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mercredi 30 avril 2008

この4日ほど

 このところ、身辺慌しく、更新を怠っていたこのブログ。毎日何をしていたか(って誰がそんなこと興味があるというんだ?)ざっと記録。

 27日は、殺人的に忙しく、勤務時間を過ぎて、やってもやっても配架も予約本の組み込みも終わらず、結局ブックトラック5台くらい配架を翌日まで持ち越してしまった。そうそう、45分間予約を入力し続けていてもまだ入力が終了できなかったという個人記録も・・・(笑)。

 そのため少々遅刻してしまったものの、夜は、イル・ギオットーネにて行われた、ワイン・グロッサリー主催の、ピーター・ツーストラップ・ディナーに参加。ツーストラップさんというのは、スウェーデン人(?)のワイン商の方で、彼の扱う古酒、「ピーター・ツーストラップ・コレクション(PT)」はとても状態がよいのだとか。写真でしか見たことがなかったのだけれど、お写真どおりのかっこいい方で、お話がとてもおもしろい。

 ずらりと並んだワインのボトル。ソゼのブルゴーニュ・ブラン 2002は、なんと6リットル入りの巨大瓶。それをものともせず注いで回るソムリエO。柔和なお顔に似合わず、実は筋骨隆々に違いない。

 このような会がなかったら、なかなか飲めないだろうよいワインをたくさんいただいた。トータル1本くらいは飲んでいそうで恐ろしい・・・。

 お料理は、ワインとの組み合わせを考えて練られたもので、笹島さんらしいアイデアあふれる料理。どれもおいしかったけれど、この日の一番を選ぶなら、「朝掘り筍と小鳩のパッパルデッレ 木の芽の香りで」かな。

 当たり前だろうけれど、ワインはどれもおいしくて、白と赤、それぞれどれがお好みですか?というツーストラップさんが自ら集計するという(笑)、アンケートもあった。シャルドネなら、最初に一番おいしいと思ったのは、ルロワのピュリニー・モンラッシェ 1978、時間をおいての一番は、ボノー・デュ・マトレのコルトン・シャルルマーニュ 1993。

 ざっとのおまとめになってしまったので、どんなのが出たのかなあ、と興味を持たれた方のために、いつものように師匠に助けを求めましょう。PICARLEさ~ん

 ちょっと分不相応かも・・と思ったけれど、とても楽しい会だったし、参加させてもらって本当によかった。

 28日。朝昼の勤務。午後二時より異動の辞令式。式の後は、5月からの新しい所属先へ、初対面の新しい所属長に連れられて、♪ドナドナド~ナ~ド~ナ~。挨拶をして、各種説明を受けて帰る。

 29日。4月1ヵ月間だけお世話になった図書館での勤務最終日。この前来たと思ったら、あっという間でもうお別れ。もともと「長く帰らなかった実家」のような場所ではあったのだが、1ヵ月の間にすっかり馴染んでいたので、後ろ髪を引かれるような最終日。

 1ヵ月前は、顔も名前も知らなかった職員も多かったのに、日々一緒に、忙しい、忙しい、と言いながら働いているうちに、絆ができたようで、最後のご挨拶をしたときには、お互いにちょっとうるうる・・・。I先輩からは、ハンカチのプレゼントと手紙までいただいて、本当にうれしかった。たった1ヵ月いたことを、こんなに喜んでもらえていたとは。働いた甲斐があった。

 とても忙しかったけれど、人に恵まれ、とても楽しく働けたし、勉強にもなった1ヵ月だった。

 夜は、3月まで勤務していた図書館のメンバーと、お別れディナー。閉館とともにほとんどが一時、今の図書館に移ってきていたのだが、5月からは本当にてんでばらばらになる。

 カサ・グランデにて、パスタやピッツァなどを食べながら、ギネスを飲む。ゆっくりとおしゃべりをして、お開きになった後もなかなか去り難く、店の外でも立ち話。ここでもちょっとうるうるとなってしまった。いやなことを言うけれど、いっしょに長年働いたって、友達には絶対なれない人だって多い。でもありがたいことに彼女たちとは、長くいっしょに働いて、今では友達になっているから、寂しいと思うのも仕方がない。人に恵まれることが一番の幸せだ。

 30日。公休。明日からは新所属への出勤。持って帰ってきた荷物を整理して、持って行かなければならないものを準備しなくてはならないのだけれど、折悪しく、風邪を引いてしまい、日曜の夜から出た謎の湿疹もひどくなり、珍しく不調。風邪のため、祖母のところにも行けず、引きこもっている。パワーダウンだなあ・・・。明日のために体を休める日とする。

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samedi 26 avril 2008

神戸の北の方(3) パティスリー・モンプリュ

 「神戸の北の方」ではないけれど・・・(笑)。山から下りて来て、三宮へ。おもしろいのは、山の中だ山の中だと思っていたら、あっという間に街になって、またあっという間に繁華街になるところ。この、どうなってるんだ?的感覚は慣れないのでおもしろい。トモちゃんによると、神戸で自転車に乗る人はあまりいないそう。確かにあまり走ってもいない。これだけ坂ばかりだといやになるのだろう。たぶんわたしはここでも乗ると思うが(笑)。

 有馬街道を下りていく途中、神陵文庫という医学書の専門書店があって、その店のショーウィンドウに、白衣を着た骸骨が一人立っていた。なんだか妙に愛嬌があってかわいい。トモちゃんに、あれ、女の子なん?と聞くと、そうだと言う。昔彼女はよく先生からお遣いを頼まれてここに医学書を買いに来たらしいが、骸骨少女は昔からいて、クリスマスシーズンにはサンタ服なんぞも着たりするそうな・・・。車止めてもらって写真でも撮っておけばよかったなあ・・・(笑)。

 さて、三宮には前々からぜひ行ってみたいケーキ屋さんがあった。 048

 パティスリー・モンプリュ。これは略称(?)らしく、正しくは、monter au plus haut du ciel モンテ オ プリュ オー デュ スィエル(もっと空高く上がる、の意)という名前らしい。きっとシェフの思いが込められているのだろう。

 ホテルオークラ近くの駐車場に車を止めて、迷うことなくすぐ店に着いた。持つべきものは、神戸っ子の妹(笑)?しばらく待って、イートインへ・・・。土曜日の夕方とは言え、人気店だけあってお菓子はどんどん製造されているようで、まだまだ種類も豊富。先にショーケースからお菓子を選ぶ。049

 迷いに迷ってわたしが選んだのはこれ。ルリジューズ。ルリジューズ、とは「尼さん」の意で、二つ重なった小さなシューと、その間の白いバタークリームの飾りが、白い襟を付けた尼さんの姿に似ているということから名づけられた、フランスの伝統菓子だ。ただしこの尼さんはかなりおしゃれで、ピンクの衣を着ている(笑)。薄茶色の衣のことが多いのにねぇ・・(笑)。コスプレ系尼かも。

 ピンクの衣は、ぽってりと甘~いフォンダン。塩味を効かせてしっかり焼きこんだシューの中にはキルシュが効いたどっしりとしたクレーム・パティシエール。もう、一口食べた瞬間、このお菓子を選んでよかったなあ・・・と(笑)。050_2

  弟が選んだ、ピュイ・ダムール。「愛の泉」という名の、これもフランスの伝統菓子。やはりシュー生地がベースで、クレーム・シャンティイーとクレーム・シブースト。上はこんがりと香ばしくキャラメリゼ。伝統菓子はいいもんだけど、残念ながら京都ではあまり食べられません・・。

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 ナッツ好き、トモちゃんが選んだのはプレジダン。「大統領」の意。二種類のダックワーズのような生地(ジャポネかもしれないし、シュクセかもしれない)にローストした薄切りアーモンドがぐさぐさと・・・(笑)。香ばしくて、ナッツ好きにはたまらんだろうなあ、という豊かな風味。わたしもアーモンドはそんなに嫌ではないので、一個はいらないけど、おいしいと思った。052_3

 レザンティーユ。上の白い部分は、酸味のある、カカオ豆のムース。カカオの風味なのだけれど、チョコレートとはちょっと違う。下は濃いガナッシュに、ナッツ入りのビスキュイ(だったかな?)。

 名前は、アンティーユ諸島、の意。エキゾティックな感じがする、クレオールの住む島。産物のカカオを使っているからか、白と黒のコントラストがクレオールをイメージさせるからなのか・・・。いろいろとイメージを膨らませられる名前っていいな。

 ココットに入った、とてもおいしそうなオレンジのクリーム・・・。後で買って帰ろうと思ったけれど、帰りにはもうなかった。弟曰く、最初にキープしとかへんからやん!へいへい、ごもっとも。

 代わりに、マドレーヌとか、ケック・オ・フリュイとか、オレンジのサブレとか、焼き菓子を少し買う。ジャムも売っていたので、ちょっと珍しい取り合わせの、カシスと栗のジャムを買う。カシスと栗の実がごろごろ。甘味を抑えて、果実を濃縮したような強いジャムだった。 

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神戸の北の方(2) 弓削牧場

 有馬温泉を後にして、遅めのお昼を食べに行ったのは弓削牧場。住宅街の真ん中に広い敷地の牧場があるなんてかなりびっくりする。神戸は、山と街と海の距離がとても近い。046

 ホルスタイン。大きい!ここでは24時間放牧をしているそうだ。毎日牛乳を搾り、チーズを作って・・・なんて、北海道とかそんなイメージだけれど、でもここは神戸市内なのよねぇ・・・。047

 庭にはハーブがたくさん植わってる。これはローズマリー。このハーブはローストしたじゃがいもとか鶏肉なんかにとてもよく合っておいしい。花は初めて見るけれど、紫の小さな花がとても愛らしい。Scarborough Fair の歌詞なんかを思い出す。♪Parsley, sage, rosemary and thyme...035

 チーズハウス・ヤルゴイでは、乳製品をたっぷり使った料理やお菓子が食べられる。トモちゃんが予約をしておいてくれていて、チーズのフルコースを食べる。

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 ホエージュース。ホエーというのは、乳清のことで、牛乳からチーズを取った後の上澄み。それをパイナップルジュースで割ったものがこれ。ほのかな甘味と酸味がある、柔らかなヨーグルトのような風味。026

 カマンベールチーズ。ちょうど良い熟成加減で、とろりと柔らか。

 生チーズの冷奴風。ここのスペシャリテ、フロマージュ・フレを、さらし玉ねぎ、大葉、すだちと醤油で食べる。最初はほんとに合うのかなあと半信半疑だったけれど、これが合う!フロマージュ・フレと言えば、蜂蜜やジャムやお砂糖で甘くして食べるばかりだったけれど、これはまた新しい発見だ。028

 キッシュ・フィーヌゼルブ。庭にたくさん植わっているハーブを使ったキッシュ。中にも生チーズがたくさん入っている。029

  自家栽培の摘みたてハーブサラダ。彩りがとてもきれい。いろいろな西洋野菜と、エディブル・フラワー、香りのよいハーブ。やはりここにも生チーズが添えられていて、ドレッシングと混ぜて食べる。

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 ホエー(乳清)シチュー。これもここのスペシャリテ。ホエーをベースにカマンベールを風味付けに溶かし込んだシチューはとてもさらっとしているのに、豊かなこくがある。香りもとてもよくて食欲をそそる。中に入った鶏肉の味もいい。スーフをパンに染み込ませて食べるとまたおいしい。031

 牧場の丸パン。プレーンと、くるみが入ったの。

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コールドビーフの生チーズ添え。牛肉にハーブと生チーズを巻いてポン酢で食べる。033

 何種類からかデザートは選べる。わたしはアンジュを。これはつまりクレメ・ダンジュで、生チーズとクレーム・シャンティイーを合わせて水分を軽く切ったもの。「ざる豆腐」といった感じかな。添えられたブルーベリーソースも自家製で美味。トモちゃんはナッツ好きなので、ピーカンナッツのタルトを、弟はヴァニラアイスクリームを食べていた。もちろん味見(笑)。

 最後はやはり牧場なのでカフェオレで。これは残念ながらもう一つだったな。なんでだろ?

 生チーズけっこう食べたねぇ・・などと言いながらのんびりくつろぐ。山羊や羊を見たり、牛を見たり。そんなに「見学」というほどの施設はないのだけれど、街中からちょっと山へ行っただけでこういう空間があるのはやはり驚きだ。車がないと行けなさそうだけど・・・。                                       

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神戸の北の方(1) 有馬温泉

019_2  弟夫婦が、神戸の北の方へ連れて行ってくれた。ゴールデンウィーク 初日ではあったけれど、高速道路の流れはスムーズ。まずは有馬温泉spaを散策。

 有馬温泉は、日本書紀に出てくるほどの古くからの温泉地で、豊臣秀吉もここの湯が大好きだったとか。何百年も温泉地として賑わっているところって、なんだかすごい。関西の人なら一度は行っている人も多いと思うけれど、実はわたしは初めて。子どもの頃によく食べた炭酸煎餅の味とか、そのオレンジ色の缶だとか、♪有馬兵衛の紅葉閣へ~♪というコマーシャルの歌とかはよく覚えているのだけれど(笑)。一度来てみたかったんだ~!とは言え、今日はあまり時間もないので、散策のみで。たくさんの人で賑わう、教科書に載っているような温泉街、といった印象で、そんなところが期待を裏切らず、非常によかった。003

 神戸っ子トモちゃんの案内で、人形筆の店とか、竹籠の店など見つつ、源泉めぐり。

 有馬の湯は、鉄泉の赤い「金の湯」と、炭酸泉の透明な「銀の湯」の二つがあって、こちらは炭酸泉源の飲用の蛇口。昔はこの水に砂糖を入れてサイダーとして飲んでいたとか。

 早速飲んでみると・・・。むむ?鉄っぽいような、金属っぽいような妙な味・・・。微炭酸で、ほんのり甘い?弟もトモちゃんも、すごい味や~。飲めん!とか言っていたが、わたしは最初こそ、げ!と思ったけれど、味をしっかり確かめるために何度か飲んでいたら、最初の金属っぽい味がなくなってきて、だんだんおいしくなってきた(笑)。最後にはコップを持ってくればよかったと思うほどに(笑)。なかなかくせになる味だ。そう言うと、二人はドンびきだった。010 009

 こちらは、「天神泉源」。北野の天神さんを分祀した神社の中にある、「金の湯」の泉源。鉄泉なのでお湯は真っ赤。神社の階段まで赤い。

 「妬(うわなり)の泉源」は、美人が通ると勢いよくお湯が噴き出すのだとか。トモちゃんとわたしで、いつもの二倍はごうごうと温泉が噴き出したことは言うまでもないな、弟よ。. 007_2

 塩分も含まれているようで、蛇口(?)には結晶した塩がびっしり。強くはないが硫黄の匂いもするので、鉄だけというわけではないのだろう。結晶を舐めてみると、硫黄風味の塩。これも湯の花の一種??

さすがにこれは飲用にはしないようだった。014

 時間があったらもちろん温泉に入るところだけれど、それは次回のお楽しみにとっておいて、今日は足湯に入る。かなりぬるいお湯と熱いお湯の二つがあって、足だけでもつかっていると体全体が温まってほかほかに・・・。

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 有馬温泉おやつ図鑑(笑)。弟が手タレさんとして登場。

 ありまサイダー。さっき飲んだ炭酸泉に砂糖が入ったような味かなあ、と思ったが、こちらはかなりおいしいし、一口目にちょっとびっくりするような強炭酸で、思わず次々に、げほっ。004

 タンサンクーベル。古い炭酸煎餅の製造工場の一角に販売スペースがあり、「タンサンクーベル」なる文字が・・・。それは何ぞやと気になったので尋ねてみると、炭酸煎餅の間に生姜風味のクリームをサンドしてあるとか。ゴーフルみたいなものだけれど、生姜風味というのが新鮮だったのでおやつに購入。クリームも煎餅もおいしい。あと、店先で蒸し立ての温泉饅頭1個60円也を分けて食べたのだけれど、熱すぎで写真どころじゃなかったのよね。でも熱いおまんじゅうは皮もあんこもとってもおいしかった。012

 炭酸煎餅の老舗、三津森というお店の看板。なんとなくいい感じ。もちろん炭酸煎餅をおみやげに買う。試食用のをつまんでみると、子どもの頃に食べた懐かしい味。炭酸煎餅の店はたくさんあるようだけれど、店によって味が違うものなのだろうか・・・。020 021

 隣接する、温泉禅寺湯泉(とうせん)神社。階段の上の温泉神社には下から参拝。

 温泉禅寺は、黄檗宗。「珍しいな」と弟。そうかも。それに黄檗宗だけど、中国風な要素はなし。大きなご本尊は、薬師如来で、やはりこれは温泉の薬効と関係があるのだろうか。

 延喜式の神名帳に載っている古社(つまり式内神社)湯泉神社には、有馬を発見したとされる、大己貴命(おおなむちのみこと、大国主命)、少彦名命(すくなひこなのみこと)、熊野久須美命(くまのくすみのみこと)が祀られているが、大己貴命、少彦名命と言えば、薬祖神。これもまた温泉の薬効と関係があるのだろう。薬種問屋に奉公する弟も気付いて同じことを言う。

 短い時間だったけれど、温泉気分が味わえてとても楽しかった。今度はゆっくりと温泉に入りたいなあ・・・。

 それにしても、近くに火山があるわけでもなさそうなのに、熱い温泉が湧き続けているというのは本当に不思議だ。本当は平らな火山(?)があったりして・・・。怖いよ。

 余談。この記事でちょうど1000件目です。よくもまあ書くことがあるものだよ。

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vendredi 25 avril 2008

花道

24日夕刻、5月からの新しい勤務先が決まり、それに関してのあれやこれや。

25日、午後遅くごうやんさんご来館。コネルヤのパンの差し入れをいただく。ここでお会いできるのももう最後。

夜は二条駅近くの店で、3月末で惜しまれつつ退職された偉大な先輩の送別会。先輩なくしては当市の図書館の発展はなかったと言っても過言ではない。会は当然のことながら盛況。わたしの知らない人もいる。遅番が終わってから駆けつける人もいる。記念品、花、写真・・・。何人の司書が、この先輩を頼りにしてきただろう。課長や館長でさえも。

先輩がいてくださったことに、心からの御礼を申し述べた。

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mercredi 23 avril 2008

砂糖まぶし

 遅番。どうやら昇級したらしい。これは一種の予定調和なのかどうか。午後遅く、マダムUご来館。たっぷり抹茶粉砂糖のまぶされた、エキュバランスの抹茶クッキーをおやつにもらう。明日が人事異動の内示日なのでかどうなんだか、いろんな人がやってくる。どうやら一足先に内示があった事務室のメンバーも一部変わっているようだが、発表もないのでよくわからない。

 6時半頃、いつものように本の仕分けをしていると、後輩Kがやって来る。Y先輩と楽しげに話しているのを後ろで聞いている。どうやら彼女は新しく来た後輩だかアルバイトだかの口の聞き方に大いにご立腹らしい。いきなりのタメ口にかなりむかついたのでガツンと言ってやったと言っている。それがあまりに彼女らしかったので、後ろで大受けしていると、「はたこさん、後ろで大笑いしてるし・・。何でですか?」と訊くので、「いや~、あんたの後輩じゃなくてよかったなあ、と思てな・・・」と言っておく(笑)。

 明日の異動に関して、ここに来たらはたこさんもいるし、Yさんもいるしここでもいいなあ・・・なんて言っていたが、わたしには「わたしは5月にはもうここにいいひんし」と言われ、Yさんには「わたしは基本、ここのカウンター所属と違うから」と言われ、凹んで帰って行った。憎めない暴れん坊だ(笑)。

 当たらないと思っていた天気予報が当たり、雨にぬれて9時半過ぎに帰宅。天気予報の最後には、「この予報が当たる確率は○%」とアナウンスしてほしいものだ。Cappg5ly_2

 これでもか、というほどお砂糖がまぶしつけられた抹茶クッキー。甘くて大変おいしい。これと昨日近江八幡で買ってきた、すでに焼き立てではなくなった焼き立てバウムクーヘンが今日の夕食。クッキー同様、わたしも砂糖まぶしだ。

 明日は内示。行き先によっては、軽く死にたくなっているかも。

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mardi 22 avril 2008

淡海の海は凪の海

007_2   淡海の海夕波千鳥汝が鳴けば心もしのにいにしへ思ほゆ

 ご自慢のプジョーのオープンカーに乗せてもらって海津大崎へ。オープンカーなどというものに乗るのは初めてで、何とも気恥ずかしいものであるように思うが、初夏を思わせるよく晴れた日の湖岸のドライブは、さわやかで気持ちのよいものであった。

 雨が多かった今年は桜も例年より一週間ほど早く散ってしまったようで、ほんの少しの花を枝に残して大半は葉桜。021

 琵琶湖は、凪の海のよう。古の人が「近い海」と呼んだのもよくわかる。ここまで北上すれば水もとてもきれいで、透明な水の中に半透明の魚の群れがよく見える。

 帰りはまた湖岸道路を通り、琵琶湖大橋を対岸に渡って、「さざなみ街道」を通って、再び北上。近江八幡を目指す。

 天智天皇のころ、ここに都が置かれたことがあった。

玉襷(たまたすき) 畝火の山の 橿原の 日知(ひじり)御代ゆ生(あ)れましし 神のことごと 樛(つが)の木の いやつぎつぎに 天(あめ)の下 知らしめししを 天(そら)にみつ 大和を置きて あをによし 奈良山を越え いかさまに 思ほしめせか 天(あま)離(ざか)る 夷(ひな)にはあれど 石(いは)走る 淡海(あふみ)の国の 楽浪(ささなみ)の 大津の宮に 天の下 知らしめしけむ 天皇(すめろき)の 神の尊(みこと)の 大宮は 此処(ここ)と聞けども 大殿(おほとの)は 此処と言へども 春草の 繁く生ひたる 霞(かすみ)立つ 春日の霧(き)れる ももしきの 大宮処(おほみやところ) 見れば悲しも
 

楽浪(ささなみ)の志賀の唐崎(からさき)幸(さき)くあれど大宮人の船待ちかねつ
 
楽浪(ささなみ)の志賀の大わだ淀むとも昔の人にまたも逢はめやも

 「さざなみ街道」の表示を見て、この「さざなみ」って名前は何だったっけかなあ・・・?とぼんやりと思い出していたのだが、こういうことを習ったのがあまりにも昔のことゆえ、明らかには思い出せず。帰ってちょっと調べ直してあらためて歌を読んでみると、この長歌のリズムが何ともよかったので思わず全文引用だ(笑)。出典はもちろん万葉集。柿本朝臣人麻呂が、荒れてしまった近江の都を通りかかったときに詠んだ歌。長歌と反歌二首。

040  近江八幡は、日牟禮八幡宮。宇佐の神を勧請した、いかにも歴史がありそうな古社。本殿は正暦2年の創建と書いてあったが、「正暦」っていつ(笑)?(なんと後で調べたら900~994年だった)

 そしてその境内には・・・、034

 クラブハリエ。もう説明などいらないくらいの有名店ですね。なので説明なし(笑)。035

 ここのカフェのみで食べられる、ほんとの焼き立ての、まだほんのり温かいバウムクーヘン。しっとりと柔らかで、ちょっとした贅沢といった感じ。

 この4月、プチ旅行運がよいみたい(笑)。

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lundi 21 avril 2008

Something Evil

 朝、出勤すると、更衣室でF嬢が「昨日は凄かったんですよ~」と言う。なんと土曜日よりも更に忙しかったのだそうだ。「思い出に残る1日でしたよ(笑)」。

 わたしは日曜日は公休に当たっていたのだが、土曜日はベテランの職員でさえ異常だと言い、3,000超えかと、あはあは笑っていた日だ。それ以上?

 20日午後5時35分。とにかく処理をしなければならない本、ブックトラックや用紙でカウンター内はあふれ返り、終業時刻を過ぎても何もかもが大量に残っていたと言う・・・。

 残務莫大を覚悟をしてカウンターに出たが、そこは意外にもきれいに片付いている。その訳を聞くと、昨日の閉館後の有り様があまりに凄かったので、「このまま仕事を残しておくと、月曜の朝に来た人は、これ見てすぐに帰らはるわ!」とベテラン職員が言い、他のカウンターの職員や事務方の職員も総出で超勤をして、すべてきれいに終わらせたのだと言う。

 土日の数字はどんなだったのだろうと、日報を打ち出して見ると、土曜日は、貸出:4543冊 返却:3945冊 予約:508冊。

 なんと3,000どころか、4,500超え~~!!返却も4,000に迫る勢い。わたしも長く働いているが、さすがに4,500超えは経験したことはない。

 日曜日。貸出:4822冊 返却:4338冊 予約:433冊。

 ひぃ~~~!!4,822冊!! でも貸出はまだいい。恐ろしいのは返却4,338冊。つまりこれだけの本を、一冊一冊、職員の手でスキャンし、仕分けしてブックトラックに順番どおり並べながら積み込み、書架を回って配架をするということだ。これに加えて、カード発行や膨大な量のブックメールの処理・・・。

 この数字を皆に告げると、昨日も出勤していた職員は口々に「・・・吐きそう・・・・・。」「気持ち悪い。」I先輩は「もうな、あはあは笑ってるしかなかってん・・・」

 まったくだな。児童関連の行事があったとは言え、4月の普通の土日になんでこんな途方もない数値を記録するのだろうか?こんな事態が続けば、このカウンターの職員は次々と故障して二軍落ちだ(何のこっちゃ)。

 うらうらと照れる春日に雲雀あがり・・・。外には明るい日の光が満ちて、人を屋外へといざなうけれど、図書館は今日も忙しい。

 午後3時前。エレベーターの方から、がらがらという音が聞こえると、「来た!」「来た・・・」「来たあ」

 某か evil なものの到来を察知したかのように、職員が口々につぶやく。当館受け取りの予約本で満載の両面ブックトラックの到来だ。午後のクライマックスが始まる・・・。

 ここで働くようになって20日。自分のマシンとしての処理能力はそこそこのものであることがわかったよ。いい経験だ。たぶん、5月の異動でわたしがここに残る可能性は低い。初日から一定馴染んではいるこの職場(笑)。近頃はすっかり馴染んで、何やら去り難いものを感じるな。

 閑話休題。神戸っ子トモちゃんにもらったおいしいものを二つほど記録しておこう。007

 神戸にある、スウェーデン(?)のインテリアショップ、イケアのポテトチップス。こんなのも売っているんだね。ディルが効いててやめられない止まらない。

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 加古川にある、千賀屋(ちがや)のラスク。食パン専門のパン屋さんで、売っているのは食パンと、このラスクのみなのだそう。食パン、有名なのかな?

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dimanche 20 avril 2008

焼き菓子塾

 よく晴れた春らしい日曜日。午前中に洗濯と掃除をすませて、午後は津田陽子さんの焼き菓子塾へ行く。ごうやんさんから声をかけてもらって行ってみることにしたこの「塾」は、とても人気があって、予約もなかなか取りづらい様子。

 今日作るのは、キャトルカール。フランス語で、「4分の4」という意味のバターケーキ。配合はきちっと4同割。配合は同じでも作り方によって、いろいろな食感の生地ができるけれど、これはどんな感じになるのだろう?

 お菓子は1人1台作る。人数は6人で、ワンテーブル3人に先生が1人ついてくれるので、ほとんど個人レッスンのようなもの。混ぜ方はもちろん、道具の持ち方に至るまで細かく見て指導してもらえるので、自分の癖などもよくわかって直せるのがいい。お菓子を作るのには、そういう細かなところが大切なものだ。どちらかと言うと、ここは「VERYな奥様」系の教室ではなかったのでよかった(笑)。001

 焼き上がっってシロップを打った状態。まだ荒熱が取れていない。003

 家に持ち帰って、グラサージュを作って塗り、仕上げたもの。005

 この生地・・・!この配合で、この食感は正直、ありえへん!と思った。バターが多いのに重くなく、もっと目の詰まったがっちりした生地になるのかと思っていたら、ふんわり、しっとりとしてなおかつ軽やか。こんな生地が安定して作れるようなったら、ちょっと自分で自分を誇ってもいいかもしれない。

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samedi 19 avril 2008

キャラメルりんご

 いやいや、今日も笑っちゃうしかないくらいの忙しさ。

 処理しなくてはならないものがあちこちに山積み。閉館後それを片付けながら、「これくらいの忙しさだったら、大体どれくらい(1日の貸出冊数)いきますかねぇ・・・?」と聞いてみると、「う~ん、ちょっとわからんけど、この二週間の土・日の忙しさはちょっと異常やわ。」と、I先輩。「この前3000冊いったときよりも忙しかったですよ?」と、F嬢。

 あ、そう!3000超?? あっはっは~!と、三人で笑う。

 そんな中、予約本を受け取りに、ごうやんさんご来館。ちょうどわたしの配架担当の時間が始まったばかりで、立ち話もままならず、大変に失礼する。

 今となっては大変な貴重品を1ポンドもいただく。その内これ、配給制になるんじゃなかろうか?002

 いただいた、りんごとキャラメルのケイク。クグロフ型のを1台。上からかけられた香ばしい香りの、とろっとしたキャラメルクリームはやさしい甘さ。しっとりとして、とてもよい生地の中には、控えめにりんごが入れられている。メープルシュガーも入っているようなちょっとこくのある味わい。少し濃い目のコーヒーとよく合って、とてもおいしかった。

 ごうやんさん、ありがとうございました(^^)。

 

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vendredi 18 avril 2008

観察

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 オーブンの中で、お菓子が焼ける様子をじっと見てるのってけっこう楽しい。

 わたしはかなりの観察好き(笑)。

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jeudi 17 avril 2008

失楽園

 少し痩せた。すばらしい。痩せたい人には、ぜひうちの職場にて仕分けと配架とブックトラック運びをおすすめする。1ヵ月がんばれば、あなたもワンサイズダウン間違いなし。そんな職場も、降り続く土砂降りの雨のせいで、今日は珍しくゆっくりとしていた。

 夜は、レオーネという小さなトラットリアにて秘密の会合。肉料理が得意なシェフのようで、メニューの多くは肉料理で、どれもおいしそう。

001  茄子のマリネ002

 豚足と白いんげんのクロケット004

 ゴルゴンゾーラソースのペンネ005

 パッパルデッレ 豚頬肉のラグー007 

 イベリコ豚舌のグリル008

 仔羊胸腺のソテー 仔羊肉のラグーソース

 お肉のイタリアンを味わった、という感じ。どれもおいしかったが、特にクロケットと豚舌のグリルが気に入った。どの料理も赤ワインとよく合う。

 ワインは、カラフの白(ハウスワイン?)、赤は、ロッソ・サレント ’05ファルネーゼ ドン カミッロ ’06

 久しぶりの会合。わたしたちは、楽園を追われたんだね。わたしたちは、どこに行くのだろうね。わたしたちの安住の地はありやなしや?

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mercredi 16 avril 2008

桜花図鑑(1) 普賢象

 今年、見たいと思った桜があった。その桜とは、「二尊院普賢象」。普賢象とはまったく別の系統の桜で、嵯峨の二尊院で古くから栽培されていた、珍しい桜だということだ。先日の休みに二尊院まで出かけてみたが、遅咲きのこの桜はまだ咲いておらず、本数もそうあるわけではないのだろう。どれがその木とは見分けられなかった。

028_2  調べるうちに、千本ゑんま堂にもこの木が1本あるとの情報を得て、ならば、と、今日は遅番だったので、出勤前に千本ゑんま堂へ行く。千本ゑんま堂、正しくは「引接寺(いんじょうじ)と言う。小さいが、夏のおしょらいさんを迎えるお寺としても、ゑんま堂狂言でも有名なお寺である。

 毎月16日は閻魔大王の縁日らしく、ご本尊が拝める日らしい。 003_2

 迫力の閻魔大王。これはすごい。しっかり拝んだあと、すぐ近くまで行ってまじまじと見ていると、住職がやってきて法要が始まるようだった。集まっていた人たちは主にご近所の信者さんらしかった。ちなみにここは真言宗。

 閻魔大王の本地は地蔵菩薩であることを、張ってあった本地仏の表を見て思い出した。「本地」とかのことばがわかんない人は、「神仏習合」とか「本地垂迹説」といったキーワードで調べてみてねcherry018_3

 普賢象

 造幣局の、今年の桜にも選ばれた桜。突然変異種らしく、種ができない、花はあっても実のない桜。花は散るのではなくて、そのままの形で落ちるのだとか。 

 今日初めて知ったことであるが、ここ、千本ゑんま堂は「普賢象」の発祥の地だということだ。ここの普賢象を「ゑんまどうふげん」と呼び、室町時代からあると言う。

 ではなぜ、この桜を普賢象と呼ぶのか?

 普賢菩薩の図像を見れば、この菩薩は必ず白い象に乗っている。「普賢象」とはこの象のこと。神仏と動物の決まった組み合わせというのはよくあって、他には、文殊菩薩と獅子、孔雀明王と孔雀などというのがある。

 重なった花弁の中心から長く伸びる、葉化した雌しべが、象の鼻や牙に似ていることからこの名がついた。非常に古い品種で、室町時代からこの名で呼ばれていたのだそう。013014_2 

 二尊院普賢象

 中心部のピンクの色が濃い、菊咲きの桜。まだもうちょっと開き切っていない感じ。確かに、普賢象とは雰囲気の違う桜だ。珍しい桜だそうで、ここと、二尊院と、大阪の造幣局にもあるらしい。

 風かよふ寝覚めの袖の花の香にかをるまくらの春の夜の夢。

 八重はそろそろ花の盛りですね。

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桜花図鑑(2) 御衣黄

 いろいろな種類があって楽しいのが八重の桜。造幣局に行けば、たくさんの種類の桜がいっぺんに見られるけれど、京都のそこここにあるさまざまな桜を一つ一つ見に行くのもおもしろい。043       

 ゑんま堂から歩いて、雨宝院へ。去年と同じく、御衣黄(ぎょいこう)を見に・・・。この小さなお寺は、西陣聖天とも呼ばれ、大聖歓喜天を祀る。

 歓喜桜に、観音桜、花の盛りには狭い境内は桜の花で埋まるよう・・・。034039 

 御衣黄

 緑の桜。よく見ると花びらの真ん中に濃いピンクの筋がある。初めて見たのは造幣局でだった。なんとなく目立たないのだけれど、好きな桜の一つ。

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mardi 15 avril 2008

ディアマン

 かもめさんが、今日の夕方、お仕事が終わってから家まで何やら(きっとおいしいものに違いない!)届けてくださる、と言うので、わたしからも何か持って帰っていただこうと、Diamant(ディアマン)を焼いた。020_2

  Diamantは、フランス語で、ダイヤモンドのこと。写真のように、縁に付けたグラニュー糖がきらきらしていることからそんな名前がついたお菓子。生地は、パート・サブレそのものだ。

 今回は、すりおろしたレモンの皮を2個分加えてレモンの香りをつけたので、Diamant au Citron(ディアマン・オ・シトロン)になったけれど、もちろん何も入れなくてもいいし、ヴァニラを入れても、オレンジの皮を入れても、シナモンを入れてもいい。ドライフルーツやナッツなんかも、ちょこっと入れるくらいならたぶん大丈夫。

 017_2 最近のバター不足は深刻で、もはやどこに行っても無塩バターは手に入らないようだ。それゆえ今回は致し方なく加塩バターで作ったが、これに関しては味に問題は出ないようだった。

 配合は、薄力粉300g、バター200g、粉砂糖100g、卵黄1個で、大変覚えやすく、工程も簡単で思い立ったらすぐできるので、皆さんもぜひ作ってみてください。たくさんできるし日持ちもするし、楽しいですよ(笑)。

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 かもめさんが「名残の桜です。」と、届けてくださったのは、さくさく工房の、さくらミックスクッキー(桜の花のクッキーと桜の葉のクッキーのミックス)とさくらのパウンドケーキ。わたしが、桜のお菓子が大好きなのを覚えていて、なんと注文までしてくださったということだ。

 実はわたしもここの桜のお菓子はチェック済み。それどころか好きで、自分でも何度か買っているほどなので、とてもうれしい。

 さくさく工房は通常のお菓子屋さんではなく、正しくは京都市紫野障害者授産所さくさく工房、という。ここのお菓子は、おいしくないお菓子屋さんのよりもずっとおいしい。先日、妹のトモちゃんに聞いた話によると、最近のバター不足で、こういった授産施設がもろに影響を受けているということだが、ここは大丈夫なのだろうか。

 ディアマンが焼き上がるのを待ってもらっている間に、しばしおしゃべり。こんなひと時ってなんだかうれしい。

 明日からしばらく、名残の桜が楽しめそうです。ありがとうございました(^^)。

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lundi 14 avril 2008

春の和歌山(2) 加太へ

 お昼を過ぎる頃には厚い雲の隙間から、明るい春の日が射し、晴れて、絶好の和歌山日和となった。和歌山は、太陽の光にきらきらと輝いている明るいイメージ。だからこんな日は和歌山日和(笑)。出かける前は、根来寺に行こうかなと思っていたのを急遽変更。やっぱり、加太へ行こう!

 加太という土地の名を、そこで結婚式を挙げた友人から初めて聞いたのはもう15年近くも前のこと。それ以来、何人もの人が、どういうわけかわたしに加太の話をする。その人たちがお互いに知り合い同士なわけでもないのに。最近では読んでいた酒井順子さんの本にも加太の名が・・・(笑)。そんなわけで、ずっと気になっていたのだけれど、どんなところなのだろうと想像するばかりで行ったことのなかった土地。暖かくなったら、一度行ってみようと思っていた。和歌山日和を待っていたのだ(笑)。

Photo_3 和歌山まで戻って、井出商店(有名店らしい)という店で、最近メジャーな和歌山ラーメンめはりずしで遅い昼食。バスで、南海の和歌山市駅まで行って、さらに南海加太線に乗り換えて20分少々。これものんびりと町の中を走る電車だ。加太は終点。海がきれいだと聞く。途中でちょっとだけ海が見えたけれど、すぐに隠れて見えなくなってしまって、駅の周辺を見ただけでは、海の近くだということはあまりわからない。観光案内所でマップをもらって、淡島神社まで歩いてみることにする。

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しばらく歩くと海が見えた。果たして加太は、漁港であった。停留する漁船、友ヶ島へ渡る連絡船、風に揺れるわかめに、潮の香り。和歌山市内なのに、なんだか遠くに来たんだなあ、という感じがして、そんな気分が、まさに旅。京都市内に住む人にとって、海は日常の風景ではないから、それだけでも旅の気分がするものなのだ。

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 陽光きらめく加太の海は穏やかでとてもきれい。想像していたのはもっと断崖絶壁(なんで?)の海だったので(笑)、やさしげな海の風景にちょっとびっくり。

 いいなあ。海ってこの前はいつ見たっけ?春の海ひねもすのたりのたりかな。ゆったりした気分になるみたい。

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 3月3日の雛流しで有名な淡島神社。うちの近所の粟島堂も、こちらとつながりがあって、やはり女人守護と人形供養の寺となっている。

 粟島堂の駒札によれば、

 「寺伝によれば、応永年間(1349~1428)南慶和尚が紀伊国(和歌山県)淡嶋から淡嶋明神を勧請して上洛する際。当地あたりで急に御神体が重くなったので神意としてここに祀ったのが起こりといわれている。以来。宗徳寺の鎮守社。粟島神社として祀られてきたが、明治時代の神仏分離により粟島堂と改められた。」

 粟島堂は子どもの頃から馴染んだお寺だし、そういうゆかりのあるところにお参りできたのは本当によかった。017

 さすがは人形供養の神社。そう広くはない境内のそこここに、人形がびっしりと並んでいる。こうして年に一回の供養の日を待っているのだろうか。わたしも。祖母に2歳のときに買ってもらった赤ちゃん人形を今も持っている。ぼろぼろになってしまっているのに未だに手放せないでいる。人形は、人の思いの籠るもの。形代だからね。そうそう捨てたりできるものではない。 010  

 初めて訪ねた加太は、こんなところでした。

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春の和歌山(1) 第三番 風猛山 粉河寺 

ちちははの 恵みも深き 粉河寺 ほとけのちかひ たのもしの身や

 春の和歌山へ、西国三十三ヶ所札所巡りの旅。1番・青岸渡寺、2番・紀三井寺、そしてこの3番・粉河寺で、和歌山の札所はすべて回ったことになる。

 8時36分京都発のオーシャンアローに乗って一路和歌山へ。特急に乗ると和歌山は近い(注・南紀に行くのでなければ)。和歌山から和歌山線に乗り換えてさらに30分ほど。二両編成の電車は家と畑の間をのんびりと走る各駅停車。整理券を取る方式のワンマンカーのJRの電車は初めて見たし、初めて乗った。こんなローカル線にのんびりと揺られていると、女テツになったような気分(笑)。

 和歌山らしく、沿線の桃の林では、かわいらしい桃の花が濃いピンクの花をつけている。粉河に着いて南の山を見れば、山の中腹が桜の花で白く見える。外山の霞立たずもあらなむ・・・。いいなあ、こういう春の風景。003 004

 粉河寺は、鎌倉時代には七堂伽藍が立ち並ぶ偉容を誇ったが、豊臣秀吉の紀州攻めで伽藍や寺宝の多くが消失。そのときにご本尊の千手千眼観音菩薩も消失し、今は頭部のみが残っているのだそう。でもそれは永遠の秘仏だそうで、決してご開帳されることはない。

 300円の志納金を払えば、内陣を拝観できるのだが、これはお金を払っても見ておくべき。とにかく間近で仏像などが見られるのがすごい。何もかもが目の前に、手に取って見られるところにある。ちょっと京都のお寺などでは考えられないことだ。法具が大好きなので、まじまじと近くで見る。

 粉河寺と言えば、国宝の「粉河寺縁起絵巻」!ぜひ見なければ、と思っていたら、なんとこれは、京都国立博物館に寄託中。←よく調べておけよ~(笑)。006

 お参りを済ませ、御朱印をいただいた後は、のんびりと境内を散策する。着いたときには札所ツアーの団体さんがいたのだが、彼らが帰った後は広い境内にほとんど人はなく、非常に静か。名残の桜が、風が吹くたびはらはらと空に舞う。時折雨のぱらついていた曇天も、正午過ぎからは急速に晴れて、雲間から明るい春の日も射してきた。

 009_2 京都のお寺を見慣れているため、他の地方のお寺に行くと、ちょっと雰囲気が違うことをよく感じる。たぶんそれは建築様式であったり、建物の造りであったり、東北などに行くと顕著であるが、仏像の持つ雰囲気であったり、いろいろ。

 この写真は、桃山時代に造られたという、3種類の大きな紀州石を配した枯山水庭園。見ればソテツの木が植えられていて、こういったところも南国らしく、京都とは違う雰囲気を醸し出していると思う。001_2 005

 参道の脇には、お寺の名前の由来となった粉川(長屋川)の流れ。

 ゆったりと、静かな時間が流れる。

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samedi 12 avril 2008

フルーツケーキ

003 001  グランマルニエに漬け込んでおいたドライフルーツが1週間ほど経ってそろそろ使えるようになったので、フルーツケーキを焼いてみた。

 ミモザの配合に、漬け込みフルーツを200g。出来上がりを見たら、もう少し入れてもよかったかも。

 今回もメランジュールで作ったけれど、ちょっと扱いに苦戦(?)。メランジュールで作るなら、この倍量くらいが適量と見た。今日は型が小さめだということを考えて、焼成温度を10℃下げて170℃に。途中160℃に下げ(規定)、ちょっとそれも強いように感じたので最終的には150℃に。周りが固くなりすぎなかったのでよかったかも。

 仕上げにもグランマルニエのシロップを打った。中のフルーツとシロップで、少々アル中仕様のケイクになった(笑)。

 料理と同じでお菓子も自分で作ったものの出来って、よくわからないことが多いけど、生地はまずまず?先日作ったミモザよりも軽く仕上がる。ということは、今回も水飴はフルーツの漬け込み時に入れたものの、ミモザはサバトンのオレンジピール由来の「ねっとり」寄りの食感だったのかも。使ったミックスドライフルーツには、オレンジピールが入っていなかったようだ。風味のためにはオレンジピールなどの柑橘のピールを、断面の美しさのためには赤いドレンチェリーと緑のアンゼリカが欲しかったかな。今度は自分でブレンドしようっと。

 それにしても、バターの品薄はますますひどくなっている。特に無塩バターは最近どこに行ってもない。あとストックは一箱。見つけたらすぐ買っておかないと・・・。

 夜は弟たちがお出かけ帰りに訪ねてきて、豚肉の味噌鍋。006 005_2

ガティノワ ブリュット・ゼロポール・ジャクソン リュリー ブラン プルミエ・クリュ グレジニィ 2005を飲んだ。リュリー ブランは、酸味とほのかな樽風味のバランスがおもしろかった。009

 おみやげにもらったのは、長岡京にある、みずは北川という店のいちご大福。いちご大きい!けっこう人気店らしい。白あんのいちご大福はおいしいと思う。

 食べて飲んで語って、彼らは11時半ごろ帰って行った。帰ると寂しいんだよねぇ・・・。

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怖いでしょう?

04kawa15_3 河鍋 暁斎 『幽霊図』 

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vendredi 11 avril 2008

河鍋暁斎

025  京都国立博物館で8日から始まった、特別展覧会 没後120年記念『絵画の冒険者 暁斎 Kyosai―近代へ架ける橋―』を、さっそく初日に見に行ってきた。京都国際マンガミュージアムでも暁斎展をやっているので、今かなり注目されているのかもしれない。京博でも、若冲→蕭白→暁斎の流れで展覧会を開催しているようだ。

 確かに。浮世絵の展覧会に行くと必ず3、4点は出ていた暁斎の作品。どれも独特の筆致に不思議と目がひきつけられた。

 暁斎はおもしろい。彼の手にかかると、髑髏は舞い、鬼は逃げ惑い、雷神は太鼓を海に落としてしまって、風神に非難の視線を投げかけられるかと思えば、キリスト、釈迦、老子、孔子は皆打ち揃って合奏だ。

 中でもおもしろかったのが、「閻魔大王浄波璃鏡図」。浄波璃鏡(じょうはりのかがみ)というのは、閻魔庁での裁判で、死人を映せばその生前の罪が映し出されるという鏡。

 この絵の中で、鏡の前に座るのは一人の涼しげな美人。しかし彼女の罪が映し出されているはずの鏡面には、ただただその美人の姿がそのまま映っているばかり。それを閻魔大王と鬼が覗き込んで、非常に困惑した表情を浮かべている。絵の解説文(最近の展覧会は、これが断然おもしろくなっているのだ)によると、閻魔大王は「ショックを受けている」(笑)。暁斎は穢れなき女性を表しているのか、女の強かさを表しているのか・・・。

 暁斎は絵がうまい。狩野派でしっかりと絵を学んだらしい。強弱のある流れるような衣文の線や、細い毛の表現、対象物をとらえる難しい角度、細密かつ正確な画中画・・・。素人にもすごいテクニックだなあと思わせる。一枚の絵に、狩野派、四条派、浮世絵などの技巧がすべて盛り込まれている、という絵があったが、残念ながら知識不足で、わたしにはどれがどれともわからなかったのが残念。

 暁斎は怖い。あの幽霊画の怖さと言ったら・・・bearing。絵がうまいと幽霊画はものすごく怖くなる。あれを行灯の光で見たら、怖がりの人ならもうだめだ。昔、曼殊院にあった、祟ると評判の幽霊画よりも怖いくらいだ。ここで大画面でお見せできないのは残念!

 暁斎は大迫力。「巨大画面への挑戦」と題された、大きな作品ばかりを集めた部屋があった。画面の大きさをものともせず、力強い筆致で描かれた作品にはただただ圧倒される。すごいのはずっと近寄って、細部をじっと見ても、少しの乱れもないことだ。特に「龍頭観音図」などはそう。

 「少女たつへの鎮魂歌(レクイエム)と題された部屋があった。たつ(田鶴)というのは暁斎のパトロンであった勝田家の一人娘で、14歳の若さで亡くなったらしい。その娘の一周忌に合わせて、勝田家から依頼を受けて制作されたのが、「地獄極楽めぐり図」。若くして亡くなったたつが、菩薩に連れられて、冥界を巡り、極楽に至る様子を連作ストーリーのように仕上げた作品。その中でたつは、賽の河原で子どもたちにおもちゃを配ったり、宿場で、観音様風の衣裳を着てお仕度をさせてもらったりと何やらとても楽しげ。

 娘が亡くなってからもあの世で楽しそうにしている・・・。そんな絵を見て、たつの両親はどんなに慰められただろう。またこんな絵を描いた暁斎、そして絵を依頼した両親の、娘への深い愛情を感じて、ちょっと涙ぐんでしまった。不思議なことに、これを書いている今も泣いている。愛する者が、遠く離れたところでも辛い思いをすることなく、幸せでいると思えることは、大きな安心と癒しなのだ。

 もう一作品。「ひな祭り図」。こちらも、たつが亡くなったあとも、天女や菩薩といっしょに楽しく雛人形を飾りつけて遊んでいる、という絵。同じ理由で、これを書いている今も、思い出して涙が止まらなくなる作品。若くして亡くなった女の子、たつちゃんとは何のつながりもないはずのにこれは大層不思議なことだ。 

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jeudi 10 avril 2008

試験が終わって

 昨日の夜はかなり早い時間から眠りの沼に引きずり込まれたみたいになって、途中、夢遊病者のように顔を洗って歯を磨いてさらに眠って、トータルで10時間は眠ったみたい。パソコンのスイッチも入れなかったくらい。たまにこんな日があって、ちょっとびっくりする。

 新しい職場で、正味7日間働いた。とにかく何もかも処理しなくてはならない量が多くて、その物量に圧倒されるけれど、おかげさまで今のところさほどの苦労はなくやれているようだ。昔取った杵柄だろうか。前にいた館の利用者さんも、閉館後はこちらに来られる方も多いので、以前の常連さん方に「こっちに来たはるんやね~」とか「こんにちは。またよろしく。」とか、声を掛けてもらえるのがうれしい。前の館には6年勤めたが、その間に利用者の方々とよい関係が築けていたのかな、と思う。

 午後半ば、昇級試験。何かといわく付きとなった試験だけれど、受けておかないと損は損。今回は論文がないので、約10分ほどの面接。質問は4つほど。まあ、そつなくこなした感じ。面接を終えてカウンターに戻ると、ブックメールで到着した本でカウンター内はあふれかえり、ベテラン職員が「どこから手をつけたものか!」という状態となっていたのですぐにカウンターに復帰。一心不乱に予約本を棚に組み込む準備としての仕分け(こんだけやってもまだ準備!)をやっていると、「すみません」と声がかかる。

 振り返ると小豆だった。今日は試験日なので、友人や知り合いがちょこちょこ訪ねてくるのだった。面接の時間まで時間をつぶしに来たと小豆が言うので、ならいっしょに仕分けをやらないかと言うと、無碍に断られて去られた。冷たいな、小豆。両面ブックトラック2台ぎっしりの予約本をきっと視界の端にも入れたくなかったのだろう。気持ちはわかる。でもわたしなら手伝うけどね~え(笑)?

 夜はTさんと共にワインバーへ。

 まずはミッシェル・アルノー。いつ飲んでもおいしいブラン・ド・ノワールだ。お料理、まずは平目のカルパッチョ。フルーツのソースがシャンパーニュや白ワインとぴったり。

 白ワインはドゥー・モンティーユ ブルゴーニュ・ブラン 2005。モンラッシェグラスで出される。柑橘の風味に少し樽。ミネラルもしっかりあって、おいしい。

 田舎風テリーヌ。これをいただくたびに、ああ、プロの味だなあと思う。エスカルゴ。薄切りのパンの上にソースごと置いてオープンサンドみたいにして食べたらこれがまたおいしいのね~。今日のキッシュは、長芋・ブロッコリー・しいたけ・トマト。いつも食感を考えて組み合わを決めているんだって。ソムリエOの話では、カウンターの後ろに組み合わせ表が張ってあるのだそうだけど・・・。これは信じていいものか・・・。

 赤は、ブリューレ・ロック ニュイ・アン 2004。ニュイ・サンジョルジュはよく飲んでいるような気がするけど、けっこう好きなのかも。メインは、鴨の骨付きもも肉の白ワイン煮込み。付け合せはゆでたじゃがいもと菜の花。4時間煮込んだという鴨は、まるでコンフィみたいにほろほろ。ちょっとポトフを思わせるくらいあっさりしているのだけれど、お肉のこくと旨みはしっかり。

 カウンターは満席に。繁盛何より。でもわたしたちは長居(笑)。すみません・・。デザートワインをいただく。シャトー・グラン・ペイロ 2004。ジロンド県は、ソーテルヌの対岸のワインだそう。デザートワインをいただくのってちょっとした贅沢をしている気がする。Tさんはガトー・ショコラ。ちょっと分けてもらっていただく。粉の大変少ない配合で、下はしっかりしたガナッシュのよう。120℃というかなり低い温度(時間はたしか1時間とおっしゃったかな?)での焼成だそうで、ちょっとびっくり。

 思いがけない方々とお会いできてちょっとお話もできたし、とても楽しかった。明日からもがんばっていきまっしょい(笑)! 

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mardi 08 avril 2008

ふりゆくものは

019 017  公休日。曇ってはいるけれど、雨が降る気配はなさそう。朝一番に、渉成園を散策。ここは東本願寺の飛地で、枳殻邸、とも言われている。庭園は、石川丈山の作。もともとは、左大臣源融の広大な河原院の一部だということだ。

 大きな池のある庭園にはそこここに茶室が点在し、四季折々の花や植物がある。季節ごとに違った表情を見せてくれる庭なのだろう。枳殻邸の名にちなんで、カラタチの花の咲く頃に行ってみたいものだ。まだカラタチの木は、小さな新芽が出始めたところ。この庭は、青蓮院の庭と同じく、夏が美しそうな感じがした。

 京都駅からほど近い街中にありながら、人も少なく、静かに散策を楽しめる場所。わたしも自転車に乗れば10分ほどのところに住んでいながら、行くのは初めて。灯台元暗し、かな。

 昨日の花散らしの雨で、桜はほとんど散ってしまってはいたものの、名残の桜は楽しめる。風が吹くと花吹雪が舞って、それはそれは美しい。007

 花さそふ 嵐の庭の雪ならで ふりゆくものは我が身なりけり

 ざっと吹く風が、花を雪のように庭に降らすけれど、ふりゆくのはそんな花の雪ではなくて、わたし自身なのだなあ・・・。

 雪が降りゆく、と、我が身が老りゆく、の掛詞。散る花びらを雪に見立てた心。いい歌だと思う。花吹雪舞う庭に立って、花の散る様を眺めながら自分自身を省みる。花の最期と遠くない将来訪れる自らの最期を重ね合わせて見ている。ある程度のの年にならないと味わえない歌だろう。わたしも百人一首を覚えた頃には、ただお年寄りの歌だと思っていた。今はしみじみ・・・。

 花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに

 降り止まぬ長雨に、花の色はすっかりあせてしまった。ぼんやりと物思いをしている間にわたしもむなしく老け込んでしまった。

 「花の色」に実際の花と、自分の美しさと二つの意味を持たせて、降る長雨(ながめ)と、ながめ(ぼんやりと物思いに沈むこと)して老る、を掛ける。複雑構造。でも、和歌には掛詞などの修辞がとても多いけれど、日本人だからそれを味わうのは、ヨーロッパの文学を読んで、聖書の引用に気付くよりもずっと容易だろう。

 これは昔も今も、不思議と共感がわかない歌。それはたぶん、わたしがもともと、容色の衰えを嘆くほどの美人ではないから(笑)。ただ、うすらぼんやりしている間に、わが身世にふる、という実感はある。

 人は散る桜に、人生を見るのだ。

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lundi 07 avril 2008

朋あり。遠方より菓子もて来たる。

 昨日の好天とは打って変わって今日は雨。花散らしの雨になるのかもしれない。勤務先が変わって、初めての遅番。前の遅番の勤務時間よりもちょうど1時間ずれて遅くなる。帰宅もそれだけ遅くなるので、夕食を帰ってから食べるかどうか、あるいはいっそ食べないか、また、昼食をいつ食べるかあるいはいっそ食べないか、が悩ましい。ま、いいか。5月に勤務先が本決まりになるまでは適当で(笑)。

 出勤してカウンターに出る。今日はいきなり2時間の遊撃手から始まるローテーション番号のようだ。ここの職場は、すべてが厳格な時間管理のもとでシステマティックに動いている。

 昨日連絡し切れなかった未連絡の予約本がたまって大変なことになっていたので、配架の係に当たっている時間まで約2時間弱、予約確保の電話かけと連絡のついた予約本を取り置き棚に組み込む作業にいそしむ。

 興に乗って電話をかけまくっていると、大雨の中、遠方より朋来たるあり。旅の途中でassamさんご来館。スケジュールの詰まった桜旅の途中で、わざわざ寄ってくださったのだ。おいしそうなお菓子のおみやげをいただく。

 さすがに今日の天気では、利用者も少ない。隣の参考図書室では、水曜まで完全に閉めて、資料の運び出し作業をやっている。カウンター周りにうず高く積まれたダンボールは、高いバリケードのようだ。そのすぐ内側の、今や危険地帯となっているカウンター内でT嬢はお仕事。今地震が来たらマジやばい。思わず休憩時間に、このすごい風景を記念撮影してしまったよ(笑)。

 参考室が閉まっているので、レファレンスもすべてこちらに来る。「宇宙はたくさんあるやろ?宇宙の外にも宇宙や。知ってるか?なんぼあるんや?」と、もう一つ話の要領を得ないおじいさんが来た。別のスタッフが応対しているのを聞いてももう一つ要領を得ないが、たぶん、リサ・ランドールとか?多次元宇宙とか?ワープする宇宙とか?シュレディンガーの猫とか?のことを言っているのだろう、と協議の上、また別のスタッフがそれらしい棚へ案内して行った。なんとか事足りたようだ。参考室よ、早く開いてくれ・・・。

 雨のため、わりとゆっくりした一日が終わる。閉館時の音楽も館それぞれでおもしろい。ここは、まずライムライト。間に何かあったかもしれないが、続いてパッヘルベルのカノンに、ラストはオ~ンブラ~マ~イフ~♪で、なんとなくだんだんと早く家に帰りたくなる構成になっている。

 さて、assamさんからいただいたおみやげは・・・?002_4

じゃ~ん!!オーボンヴュータンプティフール・セック!ここのお菓子はまさに正統派で、とてもおいしいと思う。京都にはちょっとないタイプの店だろう。こんな店が京都にもあったら、きっと日参するだろう。尾山台までまた行きたくなった。

 ジャムを挟んだビスキュイ、オレンジの味がぎゅっと詰まったバターケーキ、松の実の入ったもの、胡桃が丸ごと入ったもの、赤いドレンチェリーが上に乗ったかわいいの、甘いジャムがけの・・・などなど。父にも少し分けてあげて、おいしく、ありがたくいただいた。003

 そして、自由が丘ロール屋の辻口サンの焼き菓子。くるくるロールクッキーに、ピーナツ入りのココアメレンゲなど。

 assamさん、わざわざありがとうございました。大喜びです(^^)!

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dimanche 06 avril 2008

洛西桜散策(3) 花のもとにて

 一時間に一本のバスに乗り、また灰方まで戻って乗り換え、今度は大原野神社へ向かう。038_3

 春日大社から分霊した、洛西の古社である。拝殿は美しい朱赤に塗られ、やはり春日大社とよく似ている。狛犬も鹿(狛鹿?)、御手洗の上に彫られているのも鹿。044

 思ったほど境内に桜はなかったが、それでもそこここできれいな花を咲かせている。「千眼桜」はまだつぼみ。背の低い枝垂れ桜で、咲くとさぞかし美しいだろうと思わせた。

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 「瀬和井(せがい)」

 清和天皇の産湯の清水と言われている名水。多くの歌に詠まれた名泉だったらしいが、今はびみょ~、な雰囲気(笑)。

 大原野神社の参道から勝持寺へ抜ける近道があったのでそこを通ってみる。竹林を抜け、整備されたゆるやかな坂道を登って行くと、行く手に桜が見えてくる。048

 通称「花の寺」とも言われる、西行ゆかりの寺、勝持寺。鳥羽天皇の北面の武士、佐藤義清(さとうのりきよ)が、この寺で出家し、西行と名を改め、庵を結んで一本の桜を植えたことから、その通称で呼ばれるようになったという。 

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 約100本あるという境内の桜は満開で、「花の寺」の名に負けない見事な花景色。染井吉野だけではなく、何種類かあって、淡い桜色と、紅しだれの濃い桃色が交錯する様子も美しい。

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 名桜、「西行桜」。

 背が高く、複雑な細い枝ぶりをした見事なしだれ桜で、下から見上げると、花のシャワーのよう・・・。午後遅い時間の、弱まりつつある光の下で見るとさらに柔らかな陰影が増して、しみじみと美しい。

 見る位置を変えながら、何度も何度も桜を見上げ、長い時を花のもとで過ごした。

 願はくは花のもとにて春死なむ そのきさらぎの望月の頃  西行                            

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洛西桜散策(2) 第二十番 西山 善峯寺

  野をもすぎ 山路にむかふ 雨の空 よし峯よりも 晴るる夕立015

 春の訪れと共に、西国三十三ケ所札所巡り復活!

 洛西バスターミナルからバスに乗り、灰方で降りて、乗り換えのバスを待つこと30分。乗ってしまえば、険しく細い坂道を登って、5分ちょっとで善峯寺のかなり近くまで行けた。このお寺に来るのは二回目。でもそのときはまだ札所巡りをしていなかったので、御朱印をもらっていないのだ。032_2

 市内を、また、晴れた日には大阪までもが一望できるという高い山の上に建つお寺。札所は多くの場合、行くのに不便な険しい山の中にあるが、考えればそれは当たり前のことで、俗世間から距離を置くためにわざわざそうしているのだ。

 登って、降りて、回遊する庭園にはいくつものビューポイントがある。よく晴れてはいるが、春なので薄く霞がかかったような感じの眺めだ。 017

 ご本尊は、千手観世音菩薩。本堂でお参りして(本当はちゃんと観音経が納経できればよいのだけれど)、無事、御朱印ゲット!!

 この御朱印は、書く人によって好みはあるけれども、どの人が書いてもやはり達筆。各札所に、老若男女書き手はおられるようだが、どのような方々なのだろうか。024

 善峯寺と言えば、この、天然記念物の「遊龍松」。なぜ天然記念物なのか。左の写真のどれが松なのか。正解は、画面の左端から右端まで水平にまっすぐ伸びているのが松。枝が長く長く、横に伸びて、松の枝をくぐって道があったりする。なんとも不思議な形が龍に似ているというので、遊龍松と呼ばれる。樹齢は約600年。以前はもっと長く、54mあったのだそうだが、平成6年に松くい虫にやられて15mほど切られたのだとか。

 また、ここは桂昌院ゆかりのお寺。桂昌院というのは、徳川5代将軍綱吉の生母で、元は京の八百屋の娘なのだとか。名前は「お玉」。だから「玉の輿」??034_3

 「桂昌院お手植えの枝垂れ桜

  今を春べと咲くやこの花・・・。

 

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洛西桜散策(1) 洛西桜まつり

 咲くまでは今か今かとあんなに待ち遠しいのに、咲いてしまえばあっと言う間。いろいろな場所へ見に行く暇もなく、考えあぐねているうちに早くも散り始めてしまうのが桜というもの。

 今日はよく晴れて暖かな絶好のお花見日和。ちょうど公休に当たっていたので、桜をたどって洛西散策。009 郊外にはまだまだ見たことのない桜も多い。

 「5・6日と桜まつりがあるよ」と好青年Fさんご夫妻に声をかけていただき、阪急とバスを乗り継いで、洛西バスターミナル近辺へ。朝市も出るらしいので、午前中に出かける。4月からこの近くに異動になった方へ記念写真などもお届けに伺い、少しお話。元気でやっておられるようで何より。

 朝市でご夫妻が待っていてくださったので、親しくされている朝市のおばさんとFさんの筍談義などを面白く聞く。西山まで来たのだから、掘り手(つまり、所有する竹薮の土壌?)によって味が違う、という筍を買おうと思ったのだけれど、さすが皆おいしいものは知っていると見て、もう既に売り切れていた。食材王Fさんおすすめの「かぐや姫の味噌」の熟成させたものを買う。ここでもおばさんたちと味噌談義。

 011 一時間ほど、ご夫妻に近辺を案内していただく。小畑川沿いの桜は、こんなにきれい。たくさんの人がシートを広げて焼き肉やお弁当を楽しんでいる。屋台や舞台や大道芸も出て、賑やか。地元の人のための和やかな地域のお祭りといった感じだ。

 ソメイヨシノだけではなくて、白くて可憐な山桜、大きくてちょっとりんごの花のような桜に、一番好きな紅しだれなど、散策しているといろいろな種類の桜があるのがわかって、あれこれと桜談義。

 お昼過ぎに、昼からご用事があるご夫妻と別れる。ご案内、ありがとうございました。とても楽しかったです(^^)。

 こんなよい天気なのだから、お昼はラクセーヌで調達して外で花を見ながら食べる。そして次の目的地、善峰寺へ・・・。  

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samedi 05 avril 2008

蟻地獄

 新しい職場4日目にして、初めての土曜日を迎える。どこでも土曜日は忙しいのだが、元締めの土曜日は桁違いであろう・・・。そう予想していたが、結果は果たしてそうだった。

 音に聞く高師の浜の仕分け蟻地獄を体験した。嗚呼、ここは返却本が広がる賽の河原・・・。

 配架の前に本を分類ごとに仕分けした後、それを今度はきちんと順番どおりに並べてブックトラックに積み込む。大きい館なので、分類番号は小数点以下二桁取りで、図書記号までラベルに付いているのでそのとおりに。今はまだ大丈夫だが、近い将来、老眼でも出始めると、この並べる作業すら辛くなるだろう。

 仕分けしても仕分けしても、積み込んでも積み込んでも本は減らないどころか、どんどん増えていくような感じ。地域館とは物量が桁違いなのだ。スタッフの数と物量が合っていないし、物量と作業スペースの広さも合っていない。ここのスタッフはみんな、ほんとに働き者だと思う。

 本を持って立ったりしゃがんだり、書架が高いので、キックステップに上がったり降りたりしながらの作業。これでは故障者が出るのも無理はない感じ。利き手の手首・指の筋、腰・膝・・・。

 今日は最終の配架・積み込みの係だったので、4時半から1時間ちょっと、黙々と配架と積み込みをする。さすがに右手首と指の関節を痛めたようなので、湿布を貼って寝なければ。ついついああいう作業はだんだんと自分との闘いみたいになってきて、やりすぎてしまうから気をつけねば(笑)。

 そんなこんなで、あっと言う間に一日の仕事が終わる。思ったよりもわたしは元気だったけれど、このまま買い物をして帰ってすぐに夕食の支度をするのは心の底から気が進まなかった。わたしの仕事で一番いやなのは父親のめんどうを見ることだ(笑)。

 帰りに久しぶりに三条会のらん布亭抹茶チョコレートケーキとコーヒーで休憩する。なんせ通勤ルートはほぼ同じだからね。ここのチーズケーキはかなりわたし好み。コーヒーはメープルの香りのフレーバーコーヒーだった。

 まったりしていると、某嬢からメール。それによると、高校野球で、某高校のバッテリーの捕手が投手にチュウしたらしい。ダイタ~ン!

 「甲子園に行かねば!!スポーツの世界は興味なかったので盲点でした。」とそのメールは結ばれていた。いったい何を見に行こうと言うのか・・・(笑)。たぶんわたしも同じものが見たいのだと思うが。それにしても、腐女子どもに格好のネタを提供してよいのか、高校球児?001_5

  家に帰ると、昼間弟夫婦が来て、父の誕生祝いにケーキを持って来たと言う。菓子職人の、桜のモンブラン。本日2個目のケーキ。もちろん食べる。

 有り体に申し上げれば、少なくとも中に入れてある黒豆はいらん。

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vendredi 04 avril 2008

桜も見頃か

004 005  食べたのはちょっと前だけれど、お花見のシーズンが終わる前にアップ。

 SUVACOで売ってた、花梓侘のお弁当を2種類。つまみ寿司(このあいだ、『働きマン』を読んでいたら作中に出て来てびっくり。けっこう有名?)はないようだけれど、これもどちらもお寿司。

 左が「京のおたぬきさん」寿司飯におかずを乗せて、湯葉でくるんと包んだお寿司。右は「方丈 ひかる」。薄く敷いた寿司飯の上に四角くいろんなおかずが乗せてある。内容的には二つともほとんど同じだけど、なかなか、これ、女子好み?そんなに高くはないものなので、気軽なお花見弁当にもいいかも。

 いよいよ桜も見頃を迎えて、この週末の京都は恐ろしく人口が増えそうな・・・。

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mercredi 02 avril 2008

年年歳歳花相似 歳歳年年人不同

 新しい職場に初出勤。定時よりかなり早く着き、返却本があふれかえって大変なことになっている返却ポストを横目に見ながら二階へと上がる。日本全国津々浦々、休館日明けの朝の返却ポストはこのような惨状を呈していることだろう。

 とりあえず制服に着替える。定時まで間があって、まだ何の挨拶もしていないし、紹介もされていないが、あのポストの惨状を目の当たりにしてやるべきことは一つしかなく、係の人に「取り合えずポスト返却やりましょうか?」と聞くと「はい」と言うので、まだ名前も知らない人に混じって、しょっぱなからがんがん肉体労働。

 始業時ぴったりに職員全員が招集され、役職付きを含め、「4月からの新しい人」のお披露目会が行われる。

 課長が司会をし、一人づつ「新しい人」が自己紹介をしていくのだが、何名か終わった後で、課長、「ほか、もれている人?」・・・・・「はい。」わたしとTさんだ。すでに制服に着替えて働いている最中に招集され、前からいるスタッフとすっかりなじんでいたらしい。一応、「新しい人」なのだが。その後、課長に連れられ、ぞろぞろと市中引き回し各所属への挨拶回り。元締めは大きな組織なので、わたしがいる間にはきっと、ちらとも顔を見ないであろう人がほとんど。

 元締めの、某カウンター。ここはわたしの仕事上の原点とも言える場所だ。20代前半のまだ若い日、ここを後にしてから幾星霜。再びこのカウンターの中に立つことになるとは・・・。

 年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず。

 カウンターから見る景色はあの頃とそう変わらないけれど、いっしょに働く顔ぶれはがらっと変わり、わたし自身もあの頃とは変わった(はず)。

 今まで働いていた、小さな館とは違って、元締めは、利用者も、スタッフも、資料の数も、返却本も、ブックメールも、予約も、何もかもの絶対量が多い。特に今日は休館日明けの水曜日で、とにかく忙しい。わたしがここで働いていた頃よりも今の方がずっと忙しいのは明らかであるのに、「そうそう、ここはいつもこんなふうに忙しかったよ・・・」と懐かしさすら感じるほどで、特にとまどいも感じなかったのが不思議だった。

 公共図書館の仕事はどこでも同じ、というのは事実だが、館によって細かなやり方や手順に違いがあるというのも事実であるので、何か一つ仕事をするのでも、そこでのやり方を尋ねて、教えてもらわないといけない。

 人に教えてもらい、指示されながら仕事をするということから、もう何年も遠ざかっていたため、それがとても新鮮に感じる。カウンターの責任者は、とても丁寧に親切に説明してくれる。どちらかと言うとわたしは「迎えられる人」のしんどさよりも「迎える人」のしんどさの方を多く経験しているために、忙しい日を、より忙しくしてしまっていることに対して申し訳なく思う。

 でも尋ねないわけにはいかない。たとえば、今までいたところでは、すぐに処分してしまっていた書類や用紙なども、新しいところでは保管しているかもしれない。レシート1枚、メモ書き1枚だってそうだ。だからどんな細かいことでも必ず先に逐一、尋ねた方がいい。これはどんな仕事にも当てはまることだけれど、案外できない人が多いようで、友人もよく嘆いている。「今度異動してきた人は、とにかく、訊く、ということをしない人で・・・」年を取るほど、勤務年数が長くなるほどこういう人が多くなるようだ。

 元締めの某カウンターでは、日々の仕事が実にシステマティックに動く。非常に興味深い。大きいところには大きいところのシステムがあり、同じように、小さいところには小さいところのシステムがある。小さいところに大きいところのシステムをそのまま採用しようとしてもかえって無駄が出ることもあるし、大きいところに小さいところのシステムを持ってきても仕事量に追いつかない。

 昔、元締めで多くのことを学んで、小さい館へ出たときに上に書いたようなことを実感したのだが、今回また、そのようなことを強く感じた。元締めのカウンターのシステムは、昔に比べて、さらに大人数・大量数向けのシステムに進化していた。

 カウンターに座っていると、目聡く、「お姉ちゃん、今日からやな。どっから来たん?」とか、「お姉さん、新しい人やな?」とかいろいろとおっちゃんに声をかけられる。どうもここは「お姉さん」と職員を呼ぶ利用者が多いようだ。もといた館の常連さんにもたくさん会って、言葉を交わす。

 こうしてばたばたと初日が終わる。

 夕方からは友人と、ガブ飲みワイン 洋彩WARAKUでごはんを食べる。ガブ飲みワインと言うだけあって、グラスワインは5~600円。ボトルも2千円台から、と、非常にリーズナブル。

 南アフリカのリースリングとボルドーの赤。田舎風パテ、エスカルゴの香草バター焼き、フレッシュの白アスパラガス、自家製白ソーセージ、牛頬肉のシチュー、タイ風フライドチキン、ゴルゴンゾーラのタリアテッレ。料理がどれもおいしかったのでびっくり。

 *ガブ飲みワイン 洋彩WARAKU

  中京区丸太町通西洞院東入る梅屋町171番地 カマンザビル2F

  TEL 222-1256 月休

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mardi 01 avril 2008

父の誕生日

 公休日。明日からは少々緊張の新職場なので、少しの家事のほかはあまり何もせず、体を休めておくことにする。

 今日は父の誕生日。いつも家族の誕生日には祖母がそうしていたように、朝、赤飯を神棚とお仏壇にお供えして、無事を感謝する。父自身、今ちょっとした心配事があるので、お祝いをしてくれるなら後日落ち着いてからの方がいい、と言うので、弟夫婦も呼ばなかったが、何もしないというのも寂しい話なので、家で二人だけでささやかなお祝いをすることにした。

 近所の料理屋さんから仕出しを取ろうかとも思ったのだが、別の店でもっと気楽な折り詰めを頼むことにした。夜桜でも見に行ければいいのだけれど、気分だけ(笑)。頼んだのはあと村のお弁当。夕方、店まで注文の品をもらいに行く道、四条木屋町北側の桜がほぼ満開なのを見る。でもこの寒さと風にはそぐわないような感じだった。004

 誕生日なので、ちょっといいシャンパーニュを開けた。父はいつも「わしは500円のワインで十分だ」と言っているので、どうかと思ったが(笑)。

 ヴィルマール グランド レゼルヴ

 やはり、ヴィルマールはとてもおいしい。開けたばかりの温度が低い状態でもはっきりわかる果実味とこく。温度が上がるにつれ優しく、柔らか~くなっていく感じ。和食にもよく合ったと思う。005_2

 この3500円のいろいろなお料理がぎっしりの折り詰めはかなりおすすめ。今の季節なら、お花見に持って来いだろう。味もいいし・・・。

 ゆかり御飯 手毬寿司(煮穴子・鯖・壬生菜) 花びら百合根 だし巻き 炊き合わせ(車海老・里芋・さやいんげん・にんじん・筍) 菜の花のおひたし 鰆の西京焼き 帆立貝柱の黄身焼き スナップえんどう 大葉 鴨ロース 堀川ごぼうの炊いたん ごぼうを巻いた昆布巻き からすみのあられ揚げ 白身魚の薄焼き卵巻き(?) 八幡巻き 茄子の田楽 ゆで卵の黄身を甘く味つけしてスモークサーモンで巻いたもの(初めて食べたけど、何ていう料理なんだろう?) 沢庵

 ちょっと思ったのは、同じお店のお弁当でも、デパ地下に出ているのを買うよりかは、店に直接注文して作ってもらう方が、若干内容がよいような気がするってこと。あくまでもちらっと見た印象だけれど・・・。

 ケーキも買おうと思って、ほんとに久しぶりにオ・グルニエ・ドールに行く。店内はやはり混雑。こんなに観光客が多いケーキ屋さんもめずらしいだろう。001_3

 ポワブル・ショコラ。たぶん新作。003

 木苺のシブースト002_2

 オペラ。小豆が入っていてびっくり。

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 さあ、明日からどうなりますことやら・・・。    

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