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mercredi 16 avril 2008

桜花図鑑(1) 普賢象

 今年、見たいと思った桜があった。その桜とは、「二尊院普賢象」。普賢象とはまったく別の系統の桜で、嵯峨の二尊院で古くから栽培されていた、珍しい桜だということだ。先日の休みに二尊院まで出かけてみたが、遅咲きのこの桜はまだ咲いておらず、本数もそうあるわけではないのだろう。どれがその木とは見分けられなかった。

028_2  調べるうちに、千本ゑんま堂にもこの木が1本あるとの情報を得て、ならば、と、今日は遅番だったので、出勤前に千本ゑんま堂へ行く。千本ゑんま堂、正しくは「引接寺(いんじょうじ)と言う。小さいが、夏のおしょらいさんを迎えるお寺としても、ゑんま堂狂言でも有名なお寺である。

 毎月16日は閻魔大王の縁日らしく、ご本尊が拝める日らしい。 003_2

 迫力の閻魔大王。これはすごい。しっかり拝んだあと、すぐ近くまで行ってまじまじと見ていると、住職がやってきて法要が始まるようだった。集まっていた人たちは主にご近所の信者さんらしかった。ちなみにここは真言宗。

 閻魔大王の本地は地蔵菩薩であることを、張ってあった本地仏の表を見て思い出した。「本地」とかのことばがわかんない人は、「神仏習合」とか「本地垂迹説」といったキーワードで調べてみてねcherry018_3

 普賢象

 造幣局の、今年の桜にも選ばれた桜。突然変異種らしく、種ができない、花はあっても実のない桜。花は散るのではなくて、そのままの形で落ちるのだとか。 

 今日初めて知ったことであるが、ここ、千本ゑんま堂は「普賢象」の発祥の地だということだ。ここの普賢象を「ゑんまどうふげん」と呼び、室町時代からあると言う。

 ではなぜ、この桜を普賢象と呼ぶのか?

 普賢菩薩の図像を見れば、この菩薩は必ず白い象に乗っている。「普賢象」とはこの象のこと。神仏と動物の決まった組み合わせというのはよくあって、他には、文殊菩薩と獅子、孔雀明王と孔雀などというのがある。

 重なった花弁の中心から長く伸びる、葉化した雌しべが、象の鼻や牙に似ていることからこの名がついた。非常に古い品種で、室町時代からこの名で呼ばれていたのだそう。013014_2 

 二尊院普賢象

 中心部のピンクの色が濃い、菊咲きの桜。まだもうちょっと開き切っていない感じ。確かに、普賢象とは雰囲気の違う桜だ。珍しい桜だそうで、ここと、二尊院と、大阪の造幣局にもあるらしい。

 風かよふ寝覚めの袖の花の香にかをるまくらの春の夜の夢。

 八重はそろそろ花の盛りですね。

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Commentaires

えんま堂のえんま様、夜になると目がピカピカ
点滅してます。ちょっと怖いです。

というか、あのちょっとチープな装飾が施された空間に
そんな素敵なサクラがあるとは存じ上げませんでした。

すぐ近くのイチゴ専門デザート店はいかれました?

Rédigé par: dindin | le jeudi 17 avril 2008 à 23:38

dindinさん,
ほんとに目が光るんですか?!怖いけど見てみたいです。隣の消防署(?)の二階の出窓にも閻魔様がいますよね?

わたしも今年初めて知った、「ゑんまどうふげん」です。我が街ながら、京都はまだまだ知らないことだらけです。

マガザン・デ・フレーズで、しっかり買ってます(笑)。苺バターサンドや苺のマシュマロなど。マシュマロはおいしいですね。

Rédigé par: はたこ | le jeudi 17 avril 2008 à 23:54

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» 京都 桜逍遥08 (千本えんま堂) [京都 洛中洛外 日々是好日]
「咲く花は ちぐさながらに あだなれど 誰かは春を うらみはてたる」 古今和歌集 [Lire la suite]

Notifié le le lundi 28 avril 2008 à 22:43

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