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mardi 30 juin 2009

水無月

 010 6月30日は、夏越の祓(なごしのはらえ)。神社では茅の輪をくぐって、半年間の穢れを祓う。京都では、暑気払いに、氷室の氷を模した水無月というお菓子を食べる。

 ういろうのような生地の表面には小豆。三角形に切った形が氷を表し、表面の小豆は魔除けであるとか。子どもの頃から好きなお菓子である。今は小豆もおいしいけれど、子どもの頃は、上の小豆はいらんって思ってた。ならういろうを食べろよって話なのだけれど(笑)。

 伊勢丹に行ったので、今年は仙太郎のを買った。ちょうどおやつどきだったからか、売り場にはちょっとした列ができていた。白と抹茶と黒糖。抹茶もおいしいけれど、わたしはシンプルな白が一番好きだな。009冷たいお茶と共に食べると、涼味、涼味。

 半年、あっと言う間だった。茅の輪はくぐらなかったけれど、近所の神社に行ってきた。道祖神社、という。限りなく一般名詞に近い名前だなあ、といつも思う(笑)。ここは不動明王が祀られている「不動堂」といっしょになっていて、神仏習合テイストが、昔昔からあるんだよ、ということを伝えている。

 この不動堂は、新撰組ゆかりの場所でもあるので、近年、この辺りが整備されたのと同時くらいに、境内もすっきりと整えたようだ。子どもの頃は祖母ともよくお参りに来たものだったが、その頃はもっと何と言うか、ワイルドな感じだった。きれいに境内を整えるのはよいことだとは思うけれど、何となく漂白されてしまったような気もするなあ・・・。

 年中行事や歳時記的なことについて、子どもの頃にどこに行きましたか?とか何を食べましたか?と人に聞いてみるのはおもしろい。同じ京都市内で育った人でも、地域によってまったく違う。そこには、観光とは離れたところの、日常に根ざした京都がある。

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lundi 29 juin 2009

第十一番 深雪山 上醍醐 准胝堂

  逆縁も もらさで救う 願なれば 准胝堂は たのもしきかな

 醍醐山と言えば、小学校の頃、毎年2月に「耐寒マラソン」という行事があって、6年間年一回欠かさず登った山である。それだけ登ったのに、今となってはどんな山だったのか、まるっきり覚えていない。三十三所中、随一の難所と言われる、上醍醐に、6年生の2月以来初めて登る。なぜかかなり緊張している。今は入山料600円がいるようだが、昔はそんなのなかったのかもしれないし、いったい、境内から続くあの山のどこで大人数が集まってお弁当を食べていたのやら、見当もつかない。

 御本尊は、准胝観世音菩薩。秘仏で、毎年5月18日の前後合わせて3日間しか開扉されない。准胝観世音菩薩は、母性と深いかかわりのある観音様。あまりお会いしたことがないなあ、と思っていたら、仏像としての作例が少ないらしく、三十三所中でもこの観音様をお祀りしているのは上醍醐のみである。002

 今年は特別御開帳をやっているので、11月までは下醍醐の、国宝の金堂の薬師如来前に安置され、御朱印もここでもらうようになっている。大きな薬師如来との対比でより小さく見えるのかもしれないが、像はとても小さい。この像は、もともと女人堂に祀られていた、准胝堂の観音様の分身だからか・・・。

 昨年8月24日に、落雷が原因と言われる火災で、准胝観世音菩薩はお堂もろとも焼けてしまったのだ。003

 桜の頃とはうって変わって、広い広い境内は人も極めて少なく、とても静かだ。お堂の周りも、中も静寂。心静かに納経をして、御朱印をいただいた。

 本来ならば上醍醐まで行かなければ、御朱印はもらえなかったはずだし、もともと登る気はまんまん(笑)。奥の登山口へと向かう。だいたい山頂まで1時間の行程とか。 006_3   

 上醍醐への登山口。もともと醍醐寺の発祥は上醍醐なのだ。ここからそんなに険しくはないが、舗装されていない坂道と階段が長く続く。五丁辺りは、秀吉が醍醐の花見をしたところで、たくさんの花見用の建物が建てられたそうだが、今はその栄華を忍ぶ影もない。

 山道は、愛宕山基準で行くならそう辛くはないが、稲荷山基準ではかなりしんどい。すれ違う人々が、「こんにちは」と声をかけて行くくらいには山(笑)。

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 こんな地層?みたいに地面に岩が見えているところがあっておもしろかった。

 夏なら、着替えとタオルは持って行ったほうがいいし、ぴったりとしたジーンズで行くよりは、ジャージとか、むしろスカートの方が足が楽に登れると思う。16丁までは登りだがここから少し下る。尾根伝いの道になるのかな?道中、考え事をしながら、あるいはちょっとゾーンに入ったような感じで無心に歩を進める。021 020

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 頂上は、標高450m。標識によれば、ここから山道を通って石山の第十二番 岩間寺に抜けられるようなのだが、何時間かかるのやら・・・?上醍醐にもいくつかのお堂や醍醐水があるのであちこち見て回る。一通り見終わったときには登り始めてから2時間は経過していた。わたしを拘束しておきたければ、書庫か寺に入れておけばよい。一日中出て来ないだろう。004

 下醍醐の、国宝の五重塔。府内最古の建築物だ。天暦5年(951年)に建てられて以来1058年もずっとここに建っている。昨日も建ってて、今日も建ってて、明日も建ってる、たぶん。

 でも、必ずそうだっていうわけじゃない。

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 緑の塀で囲まれたところが、かつて准胝堂のあった場所。昭和14年に焼けた後、昭和43年再建されたお堂だったが、昨年8月に准胝観世音菩薩もろとも燃えてしまった。去年の5月の御開帳のときに無理してでも行っておけば・・・と悔やまれる。

 昨日あって、今日もあったから、長い間そこにあるからと言って明日もあるとは限らない。何か一つことが起これば何もかもすっかりわや。これも、果ての国から月並みの国に飛来した黒い白鳥の一種だろうか。

 今この時を大切にする。次は、ない。

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samedi 27 juin 2009

歓送迎会

004_2   夜、職場の歓送迎会。H.Splendide(アッシュ・スプランディード)にて。人一人幅の細くて長い路地、京都風に言うなら「ろーじ」の奥の奥。町家改装系だけど、中はあまりそれを感じさせない、フレンチな空間。

 飲み物はそれぞれに好きなものを頼んでください、ということだったので、グラスの白ワインをもらう。南仏のものだった。

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 海の幸のピラミッド仕立て

 一皿目は、かなりインパクトのある冷たい前菜。ピラミッドパワー(笑)?前菜にしてはかなりのボリューム。コンソメジュレのピラミッド(金箔がけ)の中には、まぐろ、鱧、帆立貝柱、うになどがぎっしり詰まっている。

 周りには色とりどりの野菜。島オクラ、ノーザンルビーという北海道の薄紫のじゃがいも、ずいき(ハスイモ?)、ビーツ、加賀太きゅうり、生のとうもろこし、黄色いプチトマト、アスペルジュ・ソヴァージュ、蓮根、ジッキーニ、黄色いズッキーニ、グリルしたかぼちゃ、などなど。どの野菜も味が濃くて甘い。魚介のゼリー寄せの「付け合わせ」、なのだろうけれども、どちらも同じくらい主張していた。美しく、楽しいお皿だった。006

 牛のど肉と仔イノシシ(?)の煮込みとホワイトアスパラガス

 仔イノシシって聞こえたけど・・・。うりぼう??お肉もソースもとても好みだった。温かい前菜として出されたけど、メインでもよさそう。ソースがおいしかったので、おとなりさんと、パンがほしいねえ、と言っているとちょうど持って来てくれたのがナイスタイミング。パンはシャンピニヨンと、後にもう少し小型のソフトなパン。バター付き。007

 完熟トマトのガスパチョ コンソメジュレ 大葉のソルベ

 ほんのり甘い大葉のソルベと混ぜて食べる。さわやかな香り。

白ワインをもう一杯。今度はシャブリ。

008 うめご(??)のポワレと蛤

 笹鯛の一種で、うめご、と聞こえたけどよくわからない。こういう席ではなかなかじっくりと料理やワインの説明が聞きづらいのが残念だ。ソースは3種類もかかっていて、これもとても手が込んだ盛り付け。でも料理も温かさをしっかりキープしているし、ぱりっと香ばしく、おいしい状態のまま出されるのはいいと思った。ときどきあるでしょ?凝った盛り付け×多人数、で料理が冷めてる・・・っていうの(笑)。009 

 賀茂茄子のコンポート

 お口直しとして。あるかなきかの味で、いい意味で茄子っぽい。グラニテなどではなく、こういうお口直しもおもしろいと思った。

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 子羊のロースト

 メインは信州牛のステーキかどちらか。付け合わせの、縦に切ったみょうがと見た目がそっくりだけどみょうがじゃない野菜のフリットが、何だろうと気になった。

 ワインは赤を。同じく南仏のもの。重くないシラーかな。011

 ココナッツとマンゴーのムース、フォンダン・ショコラ、ヴァニラのアイスクリーム フルーツ(佐藤錦、キウイ・パイナップルなど)

 アイスクリームに刺してあるのは、うすいえんどうのせんべい

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 飲み物と共に出された小菓子は、ヘーゼルナッツのビスコッティヘーゼルナッツのチョコレートがけフロランタン

 ビスコッティがヴィンサントを注文したくなるくらいとても固かったので、コーヒーにダンクして食べた。

 店内の雰囲気もよく、そうそう、地下のワインセラーが、一部ガラス貼りになった床から見えるのがびっくり。踏み抜きそうでなんだかこわい(笑)。楽しく過ごさせていただいた。幹事さん、どうもありがとう(^^)。

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チーズ教室

 ワイングロッサリーのチーズ教室の最後の回に参加することができた。Tさんと今回は机を並べてご学友(笑)。003

 先達Tさんによれば、毎回、講義の後、二種類ほどのワインと数種類のチーズをテイスティングするのだとか。今回のワインは3種類。

 白・A・Pヴィレーヌ アリゴテ・ブーズロン’07

 赤(1)・マグニフィ・ワイン・カンパニー ハウスワイン

 赤(2)・シャトー・トゥール・サンボネ’02

 今回のテーマは、「ワインとチーズのマリアージュ」。これはなかなかに難しいテーマで、定番、と言われている組み合わせにも、人それぞれの好みというものがあるから、一概には言えない。それぞれが楽しみつつ、自分のベストマリアージュを探っていくしかないし、またその過程そのものが楽しみとなる、ということかな。

 国や地域、あるいはもっと狭い、ピンポイントでのマリアージュ、やや分析的だけれども、酸と酸、脂肪分とタンニン、香りと香り・・・など、チーズの成分と合わせる方法、あるいはチーズとワイン、それぞれの熟成度合いで合わせる、など、いくつかの手法があって、絶対ではないけれども、好みを探っていく上での指標となる。また、その他の飲み物との相性を考えるのもありだし、スピリッツや日本酒などとの合わせ方のお話もおもしろかった。お茶と合わせる、というのは発展途上だが、可能性のある分野であるそうだ。経験上、麦茶とシェーブル(種類は失念したけれど)やめたほうがいいと思う。この組み合わせは、やってみて「地獄のマリアージュ」とわたしは名付けた(笑)。001

 チーズは7種類。一番上から時計回りに、

 カチョッタ(イタリア・牛)

 まろやかでクリーミー。よく言うと食べやすく、悪く言うとちょっともの足りない感じ。白。

 デリス・ド・ブルゴーニュ(フランス・牛)

 高脂肪でクリームのような口どけ。赤(1)

 オッソ・イラティ(フランス・羊)

 香りよく、広がる旨み。白と合わすのはちょっと好みではなくて、赤(2)。

 サン・シモン・ダ・コスタ(スペイン・牛)

 スモークの香りがとてもよいハードチーズ。これも赤(1)と合わせるのがおいしかった。ハードリカーにもよさそうです、と先生。

 エクラ・ド・ニュイ(フランス・牛)

 熟成の進んだウォッシュ。かなり好みが別れそうだけれど、わたしは好き。これもやはり白とは合いにくく感じ、しっかりした赤(1)と。

 ブルー・デ・コース(フランス・牛)

 ロックフォールの牛版とも言える。同じ製法のチーズ。甘いデザートワインと合わせたいところだけど・・・。熟成した赤(2)ともよかった。

 サント・モール・ドゥ・トゥーレーヌ・トレ・セック ムニエ熟成(フランス・山羊)

 中心のわらが取れないほど、ぎゅっとしまっている。さすがムニエさんのチーズと言うべきか、シェーブルの魅力がいっぱい。これもやはり白とは好みでなくて、赤(1)がよかった。

 いろいろと一度に合わせてみて、甘いデザートワイン以外の白とチーズを合わせるのはあまり好みでないかもしれないということを新発見した。白でも、樽香の強いものなら、また違うかも。いろいろと自分でも試してみたい。

 いろいろと勉強できて、今後の楽しみも増えてとても楽しかった。ありがとうございました(^^)。  

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vendredi 26 juin 2009

夜のお菓子

 明日出す新着図書の準備をしたり、二ヶ月に一回の幼・小向きの配布物を作成したり、電話をしたり、こまごまとした仕事をあれこれ。

 端末の一つで新着図書のリストを打ち上げようと、いつものように帳票指示を出してしばらく他の仕事をして待っていた。ふと画面を見ると、見慣れぬ画面が。ウインドウが何枚も重なって、一番上には「コンパイルエラー」の文字。なぜか勝手にVBのエディタも立ち上がっている。え~、何これ。ちゃんとコンパイルしろ!・・・この間までちゃんと動いてたくせに。N女史の、「だんだんおかしくなっている」疑惑は本当かもしれない。

 何度やっても再起動させても同じ。この端末だけ。あ~あ~、めんどくさい~。元締めに報告しないといけない。ハードコピーを取って、FAX書く。こういうのって、言ってもすぐには治らないしねぇ。。不便だなあ。もし館内に、不具合を起こした箇所を見つけて治せる人がいても勝手にさわっちゃいけない。たぶん。帳票打ち上げたい。でもどこの端末もふさがっている・・・。悲しき端末難民である。 Capteznb_2    

 はあ。休憩。

 F山M治追っかけ活動より帰還したMさんのおみやげのうなぎパイが今日のおやつ。これは子どもの頃から、一、二を争うくらい好きなおみやげ菓子なのだ。新幹線の中でも販売していたため、母が東京方面へ出張に行くたびにねだっていた。

 VSOPよりも断然こちらの普通タイプのがいい。類似品はあちこちで作られているけど、たいていまずい(笑)。春華堂ばんざい!

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mercredi 24 juin 2009

燻製と熟成

 久しぶりにごうやんさんとワインバー。新しいお仕事、忙しいのかな~ってずっと気になっていたのと、ちょっとお菓子関係でお話したいこともあったので。おいしいワインとお料理とおしゃべりで、変わらず楽しく過ごせてとてもうれしかった。バーには新しいアルバイトの青年がおられた。

 降りそうで降らない、蒸し暑い夕方。わたしはトリンバックのゲヴュルツトラミネール、ごうやんさんはミッシェル・アルノーで乾杯。よく冷えた白ワインがおいしい季節。そう言えば夏至も済んで、夏。日差しがいつまでも残る夏の宵は良いものだ。室内での冷房地獄にさらされないこの時期は、一年で唯一わたしが「暑い」と言う時期かな。だから珍しく今日は素足にサンダル。003

 アミューズは、鶏胸肉のサラダしらすのペースト

 しらすのペースト、これ毎日作ってない??と聞くとそんなことないですよ~とのこと。わたしこれに当たるの4回目くらいなんだけど・・。かなりの高確率(笑)。

 二杯目はわたしの大好きなブラン・ド・ノワール、ミッシェル・アルノー004_2 

 ホワイトアスパラガス。しゃきしゃきと歯ざわりも楽しいアスパラガス。

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 ミンチと万願寺とうがらし、トマトのキッシュ

 生で入れたという万願寺はほどよく火が通って柔らかい。ほろ苦いのが大人の味かな。

 先日キッシュ・ロレーヌで大失敗。ずぼらしてパート・ブリゼを作らないで市販のパイシートを使ったから割れ目ができてアパレイユがもれてしまった。今度からきちんと作ろうっと。・・・という話で、Fシェフとごうやんさんとわたしで生地の作り方の工程が皆違うのがわかっておもしろかった。一度、Fシェフの工程で作ってみよう。006_2

 子羊。今日のワタシ的一皿はこれ。ピンクに美しく火の入った部分はもちろんおいしいけれど、外側のよく火の入った部分が香ばしくてとてもおいしい。聞けば、焼く前に軽く燻製にしているのだとか。納得。Fシェフは研究熱心。

 ワインは、マルク・クライデンヴァイス ペリエール コスティエール・ド・ニーム 2006

 マルク・クライデンヴァイスはアルザスの生産者だけれども、南仏でも作っているらしい。Oソムリエが、レクチャー用のきれいなフランスのワイン地図を見せて説明してくれる。これはわかりやすくって楽しい。ラングドック地方かあ・・・。南仏って行ってみたいなあ。濃い赤ワイン、パスティス、ロクシタン。明瞭なア音がわかりやすいお国訛り、ミストラル、オリーブ油を使った地方菓子。007

 牛テールの煮込み。これもおいしかった。とろとろ煮込まれたお肉はほんのりワインの甘味。

ワインはシャトー・ル・ピュイ 2005。ボルドーのビオディナミ。何でも、1610年から農薬を使っていないのだとか??

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 チーズいろいろ。

 左から、マロワール、ペコリーノ・サルド、クロミエ、ブルー・ド・メメー、そして何だと思います?一番上の黒いのは(笑)?

 出てきたときから二人とも目が点(笑)。何このこんにゃくは~??

 正解は、強力・約二ヶ月熟成 セルシュールシェール

 うそやろ~!なんでこんな色になるのん(笑)?? 「これでワイン5杯はいけますよ」、とのことで、当然ながら最後に食べることにする。「チーズ好きな人にしか出しません」。

 ・・・・・・。さあ、きましたけど・・・。ナイフを入れると案外柔らかい。・・・うん。ミルキーと言えばミルキー。かなりぴりっとした刺激。でもレーズンのパンと合わせると刺激が和らいでよく合う。

 チーズと合わせるのは必ず甘いワイン。今日はチリのレイトハーヴェストのワインだった。ごうやんさんお菓子の達人なのに、甘いワインは苦手とか。これは新たな発見。

 *ワイングロッサリー・ワインバー

  京都市中京区六角通新町西入ル

  TEL 255―0117 日・第三月休

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mardi 23 juin 2009

ファー・ブルトン

 ここ数日、夜に激しく雨が降って朝には上がるというパターンで、今日も朝から真夏の日差し。髪が伸びてかなりボッサリーノなのが気になっていたので、ようやく重い腰を上げて朝から散髪に行く。おっちゃん化と世捨て人化があまりに進行するのもどうかと思って。蘇えれ、女子の魂。

 遅めのお昼は、自転車に乗って、三条柳馬場に新しくできたカフェ・バスティーユに行ってみる。日に焼けるのがいやなので、長袖を着て首には巻物。炎天下では半袖よりも白い長袖の方が涼しかったりする。アラブの人に学ぼう。

 新しいカフェは、なるほどフランス風。自家製パテのバゲットサンドのランチを頼んでみた。サンドウィッチと冷たいコーンスープのカップのワンプレート。それと飲み物。せっかくなので+400円でデザートもつけることにした。Cah39iuy_2

 ファー・ブルトン ヴァニラアイスクリーム添え

 ファー・ブルトンは、ブルターニュ地方の地方菓子で、ファー(far) とは「粥」の意。たぶんファールと発音すると思うけれど、実はファーかもしれない。ブルトン語は知らないので。

 卵・砂糖・小麦粉・牛乳などを混ぜて焼く・・・と言ったらほとんどのお菓子はそうだけれど、言ってみればフランのアパレイユとかカスタードクリームにたくさん小麦粉を入れて焼いたような、もちもちっとしたまさしく餅のような食感の生地。底にはふっくらと煮たプラムが敷いてある。ふわっとラム酒の香り。

 カヌレ・ド・ボルドーと似た味と食感。ボルドーもケルト人とゆかりの深い土地なので、共通点がある、というかお菓子の起源が同じなのかもしれない。このように地方菓子はおもしろいので、いつかフランスの地方菓子を巡る旅をしてみたいものだと思う。

 食後のコーヒーを飲みながらしばらく読書。読んでいる本に、「実際、ものを知れば知るほど読んでない本は増えていく。」という一節があり、深くうなずいた。

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dimanche 21 juin 2009

父の日

 明け方、雪と氷に埋もれた自分のベッドを掘り起こすという変な夢を見て9時に起床。オレンジのケイクとコーヒーの朝食の後、夕方には弟たちが来るので(一応、客)洗濯をしながらすぐに掃除に取り掛かる。しばらくさぼっていたので、いくらなんでも・・・な状態だったので。今日のBGMはボンジョヴィの最初のアルバム。Runaway とかが入っているもの。そのうちドラマの主題歌に使われそうな曲がいっぱい。作業をしながら昨日の残り物の焼き飯を食べる。すべて終えたらやっぱり何のトレーニング後ですか?というくらい汗をかいたのですぐシャワー。ほっこりしてベッドで本など読んでいるうちに寝てしまう。

 すると開けた窓から容赦ない騒音。けたたましいサイレンの音にヘリコプターの爆音。何事かと表を見に出て行く裏の家の人の声・・・。あとで聞いたところ、近所で事故があったとか。乗用車が大破し、大通りが一車線通行に規制されるくらいの事故。けっこうな騒ぎだったのに平気で寝ていたわたしは、核爆弾が落ちても、知らずに死んでいるだろう。目が覚めてから、買い物に行く。夜半の雨も朝には上がり、午前中は曇り空だった空も、午後からは真夏の日差しだ。

 帰ってすぐに料理に取り掛かる。父はわたしの料理が食べたいのだそうだ。毎日食べているのによくいやにならないことだ。夕方、弟夫婦が来る。002

 弟たちにちょっと手伝ってもらって、8割方料理ができたところで、エリック・ロデズのゼロで乾杯。ブリュット・ゼロなのにこの豊かな果実味と甘味には驚かされる。005

 父に、郷里、会津の酒、飛露喜を贈呈。弟夫婦からはポロシャツをもらって父は喜んでいた。

 料理は、お刺身(大とろ・平目・鯛・鮪の赤身・はまち)、キッシュ・ロレーヌ、海老フライとタルタルソース、サラダ、日本酒に合わせてミモレットと、デザートはトモちゃんからの佐藤錦。

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 タルタルソースは、家の者は皆おいしいと言ってよく食べるので、どんぶり一杯分作る(笑)。基本の材料のほかにディルと赤こしょうを入れる。ディルは、魚のハーブとも言うそうだが、よく言ったものだと思う。海老のほかにサーモンのフライにもこのソースはよく合う。

 自分の老いももちろんそうだけれど、確実にそれより早く、親の老いはやってくる。ぼちぼちきょうだいで話をしておくのもよいことだろう。父の日。これも親孝行の内である。 

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samedi 20 juin 2009

プロペラ/オレンジのケイク

001_2 幼児・児童向けの行事のある第三土曜日。今月はN女史とわたしが担当。一冊ずつ絵本を読む。わたしは明日の父の日にちなんで、『きんようびはいつも』というアメリカの絵本。N女史は梅雨にからめて『あめのひだいすき』。読む絵本のチョイスも、対象の年齢層、画面の大きさや構成、話の長さ、などいくつかのポイントはあるが、読み手の好みというのも大いに出るものなのでおもしろい。

 その後で、ストローでふっと吹いて飛ばすとくるくる回って降りてくる、菩提樹の実のような動きをするプロペラを作った。まあ、たわいもない工作なのだが、たわいもないからと言って油断ならない。妙におもしろいのだ。もちろん子どもは喜ぶし、他の人がやるものを事前に見せてもらうときなど、わたしもうっかりすると大受けしてしまうときがある。002_2

 遠路はるばるごうやんさんご来館。お会いするのもほんとに久しぶりだったが、お元気そうで何より。近日中にゆっくり会いましょう、ということにしたのはよいけれど、押し寄せる作業のため、ほとんどお相手もできず申し訳なし。

 オレンジのケイクをいただく。いついただても、ふんわり、しっとりのこの上ないほどの安定した仕上がり。こんなふうにわたしも常に安定して上手に焼ければいいのだけれど・・・と思う。初心者はしばしば目もあてられないもの作る。趣味でそこそこ作る人は時折とびきりおいしいものを作る。プロはいつも一定のレベルの品質を保つ。うまくなる道はただ一つ、繰り返し自分の手で焼いてみるということしかない。

 最近、四半世紀も前のなつメロばかり聞いている。このあいだかもめさんが、キムタクのドラマで、ヴァンヘイレンのジャンプ使ってる・・・、と言っていたドラマのオープニングをたまたま見る。父がザッピングしていたのだ。これか~と思ったが、キムタクには今も昔も興味はない。ヴァンヘイレンも悪くはないけれど、わたしはアメリカより断然ヨーロッパ系が好きだった。どうせなら、ヴァンデンバーグとか使えばいいのにな、と思う。

 ということで、ヴァンデンバーグの HEADING FOR A STORM (誘惑の炎) を引っ張り出して聞く。これも大昔ほんとによく聞いたアルバムだけど・・・。当時はわからなかったが、今聞くとけっこうキャッチィなところもそれはそれでよいなと思う。

 この系のなつメロは非常に掃除のBGMに向いている。台所の後かたづけをしながら聞いていたら、勢いが付いてシンク周りの掃除に 突入。エイドリアン・ヴァンデンバーグさんありがとう。終わった後は何のトレーニング後ですかっていうくらい汗をかいたけれど、おかげさまでどこもかしこも磨き上げられてぴかぴか。どうだ、これがオレの台所さ!!という感じ。明日は父の日企画で弟たちもうちに来る。また料理をたくさんして汚れるんだけどさ~(笑)。

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jeudi 18 juin 2009

ごはん会

 声をかけていただいて、遅番終わって、T子様邸でのごはん会にお邪魔する。今日はお好み焼き、とのこと。Fさんご夫妻によるかなりサプライズな演出(?)だったのでわたしもドキドキ(笑)、すみません・・。

 T子様、Kさんにもごあいさつの後、ラルマンディエ・ベルニエのシャンパーニュをいただいて乾杯!キッチンはお好み焼き返しでにぎやか。「失敗や~!!」との声に見に行って見ると、勢い余って海老がフライパンから飛びだしていた。なんて活きのいい海老なのだ。お好み焼きには何がいい?とT子様が出して来られたのはローソン・ドライ・ヒルズのロゼ。ロゼを飲むのほんとに久しぶり。さらに、バルバレスコや、ミッシェル・ゴヌーのブルゴーニュ・ルージュが少し。さすがに豊富な品揃え(笑)。

 次はFさんスペシャリテ、「バター醤油焼きうどん」。バターで豚肉と玉ねぎを炒めていったん取り出して、さらにバターでうどんを炒めてお醤油で味つけ。けずり鰹を少し。シンプルなのにおいしい。具なしでうどんだけでもよいのだとか。家でもやってみよう。さらにお好み焼き、ねぎ焼き、とFさんご夫妻、八面六臂のご活躍。

 ロゼがもう1本。ちょっと珍しいかもしれないボルドーのロゼで、ロゼ・ド・パヴィ・マカン。おいしかったのでしっかり名前を覚える。お手ごろ価格だそうなのでわたしも買おう(笑)。チーズもいただいた。ブルー・ド・メメーに、北海道のシェーブル。わたしとKさんは、パッケージの子山羊の絵にちなんで「ユキちゃんのチーズ」と呼んでいる。

 楽しくて、時間のたつのを忘れるくらい。。。遅くまで本当にありがとうございました。

 人と人とのつながりの「有り難さ」がさらにわかった日でした。

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mercredi 17 juin 2009

プリンカフェ

 実りなき交渉の席に前後合わせて拘束されること3時間。とどのつまりは、「お金がない」「お金がない」「お金がない」ということに尽きるのね?上部組織から下部組織まで、「お金がない」のフラクタル。お金がないのはほとんどそうだよね。どこへお参りに行っても弁財天が大人気だし。みんな必死でお札まで水で洗ってるよ。でも弁財天はほんとは音楽と、さらさら流れる水の神様だと思うよ。。Cakarwj6_2 

 解放されたのは午後6時。リニューアルした西友で買い物して帰ろうっと、と三条会へ。歩いていると、新顔の「プリンカフェ チェルシー」なる小さな店があったので覗いてみる。いろんなプリンがたくさん。小さなイートインのテーブルがあったので、ちょっと派手目のプリンにもひかれたけれど、ここはオーソドクスに、濃厚プリン(ミニ)を食べてみた。名前のとおりしっかりした固めのプリン。疲れたので甘いものがおいしいなあ。。

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mardi 16 juin 2009

燔(ひもろぎ)

 久しぶりに会うマダムUとともに、ブライトンホテルのにてランチ。ひもろぎとは、神社などを建てないで神を祭るときに神の依り代にするために立てられる木(人の場合は、かんなぎ、と言うか?)、のことらしいが、変わった名前だなあ、と思っていた。しかし「ひもろぎ」という言葉は神に供える肉や魚などの供物、という意味もあり、また「燔(ばん)」という文字の字義は、炙り焼く、ということらしいので、ここまで来るとようやく、だからなるほど鉄板焼店の名になるのか、と腑に落ちる。考えたので疲れた。

 待ち合わせ場所にマダムUは分厚い活字二段組の本を読んで待っていてくれた。聞けば、奥泉光全作読破計画推進中とか。暑いが徒歩(かち)にてブライトンホテルへ。

 鉄板の前の席に案内される。専属の焼き手となってくれるシェフにあいさつ。どうもこういう一対一(正確には二だが)というのは試合とか、何かのお稽古のようなノリになってしまうようだ。このシェフは、塩や胡椒の瓶を投げてキャッチしたり、そういうパフォーマンスはしないだろう、たぶん。

 のどが渇いたので冷たい飲み物を。マダムUはポメリー。うむう、泡ですか(笑)。わたしは作り手は覚えていないけど、シャサーニュ・モンラッシェ。これがしっかり樽味でおいしかった。001

 前菜。海老のテリーヌ、いかの中華風、オレンジ風味のクリームチーズ

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 ほたて貝柱の香草パン粉焼き トマトソース しめじ チンゲンサイ バジルオイルとバルサミコ

 ほどよく火の入った貝柱の甘味とこんがり香ばしく焼けたパン粉。

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 お肉はフィレ。二回に分けて焼いてくれる。焼きかげんはレアで。薄くスライスした食パンだこんがり鉄板で焼かれてお皿の上に。ほどよく肉汁と脂のしみたこのトーストが後に・・・。

 お肉につけるものとして、塩・香りのいい胡椒・わさび・にんにくしょうゆ・おろしポン酢などたくさん用意してあった。また小皿に盛られたにんにくチップは、そのまま食べてもおいしい。      

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 豆腐のサラダ

 このインターバルを挟んで、二回目のお肉。

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 さきほどのトーストが、もやしのロールサンドとなる。

 具は炒めたもやしと粒マスタード入りのタルタルソース。おいしい。。。もやしなのに(笑)。

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 焼き野菜。長芋、にんじん、玉ねぎ、甘長、かぼちゃ、唐辛子入りこんにゃく

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 最後のお楽しみはガーリックライス。中に入るお肉も、フィレのはしっこ。高級。。。。卵と葱と香ばしいガーリック、にんにく醤油で味つけ。

 赤だしと香の物とともに。ぱらっとして香ばしくておいしいわあ・・・。

 クー・オ・ミディでのケーキセットがデザートとして付く平日限定のおトクなコースだったので、専属で焼いてくれたシェフに、「礼!」「ありがとうございましたあ!!」と、試合後、または稽古後の挨拶をしたい衝動にかられながら、着物姿のお姉さんに案内されてクー・オ・ミディまで。008  

 ケーキの見本を持ってきてくれるところは好きだな。つい視線も鋭く、ケーキの構成について質問してしまう。そこに妥協はない!!

 コーヒー(お代わり自由)と、マダムUは抹茶のプリン、わたしは、八つ橋シュークリーム

 多分にキワモノであると思ったが、八つ橋の風味はつまりシナモンである。シナモン風味のシューなら、そうキワモノではないと思い直したのだ。シュー生地の中にカスタードクリーム。その中には生八つ橋とあんこ、こんもりとした生クリームには八つ橋が突き刺さり、上に乗ったシュー生地にはニッキ粉がふりかけてある、といった構成。

 ゆっくりとおしゃべりをしながら、長時間過ごす(笑)。松本の「大信州」というお酒をいただいた。ありがとう(^^)!

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dimanche 14 juin 2009

おこげ

001  夕方近く、Fさんご来館。東京出張のおみやげをいただく。喜八堂というお煎餅屋さんの、喜八おこげ。ほんとによ~く焦げてます(笑)。でもこれが香ばしくておいしい。お米と醤油のみの自然な味。裏を見ると、野田のお店?お~、醤油の名産地・・・と思う。いいや名産地は龍野だとおっしゃる向きもありましょうが、焦がしておいしい濃い口醤油は、やっぱり野田。

 ごちそうさまでした(^^)。

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samedi 13 juin 2009

かつめし

025 今は、B級グルメで町おこし、というのがブームになっているようだけれども、けっこう前から、この加古川のかつめしはそこそこ知られていたかもしれない。どういうわけか加古川にしかない食べ物として。そう、なぜか加古川限定で、近隣の明石とか姫路とかにはない(たぶん)。

 初めて食べたのは5年ほど前になるかな。わたしはそこにしかないご当地メニューというものが大好きなので、明石に出張した折に足を延ばして食べに行ったのだった。そして今回は、巡礼の後に新快速を途中下車。山を降りればどっぷり世俗に帰るのであった・・・(笑)

 「かつめし」というのは、お皿に盛った白ごはんに、切ったビーフカツをのせて、ドミグラスソースベースのたれをたっぷりかけたもの。このたれに、各店工夫を凝らしているらしい。ライスではなく、めしであるから、おはしで食べる。どちらかと言うと、がっつり、庶民系(こういうマトリックスを作ったらおもしろいかもしれない)の食べ物だ。

 似たような系統の食べ物で思い浮かぶのは、根室のエスカロップ(略してエスカ)、長崎のトルコライス、岡山のソースカツ丼(ソースカツ丼はいろんなところにあるけど岡山の)、京都は下立売大宮のキッチンゴンのピネライス、そのもうちょっと上の千疋屋の欧風ビーフカツ丼とかね?わたしはドミグラスソースが大好きなので、こういう食べ物はみんな好き(笑)。027

 今回行ったのは、旭食堂という、なんともまあ昭和な感じのいい味出してる老舗。外観もそうだが内装はもっと昭和、ただし40年代まで、といった感じ。もしや、ねらっているのか、という疑惑もないではなかったが、お店のマダム、というかおばちゃんを見れば、そういうあざとさはみじんもなし(笑)。

 JR加古川駅正面のまっすぐ伸びる大きな道を進み、ヤマトヤシキを越えたくらいに「寺家商店街」という商店街があるのでそこを曲がってまっすぐまっすぐ。店が途切れてもまっすぐ。住居表示が、「本町」に変わったくらいのところにあるので、機会があればどうぞ。かつめしは800円。

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vendredi 12 juin 2009

第二十七番 書寫山 圓教寺

  はるばると のぼれば書寫の 山おろし 松のひびきも 御法なるらん022

 西国三十三所の西の端、札所の旅もついに播州へ。JR姫路駅から書寫山ロープウェイの乗り場まで住宅街を通ってバスで行く。なぜかこの辺りはちょっと大きめのティールームというかコーヒーハウスといった感じの店が多いような気がする。乗り合わせた女子学生が課題か予習かができなかったようで、「先生にしばき回される~」と言っているのにそこはかとなく播州を感じつつ、30分弱で乗り場に到着。ロープウェイに乗れば、書寫山は371mの低い山なので、4分ほどで山上駅。降りて仁王門まで急な坂を登る。004

 仁王門からさらに山道を登っていくと、本堂、摩尼殿へ登る階段がある。よくパンフレットにもなっている場所だけれども、やはりすばらしい構図と言いましょうか、何とも絵になる風景だ。下から眺める木組み(?)が圧巻で、ちょっと清水の舞台を思い出させる。

 御本尊は、六臂如意輪観世音菩薩。秘仏で、通常は毎年1月18日のみにしか御開帳されないが、今月30日までは、四天王像と共に、内陣の深くまで入って、間近で拝観できる。しかも入山料500円以外は追加料金なし。これはすべての建物でそうだったのでうれしかった。

 御本尊は一度焼けてしまっているとかでまだ新しかったが、優しいお顔をなさった木の観音様だった。四天王像は古く、平安時代の作であるとか。お寺の人の話では、この観音像のほかに、絶対秘仏となっている観音像があるそうで、近年では開基、性空(しょうくう)上人の1000年(?)の御遠忌のときにあったきりでこれから先も御開帳の予定はないとか。死ぬまでには拝みたいものだ。 010_2    

 いつものようにたどたどしく小さな声で般若心経の後、御朱印ゲット!

 ここまではどちらかと言うと体力を使わないイージーなコース。前回は三十三所きっての難所と言われる施福寺へ行っているのでそう思うだけかもしれないけど。

 ところが、さすがは西の比叡山と呼ばれる巨刹、ここからの行程が長かった。受付で山内のマップをくれたので見ながら山内を巡る。大体が山道で、人っ子一人いない場所も多々。すごいなあ、と思いながら歩いていると、   014_2                  

 突然視界が開け、大きな建物が三つコの字に建ち並ぶ広い場所に出た。三之堂(みつのどう)という場所だ。大講堂食堂(じきどう)常行堂の三つが並んでおり、特に食堂は長堂(ながどう)とも呼ばれる長さ40mもある建物で、圧巻だ。ここは珍しく2階建てで、1階が一般向けの写経の道場、2階が宝物館になっており、ちょうど6月いっぱいまで、部分ではなく全編を公開するのは初めてという、「書寫山縁起絵巻 絵・詞 各一巻」(江戸時代)を公開していた。

 また、講堂では、このたび国の重要文化財となったという性空上人の像が二体、特別公開されていた。その内の一体は鎌倉時代に作られたもの。像の前に頭部のエックス線写真がおいてある。頭部に何か入っているようで、その写り方がいかにも頭蓋骨みたい・・・。何が入っているのかと、お寺の人に聞いてみると、どうやら性空上人のご遺骨らしいとのこと。昨年、エックス線写真を撮って調査したところわかったのだそうだ。非破壊検査?

 開山堂は工事中であいにく見られなかったが、結局山道を歩くこと2時間半、山内のほとんどすべてを見て回った。門まで降りて山内の地図板で確かめると、頂上近くの白山権現まで行っていた。

 前日まで上醍醐に登るつもりでいたところを急遽変更したのだが、そのおかげで6月中しか見られない宝物をも見られたのでとてもよかった。観音様の、今来なさい、というお導きだろうか。あまり予備知識もないまま行ったので、その大きさ・広さに驚いたしだい。ラストサムライのロケ地だからか、外国人もちらほら、あと、若い学生風の男の子もいて、他の札所(京都の清水寺とかは別)とは違った雰囲気だった。

 ここはぜひ、再訪してみたい。

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jeudi 11 juin 2009

左馬/失敗作

 出勤するやいなやのフルスロットル、開館からいきなりロケットスタート。ほんとに木曜日の朝ってやつは・・・。

 どんどん人が来たので、「米価の変遷を調べたい」「塩昆布の作り方」「左馬(ひだりうま)の由来」・・・などなど、楽しいレファレンスも多数。

 中でも左馬のレファレンスは興味深かった。簡単そうに見えて、これはなかなかの難問のようで、すぐに回答が見つかりそうで案外見つからないという典型的な事例かもしれない。

 ふと思って、国立国会図書館のレファレンス共同データベースを覗いてみると、同様の事例が4件も出ていた。それぞれに苦戦しているようで、天童市の観光課から資料を取り寄せたりしている例もあった。ざっと見たところ、『隠語辞典』 楳垣実/編 東京堂 1956年くらいが、一般に当たってみられそうな資料ではある。

 この事例は、国立国会図書館でも『図書館雑誌』(日本図書館協会)の89巻3号 1995年3月号 p.175 に紹介しているそうで、そのことからもこの事例のおもしろさが(と言うかやりにくさ?)がわかるような気がする。詳細はこちらにレファレンス共同データベース内)。002

 ちょっと疲れて帰ったので、夕食後に昨日作ったチーズケーキを食べる。少しずつ残っていたオレンジマーマレード、たんかんマーマレード、オレンジピールを混ぜて作った、オレンジのチーズケーキだ。

 でもこれは失敗・・・。小麦粉を入れ忘れたのだ。気が付いたのは生地を型に流して、オーブンに入れてすぐ。痛恨の一撃だ。たった大さじ2杯の小麦粉、されど大さじ2杯だ。お菓子の配合は本当にデリケートなもの。味はよかったけれども、食感がよくないケーキになってしまった・・・。残念。

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mardi 09 juin 2009

アルザス

 同じ京都に住んでいながら、なぜか東京や大阪でしかお会いできていなかった arinko さんと、ついに京都で会うことに。ご一緒したのは一乗寺のアルザス。arinko さんと言えば、旧ブログ、「パンが無いならケーキをお食べ。」を長く楽しく愛読させていただいていた。そして満を持してこの3月に週一回のカフェとウェブショップをご開業。新しいブログで書いておられる「工房ができるまで」がおもしろい。食の安全の問題がクローズアップされてから、保健所の認可もさらに厳しくなっているみたい・・・。

 カフェの話やお菓子の話や来し方のことなど、旧知の友のように、時間のたつのを忘れるくらい親しく、楽しくおしゃべりさせていただいた。いろいろな経験をして来られて、奥行きと幅がある方。そしてもちろんパワーがある。

 京都のフランスは、木屋町のオンズか、ここアルザスかっていうくらいにフランス(笑)。小さなお店で感じのよいご主人が一人。もうちょっと近かったら足繁く通っていると思う。

 arinko さんはお酒を飲まれない方のでわたしだけワインをいただく。白はシャルドネ、赤はシラー。アルザスのワインを飲みたかったのだけれども、グラスワインは一種類のみだったのが少し残念。と言ってもたくさん飲んだけど(笑)。

 メニューを見てあれこれ吟味。タルトフランベは前日までの予約限定になっていた。006_2      

 にんじんのサラダ。細く切った、あるいはおろした(ラペ)したにんじんをヴィネグレットで和えた、典型的なフランス料理。シンプルだけどおいしいから好き。量もたっぷりで健康にもよさそう(笑)。

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 パテ。なんと分厚いトランシュでしょうか(笑)。付け合せのコルニションも気前よく。008

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 山盛りのパンと共にもりもり食べる。

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 豚頭肉(tête de porc)の煮込み。好みでケイパー入りの酸味のあるソースをつけて食べる。二人とも、こってりした煮込みを想像していたのだけれど、これはあっさり、ポトフのよう。後からこれは、ベックオフというアルザスの郷土料理であったことを思い出す。

 赤身は柔らかく、脂身はぷるぷる。しっかり煮込まれているのに、お肉の味はしっかり。じゃがいもにも味が染みて、おいしいこと・・・。011

 おいしいし、もうちょっと何か食べましょう、と、アッシ・パルマンティエ。鉄製のお鍋がぐつぐつ言って運ばれてきたときには、一斉に歓声。「きゃあ、おいしそう~」(笑)。熱々をはふはふ言いながらパンと共に。当然、わたし一人ワインも進む(笑)。

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 当然食後の甘味もはずせない。甘味のメニューは黒板に。ヌガー・グラッセを一つ。arinko さんのヌガー・グラッセとはまた違って、四角く固めておらず、ざっくりふんわり、アイスクリームのようにクープに盛り付けてある。ラムレーズンがたっぷり入って、ラムが効いている。大きめの飴がけアーモンドがかりかりと、クロッカン。

 最後はコーヒーを飲みながらさらにおしゃべり。楽しいひと時をありがとうございました(^^)。また大阪のカフェで、京都のおいしいもの屋さんで、お目にかかりましょう!

 *アルザス

 京都市左京区一乗寺西閉川原町29―9

 TEL 723―2703 水休

 お会計でびっくり。やっぱり安い~! 

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dimanche 07 juin 2009

濃きなこ

Cai71zgj  職場のM嬢の東京みやげ、今回の限定は、キットカット濃きなこ。袋をあけるとなるほど、きなこの香り。でも食べれば濃きなこと言うよりはふつうきなこ?

 ただきなこがなんで東京限定かっていうのはよくわからないなあ・・・。

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samedi 06 juin 2009

ぱん屋 kokoro

Img022_2 弟の車に乗せてもらって、神戸の北の方、鈴蘭台へ。ゆうちゃんのお店、ぱん屋 kokoro初訪問だ。中国道が13キロの渋滞らしいので、名神をそのまま神戸へ。ユニコーンのCDを1枚聞く間に神戸についた。

 弟は「高速料金1000円」などいらんことだと言う。理由は、交通量が増えてエコじゃないし、急いで早く目的地に行きたいから高いお金を出して高速に乗るのであって、渋滞して動かなければ高速の意味がない、トラックは対象外なので増えた車のせいで流通が滞る恐れがある・・・など。同感。

 ふだん車で遠出をするということがほとんどないので、いつもと違う交通手段で行けば新鮮だ。高速から景色を見ながらあれこれ談義。やはり土地土地には近場と言えどもちょっとした地形や風土の違いなどもあるので、いろいろ気付いたり考えたりすることがある。街の中に入るとまた由緒ありげな地名がたくさんあってそれもおもしろい。わたしは三宮以外に四宮(よのみや)などもあるということを今日初めて知った。こうしてわたしなりに、この世の事物を懸命に理解しようとしているのだろう。この年になってなお、というのがどうなんだ、とは思うけれど。005_2

 鈴蘭台の駅からほど近い場所にある、小さなかわいいお店。見ればレジでお客さんが行列になっていたのでしばらく外で待つ。お店を手伝いに行っているトモちゃんも、お母さんも生き生きと笑顔で、感じのいい接客をしている。その間にもお客さんがどんどん入って行ってなかなか途切れない。商売繁盛のようで、何よりだ。おかげさまでリピーターになってくれている方もいるそうだ。

 ようやく間ができたので、中に入って店主・ゆうちゃんを初め皆さんに、と言ってもファミリービジネスなんだけど(笑)、ご挨拶。お祝いの言葉を申し述べる。009_2 007_2

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 いろいろな種類のパンがかわいらしくディスプレイされた店内。これだけ多種類をほとんど一人で作っているのだから、ゆうちゃんの仕事量はハンパではないはず。おかげさまで作ったそばから売れていくのだそうだ。奥の工房で黙々と作業を続けるゆうちゃん。値段も良心的。サンド類もあって、コロッケやハンバーグなどの具材もすべて手作りでおいしい。大きなコロッケロールなど、180円だ。

 いろいろあって迷うなあ・・・と思いつつ、パンを買う。クロワッサン、甘夏のデニッシュ、ミートソースのデニッシュ、レーズン食パン、自慢のクリームパンとチョコレートクリームパン、コロッケロールとハンバーガー。

 弟と二人で、どこかの公園ででも一部をランチにするつもり。結局西宮名塩のSAで 食べることなったけど。いい年をしたきょうだいが、半分こしてパンをかじるってそうないよなあ・・・(笑)。010

 夜になってトモちゃんが、朝買えなかった食パンと、クロワッサン・ダマンドとショコラ・ダマンドを持ってきてくれた。こんなヴィエノワズリにはほんとに目がないので、ショコラの方を半分だけ、コーヒーと共に食べた。ああ、さくさく(笑)。手がかかっているのよ、このヴィエノワズリは。

 わたしは今、パン屋難民だ。家の近くにも職場の近くにも、毎日の行動範囲に気に入ったパン屋がない。ゆうちゃんの店を誘致したいくらいだ(笑)。

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vendredi 05 juin 2009

うさこちゃんとまんびき

 雨の一日。利用者も少なく、朝は主にカウンター業務、午後はほぼ事務室の自分のデスクで作業。第二便のブックメールの処理すべてと利用者への電話とFAX、予約取り置き棚への組み込み、これだけで2時間経過。15分休憩の後は明日出す新着図書の準備。原簿合わせ、付属資料付け、ラベル貼り、分訂や別置、旧版差し替え&書庫入れから、新着シール貼り、予約多数のものの検収と搬送まで。

 こうやって書き出してみると細々とした作業ばっかりで、ほんとに仕事というのはすなわち雑用の集合体なのだとあらためて思う。今の職場はカウンター内が狭いのであまり作業ができない。だから自分のデスクを作業台にしている。ごくふつうの事務机なのだが、ブックエンドで立てた2,3のファイルとクリップを入れた桃の形の入れ物、小さな卓上カレンダー、ハンドクリームのチューブ以外は置いていないので、常に広々としていて、大きな本のブッカーかけも楽々だ。道具を広げると、ちょっとした工房のよう(笑)。

 行事用の絵本を物色しにN女史がやってきて、「うさこちゃん」談義。新着図書に、「うさこちゃん」の新作が二冊入ってきたのだ。

 「うさこちゃん、万引きしてたわ」  「え~??ついに非行?!」 「うん。あの年で・・・」  

 「『うさこちゃんときゃらめる』。かわいいタイトルやなあ、と思って読むと、うさこちゃんキャラメル万引きしてるし・・・。」

 「最近の作品な、妙に教訓じみてるって言うか。。この前の『おかしのくにのうさこちゃん』もちょっと・・・」

 「そうそう。なんか最近違うよね。しつけ絵本になってる」

 「え?万引きしたらあかんって、それってしつけなん(笑)?」

 『うさこちゃんときゃらめる』は本国オランダでは2008年に出版されたもの。うさこちゃんは大好きなのだけれど、説教くささや教訓じみた部分がダイレクトに出た絵本はちょっとねぇ、好きではない。「わっかりやすう~」といった感じがいやなのだ。

 前みたいに、子どもの日常を何気なく切り取った作風のうさこちゃんが読みたいな。もう一冊の、『うさこちゃんのてがみ』の方がいいと思う。しかし、さすがはブルーナ、絵は秀逸としか言いようがない。

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jeudi 04 juin 2009

告白

001  遅番って二日続くとしんどいような気がする弱っちいわたし・・・。6時半に起きて玉ねぎをスライス。バターでじっくり炒めながら、パティシエタカギさんのパンケーキを作って、玉ねぎが飴色になるのを待ちつつ、またメープルじゅわ~、の朝ごはん。夕食用に、牛肉の赤ワイン煮込みを作るのだ~。時間があればあったでいらんことして遊び出すのでわたしはいつも時間がなくてあくせくしている。自業自得だ。

 わたしの留守中に、トモちゃんと弟が、ゆうちゃんの店のパンを持ってきてくれたらしい。今日はレーズンパンメープルのパン。薄くスライスして、赤ワイン煮込みと共にいただく。どちらかと言うと焼くよりもそのまま食べる方がおいしいかもしれないと思う生地だ。いつもほんとにありがとう(^^)。食後にコーヒー。あ、明日の朝の分のコーヒーがない。にゃ~っ!!

 湊かなえの『告白』、既に予約は1200件を超えている。たまたま二日続けて、読んだという友達の話を聞く。「ヘビーな内容」とKさん。

 「これだけすごいことになってるから読んどかなあかんかなあ、と思って・・・」と小豆。ん~。読んどかなあかんかなあとは思ってもなかなか食指が動かへん。。。「すぐ読めるし」。

 ふうん。で、内容はどうやったん?「ん~、誰が罪を裁くか?っていう作者の考えにはまあ共感できるけど。文章はねぇ・・・・。もうちょっとがんばりましょうって感じ?」

 もうちょっとがんばりましょうって、それって読むの辛くないですか。悩む・・・。

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mardi 02 juin 2009

塩釜を割る

 小豆の誕生日をパワフルな「うまいもの」でお祝い。さゝ木にて。いつものように建仁寺の中を通って店に向かう。やっぱりいいなあ、禅寺は。でも建仁寺は狭いと思う。

 大将は8月末に放映予定の「情熱大陸」に出るそうで、ほんとにほんとの3ヶ月「密着取材」なのだそう。おもしろそうだ。席に案内されて冷たいお茶で一息。今日は暑かった。

 定刻になり、「さゝ木劇場」の幕開けだ。002

 最初のお酒はお誕生日らしく、泡系で行きたいもの。月の桂のにごり発泡酒、「吃驚仰天」。度数8%とちょっと低めの日本酒だ。麹が下に沈んでいる。夏らしく、涼やかな青い瓶。名前を覚えていなかったので、以前ここでいただいたちょっと微炭酸の・・・と説明して出してもらった。いつもは飲み物を聞かれれば「冷酒」とだけ伝えて、セレクトされたものが出てくるのだけれど。

 お誕生日おめでとう!乾杯(^^)。

001_3  冷たい蓮根まんじゅう(?)

 蓮根の中には、羅臼のうに富山の白えびがたっぷりつまっている。すだちのジュレがけに、梅肉オクラ。蓮根のシャキシャキと中味のとろ~っがうまく合わさってとてもおいしい。

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 鱧の焼き霜 新玉 水なす

 やっと韓国のよい鱧が入ってきました、とのこと。皮の方に軽く塩がしてあって、身の方に軽くふりかけてあるのは炒って粉にした大徳寺納豆。野菜はお酢をして軽いピクルスみたいになっている。身はふっくら。焼き目も香ばしく、美味。鱧の骨切りの、しゃっしゃっという音を聞くと、季節が巡ったんだなあ、と思う。夏は大好きな季節だ。梅雨もまたよし。004

 鯛の潮仕立て

 鯛は広島のもの。わかめも中に。お椀は新しく作ってもらったものなのだそうで、蛍の模様が涼しげ。光が金蒔絵、羽は螺鈿。お椀を見るのも好き。骨と昆布のおだしがじんわりとおいしい。鯛の身は、お汁に入っているからとかではなくて、それ自体がジューシー。

 次のお酒は、群馬県は龍神酒造の、尾瀬の雪どけ。これは前に飲んだねぇ。005_2

 鯖(しょうが醤油で) ぐじ ぐじのうろこの揚げたの 大とろの握り

 ぐじは熟成3日。舌にからんでくるような、ある意味クリーミーと言ってもよいかもしれないくらいの食感。美味。うろこの揚げたのもかりかりと香ばしくておいしい。鯖はかなり苦手で、おいしいと思ったことが実はあんまりないのだけれど、この鯖は留保なしでびっくりするくらいおいしかった。大とろは言わずもがな。わさびの葉大葉の新芽も残さず食べた。006    

 活け鳥貝

 ぱしん!と大将が叩けば、お皿の上でくるっとカール(笑)。各自塩を振って食べる。鳥貝って食べたあとふと返ってくる香りが独特。ちょっとフルーツと言うか、瓜のような感じがあるような気がする。気のせいかもしれないけど。

007_2 煮穴子の握り

 穴子は岡山のもの。ほんのり温かい鮨飯。ほわ~っと口の中で穴子のよい香りが広がったと思ったら、身がほろほろ~っとほぐれた。・・・て擬態語ばっかりなのがいかにも関西人(笑)。しかしこのおいしさは官能的とも言えましょう。

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 うにの握り

 さっきの羅臼のうにと食べ比べてみて、と、これはちょっと珍しい、大間のうにとか。大将が、うにの鮨に海苔無用説を語っている。同感。わたしもいつも海苔の意味わからんって思ってた。

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 次のお酒は、廣木酒造の飛露喜の特別純米酒。日本酒に詳しくもないわたしが、このお酒知ってる・・・と思ったら会津坂下のお酒だった。だから知っていたのね。一口飲めば、どう表現していいかはわからないけれど、とにかくおいしい。これは会津出身の父のために父の日に1本贈呈しよう。

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 琵琶湖の鮎の塩焼き×2

 お酒を飲んでくださいというような料理が出るので困る(笑)。ほろ苦さがおいしい。013

 お誕生日企画(笑)、塩釜を割る小豆。なんだか鏡開きみたい。固くてなかなか割れなくて小豆は苦戦(笑)。

 塩釜の中に入っているのは・・・

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 大きな肝のソースとわさびで濃厚かつさっぱりと。

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 最後の料理は、みすじ肉のスープ仕立て

 ほんとにおいしいみすじ肉と破竹ずいきふき。熱々のスープの中で、いい感じにお肉に火が入っていく。ちょっと韓国風に、胡麻と胡椒を散らして。

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 御飯は今日も二種類。一つ目は、新しょうがと鰻の御飯。鰻としょうがって意外だったけれど、これがまた合う!

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 お漬物は、泉州の水茄子と、大根・白菜・柴漬け020 021

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 もう一つの御飯は、ごぼう御飯。隠し味におあげと細かく切った鶏肉が入っている。お代わりには大好きなおこげの部分をリクエスト。土鍋でこんな御飯炊いてみたいなあ・・・。022

 最後の最後、デザートは、抹茶のムースメロン・さくらんぼ・宮崎のマンゴー「太陽のたまご」のシャンパンジュレがけ

 さゝ木劇場もこれにて幕。二人ともすっかり満足。

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 満足、だけれどももう少しおしゃべりしたい(笑)。また建仁寺を抜けて、クープ・ド・ワイングロッサリーへと向かう。023

 わたしはルビーグレープフルーツのカクテルを。小豆にはきっと彼女好みだと思われる、樽味(笑)、ヴィルマールをチョイス。

 アミューズはメープルシロップをかけたアメリカンチェリーとレーズンクリーム

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 赤ワインもオレゴンとブルゴーニュ、タイプの違うのをそれぞれいただいて飲み比べ。

 ソムリエKさん&Sさんにいろいろとおもしろいお話をたくさん伺って大いに楽しませていただいた。なんでおたくなまでに話おもしろいのか(笑)。

 最後までいい夜。友達の誕生日をいっしょに祝えるってうれしいなあ。  

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lundi 01 juin 2009

メニメニハート

 衣替えの日。制服も今日から夏服。久しぶりに着る服って、かなり恐ろしい。びくびくしながら着てみる・・・・・。・・・・・・。セーフbaseball!!だからと言ってそれでいいわけではないのはわかっているので何とかしますよ、今月中にはsoon

 一週間の疲れが出て朝から不調hospital。土曜日と、日曜日は特に忙しく、カウンター最前線で、バックヤードで、久しぶりにマシンのように働いたからなあ・・・。頭の中にはスカパラの「太陽にお願い」が鳴り響き、脳内スカ状態でアドレナリン大放出。でも実は戦場のようになったカウンターも決して嫌いじゃない(笑)。

 村上春樹の新刊bookが異例の売れ行きとか。図書館でも、本日15時より予約入力解禁。どこの館でもすでに束になってリクエスト用紙がたまっているだろう。15時になるのを待ち構えて各館から一斉に予約入力。出遅れるとすぐに100人越え。ちょっとでも自館の利用者に早く提供せんと、皆がんばる。わたしも今回は準備万端整え陣頭指揮まで取って臨戦態勢。おかげさまでうちの利用者には早めに提供できるようになった。たぶんいずれは予約1000件越えが見込まれる勢いなので、ご寄贈喜んでお受けします。村上春樹の『1Q84』。

 朝から頭痛もするし、もう限界。帰りに近くの店で30分間マッサージをしてもらった。ぐったりして知らず知らずのうちに眠ってしまっていた。こういう日は特に帰ってから夕食を作るのがしんどいんだよねぇ・・・。

 令丈ヒロ子の『メニメニハートheart04を読む。癒される。児童書がこんなにもおもしろくて楽しいのは、わたしの70%くらいが子どもだからとも思われるけれど、子ども向きの読み物にはほんとに大事なことが書いてあるんだよ。生きるためのね。

 人格(魂、ハート)の入れ替わり、というテーマは、ことに児童文学においては大きなテーマのようだ。古典の「とりかへばや物語」、それを焼き直した、今は亡き氷室冴子の『ざ・ちぇんじ』、『おれがあいつであいつがおれで』、その映画版である「転校生」、池上永一の『テンペスト』もそうかな、どれも非常におもしろいお話だ。

 寡聞にして知らないのだけれど、たぶんこういうお話にはカテゴリーの名前があるんだろうね。例えば「貴種流離譚」みたいな名前が。

 このテーマの何が、子どもを(わたしのようにいい大人の場合もあるが)引き付けるのかというと、どうしてわたしはあの子ではなくてわたしなのか。どうしてわたしはわたしであの子にはなれないのか、そういった自己と他者を隔てるものは何なのかという疑問がある時期の子どもの前に大きく立ちはだかるからなのだろう。いかに自分を愛するか、いかに他者を理解するか。こういった大きな「困難」に直面するからかもしれない。あるいは、他者と溶け合うような一体感を求める気持ちが生じるからなのかも。

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