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mercredi 31 octobre 2007

リ・ド・ヴォ

 今日は週明け、肉体労働多目の一日で、ちょっとばたばたして疲れたかな。夜は、行く気満々だったピラティスは休講日。思いがけない空き時間。自由(リベルテ)!

 ワインバーで一人でご飯を食べよう♪まずはマルク・クライデンヴァイスのピノ・ブラン。リストアップされていると必ず飲むから、ピノ・ブランはかなり好きな品種なのだろうと思う。しかし二口目くらいで、今日はあまり飲めない日であることが発覚・・・。セーブせねば。

 今日のキッシュは、平目、鯛、百合根とプチトマト。二杯目も白で、オークセイ・デュレスをゆっくりと。二皿目は、仔牛のリ・ド・ヴォのフリカッセに、菊菜と舞茸とじゃがいもの付け合せ。久しぶりに食べる胸腺は、ふんわりやわらかで、とてもおいしい。優しい味なので、生クリームとよく合う。ブルゴーニュの赤(名前失念)をテイスティングサイズでもらって合わせる。これだけで一本分くらい酔っ払ったのは、経済的なんだかどうだか??

 お店は忙しそうで繁盛何より。わたしはのんびりと過ごして何より。明日からもがんばろうと思う週初めである。

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mardi 30 octobre 2007

思い出は泉の如く

 所用あって、午後から大阪へ。なんでそんなことになってしまったのか自分の行動がわからないのだけれど、なんとなく地下鉄に乗りそびれてしまって、御堂筋をてくてくてくてく、結局心斎橋から梅田まで歩いてしまった。足に水ぶくれまで作って、まったく何をやってるんだろう。しかも雨まで降られてさ。

 『ブンブン堂のグレちゃん-大阪古本屋バイト日記 』 グレゴリ青山/著 イースト・プレス 2007年 をイッキ読み。

 グレゴリ青山は、こてこての京都の子ぉなので、この人の書く京都は、京都の子ぉにはやたらとリアルでおもしろく、『ナマの京都』などを読めば大笑いしてしまう。わたしのお気に入りの書き手さんである。

 この本は、古本屋さんについてのエッセイマンガで、京都本ではないのだけれど、いろんな意味でかなりの「濃度」があっておもしろい。読んでいると不思議なことにいろいろと昔のことを思い出した。

 一つ目は、「古本の間から不二家のフランスキャラメルの宣伝用のしおりが出てくる話」。もう今はなくなってしまったフランスキャラメルだが、わたしははっきり言って、ノースキャロライナよりこっちの方が好きだった。かわいいパステルカラーの三色旗に、フランス人っぽい少女の絵が描かれた箱。味はプレーンとチョコレートとコーヒーの三色だったかなあ・・・。ほんとにおいしいキャラメルだったよ。復刻を望み続けているアイテムである。

 二つ目は、「古書店ブンブン堂に、生田耕作先生が来られる話」。まんがに出て来る生田先生は、長身で、なぜかマントを着ていてしかも周りには びひゅ~と、風が吹いている。そしていちいち絵の横に、「マントは着ておられません」という書き文字が・・・(笑)。心象風景と言うか、イメージと言うか、そんなのが炸裂してておもしろい。

 生田先生は、わたしが学生の頃にアルバイトをしていた図書館にもたまに来られることがあったようで、当時ありがたいことに、わたしをよくかわいがってくださった、ちょっとヤバ系の本をこよなく愛する先輩方が、「はたこちゃん、あんな、こないだな、生田さんが来やはってん~~!はぁと。」などと、きゃあきゃあと言うのを聞いたものだった。

 残念ながら、わたしは生田先生をお見かけしたことはない。もしお会いできてたら、グレゴリ青山さんみたいに無茶して、バタイユかマンディアルグの本にサインしてもらったよね~。やっぱり『眼球譚』か『オートバイ』で・・・。すっかり忘れていたが、思い出して残念!

 三つ目は、「ハナ書店という古本屋さんには、海野弘さんの本がたくさんある」という話。最近ではほとんど読まなくなったけれど、海野弘さんは、学生の頃に好んで読んだ書き手さんだ。その頃に書かれたものならかなり読んでるんじゃないかな。アール・ヌーヴォーやアール・デコについての本、そしてもちろん、20年代・30年代モダン・・・。この時代のパリやニューヨーク、そして東京、はたまた魔都上海が放つめくるめく光彩に目がくらんだ当時の自分。思い出してまた読みたくなってきた。

 「今年は再会と再開の年」だという占いどおりに、思いもかけないところで、懐かしい人や物事に出会うことよ・・・。不思議、不思議。

 ちなみに京都と東京の古本屋さんには、昔は行ったりもしていたけれど、最近ではなんとなく怖くて(敷居が高い、という意味で)行けません(笑)。同じ理由で、三月書房とアスタルテ書店にもよう行きません・・・(笑)。

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lundi 29 octobre 2007

ひこにゃ~ん!

Ca3wdi50_2  遅番終えて、家で一人、ごはんを食べていると、弟夫婦がやって来て、おみやげだと言ってクラブハリエバウムクーヘンをくれた。聞けば、電車で彦根へ行って来たのだと言う。

 え~、いいなあ・・・。ひこにゃんに会ったの??わたしも会いに行きたいんだけどね~。

 ひこにゃんはすごい人気で、周りには芸能人並みの人だかりができていたと言う。 かわいいからねぇ、ひこにゃん!

 ここのバウムクーヘンはやっぱりおいしいな。周りのしゃりしゃりしたアイシング(説明にはフォンダンと書いてあるけれど、どう考えてもこれはアイシングに思えるな)が好き。コーヒーと共に、「ガリレオ」の3回目を見ながらいただく。

 「ガリレオ」って、ほんとに福山を「見せる」ためのドラマなんだなあ・・・。でも見ていて気恥ずかしくなるのはなぜなんだろう・・・?

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dimanche 28 octobre 2007

白い本/村上・加太

 たいてい図書館では、T社を通じて本を買う。先日いつものようにT社に、C社出版の、絵巻の全集を発注したところ、どういうわけか東京のC社から直接に電話がかかって来た。通常、版元から直接電話がかかるということはないのでいぶかしく思ったが、とりあえず話を聞いてみた。

 「T社からご注文いただいた絵巻の全集は、品切れで、全巻揃わないけれど、その親本となった全集なら1セットだけ倉庫にございますが、いかがいたしましょうか?」という話だった。その親本というのは、26巻からなる、豪華な全集でかなり値も張りそうなものだったので考えていなかったのだが、一応値段を聞いてみた。

 47万円。ひ~。やめ。やめだ。と思った瞬間、相手から「直販はできますか?」と聞かれる。できないこともありませんが・・。でも装備やらの都合もあるので、T社を通してもらった方がありがたいのですが・・・。と言うと、「実はね・・」と相手は種明しを始める。

 「現在出回っているこの全集の流通価格は47万円。しかし今弊社の倉庫に1セットだけあるのは初版本で、価格が28万円なんです」

 ・・・ずいぶん値上がりしたんですねぇ・・。

 「でもT社を通すと、こちらが28万円で納品しても、規定か何かがあるようで、現在の流通価格が適用されるらしく、47万になってしまうようなのです・・・」

 ええ!?その差額はどうなるのん??・・・とは思っただけで次の言葉を待つ。

 「直販ができると、28万でお売りできるのですが・・・」

 なぬ!?思わず色めき立ち、経理担当のサブボスと一瞬相談の上、即決。買い!だ。

 ・・・「直販でいただきます」

 「ありがとうございます。ではそこからさらに2割引させていただきます」

 ・・・きゃっほう~~!

 古い在庫をはけさせたい出版社と、一円でも安く買いたい図書館との利害がめでたく一致。かくして豪華な絵巻全集が納品されてきたのだが、請求額は24万円ほど。市価の半額で豪華本が手に入ってほくほくであるのだが、もし、T社を通じて買っていたら、その差額はT社の利益になっていたのだろうか。もしそうなら、なんとなくあこぎだな。Photo_2

 納品された全集の箱に入っていたのがこの何冊かの白い本。見かけは本だけれども、中はすべて白紙。でもしっかりした造りだ。どうやら製本のサンプルのようだ。ご丁寧に添えられた、「メモにお使いください」、との担当者の添え書きが笑えた。

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Photo_3  夕ご飯に、村上の塩引き鮭を食べる。塩鮭はふだんそんなに好んで食べるものでもないが、年に一回だけある、伊勢丹の「新潟・長野物産展」に来るこの塩引きだけは別だ。少々高いけれど、必ず買う。

 一般的な塩鮭と違って、これは強い塩をした上で寒風で乾かしてあるから、塩も強く、旨みが凝縮している。焼けば腹のところから塩が吹くほど。でもこの塩辛い、脂の乗った腹身がとてもおいしいのだ。かりっと焼いた皮もうまい。白御飯をついたくさん食べてしまう危険な鮭だ。

 父の故郷から山を越すと、そこは新潟。父の子どもの頃は、その山を越えて村上から塩引きの行商が来ていたらしい。塩引きは父の思い出の味なのだ。

 行ったことはないけれど、子どもの頃から何度も聞いた「村上」という地名。冬。灰色の荒れる海。雪の中、山を越えてたくさんの塩引きを運ぶ行商の人(イメージ上ではなぜか徒歩)・・・。そんな風景が、「村上」という土地の名を聞いただけで目の前に広がるのだけれど、ほんとはどんなところなのだろう。いつの日にか行ってみたいものだ。

 その対極にあるのが「加太」で、ここも行ったこともないのに、その名を聞くだけで、明るい太陽、青い海、穏やかな海岸線・・・などが目に浮かぶ。なぜかいろんな人の口から、「加太」という土地の名前を聞いたり、思いがけず本で読んだりすることが多いので、どんなところなのかとても気になる。ほんとはどんなところなのだろう。村上よりはずっと近いので、一度見に行ってみたいものだ。 

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samedi 27 octobre 2007

退化か老化か

 今日は土曜日だというのに、利用者は比較的少なく、スタッフは手厚く、おかげでわたしは督促当番であったにもかかわらず、自分の仕事がはかどった。土曜日なのに!ラッキー♪Ca63zkw9

 朝、ほんとに久しぶりにサブウェイのサンドイッチを買って、お昼に食べる。野菜多めに作ってもらった「サブウェイクラブ」は、このボリュームで、驚くなかれ、なんとたったの285キロカロリー。そりゃそうだ。ほとんどが野菜だ。考えてみれば、160cm足らずの小さな体を維持するのに、大量の食べ物も、熱量もいらないのだ。

 先日まとめて発注した、今『カラマーゾフの兄弟』が売れに売れている、光文社の古典新訳文庫が納品されてきたので、一度も読んだことがなくて、読んでも何がどう「新訳」なのかはわからないものはさて置いて、ちょこちょこと「新訳」(とわかるもの)を読んだりしている。

 昨日は、野崎歓さんの、Le Petit Prince の新訳、『ちいさな王子』を読んだ。野崎歓さんと言えば、昔ジャン=フィリップ・トゥーサンの作品を何点か読んだことがあるくらいだけれど、この訳はかなり好きな感じの訳だと思った。

 原文を確かめながら読み終えて、無数の井戸を隠した砂漠や、そのどれかに一輪の花を咲かせた星々や、宝物が隠された井戸の伝説を持った古い家や・・・。そんなもののことをぼんやり考える。

 心の中にただ一輪の、自分だけのばらの花を抱く王子様。そのばらは、眠っている間も、ランプのように心の中で光を放っている。そんな王子様を「僕」は心から愛おしく、壊れやすい宝物のように思う。

 人の心の中の目には見えない美しいものは、心の最も深いところにあって強い光を放ち、その人全体を柔らかい光で包み込む。そんな光に包まれた人を、わたしはきっと愛さずにはいられないだろう。「僕」のように、その壊れやすいものを大切に大切にこの腕に抱えて。そうして何重にも守られたそれはまた、ますます強い光を放って、わたしのことをも柔らかい光で包み込み、暖めてくれるだろう。

 サン=テクスの気分・・・。『人間の土地』も読みたくなって、自分の本棚から出してくるも、昭和47年改版、昭和63年46刷の新潮文庫のそれは、あまりにも字が小さい!!さすがに老眼はまだ来ていないと思うが、これはちと読むのが辛い。昔はこんなのを読んでいたということが信じられない!

 結局、同じ新潮文庫の、新しいのを買った。比べてみると、やはり字がかなり大きい。小さい字が読めなくなったのは、果たして退化なのか、老化なのか・・・。

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mercredi 24 octobre 2007

「狩野永徳」

001_5 狩野永徳は、豊臣秀吉や、諸大名の制作依頼が多すぎて、過労死したらしい。館内に表示してあったこの説明を読んだ人は口々に驚いていた。わたしも、「狩野永徳って・・・」。小豆「過労死?」。「そ~そ~」。いつの時代も厳しいようだ。

 京都国立博物館で開催されている、「狩野永徳」展 。新発見の作品も多く、また場所は京都のみ、会期も一ヶ月だけということで、ひどい混雑が予想されたが、行ったのがどしゃぶりの雨の金曜日の午後だったので、人も少なく、ゆっくり、じっくり、鑑賞することができた。美しい写真と詳しい解説は、好日さんのところでどうぞ。Photo Photo_2

 洛中洛外図屏風

 織田信長が、上杉謙信に贈ったものとされているが、もともとは室町幕府13代将軍足利義輝が、謙信に贈るために永徳に描かせたものが、完成までに将軍が亡くなったために、信長の手に入り、そこから謙信に贈られたものであるということが、最近の研究でわかったらしい。

 約2500人(会場には正確な人数が書いてあったが、人力で数えたのだろうか)の人物が登場する大変細かい絵。金がこってりした印象。今日の街のさんざめきや、匂いまで伝わってきそうな楽しい絵だ。

 わたしはこういう細かい絵が大好きなので、店の中を見たり、食べ物を見たり、人々の顔を見たり、アフレコやってみたり、端から端まで飽かず眺める。市井の賑わいや、楽しげな人々の様子は、いつもわたしの心を和ませる。昔々の京都に住んでいた人々の心と時空を越えてシンクロするようだ。これを贈られた上杉謙信も、飽かずに繰り返し繰り返し楽しく眺めたんじゃないかと思う。

 短い解説のビデオが上映されていた。それによると、永徳は、「あらまほしき」都の賑わいを描いたのだという。「あらまほしき」とは、「こうあってほしい」ということだ。このころの京は、まだまだ応仁の乱の爪あとが生々しく残っていたのだろうか。そんな街を見て、希望を込めて永徳は街の絵を描いた・・・。ちょっと切なくなった。Photo_3

 「唐獅子図屏風

 永徳と言えばこれ?

 思っていたよりも、ずっと大きな作品で、その迫力にびっくり。しゃがんで、座った目線で見てみると、さらに迫力があって、唐獅子に圧倒される。権力者の後ろにこの屏風があって、頭を上げたときにこの唐獅子が目に飛び込んで来たら・・・。これはすごい心理効果だろう。

 去年の秋に、大徳寺・聚光院で見た襖絵は、この春より京都国立博物館の寄託となって、この展覧会にももちろん展示してある。

 過労死するまでたくさん作品を作ったのに、その多くが障壁画だったため、戦火で焼けてしまったという。何もかもを一瞬にして灰燼に帰す戦火の恐ろしさよ。

 ちょっと無理してでも見た方がいいかも。狩野永徳。

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 なんともかわいらしい丸い器。002_2

 中身はこれ。クレーム・アングレーズ・オランジュ。リドルのオレンジのクリームの復刻版だ。クリームが少し濃厚に、固めになっているかな。YUKEI SALON DE THÉ にて。

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mardi 23 octobre 2007

どういうわけだか

 マダムUのお誘いを受け、WINE KANSAI 2007という、プロ向けの試飲会に、どういうわけだか(笑)行ってきた。

 健康診断でバリウム飲みたてのマダムU(大丈夫なのか?)と、待ち合わせて、まずイルピアットでランチ(800円也)。ベーコンのトマトソースのスパゲッティ、牛肉とじゃがいもの煮込み、パンのクリーム和えみたいなの、サラダ、小さなパン。すぐに西院まで行き、阪急で大阪へ。目指すは天満橋OMMビル。

 会場のある二階でエレベーターが開くと、濃い~アルコールの匂いで、何か恐ろしいところに来たみたいだ。受付を済ませて、300円で、テイスティンググラスを買う。これを持って、各ブースのワインを試飲するのだ。

 会場は老若男女でかなり混雑している。いろいろな「プロ」が来ているようだ。会話を聞いているとけっこうおもしろい。

 いろいろなワインを試飲してみた中から、ピックアップして記録。

 ボルドー専門の「アストル」というインポーターの、ラティロン・クレマン・ド・ボルドー ブリュット。セミヨンの泡はちょっと珍しいのかな?わたしは飲んだことがない。

 「アズマコーポレーション」の、D・フランツ ソーモン ラ カーヴ ス ルビフ。ガメイとカベルネフランのロゼペティアンで、ロワールのもの。デゴルジュマンなし。ちょっと濁りロゼ。

 「メルシャン」の、のあわのあわ(それぞれ2006)。穂坂のあわは、マスカット・ベリーAで作ったロゼの泡で、飲み込んだときに鼻に抜ける香りは甘いけれど、味は甘くはない。色もきれいだしいいかも。

 前から飲んでみたかった「新鶴シャルドネ 2006」。新鶴(にいつる)は、福島県大沼郡の、父の実家に近い村。稲作が中心の村で、田んぼの真ん中に「新鶴温泉」などという白亜の公共温泉がど~んと建っているようなところ。米ばかりだと思っていたら、シャルドネも作っていたとは・・・と、知ったのは3年ほど前だが、売っているのを見つけられなかったのだ。樽の香りも効いていて、おいしいワインだと思う。なかなかやるな、新鶴村!

 初めて飲むと言えば、出雲のワインもそうだ。「奥出雲葡萄園」の、シャルドネ。これも樽の効いたもの。日本のワインはフルーティーな甘いワインも多いけれど、こんなタイプの辛口も増えてきたのかな。

 勝沼醸造のブースもあったので行ってみる。アルガブランカ・ブリリャンテと、州シュール・リーを飲む。シュール・リーのこくは、他者の甲州とはやはり一線を画すようだ。

 途中でチーズのコーナーで、5ミリ角、またはつまようじの先につけた柔らかいチーズを試食したりも。

 最後に、塩尻の「井筒ワイン」のブースに行く。いろいろな品種を栽培しているようだが、やはり長野の主力であるのはメルローなのだそうだ。ゴールド・(樽熟成)とシルバー・赤を飲む。確かに。他の同じくらいの値段のボルドーと比べても遜色はない、というか、こちらの方がおいしい場合も。営業の方の丁寧な説明に、長野県人のまじめさを感じる、と同郷のマダムUは言う。そういうのって営業に大事だよねぇ。

 少しづつだけれど、合わせたらボトル半分くらいは飲んでいるのかもしれないけど、どうなんだろ?ふだん垣間見ることのないプロの世界、人間観察も含めて、刺激的でありました。 

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lundi 22 octobre 2007

「クローズド・ノート」

 先日見に行った、映画の記事、このままだと放置されてしまいそうなので今日アップします。9時から「ガリレオ」見なくっちゃあ・・・(笑)

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「パッチギ!」のときもそうだったけれど、スクリーンの中ではあんなにかわいいのにねぇ、エリカ様?いいのだろうかあれで・・・。

 「クローズド・ノート」。この映画の中でもやっぱりかわいいのだ、沢尻エリカ。いつものどぎつい化粧もしてないし。この映画は、1・沢尻エリカを見に行った。2・京都の風景を見に行った、3・小説がおもしろかった。というわけで見に行ったもの。

 半月くらい前かな?小説を読んだのは。いやまあ、どういう展開になるのかは最初から読めるんだけど(笑)、読み終わるとすっかり伊吹先生のことが好きになっていて、自分が伊吹先生の生徒みたいな気持ちになった。「太陽の子」「心の力」ですよ。

 描かれた京都(映画では「京都」とはまったく言っていない)は美しい。

 冒頭の桜の道は、下鴨の洛北高校あたりから西へ伸びる、冷泉通。疎水端の道。桜がぐんと低く水の方に伸びて、花の季節にはことのほか美しい。車も人も少ない日曜日の早朝に、自転車を走らせれば最高の道。

 「イマヰ万年筆店」になっていたのは、寺町通の村上開新堂。レトロな雰囲気そのままに、いい感じの店に作ってあった。

 知恩院の門前や、白川の橋、水路閣など名所も豊富なのは火曜サスペンス劇場並みか(笑)。梅小路公園に植物園。

 「若草小学校」はあれはどこだろう?感じとしては、鹿ケ谷あたりの・・・という感じはするけれど。最後に少しクレジットが出たのだけれどわからなかったのが雨宝院で、どこに出てきたのやら。

 図書館が出てきたので、どこだろうと考えるもわからなかったが、クレジットによると、福生市立中央図書館だった。それは知るはずもない・・・が、本が高い所まで詰まっていて、ちょっといい感じの図書館だった。

 「京都もの」ではなく、ひそかに京都が舞台になっている映画を見るのは楽しい。

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samedi 20 octobre 2007

初訪問

 図書館は静かな職場と思われているかもしれないが、しばしば、ここは合戦場かと思うときがある。まさに今日はそんな日で、昨日が雨でゆっくりしていた分、今日の忙しさはすさまじい。閉館後の後片付けが終わったら、もうみんなしばし放心・・・(^^;。

 夕方から、弟夫婦からのおよばれで、新居を初訪問。迎えに来てくれた弟の車に乗って、父と共に、帰宅後すぐ出発。わたしは小さなお花とチョコレート、父は松茸と、どういうわけだか椎茸を持って行く。

 弟によると、今日のメニューは餃子だそう。弟もがんばって包んだらしい。仲睦まじくやっているようで何よりだと思う。

 たくさんの餃子をメインに、いかのわた焼き(特製味噌とわたをからめたいかがおいしい)、煮卵付きの豚の角煮。焼き松茸。初めていただくトモちゃんのお料理は、どれもとってもおいしかった。彼女は料理上手だったのだ。

 餃子にはビール、ということで、ビールがたくさん用意してあった。プレミアムモルツに、緑色の缶のエビス(ふつうのとどう違うのだろう?)、キリン・ザ・ゴールド。ヒューガールテンに、クリーク。皆でわいわいと食卓を囲めば、ビールも進む(笑)。

 後片付けも三人でやればあっと言う間に終わるし、それもまた楽しい時間。その後は、桂のパティスリー・セルジュのケーキ(抹茶ロール、ピラミッド、カシス、マロンのムース)とコーヒーをいただく。

 南イタリア新婚旅行の写真を見せてもらいながら、あれやこれやとおしゃべり。

 ローマで撮った写真の中に、誰かの騎馬像の写真があった。

 わたし「これ誰?伊達政宗?」  トモちゃん「・・・・。おんなじこと言うとう・・・。」

 弟もこの像の前でまったく同じことを言っていたらしい。DNAか?

 伊達政宗ではなく、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世が正解。

 楽しい時間とおいしいお料理をありがとう(^^)。

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vendredi 19 octobre 2007

豪快!

 土砂降りの雨の金曜日。働きマンの小豆と祇園さゝ木で夕食を。今日のカウンターは貸切なのだそうで、初めて奥のテーブル席に通されるが、こちらもいい感じ。大将もしばしばこちらにも来られて、目配り万全。

 めずらしく全部写真を撮ってみたので、今日は写真日記にしてみようっと。たぶん最初で最後。

 飲み物は、最初は茨城県の山桜桃、続いて福井県は美浜の早瀬浦。小豆はもう一杯飲んでたけれど、同じく福井県の、名前は失念。003

 

 いかとほたて貝柱の焼き目 賀茂茄子 うに すだちのジュレがけ

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 新物のいくらと江戸風のすし飯 わさび

 ここのいくらは魚の卵というよりも、新鮮な卵黄の味がする。魚卵が苦手だけれど、これはおいしい。

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 鱧の焼き目 揚げ湯葉 松茸のお椀

 椀種がすべて大ぶりで、ふたを開ければど~んと目に飛び込んでくる、すごい迫力のお椀。まさに豪快!松茸は味も香りも食べ応えも、申し分なし。

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 お造り

 長崎のひらあじ 明石の鯛 雲子(ポン酢・もみじおろし) かまとろのにぎり

 雲子はまるでクリームのよう・・・。

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  戻り鰹のづけのにぎり しょうが

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 子持ち鮎の唐揚げ ぎんなん

 頭から全部食べられる。内臓も頭もおいしい。味は塩のみ。焼き物として出されたので、今日はピザ釜の出番はなし。

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 鮑の柔らか煮 肝のソース 水菜を菊のすだち和え わさび

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 長崎のぐじ 冬瓜 小蕪 小蕪の葉 の葛あんかけ

 ぐつぐつと煮え立った葛あん、塩をして薄く葛を振ったぐじはぎゅっと旨みが凝縮しており、あんとからまってよりおいしい。

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 秋刀魚 壬生菜の漬物 大根おろしの混ぜご飯

 二人用の小さな銅鍋で登場。テーブルですだちをしぼり、しょうゆを少したらして、混ぜてくれる。

 かつおだしで炊いたご飯に、後から焼いた秋刀魚を乗せたのだそう。銅鍋はおこげができにくいそうだが、やはりおこげは美味。ほんとに日本酒に合うごはんなので、残しておいてよかったなあ・・・。014_6

 お供は、きゅうりの古漬け

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 パンナコッタ 巨峰 いちじく ブルーベリー 柿の蜂蜜がけ バジルシード

 とても濃厚なパンナコッタ。イタリア料理店みたい・・・。

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 食べ切れなかったごはんはおにぎりにしてくださった。後で来られた大将が、電子レンジじゃなくて、オーブントースターで、ちょっとおしょうゆを塗って焼いたほうがおいしいよ、と。明日のお昼のお楽しみだけれど、職場でやったら、香ばしすぎてひんしゅくかも(笑)?

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 外に出ると、雨はすっかりやんでいた。雨上がりの空気がいい匂いだったので、家まで歩いて帰る。

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jeudi 18 octobre 2007

黄金バット

 午後2時から4時まで、京都国際マンガミュージアムにて研修。昨日と同じく、職場から丸太町通を東へ走るが、今日は暑い。空に浮かんでいるのも夏の雲のようだ。今年1月に初めて行ったときの感想などはこちら

 3階の研究室にて、まず研究員の方のお話を聞く。まんがの場合、何が一次資料なのかと言うと、それは原画ではなく、雑誌なのだそうだ。なぜなら、雑誌には広告があり、ホビーのコーナーなどもあり、また、「裏番組」(人気作の裏で、という意味か)としてどんなまんががあったかもわかる。そういった「時代」「社会」を研究するのが、まんが研究だからである、と。これはたぶん、あらゆるポップカルチャー、カウンターカルチャー、またジャンクと呼ばれ、消費されていくまさに「今」の文化研究に共通の認識なのだろうと思う。

 続いて施設を案内してもらう。地下の書庫には、雑誌のほかに、貸本屋のみで扱われ、一般の書店に流通していなかったまんがのコレクションがある。こういった貸本から、劇画が生まれ、現在の主流になっているという。

 子どもの頃、家の近所に貸本屋があって、足繁く通ってまんがを読んだものだったが、そのころには既に貸本専用のまんがというのはなかったような気がする。

 続いて、「ヤッサン」こと安野侑志さんの街頭紙芝居の実演を見る。わたしの父母の子ども時代におそらく全盛だった、街頭紙芝居だが、既に東京では全滅したという。ヤッサンは大阪の天神橋筋を本拠として長く紙芝居をやってこられた方。紙芝居の商売をするには府の認可が必要だったそうだが、昭和58年をもって廃止になったそうだ。もし今もあれば、ヤッサンは最後の一人、ということらしい。

 紙芝居と言えば、黄金バット。ハーハッハッハハ・・・という笑い声も高らかに、楽しい実演を見せてもらう。黄金バットはシリーズもので、さまざまなお話がある。また、作画元が二つあったので、二つの系統があったそうだ。東京で演じられたものと大阪で演じられたものとは同じ「黄金バット」ながら違っていて、紙芝居の枚数の規格も異なっていたそうだ。大阪は、10枚プラス表紙で一巻、東京は9枚プラス表紙で一巻なのだそう。ヤッサンは関東ものを使っておられる。

 街頭紙芝居の舞台は後ろが開いていない。ヤッサンは自分は「見せ語り派」だとおっしゃる。実際に見てみれば、よくわかると思うが、紙芝居は、話芸である、ということがよくわかった。

 またヤッサンは川西市の小学校などで、子どもたちと四コマ紙芝居を作る活動をしておられて、子どもたちの作った紙芝居もたくさん演じてくださった。これがばかにするなかれ、とってもおもしろいのだ。Caq3nlaa

 巧みな話術に終始笑わされ、調子に乗ってなぞなぞに答えて、豪華商品をゲット!

 正真正銘の偽物の指輪です(笑)。

 他の企画展は、「黒鉄ヒロシ「新撰組」原画&版画展」、セレクションギャラリーは「COM」と「マンガの可能性を模索する国 韓国」。

 秋の特別展は「マンガで読む京都第一巻 サムライKYOTO 戦国から幕末へ」。戦国まんがも読みたいのがけっこうあるなあ・・・。戦国おたくの弟に買わないか聞いてみよっと。

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mercredi 17 octobre 2007

とまとのらーめん

 健康診断に行ってきた。一年で一番いやな行事。ほとんど神経症なまでに毎年恐れおののいている・・・。一通り検査メニューを終えた後の内科診察で、「今わかっている範囲では大きな問題はありません。」と言われたけど、なら、小さい問題はあるのか?とか、血液検査の結果はまだだしな・・・とか考える。そのストレスでかえって病気になりそうだ。試験管(?)3本も血を抜かれたからか、夜になって立ちくらみ。オーブンを覗き込んで立った瞬間、くらっと・・・。

 終わるまでお昼ごはんは食べられないので、朝7時から午後2時過ぎまでお茶以外口にせず。帰りに遅いお昼を食べた。

 しばしば店の前を通るので、ずっと気にはなっていたけれど、勇気がなくて食べられなかった麻阿吾という店の「とまとのらーめん」なるものを食べた。

 トマトのスープに、フレッシュトマトとセロリと、薄切りの豚バラ肉が少し。麺は確かにラーメンだけど、洋風スープ麺といった感じ。どんなゲテモノが・・・とちょっと心配したけれど、案外おいしかった。「牛乳ラーメン」という新作もあるようだ・・・。

 ご主人はワインが好きなのか、ボトルワインもたくさん置いているみたい。ちょっと変わったお店かな。

 夜、昨日の残りのパート・シュクレとクレーム・ダマンドで、いちじくの薄焼きタルトを焼いてみた。一晩落ち着かせて、明日の朝食べよう。

 あ~、今になって、採血したほうの腕がすごくだる痛くなってきた。夜ピラティスに行って、腕立て伏せの変形みたいなことをやって、先生に「お一人だけすいすい上がってましたよ~」とほめられ、調子に乗って何回もやってしまったからかもしれない。丈夫なのかやわなのか、どっちなんだわたしの体?

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mardi 16 octobre 2007

タルト・オ・ポンム

008_2  「細かな工程をめんどうだと思うこと」と、「いいかげんな計量」は、お菓子を作るときの敗北の方程式である。しかし逆に、それさえちゃんとすれば、誰にでもある程度のものは作れる。そのことをわたしはよくわかっているので、ちゃんとやってうまくできないと軽く死にたくなる。またまた逆に、敗北の方程式を使ってもちゃんとできれば幸運であるということで、それはまた、うまくできなかったときに死にたくならないための保険であり、エクスキューズにもなる。曰く、「目分量で作ったからね~」「あそこの工程省いたしね~」。

 思い立って、りんごのタルトを焼いてみた。敗北の方程式で。計量はおおざっぱに、パート・シュクレは台を出すのがめんどうだったので、フラゼもせず、生地を休ませもせず、型にじかに敷き込んだ。クレーム・ダマンドには、弟のイタリアみやげのリモンチュッロを適当に入れてみた。アプリコットジャムがなかったので、メープルシロップのジャムでアプリコテ。

 タルトは焼き上がってから常温で2時間ほどが一番おいしいのだけれど、待てないので、ショックフリーザー代わりに「急速冷凍」に設定した冷凍庫で、荒熱を取る。

 母の祥月命日であったので、ほんとはアップル・パイの方が母は好きだったのだけれど、母のために一切れお仏壇にお供えした。

 クリームにほんのりレモンの香りがするのがおいしい。りんごは紅玉なので、きゅっとしまった味がする。パート・シュクレは敷き込みが厚い方がおいしいし、フラゼをしなかったにしては上出来。惜しむらくはメープルの味が勝ち過ぎたことかな。合わないわけでもなかったけれど。うまくできて、ラッキー。主に見かけ上の細かな難は、上記のエクスキューズを適応。012

 「プルーストの食卓-『失われた時を求めて』の味わい」 アンヌ・ボレル/構成・文 宝島社 1993年

 レシピは、アラン・サンドランスによるもの。93年出版の、古い本ながら、何度もしつこく眺めている本。『失われた時を求めて』は、通し狂言(?)で読むのは骨が折れる作品ではあるけれども、中にはたくさんのおいしそうなものが出て来て、その描写がまたとてもいいので、食べることの好きな方は、部分部分だけでも読んでみられるといいかもしれない。もうすぐまんが版も日本で出版されるので。

 作品中に出てくる、植物(これも実にいろいろなものが出てくるのだ)の問題を研究しておられる方もいるらしい。わたしがもし精読するなら、食べ物に関する記述をすべて抜き出したいな・・・、ということをすでにやっているのがこの本。

 子どもの頃、たしか土曜日の夕方6時からやっていた「料理天国」という番組が大好きだった。番組の最初のわりと長い時間を使って、辻調の先生が、物語の世界の料理とか、歴史上の人物の食卓などを華麗に再現するのだ。龍虎が毎週それはおいしそうに試食していたのがとてもうらやましかった・・・。番組で、『失われた時を求めて』を取り上げたことがあるのかどうかは知らないが、なんとなくこの番組を思い出させる本でもある。料理天国、復活しないかなあ。今やっても人気が出ると思うんだけど(笑)。013_2

 同書掲載の写真。こんな感じにりんごのタルトを作りたかったんだけどな・・・(笑)。

 この写真の、りんごの花模様のお皿に一目ぼれして、欲しくて欲しくて、食器売り場や雑貨屋さんを探し回ったものだったが、残念ながら、似たお皿にも出会えなかった。フランスで作られた本だから、同じものは日本にはないのだろう。今もこのお皿は欲しいので、どこかで見かけたらぜひ教えてください(笑)。

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lundi 15 octobre 2007

オーレリー

  ここのお菓子はかなりフランス。とてもおいしいのに、ちょっと地味なお店なのかなあ・・・。

 この二つはキャラメル尽くし。そう、わたしはキャラメル好き。

004 キャラメルのエクレア  看板商品(?)のようで、すぐ売り切れになってしまう。片手で持ってかじっても食べやすい細身のエクレア。表面には苦いキャラメル、中のクリームは濃厚なキャラメル風味のカスタードクリーム。

 カーンズ  いかにもフランス的な・・・。日本ではあまり好まれないのか、あまり出会うことの少ない、メレンゲのお菓子。さくっとした大きなメレンゲに、上質なクレーム・シャンティー。クリームが上質かどうかは、鼻に抜ける香りですぐわかる。その上にたっぷり絞られたキャラメルクリーム。砕いたキャラメルでデコレーション。中にラムレーズンが二粒忍ばせてある。

 定番のお菓子が、あるべきようにあるお店は好きだ。

 *オーレリー

 京都市中京区蛸薬師通麩屋町南東角
  TEL : 211-8851 月休

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dimanche 14 octobre 2007

café Riddle

 昔、と言っても大昔ではないけれど、木屋町三条にcafé Riddle(カフェ・リドル)という店があった。カフェなのだけれど、店内は落ち着いたバーのような、とてもよい雰囲気で、いつもゴージャスなのだけれど、どこか「わび・さび」なお花が飾ってあった。さっちゃんに連れて行ってもらったのが最初で、わたしもすっかり気に入って、何度となく通ったものだった。

 わたしを一口でとりこにした、「とろけるオレンジのクリーム」。ゼラチンをぎりぎまでにおさえたさわやかなオレンジのぜりーの下には、とろっとろのクリーム・・・。口に入れたら香りがふわあ・・と広がって陶然となるようなお菓子だった。もう二度と食べられないのだと思っていた。ところが・・・。

 今、関谷さんのブログを読んでいてびっくり!なんとこのお菓子が19日の金曜日に復活すると言うのだ。場所も、お店の復活なのか、お菓子がどこかで復刻(?)されるのかということも、詳細は明かされていないのだけれど、これは気になる~~。

 「とろけるオレンジのクリーム」は、何が何でももう一度味わいたい!

追記・・・さっき同ブログを拝見すると、オープンするのは「YUKEI SALON DE THE(遊形サロンドテ)」、で俵屋さんのカフェ。場所は、姉小路通麩屋町東入ルで、お菓子が復刻(?)されるようです。それだけあのお菓子が好きだった人が多いのだなあと思ったら、なんだかうれしい(^^)。

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「神坂雪佳-京琳派ルネサンス-」

001  私立の美術館ではめずらしく、細見美術館は何度も足を運ぶ美術館となった。所蔵作品も、展覧会のテーマもきっとわたしの好みなのだ。

 神坂雪佳との出会いは、「金魚玉図」で、この絵の可愛らしさと細部にわたる楽しませ方(だまし絵のように、表装によし簾のもようが入っているところとか)に強くひかれたのだった。

 ぜいたくにも、誰もいない展示室で雪佳を独り占めにして、雪佳のどんなところが好きなのだろうと、ちょっと考えてみた。

 菊の花や葉を描くときの丸みをおびた線が好き。たとえば「十二ヶ月草花図」のなかの「籠に菊」。また、「四季草花図」に描かれたタチアオイの丸い線。

 十分にモダンを感じさせつつも温かみのある意匠。「衣かえ」というきものの図案集の美しいこと・・・。Images_2

 「百々世草」の中の、この「八つ橋」という作品が、2001年春の、『ル・モンド・エルメス』の表紙を飾ったのはつとに有名な話・・・。今回はこの原画が出ていた。原画はやはり木版画とは趣が違うものだ。質感や色、か。

 今回は出ていなかったけれど、百々草の中ではわたしはこれが好き。

Dbimage

  「朝顔

 やはりすごいと思う、琳派の系譜。その魅力をわたしは長い間、知らないでいた。

 わたしは人よりも二十年遅れの人生を送っているのだと思う。この年にしてまだまだ新しいことを知る楽しみが多く残されているのはうれしいけれど・・・。老化も二十年遅れならいいけどね(笑)。

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samedi 13 octobre 2007

北欧モダン

 今日は大規模な、交通社会実験をしているらしく、街中は大規模な交通規制。繁華街のいたるところに自転車置き場が仮設されて、しかも無料になっている。チャリダーのわたしには、これはありがたい。

 ほんとに久しぶりにブションに行ってランチを食べる。ステックフリットグリーンサラダパンクレーム・カラメル。甘苦いキャラメルソースがたっぷりかかっているので、添えてあるヴァニラアイスといっしょに食べればキャラメルアイス!お菓子の味で何が好き?と聞かれれば、すごく悩むけど、それはキャラメルかも。あとはチョコレートと柑橘の組み合わせ。 Iさんは元気にてきぱきと働いておられた。ギャルソン姿もびしっと決まってる。

 てくてく歩いて美術展を二つ見る。002

 「北欧モダン デザイン&クラフト」。わたしの貧相な知識の中での北欧デザインと言えば、「椅子」。そして「キッチンウエア」であったが、あながちそれは間違いではなかったようで、椅子とキッチンウエアの展示が多かった。

 椅子はすっきりとして洗練されており、しかも座り心地もよさそう。でも北欧の大きな人のサイズで作られているのだろう、ちょっと自分には大きすぎるな、と感じるものばかり(笑)。テーブルウエアにはどういうわけか、日本の土瓶のようなティーポットが多くて不思議だった。

 知らなかったのだけれど、テトラパックはスウェーデン生まれなのだそうだ。今はほとんど見かけなくなったけれど、昔牛乳などが入っていた三角パック。同じ形の三角形が4枚あったらできる形の。なんと言う名前の形だったか・・・。同じく四角いブリックパックもスウェーデン生まれ。

 レゴブロックもムーミンも、北欧製だよ(^^)。

007

 先日、トラモントで食べた「フランシスコ会のパスタ」がおいしかったので、夕ごはんに作ってみる。オイルベースに、にんにく、唐辛子、ローズマリー、パスタはペンネ、具はさいの目に切ったじゃがいも、仕上げはおろしたパルミジャーノ。アーリオオーリオの作り方すらも心もとないので、助言をいただき作ったところ、まずまずお店で食べた味に近くできたかな?おいしかったし。それにしてもペンネのゆで加減は難しいなあ・・・。003

 ドゥー ヴェール ヴィンヤード エレメンタルセラーズ メロン 2003

 ワイングロッサリーの夏のセールで、「ほんとにメロンの香りがしますよ~」と言われて買ったアメリカのワイン。パスタを作っている間に氷で冷やしておく。作りながらも一杯。

 お~。ほんとにメロンの香りがする!わたしは瓜好き。瓜系の香りには目がないのだ。そういう品種というけれど、ぶどうに瓜の香りがするのは不思議だ。

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mercredi 10 octobre 2007

ミディのタルト

Photo_2  仏光寺のお店がなくなってしまってから、もうミディ·アプレミディのタルトは食べられないんだなあ、と思っていたのだけれど、喜ばしいことに、今日から再開!以前よりも種類もぐんと増えている。タルトをメインに、曜日代わりで焼かれるクッキーに、もちろんこれまで2階で売っていた四角い焼き菓子も。16日からはイートインもオープンするらしい。

 初日とあって、店内は開店祝いのお花の山。津田陽子さんも自ら店頭に立ち、お教室の生徒さんらしきヴェリィな奥様方が次々とお花を持っていらっしゃる。

 四角いのもタルトも、この店の焼き菓子は本当においしい。とても丁寧に作ってあって、非常に上質。繊細な味なので、コーヒーよりも紅茶に合わせたい。

 杏のタルトおばあちゃんのタルト昔風のりんごのタルトチェリーのタルトを買った。焼き菓子と言えども、ほんとは早く食べた方がおいしいのだけれど、杏のタルトを一つだけ、三時に食べた。

 適度な歯ごたえを残した美しいオレンジ色の杏。しっとりしたクレームダマンドにさくさくのタルト生地。表面にのせられたそぼろの、じょりっとした食感も楽しい。口に入れたときに広がる香りの良いこと···。今読んでいる本の世界を体現するような。

 いつものように祖母のところへ。珍しくお昼ごはんのときに行った。弟嫁の話になった。

 わたし 「ええ子やし···」 祖母 「何?」 わたし「ええ子!」 祖母 「なんやて、芸伎??

 だれが芸伎やねんな。ほんまにもう···。祖母はいつものようにぼけぼけだ。

 食事が終わって散歩に行った。今日は祖母をベッドから車椅子に移すときに失敗して、ずるずるとすべらせてしまった。落ち着いて対処できたので、すぐに体勢を立て直せたが、気をつけなければ。力の入らない人の体は、たとえ96歳のものでも大変に重いのだ。

 外はよく晴れて、ひなたにいれば暑いほど。二人でテラスに出ておしゃべり。こんなときなぜか歌いたくなるのが「浜辺の歌」。ゆったりと、伸びやかに。祖母のまわりには、いつもゆるやかな八分の六拍子がたゆたっている。

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『鹿島茂の書評大全 洋物篇』

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『鹿島茂の書評大全 洋物篇』 鹿島茂/著 毎日新聞社 2007年

思わず目をうるうるさせて、「鹿島先生!」と言ってしまいそうになるほどのおもしろさです。先生が98年7月から2007年7月までの9年間に、『毎日新聞』『東京人』に書かれたものを中心に、書評100本がまとめて収録されています。

 取り上げられる本そのものもわたしにとっては興味をひかれるものばかりなのですが、それだけではなく、読んでみたい!と思わせる構成がまたうまいのです。限られた字数の中で、本文をうまく引用されるので、書評を読んだだけでも「へぇ、ほう、そうなんだ~」と、知識が増え、納得し、なんとなくその本を読んだ気になってしまうほど(笑)。また同時に、自分にはムリめ・・・と思うような本でも読んでみたいと思わせる鹿島マジック!さらに、最後数行のパラグラフで、びしっとその本の評価を記す。これがまた全体をすっきりとまとめて、読む者を安定着地させてくれます。

 読みたい本や、書評のスタイルにはそれぞれ好みがあって、合う合わないがあるということは重々承知。それでもあえてお勧めしたい一冊です。

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mardi 09 octobre 2007

素直と言うべきか

 「幸せのレシピ」を見る。なんとも素直、というかわかりやすい展開で、なんだか気恥ずかしくなってしまって、あらまあどうしましょう?といった感じで、映画館で一人赤面・・・。出てくる料理は皆おいしそうなのだけれど、何て言うんだろうねぇ、そこに陰影がないって言うか・・・。アメリカ映画にそんなものを求めるのは無理?

 夜は、パリ・ビスにて習い事の先生を囲んでの親睦会。Ca5hwknh

 前菜 エスカルゴ 小海老・かぶ・キャビアのサラダ 子芋の山椒風味 小茄子のタプナードソース ブリーチーズのカナッペ ローストビーフ 豚バラ肉の燻製 野菜とハーブ

 玉ねぎのポタージュ、メインはジゴ・ダニョー

 デザートは、オリーブオイルとオレンジのアイスクリームとガトー・ショコラ 蜂蜜と青柚子風味、コーヒー

 パン(ローズマリー、カルダモン、プレーンの三種) バター(無塩)

 自転車で帰宅したら体が冷え切っていた。いやだなあ・・・。どんどん寒くなって行くよ。

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lundi 08 octobre 2007

十七回忌

009 夜来の雨。16日の祥月命日を前に、自宅にて、母の十七回忌の法要を営む。十三回忌は祖父の三十回忌と併修であったこともあり、親類・縁者にもたくさん集ってもらったが、今回はこじんまりと。もう十七年か。早いものだ。

 それに先立って、お仏壇の掃除などをして、引き出しにしまってある母の書いた本を手に取った。何人か共著者のいる本の中で、自分の専門について一章を書いている。彼女はこうして自分の仕事を残したのだなあと思う。あらゆる面から見ても、わたしは不出来な娘であることよ。出版は1990年。思えばそのころ既に病は体を蝕み始めていたか・・・。

 今日着た喪服は、母の着ていたもの。アクセサリーも母が身に付けていたもの。こんな日には故人にゆかりのものを身に付けたいと思う。

 お経は仏説無量寿経。真宗では最も重要なお経とされている、長いお経だ。聞き慣れた「重誓偈」が聞こえたので、後で住職に聞いてみると、仏説無量寿経の中に「重誓偈」も含まれているとのこと。

 「偈」というのはつまり、「歌」のことで、釈尊が説法しているうちに気持ちが高まって、ついには「歌」になる、という構成らしい。なるほど。また、「経はね、ラップですよ。」と・・・。そうなのか(笑)??鯖江から来てもらうこの住職は、母のいとこの子。つまりわたしの年の離れたまたいとこ。親戚なので話も気楽。今、半年かけて庫裏の改築中らしい。それが終わったら久しぶりにお参りに行かなければ・・・。

 お昼は近くの坂安さんのお座敷にて会食。014

 前菜  うに入りのとろろ 魚の子の寄せもの 栗とぎんなん 松茸・三つ葉・いくらのすだち釜 鮎で巻いた擬製豆腐 菊の形にして揚げた子芋 菊のおひたし

 お造り  車海老 まぐろ 鯛

 土瓶蒸し 松茸 鱧 青菜

 ぐじ西京焼き 枝豆 はじかみ生姜

 炊き合わせ 冬瓜 かぼちゃ 海老 オクラ もみじ麩 湯葉 銀餡かけ

 酢のもの  菊花 きゅうり 鮑とその肝 ほたて貝柱 赤身の魚(何かはわからず)020_2

 子持ち鮎の甘露煮 生姜のコンフィ(?)

 今日のベストはこれ。頭から柔らかく炊かれた鮎はとてもおいしい。実山椒の刺激もよく合った。

 揚げ物 鱧のアスパラ巻きと鱧のチーズ巻き・セモリナ粉揚げ 茶筅茄子 ししとう 魚(何かはわからず)

 鱧の柳川風

 しめじとおじゃこの炊き込みご飯   

 赤だし じゅんさい・粟麩・三つ葉  香の物

 洋梨 巨峰 抹茶ミルクの寒天

 お昼から大変なごちそうなのがまた、法事・・・という感じで。飲み物はウーロン茶。Photo

 来ていた人が帰ってしまうと、急に寂しくなるのは常。夕方一人でシャンパーニュ。

 ヴァルニエ・ファニエール。ブラン・ド・ブランなんだ、これ・・・。知らずに買っていた(笑)。土曜日のシャンパーニュ教室で、時間による変化がおもしろかったブラン・ド・ブラン。白ワイン用のグラスで飲んでみた。これは最初からかなりおいしいけど、やっぱり時間がたつとどんどん変化して、好みの感じになっていく。

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dimanche 07 octobre 2007

タヴェルナ・イルヴィアーレ

 アペリティフとは言えないくらいシャンパーニュを飲んで、お腹もすいたので、PICARLEさん、かもめさんと向かったのは、タヴェルナ・イルヴィアーレ。初めて行く店なので、どんなのかな・・・。

 かなり高い位置の椅子とテーブル。短い足のわたしにはちと辛い・・(笑)。店内は、寒い・・・。

 ワインは皆イタリアのもの。白ワインをグラスで一杯。最初が野菜の前菜を選んだのでいいかも。おいしそうな写真はいつものようにPICARLEさんのところで 。

 季節のお野菜の盛り合わせ“イル・ヴィアーレ仕立”

 トマト、コーン、にんじん、さつまいも・・・。色とりどりの野菜のサラダ。オレンジ風味のオリーブオイルがかかっていて香りもよく、シンプルな野菜のおいしさ。

 仔牛のツナソース“ピエモンテ風” 

 中がピンクの仔牛の薄切り肉に、マヨネーズベースのツナソースがたっぷり添えられている。Photo

 赤はボトルで。キアンティ・クラシコ カステラーレ 2004。何の鳥かな。ラベルがきれい。

 ミラノ風リゾット

 わ~、粘りが出てなくて、お米がさらさら。自作のとはやっぱりぜんぜん違うなあ・・とプロの技を実感。

 プガティーニ・アマトリチャーナ

 太い穴あき麺がこくのあるトマトソースによくからんでおいしい。

 仔牛すじ肉と九条ねぎ、ローズマリーのパッパルデッレ

 幅広麺がすじ肉から出る旨みをたっぷり吸っている。

 グリッシーニ フォカッチャ オリーブオイル

 どの料理もきっちりおいしい。3人くらいで行っていろいろ楽しむのがベストかな。

 明日、仕事です!明日、区民運動会です!でも行くでしょ、ワインバー。もちろん、好きなので・・・。

 またまた最初に戻って(?)シャンパーニュ。ゴセ・ブラバンを一杯。シャンパーニュ・ループ!

 メインは福村さんに作ってもらう。イベリコ豚の赤ワインソースとりんごのソテー。豚とりんごってやっぱりおいしい。脂身が特においしい。

 PICARLEさんがデュジャックの何かを開けたので、それを一杯いただく。お肉とよく合いました。

 楽しいですね。土曜の深夜(笑)。でも明日は仕事のある身・・・。そろそろ失礼いたします。では!

 *タヴェルナ・イルヴィアーレ

  京都市中京区西ノ京 千本通御池下ル

  TEL 812-0601 日・第一月休

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シャンパーニュ教室

 風に金木犀の匂いが混じるようになって、気がつけば日もずいぶんと短くなった。そして今日は職場近くの大酒神社と木嶋神社(蚕の社)の祭礼。御神輿を拝んだ。もうすっかり秋なのだなあと思う。

 昨日は第二回目のシャンパーニュ教室に参加。テーマは「ブラン・ド・ブラン ブランド・ノワール ロゼ製法違い」。タイトルのとおりの4種類の試飲。初めて知ったことも、気がついたこともたくさんあって、興味深い勉強会だった。

 繰り返し言われたのが、「シャンパーニュにも土地の個性がある」ということ。モンターニュ・ド・ランスは主にピノ・ノワールを栽培。ヴァレ・ド・ラ・マルヌは、谷の両岸にぶどう畑が広がり、霜が降りやすくぶどうが病気にかかりやすいので、病気に強いピノ・ムニエの栽培をしている。そしてコート・デ・ブランは厚いチョーク質(石灰質)の土壌で、シャルドネのみを栽培。中でも、メニル・シュール・オジェ村は、世界一チョーク層の密度が高い村、と言われているそう。

 初めて聞いたのは、シャンパーニュの格付け制度の話で、フランスの他の地方とはまったく違った、村ごとの格付けで、一番畑の評価のよい村をグラン・クリュ(100%)として、プルミエ・クリュ(90%~99%)、ドゥージエーム・クリュ(80~89%)というふうに、格付けがされているのだそうだ。

 試飲は二つづつペアで、小ぶりのピノ・ノワール用のグラスで。詳しくはPICARLEさんのところで・・・。

 ドメーヌ ギ・シャルルマーニュ  

 まずはブラン・ド・ブランから。飲み口すっきり。きりっとしたミネラル。

 ドメーヌ ミッシェル・アルノー・エ・フィス

 ブラン・ド・ノワール。好きな銘柄だ。やはり色はこちらのほうが濃い。香りもずいぶんと違う。こくがあってふくよかで、長く余韻が残る。

 意外だったのは、時間を置いて温度が上がった状態でもう一度飲んだときのこと。ギ・シャルルマーニュがとてもおいしくなっていたのだ。香りも口当たりも、甘味もずっと自分好みになっている。「ピュリニー・モンラッシェに似た感じになりますね」とまさきこさん。わたしの貧弱な記憶のページを繰ってみると、なるほどそうかもと思う。すごくおいしかった記憶があるのだ。

 温度が上がったミッシェル・アルノーもさらに香りが甘くなっておいしいのだけれど、それを上回る、変化のおもしろさがブラン・ド・ブランにはあった。ブラン・ド・ブランはちびちび飲むべし。自分だけの掟(笑)?

 次はロゼの製法違いのお話。製法違いというのは、アッサンブラージュ(赤と白をブレンドする)とセニエ(皮をいっしょに入れる)の違い。フランスの法律では赤と白を混ぜてロゼを作ることは法律で禁じられているけれど、シャンパーニュには認められているそうだ。

 試飲は、

 ドメーヌ・ガティノワ

 アイ村の大好きなドメーヌの、アッサンブラージュで作られたロゼ。淡く上品な色合い。味も重過ぎず、甘すぎず、上品な感じの味わい。

 シャルリエ・エ・フィス

 セニエ方式で作られたロゼ。ロゼに関して言えば、こちらのほうがガティノワよりも好みで、2、3本は飲んでいるリピーターだ。華やかな濃い色。今までは苺ジャムやベリーを強く感じていたけれど、今日はスパイシーな、赤こしょうのような香りをはっきりと認識した。これは・・・。女の子っぽいシャンパーニュだと思っていたけれど、けっこうこれって男性的かも・・・。いつもとずいぶん印象が違うことがまず驚き。

 時間を置いてから飲み比べてみると、これまた意外なことに、香りの逆転現象(?)が起きていた。ガティノワの方がより甘い、苺ジャムのような香りが強く出ている。でも味わいは香りとは違って甘くない。シャルリエはさらに濃く、どっしりとしている。

 シャンパーニュってやっぱりおもしろい・・・。

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jeudi 04 octobre 2007

風林火山(5) 躑躅ヶ崎館

Cimg0274  バスで甲府市街に戻って、お屋形様をめぐる旅の続き。躑躅ヶ崎館跡に建つ、武田神社へ。「お屋形様」の「お屋形」とはこの躑躅ヶ崎館のことを言う。

 「人は城 人は石垣 人は堀 情けは味方 仇は敵なり」と、武田信玄は、堅固な城を築くよりも、人を大切にすべし、と、生涯城を築かず、この躑躅ヶ崎館に住んだ。Cimg0181_2

 Cimg0182 神社は、大正8年の建立なのでまだまだ新しいが、鳥居、拝殿共に、どうどうとした立派なもの。勝運のご利益があるとか。

 お参りを済ませ、宝物殿へ・・・。そこには本物の「孫子の旗」があった。376cm×83cmのとても大きなその旗は、大きすぎて斜めにしないと宝物殿に収まらない。まさかこれを人が担いだとは思えない。馬に付けたのだろうか。ところどころ穴は開いているものの、紺地に金の文字はまだまだ読める。

 そして、「武田二十四将図」!(http://www.yamamotokansuke.com/shiro/takeda/)戦国武将おたくの弟からしつこく解説されたあの・・・(笑)。

 見れば、おお、小山田様!、馬場民部少輔!武田逍遥軒信廉、絵がうまい!などなど旧知の人物のような親しみを覚える(笑)。わたしは特におたくじゃないけど、本物が見られてよかったと思う。弟にも見せてやりたかったな。横で頼まなくても必ず解説するは必定なので、連れて来ていたらおもしろかったろう。Cimg0186_3

  住宅地をしばらく歩くと、武田信玄公の墓がある。自らの死を3年間は伏せよ、と言い残した信玄の死と埋葬には謎が多いようだ。

 この場所は、1573年(天正元年)に亡くなった信玄を火葬にした場所。武田氏家臣の土屋さんという人の屋敷らしい。当時から、恐ろしい場所として里人たちは近づかなかったと言うが、それはもしかすると死を隠すために、わざと噂を流布して人が来ないようにしたのかもしれない。そして、なんと200年後に甲府代官がこの場所で石棺を発見するまで、ここに信玄の骨が納められていることを誰も知らなかったという。なんだかぞくぞくする話である。

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mardi 02 octobre 2007

「めがね」と芋煮

 「めがね」を見るために、京都シネマへと自転車を走らせる午後。よく晴れて、まだそんなに寒くもなく、既にそんなに暑くもなく。空は青く、光は明るく降り注ぎ、空気は穏やか。春でもないのに、歌を一つ思い出した。

 うらうらに照れる春日に雲雀揚がり・・・。「心かなしも・・」はちょっと違うな。でも上の句は、そんな気分だ。または、春の海ひねもすのたりのたりかな・・・。

 今日見た映画、「めがね」はまさにこんな気分の映画だった。キャストもいい。小林聡美は昔から好きだし、もたいまさこはほんとにいい味出してる。あれ?でもこのキャスト、「やっぱり猫が好き」もそうだったっけ?市川実日子もいい感じ。登場人物がみんなめがねをかけてるの。主題歌を歌う大貫妙子の声質もすごく映画の雰囲気に合っている。

 好きか嫌いかなら、この映画は間違いなく好き。angelさんも日記に書いておられたけれど、食べ物の撮り方がほんとにいいのね。イセエビ(うまそう!)以外は日常の何気ない食べ物ばかりなのだけれど、作り手の食べ物への慈しみを感じる。そして、「共に食べる」ことの意味を知っているんだな、と思う。

 謎は謎のまますべて放置される映画なんだけど・・・。ふわっと浮かんでる感じがいいんだなあ・・・。

 「春の海ひねもすのたりのたりかな」が映画中に出てきてびっくり。昨日、テレビ(たしかネプリーグ)で一回聞いた。今日まで読んでた酒井順子さんの『甘党流れ旅』にも出てきた。この映画で三度目だ。よっぽどわたしも、のたりのたりな気分らしい。

 予告編の、「厨房で逢いましょう」(これも見たいのだ)の聞き慣れぬドイツ語を聞いて、その聞き慣れなさにもっと浸りたくなって、マダムUか、みーさんに頼んでドイツの詩でも読んでもらおうかなあ、と思っていたら、映画の中で、加瀬亮がドイツ語の、たぶん詩?を暗誦してくれたのでこれもびっくり。意味はぜんぜんわからないけど、読んでもらうのって気持ちいい。好きな響きかっていうと、実はそうでもないんだけど。

 いい映画見たなあ。パンフレットまで買っちゃった(^^)。Photo

 夕ご飯に、栗ごはんを炊いて、芋煮を作った。秋の味覚。

 芋煮は、東北地方一円に見られる、新しい子芋が出る秋の料理。そこここの河原では、芋煮会なる楽しい集まりが行われ、秋の風物詩になっていると言う。米沢のお肉屋さんには、「芋煮用」と書いた牛肉だってある。

 わたしの作る芋煮は、米沢で食べたものを再現しているつもり。子芋と薄切りの牛肉とこんにゃくと白ねぎを、しょうゆ味で。シンプルなんだけれどもおいしいんだよね~。郷土食ってほんとにいいものが多いと思う。

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lundi 01 octobre 2007

浦安詣で

Photo_10  もし、少しでも仕事に情熱を持っているなら、浦安には何度か足を運んだ方がいい。もし、日常の仕事にくたびれてしまった自分を感じたら、浦安に行くといいかもしれない。浦安はよく効く。

 浦安市立中央図書館は、司書なら知らぬ者はない。全国から多くの同業者が、浦安詣でにやってくる。そのためか、事前に休館日や開館時間などを調べていると、異様に詳しく、浦安の図書館を紹介しているサイトを発見した。各駅からのアクセスはもちろん、浦安市民以外の人が受けられるサービスと受けられないサービスといったようなことまでこと細かに記載されている。日本語が読めるなら、の話だが、そのサイトを見れば、昨日パリから浦安に来た人でも図書館に行けるような感じだ。おそらく個人サイトだと思うが、こういったものが作られているというところもすごいと思う。

 数年前からビジネス支援を標榜し、専門図書館として再スタートする図書館も増えているが、そういうことを声高にアピールすることなく、昔からレファレンス業務の一環として地道にそれを続けているのが浦安の先進性。

 ガラスで区切られた圧迫感のないレファレンスルームには、郷土資料や行政資料と同じような配分で、ごく自然にビジネス支援のコーナーが設けられている。レファレンス専用のデスクには、頼りがいのありそうな司書が常駐。貸出と返却のカウンターとレファレンスのカウンターが繋がっていたり、カウンターすらないところも多いけれど、せめてレファレンスだけは、分けておいた方が、相談に来る人もゆっくりしやすいのではないかといつも思う。

 おもしろいのは「書庫」を開放していること。「書庫」は「書庫」であるから、通常は閉架が基本。しかしここは、書庫をそのまま開架しているのがおもしろいのだ。建物も、繋がってはいるけれど、厳密に言うなら「書庫棟」という2階建ての別棟だ。

 一般の開架の部屋とは違って、こちらはやはり居住性よりも書架重視。不思議なもので、戸や壁でどこもさえぎっていない空間であることは、開架の部屋と変わりはないのに、なぜかここは独特の書庫の匂いがする。

 ただ、どこでも保存のスペースは大きな問題のようで、さすがの浦安でも書庫棟の書架には本の横置きも目立つ。出版の洪水の中で、どこまで資料を保存するかは、頭の痛い問題だ。

 書庫棟への渡り廊下(?)の一室には、カフェ付きのラウンジがオープンしており、コーヒーなどを飲みながら、図書館の本が読めるようにもなっている。

 書庫棟の展示コーナーのテーマは南方熊楠。蔵書はもちろん、パネルや年表、装飾なども駆使して、ヴィジュアルで楽しませる展示になっている。準備に手間と時間がかかっていることがよくわかる。

 その昔、まだまだ第一段階のレファレンス・インタビューも上手に取れなかったころ、「ネンキンのことを調べたい」とおっしゃった方に、「粘菌」の本を出してしまったことがある。その方が知りたかったのは「年金」。そんなボケボケな失敗をしたことを思い出した。

 開架スペースは、ゆったりと作られ、窓際には光をさえぎらないように、低いすそ広がりの書架が配されるなど、居住性と収納をうまく両立させている。蔵書で目をひいたのはコンピュータ関連。壁際の書架を11本も使って、ハード、OS、各種ソフト、プログラミング、通信などなど、NDC分類の違うものでも一ヶ所に配架。専門書も多く、力を入れていることがうかがえる。

 書架の並びは、NDC順が基本であるが、変則的で流れがわからなくなる部分あり。そかしこれは慣れの問題か。書架の間に、OPACとして使うためのノートパソコンがいくつか配されていて、これは便利。

 児童室も、中ではつながってはいるものの、独立のカウンターを持つほぼ別室で、出入り口も別になっており、子どものざわめきをどうしても嫌う利用者への配慮も行き届いている。児童室では、書架のそこここで、いくつものテーマ展示。こっちでは「この人の人生に学ぶ」。こっちでは「むかしむかしの物語」というように。

 この図書館は、昔、中森明菜と安田成美が出ていたドラマのロケ地。オープンから24年?まだまだ絵になる図書館だ。

 帰りに掲示板で見た、臨時専門職員募集のお知らせに思わず見入る。図書館で働くことになるとは、ほんとに思ってもみなかったよなあ・・・と来し方を振り返って、いろいろと思う。

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