パリセヴェイユ
洋菓子はやっぱり東京だなあ・・・、と今回も感じた。味の志向が違うのか(通説として言われるように、京都人が薄味好みだからなのか)、どうもこちらには、「強い」お菓子があまりないような気がする。フランス菓子、とは言っていても、どうもすべてにおいて「薄い」なあ、という印象で、東京で「フランス菓子」を標榜しているお店と比較すれば、その差は歴然。
ここ、自由が丘のパリセヴェイユもその差をはっきりと感じさせるお店だった。Paris s'eveille (アクサン・テギュは出てませんが)「パリは目覚める」の意。sの部分は、わたしならm、君ならt、動詞の尻尾もそれに伴って変化しますね。パリは「彼」なのでs。いや、どうでもいいんだけど、お店の名前の語感と意味が気に入ったので(笑)。
パリセヴェイユに行ってみようかと思っているのですが・・・と甘味の会で言うと、お隣の席のMさんがご一緒しましょうと言ってくださったので、てくてくと渋谷まで歩いて東横線に乗って自由が丘へ。
土曜日の午後で、かなり混雑はしているものの、中のサロンは広く、待つことなしに席に着くことができた。生菓子、焼き菓子、ジャム、パン、と商品は豊富で、どれもおいしそう。まずショーケースでお菓子を選ぶのだが、いつものことながら激しく悩む。二人なので一人よりも倍の種類が食べられる~(笑)、とMさんと喜び合ったり(笑)。ありがとうございました。
選んだお菓子は4種類。ムッシュ・アルノーに心ひかれるも、ノワゼットが苦手なので断念。食べたかったキャラメルのサントノレは既に売り切れ。
(左)バカラ・ルージュ
フランボワーズのジュレの中にはライチのムース、薔薇風味のムースショコラ、底にはココアのパート・シュクレ、上にフランボワーズが一粒。
複雑構成。ジュレはきゅっと甘酸っぱく、ムースショコラの薔薇の香りとライチがふわっと香る。特にライチと薔薇は出合いものかもしれない。
(右)シュプレーム
正方形の各辺はぱりっとした薄いチョコレート。表面はつやつやで、とろりと甘いグラッサージュ・ショコラ。中にはブラックベリー風味のムースショコラ。更にブラックベリーの紅茶風味のクリーム。上にはブラックベリーとアーモンドのテュイール状の飴。
このチョコレートのうっとりするような甘さ。中に忍ばせた紅茶のクリームのさわやかさが引き立つ。これも構成が絶妙。
タルト・ポンム・カシス イートイン限定のお菓子。
しっかりとこくのあるクレームダマンドのタルトに、りんごのコンポート。カシス風味のムラングがこんもりかぶっている。
おいしいムラング、というものはなかなかこちらでは当たらない、ような気がする。同じく、おいしいバタークリームなんかも。東京のいいところは、定番のクリームなり生地なりがきちっと「あるべきようにある」ところかも。
見事なクレームダマンド。りんごにカシスという意表をつく組み合わせ。分解して味わっても、それぞれがおいしいが、いっしょに食べると新しいおいしさが生まれる。ミクスチュアの妙味と申しましょうか。
「さくらんぼとピスタチオのタルト」という意味のフランス語の説明的な名前がついていた。
表面のざくざくしたそぼろ(?)の食感がよい。さくらんぼの酸っぱさはあまり感じず、意外にピスタチオの香りは強い。
構成の妙、一つ一つの生地やクリームの確かさ、しっかりした甘味、香りのめりはり。とても好みだと思った。おいしかった~(^^)。同地区にある超有名店のよりもこっちのほうが好きかな(笑)。
マドレーヌや各種ケイクなどの焼き菓子をたくさんと、ネクタリンとしょうがのジャム。日々のおやつに、明日以降のお楽しみ。
パンは、シャンピニオンとクロワッサン・オランジュ。クロワッサンは中に刻んだオレンジピールとアーモンドが巻き込んであって、今朝、ほんの少し焼き戻して食べてももおいしかった。
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