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vendredi 31 octobre 2008

ジャムの食べ方

001  先日までのミディとロミユニ・コンフィチュールのコラボ企画で買ったジャムが2種類。

 ミディ・アプレミディはフランボワーズの種のぷちぷちとシナモンの組み合わせがおいしい、言うなれば王道のジャム。バタートーストに乗せて食べるのはもちろん、アーモンドクリームのお菓子に使って贅沢したい気がするジャム。

 もう一つは、キャラメル・ブルターニュ。ミルクのジャムとか、キャラメルのジャムは最近はそう珍しくなくなったけれど、ほんとに好みに合うものを見つけるのは難しい。そんな中で、このジャムはほんとにおいしい!この写真のは実は二個目。最初に買ったのはあまりのおいしさに、2回で一瓶完食しちゃいました(笑)

 トーストに塗るとちょっとゆるくなる。それもおいしいんだけれど、焼いてない食パンに塗った方がよりおいしいかも。シナモン入りのパンやチョコレート生地のパンに塗ってもよく合う。パンがお菓子になる感じですかね。キャラメルのクリームだから。

 あと最近食べたのでおいしかったのは、以前assamさんにいただいた、軽井沢みやげ、かねかわ農園というところのブルーベリーのジャム。たぶん農園の自家製なんだと思う。大粒のブルーベリーがごろごろと入っていて、果実そのもののおいしさが生きている。ジャムとしては少しゆるくて、フルーツソースのような感じでもあるので、これはパンに付けるよりも、ヨーグルトにたっぷり混ぜ込んで、ブルーベリーの実のはじける感じを味わうのがいい。

 朝ごはんはいつもパンなので、ジャムと蜂蜜は、種類の違うのが常時2、3種類は開いている。それぞれに個性があって、それぞれにおいしい食べ方があるのがおもしろい。

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jeudi 30 octobre 2008

民藝/いちじく

003  会期が迫って、ちょっと慌て気味。国立近代美術館へ、「生活と芸術―アーツ&クラフツ展 ウィリアム・モリスから民芸まで」を見に行く。ロンドンの、ヴィクトリア&アルバート美術館(V&A)との共同企画。この美術館はぜひ行ってみたい美術館なのに、結局今までイギリスに行けないまま・・・。行ってみたいなあ。

 ウィリアム・モリスのデザインは、今はグッズがたくさん出ているので、見れば、ああ、これかと思う人も多いだろう。淡い色合いの、曲線の豊かな植物紋様の壁紙や内装用ファブリックなどのテキスタイルデザインに、初めて見たときから魅了された。昔はグッズどころか作品集もそう出ていなかったので、フランスに行ったときに買って来た本を大事にしていた。今はちょこちょこ展覧会もあるようでうれしいことだ。

 アーツ&クラフツの家具類の展示も多数。わたしは特に、椅子が良いと思う。重すぎず、暑苦し過ぎず、すっきりとしたデザインは日本人の感覚にもぴったり来るような気がする。

 今回の展覧会は、アーツ&クラフツから、柳宗悦らの民藝運動までをつなげている。そうか・・・。民藝とつながるんだ・・・と思ったのは、わたしが知らなかっただけ(笑)。昭和初期に建てられた「三国荘」の再現展示は見事なもの。

 アーツ&クラフツ運動からの流れとは言うものの、でもなんとなく「民藝」というのがわたしにはしっくり来ない。自分の好きなものとちょっと違うような気がする。理由はわからない・・・。002

 近くまで来たので、オ・タン・ペルデュでお菓子を買った。いちじくのタルト

 いちじくって、独特のほこりっぽい匂いが嫌で、子どもの頃は食べられなかったけど、今では生でも食べてみようかなという気になるくらいに成長(笑)。

 よく焼き込んだ生地に、色の濃いクレーム・ダマンド、その上に濃い黄色のクレーム・パティシエールを薄く敷いて、甘いいちじくをたっぷり乗せてある。クレーム・ダマンド、スパイスが入っているのかなと思った。でもよく味わうとこれはアーモンドの香りなのだと思う。スペイン産のアーモンドなのだろうか。とにかく香りが強くてとてもおいしい。

 生地とクリームといちじくがとても良い感じにまとまっているし、甘味もしっかりしているので、おいしいタルトを食べたなあ、という満足感がある。

 それにしても、最近また、ちょっとヤバいくらいのお砂糖中毒。ありんこみたいにお菓子を食べてる。昨日バーで、ポルトガルで食べた「のどが痛くなるほど」(「頭が痛くなるほど」だったっけ?)甘いエッグタルトの話を聞いて、「それ・・・・・。めっちゃ食べたい!!」と心の中で炎がめらめらだったわ。。。

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mercredi 29 octobre 2008

苦いチーズ

 一日終えると、ふと行きたくなって、久しぶりに一人でワインバー。いつ行っても楽しませてもらってほんとにありがたい場所。Fシェフはどうやら居酒屋料理も手中に収めており、また、ブラックバスやブルーギルの料理ももしかするとできるのかもしれない。懐の深い人だ。

 まず白ワイン。ローヌ・フェアなので、ローヌのものを。フランソワ・ビラール・サン・ジョセフ 2006001

 リエット

 白いんげんと豚肉の煮込み

 ちょっとカスレのような感じも。

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 今日のキッシュは、椎茸と百合根とミンチとブロッコリー。チーズはグリュイエール

 椎茸風味が効いていて個性的。どことなく和風な感じ?

 赤もローヌを。ドメーヌ・ド・ラ・シャルボニエール ヴァケラス 2005。ヴァケラスってスペイン語みたいな変わった名前・・・。わりと甘味のあるシラー。強いのだけれど、飲みやすい。004_2

 豚肩ロースのトマト煮込み。お肉が柔らかい~。

 最後にデザートワインとチーズを。ワインは前にも飲んだことのある、アメリカのもの。マックレイ レイト・ハーヴェスト・ルーサンヌ2003

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 今日いただいたチーズはとても個性的だった。ブルーはゴルゴンゾーラ・ピッカンテで、これはいつもどおりにおいしい。

 問題は、シェーブル。ブリケット・デ・ゴールをかなり熟成させてとろとろにしたもの。「かなり強烈ですからね」と念押しされたけど、その通り強烈だった(笑)。

 おいしそうなとろとろ具合。一口食べたら、ん??苦い。すごく苦い・・・とわたしは感じた。ん~とね、苦いとえぐいが合わさった感じ?。シェフは皮が入っているからでしょうとおっしゃるが、中だけ食べてもやっぱり苦い。テイスティングをお願いしたら、「苦いというのとはちょっと違う。にがりみたいな・・・」とのご意見も。うん、確かに。でもシェーブルの風味満点で、おいしい。

 ワインは、このデザートワインでは負ける。さっき飲んだローヌの赤、ヴァケラスの方が相性はよし。

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mardi 28 octobre 2008

AU BON SENS

001  東寺の近くに、ガレットの店ができたので行ってみた。名前はAU BON SENS(オ・ボン・サンス)、でもいかにもフランス風の店がまえではなく、もう今や京都の定番ともなった、町家店舗。国道近くでありながら、この辺りの九条通沿いって割と昔ながらの家がある。他の地方の昔ながらの民家を知らないのでわからないけれど、京都の「町家」って、そんなに特徴があるのかな?どの家も同じような造りで、どこでも昔わたしが住んでいた家と同じような感じなので、くつろぎ感はある。

 ハムとチーズのガレットを食べた。ガレットというのは、ブルターニュ地方で食べられている蕎麦粉のクレープ。洋の東西を問わず、冷涼で、土地がやせた所では、蕎麦を作る。でもフランスでは、麺にするっていう発想はなかったみたい。その辺のことを考え出すとまたいろいろとおもしろいな。シードルをいっしょに飲みたかったのだけれども、残念ながら置いていなかった。ブルターニュ風のクレープリーならぜひあってほしいアイテムなんだけど。

 ああ、今日もいっぱいいっぱい・・・。疲れましたねぇ・・・・・。

 わたしたちの上に平安がありますように。。。

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dimanche 26 octobre 2008

四天王寺~阿倍野~天王寺

 所用あって、ディープ大阪へ。と言っても、新世界で串カツを食べたわけではない(ぜひ食べたいけど)。少し時間があったので、周辺を歩いてみることにした。そしたら痛い足がさらに痛くなり、我ながら馬鹿者だと後で思うことになったが、まあいいでしょう。

 四天王寺。初めて来たけど、けっこう広い境内なのだなあ。こんな雨模様のお天気なのに、沢山の人が憩っている。子どもの遊び場にもなっているようだ。特にお参りも拝観もせず、境内を歩いただけの印象では、縁起は古いけれど、建物そのものは新しいのかな?という感じ。この界隈、四天王寺夕陽丘のあたりは古い小さな、でも由緒ありげなお寺や神社が多いようだ。

 谷町筋を南下して阿倍野の方へ。このあたりは、昔毎日通っていた時期があったので歩けばかなり懐かしい。この商店街もやはり昔と比べて小綺麗にはなっているが、まだまだ「ああ、このあたりだなあ・・・(笑)」と思わせてくれるところがいい。

 歩いていると、本家播磨屋の「おかきバー」なる店を発見。どうやら無料で飲み物(コーヒー、紅茶、オレンジジュースなど)と、数種類のおかきが、立ち飲みのバールのような感じでいただけるらしい。奥にはアウトレットの店みたいな感じで商品が並んでいる。

 中にお客さんはいなくて、躊躇したが、勇気を出して入ってみた。トレイを持って、お皿に好みのおかきをトングで取る。カップに好きな飲み物を入れる。ただし、お代わりは不可。

 表の案内書きによると、「しつけのあまりにできていないお子様」の入店はお断りだそうだ。もう一つ、あつかましい中年の入店もお断りすべきかもしれない。播磨屋のおかきは好きだし、コーヒーもおいしかったし、非常に満足。帰りに「華麗満月」を買おうかなと思ったけれどかさばるのでやめておいたわたしも、一種あつかましいおばちゃんなのかもしれないが。

 さらに南下。昔、この辺りのぼろい建物の二階に恐ろしく当たる占い師がいたのだが、そのビルも今はなくなって、銀行ATMの建物になっているようだ。あの新野新に似た占い師、時折思い出しては見てもらいたくなったりするのだが、名前も忘れてしまっているので探しようもない。誰か知りませんか。

 歩いていると、今まで思い出しもしなかったようなどうでもいいことがどんどん思い出されて来て、なんだか笑える。ああ、ここは毎朝頭のおかしいおっちゃんとすれ違ったとこや・・・とか。これも一種、場の力というものかもしれない。

 松崎町から天王寺へ。この辺りもけっこう変わっているようだ。辻調グループの立派な建物がど~んと建っている。大変に儲かっていそうな雰囲気だ。途中、思いがけず懐かしい人を目撃。さすがに声をかけることはしなかったが、しばらくの間、じっとその仕事ぶりを見詰めてしまったわたしは相当に怪しかったであろう。

 人に歴史あり、ということかな。たまに、自分が今まで何をしてきたかとか、何を考えたり感じたりしてきたか、とかを、その場に行って、場の力でレヴァレッジをかけて、トレースしてみるのもいいかもしれない。それでいろんなことを思い出して、あのときはよくがんばったよなあ、と自分を褒めてやるのもいいし、ほんまにあの頃はあほやったよなあ・・・。でも今はちょっとまし?いやいや今もあほやなあ、とか自分を笑ってやれればなおいいかも。

 今日は大阪にてお昼ごはん。何も考えてなかったので思いつきで難波のアルションのクレープリーに行ったところ、満席で1時間待ちと言われた。日曜はやっぱり何をするのも大変だ。次、これもその場の思いつきで、懐かしついでにぷちロ~ザに行く。ここも長く長く来ていないが、開店35周年だということだ。003

 ハムとチーズの田舎風テリーヌ004  

 胡麻パン・プチパン・ブリオッシュ

 無塩バター・りんごバター・レモンバター

 フルーツのピュレの入った甘いバターはこの店だけのもの。パンと共にお代わり自由。

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 かぼちゃとポテトのクリームポタージュ006  

 牛肉の赤ワイン煮込み007_2

 栗とカシスのムース

 これにコーヒーがついて1890円也。コース料理でありながら迅速すぎるほど迅速なサーヴィスは大阪ならではか??すばらしい、とかとってもおいしいということを望まなければ、まずまずだが、もう一つ安いランチの方がお得感があったのではと思う。

 夜に一仕事。ちっ。会議だ。この会議にわたしが出なければならなくなったいきさつも噴飯ものだが、出席してみたらやはり心の底から「ひ~」だった。これから毎回この会議に出なければならないのかと思うと心が寒いです。そういった状況なので思わず終了後に近くのヒル・オブ・タラで、同席していた仲のよい友人とギネスを1パイント飲んでしまったが、次回からはもう彼女もいない。なぜならわたしが彼女とお役目を交代するからだ。そんな状況は極めて心胆寒からしめるものである。

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samedi 25 octobre 2008

同窓会

 つい先ほどまで、家の近所の、同級生が経営する店で、小学校の同窓会。節目の年にやることになっていて、今日の会が決まったのは夏くらい。街中の学校だったので、クラスはたった一クラスで、しかも既に学校は統廃合されてなくなっている。同窓会のために関東から帰ってきた人も二人ほど。欠席も何人かはいたけれど、さすが土着民の街・京都、総じて出席率はよい。

 子ども時代から会っていない人もいるのに、会うなりひと目で○○くん!○○ちゃん!と、やっぱりわかってしまうものだ。皆、変わっているようで変わっていない。恩師ももちろんご出席。この先生には5年生と6年生の二年間受け持ってもらったのだが、おどろいたのは、その当時の先生の年齢は今のわたしたちとほとんど変わらなかったということだ。その当時も、いや、ついさっきまで、そのときの先生は50歳を過ぎていたと思っていた。

 なんでそんなにしゃべることがあるのだろうとも思うのだが、誰も彼も、食べることはそっちのけでとにかくしゃべる。もちろんわたしもしゃべる。近況、消息、昔話。まるで一週間前も昨日も会っていて、また明日も会うみたいに。おもしろいものだ。みんな大昔のことを昨日のことみたいに覚えていて語るのが笑える。で、みんな口々に、「今のことはすぐ忘れるけど、昔のことはよう覚えてる」などと言う。お年寄りですか(笑)?

 次回もまたみんな元気で会いたいな。

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vendredi 24 octobre 2008

「呪いと祝い」

 「呪いと祝い」というテーマで行われた、内田樹先生×釈徹宗さんの対談を聞きに、精華大学へ行く。精華大学に行くのは初めて。地下鉄の国際会館駅から無料のスクールバスが出ているのが親切だ。「木野の里」とでも呼びたくなるような、のどかな場所に立つ、こじんまりとした大学だ。近年、マンガ学部ができたので有名かも。

 スクールバスを降りて、建物を確認しがてら歩いていると、うっかり段差を見落として転倒。左足首を内側にひどくひねってしまい、グキッという音と共に激痛。自分の体に異音を聞くのは久しぶりだ。しばらく動けず。最近のわたしは邪悪なので(笑)こんな目に遭うのだろうか。だんだん痛くなって腫れてきたので、結局帰宅後、時間外の病院へ行くはめになり、まったくとほほなのである。

 まずは「情報館」(大学図書館)に行く。受付で申し込めば、卒業生でなくても一日限りの入館証を出してくれるので、事前の所蔵調査のやりとりなどのめんどうな手続きなしで、一般利用者も閲覧できるようだ。なんて気前がよいのだろうか。

 美術系が中心の大学らしく、AV資料も多い。また、絵本のコレクションも充実しており、テーマ展示までやっていた。テーマは、かこさとし と わかやまけん。なかなかよい古典対決。やはり圧巻なのは、美術書のコレクションで、これは国内外の展覧会の図録も含めて、大変充実している。何万円もしそうな画集が書架数本にわたって並んでいる。地下の書庫のフロアには、鍵付きの書架に何十万円もしそうな貴重書もあり。

 ある一つの分野に特化した図書館というのはやはりよいものだ。近年、公共図書館の公共性、というか、何でもありな部分にちょっと疲れているので、余計にそう思うのかもしれないが。

 マンガ学部があるということで、大学図書館(公共図書館でも珍しいが)にはたぶん他に例はなく、マンガ、アニメ関連雑誌を109誌継続購入している。もちろん閲覧可。購入誌のリストも配布していた。

 書架を見ていると、張り紙。「花音」というボーイズラブ系月刊誌について、一つの作品に対する切り取りが連続発生したためしばらくカウンター置きにしていたものを、雑誌架に戻すことにしたという旨が書いてあった。

 ただし「マンガ雑誌を所蔵している図書館は少なく、「花音」などのようなメジャーでないタイトルを所蔵している図書館はさらに少ない。切り取りは非常に困る。また切り取りが発生すれば永久にカウンター置きにします」との文言と、「切り取りをした方へ」というメッセージ付き。どこでも切り取り、切り抜き、落書きは司書を悩ませる問題であるが、大学図書館においても起こっているのだな。しかもBL系ってどうよ?自重しろよ、腐女子ども・・・。あくまでも研究のための資料として置いてあるんだろ??

 定時の16時20分、講演が始まる。わたしはレヴィナスとかあまり知らないけれど、内田先生は、Meetsで、「街場の現代思想」の連載と、「疲れすぎて眠れぬ夜のために」あたりから、なんとなく好きでちょこちょこと読んでいる。でも生ウチダ先生を見るのもお話を聞くのも初めて。武道をやっておられる方でもあるので、けっこうがっしりとされた方だった。釈徹宗さんは「インターネット持仏堂」の方、としか知らなかったけれど、真宗本願寺派のお坊さんでもある宗教学者。大変にいい味出しておられる(笑)、お話のおもしろい方だった。

 対談のテーマは、内田先生から出された最初のタイトルは「呪詛と予祝」だったらしい。でもそれだと「民俗学とか文化人類学の重た~い人がいっぱい来そうなので」(笑)タイトルを変えたのだとか。

 お話は橋下知事のことから。彼の手法でもあるが、誰かをピンポイントに攻撃するという手法を正義の実現する方法として使い、ある一点に匿名の攻撃(呪い)を向けていく」ということが蔓延している、今は「呪いの時代」である、と。例えば2ちゃんねるに代表されるように、「呪い」というのは匿名性がポイントである、と(シャーマンがかぶる面やネット上でのハンドルネーム)。仮面をかぶることによって、公共性を獲得し、そのため、ネット上での意見は、すべて自分に賛成であるという前提で書かれてしまう。それは一方的で、条理を尽くして他者を説得しようとする意志がない。この危険性をなぜもっと言わないのか、と。また、韓国の女優のように、ネット上の書き込みを句にして自殺、というのは現代における呪殺なのだが、呪鎮の有効な方法がない・・・など。

 お一方のお話だけでも難しいのに、今日はお二方の対談。どんどんとお話は続き、一つ一つをもっとじっくり聞かないと、わたしなどにはとてもこなせるものではなし。したがってさわりの部分くらいしか、ここには記せず。

 こちらのブログでは、オステオパシーの治療家でいらっしゃる不思議君(byさんこさん)の、ご自身のお仕事を通しての血の通った感想をまとめておられる。

 内田先生は、「固有名詞は記号としてフラットに扱えないような厚みを付与する」「具体性を毀損するものすべてが呪いとして働く」という言葉からもうかがえるように、人間の「身体性」を重視し、決して乖離してしまわない方なのだなと思う。たぶんわたしはそこが好き、なのかも?よくわからないけど・・・。

 釈徹宗さんから、「人間のエネルギーは過剰なので、分配・贈与しない限りは、呪いとなる。・・・とバタイユは言っているが、仏教で言う「お布施」というのは分配することのトレーニングである」というお話が出る(ジョルジュ・バタイユ『呪われた部分』)。これも意外な感じでおもしろかった。ここにつながるか~、みたいな感じで。内田先生によると、『呪われた部分』、こういった思想はバタイユが嚆矢。しかし後続はいない、と。

 質疑応答もあり、終了は定刻17時50分を30分オーバーの18時20分。この対談、活字になったらあらためてじっくり読んでみたい。

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オステリア・バスティーユ

 お昼ごはんは、改装して広くなった、オステリア・バスティーユにて。うん、確かに広くなった。今も変わらず人気店のようだ。お昼の外食はほとんどできないので、なんだかうれしいな。001

 マッシュルームの温かいスープ 002

 パンは自家製。以前と変わらぬフォカッチャも。003

 鶏肉のソテー クスクス添え004

 グランマルニエのブランマンジェ ぶどうのソルベ

 コーヒー

 気軽にお昼ごはんを食べに行ける、よい食堂です。

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mardi 21 octobre 2008

漂白された場/解題書誌

 火曜日のたびに忙しくって、あれもやらなければ、これもやらなければ・・・と、精神的に追い詰められる感じ・・・。でもまあ、どんなときでも一つ一つやっていかなければ仕方のないことだしねぇ。未来のことを心配したって、過去を悔やんだり懐かしがったりしたって、人が生きられる時制は現在だけだ。

 よく晴れた休日、今日は弘法さんの日だ。ため息ついていても仕方がないので買い物に行く前に、久しぶりに歩いて東寺に行ってきた。

 21日の「弘法さんの日」にはほぼ毎月、祖母といっしょに来たものだ。30年も前の話だが、その頃には、何と言うかそこにはもっと雑多な、今でも韓国の東大門などの市場や、ホーチミンの街なんかに色濃く残る、アジア的なカオス、と言うか、そんなようなおもしろさや魅力があったような気がするのだが、そういったアトモスフィアーが今ではすっかり失せてしまっているような気がする。露店で扱う品物も様変わりし、境内や伽藍そのものもきれいに整備されて、すっかり漂白・脱臭されてしまったような感じだ。近年は行く度にそれを感じるなあ・・・。どうもその、宗教的な「濃い」気配までもが薄まってしまっているような、そんな気すらするのだ。そこらへんがやっぱり、近くに住んでいながらなかなか近頃は足が向かない理由かなあ・・・。 4810707067

 昨日、『近代料理書の世界』 江原絢子・東四柳祥子/著 ドメス出版 2008年 を読了。よい解題書誌だと思う。見開き2ページで資料1点が紹介され、書誌事項もわかりやすい。資料の所蔵先も明記。また必ず抜粋された図版が入れられているのもおもしろい。

 明治期の翻訳料理書にはフランスのものが少ないのはなぜだろうと思ったり、料理書の歴史を知ることは、近代の女子教育史を知ることとも重なるのだなと思ったり。また、今ではほぼ、板前割烹と同じようにしか使われなくなった「割烹」という言葉だが、近代においては「料理」という言葉よりも一般的であったようだということに気がついたり。生間流についての項で、「祇園祭や八坂祭」という記述にちょっと疑問を持ったり。次に知りたい、と思うことへの糸口を与えてくれるような、優れた解説だと思う。

 読み物としても大変楽しく読んだので、自分でも1冊買うことにした。001

 昨日と今日飲んだワイン。ローヌフェアで買った赤、ドメーヌ トルーセル コート・デュ・ヴァントゥー 2005。PICARLEさんがこの白を飲まれて、「1620円はお買い得」とおっしゃっていたけれど、赤もなかなかどうして、1620円はすばらしくお買い得!重すぎず、とても飲みやすく、合わせやすい。なめらかかつ華やかさもあり。こういうローヌもあるのだなあと思った。

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 このワインにはたいていのチーズはいけそうだ。

 今回はこのブリア・サヴァラン・アフィネを。ブリア・サヴァランは熟成させたアフィネの方が断然好き。脂肪の多いチーズだけれど、それをワインがうまく調整する感じかなあ。他にはコンテ12ヶ月ガレ・ド・ロワールも無理なくおいしかった。

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lundi 20 octobre 2008

アインシュペンナー

 午後、健康診断。血液検査に血糖値の項目があるために当然お昼ごはんは抜き。それどころか、午前10時から水・お茶以外の飲食禁止令が出ている。仕事を抜けて行くのだが、会場と職場が遠いために出遅れ、しかもかなり混んでいたので、牧羊犬に追い立てられる羊のように検査部屋を回るも、ようやく全ての検査が終わったのは午後3時をとうに過ぎていた。ああああああ~、もういやだ。健康診断でなぜにこんなに疲れるのか!! 

 どうやらお昼ごはんを食べそびれてしまったようだ。さて、どうしようかなと考えた結果、千本通りを五辻通まで上がって、アインシュペンナー篁に行ってみることにした。そう、パンがなければお菓子を食べればよいし、かの地ウィーンにはヤウゼ(おやつ)という良き習慣も、「粉の食事」という良きジャンルもあるではないか。

 わたしも初めて行ってみるこの店は、ごく普通の街場のコーヒー店なのだが、本格的なアインシュペンナーを出してくれるという。確かに、日替わり定食や、なぜかそば・うどんまでメニューにある、ごく普通の京都の街場の喫茶店だ。店主夫妻も、常連のお客さんも、土地柄もあってか、そこはかとなく京都人のオーラを放っている。

 アインシュペンナーザッハトルテの「ウィーンセット」をお願いする。

 アインシュペンナーというのは所謂ウィンナーコーヒーで、コーヒーの上に泡立てた生クリームがたっぷりと乗っている。たしか、「一頭立ての馬車」の意であったと思う。Photo_4

 奥さんが下さった「アインシュペンナーの栞」によると、「モカ・マタリの珈琲に純粋の生クリームを軽くホイップしてたっぷりと載せたもの」で、「ウィーンと同じカップ(現地仕込)で、(つまり耐熱性のガラスのカップで)提供しております」、とのこと。

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 ザッハトルテは、表面にアプリコットジャムが塗ってあり、ザッハグラズュールのコーティングはなし。ウィーンのものよりも軽いけれど、この生地とってもおいしいよ?これにも砂糖なしで泡立てた生クリームを添えて。

 しばしの甘い時間を過ごしたあとはまた遠路職場へとって返す。都心と郊外を一日二往復しようとも、待ち時間が長くなろうとも、その間に読みかけの本が一冊読了できたのでよしとしよう。

 千本五辻のこのお店、たぶんリピするでしょう。

 ウィーンのザッハトルテは、ホテル・ザッハのものにせよ、デメルのものにせよ(この二つの店が姻戚関係になったことから、熾烈な「本家争い」が勃発し、裁判にまでなったが、現在は和解してそれぞれに良いものを作っている)、表面にごってりと、ザッハグラズュールという、チョコレート入りの砂糖衣がコーティングされており、激甘。

 もちろん、それがおいしいのだが、「砂糖の舌を持つ」という、さすがのウィーンっ子にとっても甘いのか、必ず、緩和剤としての砂糖なしで泡立てた生クリームが添えられる。ウィーンは水の質がよいので、一緒に水も添えられる。まあこれは他のお菓子を頼んでもそうだけれど。

 ウィーン菓子はドイツ菓子に比べて、甘く、重く、日本人の口に合いがたいのか、日本では作る店も少ないし、日本人の口に合わせて、かなり軽くアレンジがされていることが多い。わたしの好きなドボストルテなど、どの店でも見かけたことはない。それどころか、このお菓子は重い上にまず、手間がかかるので、ウィーンにおいてすら最近では作られなくなってきているそうだ。

 あるウィーン菓子のお店の方に、ドボストルテが好きなんです、と言ったところ、自分の店でも作りたいのだけれど、とても手間がかかるのでなかなかできない、とのことだった。残念だ・・・。ということで、ドボストルテを見かけた方はぜひご一報ください(笑)。 

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samedi 18 octobre 2008

マロンケーキ

 私的なレファレンスがきっかけで時折メールのやり取りなどをさせていただいている、キュイジニエ、Yさんより、マロンケーキと、ご趣味で調合されている練り香をいただいた。002

 ずっしりとした重みにまずびっくり。

 同封のお手紙によると、元々は「Maronen Cugelhupf」(マローネン クーゲルフップフ)という、ウィーン風のバタークリームにマロンペーストやマロングラッセを入れて焼き上げたもの、とのこと。

 なるほど、かなりの重い生地のよう。

 次に封をあけたときの香りがよいのにびっくり。ふわあっと甘い香りの風が吹く感じ。005

 デコレーション用の粉糖もつけてくださっていたので、お化粧。断面の栗の美しさ・・・。004

 そして栗の大きさにびっくり(笑)。

 これくらいの大きさの栗がずらっと入っているので、どこを切っても美しい栗の断面が見える。

 この栗は、渋皮煮から作って、ラム酒に一年間漬け込んだものだそうで、これだけの大きさの栗を大量に、しかも美しくむくだけでも大変なお手間と労力がかかっているというもの・・・。

 大きな栗なのにしっかり中まで風味が染み込んでいて、ほっくりしっとり。あっさりとしたマロングラッセのような趣。

 生地は、もっときめが細かくてしっとりしたものを想像していたのだけれど、固めのしっかりした重厚な生地で、少しぱらりとした感じでもある。

 ケーキに、「噛めば噛むほど」という言い方も変なのだが、口溶けよく、さっとなくなってしまうのではなく、食べているうちに、どんどん生地の中から味が染み出てくるような感じがして、とてもおいしかった。じっくりと生地を味わえるお菓子だと思う。この生地は混ぜるのがものすごく大変なのではないだろうか。焼成にも時間がかかりそうな気がする。あらゆる点で、贅沢なお菓子だと思った。

 濃い目のコーヒーと共に、大変おいしくいただいた。

 Yさん、贅沢なお菓子をありがとうございました。深まる秋の味わいでした。

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jeudi 16 octobre 2008

配合推理

 002_2 ワインバーにて、ごうやんさんを待つ間に、白ワインを一杯(APヴィレーヌ リュリー2006)。カウンターには前はなかった大きな生ハムの塊が激しい存在感で鎮座。おお?何やらご神体のよう・・(笑)。尋ねると、バイヨンヌの生ハムだとのこと。

 少し切ってくださったのをいただく。とっても塩がまろやかで、しっとりと旨みが広がっておいしい。

 ついに、このほど好きなことをお仕事にされたごうやんさんは連日かなりお忙しそう。そろそろシャンパーニュを冷やしてもらって・・・。エリックロデズ004

 ごうやんさん到着。アミューズは鶏肉のマリネ タイム風味タプナード。こういう一口がその時々で楽しい。乾杯。かけつけ一杯(笑)?005

 甘海老のタルタル。ねっとり、とろ~っとした甘海老はシャンパーニュの泡と好相性。

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006  海老とサーモンのワイン蒸し トマト風味のヴァン・ブランソース

 あっさり優しいお味。ソースもおいしいので、パンにつけてきれいにいただきます。

.007_2  「残念なお知らせが・・・」ってどんな(笑)?つまりシャンパーニュがなくなった、ということで、メイン料理に合う赤を選んでもらう。ソムリエOにはいつでもきっちり仕事はしてもらいますよ~(笑)。

 ウッドワード キャニオン ワラワラ ヴァレイ バルベラ 2006。アメリカのワイン。バルベラというイタリアの品種をアメリカで栽培したのだとか。ワラワラ(Walla Walla)っておもしろい語感だなあ思って尋ねてみると、これは地名で、water water(水・水)の意なのだそう。

 色美しく果実味しっかり。でも派手なアメリカっぽさがなく、大変おいしいワイン。008

 メインは、ぜひぜひぜひ食べたかった鶉のファルシ。ぷっくりとしたかわいいおなかの中には、レンズ豆とワイルドライスとコーンが詰まっている。焼き目も香ばしく、お肉の旨みもしっかり。ワイルドライス独特のちょっと荒削りっぽい風味(?)がワインとよく合う。小さい足の骨を手で持って、全部きれいにいただきました。おいしかったなあ・・・。

 次はチーズ。エクラ・ド・ニュイ(ウォッシュ)、ローブ・デ・ガリック(シェーブル)、スペインのバルデオンという青かびチーズ。イタリアのしゃりっと糖化した(好みである)レモンの蜂蜜を添えてくださった。これは青かびと良い。009

 ごうやんさんはまだ食べたことがないという、ガトー・ショコラを。今日のにもオレンジピールを入れているそう。おいしくいただきながら(分解しながら食べないように・・・)、ごうやんさんといっしょなので、配合とルセット推理など(笑)。そしてついに正解として、配合を教えてもらう。ごうやんさんなら。確実に再現できるねぇ・・・(^^)。

 Fシェフ、Oソムリエも交えて、ごうやんさんのお仕事話などを聞く。プロの鼎談といった趣もあり、大変におもしろいひと時だった。Fシェフのお話はやはりさすがだ・・・。

 すっかり楽しませていただきました。ありがとう(^^)。003

 そうそう。この間ショップで購入した、髑髏のワインの仲間、「ハート」これもシラーの限定生産もの。これもラベルがかなりかわいい。リーヴァイスのデザイナーが手がけたラベル(作品)とか。

 ソムリエOより、この仲間(?)のワイン3種の解説書(?)もいただき、多謝。

 ちなみにあと一種類は Old Bones(オールドボーンズ)と言います。

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 こんなラベル。

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鶏頭の花

 母の祥月命日につき、お墓参りに行く。本廟では今日、龍谷会(りゅうこくえ)という大きな法要をやっているようで、恩徳讃を歌う声が聞こえて来て懐かしく思う。いつものようにお参りをしてから横の門を出て、出たところのお花屋さんでお花とお供えのお茶を買い、バケツと杓を借りて、坂道を登って行く。途中で水を汲んでまた登る。Cah7p9ll

 お墓参り、一人で来たことないかも?ちゃんと行き着けるのだろうかと思ったがいつもの道でちゃんと着いた。お墓参りのシーズンではないので周囲には誰もいない。いろんな意味で危険地帯か?一人。お盆以来来ていないのでかなり草が生えている。夏草の勢いは強いのだ。鶏頭の花までが勝手に咲いていたので驚く。

 むしむしと草むしりから。お墓の掃除も一人でやると重労働だ。ずっとうつむいて作業をしていたら、いきなり貧血。お墓の前に人が倒れているのはなんとなくしゃれにならないような気がしてちょっとあせる。鶏頭の花だけはかわいらしかったのでなんとなく抜きたくなくてそのままにしておいた。次に行ったら茂みになっているかもしれない(笑)。

 一人孤独に、墓場で作業をしていると、人の生き死にについて、人生について様々なことを考える。ここは鳥辺野、そういった類の沈思黙考には絶好のロケーションである。

 お墓というのは何のために、誰のためにあるのだろう。供養や法要は何のために、誰のためにするのだろう。わたしにはお墓はいらない。供養や法要もいらない。弔いもいらない。野ざらし、風葬、鳥葬、水葬希望。時間をかけて、食物連鎖の環の中に還っていけばいいのだ。しかしそれが愛する人だったら?家族だったら?

 お墓や弔いや法要は、亡くなった人のためにあると言うけれど、それらはこの世に残された生者のためにあるのだとわたしはごく若い頃に確信したが、その確信は年を経るごとにますます確かなものになって行く。001

 脳にあんまりしわのない人がいろいろ考えて疲れたので、おやつは高級アイスだ。初めて買ってみたゴディヴァのアイス、420円也。ゴージャス!!アイボリーチョコレートチップという、ホワイトチョコレートのアイスにチョコレートチップがたくさん入ったもの。

 う~ん、そうだねぇ・・・。おいしいけれど、チョコレート屋さんのアイスとしては、マルコリーニか、ドゥヴァイヨルのものの方がもっとおいしいね。惜しい!

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mercredi 15 octobre 2008

怖い夢

 今まで見た中でもかなり怖い部類に入る夢を見て、朝目が覚める。

 夢の中でわたしはある駅に降り立ち、まったく知らない街を歩いている。時刻は昼間だけれど、ほとんど人がいない。ひなびた駅やビルや住宅街、曇り空にわかめが干してあるような砂浜、砂塵・・・。ここはどこなのか誰かに聞かなければ、と思いつつ、ひたすら歩く。そうこうしているうちにやっと人に会う。おばあさんと年配の女の人だ。彼女らがわたしを駅に連れて行ってくれて、知っている名前の駅へ向かう電車に乗せてくれる。

 「ここまでくればわかります。ありがとうございました。」とわたしは電車に乗るのだけれど、電車が発車すると、どんどん記憶がなくなって行き、なぜこの電車に乗っているのかということも、行き先の駅も忘れてしまって、またまったく知らない駅に降り立ち・・・の繰り返し。自分でもあれ?と思っているうちに、もしかして自分はもう死んでいて、それがわからなくて延々同じ所を迷っているのでは・・・?と薄々気付く。・・・という夢。

 何が怖いって、ラストで薄々気付くところ。確信も得られないまま、生きているのかもう死んでいるのかわからない中途半端な状態で目が覚めるねん・・・。生きて迷い、死んでもなお迷うのかと思うとほんとにいやだな・・・。それがほんとに怖いよ。

 二日続けて立て続けに失くしものをして、ついに三日目に魂まで失くしてしまったか。沖縄風に言えば「マブイ(魂)を落とした」ということになるのだろうか。そんな場合はユタ(巫女)に頼んで落としたマブイを見つけてもらわないといけないらしいけど・・・。

 夢見悪く、今日も仕事。午後、超ローカルテレビ番組の、本の紹介コーナーの収録に行く。カメラや写真に写ったりする、出演やら取材やらインタビューといった仕事は本当に嫌いなので、今まで決してやらないようにしていたが、今いる職場ではそれが当番制になっているので致し方なし。

 スタジオというところに初めて入る。小さい小さいスタジオだけれど、初めてなので興味深い。ライトが熱いので、この季節でも強力に冷房が効いており、冬の戸外のようだった。前のコーナーの収録が終わっておらず、それを見ながら待つ。出演者は、打楽器を専攻している学生さんで、生演奏をしていたのがとても上手で、聞いているのが楽しかった。

 ようやく終わったと思ったらまた次がある。わたしは季節の行事ネタはやらないので、また新刊中心にいろいろ読まないとなあ・・・。

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mardi 14 octobre 2008

パリ散歩

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 『パリジェンヌのパリ20区散歩』 ドラ・トーザン/著 ポプラ社 2007年

 ふらんすへ行きたしと思へども、ふらんすはあまりに遠し・・・と、日々サクタローな気分でいる人におすすめの一冊。一般書を出版してもポプラ社はどうも装丁とか造りが児童書っぽくなるんだなあ(笑)。でもこれは一般書。と言えども、児童書と同じくらいに気軽に、気楽に、すぐ読めて楽しい。

 パリにはもうずいぶんと前に2回行っただけだけれども、歩いた街の風景とか、地図とかが、読んでいると目の前に浮かんで、街のざわめきや雰囲気や空気までもが感じられるよう。不思議なことに、歩き回ったパリの地理を忘れることがない。若いころの記憶はあまりにも鮮明なようだ。これは祖母が10分前のことはすぐに忘れるのに、70年前のことを昨日のことのように覚えているのと同じだろうか。

 パリは各区によって個性がはっきりあって、何区に住んでいるかによってある程度その人がわかるというのは今も昔も変わらないみたいだ。確かに、メトロの長い路線に乗っていると、駅を過ぎるごとに、乗り降りする人の雰囲気や、人種までが変わって行った。

 昔見た映画に、『猫が行方不明』というのがあって、行方不明になった猫を探すってだけの映画なのだけど、生活感あふれる街の様子がとてもよかった。そのロケが行われたのは11区だと書いてあった。猫の名はたしかgris-gris(グリグリ)。また見たいなあ、この映画。

 高級住宅街、16区。パッシーだ。BCBG(ベーセーベージェー)ってまだいるんだなあ、とか、読んでいて思う。今はなくなってしまったけれど、この区に、コクラン・エネというお菓子屋さん兼トレトゥールがあり、買いに行ったことがあるが、そのお客さんたちも、この界隈を歩いているマダム達も決して派手ではないけれど、どことなく上品な感じがしたものだ。

 この界隈に住む、日本の商社マン夫人のアパルトマンに招かれたことがある。コクラン・エネの近くの、かなり高級そうなアパルトマンだった。昔は日本人の羽振りがよかったので、その時代の駐在商社マンたちはこぞって16区の高級アパルトマンに住んでいたようだが、今はどうなのだろうか。

 パリ初体験の20歳そこそこの小娘をディネに招いてくれたその夫人は、想像するような、「商社マン夫人」とはちょっと違っていた。日本で警察官をしていたのだけれど、思うところあって退職。単身パリに渡り、料理人になるべくレストランで働いていたところ、大手商社マンであるご主人とパリで知り合って結婚したという、言わば「パリ叩き上げ」の人。

 「だいぶ年だったけど、20歳ってごまかしてね~、こっそり働いてたのよ~」・・・(不法就労??)などと豪快に笑う人だった。その夫人は言った。

 「パリにはね、魔力があるのよ。」

 わたしは京都に生まれて京都に育ち、ここにしっかりとした根がある。だからこそ、世界のどの街でだって暮らしていけると思う。深く根を張る場所を持っているが故に、わたしはどこへ行っても決してデラシネにはならないから。まあ、取り立てて積極的にどこか他の街に住んでみたいと思ったことはないけれど、パリは別。パリだけは特別。パリには一度でやられてしまうような、強力な魔力がある。あるいは、かの夫人の言葉に、呪(しゅ)をかけられたのかもしれない。もしかすると、パリの呪いかもね(笑)。

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lundi 13 octobre 2008

シュペートブルグンダー

001  ちょっと珍しい、ドイツのピノ・ノワール。

 何て書いてあるのかまったく読めないので、裏のラベルを見れば、ベルヒャー ブルクハイマー シュペートブルグンダー カビネット トロッケン 2002と書いてあった。

 シュペートブルグンダーというのが、ピノ・ノワールのドイツ名らしい。ドイツ語って字も響きも、なんとなく怖いイメージがある。大きな声で男の人が話してると余計に怖い。ちょっと怒られてるみたいで、ちょっと演説っぽい。なんでだろう?

 シュペートブルグンダーとピノ・ノワールが同じものとは思えない。シュヴァルツヴェルダーキルシュトルテとフォレ・ノワールも同じものとは思えない。音のイメージが違いすぎる。

 さて、このドイツのシュペートブルグンダーは、2002年のものでそんなに古くはないものの、色はすっかり枯れたようなガーネット色。香りも味わいも、色から受ける印象そのままの、ようするに「ひねた」感じ。ワインで苦手はそうないけれど、これはあんまり得意ではないかも。やっぱりドイツワインは白の方がおいしいような気がする。

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dimanche 12 octobre 2008

ロミユニ・コラボ

Carl3go2  ミディ・アプレミディ開店一周年のイヴェントとして、いがらしろみさんとのコラボ企画をやります、とうかがっっていたので、ちょっとお店を覗いてみた。今日はいがらしろみさんのデモンストレーションの講習会(?)も上であったらしい。

 なるほど、ショーケースの奥には、Romi-Unie Confiture(ロミユニ・コンフィチュール)のコンフィチュールの瓶が何種類か並んでいる。いがらしろみさんには、一度、神戸のトリトン・カフェでお目にかかってほんの少しだけれどお話をさせてもらったことがある。今の、ちょっとしたコンフィチュールブーム(?)の魁となった方かも。

 今回はコラボということで、ミディのオリジナルジャムとサブレのセットが発売されると聞き、それを買いに行ったのだけれど、なぜか発売は来週からとか。カウンターに飾ってあるセットは見本、とのことだった。

 せっかく来たのだから(笑)、オレンジのタルトと紅茶で、おやつの時間とする。Cacoc5zi_4

 サブレに乗せた、オリジナルジャムの試食を持って来てくださった。フランボワーズの種の粒々が、いかにも「濃そう」な雰囲気・・・。タルトを食べるより前に、一口でいただく。

 予想どおり、濃いフランボワーズの香りが広がる。さらにふわっと香るシナモン。思いもかけない香りのマリアージュ。これはきっと、アマンディーヌの中にしのばせるととてもおいしいだろうと思う。リンツァー・トルテでもいいな・・・、などとしばし夢想(笑)。

 あとは河原町の方に行って用事を済ませたり買い物など。眼鏡研究社に行って久しぶりに新しい眼鏡を注文したのはけっこう大きなお買い物だった。

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samedi 11 octobre 2008

髑髏

 仕事の帰りに、ワイングロッサリーに寄ってチーズを買って帰ろうっと。コンテフェアもやってることだしね~、と思っていたらタイミングよくソムリエOから、「入荷しました!」とのメール。何が入荷したかと言うと・・・002

 髑髏のワイン(笑)。アメリカはワシントンの、チャールズ・スミス・ワインズが作るシラー、その名もSKULL。そのまんまやん。ヴィンテージは2005年で、限定ものらしい。

 夏にバーに行って、ソムリエOに渡米中の写真を見せてもらったおり、写っていた髑髏シリーズ3本に思わず注目。入荷したら見せてね~、と言っておいたもの。

 お店に着くやいなや、ボトルを持って来られるマダムK。あらためて見ると凄いインパクト。社長さんに訊かれる。「髑髏集めてるんですか?」

 い~え~。コレクターではありません。ちょっと好きですけど(笑)。聞けば、ぶどうの軸などを取り除かない作り方の、かなり果実味の強いしっかりしたワインのよう。98%ジャケ買いなのですが、買いましたとも。

 髑髏にかなりの親しみを感じるのは、昔ヘヴィメタが好きだったからだろう、とか、そういったことではなくですね、たぶん子どもの頃、雨月物語とか聊斎志異などのお話が好きだったからなのではないかと思われる。これに限ったわけではないと思うけれど、昔々のお話には、野ざらしの髑髏がよく出て来たような気がする。それを通りすがりの僧が仔細を知って供養する、とかね。

 今は道に髑髏があったりしたら事件だし、大騒ぎだけれども、昔々は野ざらしなんてしょっちゅうだったのだろう。それなのに、か、それゆえに、か、今よりもずっと、「以前は人であったもの」に対して今よりもずっと人の視線が優しかったのではないかと思う。

 この、「以前は人であったもの」という点において、わたしは髑髏に対して、親しみや、一種の愛おしささえも感じるのではないか。何らかの仔細があって、葬られることもなく雨風にさらされた髑髏・・・。そんなことを思うと、気にかけずにはいられないような気がするなあ・・・。

 さて、チーズはコンテを買って、1コンテ。2コンテ、3コンテとシールを集めると、豪華商品がもらえるとのこと。12ヶ月のを購入。001

 先日開けた、マルク・クライデンヴァイスのゲヴュルツトラミネールが少しあるので、それに合わせようと、ガレ・ド・ロワールを購入。これはウォッシュチーズなのだけれど、水で洗ってあるので、ウォッシュとは思えない、クリームのような柔らかい味わいのチーズで、好きで何回かリピートしている。

 きっとこのクリーミーな味わいがゲヴュルツトラミネールに合うだろうと思ったが、その予想は大当たり。想像以上のマリアージュだった。少なくとも、お菓子好きなら、諸手を挙げて賛成すると思う。フルーティーなワイン風味のチーズクリーム。

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jeudi 09 octobre 2008

さして特別でもないそんな一日

 連休明けの木曜日の朝は、返却ポストの処理も多くて、肉体労働に偏りがち。今日は開館前に入ってくれる配架ボランティアの方もお休みで、人手不足。もともと図書館の人ではない館長は、朝の肉体労働が自分自身かなりこたえたと見え、職員へのねぎらいに、ケーキを差し入れてくれた。ありがとうございます。でも館長、もう少しプロレタリアートな体作りに励みましょうね(笑)。

 データを入力していたスタッフが、数字の判定に困って、尋ねてきた。「あ~、これ、フランス風数字ですねぇ・・・。これが1でこれが7で・・・」フランス語族のN嬢にも見せると同意見。「これはたぶん、フランス人か、フランス暮らしか、フランス帰りか、(二人声を合わせて)フランスかぶれ!!」たぶんね、フランスかぶれよ、それ。

 在架予約リストも枚数が多い。書架からのピックアップ作業をしていると、このほどノーベル物理学賞を受賞された、南部陽一郎さんの『クウォーク 第2版』にさっそく予約が入っていたのでピックアップ。わたしの職場は小さいが、古いブルーバックスをかなり所蔵しているのだ。調べてみると既に予約は5人待ちに。今日まで利用されたのを見たことないんだけど(笑)。皆さん早いなあ。

 幾度となくテレビに映された、受賞者3人のインタビュー。それまでちょっとおもしろいことを言っておられた益川さんが、「南部先生といっしょに・・・」と声を詰まらせ、涙ぐまれたのを見て、感動した。こんなえらい先生にとっても、先生はいつまでも先生なんだ・・・。 

 生涯、心から先生とか師匠と呼べる人がいる、ということは幸せなことだと思う。それは人生で、何か一つのことを究めようと懸命に打ち込んだ時期があったということだから。そんな人は決して多くないような気がする。

 館長からの差し入れは、モロゾフのチーズケーキ(ベイクドの方)。懐かしい・・・。子どもの頃によく祖母に買ってもらって食べたけど、もうかれこれ四半世紀(!)は食べていないのでは・・・?あの当時と比べてグレードアップしているのかしていないのかわからないけれど、食べた感じではあの頃のままの味だった。002

 夜には久しぶりにワインを少し。

 マルク・クライデンヴァイス クリット ゲヴュルツトラミネール 2006。食べるものとの相性、とかをあまり考えず、ワインだけを単独で楽しむなら、ゲヴュルツトラミネールはやっぱりおいしいと思う。これに限らず、アルザス系品種はどれも好きだけれども。

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vendredi 03 octobre 2008

色即是空。空即是色。

Cai4dn87_2  珍しいお菓子を食べた。長崎みやげにいただいた、榎の一口香(えのきのいっこっこう)。何が変わっているって、一見おまんじゅうのように見えるこのお菓子、なんと中はまったくの空洞。うっすらと内壁(?)には茶色い飴がかかっている感じでけっこう硬い。リーフレットによると、「蜂蜜、もちあめ、白砂糖、黒砂糖、ゴマのほかに幾種類もの麦粉を使って焼いた中華菓子です」とある。

 長崎と言えばカステラしか思い浮かばないけれど、こんなお菓子もあるのだなあ。

 リーフレットによればまた、「昔、一口香をもらった上方の人がこういったそうです。『中味がなかった』。この一言は縁起を知らない人。『中にこそ香りと味がある』ことを承知していなかったのでしょう。」とある。

 確かにこれ、飴やゴマや粉の香りが香ばしくて、不思議においしいの。

 外の皮があるから中の空洞があるのであって、外の皮がなくなれば中の空洞もない。

 もともと何も「ない」から空なのであって「ない」ものがあるというのはどういうこと?もともと「ない」ものがさらに「なくなる」ってどういうこと?

 空洞がなくなれば、一口香は一口香たるゆえんをなくしてしまうから、一口香は存在できない。色即是空、空即是色?

 あほな子が考えてもろくなことにならなさそうな気がするので思索はやめ。おいしいものは味わうに限る。

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mercredi 01 octobre 2008

コンフィチュール

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 最近はジャムのことをコンフィチュール、とか言わなあかんのん?別にジャムでええやんか。

 どれでもおんなじような見た目やけれど、特別おいしいのんと、そうでないのんがあるのがジャム。しし唐の辛いのんが見分けられへんのといっしょ。

 先輩にもらったパリセヴェイユいちじくのジャムを開けてみた。いちじく、砂糖、レモン汁、白ワインのみで作られたピュアなもの。とろりと柔らかい仕上がりで、皮ごと大きめにカットされたいちじくがころころと入っている。いちじくの香りが新鮮でびっくり。わたしはバタートーストにジャムを乗せて食べるのが好きだけれど、ヨーグルト好きな人は混ぜて食べてもおいしいと思う。

 あー。ジャムはパンに塗るもんと違いますね。あくまでも乗せて食べるもん、と認識しております。たぶんバターもそういうもんでしょうね。バタ付きパンのことをなんで英語で、bread with butter ではなくて、bread and butter と言うのかはそんなところに理由がある旨、昔聞いた記憶があります。ほんまかどうかは知らんけど。

 バターもジャムもたっぷり乗せて食べたいねん!!血液検査は怖いけど。

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