を南下。町内に帰りつくと、一際お囃子。それが終わると手打ちと拍手。後方に飾られた柳の枝を切って配るようだ。人だかりがしているのはそれをもらうためだったようだ。何のご利益があるのかは知らなかったけれど、わたしも1本受けて帰った。

 四条通に出ると既に交通規制は解除されていた。017018

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 お昼ごはんはもちろん、みこし弁当だ。ごはんと黒胡麻、梅干、たくわんのいたってシンプルなお弁当なのだが、これがおいしい。ふだんごはんをあまり食べない人でもぺろっと平らげてしまうだろう。御神輿をかついだ後ならまた格別だろうと思う。

 みこし弁当の説明書きより。

~御神輿渡御の砌り、供奉の役員並び與丁の昔ながらの食事です。疫病祓いと安産のまじないとして一般氏子の方々に大変喜ばれています。(この弁当は、精進潔斎して氏子の男衆のみで作っております。この弁当を御賞味いただき、今夏をお健やかにお過ごし下さいます様お祈り申し上げます。)~

 しっかりいただきました。ありがとうございました!

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巡行

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 久しぶりの巡行見物は、長刀鉾にお稚児さんが肩に担がれて乗り込むところから。今年のお稚児さんは鍵善さんのぼんちゃんだそう。生き稚児が乗るのは今ではこの、先頭を行く長刀鉾のみで、後の鉾に乗るのは稚児の人形。005

 午前9時。エ~、エンヤラヤ~、の掛け声と共に鉾が動き出す。鉾は動き出すとけっこう早い。追いかけて東へ。

 四条堺町。長刀鉾はくじ取らずで、常に先頭を行くので、くじ改めはなし。

 麩屋町四条。神域へ入るためのしめ縄切りが行われる。斎竹(いみたけ)に張られたしめ縄を、お稚児さんが刀で切り落とす。二度目の太刀で見事しめ縄は切り落とされた。008

 長刀鉾の車輪。名前は知らないのだが、この木のスコップのような道具を時折走行中の車輪に差し入れて、微妙な方向のずれを車方さんが調整する。車輪は固定されていて曲がらないのだが、少しのずれが重なると進行方向がずれるので。そのたびに鉾はかなりがくっと揺れるので、お稚児さんはちょっとこわいんじゃないかなあと思う。

 ここまでにするつもりだったけれども、結局四条河原町の辻回しまで見る。

 四条通を西へと戻っていくと、どんどんとくじの順番どおりに山や鉾がやってくるのが見られる。013

 四条新町まで来ると、今まさに新町通から四条通に出ようとしている北観音山と出会った。この山は、昨日の記事に書いた南観音山とペアの山。南は下り観音山とも言われ、御本尊に楊柳観音と善財童子を祀る。本尊は「女性」と言われる。

 対してこちらの北観音山は、上り観音山とも言われ、楊柳観音と韋駄天を祀る。御本尊は「男性」とされる。

 どちらも鉾頭に松を頂き、巡行時には右後方に御本尊にちなんだ柳の枝を飾る。014 015

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四条新町での北観音山の辻回しの様子。車輪の下に平たい竹を入れて水を打ち、すべりをよくした上で、何度かにわたって引っ張って角を曲がる。車輪は曲がらないので各辻ではそのようにして方向転換。車方さんの技術なのだろう。小さい山は、人がかついで回す。

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jeudi 16 juillet 2009

あばれ観音

012 16日宵山、深夜23時前。自転車を走らせ、南観音山へと向かう。

 どんな状況でも逆手に取って、できることをすればよいと思ったので、急遽、まだ見たことのない「あばれ観音」見物をオプションで追加(笑)。

 これは南観音山の行事で、16日の深夜23時過ぎから、御本尊の楊柳観音様を黄色い布でぐるぐる巻きにして蓮台に縛りつけ、わっしょいわっしょい、の掛け声と共にかついで、町内を三往復した後に、山へ移すというもの。いつ、どのような起源で始まったのかはわからないらしい。ちょっと変わった行事であることは確か。

 宵山の日の、山鉾関連の行事はこれが最終のはず。

 この時間帯、多くの山は既にいったんお飾りをはずして、静かに明日の巡行を待っている。

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秦家・長江家・杉本家

 祇園祭は屏風祭、と呼ばれることもある。と言うのは、鉾町の家々が自慢の屏風や絵やお道具類をしつらえて、道行く人の目を楽しませてくれるから。だからこの時期だけは、ふだん一般公開していなかったり、予約でしか見学を受け付けていない町家(と言っても昔の大店の、屋敷と言ってもよいほどの店舗兼住宅)の内部を見学することができる。今年は重点的にそんな町家の屏風祭を見ようと決めていた。

 まずは、超有名(?)な、杉本家住宅。このおうちは、綾小路新町西入ルに位置し、伯牙山と関係の深いおうち。代々、奈良屋さんという呉服の大店だったが、今はお店を畳まれて、今のご当主は仏文学者である。

 とにかくこのおうちは広い。間口に税金がかかった時代に、あの間口の広さだけでも驚きである。室内は、障子や襖に代えて、簾戸(すど)や簾が入れられて、涼しげな夏のしつらえになっている。現存する建物は明治4年に建てられたもの。別棟もあるが、こちらにも今も住んでおられるとか。

 座敷には、隔年で公開されるというの「秋草図屏風」が・・・。秋草の野の広がりと、吹く風のさわやかさまでもが感じられるような画面。幸運にも杉本家の方のご説明を聞くことができた。「風神雷神もそうですが、宗達は、描かずして空間の広がりを表現できるたぐいまれな画家です」と。

 中の間には江戸初期に描かれた、作者不詳の「未草(ひつじぐさ)屏風」。未草とは睡蓮のこと。「ピカソも真っ青といった感じで、二つの異なった視点から見たものを一つの画面に描いています。この時代にすでにキュビズムのようなことを日本の絵師はやってのけました」とのこと。

 「床の間の前に座って、洛中洛外図を見るみたいに、秋草図を嵯峨野に、未草図を深泥池に見立てて、遊んでみてください」

 六畳の間の一枚は、胡粉を厚く盛り上げて菊を描いたゴージャスな「菊図時代屏風」。

 部屋には涼しげな氷柱が立つ。床の間には、土佐光吉の「」。小さな扇面なのにしっかりと山鉾が描かれ、中に描かれた小さな人は100人以上とか。

 生けられたお花は、黄色い檜扇。檜扇は、この時期にお約束のように各家で飾られる、祇園祭の花なのだとか。

 次に訪れたのは、新町綾小路下ルの、長江家住宅。このおうちは、船鉾と関係が深く、ご当主は船鉾保存会の会長さん。

 北棟は江戸時代に建てられたものだが、公開されていたのは、明治40年に建てられた南棟。こちらも、大阪屋さんという呉服の大店。間口は13メートルに対して、奥行きは何と54メートルもある典型的な鰻の寝床。呉服屋さんらしく、糸屋格子に、呉服の色合いを見るために、見せの間には明かり取りの小さな窓が天井近くにある。もちろんここにもたくさんの屏風と檜扇の花。

 このおうちももちろん大きいのだけれど、杉本家を見た後では目の錯覚で小さく感じてしまう(笑)。でも本当に、わたしの感覚にぴたっときて思わず好きになってしまう素晴らしいおうちだ。はしり(台所)の様子などは非常に懐かしい。

 今は「再生町家」も多いけれど、かつて、わたしの子どもの頃には、いわゆる「町家」(だれもそんな名では呼ばなかったが)に住むのはありふれたことで、だれもありがたがりもせず、それは単なる「古くさい家」だった。だから我が家も含めて、多くの家が、すっかり壊して建て替えをしたり、借家なら、出て行ったりしたのだと思う。わたしが子どもの頃に住んでいた家は、杉本家や長江家には及びもつかないような小さい家で、わたしの子どもの頃には二階が増築されていたり、井戸が埋められていたり、幾分手を加えられてはいたけれど、たしかにそれは「町家」だった。祖母は、いわゆる「キッチン」のことを「はしり」(もちろん土間だ)、ごはんを食べる部屋のことを「だいどこ」と呼んでいた。店舗兼住宅だったので表は土間だった。

 維持も、実際の生活も大変な部分はあるだろうけれど、こんなすばらしいおうちに住み続けるということにとても憧れる。008

 次に訪れたのは、油小路仏光寺下ルの秦家住宅。太子山と関係が深い。

 しょっちゅう、自転車で前を通るので、見慣れた「奇應丸」の看板。このおうちは、昭和61年まで薬種業を営んでおられた。

 こちらでは今年、出井豊二さんの「京の町家・はり絵展」をやっておられ、上がることはできないものの、中に入て見ることはできる。呉服屋さんとは店の作りも違うようで興味深かった。

 山鉾では、久しぶりに、南観音山に上ってみた。この山もとても美しいと思う。

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lundi 13 juillet 2009

東京クッキーズ

 先日来、東京のおみやげとしてクッキーをいただき、コーヒーのお供に少しずつ楽しむ日々。001

 assam さんからいただいた、麹町のローザー洋菓子店のクッキー。包み紙の黄色い薔薇がきれい。昭和7年創業のお店で、クッキーもその当時のルセットで作っておられるとか。昭和7年と言うと、大戦と対戦の狭間の平和な時期。でも翌年は、軍国主義元年?の1933年で、だんだんと時代が緊迫していく。戦時にかけて物資が不足し、空襲で、お店の物理的な存続すらあぶなくなる東京で、このクッキーはどうやって生き延びてきたのだろうかと思いをはせる。

 村上開新堂のものとは違って、こちらはふわりと空気感のあるソフトな歯ざわり。クラシックで素朴な味わい。002

 かもめさんからいただいたのは、マンダリンオリエンタルディアマン。ディアマンというのは、ダイヤモンドの意で、周りにまぶしたグラニュー糖がきらきらと輝くからそんな名前がついている。こちらのものは表面に艶出しのドリュールが塗ってある。生地にはヴァニラの黒い粒。口の中に入れると、ほどけるようなほろほろ感で、これぞディアマン、という感じ。

 京都にいながらにして諸国の美味をいただいております。ありがたし。

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samedi 11 juillet 2009

アルザス〔仮想〕ツアー

 アルザスと聞くと、つい今でも小学校6年の国語の教科書を思い出す。黒板に、Vive la France ! 書いてあったラストの挿絵(笑)。そう、アルフォンス・ドーデの「最後の授業」。どこまで内容がわかっていたかは忘れたけれど、けっこう気に入っていた。かの土地がフランスになってから長い年月がたつけれど、街並みも言葉も食べ物も、やっぱりドイツ風な土地。

 昔、ストラスブールに、ドイツから電車に乗って行った。まだEUが統合されない頃だったけれど、国境を越えるときの「パスポート改め」は実に簡単であっけないほどだった。早く字の読めないドイツ語の国を抜けたかったので、国境を越えて看板がフランス語になったときは逃亡者のように心底ほっとしたものだった。到着したストラスブールの駅は古い建物だったと記憶しているのだが、資料の写真を見せてもらってびっくり。駅はSF映画に出てきそうな巨大なメタリックな繭になっていた。なんでも、古い駅舎がすっぽりその中に入っているらしい。

 アルザスのワインはとても好きだ。リースリング、ゲビュルツトラミネール、ピノ・グリ、ミュスカ、シルヴァネール、シャスラ、ピノ・ブラン、ピノ・オーセロワ、ピノ・ノワール、以上9種類の品種以外のぶどう(たとえばソーヴィニヨン・ブラン)ワインを作っても、「アルザスワイン」とは名乗れないらしい。厳しく統制されているようだ。

 シャスラはあまり聞いたことのない品種なので尋ねてみると、わりと全土で栽培されている品種で、ジュラ、サヴォワの方ではこれでヴァン・ジョーヌ(黄色いワイン)を作るのだとか。

 アルザスは細長い地方で、ヴォージュ山脈の南斜面に沿ってグランクリュが点在している。地質は非常に入り組んでいて複雑なのだとか。ビオディナミが多いような印象もあるけれど、実はそんなに多くはないそうだ。

 アルザスの三大生産者(?)は、「マルセル・ダイス」「ヴァインバック」「ツィント・ウンブレヒト」。ヴァインバック以外は試飲リストに入っている。ワインは全部で7種類。

 ガングランジェ クレマンダルザス 2005

 さわやかなのだけど、軽すぎず、こしのある(?)味。門出のリキュールにも同じクレマンを使っているのだとか。

 マルク・クライデンヴァイス カステルベルグ リースリング 2005

 1万円を越すお値段なのだとか。。。エステル香はそんなに強くない。なんだかちょっと軽すぎるような・・・?

 シャルル・コーリー ピノ・ブラン 2007

 美しいガラスのコルクの作り手。でも当主が1月に急逝されたそうで、もう廃業されるのだとか。ピノ・(ブラン、グリ、オーセロワ)は単独で飲んでもおいしい品種だと思う。

 マルセル・ダイス アルザス 2007

 マルセル・ダイスは、同じ畑で違う品種のぶどうを育てて、言わば畑を丸ごとブレンドするといったような、ちょっと珍しいやり方をしているのだとか。

 アルザス、という名前のとおり、シャスラ以外の全品種のブレンド。ぱっと気を引く華やかな香り。女子好みかも?実は既に買ってあったのだが、まだ飲んでいなかった。こんなにおいしいとわかって、開けるのがとても楽しみだ。今日のワインの中、同率1位。

 ツィント・ウンブレヒト ゲビュルツトラミネール id 1 2005

 金色と言ってもいいほどの色。香るライチ。実はゲビュルツトラミネールのスパイス香というのがあまり今までわからなく来てるんだけど。。これもあまりスパイスはわからなかったけれど、ほんとにおいしいワインだ。同率1位。

 ぶどうの品種にそんなに好き嫌いはないけれど、白ワインはアルザス系ばかり手が伸びるみたい。逆にソーヴィニヨン・ブランを選んで飲むことはないということに最近気付いた(笑)。

 赤が2種類。

 オステルタグ ピノ・ノワール ルージュ D’E 2007

 マルセル・ダイス ヴァン・ルージュ・ド・サンティポリット 2005

 マルセル・ダイスの方だったかな、少し還元香りが出ていた。アルザスのピノ・ノワールは、色も味わいも軽い印象。

 知れば知るほど、行きたくなるフランスの地方。ワインと地方菓子の旅なんかいいなあ。。でも帰国したらメタボかも(笑)。

 たくさん写真を見せてもらって、説明を聞きながら、試飲以上にワインをいただき(笑)、ほんとに楽しいツアーだった。前回よりパワーアップ?次のツアーはどこに連れていってもらえるのかなあ。。

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vendredi 10 juillet 2009

神輿洗い

001  午後8時。四条大橋の上は大混雑。八坂神社の三基の御神輿のうち、スサノオノミコトがお乗りになる中御座の御神輿を鴨川の水で清める神事が行われている。祇園祭と言うと、山鉾巡行にコンチキチン、と雅(?)な感じが強いけれど、なかなかどうして、ホイットホイットの掛け声と共にかつがれる御神輿はジャパニーズ・マッチョ(笑)。ここ数年、祇園祭の御神輿関連の神事を少しずつ見ることにしている。神輿洗いを見るのは今年が初めて。

 きらびやかな飾りをすべて取り外した御神輿は、シンプルな美しさがある。川にひたすわけではなくて、あらかじめ特別な方法で取水された鴨川の水を榊につけ、神官が御神輿に振り掛ける。神事自体はそんなに長いものではない。それが終わると御神輿はまた八坂神社に戻って行く。この時点ではまだ神様はお乗りになっていない。御神輿に御霊をお移しするのはたしか、15日だったはず。006

 八坂神社に戻った御神輿は何回か拝殿の周りを回ってから納められる。両脇には、東御座と西御座の御神輿。005

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 御神輿は慎重に拝殿に納められ、元通りにきらびやかに飾りつけられる。鉾建てを見るのと同じように、だんだんと組み上がっていく様子をじっと見ているのはとてもおもしろい。

 能舞台では鷺舞や小町踊りなどの奉納をしている。踊るのは子どもたちだ。何度も練習を重ねたのだろう。立派に役割を果たしている。

 1ヶ月間の祇園祭は約三分の一の地点。

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mercredi 08 juillet 2009

バノフィー・パイ

 食べたいお菓子がお店に売っていないときにはどうするかと言うと、売ってないなら自分でお焼き??というわけで、自作するのである。

 バノフィー・パイを作る。バナナ(banana)とトフィー(toffee)でバノフィー(banoffee)。イギリスではスーパーマーケットのデザートコーナーにでも置いてあるくらいにポピュラーな夏のお菓子なのだとか。でもちゃんと考案者がいて、オリジナルレシピがある。しかし今や、「広大なロシアやアメリカみたいに程遠いイミテーションが存在する」のだとか。

 そんな中でわたしの拾ったレシピは、オリジナルのものと当たらずとも遠からず。009

 グラハムクラッカーとか、マリービスケットとか、マクヴィティ・ダイジェスティヴビスケットとかそのあたりのものを細かく砕いてバターと合わせて型に敷き込む。

 コンデンスミルクは缶のまま、2~3時間ゆでる。すると不思議なことに中味は茶色いトフィーになる。

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 冷ました中味を冷やし固めた台に広げて、バナナの輪切りを並べる。 

 その上に泡立てた生クリーム(お砂糖はお好みかな)を塗る、絞り出す、または盛る。

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 キャラメルバナナ味bananaちょっとコンデンスミルクのトフィー化?が足りなかったからかもしれないけれど、凍らしてからカットしないと中味がとろっとしているのでなかなかきれいには切れないかも。

 わたしがこのお菓子を知ったのは、つい去年のことだけれど、イギリスにもおいしいお菓子があるもんだなあ・・・と思った。でもほとんど日本のお店に置いてなさそうなのは、たぶんこの甘さのせいかなあ・・・?人によっては、激甘!とか言うかもしれない(笑)。

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mardi 07 juillet 2009

七夕

007  今日は七夕。さすがにもう、これと言ったことはしないけれど、子どもの頃には笹飾りがお約束。7月に入ると、祖父が近所の竹屋さん(乙訓でもないのになぜか近所にあった)で3メートルくらいの笹を買って来て、二人で一日かかって、短冊を書いたり、色紙の飾りを作って笹に結わえ付けた。それを戸口の横に結わえ付けて、今思えばそれはまるで、クリスマスシーズンの教会の玄関みたいだった(笑)。そんな子どもの頃の大きな喜びや楽しみに比べれば、大人の楽しみなんて実は取るに足らないものなんじゃないかと思うときがある。

 夕食は素麺にしてみた。素麺は、織姫の糸を表しているのだという。色とりどりの美しい織り糸を思って、細く切ったきゅうりやみょうが、錦糸卵を添える。素麺ってあまり食べないのだけれど、いかにもこれは、夏にふさわしい食べ物だ。飛露喜をガラスのぐい飲みに一杯と、ほんのり燻製の香りのよいスペインのチーズ、サン・シモンを少し食べた。009

 食後は、バノフィー・パイの台を作った。マクビティ・ダイジェスティブビスケットをざっくざっく砕いて(楽しい!)、近頃では冷蔵庫から出すと速攻でクリーム状になるバターと合わせて、タルト型に手で敷き詰める(楽しい!)。

 これが仕事じゃないから、製作はうまい具合の現実逃避(笑)。

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lundi 06 juillet 2009

村上開新堂

001 assam さんより貴重なおみやげをいただく。東京の、村上開新堂のクッキー。お菓子は紹介がないと買えないし、料理店の方も、ディナーはきちんとした紹介がないと行けないとか。

 中学生くらいの頃、誰かのエッセイでこの店のことを知って、食べてみたいなあ、と思った。でも東京につてなどなかったものを、何十年もの時を経て、ご縁あって出会えるとは。。。assam さん、ありがとうございます。

 全種類を食べたわけではないけれど、クッキーは全27種類。002_2 

 たとえば、ツッカベッカライカヤヌマのクッキーみたいに、バターの風味が豊か、というタイプではなく、ちょっと古風な感じの、ああ、古の西洋菓子といふのはこんな感じなのね・・・と思う味。当たり前かもしれないけれど、京都の村上開新堂と似ている。

 味には、カレーとか、おや?と思うものがあったり、アニスやコーヒーなど強い風味のものがあるのだけれど、どれも香りががんっと来るのではなく、あるかなきかにほのかに香る感じで上品。これを子どもの頃の懐かしい味、とする人は多いんじゃないかな、と思う。食べ飽きない味のような気もする。

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samedi 04 juillet 2009

ワインバーにて夕食を

 夕食は、ワイングロッサリー・ワインバーで、という assam さんのリクエストがあり、前もって、コース料理をお願いしていた。カウンターにコース用のカトラリーがセットしてあるとちょっとうれしくなる。Fシェフが腕をふるってくださるそうなのでとても楽しみだ。002_2

  Oソムリエが選んでくれたワインは、イタリアはチロル地方で作られているという、ゲビュルツトラミネール。イタリアでもゲビュルツトラミネールが作られているなんて知らなかったし、もちろん初めて飲む。そんなにスパイスを感じさせるタイプではなく、果実味が優ったタイプで、少し温度低めがおいしいかな。

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 アミューズ1は、冷製コーンスープリエット

 豚肩肉と玉ねぎ、にんじんといった野菜を白ワインでじっくり煮込み、定石どおり、ほぐす前に野菜を取り除かずにいっしょにほぐして野菜の甘味や風味を生かしてあるのだとか。わたしはこのリエットのやさしい味わいが好き。

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 アミューズ2は、鮎のコンフィ

 もうこのお料理の季節。既にこれはFシェフのスペシャリテかも。丸ごと低温の油でじっくりと煮て、頭も骨もしっぽもとても柔らかくなっている。形もきれいなまま。不思議に思うのは、油の中で煮る、という調理法なのに、油っこい感じがまったくしないことだ。丸々とした鮎は丸ごとすべておいしかった。

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 バゲットとオリーブ入りのパン

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 アミューズ3は、牛肉のタルタル

 新鮮な牛肉とオリーブ、ドレッシングがよく和えられて、酸味を効かせてさっぱりと作ってある。夏仕様かな。

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 鱧とフォアグラと茄子のスープ仕立て

 香ばしく焼き目をつけた鱧と濃厚なフォアグラ、油と相性のよい茄子に、フォン・ド・ヴォライユが注がれて、なんとなくお吸物のような感じでもある。ちょっと意外な取り合わせだったけれど、おもしろかった。assam さんは鱧が食べたいとおっしゃっていたのでよかった。この季節にはフレンチにも鱧が登場するというところが、京都かなあ。。008

 鴨のロースト オレンジとブルーチーズのソース

 作っておられるときから、チーズのよい香り。マグレ鴨の鴨らしい味をしっかり出すために厚くカットしているとのこと。強い味のソースに負けない。

 いろいろと料理について説明をしてくれるときのシェフは、真剣にかっこいいと思う。009

 デザートはチーズ。

 assam さんはそんなに強いチーズは苦手かも、ということで、サレールクロミエ。わたしはどんなチーズもどんと来い!なので、ヴェズレーマロワール。今日のゲビュルツトラミネールは果実味強く、少しだけ甘めなので、チーズともおいしかった。

 さらに京都の寺社についてオタクなことを勝手に語っていたような気もするが、それはお許しいただいて、ご旅行のひとときを、うれしいことにわたしの好きなお店で楽しんでいただけたことと想像し、感謝を申し上げます。

 ホテルまで徒歩でお送りし、せっかくだから部屋を見て行きませんかと言われ、後学のため(?)ちょっとだけ見学させてもらって、タクシーにて帰る。するとそのタクシーの運転手さんがどういうわけか、伏見稲荷と藤森神社の関係(ほら、例の「土地返せ」という話だ)について語りに語る。不思議なこともあるものよ、と拝聴していた。

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オタクの京都案内?

 001_2 横浜より、assam さんご上洛。「調べの鬼」かつパワフルな京都トラヴェラーの彼女の今回の京都旅行の日程を尋ねたところ、それはやはり驚くべきハードな行程だった。その中に、は、伏見稲荷という、わたしと少なからぬご縁のある場所があったので、稲荷に行くなら、やはりお山もしなくては・・・、と、ご案内。

 日頃の行いがよいのか、今日は梅雨の晴れ間の晴天。標高230メートルちょっとの、丘みたいな山なのだが、四つ辻からの市内の眺めはやはりよい。涼やかな風が吹いて快適。稲荷の神様について、起源の不明な田中大神について、お塚について、ダキニ天と稲荷について、オタクかもしれない、たいていの人にはたぶんどうでもよいことを語りつつご案内(笑)。

 稲荷山は、初午に行ってからこちら、ずいぶんと整備されたらしく、明るく開け、妙に漂白された感じになっており、驚いた。おどろおどろしい感じがこれで30パーセントくらいは減だ。今まで気付かなかったこととしては、豊川稲荷の分社(?)らしきお社があり、「ダキニ天」ののぼりを立てていたこと。昔は伏見稲荷の本社にも、ダキニ天の祠があったと言うが、今では無くなってしまっている。新しく気付いたこととしては、本社の近くに田中大神と書いた札があり、あれ?と思って読んでみると、本町通にある境外摂社の田中神社が改築中ということで、臨時にこちらにお祀りしているとのことだった。しばらく来ないと、と言っても2月以来なのだが、ずいぶん変わったことになっている。

 お山をくるっと一周して本社に帰り、隣接して東丸神社(学問の神様)にも行く。ここはわたしも受験の際に参拝した神社。そうよ、わたしは神頼みが大好き。伏見稲荷の社家であった、荷田春満という有名らしい、江戸時代の国学者がご祭神。

 まだ少し時間があったので、ほかに行きたいところはと尋ねると、西本願寺とおっしゃる。通っていた幼稚園や学校の関係もあって、こちらはまさにわたしの庭のような場所。喜んでご案内する。お堂の整備・修復工事も終わって、境内はすっきり。個人的な思い出なども語りつつ、ご案内。

 ほとんどオタクな案内が果たして役に立てたのか・・・と疑問でもあり、ちょっと恥ずかしくもあったが、わたし自身はとても楽しかったのであった・・・。assam さん、ありがとう。。

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vendredi 03 juillet 2009

sans souci

 Fさん、みさこさん、かもめさん、Oさんと、Fさんのお祝いの会。このところの気がかりの荷を、完全に降ろされたとは言えないかもしれないけれども、ずいぶんと軽くされたもよう。sans souci (サンスッシ)。人生には常に憂いは付きものだけれども、それがなくなる、あるいは大幅に減ずるということは、大変におめでたいことである。今夜はお祝いshine。桂の喜久寿司にて。

 わたしは遅番だったので遅れて参加。ごあいさつの後、突き出しをいただきながら、冷酒(久保田・千壽)でのどを潤す。いろいろなあてを、少しずついただく。001

 鳥貝。こりこりなのに最後はするっと溶けるようにのどに滑り込む。少し残しておいて、それを後から炙ってもらう。少し火の入った身もとてもおいしい。

 賀茂茄子の田楽焼いた鯛の骨のところも、少し。野菜の掻き揚げを一つ。

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 鱧の焼き霜。一切れ食べた後(笑)。鱧は、梅雨の雨を飲んで大きくなるんだっけ?夏が来たのだ。このお店の焼き霜は、皮の方だけに焼き目がつけてある。骨切りの技術も確かなものなのだろう。ふんわり、なめらかと言っていいくらいの身。鱧の甘味の余韻があって、ほんとにおいしい。

 鱧の骨のせんべいもよいおつまみ。油を使わず、じっくりと焼いたもの。カルシウム補給(笑)。

 お酒は、菊理媛(くくりひめ)。平成7年の仕込みのもの。お祝い酒なので贅沢に。熟成を物語る濃い色合い。Fさんは、ブルゴーニュのよいワインを思わせる、と言っていた。確かにこれは。。。おそろしい返り香のお酒。もともと美しい姫が年月を経て、神力を持ったような。

 お皿に、大根の薄切りにのって出てきた謎の食べ物・・・。何だろう?塩辛くて、ものすごい旨みがある。きっと魚の内臓を発酵させてあるもの?正解は、「うるか」だった。鮎の内臓。名前だけは知っていたけれど、食べたのは初めて。Fさんは、たたみ(イグサ)の香りが中にある、と言っていた。確かにそんな感じも。鮎にはちょっと瓜っぽい香りがあるので、それと同じところから来るものかな、と思う。

 おすしはお隣のかもめさんとそれぞれ一個ずつ。フライングして、たこを握ってもらって、Fさんに怒られる(笑)。おいしいなあ。。。玉子。そう言えば、ここでとろを食べたことがなかったねぇ、と言いつつ、とろをお願いする。大とろかな。脂はもちろんとてもおいしいのだけれど、それだけではなくて、かもめさんも言ってたけれど、みずみずしくて、さらっとしているの。003

 喜久寿司さんで、必ず、一番、すごく食べたいのは穴子。香ばしくて、とろけるような・・・。いつ食べても、うっとりするようなおいしさ。

 一口で食べてしまうのがあまりにも惜しいので、禁じ手(笑)、穴子だけお箸で少し食べちゃう。かもめさんに、これ!おっさんみたいに!と叱られた(笑)。だってだって~・・・。

 デザートはわさび入りのかんぴょう巻き

 願わくはわたしの友だちが皆、憂い無く、常に楽に息ができていますように。わたしはエゴイストだから、すべての人が、とは言えないね(笑)。

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jeudi 02 juillet 2009

半夏生

 朝から軽く、半夏生についてのレファレンスをしていたら、お昼休みに食材王よりメール。「今日は半夏生。タコを食べる日です」。

 半夏生(はんげしょう)って、何となく心ひかれる響きがある。七十二候の一つで、古くは夏至から数えて11日目から15日目まで。今は暦が変わったから、黄経100°の点を太陽が通る日ということになっているらしい。だいたい毎年7月2日ごろになる。

 不思議な響きの言葉の意味は、カラスビシャク(漢語名で半夏)が生える頃、の意。

 田植えをこの頃までに済ませる、とか、農事上、大切な節目となる日のようだ。だから各地には、この日に採った野菜は食べないとか、物忌みをするとか、いろいろな言い伝えや慣習があるようだ。

 この日に食べるものも各地にあって、福井では鯖、四国ではうどん、関西では蛸なのだそうだ。でもわたしはこの日に蛸を食べたことはないし、周りでもあまり聞かない。考えるに、半夏生の慣習は、農事に主に携わる人々と地域のものであって、町衆(都市住民)にはあまりなじみがなかったのかな。

 夏至からの20日間ほどの間はまだ梅雨もあけなくて、ちょっと気だるいくせにどこか不穏な熱気をはらんでいる。湿った空気の中、くちなしが甘く香り、心がざわざわする季節。

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mercredi 01 juillet 2009

ル・コントワール・ド・ブノワ

 33階などという高い所には、京都ではまず登ることはない、と言うか、そんな場所はない。応仁の乱で焼け野原になったから(嘘)。先日、所用あって大阪に行き、ブリーゼ・ブリーゼの33階にある、ル・コントワール・ド・ブノワでお昼ごはんを食べた。店名にもなっている大きなカウンター。店内は広く明るく、当然ながら眺めがよい。  002_2

飲み物はオレッツァというコルシカ島のガス入りの水。

初めて飲んだ水だったけれども、けっこうおいしかったし、お酒を飲まないときはガス入りの水は、食事のお供になかなかよい。

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 アミューズ

 かりかりのパンと、フロマージュブランか何かのディップ。パンに付けてもおいしかった。

 品数によって値段設定が違うプリフィクス。基本の3皿構成にしてみた。

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 ピストゥ

 南仏の、バジル風味の野菜のスープ・パスタ入り。目の前でピッチャーのチキンのスープを注いでくれる。

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 パンバター

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 フォアグラのガレット サラダと焼いたきのこ添え

 豚足、フォアグラ、鶏の胸肉、野菜のムースを一度蒸してから切り、小麦粉をつけてかりっと焼いた、という手間のかかった料理。ふんわりと柔らかく、とても濃厚。豚足のゼラチン質から来ているのだろう。おいしかった。

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 とても悩むのがデザートで・・・(笑)。すもものタルトと迷いに迷って、ピーチメルバ。定番としてはフランボワーズを使うけれど、ここのはグロゼイユを使っているそうだ。

 底に酸味のあるグロゼイユのジュレ、あっさりした桃のコンポート、ヴァニラアイスクリーム、生クリーム。アーモンドのチュイール。甘味と酸味がよく合っていた。

 食後は、コーヒー

 大阪で、特にお昼を食べてびっくりするのはとにかくサービスが速いことだ。たとえフランス料理でも。やはり皆、せっかちなのだろうか・・・(笑)。

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