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dimanche 31 août 2008

鶏冠井ろーる

 8月もついに終わってしまった。最近は新学期が始まる日も学校ごとにまちまちになったけれど、わたしの子どもの頃はいっせいに9月1日が2学期の始まりだったので、夏休み最後の日は何か特別な感じがしたものだし、高田敏子さんの「忘れもの」という詩のとおりに、9月1日の朝の空はどこか昨日までとは違って見えたものだ。 

~(前略)だがキミ! 夏休みよ
もう一度 もどってこないかな
忘れものをとりにさ

迷い子のセミ
さびしそうな麦わら帽子
それから ぼくの耳に
くっついて離れない波の音

 今も大好きな詩。大人になってもまだ、この行く夏を惜しむ少年の気持ちとシンクロする。夏の終わりはいつも寂しい。004 005 006

 昨日、ゆみにもらった、向日市のピラミッドというお菓子屋さんの「鶏冠井ろーる」。

 鶏冠井(かいで)というのは向日市内にある地名で、難読地名の本によく載るくらいに読むのが難しい地名。

 みっちり密に目が詰まった白いスフレ生地の表面に、赤や緑の水玉もよう。たぶん天板にジャムかなにかをしいてから生地を流して焼いているのだろう。ピンクの生クリームがたっぷりと巻いてある。昨日食べたときは少し木苺の風味がしたと思ったけれど、今朝また食べたらそんなにも感じなかったので、生地の方のフルーツの香りが移っていただけなのかも。

 ロールケーキ人気は今やすっかり定着しているのかな。

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samedi 30 août 2008

赤提灯

 午後、予約の電話連絡をしていたら、運悪くかかってきたクレーム電話に当たる。「そういう場合もあります」といった程度のささいなことなのだが、わたしがいくら説明しても相手は納得せず、延々15分くらい時間を取られる。途中で思わず、俺の、俺の、俺の話を聞けぇ~♪と歌い出したくなるほどだった。

 夕方、ゆみが娘のちなちゃんといっしょにご来館。ちなちゃんの夏休みの読書用に選んで送っておいた本(ほとんどわたしの趣味)を返却に。彼女は「せとうちたいこさん」シリーズが特にお好みのようだ。閉館まぎわでばたばたしていたので、ほんのちょっとだけ絵本の話をすると、彼女もとっても楽しそう。小学2年生とだって本の趣味が合うとこちらも楽しい。書架案内をして、本の海に解き放つと、楽しく絵本などを選んでいるようだった。それを見て、子どもの頃のことなどをちょっと思い出す。

 わたしの子どもの頃はまだ十分に図書館が整備されていなかったので、よく本屋さんに連れていってもらった。本はいくらでも好きに買ってよかったし、選んだ本には誰からもダメ出しをされることもなかった。まんがも好きに買ってもよかったので、友達が「お母さんにまんがを捨てられた」とか、「読んだらあかんって言われた」とか言うのを聞いて、子ども心に、変なことを言うお母さんもいるもんだと思っていた。001

 夜は、弟夫婦が、よく行列ができているという、「吉祥院のうまい焼肉屋」(弟談)に連れて行ってくれる。遅めのわたしの誕生祝いなのだそうで、大変にありがたいことである。トモちゃんからさらにプレゼントまでいただいて、これもまたありがたいことだ。

 店の名は、ずばり、「赤提灯」。なんでも、1950年代に左京は田中にあった名店の味を引き継ぐお店なのだとか。

 ビールで乾杯。まずは天肉と上ミノを、にんにく塩だれで。このたれが独特で、ほかにはない味。これを食べただけで、この店はおいしい、と確信する。もやしのナムル、ぜんまいのナムル、キムチ(白菜・大根・きゅうり)をつまみながら、どんどん焼く。

 マッコリを飲みながら、カルビ、ハラミ、レバー、上ミノ、レバー、アカセン、スジなど、焼きに焼く。濃い目のもみだれにあっさりしたつけだれ。もみだれが濃すぎると思ったらつけだれにつけてちょっと洗い流すような感じにしてもよい。でもそのもみだれの濃さがおいしい。強めの火でさっとあぶって食べれば(ちょっとこげてもそれもよい)、脂の甘味と溶け合って、それはもう・・・!うまい!!

 考えれば、焼肉を食べるのは家でも外でも半年ぶりくらいなので、肉食の民であった若かりし頃を思い出し、がっつりと堪能。最後は石焼ピビンバ(卵入り)でしめ。おこげが香ばしくてやっぱりおいしい。

 弟たちの家に寄って、ゆみにもらったケーキを食べてからタクシーで帰る。せめてもの罪滅ぼしに、歩いて帰ろうと思ったら止められたので。

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vendredi 29 août 2008

八雲立つ/27ヶ月熟成

 八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を

 先日、大阪からの帰り道、小豆が、本を読みふけっていて電車を降り過ごす(「乗り過ごす」か「降り過ごす」かどっち??)ことがけっこうあると言うのを聞いて、わたしはやったことないなあ・・・、と言っていたところ、今日さっそくやってしまった。こんなことは初めてだ。通勤電車でまんがを読みふけっていたら、一駅降り過ごしてしまった。しかも快速急行、しかも帰りではなくて行き。遅刻かと冷や冷やしたがセーフ。通勤時間には余裕を持たせるものであることよのう。

 459217433x_09__scmzzzzzzz_ 思わず電車を降りるのを忘れてしまうくらい読んでいたのが、樹なつみの『八雲立つ』。樹なつみは昔々に『マルチェロ物語(ストーリア)』しか読んでいなくて、『八雲立つ』は絶対わたし好みの話だとは思いつつも未だに読んでいなかった。

 出雲大社では約60年ぶりに遷宮が行われるので、4月に神様が仮の神殿にお遷りになった。本殿が空いたので、今年、一定期間だけ特別に公開をしていたのだ(8月17日が最終)。8月にH嬢・M嬢から出雲旅行に誘われていたのに行けなかったし、ネットでも出雲の旅行記なども多くて、そんなのを見るにつけ、出雲つながりで、そうだ、『八雲立つ』読もうっと!と思いついた。読書もちょっとしたきっかけが必要。

 ちょうど文庫本で2巻まで、新刊として出ていたので衝動買いしてしまったわ・・・という話をM嬢にすると、コミックス判を貸してもらえることになった。実はまんが文庫はあまり好きではなくて、できる限りコミックス判で読みたいわたしは大喜びで借りることにした。それでさっそく電車で読む。

 いや~、やっぱりこれおもしろいわ~。ファンタジー(特に外国もの)などは絶対読めないくせに、こういう設定のものは昔から大好きなのね(笑)。「伝奇もの」というジャンル?闇己と七地の間にプラトニックBLテイスト(笑)!こういうところも楽しませてくれますな。全19巻イッキ読みの予定。

 夕方、WGに、取り置きをお願いしていた、「ロドルフ・ムニエさんのコンテ27ヶ月熟成」を受け取りに行く。どんなワインが合うでしょうね?とあれこれ教えてもらって、後日ワインを開けたときに食べよう、と思っていたのに結局がまんできずにフライング(笑)。

 先日開けた能登の千枚田がまだあったのでそれと共に。ほくっとしていながらもきめ細かくてしっとり。凝縮された旨みがすごい!これ、ほんとにおいしい・・・。お酒との相性もよし。純米酒だから??ワインを開ける前にチーズがなくなりそう(笑)。とは言え、ぐいのみ2杯で、体温が50度くらいになったみたいに酔ったので今日は飲めない日だったもよう。ワイン開けなくて正解だったかも。

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mercredi 27 août 2008

野外ライブ

004  野外ライブ!と言っても、今日行ったのは大阪城薪能。あみあみさんからチケットをいただいて、ありがたく小豆と二人、行かせていただくことにした。あみあみさん、ありがとうございます!

 とは言え、お能は今までにたった一回、それも高校の国語の時間に見ただけなので、どう見てよいものか・・。そのときに見たのは「巴」で、旅の僧と巴御前の霊が出て来た。

 今日の演目は三つ。まずは観世流能「半蔀(はじとみ)」。夏の終わりに立花供養をしている雲林院の僧と源氏物語の夕顔の霊の話。

 乏しい知識を思い出すに、能のストーリーの大筋は決まっている。僧のもとに誰かの霊が現れて、自分の物語を語って聞かせ、語り終わると納得して去っていくという・・・とあっさり書くと身もふたもないな(笑)。

 わたしはこのパターンに、やさしさのようなものを感じる。怨霊や霊は僧のもとに突然立ち現れて、生前の体験とか口惜しかったことを語っては、聞いてもらったことによっておそらくは成仏して去っていく。今はやりの言葉で言うなら、一種の「癒し」だろうか。この世に未練を残しつつもはかなくなってしまった人へのやさしい目線と、救済と鎮魂の意志を感じる。

 音楽がとてもよかった。特に笛の音が印象的で、高く、細く、ゆらぎ、響くその音色は、黄昏時の、幽霊を見てしまうほどに夢と現のあわいもわからないような感覚世界の音として、これ以上のものはないように思えた。

 能の音楽がクラシックだとすると、歌舞伎の常磐津や文楽の義太夫はロックだ。

 歌舞伎のせりふや義太夫語りと違って、能は聞き取りがかなり難しい。慣れるまでには見る前の「予習」は必須かも。

 二つ目は大蔵流狂言 「舟船(ふねふな)」。千作さんが急病で入院されたとかで、七五三さんが代役となっていた。

 狂言は、能の合間の緊張緩和。格段に聞き取りやすいし、とてもおもしろい。

 三つ目は観世流新作能 河勝(かわかつ)」。能にも新作ってあるんや~、とまずそこがちょっと意外。原作は梅原猛さんだそうで、わたしたちの座った席近くの関係者席にはご本人の姿も見えた。

 この作品は、能と狂言を合わせたようなもので、両方の役者さんが出るし、登場人物も多い。舞台は現代で(でも衣裳は現代ではない)、怨霊を訪ねることを趣味とする男のもとに、秦河勝(『風姿家伝』によれば、能を始めた人なのだそう)のすさまじい怨霊が出て、聖徳太子の霊が現れてやっと収まる、といった話。

 せりふもわかりやすく、狂言風のおもしろい箇所もそこここに入れられているので親しみやすかったし楽しめた。

 能楽堂の能舞台の背景には松が描かれているけれど、冒頭の写真のとおり、野外の舞台の松は本物。能楽堂で見る能はすごく緊張した思い出があるけれど、野外なら開放感もあって、気楽に見られたのがよかった。野外の能は、入門としてもとてもいいかも。

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mardi 26 août 2008

ユキちゃん

 ワイングロッサリーのセールに、最終日にして初見参。つまり滑り込みセーフ。リースリングと、涼しくなってから飲めるしっかりしたシャルドネと・・・と考えて行って、結局どこかで拝見したような(笑)のを含めて3本買った。

 そしてこれもどこかで拝見したような・・・。001

 そ~う!かもめさんとこで見た、「ユキちゃんチーズ」(←勝手に命名)よ~!002

 本当は、十勝ランランファーム(←命名してません)というところの、墨まぶしのシェーブル。

 日本のチーズはちょっとたよりないなと思うこともあるけれど、これはしっかりしたシェーブル味で満足。003

 弟夫婦の能登みやげのお酒、千枚田と合わせてみたら、なかなかの好相性。日本酒とシェーブルっていけるんだと新発見。もう少し熟成させるとさらによいかも。

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samedi 23 août 2008

地蔵盆×2

 地蔵盆の日に雨が降り、こんなに涼しいのは珍しいことだ。

 6時半起床。今年はうちのお地蔵さんをおまつりするだけではなく、町内の役にも当たっており、地蔵盆×2で忙しい。

 町内のお飾りは9時からとばかり思っていたが、念のため朝食を食べながらスケジュール表を確認すると、なんと8時からだった。10時半にはうちにあんじゅさんがお参りに来られるし、それまでにうちのお地蔵さんのお飾りを整え、お膳も作り終えなければならない。少し急いで身支度を整えて、さっそくお膳の準備に取り掛かる。

 001 そうしているうちに8時前になり、町内のお飾りに行く。30分ほどの予想が、雨のため急遽会場が変更になるなど、難航し、終わったのは9時過ぎ。お赤飯を各戸に配る時間なのでうちの組の分を配ってから帰宅。

 写真は、町内のお地蔵さん。道具類の箱書き(達筆)によれば、三具足は大正3年新調となっている。まだ祖父もこの町内に来てはいない頃だ。

 

009_2  帰宅して慌ててうちのお地蔵さんのお飾り。台や幕はすでに弟が出しておいてくれているので、軸を飾って、花や卍菓子を買いに行き、お供えの果物やお菓子をきれいに並べる。お膳の料理も最後の一品を作って、お供えする。お仏壇も同時にお参りしてもらうので、そちらの準備も。

 こちらがうちのお地蔵さん。昨年表装をやり直したばかりなので、きれい。このお地蔵さんは、祖父が若い頃に、町内の没落したお金持ちのおばあさんに見込まれて託されたものらしい。

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 オン カーカーカー ビサンマエイ ソワカ012_3

 上部にはこんな文字が書いてあるけれど、書いた人の名前や来歴を示す手がかりはない。元の持ち主のおばあさんが書いた仏画かも(笑)。

 毎年夏になると、このブログの検索ワードに、お盆、しょらいさん、お膳、お供え、飾り、地蔵盆・・・などの言葉がとても多くなる。今までそういったことを担ってきた家族が亡くなったり、新盆を迎えることになったり、町内の役員になったり、さまざまな事情で役割を担うことになって、困っている人が多いのかな、と思う。わたしとて、正式なやり方などは知らなくて、祖母がやってきたことを単純にやっているだけだし、お膳も少々趣味が入っているが、ちょっとでも誰かの参考になれば幸いと思う。007 004

 白飯006

 おあげとみょうがの味噌汁

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野菜の揚げびたし002

 切干し大根のたいたん003

 胡瓜の中華風

 10時半頃、あんじゅさんが来られてお参りしてもらう。毎年、お参りが済むとほっとする。何しろこの日は毎年朝から忙しいから(笑)。11時からは町内のお参りなので、あんじゅさんと共に移動。

 数年前から外孫もOKにしたため、地蔵盆に参加する子どもの数は23人。近隣の町内でも特に数が多く、盛況。皆でよく遊び、年長の子になると配り物の手伝いなんかもしてくれる。これだけ数がそろえば、数珠回しも賑やかで楽しい。

 この子たちもまた、楽しかった地蔵盆の記憶を持って大人になり、またここで、わたしたちの世代がそうであるように、次の世代の子どもたちのために世話役をしたりするのだろう。わたしも、もう何十年という単位で会っていない小学校時代の同級生に会って話をした。みんな立派な、子の親だ。

 京都の子は、こうやって育つ。地蔵盆のような行事は、京都で生まれ育った人が持つ、文化資本なのかもしれない。文化資本という言葉は、ある意味身もふたもない言葉であるし、文脈によってはひどく下品に聞こえる言葉だとも思うので、適切な表現ではないかもしれないが。

 お参りが終わった後は、子どもの昼食の配布など。家にとって返して昼食。薬局に父の薬を取りに行ったり、食事の後片付けをしてからまた町内へ。今日は休む間もなく家と町内の往復だ。子どもたちは、ストラックアウトやスーパーボールすくいに興じている様子。

 すいかの切り分け、敬老のおやつの配布、メインイベントの子ども福引と行事は続く。福引は今も子どもたちの大きな楽しみであるようで、押すな押すなですごい熱気。

 それが終わると家庭福引の世話、お下がりの配布に、最後の後片付け・・・と終わったのは6時過ぎ。なかなか楽しい地蔵盆だったなあ。町内会長や会計ではないのでね(笑)。

 家に帰って、お地蔵さんにお水とお光を上げてから、夕食。お下がりでもらった紅白のお餅がまだとても柔らかかったので、かちかちにならないうちにつけ焼きにして食べる。

 洗い物などのあとは、うちのお地蔵さんの掛け軸を外す。本当は23・24日と両日できればよいのだけれど、近年は23日のみのおまつりにしている。お下がりを持っていくべきところは、昔は何軒もあったけれど、今は一軒のみ。そこにお下がりを持って行く。後は幕を下ろしたりして、細かいお道具類は明日父が片付けると言うので(ようやく動いてみようという気になったようだ)今日はおしまい。

 地蔵盆、コンプリート!!

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mercredi 20 août 2008

オーバーフロー

 朝からさっそく、父の「あれ取ってこれ取って、あれやってこれやって」。しかも老人は、頭に言外の「すぐ」がつく。外で歩く練習をしようとするどころか、冷蔵庫のお茶すら取りに行かない。リハビリやる気ゼロ??わたしが仕事に行ってる間、明日からどうするんやろ、この人・・?と思うが、言えばまた怒るので黙っておく。こういうのが最大のストレスだ。

 昨夜、父が寝ることになった部屋のエアコンが壊れ、スイッチを入れるたびにブレーカーが落ちるようになっているのがわかった。暗闇の中、何度も高いところにあるブレーカーを操作。ひ~。今朝になって、「(すぐ)電気屋さんを呼んできてくれ」とうるさいので、近所の電気屋さんにおっちゃん(同級生のお父さんだ)を呼びに行って見に来てもらう。すると、古い古いエアコンはコンプレッサ(?)が、リークだかリュートだかルークだかしていて、治りそうにないらしい。父はエアコン購入を即決。それから何度もおっちゃんはうちと店を行ったり来たり。来週早々に取り付けることになった。

 町内会長(同級生のちょっと年の離れたお兄さんだ)が地蔵盆の件でやってくる。今年はうちも役員なので、きちんと役目は果たさないといけない。「今年は悪いけどみんな町内のもお前やってな。」と父。23日朝9時、テント張りとお飾りだって。ひ~。掲示物の張り出しや福引券などの配り物を頼まれ、ちゃっちゃとご近所を回る。

 そう言えば地蔵盆はもう今週末なのだ。あんじゅさんにお参りに来てもらうのをまだ頼んでいない。「うちのお地蔵さんはいつ飾るつもり?」と父が訊いてくるので、「木曜の夜に弟が来るので飾って帰ってもらって」と言っておく。

 洛南ジャスコにお買い物。日用品や米、野菜、乾物など。強烈に重くなった。はたと、お地蔵さんのお供えの果物やお菓子も買っておかなければならないことに気付く。明日、明後日は遅番だし、あらためて買い物に行くのも難しい。さらに荷物が重くなり、帰りは自転車のロードのトレーニングのようだった。しかも、今日が20日で、お客様感謝デーであることもすっかり忘れており、ジャスコカードを持って行かなかったので、けっこうな額を買ったのに、5%オフにならなかった。無、無念~!しかも誕生月の優待はがきまで家にあったことを思い出し、さらに無念。やることが多すぎると、オーバーフローしてわけがわからなくなるようだ。

 夕方、また激しい雨。洗濯物を濡らさなかったのはなんとすばらしい幸運なのだろうか!さあ、これからごはんの用意をしようっと。

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mardi 19 août 2008

父帰る

 父が退院するので、午前中、トモちゃんと二人で病院に父を迎えに行く。手続きを済ませ、荷物を先に車に運び入れ、今度は父を駐車場まで連れて行こうとしたとたん、大粒の雨粒が落ちてきて、あっという間に鬼のような降りになり、かなり濡れた後にすぐに晴れた。それはまるで何かの呪いのようだった。

 家に帰り、荷を解き、昼食にはざるそば。午後は父の新しい寝室の準備をする。今までのように畳に蒲団での寝起きがちょっと難しくなったため、空いているベッドを使うことにしたので。大丈夫だと思っていたが、何分ふだんあまり使わない部屋なので、どことなくほこりっぽさがいざとなると気になり、結局その一番の原因と見られるカーテンの洗濯までしてしまった。

 夕食に何が食べたいかと尋ねると、鮨が食べたい、と言うので、夕方買いに出る。ビールがないとやいやい言うので、二番目に近所の酒屋へ冷えたのを買いに行く。この店も古くからあるのだが、まだ祖父が生きていた頃に、先代と祖父との間に何かの行き違いがあったらしく、それ以来20年ほどは、近くにもかかわらずそこで買ったことがなかったという酒屋だ。恐るべきムラ社会。店主夫婦はここ数年で、急速に年を取ってしまったような感じで、主など、もう、別人のように見えたので、ちょっと驚いた。「お嬢さん」と呼ばれたことにも驚いた。目までかすんでしまったのだろうか。

 人は誰でも年を取るけれど、自分の親が老いたということを「発見」するのは辛いものだ。

 今日からまた元の二人暮らしに戻っただけのことなのだけれど、わたしにもしばしのリハビリが必要。親と子、それぞれの性質や相性や、これまでのいきさつによっても違うとは思うが、老親と暮らすということは総じてしんどいものだ。

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lundi 18 août 2008

サングリア

 ひと月ほど前、まだ夏の盛りの前の宵山の夜、一人でふらふらと彷徨っていたときに、偶然見つけて気になっていた、「サングリアカフェ 松屋商店」なる店に、夕方ちょっと行ってみた。

 普通の民家のような、アルミサッシの戸にすだれ、そしてこの屋号。メニューは主にサングリアとビール。フードは少しあるけれど、馬ハンバーグに、馬ソーセージ、先客が食べていたのは、エゾ鹿のソーセージ・・・。ほんまに変わってるわ・・。ちなみにこの和風の屋号は、店主のご実家の屋号を名前だけ継いだということだった。

 サングリアは、赤ワインにフルーツやスパイスを漬け込んだスペインのお酒で、最近ではスペイン料理の店でなくても、「自家製」のサングリアを出す店もあるようだ。サングリアは好きなので、あればけっこう頼んだりしているのだが、こんな専門店までできてしまうとは、ひょっとしてサングリア、はやってるの??

 店主の話によると、自家製サングリアというのはちょっとグレーゾーンのものなのだそうで、ここにはスペインから輸入された瓶入りのサングリアが、メニューに乗せていないものも含めてだいたい15種類くらいが置いてある。グラス売りで、一杯400円から700円ってとこ。店主の話ではもうすぐ値上げがやむを得ない、のだとか。

 カウンターにずらりと並んだサングリアの瓶はカラフルで楽しい。やはりそれぞれ個性があるようで、いろいろ試してみてくださいとのこと。

 「ペニャ・ソル」と「ポデカス・ピノルド・デル・ソル」というのを二種類、飲み比べてみた。前者は飲みやすく、乾いたのどにいい感じ。後者は色も濃くて味もしっかり。あまり甘くなくて、赤ワインそのものに近い味だった。

 実は最近まで場所がはっきりとわからなかったんだよね~。碁盤の目の街中をぼんやり歩いているとたまにそんなことがある。だから再訪までにほぼ1ヵ月(笑)。ちなみに場所は綾小路西洞院西入ル。

 Passent les jours et passent les semaines, 1ヶ月なんて飛ぶように過ぎていくものだ。明日からまたしばらくは落ち着かない日々。

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samedi 16 août 2008

お盆 (4)

 京都では、16日の早朝、送りだんごをお供えしてから、おしょらいさんを送っていく。祖母が言っていたことには、朝遅くなってはいけないのだそうで、いつもすっかり送ってしまってから祖母は朝ごはんを食べていた。祖母の行くところ、どこにでもついて行くわたしももちろん一緒で、しょうがを乗せた胡瓜の古漬けの香りや、冷やごはんのお茶漬けや・・・、とここまで書いて、去年と同じようなことを書いていることに気付いて苦笑する。

 「送っていくのが遅くなってはいけないのだと、いつも祖母は言っていた。なぜかは知らない。だから祖母はまず、おしょらいさんを近くの粟嶋堂に送って行ってから、朝食を食べていた。もちろんわたしもいっしょ。夏休みだったのでいつにも増して祖母に朝からくっついていたわたしは、そのとき祖母が朝ごはんに食べていた、しょうがをかけたきゅうりの古漬けの匂いと、毎年ほとんど同じような景色で繰り返された、16日の朝の様子を、今朝のことのように思い出せる。」

 002_2 ともかくも、いつものように朝、粟島堂に行った。お盆の間のお供物は、花や槙、お菓子、野菜や果物、毎日のお膳の料理もすべて保管しておき、16日の朝にすべてまとめて、うちの近辺では粟島さんに納める。昔はお供物をすべて川に流していたのだそうだが、今やればそれは不法投棄なのでしてはいけないことになっている。またここでも迎えたときと同じようなお塔婆を書いて納める。帰りには花屋さんで、新しい仏花を買って帰る。

 紀伊国、淡島より、粟島明神を勧請し、縁あって、宗徳寺の鎮守社、粟島神社としてこの地に祀られてきたのだが、明治の神仏分離により、粟島堂と名前を改めたという経緯があるため、小さな境内にはお稲荷さんの祠もあったりと、未だに神仏習合の名残りを色濃く残す。

 またここは加太の淡島神社と同じく、人形供養の寺としても知られており、規模は小さいものの、淡島神社と同じように、何体もの人形が境内に並べられている。女人の一生を守護する神である。祖母の若い頃には、8のつく日に縁日があったと聞くが、定かではない。

 夕方、仕事から帰って夕食を済ませ、船岡山へわざわざ送り火を見に行く。送り火が全部見える場所はほとんどないが、ここでは、大文字、妙法、船、左大文字が見える。鳥居は市内中心部から見るのは難しく、やはりここでも見えない。

 子どもの頃は、近所の公団住宅の屋上に上がれば、送り火が見えた。今はぶっそうなので、どこのマンションやビルでも外部から人を入れたりしないし、入れたとしても周り建物の高層化で、ほとんど見ることはできないだろう。

 送り火すらも、わざわざ、観光名所に行くみたいにしなければ拝むことができなくなってしまった。今年は土曜日で、人も多かったようで、押し合いへし合いして見ていると、送り火に付きものの、亡くなった人がまた帰っていってしまうのだ・・・というもの悲しさと、夏の終わりのうら寂しさも感じられない。

 わたしは今でも必ずそうするが、人々が送り火を拝む姿を見るのも珍しくなった。「おじいさんが帰っていかはるえ・・」と祖母が言い、いっしょに手を合わせたのはそれほど遠い昔のことでもないはずなのに。

 わたしたちの世代が、祖父母からかろうじて継承した思いなり習慣なりは、急速に消えていってしまっている。

 送り火を、毎年繰り返される日常として見るということはもはや、かなわぬ贅沢になってしまったのだろうか。少し暗い気持ちになって帰ってきた。

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vendredi 15 août 2008

お盆 (3)

 今日のお供えは、白むし。何を朝、上げるのかは、日によって決まっている。これは餅米を蒸しただけのいたってシンプルなものなのだが、塩をかけて食べるとおいしいので、わたしは好きだ。

 お昼間にお墓参りに行けたのでなんとなくほっこりする。今日はわたし一人。でも、お盆は自分のために料理をするわけではないから、気を入れて今日もしっかり作る。006 004

 白飯005_3

 花麩と三つ葉のお吸物

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 ひじきのたいたん

 ひじきは15日のお膳に乗せるものと決まっている。正しくは「あらめ」を炊く(追い出しあらめ)のだけれど、なぜかうちではひじき。たぶん、家の者が皆、あらめよりひじきの方が好きだったからだろう。002_3

 焼き野菜

 オリーブオイルとイタリアの塩で003_2  

 にんじんのきんぴら

 食後、オリンピックの柔道を見ながらぼちぼちと後片付け。たくさん料理があるので、明日のお弁当もついでに詰めた。

 そう言えば、北京オリンピックって、今日初めて見るかも?柔道は全部見たかったのだけれど、出かけていたり、忙しくしている時間帯だったりして、こんな重たい人たちが出てくるまで見られなかった。柔道って、男子も女子も、軽い人は文句なくかっこいいし、重たい人はどういうわけだか萌えるな・・・。 

 それにしても塚田は残念だった。残り11秒で逆転負けの銀メダル。こんなことがあるから、怖いし、またおもしろいのだけれど。試合後、号泣している塚田に、インタビュアーが、「立派な銀でした」と言っていた。それはそうだけれど、今言うことと違うやろ~、今はあかん・・とちょっと思った。007_2 

 デザートに、トラットリア・セッテのメレンゲとアイスコーヒー。

 このお菓子はすっかりセッテの名物になったようだ。言わば、変形ムラング・シャンティイ。

 季節ごとに新作が出て、夏の新作の一つはこれ。ココナッツメレンゲ パッションフルーツのクリームとライチのジュレ

 ココナッツをふりかけて焼いたしゃっくしゃくのメレンゲのドームの中には、たっぷりのクレーム・シャンティイ。その中にはぷちぷちとしたパッションフルーツの種が入って、その下にライチのジュレが忍ばせてある。あ~、おいしいお菓子だなあ・・・。

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お墓参り

 ガールズ・トークか、OBACHAN・トークか?しゃべれどもしゃべれども止まらないのが小豆とのトークなので、3時過ぎに寝て、7時半に起きる。すぐに近くのおまん屋さんで白むしを買って来て、おしょらいさんにお茶とお光をあげる。012

 その後、小豆と朝ごはん。せっかくなので先日トモちゃんからもらった、S・コヤマのコンフィチュールを開けてみた。パイナップルとタヒチアン・ヴァニラのコンフィチュール。この組み合わせはいい組み合わせだ。パイナップルにはマダガスカルのヴァニラよりタヒチのヴァニラの香りの方がよく合う。さらりとした、濃い目のコンポートのような感じのコンフィチュールで、香り高く、とてもおいしい。パンに付けるより、わたしはあまり食べないけれど、ヨーグルトに入れるとか、いっそのことそのままスプーンですくって食べるのがいいかも。Ca9m6clb

 小豆チェックアウトの後は、現地集合にて、弟夫婦とお墓参り。お盆にお墓に行っても留守ちゃうん?という疑問は未だにぬぐえないが、ともかく行く。父が腰を悪くする前は、母の月命日には必ず行って、掃除とお参りをしていたのだが、最近では誰も行っていない。たぶん春のお彼岸以来か。おそらくは草がはびこっているだろうし、掃除も大変だろう。

 はたこ家の宗派は、細かく言うなら浄土真宗誠照寺派なのだが、京都のお墓は本願寺派の、大谷本廟(通称・西大谷)にあり、母方の祖父と母が入っている。鳥辺野に広がる、広大な墓地だ。

 先日までの雨の予報は大きくはずれ、かんかん照りの日。炎天下で草抜きをしていると、だらだらと汗が流れる。暑さにはとても強いので、わたしにとっては炎天下も悪くない。草はやはり茂っていたが、ある程度長く伸びていたためにかえって抜きやすかった。歯ブラシなども使って、細かく刻字のくぼみなども掃除する。

 お花、お光、お線香、お供えにおけそくさんとペットボトルのお茶を上げて、お参りする。長いこと来られなくてごめんね。(留守かもしれんけど)。

 滞在時間は基本、お線香が燃え尽きるまで、あるいはおろうそくが終わるまで。ほっとした気持ちで、西大谷を後にする。Caz6wlqd

 帰りに、ハイアット・リージェンシーの、THE GLILLでお昼ごはん。今はやりのグルメバーガー、和牛のグリルハンバーガーを食べる。焼き加減を聞いてくれるので、レアにしてみた。既に精進落としてどうする?なのだが、まあいいでしょう。厳しさ無縁の浄土真宗だ(笑)。

 お肉はいいの使ってます、といった感じの、赤身のあっさりしたパテで脂っこくはないのだけれど、いかんせん巨大。おいしいんだけど巨大。ハンバーガーはたぶん半分から4分の3とじゃがいもは半量ほどが適量かと・・。隣に弟がいるのでもったいないことにはならなかったのでよかった。

 いっしょに帰宅し、天井裏から来週の地蔵盆のお飾り一式を下ろしてもらうなど、雑用をやってもらう。

 その後、1時間半ほどのシエスタの後、父のところに行ったり、植木に水をやったりと、活動再開。

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jeudi 14 août 2008

お盆 (2)

 今日の朝のお供えは、おはぎ。朝から仕事だったので、だめでもともと、と朝6時半頃に近所のおまん屋さんが開いているかどうか見に行くと、なんと既に開店していた。白むしはできていたが、おはぎはまだのようだったので尋ねてみると、すぐ作ると言ってくれたので、あんこときなこのを一つづつオーダーメイド。近所のおまん屋はんはやはり勤勉だ。

 帰宅してからのお膳作りはちょっと慌しいので、簡易な献立となるが、おしょらいさんにはがまんしてもらおう。また、とにかくこういったものはある程度の量ができるので、小豆に食べに来てもらうことにした。お盆に人々が集まって食事をする、というのは、「神」ではないが、おしょらいさんとの一種の直会(なおらい)のようなものかもしれない。だからやはり親しい人たちと賑やかに食卓を囲むのがよいと思う。010 008

 新生姜と胡麻の混ぜ御飯007

 おあげと玉ねぎの味噌汁

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 揚げだし豆腐 おろししょうが002

 かぼちゃのたいたん001

 青瓜の酢の物

 青瓜の酢の物は昔、小豆の実家に遊びに行ったとき、小豆母さんから教えてもらって大変に気に入って、何度も何度も青瓜の季節が来るたびに作って、自家薬籠中のものにしたもの。

 薄切りにした青瓜と細く切った大葉がさわやかで、炒り胡麻が香ばしい。酢を効かせ気味に作るのだが、それは小豆家の好みでもあるという。

 おしょらいさんの定番メニューでもあるので、ここは本家、小豆に食べてもらうしかない。一種のテスト(笑)?どきどき・・・。「先生、いかがでしょう?」・・・。合格らしい。よかった。

 小豆母さんに教えてもらった瓜料理に、「そうめん瓜の酢の物」もあるのだが、こちらはそうめん瓜がなかなか手に入らなくて、作れないのが残念だ。そうめん瓜食べたい・・・。011_2

 エリック・ロデズのゼロを開けて、おしょらいさんにも一杯。精進料理に合うのかはビミョーだけど、気にせずおいしく飲む。

 夜も更け、小豆は久々のお泊り。旅館・はたこや、久々の営業だ(笑)。

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mercredi 13 août 2008

お盆 (1)

001  今年もお盆がやってきた。六道さんでお迎えしたおしょらいさんを今日から歓待する。

 初日の朝は、お花や槙や、お盛りものの準備をする。今日のお供えは迎え団子。セッティングが整うと、ほっとする。

 おしょらいさんのお膳は一日一回。昨年は、ちっとは気合を入れて作ろうと思い、事前にまた『典座教訓(てんぞきょうくん)』(道元禅師の書かれた、禅寺において、食事作りに携わる者の心得が記されたありがたい本。その食に対する心構えは、一般人にも大切なこと)などを読んで、気合を入れたりしたものだが、今年はさて、どうなることか・・・。

 午前中に材料の買出しに洛南ジャスコへ行くと、偶然トモちゃんに会ったので、夜、弟夫婦に来てもらうことにした。やっぱりお盆だから。010

 お膳は、一汁三菜。初日はこんな感じ。このブログ、備忘録としての本来の役割をよく果たしてくれてるなあ、と思う。008_2

 干し椎茸とおあげの炊き込みご飯

 具は含め煮にした椎茸とおあげのみ、だしは昆布と椎茸のみの、ごく薄味の精進の炊き込みごはん。上には三つ葉。009

 蓬麩の白味噌汁 溶き辛子003_2

 胡麻豆腐 生山葵

 吉野葛を使って、結局今年も作った。胡麻豆腐というのも子どもの頃からの変わらぬ好物だ。禅味な子どもだ・・・。005_2  

 みょうがの甘酢

 甘酢につけるときれいなピンクにさっと変わるのは科学手品みたいで楽しい。

.006

 青瓜の葛引き おろししょうが

 わたしがお膳を作ると、絶対青瓜が入る。西瓜の次にたぶん青瓜が好き♪

 お膳を調えて、お光上げて・・・。お盆の3日間って、お膳が上がると、ほんとにほっとすると言うか、一仕事終えた気分になる。しんどいしんどい言いながら、もうかれこれ10年以上もやってるのは結局好きだという部分も絶対あるよね(笑)。

 弟も帰って来て、皆お参りを済ませて、できた料理(+だだちゃ豆 これもお膳に乗せられるメニューだったけど)を皆で食べる。3人なのに、わたし、お箸もお皿もお椀も全部4人分で用意してた・・・。誰かいるねぇ・・。座敷わらし?協議の上、わらしっこの分はそのまま食卓に出しておくことにした。013

 デザートに、トモちゃんが作ってきてくれた黒糖寒天(目指せ!「したたり」)をいただく。うむ~、涼味・・・。

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桃のタルト

002  せっかくのお休みなので、桃のタルトを作った。

 生地はいつものパート・シュクレ。クレーム・ダマンドには、ラム酒ではなく、桃に合わせて、クレーム・ド・ペッシュとヴァニラオイルを入れてみた。仕上げのナパージュにもクレーム・ド・ペッシュ。

 フランス以上の焼き色。うむ~、よく焼けておるな・・・。願わくば6時の方向にもう一切れ桃欲しい。

 桃がけっこうジューシーだから、このタルトは室温で食べるよりも、少し冷やした方がおいしいと思う。

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mardi 12 août 2008

『西国三十三所―観音霊場の祈りと美』

003_2  8日のこと。『西国三十三所―観音霊場の祈りと美』を見に、奈良国立博物館へ行ってきた。

 西国三十三所の巡礼は、奈良時代に、長谷寺の開祖、得道上人によって始められ、その後、花山法皇によって中興されたとされる。今年はその花山法皇の一千年遠忌に当たり、各札所では9月より順次ご本尊が開帳される。それを受けて開催される展覧会が、今回の特別展だ。

 2年前の夏、ご縁あって、一番札所である和歌山の青岸渡寺を訪ねたのを期に、いつかは始めたいと思っていた札所巡りをついに始めた。以来、休み休みで、ほんとにぼちぼちしか回れないのだけれど、じっくりと楽しみながら札所を巡っている。

 どうして三十三ヶ所なのか。それは、観世音菩薩が三十三通りの姿を現し、衆生を救済するということに由来するのだそうだ。聖観音、千手観音、馬頭観音、准胝観音・・・。わたしも三十三身全部は知らないけれど。

 いずれも貴重な秘仏や寺宝が出展されているが、今回一番わたしが魅了された観音様は、清水寺の奥院に安置されている、千手観音坐像。秘仏で、しかも寺外での公開は初めてらしい。札所の観音様は、秘仏が多いけれど、今回、至近距離でじっくり拝観して、秘仏の秘仏たる由縁が少しわかったような気がした。うまく言えないけれど、とにかく美しいのだ。おそろしく人を誘う。

 千手観音の手には、衆生を救うのに必要な多種多様な道具が握られていて、ちょっとドラえもんのポケットみたいでおもしろいのだが、この千手観音の道具は特に精緻な細工で、惚れ惚れするようだ。左手に持つ髑髏が特に目をひいた。通常、これは持っていただろうか。剣、三鈷杵、筆、蓮、斧、何種類かの植物の一枝、瓶、など、一つ一つを眺めだすともう、止まらない。

 フランス人の団体さんがやって来て、若い男性ガイドがすらすらと説明をしている。限られた時間で見学しないといけないのだろう。ピンポイントで回っている。ちょっとどんなものを見るのか興味を引かれたので見ていると、「え?そこか? え?それか?」というのがけっこうあっておもしろい。わたしたちが外国の文物を見るときにも言えることだが、異文化を見るのはとても難しいし、理解するなど、ほんとにできるのかどうかすらわからない。

 どのような団体さんなのかはわからないが、彼らは毘沙門天がお気に入りのようだった。ここでは観音さんを見てほしかったな、と思ったが仕方ない(笑)。他には、参詣曼荼羅や、来迎図などの、(多くは雲で区切られたような)前方斜め上からの俯瞰(?)が、視点としてとても気になるようだった。

 「参詣曼荼羅」も12点ほど出ていた。室町時代から安土桃山時代にかけて作成されたこれらの図は、寺内の様子を名所や人物を取り混ぜて楽しげに描かれ、勧進聖によって全国にもたらされ、人々を巡礼の旅に誘ったという。

 細かく描かれた絵を見ていると、絵の中の世界に自分も入り込んでいくような気分になる。生き生きとした表情の小さな人々、花、橋、瀧、山、海。全面に配置された堂宇・・・。当時の人と同じように、わたしも魅了されているらしい。

 さあ、次はどこの札所に行こうかなあ・・?

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dimanche 10 août 2008

超・よそんちのごはん

 気仙沼のムラサキウニを開けてもらったから、と、好青年Fさん邸のごはん会にお招きいただき、仕事が終わってからかもめさんと二人、てくてく歩いて行く。今日のメインメニューは、ウニパス、ウナパス(笑)。つまり、うにのパスタと鰻のパスタ。好青年Fさんは、食材王であり、バーベキュー王であり、料理もすごい腕前とのこと。楽しみだなあ、と思いつつあつかましくもお邪魔する。

 Mさこさんともお久しぶりで、再会を喜び、ハートランドで乾杯。あぶった焼き海苔に気仙沼のうにを乗せたおつまみ。磯の香り。001

 そしておもしろかったのがこれ。冷凍庫から出てきたのは、よく冷えていそうな日本酒の小瓶に、小さなグラスが二つ。注がれるやいなや、しゅわしゅわしゅわ~っと、一瞬にしてフロストに・・・。

 手品?手品??瓶に入っていたときには確かに凍ってなかったのに。。ほんとにびっくりした。ひとしきりきゃあきゃあ言って、落ち着いてから、ちょっとだけ種明かしをしてもらう。

 「これはな、過冷却。」好青年Fさんは理系の人らしく、こんな科学手品のネタをいくつも持っておられるらしい。どこまでエンターティナーやねん(笑)!002_2

前菜の、焼き野菜。長いも、茄子、みょうが、ズッキーニ、パプリカ、オクラ、ししとう、トマト。それぞれに味つけは塩とオリーブオイルだけだったり、お酢だったり、隠し味にアンチョビを加えたマリネだったりと技が効いている。みょうがを焼いて食べるのは初めてだったけど、Mさこさんちの地みょうがで、おいしかったので、これを今年のおしょらいさんのお膳に加えてみよう。

 003 ジュラ地方のスパークリングワインで乾杯。Mさこさん、「お誕生日ってほんとにいいねぇ・・・」と、ここでもたくさんたくさん「おめでとう」と言ってもらって、ありがたく、晴れがましい気分。

 「次はウナパス!」と好青年Fさん、パスタをゆで始める。パスタも常時何種類か、おめがねにかなったメーカーのものが貯蔵庫にストックされているそうだ。ちなみにキッチンには冷蔵庫が2台と、大きな冷凍庫が1台・・・。普通の家庭の台所を越えてます・・(笑)。

 本日、使うのは、キタッラ。メーカーは失念してしまったけれど、抜群においしいけれど、なかなか茹で上がらないパスタなのだとか。規定の時間よりずいぶん茹でないと、アルデンテにすらならない。「ちょっと見てみ」と3/1本ほど渡されて、食べてみると、確かにかなり硬い。でもこのパスタ、なんて味がいいんだろう・・・。鼻に抜ける小麦の香りがとても豊か。茹でるときにかなりしっかり塩を効かせるのだそう。

 Mさこさんとわたしは後ろでむしむしと、ペパーミント(植木やし・・)の葉をむしる。004_6

 鰻のパスタ

 鰻は蒲焼を使う。上にはたっぷりの摘み立てのミントの葉と、挽き立ての黒こしょう。ミントの葉はすかすかしない柔らかいさわやかさ。時折黒胡椒が歯に当たって、ふわっと香りが広がるのがいい。和風とも洋風ともつかない、不思議な組み合わせがおいしい。こんな組み合わせもありなんや・・。

 ワインはシャルドネやピノノワール。セラーの中から合うのを出して来られてるんだろうなあ・・・。おいしくいただいているばかり。005_2

 うにのパスタ

 パスタはディチェコのフェデリーニ。スパゲッティーニと同じようなパスタだったので、どう違うのか尋ねてみると、「スパゲッティーニはこれより1.2ミリ太い」。・・・即答やし!!

 トマトのコンカッセを使ったトマトベースのソース。上には生のチャービル。これも植木だったのだろうか。。

 これに使いたかった、完熟トマトが朝市に出遅れて手に入らなかった、と好青年Fさんはとても残念そう。やはり味がぜんぜん違うんだって。うにのとろ~っとした食感とまったりした感じとトマトのさっぱりした味に、組み合わせの妙がある。昨日いただいた生クリームのソースとはまた違った感じで、どちらも甲乙つけられないおいしさ。しかし、連日、こんな贅沢させてもらっていいのだろうか・・・。

 前にこのブログで、「よそんちのごはんを食べるのって新鮮でおもしろい」、と書いたけれど、ここんちのごはんは、ふつうの家のごはん超えてるって・・・。少なくともうちの家のごはんはずっとずっと超えている。超・よそんちのごはんだ。

 キッチンに立って、料理の様子が見られるのがまたおもしろい。途中で、パスタや鰹の切れ端や、おしょうゆが、「食べてみ」「なめてみ」と、渡される。それもとてもおもしろい。子どもの頃、台所に立つ祖母に常にまとわりついて、お手伝いと称する邪魔や、味見と称するつまみ食いをしていたことを思い出した。

 料理に感心していると、好青年は、「昔のお母さんの料理はこんなもんやったはずや」と。どうやったらおいしいものが作れるかと問われれば、必ず「食べるのが自分一人であっても、その自分においしいものを食べさせてやろうという気持ちで作ること」と答えるのだそうだ。そういう話をいろいろとうかがっていたら、道元禅師の『典座教訓』を思い出した。食べる、ということへの真摯な気持ちを常に持っておられるからだろう。

 バゲットと、イタリアの軽くてミルキーなバター。「キャンティのツナ」え~、なんでこんなんまで手作りで仕込んであるの~??と言うと、「簡単なので作ってみるべし」と。肉の部位によって風味と食感が違うのだそう。007_2

 鰹のたたき

 ものすごく脂の乗った鰹。串を打って、コンロで炙れば、溶けた脂が下に落ちてる。切っただけの鰹を食べてみる。鉄っぽい味、酸味、後から長く続く旨み。これがたたきになった後はがらっと変わる。炙ったあとはビニール袋に調味料といっしょに入れてきちんと空気を抜いて冷蔵庫へ。漬けすぎは厳禁らしい。かならずしも、たたきに藁は必要ではない、と。家では藁なんて燃やせないよ、と思うけれど、必要とあらば、この方は絶対家でも藁を燃やすと思う。

 薬味はみょうが、青じそ、しょうが、にんにく。焼けた部分とのバランスもよくて、とってもおいしい。

 あぶった海老に笹がれい、かもめさんお持たせのペティヤン、デザートは網野のメロン。おいしいものをたくさんごちそうになって遅くまで楽しく過ごさせていただいた。

 調理の科学、みたいな話がたくさん出る。「最初から知ってるわけじゃなくて、おいしいものを食べたときに、なんでこれはおいしいんやろう?って、徹底的に調べるねん」と。ほんとに根っからの理系の人なんだと思う。また、わたしと同業だったら、すごいレファレンサーになったはったと思う。もちろん料理人にも。ますます謎の人。おまけにヘヴィメタ好きやし。好青年さん、いったい何者ですか(笑)?

 好青年さん、Mさこさん、かもめさん、本当にありがとうございました。口福、眼福、耳福でした(^^)。

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samedi 09 août 2008

新町六角のサプライズ

 かもめさんが、お誕生会とソムリエOさんお帰りなさい会をワインバーでしましょう、と言ってくれて、わ~い♪ではぜひFシェフのコース料理が食べたいものですねぇ・・、と喜々として出かける。バーには、久しぶりにA子さんも来られる、というので、お会いできるのも楽しみにしていたのだが、それは偶然にもmakiちゃんのお誕生日のお祝いのためだったそうで、お誕生会の二乗で、楽しいのも倍増。

 ソムリエOにお帰りなさいのあいさつをして席に着けば、黙っていても出てくるテタンジェのグラス二つ。これはなんとなんと、F&Oプレゼンツのお祝いのシャンパーニュだった。思いがけないうれしいサプライズに、ちょっと目がうるっとなった。皆さんにおめでとう、と言ってもらって、どぎまぎしつつも、とってもうれしい(^^)。001

 エスカルゴときのこのソテー

 今日のエスカルゴはフランス産。むっちり柔らかでおいしい。エスカルゴと言えばにんにく風味、といった感じだけれど、こんなふうに軽く食べるのもいいな。

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 あわびとセロリのポタージュ

 このお皿が、今日のわたしのナンバー1!セロリもセロリアックも好きな風味の野菜だし、それがあわびと合わせられているのがまず新鮮。ちゃんと肝もあって、あわびを主張してる。ブイイヨンで煮たあわびの身はとてもやわらかで、旨みがキープされているというか、入り込んでいると言うか・・・。もちろんスープも滋味。ゆっくりゆっくり味わった。005_3

 次は何を飲もうかと相談したら、アメリカものとイタリアものとの一揆打ち。ソムリエOはアメリカ帰りゆえ、ここはアメリカに軍配。

 Kヴィントナーズのヴィオニエ 2006。このボトルの雰囲気・・・。そうそう、あのクンフー・ガールのワイナリーだ。Oさんはここも訪問したそうで、写真を見せてもらった。オーナーの写真に爆笑。ワインの作り手と言うよりも、往年のご年配となったヘヴィメタといった感じ。でも写っていた、新作のシラー3種のエチケットが気に入ってしまったので、入れば買うかも。でもかもめさんには大不評(笑)。

 白い花の香りのする、きれいな感じのヴィオニエ(と言ってもヴィオニエってあまり飲まないけれど・・)。003

 うにの冷製パスタ

 うにはオレンジ色が濃い。生クリームとうにを合わせてソースにするのだそうで、口当たりはとてもまろやかで、しかもうにの風味は濃い。このヴィオニエと合ったと思う。

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 お魚料理は、鮎のコンフィ。今年はもうこれで終わりなのだそう。鮎のこのぷっくりした姿はかわいいと思う。香草やにんにくを入れた、90℃のオリーブオイルの中で、7時間静かに煮る、というルセット。そんなに長い間オイルの中にいたのに、まったく油っぽくないのが不思議。

 ワインとお料理をゆっくりと味わっていると、A子さん、そしてmakiちゃん登場。お久しぶりです~。激務に従事しておられるというのに、変わらずきれいな方々だ。007_2

 ボトルにしましょ!と、かもめさん、男前~。うっす!いただきまっす!とこちらも男前だ。

 赤もやっぱりアメリカで。ドメーヌ・セリーヌのピノ・ノワール。初めて見るグラスが出されたので、尋ねてみると、新しく出た、リーデルのオレゴン・ピノのグラスなんだって。

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 丹波地鶏の胸肉・もも肉・肝の(ソテー?ポアレ?) シナモンとヴァニラと八角のソース

 今日のわたしのナンバー2はこれ。シナモンの香りがするなあ、と思っていたら、このソースだった。甘~い香りの、お菓子好きなら絶対気に入るソース。パンをもらって、きれいにきれいにいただきましたとも!ほんとにおいしかった~。

 makiちゃんのワインのお相伴にあずかったりして、ゆっくりとおしゃべり。みんなでわいわいとワインを空けてくのは楽しいよねぇ・・・。

 そしてさらにサプライズが。010_3

 なんとなんとケーキまで用意してくださっていたとは~~~!お心遣いのF&O・・・・

 お誕生日の人から好きなのを選んでくださいと言ってもらって、012_2 わたしはこれを。

 レモンのタルト

 地味かもしれないけれど、おいしいレモンクリームにはなかなか当たらないものなのですよ。

 デザートに合わせてガティノワをみんなで飲む。ケーキにシャンパンはわたしも久しぶり。013_3

 そしてさらに、A子さんからのホールケーキ。バースデイプレート付きで、そこにはなんと、makiちゃんだけでなく、わたしの名前も書いてある~。あまりのサプライズ続きで茫然。。。

 いち、にの、さん、で、makiちゃんと二人でろうそくを吹き消す。わ~、晴れがましい~(笑)

 こちらもグルニエ・ドールので、チョコレートの入った軽い焼き菓子。ビスキュイとシャンパーニュが合うように、この生地との相性もいいみたい。

 その他も、OさんにアメリカみやげのTシャツをいただいたり、A子さんに焼き菓子をいただいたり、と、お心遣いに甘えっぱなし・・・。

 かもめさん、A子さん、makiちゃん、Fさん、Oさん、今日のこと、わたしはずっと覚えていると思います。心から、ありがとうございました。

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vendredi 08 août 2008

じき 宮ざわ

 005 いつものように、小豆がしてくれたお祝い会は、じき 宮ざわにて。大丸の近くの交通至便なところにある、まだ新しいお店で、若いご夫婦がやっておられる。ちょっと変わったお店の名前だなと思って尋ねてみると、「じき」というのは「食」と書くのだということだそうだ。「宮ざわ」はお名前だろうけれど、なぜ字が開いてあるのか(姓名判断?)とこれも尋ねてみると、「いや~、その方が料理屋っぽいかなと思って・・」と、なかなかおもしろいご主人だ。

 ごあいさつのお酒、「豪快」を杯に一杯受けつつ、ご主人のごあいさつ。その後のお酒は、石川の菊姫 先一杯(まずいっぱい)、山形の上喜元(じょうきげん)、それからなんだっけ、賀茂鶴??ちなみに、飲まなかったけれど、ワインもあって、これは、ルモワスネのコレクションが多かった。

 お酒が変わるごとにお盆に乗せた6種類くらいの杯の中から、好みのものを選ばせてくれる。

 「それにすると思った~(笑)」 おもしろいのは、小豆とわたし、お盆の上の杯が代わっても、お互いがどれを選びそうかがぴたりとわかること。女子としてのいろいろな好みはまったく違うし、長く付き合ってもまったく二人は似ないのだけれど、それぞれの好みはお互いにすっかりお見通しなのだ。そんなわけで小豆がプレゼントしてくれたla reine Reinetteのヘアピンは、びっくりするくらいわたし好みだ。006

 毛蟹とその味噌 鮑 新蓮根 ズッキーニの土佐酢007

 鱧の焼き霜 冬瓜 あきしまささげのお椀

 冬瓜が曇りガラスのようで美しい。やっぱり、瓜は夏によいものだ。おだしに鱧の焦げ目の香ばしい香り。「あきしまささげ」というのは飛騨の伝統野菜だそう。とても柔らかくて、豆の青い香りがした。さやの表面に紫色の縞模様があるのだとか。008_2  

 焼き胡麻豆腐

 こちらの名物料理。片栗粉を付けてオーブンで焼いた胡麻豆腐に、練り胡麻、蜂蜜、塩で作ったあんがたっぷり。たっぷりかかったすり胡麻も香ばしい。胡麻豆腐は好物。こんな食べ方もあるんだなあ・・とその発想がいいなと思った。実際に、とてもおいしい。009

 明石の鯛 境港で上がった天然本まぐろのとろ

 鯛は塩とすだちですっきりと食べる。とろはわさびをたっぷり包んで。

 器にも凝っておられるようだ。ご主人自ら作られた器もあるとか。010_2

 稚鮎の塩焼き たで酢

 炭火で焼いた、季節の味。子どもの頃、海の魚はたいてい嫌いだったけれど、川の魚はたいてい好きだった。そう言えば、鮎はきゅうりのよい香りがする。もちろん今では昔以上に好きだ。

011_4

 モロヘイヤと焼椎茸 花丸きゅうりの赤紫蘇巻き 新さつまいものレモン煮012   

 泉州の水茄子

 ほとんど生に近いくらいの浅漬け。しゃきしゃきして瑞々しく、果物のように甘い。

 梅干 たくあん オクラ 割り干し大根 

 お漬物はごく浅漬け。その中で割り干し大根は風味が強く、これでまだお酒が飲めそう。013_2

 土鍋で炊いた御飯の煮えばな

 柔らかいアルデンテのおかゆ(?)といった感じで、御飯のおいしいところを集めたような味。

 土鍋で炊いた御飯はおこげこそできないけれど、二膳、三膳と食べ進めるにしたがって硬さも味も変わってくる。014

 あさりの赤だし

 蛤くらい大きなあさり。

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 山梨の桃のソーテルヌがけ レディースフィンガー016

 さらに、ご主人自らお茶を点て、最後のお菓子は一口もなか。炭火であぶったもなかの皮が、かりっと香ばしく、中の餡は大粒でとてもおいしい。

 いろいろな部分に若き主人の、創意工夫への意欲を感じるお店だった。

 その後は少し歩いて、雪月花へ。シュヴァルツバルトという名の、想像するとおりのチェリー味の甘いカクテルと、これまた想像するとおりの、宗易という名の、抹茶と栗のリキュールと生クリームのお菓子のようなカクテルを飲みつつおしゃべりの続き。

 帰りに北海道土産のルタオのシャンパンチョコレートと、大人気のじゃがポックルをもらってこれまたうれしい。

 小豆ちゃん、ほんとにありがとう(^^)!

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誕生日

 誕生日は、公休なり夏休なりを入れて、仕事はせず、イライラせず、好きなことしかせず、また、好きな人にしか会わない・・・のが理想。今年はまあ、いろいろあるので、完璧に、とは言えないけれど、きりきりと用事を済ませて、後は好きなことをしよう。

 昼からちょっと奈良へ行き、夜は今年も、戦友、小豆がお祝い会をしてくれた。

 朝、お赤飯を神棚と仏壇にお供えして、無事またこの日が迎えられたことに感謝する。辛いことも悲しいことも、なかったわけじゃない。でも今ここにこうして神仏の前に立てているのだから、上々じゃないか。

 わたしの誕生日を忘れずに、近くから遠くから、お祝いを伝えてくださる人たちがいる。思えばそれは、なんと有り難く、幸せなことなのだろうか。

 穏やかな、よい誕生日だ。

 

 

 

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jeudi 07 août 2008

おしょらいさん

002 仕事が終わってから、六道さんへ、おしょらいさんを迎えに行く。これは夏の、マスト中のマストな行事。もう十年以上、8日の朝に行くことを習慣としていたのだが、今年は大変に久しぶりに、夜行った。

 「おしょらいさん」というのは、お盆にお迎えするご先祖の霊のことで、漢字ではたぶん「お精霊さん」と書くのだと思う。他の地方でどのように呼ぶのかは知らないが、京都では、「おしょらいさん」と呼んでいる。お盆の前、7日から10日の間に、京都の人はおしょらいさんを迎えに行く。その場所は市内に何ヶ所かあり、ここ、六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)、通称「六道さん」もその一つ。006_2

 ここには、昼は朝廷に、夜は閻魔大王に仕えたという、小野 篁(おののたかむら)卿が、夜な夜な通って冥府通いをしたという、冥府の井戸があることはけっこう有名な話。しかし、寺の創建の経緯は定かではなく、どうやら平安京以前からあったようである。

 写真の小野 篁像(江戸時代作)の隣には閻魔大王の像がある。この辺り一帯は、その昔、鳥辺野(とりべの)と呼ばれた葬送の地なれば、このような伝説が生まれてもおかしくはない。また、この寺のある町に隣接する町の町名は、轆轤町(ろくろちょう)と言い、一説にこれは「髑髏町」が変化したものとも。004

 お迎えには一定の手順がある。まず、境内で売っている槙を買う。これはうちの場合なぜか省略されていたが、おしょらいさんは槙に乗って家まで帰ってくるということなので、重要だったんじゃないかと思う(笑)。

 次に、薄いへぎでできたような、水塔婆に故人の戒名などを書いてもらう。戒名の字を伝えるのはけっこう時間がかかるので、あらかじめ紙に書いて持っていけば便利。

 おろうそくをあげる。長い取っ手のついた籠にお代を入れると、お兄さんが「大一丁~」とか「小一丁~」とか、元気よく後ろに声をかけ、後ろの人々が火のついたろうそくを立ててくれるという仕組み。

 次は場を変えて、お線香を買い、その煙で水塔婆を清める。005

 そしていよいよ迎え鐘を撞く。いつもはさゝ木の前くらいまで伸びる長い行列なのだが、それに比べれば今日の行列は非常に短かかった。いつもは炎天下で30分以上待っている。順番が回ってきたら、ご~ん、ご~んと2回撞く。

 その後で、上の写真の、お地蔵さんがたくさんおられるところに行って、水塔婆を並べて、置いてある槙を使って、塔婆に水をかける。これで無事、お迎えが完了。あらかじめきれいに掃除を済ませた家の仏壇にお迎えするのみだ。お供えをしたりするのは13日からとなる。

 この寺には夕闇が似合うような気がする。この世とあの世の境目がはっきりしなくなる逢魔が時・・・。飾ってある大きな「六道図」も白日の下で見るよりも何やらおどろおどろしい。おばあさんが、小さな孫に、ここは極楽、こっちは地獄・・・と説明している。しつけを兼ねた、半ば脅し(笑)?それもまた懐かしい。当然のことながら、祖父が亡くなってから毎年欠かすことなく、ここには祖母と一緒に来たのだ。

 京都には、まだまだ観光客に見せない顔がある。これもその一つだろう。

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mardi 05 août 2008

Tarte Bourdaloue

002_2 「焼き菓子塾 」の日。今月は、さっくりタルトの月で、お題は、タルト・ブルダルー

 洋梨とクレーム・ダマンドの、所謂タルト・オ・ポワールなのだけれど、パリのブルダルー通りにあったお菓子屋さんが考案したから「タルト・ブルダルー」と呼ぶ、とも、イエズス会のブルダルーという名のお坊さんの名にちなむとも言われるようだ。

 今回は、18cmのセルクルを使って焼いたのでパート・シュクレは底のみ。先生の話によると、通常のタルト型で焼くと、周りが硬いからいやだ、という人がわりといるらしい。タルトはあのざっくりした生地がおいしいと思うのに、不思議だな。

 表面に少しだけスライスアーモンドを散らし、ナパージュ仕上げ。最後に刻んだピスタチオを控えめに。

 21cmのセルクルで作る場合は、洋梨は6列、18cmの場合は5列にして、中心からひねりがあるように並べる、とのこと。つまり、5列は五角形なので、目算で角度を考えて並べるのはかなり難しい。

 何を隠そう、わたしは洋梨やりんごを並べるのが苦手だ。「並べるときにパレットナイフから(洋梨が)つるっといく人が多いので気をつけてくださいね~」と先生。

 そしてこのときのメンバーでただ一人、「つるっといった」人がわたし(笑)。一瞬でつるっといって、きれいにスライスした洋梨が、ばらばらっとクレーム・ダマンドの上に・・・。

 「ああっ」と凍り付いていると、すぐ先生がクリームの上に散らばった梨を回収してくれた。ううむ。この程度のことで同様するとは、まだまだよのう・・・。さすが自分、と言うか、心配していた通り、どんくささ炸裂なのであった。来月はロールケーキの月なのだが、うまく巻けないのは、火を見るより明らかだろう。

 いつも、何につけ思うことだが、いったいどのくらいできれば、「わたしは○○ができます」と言ってもいいのだろうか。

 さて。ざっくりしたパート・シュクレと、ヴァニラとラム酒が香るしっとりとしたクレーム・ダマンドは、シンプルにして非常にリッチな味わい。焼き上がってから2時間後くらいが一番おいしいと思う。

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dimanche 03 août 2008

よそんちのごはん

 弟の家で、晩ごはんをごちそうになる。よそんちのふだんのごはんって、なんだか新鮮。あんまりよそんちで日常のごはんを食べることってないものだから。弟たちが、そう広くもない台所で二人並んで仲睦まじく準備をしているのを眺めていると、「仲良きことは美しき哉・・・」と、ちょっと実篤な気分だねぇ。

 鶏のから揚げやら焼き茄子やプチトマトのマリネやら自家製の薬味味噌を乗せたきゅうりやら、そんな日々のおかず。初めて買ってみた、という青島ビールを一口。トモちゃんは料理が上手なので、どれもおいしくいただく。ありがとう(^^)。

 デザートはプリン♪とろとろのプリンが苦手だというトモちゃんが作るのは、しっかりした固さのクラシックなもの。カラメルの濃さも量もちょうどよくて、わたし好みでもある。

 ごはんも人それぞれなら、洗い物のやり方も人それぞれで、それもまた新鮮だし、勉強になる。お茶碗とお箸を持って、武者修行に出るのもいいかも?

 おっとそれじゃ「突撃となりの晩ごはん」だよ。

 

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samedi 02 août 2008

グロリオサ/レモンパスタ

002_3  朝、お榊とお仏花を買いに近所の花屋さんに行くと、たった今仕入れましたといった風情の、鮮やかなグロリオサが目に留まったので、3本ほど買って帰って、玄関先に飾る。

 暑い季節に涼しげな青い花を飾るのもいいけれども、こんな熱い花を飾るのもまた一興。

 赤く、鮮やかに波打つ花弁は、さながら燃え盛る火焔のよう。グロリオサは、アフリカや熱帯アジア原産の、ゆりの仲間。でも香りはしない。いかにも熱帯の花らしい姿をしている。おもしろいのは、葉っぱの先が巻き髭みたいになっていて、触れたものに絡み付いて、それを支えにしてしっかりと立っていること。朝花瓶に入れたばかりなのに、もう昼には、巻き髭がしっかと隣の花の茎をつかんでいた。生命力旺盛なようだ。熱帯の花だけれど、温室などはなくても簡単に球根から育てられる。

 過って花粉を、着ていたTシャツに付けてしまった。ゆりの花粉はうっかり付けると落ちないので大変だ。なので、開いた花の雄しべの先を全部摘み取るのだが、これはなかなかビミョーな気持ちにさせられる行為だ。

 家事や雑用を片付けたり、父の病院に行ったり、風邪が治ったので久しぶりに祖母を訪ねたりしているうちに、あっという間に休日も暮れた。

 外に出ると、いろいろなものを見る。夏なので、浴衣も多いが、白日の下の浴衣はそぐわないし、寝巻きで街を歩いているみたいだ。子どもでもないのに、天才バカボン(懐かしい~)みたいに丈を短く短くして着ているのも、いい年をして兵児帯をしているのも、こっけいだ。

 スーパーで買い物をしていると、通路に置かれた荷物の入った籠を、手でよけるわけでもなく、平然とまたいで行く、ちょっときれいなお嬢さんがいた。よほどお育ちが悪いのだろうか。005_4

 夕食に、以前読んだ『大統領の料理人』という本に出て来たレシピから、「鶏の胸肉グリルをのせたレモンパスタとブロッコリー」を作った。ドライでいいかな、とも思ったけれど、レシピどおりに、生のタイムとローズマリーを使ってみた。味はこんなものでいいのだろうか。完成品を食べたこともなく、完成図もない料理を作るのは、難しいのだ(笑)。

 鶏胸肉をマリネしている間に、庭の植木に水をやる。世話をしているとだんだんと情が移ってきた。そしてまた、枯れると泣くんだ。愛も希望も、諸刃の剣だ。

003_5  のどが渇いたので、鳥居平 キュヴェ・トラディション 2006を飲みながら料理を続ける。ほんのり甘味のある飲みやすい甲州で、この品種の特徴であるほろ苦さがマスキングされているよう。あっさりとした胸肉のグリルとレモンの風味には合ったようだ。

 優しい叔母から、果物をたくさんもらったので、その中から、よく熟したマンゴーを、食後に一つ。

 柔らかく、甘くとろける果肉は、陶然とするほどのおいしさで、それだけで完成されたお菓子のよう・・・。あんまりおいしかったので、種を裏庭に埋めたけど、無理(笑)?・・・てかそこは、金魚のお墓だった場所かもしれない・・・。        

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