お正月の読書用の本を借りにくる人で、館内は終日混雑。二連休明けの木曜日ということもあって、朝からハードな一日。返却や在架予約のピックアップを黙々とこなす。気がつくと左の薬指の爪の根元に大きな血豆ができている。本の角ででもぶつけたかな。少し痛む。ううむ、公務災害だ(笑)。
年の瀬も押し迫り、明日は御用納め。夜はかもめさんとおしゃべり、慰労、新規開拓をいたしましょう、と、寺町今出川のエピスにて食事。
オレンジの地に恵比須さんの絵ののれんがかかる、がらがら戸の町屋。民家を改装した店は奥に長い。走り庭をそのまま利用した台所のそばにはカウンター席。裏庭もあって、自分が生まれ育った家にいるような懐かしい感じがする。カウンターの上にはきれいな欄間。おのおのの席には浅い引き出しがあって、使う分のカトラリーがしまわれているのがおもしろい。
だいぶ早くついてしまったので本を読みながらかもめさんを待つ。その間にお隣の席に運ばれていくお料理の説明などを聞くともなしに聞いている。お魚系の料理が多いかな。
かもめさん到着。今日もお疲れ様でした。研究結果(笑)をふまえて、ワインは白をボトルで。ラングロワシャトー サンセール 2005。これはあまり冷やさずに飲むのがよいみたいだ。
アミューズは、こんなかわいい違い棚(?)に入っている。
上段から、にんじんのムース・ブランダード オリーブ 何かのチップス・グジェール。
にんじんのムースが甘くて、クリームの風味も濃厚でおいしい。温かい大きめのグジェールも、よいお酒のあて、といった感じ。期待感が高まる。
ズワイガニと長野県のろまん農場の洋梨(ルレクチェ)のサラダ 洋梨とわさびのソルベ添え
わさびの香りがさわやか。蟹のサラダはまったく生臭みがなくて、味加減もちょうどよく、洋梨の甘い香りとよく合ってとてもおいしい。白ワインとの相性もよい。
ノルウェイサーモンのグラタン ほうれんそう アイオリソース
熱々のオードブル。ソースのにんにくの風味が食欲をそそる。ボリュームもあって、メインかなと思うほど。
八日市産カリフラワーのポタージュ ほうれん草のピュレ とびこ
優しい風味の胃によさそうなスープ。トッピングのとびこも味わいの邪魔をしない。
ほたて貝柱のポワレ ブールブランソース ターサイときのこ
これも白ワイン向きのやさしい味わい。ほたての甘みとクラシカルな柔らかいソース。ワインはもう少しほくっとした風味のシャルドネなんかがよかったかもしれない。
和牛頬肉の赤ワイン煮込み グリーンサラダ
ここで白ワインはいったん置いておいて、グラスで赤をもらう。シャトー・バランシエール キュベ・ラファエル 2005。メルロー主体の飲みやすい赤。煮込みも優しく重過ぎない味わいだったのでバランスがよかった。
バゲット バター
苺のムース
とてもあっさりした軽い、デザート一皿目。
フォンダンショコラと 日本ミツバチが集めた蜂蜜のソルベ
濃厚な蜂蜜味。少し残しておいた白ワインと試してみたけど、白ワインの苦味が際立って、この組み合わせはアウト。
食後の飲み物は、コーヒー3種、エスプレッソ9種、ハーブティーから、好みに合わせて選べるのがおもしろい。わたしは比較的柔らかい風味のエスプレッソを飲む。かもめさんはハーブティー。300円増しながら、レモングラス、ミントなどがうまくブレンドされたフレッシュなハーブティーが出てきた。乾燥のものよりもずっと青く、鮮烈な風味。
シェフはまだ30歳を過ぎたばかりだそう。でもキャリアは長い。しばらくお話をうかがう。とても真摯にお仕事に取り組んでおられるのがよくわかる方だ。わたしは飲食の仕事をしているわけではないけれど、いろいろと勉強になることが多い。ただ、お話をうかがううちに、我が身を省みて、だんだんと石川啄木な気分になってきて、ぢっと手を見たり、花を買ひ来てしたしみたい気分になってしまうのが難点だ。「俺はこれだ!!この道を行く!」と、まっすぐに言える人になりたかったな。すなわち、ゆるぎないスペシャリスト。「あんたはダメダメやね」と耳元でささやく自分の声が聞こえるわ・・・。
正直、期待以上のお店だった。年明けから少し値上げをされるそうだけれど、今日のお料理の内容で3900円しかしなかったのだから、値上げも妥当思われる。
よい食べ納めができました。かもめさん、どうもありがとう(^^)。
*エピス
上京区寺町今出川下る真如堂前町105
TEL 222-2220 水休
最近のコメント