嘘だ。
金塊のごとくバタあり冷蔵庫
わたしの冷蔵庫のチルド室の様子を詠んだ一句。季語は「冷蔵庫」(夏)。
・・・と言っても、いかにもほんとらしい(でもバターは備蓄中・笑)のだけれど、それは嘘。この句はNHKのテキスト「きょうの料理」の今月号、「味わう五七五」という連載の第31回で取り上げられていた、吉屋信子の作品。
いかにも、バター不足の「今」の句のようだけれど、吉屋信子なんだからもちろんそれは違う。冷蔵庫がまだ電気冷蔵庫でもガス冷蔵庫でもなく、氷冷蔵庫だった頃の句だ。
句を解説するのは、俳人の櫂未知子さんという方。
***この句には、「戦中戦後まだ貴重なりしバターの頃」という但し書きが付いている。黄金色のバターは、食糧不足の時代には文字通り<金塊>同様に貴重なものだっただろう。***
そして今また、<金塊>同様に貴重なものとなったバター。
豊かな時代の食糧不足。
豊かな時代?
それは嘘。地球の食糧はとっくに足りない。ただ、持つ者は持ち、持たざる者は持っていないだけのこと。
何たる偏在。何たる不均衡!
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Commentaires
その通りですね。
Rédigé par: べるの | le lundi 16 juin 2008 à 09:23
べるのさん,
その通りです・・・。
そういう「豊かさ」を十分すぎるほど享受していながら、そんなことを言うのもいやなんですけど・・・。
Rédigé par: はたこ | le lundi 16 juin 2008 à 09:28