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mercredi 25 février 2009

どうしよう・・・?

 今日は2ヶ月ぶりに、焼き菓子塾に行って、りんごのタルトを作った。いつものパート・シュクレに、クレーム・ダマンド、ちょっと違ったのはクレーム・ダマンドの中に、りんごのマルムラードを混ぜ込むこと。

 以前とはちょっと勝手が違ったこともあるのか、集中力を欠いてしまって、あんまりよい仕上がりにもならなかった。縁が少し一部沈み込んでしまったのは、りんごの上にバターを置き過ぎたため。たまたま教室に出て来られていた津田先生の指摘。それにしてもこの塾、今日は特にかもしれないが、岐阜、東京、四国から定期的に来られている方や、製パン講師の方など、なんかすごい人が多いなあ・・・。

 多少の難はあるものの、一応は見られる仕上げまでは持って行き、時間が押していて十分に荒熱がとれないうちだったが、いつものように写真を撮ってから、箱に入れて帰途についた。

 最寄のバス停に着いて歩き出したそのとき、急に箱の取っ手が破れてお菓子は箱ごと横向きに落下。荒熱を取らなかったため、箱の紙が水分を吸って弱くなって、破れてしまったのだ。

 おそるおそる箱を覗くと、表面にきれいに並べたりんごがぐちゃぐちゃになり、クレーム・ダマンドも崩れて、見るも無残な有り様に・・・。

 ああ、このタルトはわたしの身代わりとなってくれたのね???お守りじゃあるまいしそんなバカなことがあるもんか!!

 こういうことって、想像以上にダメージが大きいものだ。鬱気味の人なら、発症のトリガーになってもおかしくないくらい・・・。何か、自分の人生すら考えてしまうなあ・・・。がっくり・・・。

 そしてさらに、先ほどこの日記を書くに当たって、お菓子の写真をアップしようと、デジカメのメモリ(という名前だった?)をPC本体の挿入口に入れようと思ったところ、何を思ったか、CDやDVDの挿入口に入れてしまった。ころん、と吸い込まれ、はっとしたときには既に遅かった。小さなメモリはブラックボックスの中に・・・。

 PCを傾けて振ってみたけど出てこない。それどころか、からからという音もしない。裏のちょうど挿入口のあたりに、小さなねじで止められた蓋があったので、わたしがこんなことをやればさらにひどいことになりそうな予感におびえながら開けてみるも、どうなってどこに繋がっているのかさっぱりわからず・・・。結局、開けてはみましたが・・・という感じで、蓋をもとに戻す。なので、写真は載せられません。

 と言うわけで、途方にくれております。どうやったらメモリ(?)を取り出せるのでしょうか・・・?

 しばらくはデジカメも使えないし、CDやDVDも入れられません。もとよりPCを立ち上げて使ってもよいのかさえ不明・・・。

 これは何かの呪い?わたしが何をしたと言うのでしょう。昼間、某、大阪の橋○知事の、国際児童文学館がらみのニュースを見て、真剣に、この男、万死に値すると思ったことへの呪い返しでしょうか。

 取り込み中、たまたま友達からケータイにメールが来たので、事情は書かずに、「へこんでいます」と書いたところ、すぐに「ごだいりきに行ったから?」と返信が来た。

 えええ~!!あなたは霊感でもあるのですか?でもわたしとしては、軍荼利明王が今はちょっと相性がよくないかもと思っていたところなので、思い当たるふしも無きにしもあらず。

 と、いうようなことは置いておくにせよ、わたしは途方に暮れております・・・。今晩の心は荒れ模様でしょう・・・。

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lundi 23 février 2009

イル・ギオットーネ クチネリーア

 イル・ギオットーネ クチネリーアにて、ワイングロッサリー主催のメーカーズディナー。今回のゲストは、トスカーナのワイナリー「サンジェルヴァジオ」のルカ・トマジーニさん。「体にいいワイン」「いいものを体に取り入れる」が、哲学なのだそう。

 サンジェルヴァジオではスプマンテは作っていないので、乾杯はレ・マンザーネプロセッコ ディ ヴァルドビアッデネ コネリアーノ。これは以前、美郷でのワイン会の時にも飲んだもの。大手がどっと生産しているプロセッコの中で、リュット・レゾネ(減農薬)でぶどうを作り、少量生産しているワイナリー。そのように作れば、プロセッコもほんとにおいしくなるのだなあというのがよくわかる。今回は、マグナムでの登場。012

 笹島シェフも、今日はこちらで腕を振るわれる。

 香ばしく焼いた白子と温かいブディーノ、九条ねぎのソース

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 インゲン豆のズッペッタにのせた、飯ダコと芽キャベツ

 春らしいお料理。白インゲンの優しい風味がおいしかった。蛸の火の通り具合が絶妙。

 次のワインは、サンジェルヴァジオ ビアンコ 2007。ヴェルメンティーノというぶどうとシャルドネ、ソーヴィニヨンのブレンド。すっきりとのみやすい。

 サンジェルヴァジオ ロッソ 2005。ルカさんによると、「飲みやすいけれど、シンプルなワインではない。しかし、料理と合わせやすく和食にも合う」。014

 これは料理ではありません(笑)。化石がごろごろと、そのまんまの形で入っている石灰質の白い土。昔は海だったことがわかりすぎるくらいによくわかるなあ。こんな土で育つぶどうがたっぷりとミネラルを含むのは納得。

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 低温でじっくりと火を入れた鰆、ういきょう入りたっぷり野菜のインサラータ

 赤はミスマッチでは?と皆ちょっと考えたけれど、この赤に関してはそんな」心配はご無用だった。「和食にも合う」と言われたのはそういうことだったのかな?

 低温で調理された鰆はしっとりと柔らかい。魚らしい強い味。でもそれをうまくワインが補強しているような感じ。016

 ちぢみほうれん草と、ハモン・イベリコの美味しいタリアテッレ、木の実の香り

 次も赤。ア・シリオ 2004、2001。先に2004が、後で2001が出された。シリオというのは、ルカさんのおじいさまのお名前で、ワインの名は、「シリオに捧ぐ」。わたしは少なからずこの名前に感動した。ルカさんは、「わたしの息子」のようなワインだとおっしゃった。よほど気に入ったもの、よほど良いものが作れた、と思わないと大好きで、尊敬していたおじいさんには捧げられない。何かこう、会心のものができた、という喜びが感じられて、とてもよかった。

 もちろんどちらのヴィンテージもとてもおいしかった。2001年は冬の雪、8月上旬の雨で、水分不足のストレスからぶどうは逃れられた、という違いはあるものの、どちらもよい年だったとのこと。2004はやはり若々しく、ぱっと気をひくおいしさ。2001はぐっと落ち着いた感じがして味わい深い。わたしは2001の方がより好みだった。017

 自家製サルシッチャと甘いエンドウ豆のクレマといろんな緑野菜添え

 しゃきしゃきの緑の豆がたくさん。これも春を感じさせる一皿。

 さらに赤。イ・レナイ 2001。メルロ単一で3000本のみの生産。それもそのはず、1本の木から、500gほどしか実を取らないらしい。ルカさんによると、ア・シリオは力強い男性のイメージで、こちらは美しい女性のイメージだそう。

 ルカ・トマジーニさんは、醸造家(?)のルカ・ダットマさんに全幅の信頼を寄せておられるそうだ。ルカ・ダットマという人は、天才なのだそうで、いたるところにジーニアス、ジーニアスという言葉が飛び交っていた。川頭さんご夫妻、アルトリヴェッロの伊東さんのお話も大変おもしろく、人からお話をうかがうことの楽しさとありがたさをあらためて感じた。本当にありがとうございました。020

 さて、特筆すべきは、この日のデザート。

 ヴィンサント レチナイオ 2000。屋根裏部屋で6ヶ月間陰干ししたぶどうから作る、トスカーナの伝統的な甘口ワインだそうで、かの地では、大切な客人のおもてなしに出されたワインなのだとか。果汁を110リットルの木の樽に入れ、口をろうで封印して屋根裏部屋で6年間。すると液体はもう40リットルしか残っていないそうだ。ルカさんはこのワインも「わたしの息子」のようだとおっしゃっていた。

 濃い琥珀色、と言うよりも茶色?甘いけれどもスパイシーな香り。味わっても、リコリスや、他の薬草のような風味がする。だらだら甘くなくて、とてもひきしまった感じもする。とてもおいしい。019

 ゴルゴンゾーラのスフレ

 まさにこのヴィンサントのために作られたデザート。甘味と塩味、チーズの香りが絶妙な熱いスフレに、黒こしょうのアクセントが効いていて、ヴィンサントと本当によく合った。添えてある蜂蜜といっしょに食べてもすばらしい。後で、笹島シェフは、飲まれる方にしか出せないデザート(笑)だとおっしゃっていた。すごいと思った。

 食後はエスプレッソを。和やかな楽しい会で、お開きは23時ごろ。

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五大力尊仁王会

001  2月23日は、醍醐寺で行われる、五大力尊仁王会(ごだいりきそんにんのうえ)、通称「五大力さん」の日。この日だけに授与される、「御影(おみえ)」呼ばれるお札は、盗難・災難除けのお札として、愛宕さんのお札、壬生さんのお札、祇園祭のちまきなどと同様、京都の家ではポピュラーなお札である。

 うちでは特に不動明王への信仰があったわけではなく、また醍醐からは遠いこともあって、わたしも実は行くのは初めてだ。

 「五大力」とは五大明王のことで、すなわち不動明王(ふどうみょうおう)を中心に、東の降三世明王(ごうざんぜみょうおう)、南の軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)、西の大威徳明王(だいいとくみょうおう)、北の金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)。

 仏像などを見ると、これがまたもの凄い憤怒形の仏で、中には鬼神を降伏(ごうぶく)し、踏み付けにしている明王もいらっしゃる。

 わたしなど、凡夫の最たるもので、何か行をするでもないわけで、憤怒形の仏とはそうご縁があるわけでもなかろうが、それでもそのお姿を見ていると、もしわたしが今後何かの巡り合わせで、心の中に悪を育てて、悪鬼に変じようとも、こんなふうに降伏してもらえるのなら安心だ、という少々屈折した安心感や、できるなら、このように降伏されたいものだという、エロティックですらあるような思いを抱く。009

 間断なく唱えられる般若心経と、不動明王慈救咒 (じくしゅ)。終日行者さんの団体によって護摩が焚かれ、受けた御影は護摩の火でさらに加持されるようだ。

 むやみにお札やお守りは受けないことにしているし、ただ見ているだけのわたしだったが、ここはヤバいまでの鳥肌が立つような濃密な信仰の空間だった。002

 「おかげ餅」。五大力さんには、こんな大きな餅が奉納される。軽く撫でれば、健康長寿のご利益があるとか。

 また、男子は150キロ、女子は90キロの餅を持ち上げ、タイムを競うというイベントも行われている。仏様に、「力」を奉納する、ということらしい。

 エントリーは、当日だったので、気はそそられたが、到底無理そうなので観戦するだけにした。女子の部を数名観戦したが、これは単に力業ではなく、バランスというか、身体感覚の優れた人、体の軸のぶれない人が勝つのだと思った。011

 お下がりのお餅が授与されていた。左は五色の小餅、右は切った「おかげ餅」。五色の色合いがかわいくて気に入った。

 昨年8月の落雷で、上醍醐の准胝堂が焼け、以来、上醍醐への登山が禁止されていたが、今年年頭からようやく再開。

 今回は登らなかったが、5月のご開帳時には小学6年生の2月以来、ン十年ぶりに登る予定である。ここは西国三十三所の札所でもあるので。

 ちなみにここは市内屈指の桜の名所であるので、シーズンには大変な人出となります。

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dimanche 22 février 2009

ディル風味

Cadm1eol 仕事に行っている間に弟たちが家に来たようで、ともちゃんがわたしのお気に入りのディル風味のポテトチップスを置いていってくれた。神戸のIKEAみやげだろう。

 スウェーデン製で、IKEAが直輸入しているらしい。ポテトチップスにディル風味があるなんて、いかにも北欧らしい。乾燥させて細かくしたディルの葉が振ってあって、これがなかなかおいしい。わたしはタルタルソースにもディルが欠かせないディル好きなので、初めて食べたときから大ヒット。メーカーは、「エストレラ」かな?裏面にはスェーデン語とデンマーク語とノルウェー語で原材料などが書いてあるけれど、北欧の言葉はいったいどんな血筋を持っているのだか、字を見てもあまり想像ができない。

 昨日の晩ごはん時、NTTの委託会社の人が「光」の営業に来て、ごはんを中断し、寒い玄関先で30分ほど応対。いろいろと話を聞いて、あまりめんどうそうでもなかったので、ついに切り替えることにした。するとまた今日も晩ごはん時、そう、まさにディル風味のポテトチップスの袋を開けようとした瞬間、今度はNTTから確認と工事の日程についての電話。早く早く~とポテトチップスの袋を見ながら、これも30分ほど応対。

 来月からいよいよ「光」です・・・って、どれだけすばらしいのか実はあんまりよくわかってない(笑)。

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samedi 21 février 2009

きらきら

004  午前中に、小麦粉仕事もしたし、午後は久しぶりにネイルサロンへ。ちなみに作ったハニービスケットは、サロンから帰ると、既に3分の1以上が、父によって食べられていた。「商売物になるな」とか言いつつなおも食べるので閉口。いくらなんでも食べすぎちゃうか?

 ネイルサロンはいくつも試してみたけれど、親友・小豆と二人、女王のサロン(笑)と呼んでいるこのサロンが最終的には一番好き。雰囲気もいいし、デザインのセンスが良いところがいい。確かにこういうものは個人差があるので、サロンの中でも特に好きな人は二人ほどだけれども、総じてどの人にやってもらっても気に入らないということはない。

 とは言え、デザインをしてもらうのはほんとに久しぶりで、カルテによると、11月以来だった。そうなのよねぇ・・・。来たい来たいと思いつつ、延び延びになってしまっていたのだ。

 1時間半ほどの施術の間、ネイリストさんと楽しくお話。彼女は先週、伊豆にあるファスティング(断食)ペンションで三日間のコースを体験してきたのだそうで、帰ってきてからもずっと体も軽く、実際に体重も落ち、肌の調子も大変によい状態が続いているのだとか。それを聞いてわたしは興味シンシン。リセット&デトックスもした方がいいよねぇ・・・。

 爪は、形を短めに整えたので少し濃い目の桃の花色に、細かい銀のラメでラインを入れてきらきらに。両方の薬指だけはストーン代わりの大き目のラメ。聞くところによると、きらきらは運気アップに良いのだそう。

 ともあれ、こういうものは、気分がよくなるということが一番の効用であります。

 もちろん、そっと手を取って、おしゃれをした爪を愛でてくださる殿方が一人いらっしゃれば、人生最上ではございませんこと?

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『ハニービスケットの作り方』

 ハニービスケットを作るのに、何がいるでしょう?

 牝牛が一頭に、蜜蜂が千匹、サトウキビの畑・・・。

 『「ハニー・ビスケット」の作り方』 メレディス・フーパー/文 アリスン・バートレット/絵 やない かおる/訳 あすなろ書房 1997年

 絵はあまり好みではなかったものの、この本は秀逸。作者の家に代々伝わるビスケットの作り方を追いかけながら、おばあさんが楽しげに孫の男の子に食べ物の来歴を語る。食べ物がどこから来ているのか。これは人が絶対に忘れてはいけないことだ。今盛んに言われている、「食育」という文脈でとらえてもいい。シンプルに「おいしい絵本」「レシピ本」ととらえたっていい。

 おお!と思ったのはラストから二番目の見開き。

 ハニービスケットを作るのに必要なものはそれだけではなかった。

 土とあたたかいお日さまと雨と・・・、とおばあさんは続ける。

 「このおばあさん、大物や・・・。哲学者や・・・。」職場で児童書のスペシャリストといっしょにこの本を読んでいて思わずこう言った。

 「このおばあさん、「因」(牝牛やみつばちなど)と「果」(ハニービスケット)だけと違って「縁」(土やお日さまや雨)のことまで言うたはる。「縁起」やねん・・・」

 なるほど。この本は浄土真宗のお坊さんである、釈徹宗(しゃくてっしゅう)師がご自身の著書で紹介しておられたのだ。「縁起」の思想こそ、仏教のエッセンス。根幹である。001

 巻末に、ハニービスケットのルセットが公開されているので試作。

 次回の絵本の読み聞かせはこれにしようかと話がまとまり、実際にビスケットを作って持って来ようか?ということになったのだ。でも子どもに食べてもらうわけにもいかないのでつまんないか。一番いいのは、少人数の子どもといっしょにこの本を読んでそのあといっしょにビスケットを作ることなんだけど(笑)。子どもにはこういう教育をしたいものだな。

 作り方は非常に簡単。生地を混ぜたら手で丸めるだけ。

 おっと!!なんとしたこと。。薄力粉が50gほどしかない!買いに走るか・・・?ま、いいわ。と強力粉で作る。かなりの荒技。003

 焼成は175℃で12~15分に指定されていたが、うちのオーブンには175℃の設定がなかったので170℃15分で焼成。

 焼き上がりはちょっとマカロン・ド・ナンシーのような、あるいはそばぼうろのような感じになった。

 午前中に作って、午後のお茶の時間に食す。シナモンの香りも高く、はちみつもふんわり香る。強力粉で作ったことにもよるのかはわからないが、かりっとして香ばしくて、とてもおいしい。

 ううむ。お菓子ってやっぱり気合入れて作ったときよりも、気楽に、ざっくりと作ったときの方がおいしいような気がするなあ。。。

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mercredi 18 février 2009

ラパンとリエーブル

 遅番続きの今日この頃。。終了後、ワイングロッサリー・ワインバーへ。

 ワインバーに行っているのに、ワインを決めるよりまず、「今日の料理」をFシェフに尋ねるのが習いで、いつものように尋ねてみると、煮込み料理は、うさぎだとおっしゃる。ラパンかリエーヴルかと問うと、ラパンのもも肉で、ソースはクリーム系とのこと。即決。とても不思議に思っていることなのだが、同じうさぎなのにラパン(家うさぎ)とリエーヴル(野うさぎ)では、肉の色も味も匂いも、同じうさぎとは思えないほど違うのはどうしてなんだろう。どちらもそれぞれに好きだけれども。 

001_2  最初はクラウディ・ベイ ソーヴィニヨン・ブラン2007。PICARLEさんが書いておられたみたいに、ちょっとヨーグルト風味。

 アミューズは、クリームチーズ入りのグジェールタプナード

 グジェール、確かにしっとりでしたね(笑)。

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 穴子とトマトと菜の花のキッシュ

 穴子はとても太くて長かったんだって。身はふんわり柔らかで、キッシュの中に入っていても、どこか白焼きを食べているみたいな香りと味がした。存在感ある。

 次のワインはうさぎに合わせてソムリエOに選んでもらう。ジル・ブートン サン・トーバン プルミエ・クリュ アン・レミリー 2006。ああ、これ、バラの絵のラベルのきれいなワインだ。。003

 うさぎの煮込み

 骨付きのうさぎのもも肉を野菜とブイヨンで4時間煮て、クリームチーズを入れたソースをかけたもの。骨まで柔らかくなっていたので、ついうっかりうさぎからカルシウムを摂取してしまった。野菜の香りもほどよくついたお肉はもちろんほろほろと柔らかくて、あっさり。こんな白いお肉にはクリーム系のこっくりしたソースがほんとによく合うと思う。ワインは樽の香りがよくて、ぴったり。004

 デザートはチーズを二種類。シェフに選んでもらって、ゴルゴンゾーラ・ドルチェと、ハンジ。たいていピッッカンテばっかり食べるので、ドルチェは珍しいような気がする。ちょっと半熟の卵黄みたいなとろり、まったりした風味。ハンジは熟成が進んでとてもおいしくなっている。ゴルゴンゾーラの歴史についてお話を伺いながら食す。

 ワインはまた選んでもらって、スポルトレッティ ヴィッラ・フィデリア 2003。イタリアのしっかり濃い赤。なるほど、今日のチーズだったらデザートワインよりも赤がいいよねぇ・・・。ソムリエO、いい仕事されてます(笑)。

 ゆっくりデザートを楽しんでいると、ワイン会の二次会にお越しのPICARLEさん、ksharaさん、社長さんがお見えになった。ご尊顔を拝し奉り、恐悦至極に存じ居り候えば、さらに一杯のデザートワインをば追加し、このひとときを言祝ぐべし。

 ということで、シャトー・グラン・ペイロ 2004をいただきつつ、しばし歓談。楽しいひとときをありがとうございました(^^)。

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mardi 17 février 2009

東洞

 何年か前まで、祇園の石段下にアペルトゥーラというリストランテがあって、パスタやお魚の料理がおいしかったので何度か行った。でも理由は知らないけれども閉店してしまったのでちょっと残念に思っていたところ、そのお店のシェフが東洞(とうどう)という、新しいお店を出されたことを最近知って、お昼ごはんを食べに行った。

 お店は町屋改装系。以前は民家だったとのこと。広いたたきのエントランスの奥に、裏庭の見える、オープンキッチンのカウンター席。

 お昼のメニューは3800円のコースのみという決して安くはないお値段ながら(ゆえ、と言うべきか)ゆっくりじっくり味わえそうな内容のようだったので、グラス一杯のワインを飲みつつ食事を楽しむ。ワインは白で、シチリアのインソリアという品種のワイン。

 アミューズはほたるいかのマリネ。シェフが仕込みで、一匹一匹丁寧に、毛抜きで目と口(?)を取り除いていたのが印象的。味がほどよく馴染んで、ワインにもよく合ったので、ほかのお料理もみなおいしいかも?と大いに期待。

 トマト風味のパッパ スカモルツァとアーティーチョークのフリット添え。パッパというのは、イタリアで風邪をひいたときなどにお母さんが作ってくれるような、パン粥なのだそう。初めて食べるものだけれど、おいしいスープをたっぷり吸ったパンがとてもおいしかった。それだけでも優しい味でおいしいのだけれど、その上にとろけるスカモルツァが乗って、絡めて食べると濃厚でとても栄養がある感じに(笑)。

 マルタリアテッレ ツブ貝のソース。マルタリアテッレとは、「切りそこない」の意だそう。生パスタの生地が大小のひし型に切ってある。当然そういう形にわざわざしてあるのだけれど、「切りそこない」と言うのがおもしろい。これがねぇ、何がどうとは説明もできないのだけれど、とてもおいしくて、コースの中で一番気に入ったお皿になった。ワインが進む味つけ。でも一杯だけね~(笑)。

 魚介のスープ。アクアパッツァ?あさり、ムール貝、いか、えびなど。魚介の旨みがいっぱいのスープの下にはパン。それだけでは飽き足らず、残ったスープにパンをひたして食べる。だってスープを吸ったパンっておいしいんだもん。そりゃまあお上品じゃないかもしれませんけど。

 仔牛肉の薄切りのソテー セージとローズマリーの風味。玉ねぎといっしょにソテーされていた。セージの風味がしっかり効いていたけれど、どこか和風な感じもしたのはなぜなのだろう?

 パンはフォカッチャと、レーズンとくるみのパンだった。おいしかったのにおなかがいっぱいになって残してしまった。あああ~

 ドルチェは、いちごのセミフレッドとオレンジのケーキ、マチェドニア。オレンジのケーキがしっとりジューシー。

 しめくくりはエスプレッソ

 すっかり満足(^^)。今度はワインをボトル半分くらいと共に味わってみたいなあ。

 シェフの胸には金のぶどうが輝いていた。

 *東洞

  中京区東洞院竹屋町下ル三本木五軒目496番地3

  TEL 212-5207 木休

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パリの空の下

002_2  美術館「えき」KYOTOにて開催中の、「パリ・ドアノー―ロベール・ドアノー写真展」を見に行く。

 写真家の名前は知らなくても、写真を見れば、ああこれ・・・と思うほどに、「パリ市庁舎前のキス」は有名な作品だろう。また、ある程度の年の人にとっての「パリ」のイメージは、ドアノーの写真と重なるのではないだろうか。

 交差点の喧騒や、街のざわめき、人々の声、市場やメトロの匂いまでもが感じられそうなモノクロームの写真からは、街の歴史の重層と、ある時たしかにそこに生きた人々の体温や息遣いまでもが伝わってくるようだ。時空をそのままフレームに収めたような。

 まったく月並みな感想ながら、これもまたずいぶん昔の人が抱く「パリ」、古いシャンソンが思い浮かんだ。 Sous le ciel de Paris s'envole une chanson.......♪

 Près de Notre-Dame   Parfois couve un drame

  Oui mais à Paname   Tout peut s'arranger.........

 ノートルダムの近くでは、時折騒ぎが起こるけど、パリって街ではすべてがうまく治まるの・・・。そんな歌の一節がぴったりの、都市の懐の深さを感じる作品だった。

 わたしは古い京都の街の写真を見るのが好きで、昔から暮らしているこの界隈や、市電の写真などを見てはちょっと涙ぐむこともしょっちゅうだ。不思議なことに、ドアノーの作品にも、古い京都の街の写真を見るときと同じような感覚、と言うよりも感情を抱く。どこか同じような風景、どこか同じような懐かしさ・・・。パリにはもちろん住んだこともなければ、そんな昔のパリを知るはずもないのだけれども・・・。

 都市に生まれ、都市に育ち、きっとわたしは都市という空間が好きなのだろう。

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dimanche 15 février 2009

「食の安全」ミステリ

 友だちが最近、「『食』の本100冊マラソン」を始めたということで、その記録や感想などを楽しみに読ませてもらっているのだが、その読むペースの早いこと早いこと!記録を拝読するのが追いつかないくらい(笑)。食についての本というのは、わたしの読書でもかなり大きな割合を占めている大好きなジャンルなので、まだ読んでいないおもしろそうな本を教えてもらえるのがとても楽しい。

 わたしも今日は、おいしそうな小説を二作ほど記録。

 『禁断のパンダ』 拓未 司/著 宝島社 2008年1月 

 『蜜蜂のデザート』 拓未 司/著 宝島社 2008年12月

 「ビストロ コウタ」シリーズの二作。どちらもとってもおいしそう。それもそのはず、作家さんは、あべの辻調出身の、フランス料理の元料理人。

 わたしは「蜜蜂~」の方を先に読んだのだけれども、これは一言で言うなら「”食の安全”ミステリ」、とでも・・・(笑)。食中毒、食品偽装、アレルギーなどをここまで語ったエンタテイメント小説なんて初めて読んだよ。新ジャンルか(笑)?黄色ぶどう球菌とかね、お菓子屋で出す食中毒と言ったらまずこれだから、その恐さをちょっとでも知っている人は、冒頭の「プロローグ」の3ページに心底ぞっとすると思う・・・。

 『禁断のパンダ』の方は、第6回の『このミステリーがすごい!』大賞を受賞している。殺人事件がしっかり(?)起こっているミステリなのだけれど、こちらも料理の描写がおいしそうで・・・。ビストロ・コウタの料理を味わってみたくなる。

 作家さんが、神戸の料理店に勤めていたからか、舞台は両方とも神戸。登場人物は皆さんこてこての神戸の言葉でしゃべっているので、苦手な人はちょっと読みにくいかも。

 すぐ読めて、楽しくて、気楽な息抜きになる。「おいしい小説」っていいもんです。よろしければご賞味あれ。

 わたしもまだまだ知らない作品があると思うので、おすすめの「おいしい小説」、皆さんのお手持ち、教えてくださいね(^^)。

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samedi 14 février 2009

いなりずし

 今日は弟たちが近くのマンションに引っ越してくる日だったので、差し入れにもいいかな、と思っていなりずしを作った。

 いなりずしは子どもの頃からの大好物。もうこれは、寿司の中の寿司、寿司王だ!と思ってきた(笑)。でも実はこれも昔、おばあちゃんと一緒に作ったきりで、一人で作るのは初めて。長くおさんどんをやっているけれど、改めて考えるとそういう料理ってけっこうあるように思う。

 なんせ初めての挑戦でもあるので、事前に何種類か作り方を調べてみたところ、なんとなく「うさんくさい」とまでは言いすぎだけれども、「え?それでいいのん?」といったものが多いのに気が付いた。例えば、「所要時間20分」とか書いてあるものとか。そんなんでできるわけないやん?それから驚いたのが、おあげの油抜きをほんのちょっとしかしていないものがほとんどだったこと。唯一、。奥村彪生さんのルセットのみが、油抜きが大切なポイントだと教え、徹底的に油抜きをやっていた。これは極めて道理にかなったことで、油をしっかり抜かないと、油のせいで煮たときに味がしっかり含まない。002

 油抜きをしっかりして、落としぶたをして、ゆっくりじっくり味を含ませ、そのまま冷ます。よい色に煮上がりました(^^)。

 チョコレートのお菓子を作るのと同じで、おいしさはやっぱりおあげのよさに左右されると思う。今回は三条会商店街の、喜與門豆腐というお店の寿司あげを使ったが、おあげそのものの味がよかった。003

 寿司飯は炒ってちょっとつぶした白胡麻と黒胡麻を入れたものと、それに細く切った柚子の皮を入れた柚子風味の二種類作った。

 写真は柚子風味のもの。こちらには合わせ酢にも柚子の果汁をプラス。

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 おばあちゃんが作っていたのとはタイプの違うおいなりさん。おあげの味はしっかり濃い目で少し醤油勝ちだったものの、とてもおいしかった。おいなりさんは、作ってすぐよりも何時間か置いた方がおいしいなあ。007

 お供は越の寒梅

 お米6合炊きの、ふだんから考えれば大量生産。おあげを開くのが手間だったけれど、楽しかったなあ・・・(^^)。

 そうそう。おあげ裏返しのも作ってみたけれど、あんまりうまくいかなかった。この間、職場におられる東京の人に、この「裏返しのおいなりさん」の呼び名を聞いてみたら、「たしか、”おつなずし”っつったよ?」と言っていた。わたしは特別な呼び名を知らないけれど、いろいろあるみたいだ。

 ちなみに青森県のおいなりさんは、ごはんがもち米入りのショッキングピンクで、お菓子みたいに甘いのだそうだ。ちょっと食べてみたいかも。

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vendredi 13 février 2009

ひじき豆

001  遅番終わって外に出ると、わりと暖かだけれども、本降りの雨。最近雨が多いなあ。確実に季節はうつろっていっているようだ。

 朝、出勤前にひじきを炊く。いつもは豆は入れないのだけれど、煮豆にしようと買っておいた大豆の水煮の賞味期限がヤバくなってるのに気付いて(笑)、急遽ひじき豆となる。

 煮物はいったん冷ますと味がきちんと染み込んでおいしいのよね。いつものように適当な自分好みの味付けだけれども、今日のは特別に味が決まっておいしかったな。ほかには昨日の畑菜の残りなど。しまいに体が黒緑になるかも。

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jeudi 12 février 2009

アル・カミーノ

 所用で招集され、午後、職場から元締めへ向かう。いきさつはどうあれ、引き受けたからには一定の責任は果たさないといけないので仕方がない。とは言えそんなふうに考える人は人生、損こそすれども得をすることはないように思うなあ。やれやれ・・・。001

 でもいつでも楽しいことはぬかりなく見つける(笑)。昼休みもいっしょにして出てきたので、途中、壬生車庫の近くのピッツェリア、アル・カミーノでお昼ごはんを食べた。お店に着いたのは閉店間際の1時58分くらい?もうだめかなと思ったけれどぎりぎりセーフ。よかった~。

 ここはイル・ヴィアーレの三つ目のお店。店内には薪の釜。その前ではイタリア人と思しきピッツァ職人が、くるくると生地を空中で丸く伸ばしている。ランチセットもあったけれど、セットのピッツァがあまり好みでなかったので、単品で。やっぱりマルゲリータかなあ、と思ったけれど、結局、南イタリア風 プーリアというのにした。

 トマトソースに、玉ねぎ、モッツァレッラとチーズがもう一種類(名前を忘れた)、挽き立ての黒胡椒。まず生地がおいしい。トマトソースもおいしい。玉ねぎはしゃきしゃきで黒胡椒はぴりっと。チーズはとろりとこくがある・・・。お休みの日なら絶対ワインを飲んだのに~。

 28cmの大きさなので、圧倒される。実際食べてもやっぱりわたしには多かった。でも大丈夫。食べ切れなかった分は持ち帰りができるから。お願いしたら、快く包んでくださった。

 元締めで所用を済ませて夕方、久しぶりに三条会でお買い物。ヒロでお肉と焼き豚(おいしいんだよ~)を買ったり、100均行ったり、野菜を買ったり、お豆腐屋さんで寿司揚げを買ったり。夜はまたしつこく畑菜の炊いたん。しまいに体が緑色になるかも(笑)。

 *アル・カミーノ

  中京区壬生車庫前 坊城ビル1F

  TEL 823-2626 月・火昼休

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mercredi 11 février 2009

Truffes à l'orange et au Cointreau

002_2 イマドキの10代のお嬢さん方のヴァレンタインは、友チョコが主流で、しかも手作りが掟なのだそう。時には乙女な男子までもが手作りチョコをくれたりするのだとか。いや~、手作りチョコなどと申しますと、甘酸っぱい思ひ出が胸に去来するでございますねぇ・・・。乙女でしたな、お互い・・(笑)。

 毎年、そんなお嬢さんのいらっしゃる職場のTさんのお宅では姉妹そろってチョコレート作りの日があり、それが今年はまさに今日なのだとか。職場でそんな話を聞いているとわたしもどうにも作りたくなってしまって、材料を買って帰って、夕食後に制作。

 ガナッシュには、ほとんどピュレ状になるまで細かく刻んだオレンジピールを入れて、コアントローで風味付け。わたしはチョコレートと柑橘、特にオレンジとの組み合わせが大好きだ。仕上げは簡単に、ココアまぶしで。ガナッシュを丸めるときの楽しいことと言ったら!泥だんご作りのようなものだ。まあ、土の中から掘り出したトリュフ、ということで。

 濃い目のコーヒーとともに食す。かなりのビター・テイスト、オトナの味です。

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samedi 07 février 2009

おばあちゃんの器/物語の余韻

 昨日も夕方から仕事に行ったので、今週は6連勤。今日は立て続けにエキセントリックな利用者のお相手を余儀なくされ、消耗。ああやっと一日終わっても、まだ土曜日やんか~・・・・・という疲れもあったのか、夕食後の洗い物をしていたら手がすべって、祖母が結婚した頃に買ったという、優に70年はたっているだろう鉢を少し欠けさせてしまった。このブログの写真にもよく登場している、昨日も畑菜の辛子和えを入れていたあの鉢だ。

 形すらも少しゆがんでいるような安物だけあって、妙に丈夫で、50年は昔についたような既に丸みが出た小さな欠け跡が一つあるだけだった。かぼちゃの炊いたんなどを入れると、大層かわいくて、わたしも大好きな鉢だ。割れてしまったわけではないのでまだまだ使うつもりだけれど、ショックだ・・・。畑菜、ほうれん草、かぼちゃ、筑前煮、にしんなす、切干大根、ぜんまい、ぬた、肉じゃが・・・。あの鉢に入れられたおばあちゃんのおかずの様子は写真みたいにくっきりと頭の中に残っている。不可分なのだ、器とおかずとは。ああ、もしあの鉢がなくなってしまったらどうしよう・・・。軽くパニック。

 小川洋子さんの新作、『猫を抱いて象と泳ぐ』 文藝春秋 2009年1月 を読了。小説を読むのは11月以来で、久しぶりだったのだけれども、こんなに良い作品に出会えて、ほんとにうれしい。小川さんは、この世界に存在するあらゆるものが、あえかに放つ美しい光をすくいとって、とても上手に言葉にすることができる人なのだなあと思う。この作品も、チェスの海の静寂が聞こえてくるようだった。

 読み終えるのがもったいなくて、読んだ後もしばらくぼ~っと物語の余韻にひたっていた。この余韻を抱いて、今夜はゆっくりと眠ろう。。

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vendredi 06 février 2009

初午

 今日は初午。稲荷の神様が稲荷山に御鎮座ましましたとされる日で、数ある伏見稲荷の祭礼の中でも5月の稲荷祭と同じくらい重要な祭礼の日だ。伏見稲荷は遠くから近くから、参拝する人で賑わう。

 昔、商売をやっていた遠方の親戚はよくこの日にお参りに来て、お参りの後はうちでわいわいとみんなで宴会をしたものだ。うちは商売をしているわけではないが、氏子であるし、お宮参りから始まって、わたしの最も慣れ親しんでいる神様であり、また食物(稲)の神様であることもあってお稲荷さんが好きなので朝からお参りに。

 今日は「お山をする」つもり。「お山をする」とは、稲荷山の頂上を通って、くるっと一周、主に五つの神蹟を巡って参拝するというもので、なぜかもう、「お山する」とか「お山をする」とか動詞になってる。お山にはいろんな会社や個人が建てたマイ稲荷が数え切れないくらいあるけれど、伏見稲荷大社が直接管轄しているわけではない(!?)らしく、はっきりとした数はわからないんだって。

 初午らしく、たくさんの献上品。冷蔵ケースの中には立派な鯛やまぐろ。エバラからの、「焼き肉のたれ」がうず高く積んであったのが笑えた。すでにたくさんの人がお参りをしていた。ご祈祷は、長蛇の列。今日はお正月と違って、スーツを着たビジネスマンが目立つが、どういった部署の人が業務で来ているのだろう(笑)。今日もご祈祷はパスして、本社、奥社へのお参りを済ませていざお山へ!005

 新池のところの熊鷹社。大きなろうそくの炎がゆらめくこの場所はいつ来ても大変神秘的で、人の少ないふだんの日にここに来ると、ちょっと恐いというか、圧倒されるような感じがする。

 爽やかによく晴れた日。でも寒い。愛宕山ほど険しい山ではまったくない(頂上の一ノ峰で標高233m)けれども、坂を歩いていると真冬でもコートを着ていると大汗をかく。

006  四ツ辻からの眺め。007

 荒神峯の田中社(権太夫大神)の御神蹟。田中社がうちの地域のご担当(笑)で、5月には御神輿が地域巡回に・・・。

 ここから一ノ峯、二ノ峯、間の峯、三の峯・・・と巡ってまた四ツ辻に帰ってきて、さらに本社に帰る。

 荒神峯より先は若干人も少なくなるが、跪いて一心に祝詞を読む熱心な信者さんや、お供えセット(?)を持ち歩いて巡る人も多い。一度その方法や作法などを聞いてみたいと思うのだが、わたしの周りに先達はなし。いまだによくわからない。でも伏見稲荷に来てお山をしていると。必ず楽しい気持ちになるので、きっと稲荷の神様と相性がよいのだろうと思う。

 本社へ帰って、御神籤を引いてみる。なんと「大吉」だった。不思議なことに直近2回ともまったく同じ御神意、「凶後吉」で、「神をも恨みたくなるようなことが次々起こるが、ひたすら我慢せよ・・・」みたいなことだったのが、ようやく新たな局面を迎えたのかもしれない。なんだかほっとした。002

 初午の日に食べるものと言えば、京都では、畑菜の辛子和えだ。わたしも必ず作って食べる。これも日常食の一つでもあるのだけれど、今日はお稲荷さんにちなんで、かりっと焼いたおあげさんを入れてみた。香ばしくて、これもおいしい。おあげは実は大好物・・・(笑)。

 ちょっと調べてみると、初午の日のはそれぞれの地方で食べるものがあるみたいだ。たとえば、北関東の方では「しもつかれ」という郷土料理を食べるんだって。010

 そうそう。お昼には稲荷寿司を食べた。関西(京都も含む?)では初午に稲荷寿司を食べる習慣があるそうなのだけれども、わたしの回りでは聞かなかった。地域性なのかなあ?

 京都の人で、初午には稲荷寿司を食べていた(いる)、という方はおられますか?

 皆さんのゆかりの土地では、初午の日に食べるものってありましたか?

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jeudi 05 février 2009

ショコラ・モデルヌ

001  今はすっかり、ショコラと言えばフランスだけれども、それは実はそんなに以前からではない。

 ベルギーの、大粒でころんとしたプラリンヌ、あのすばらしくおいしい、新鮮さが命のマノン、スイスのミルクチョコレート。伝統的に、ショコラと言えばベルギーであり、スイスであり、フランスはちょっと遅れを取っていた。それが今押しも押されもせぬショコラの国になったのは、ラ・メゾン・デュ・ショコラのロベール・ランクス氏から、ということになるのでしょうか。どうなんでしょう?

 フランスの今どきのボンボン・ショコラのスタイルと言えば、四角く切ったガナッシュやプラリネに、かんだらぱりんとはかなく割れる薄いクーヴェルチュールをかけたもの。小粒で、つるんとした仕上がりはほんとにスタイリッシュ。

 写真はフランク・フレッソンのもの。シンプルなボンボンショコラが黒い箱にきっちりと詰められている様子は、ショコラ・モデルヌとでも呼んでみたい美しさがある。

 ガナッシュの風味も多彩。中には、柚子、黒胡麻といった「融合」もあって、それも今どき。

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mercredi 04 février 2009

お数屋 いしかわ

 研修終了後は、小豆とごはんを食べることにしており、わたしがふだんあんまり行かないジャンルのお店に連れて行ってもらった。お店に行く前に、小豆に付き合ってタワーレコードに行ったら、スカパラの新しいアルバム PARADSE BLUE が試聴できるようになっていた。聞いてみるとやっぱりいい曲で、やっぱりかっこよかったので、つい買ってしまう。3月にはライブもあるしね。

 連れて行ってもらったお店は、お数屋 いしかわ。平日の夜だというのに席は満席、空いても入れ替わり立ち替わり新しい客がやってくる。だいどこ(そう、ここは町家改装店)で働くスタッフの数も多くてとても活気があって楽しい。

 わたしがふだん「おばんざい」を食べさす店に行かないのは、たぶん京都の人はたいてい「おばんざい」などと呼ばずに「おかず」と呼ぶと思うけれど、おかずは家で食べるものであって、いくらでも自分で作ればよいと思うからだ。

 また、その店があんまりおいしくなかったら・・・と思うとなんだか恐ろしいのだ。「おばんざいの店」でもお菓子屋でも、わたしの最大のがっかりと怒りの気持ちを表す言葉は、「わたしが作った方がましやん!!」だ。そう思ってしまうことがあまりに嫌なので、足が向かない。ふだんのおかずというのは、日常食であり、それぞれの家での好みの味つけがあるので、リスクは大きいのだ。

 まあそんなわたしなのであるが、このお店は好きになった。おかずがおいしいのはもちろん、活気もあって楽しい。メニューもいろいろなものがある。

 食前酒には、自家製サングリア。自家製と書いてあるとつい頼んでしまうサングリアであるが、小豆は近頃、自作に凝っていると言う。一度飲ませてもらわなければ。後は、石川の夢醸(むじょう)と福島の飛露喜(ひろき)と日本酒ばかり。小豆も山椒梅酒というちょっとかわったものから、黒龍、松の司などを飲んでいた。

 「おかず」は、鯵のお造り、野菜の胡麻酢和え、はたはたの南蛮漬け、子芋まんじゅうのあんかけ、山菜の天麩羅、豚の角煮、鰤の炙りのおろしポン酢。

 どれもおいしいわ。おかみは和服で、まだまだお若そう。料理がうまい友達が作ってくれたおいしいものを食べているみたいな気楽な感じがいいと思う。しめは「ちょこっとカレー」かなりの辛さの本格カレーだった。

 また行くと思う。

 *お数屋 いしかわ

  京都府京都市下京区高倉通四条下ル高材木町221-2

  TEL 344-3440

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mardi 03 février 2009

鰯と巻き寿司

 夕食には鰯の塩焼きと巻き寿司。今も鰯はどちらかと言うと苦手な魚だけれど、子どもの頃は毎年必ず食べさせられるのがいやでいやで・・・(笑)。でも今も必ず節分の食卓に上げる。

 巻き寿司を恵方を向いて食べるという習慣は子どもの頃にはなかった。少し昔、大阪の海苔屋さんが、すっかりすたれていた上方の習慣を商魂たくましく復活したのだということらしい。それが急速に全国的に広まったのだそう。003

 今日はあちこちのブログに、自作の巻き寿司のおいしそうな写真が載るのだろうな。わたしは遠い昔に、おばあちゃんといっしょに作ったきりかなあ。一人では作ったことがない。懐かしいなあ。ばら寿司とかおいなりさんも。

 今年もひさご寿司の巻き寿司。具はシンプルな方がわたしは好きだし、かんぴょうや椎茸がほんとに上手に柔らかく炊いてあって、おいしいと思う。それにしても巻き寿司1本ってかなりの迫力だ。がんばって食べたら、案の定わたしも『仰臥漫録』だ(笑)。002

 いっしょに、ニュージーランドのリースリングを。ノイドルフ リースリング ブライトウォーター 2006.あまりオイリーな感じのしない涼やかなリースリングで、巻き寿司となかなかの相性だった。

 これを書いたら、お茶を飲みながら、年の数だけお豆を食べましょう。

 神泉苑の中には、歳徳神(としとくじん)の祠があって、その年の恵方を向くように、台座が360度回転するようになっている。それを毎年、節分の夜に住職以下、手動でごろごろと、台座を回して方角を変えるのだそう。今年は東北東に向きが変えられるのね。

 あるとき、若い女の子が夜、歳徳神の前で巻き寿司を食べたいと言って、やってきたそう。その子は許可をもらって、歳徳神の前で無事巻き寿司を食べましたとさ。何かいいことがあったかなあ?去年の秋、神泉苑の住職からうかがったお話。現場の写真も見せてもらった(笑)。

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壬生さん

 昼からはお天気が崩れると言うので、午前中に壬生さんへ。持ち物の準備はOK?つまり、家中の、古いお札やお守りなど(他の神社やお寺で受けたものでもかまわないらしい)と、豆だ。豆は、今年なる年齢プラス1(数え年)の分だけ数えて紙に包む。それを家族の分だけ作るのだが、なんとしたことか、自分の分を作り忘れているのに出掛けに気付いた。え~・・・。豆はもうみんな神棚とお仏壇に上っているし・・・。結局、ちょっとくださいと、神棚からもらって、半紙も出さず、別にいいやとばかりティッシュペーパーに包んだ(笑)。

 自転車は置く場所に困るし、かと言って歩く元気もなかったのでバスで行く。Caam8dc0

 壬生寺はけっこう混雑していた。でも節分は夜の方が確実に混む。壬生寺もねぇ、最近どんどん整備して、妙にきれいになっている。新撰組のドラマのおかげだろうか(笑)。晴明神社の拡張ぶりを思い出すんだよね~(笑)。

 着いてまず、ほうらくを書く。う~ん、最近は勝手のわからない人が増えたねぇ・・・。昔は地元民しかいなかったのに。でもちょっと聞けば誰でも喜んで教えてくれるのだから、先達はあらまほしきものなり。

 素焼きのほうらくに墨と筆で、家の名(○○家)と家族の構成員の性別・数え年を、男○才、女○才・・・というふうに書いていくのだが、我が家の筆頭の祖母は、女九十九才。ほうらくを書くところに設置してある、数え年早見表には祖母の生まれ年である明治44年は既に記載がなく、「女九十九才」と書いたら、なんだかおかしくなって、ぷっと吹き出してしまった(笑)。ともあれ幼少の頃よりのわたしの悲願であった祖母の長寿はかなえられており、感謝する次第である。おばあちゃんもう少し頑張れ!来年の節分には、「女百才」と書くのを楽しみにしている。Caqd9g2w

 古いお札を納め所に納める。納め所は節分にしか設置されないが、今も昔もベルトコンベアに乗せられて回収されていく。あまりにも数が多いのでね。

 正しいお参りの順番はたしかではないけれど、次にほうらくを納める。そしてお線香を供えて、お参り。豆はお賽銭といっしょにお賽銭箱に入れる。ご本尊は、延命地蔵菩薩で、重要文化財らしい。オンカーカーカービサンマエイソワカ。

.001

 新しいお札を受けて、節分のお参り完了。

 お札を入れてくれる黄色い袋に書いてある、「壬生寺の節分会のいわれ」によれば、

 「京都の歳時記の一つである壬生寺の節分会は、平安時代、白河法皇の発願によって始まったと言い伝えられ、九○○年もの永い伝統がある。そして御所から向かって裏鬼門(南西)にあたる当寺は、京都の節分鬼門まいりの一端を往古よりになっている。裏鬼門とは悪鬼が出入りする裏口といわれ、壬生寺がその鬼門を封じているのである。

 当寺本尊は重要文化財・延命地蔵菩薩であり、お地蔵さまの誓願である庶民大衆の厄除け・招福を祈願して、古式どうり三日間にわたって「節分厄除大法要」を厳修している。」ということだ。

 庶民の味方、お地蔵様。この仏様は地獄まで自らやって来て人々を救ってくださるのだからすごい。「地獄に仏」とはまさに地蔵菩薩のことなのだ。

 

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dimanche 01 février 2009

仰臥漫録

 とても忙しい日曜日。一日中声を出し続けて疲れる。利用者も督促電話もてんこ盛り。ことに、以前自分が図書館に来て、カードの再発行の手続きをして本を借りたことなどすっかり忘れ切っており、しかも大層お耳も遠い老婦人への督促電話がこたえた。

 夜は組合の新年会。某イタリア料理店にて。久しぶりのH嬢とD嬢と、たまたま初対面の方と4人でテーブルを囲む。

 偉い人の挨拶とビールで乾杯の後はフリードリンク。メニューはブロッコリーのポタージュ、かつおのカルパッチョ、生ハムのムース、トマトとモッツァレラ、トマトソースのフジッリ、きのこのリゾット、焼いたまながつおのブロッコリーソース、骨付き牛肉の煮込み、ティラミス。

 ここまでメニューを書いて、ふと先日ちょこっと読んだ、正岡子規の『仰臥漫録』を思い出した。これは一種の病床日記で、、毎日の食事や間食の献立や量などが事細かに記してあるのだが、それが、病に臥して動かずにいる人が、いや、健康体の人でも、それはちょっといくら何でも食べすぎでは?と言いたくなる量なのだ。実際、食べ過ぎて苦しいだの、気分が悪いだのおなかが痛いだのと随所に書いてある。言わんこっちゃない、と少しおかしくもあった。

 しかし後で、『仰臥漫録』書き始めたとき、子規は35歳。既に肺結核が相当進行し、右肺・左肺ともその大部分が空洞と化しており、ほとんど機能していない状態であったということを知り、なんだかとても恐ろしくなった。生への執着、根源的な部分から湧き上がってくるものすごい力のようなものを感じた。恐いながらも、きちんと通読してみたい。

 途中、化粧室に立つと、後輩が一人「はたこさ~ん」とわたしを追いかけて来て、鏡の前で話が始まる。ちょっと女子校みたい。人の耳がないところでわたしに話を聞いてほしかったらしく、何やらぶっそうなことまで言う。愛の告白ならよかったのだが、いや、ぶっちゃけトイレで愛の告白はいやだな。

 お開きの後は、H嬢、D嬢と一緒に、東洞院錦辺りにできた新しいスタバにて、新メニューのハニー・オレンジ・フラペチーノを飲みながら、もう少しおしゃべり。癒された。

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