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dimanche 30 septembre 2007

パリセヴェイユ

Photo_2  洋菓子はやっぱり東京だなあ・・・、と今回も感じた。味の志向が違うのか(通説として言われるように、京都人が薄味好みだからなのか)、どうもこちらには、「強い」お菓子があまりないような気がする。フランス菓子、とは言っていても、どうもすべてにおいて「薄い」なあ、という印象で、東京で「フランス菓子」を標榜しているお店と比較すれば、その差は歴然。

 ここ、自由が丘のパリセヴェイユもその差をはっきりと感じさせるお店だった。Paris s'eveille (アクサン・テギュは出てませんが)「パリは目覚める」の意。sの部分は、わたしならm、君ならt、動詞の尻尾もそれに伴って変化しますね。パリは「彼」なのでs。いや、どうでもいいんだけど、お店の名前の語感と意味が気に入ったので(笑)。

 パリセヴェイユに行ってみようかと思っているのですが・・・と甘味の会で言うと、お隣の席のMさんがご一緒しましょうと言ってくださったので、てくてくと渋谷まで歩いて東横線に乗って自由が丘へ。

 土曜日の午後で、かなり混雑はしているものの、中のサロンは広く、待つことなしに席に着くことができた。生菓子、焼き菓子、ジャム、パン、と商品は豊富で、どれもおいしそう。まずショーケースでお菓子を選ぶのだが、いつものことながら激しく悩む。二人なので一人よりも倍の種類が食べられる~(笑)、とMさんと喜び合ったり(笑)。ありがとうございました。

 選んだお菓子は4種類。ムッシュ・アルノーに心ひかれるも、ノワゼットが苦手なので断念。食べたかったキャラメルのサントノレは既に売り切れ。Photo_5

 (左)バカラ・ルージュ

 フランボワーズのジュレの中にはライチのムース、薔薇風味のムースショコラ、底にはココアのパート・シュクレ、上にフランボワーズが一粒。

 複雑構成。ジュレはきゅっと甘酸っぱく、ムースショコラの薔薇の香りとライチがふわっと香る。特にライチと薔薇は出合いものかもしれない。

 (右)シュプレーム

 正方形の各辺はぱりっとした薄いチョコレート。表面はつやつやで、とろりと甘いグラッサージュ・ショコラ。中にはブラックベリー風味のムースショコラ。更にブラックベリーの紅茶風味のクリーム。上にはブラックベリーとアーモンドのテュイール状の飴。

 このチョコレートのうっとりするような甘さ。中に忍ばせた紅茶のクリームのさわやかさが引き立つ。これも構成が絶妙。Photo_6

 タルト・ポンム・カシス イートイン限定のお菓子。

 しっかりとこくのあるクレームダマンドのタルトに、りんごのコンポート。カシス風味のムラングがこんもりかぶっている。

 おいしいムラング、というものはなかなかこちらでは当たらない、ような気がする。同じく、おいしいバタークリームなんかも。東京のいいところは、定番のクリームなり生地なりがきちっと「あるべきようにある」ところかも。

 見事なクレームダマンド。りんごにカシスという意表をつく組み合わせ。分解して味わっても、それぞれがおいしいが、いっしょに食べると新しいおいしさが生まれる。ミクスチュアの妙味と申しましょうか。Photo_7

 「さくらんぼとピスタチオのタルト」という意味のフランス語の説明的な名前がついていた。

 表面のざくざくしたそぼろ(?)の食感がよい。さくらんぼの酸っぱさはあまり感じず、意外にピスタチオの香りは強い。

 構成の妙、一つ一つの生地やクリームの確かさ、しっかりした甘味、香りのめりはり。とても好みだと思った。おいしかった~(^^)。同地区にある超有名店のよりもこっちのほうが好きかな(笑)。Photo_8 Photo_9

 マドレーヌや各種ケイクなどの焼き菓子をたくさんと、ネクタリンとしょうがのジャム。日々のおやつに、明日以降のお楽しみ。

 パンは、シャンピニオンとクロワッサン・オランジュ。クロワッサンは中に刻んだオレンジピールとアーモンドが巻き込んであって、今朝、ほんの少し焼き戻して食べてももおいしかった。

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samedi 29 septembre 2007

甘味の会

 東京より10時ごろ帰宅。今回の東京行きは、いつも楽しくブログを読ませていただいているarinkoさん主催の「甘味の会」への参加をメインに、あと目的は二つほど。限られた時間に行きたいところに行こうとするので、どうしても無理が出て、地元にいるときにはあり得へんほどの移動をすることになる。

 今回は、品川→原宿→自由が丘のラインはよいとしても、次の浦安ってのはねぇ、どう考えても・・(笑)。しかも新幹線に乗る直前の東西線沿線の訪問地となると、結局大手町から面白くもない地下通路を延々一駅分ほど歩かなければならないという、たまに陥るといや~なパターンだ。もうちょっと考えよう・・・。と言うか、次回こそは1・2泊はしようっと。

 最近は品川で新幹線を降りることが多い。ついついDEAN&DELUCAに寄りたくなるから。10時過ぎに着いて、DEAN&DELUCAにて、クロワッサン塩キャラメルラテで、小腹を満たし、甘味を食べるベースを作る。塩キャラメルラテは、秋の新メニュー。あんまりキャラメルの味しないなあ、と思って飲んでいると、底に塩キャラメルが沈んでいたようで、最後の一口が激甘。

 甘味の会は原宿(いわゆるウラハラ」というところ)にある、red dot original(レッド・ドット・オリジナル)という小さな和テイストのカフェにて、12時より行われるので、原宿へ移動。

 中学生の頃、「セブンティーン」など読んで、原宿は憧れの街だった。でも実際に行ったのは大人になってからだけど。15年ぶりくらい?竹下通りなんかを歩くと、なかなか童心に帰る街ではあるな。でもウラハラは行ったことはありません。

 到着はわたしが最初だったようで、まずご挨拶。arinkoさん、初めまして・・・。二人とも京都に住んでいるというのに、東京で初めてお会いするのがなんだか不思議。お会いできてうれしいなあ。

 参加者は、予想どおり、女性ばかり15人ほど。続々と集まって来られる。最初はお番茶と共に、arinkoさんが京都から持って来られたお菓子をいただく。

 ラインナップは、エクスキーズの抹茶と白餡のパウンドケーキH・スミノの塩サブレと大徳寺納豆入りのサブレ本田味噌の「味そ乃ラスク」。ちょっと話題を提供できそうな、京都っぽいおもしろいラインナップ。Photo

 さらにred dot originalの、抹茶アイスクリームのタルトコーヒーをいただく。ムースとアイスクリームの中間のようななめらかで濃厚なおいしいアイスクリームだった。台のタルトは焼きたてでさくさく。

 いろいろなお菓子をいただきながら、arinkoさんの楽しいお話を聞いて和気藹藹と。さすが、ブログの愛読者、当然みんな甘味好き(笑)。それにお菓子って場をなごませる。

 arinkoさん語録(?)

 「お菓子がごはん」(そうそう。わたしもかなりそんな日がある。)

 「5000円の服を買うのはすごく悩むけど、エルメで5000円使うのは平気。5000円でどれだけお菓子が買えるか考えてしまう」(わかる~。5000円あれば、どれだけお菓子が食べられるか・・)

 「『甘くなくておいしい~』の意味がわからない。甘いのがいやならお菓子は食べない方が?」(激しく同意!!)」

 やはりarinkoさんは、甘味の女王なのでありました。Arinko

 いつも拝見していて、味わってみたいなあ・・・と思っていたarinkoさん手作りのお菓子をおみやげにいただく。スノーボールクッキーと、ビスコッティをかわいい袋に入れて。おやつの時間が楽しみだ。Photo

 参加者の皆さんは、さすがにご自分でもお菓子を作られる方が多いよう。お隣の席でお近づきになったMさんからも、クッキーと、チョコレートキャラメルをいただいた。

 ありがとうございました(^^)。

 arinkoさん、参加させてもらってよかったです。楽しいひと時でした。また地元でもお会いしたいですね。 arinkoさん、皆さま、ありがとうございました。楽しい会でした(^^)。

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vendredi 28 septembre 2007

病んでいるかもと思うとき

 集中研修3日目。やたらと重く、分厚いマニュアルのファイル持って会場に行く。午前は元スチュワーデスさんの接遇講座。午後は新システム&運用ルール改訂説明会。

 ああいう説明会の質疑応答のときの場の空気を見てるとちょっとおもしろい。誰も気づいていないような鋭いところをついて質問する人は必ずいるもので、そんな質問が出たときには会場が一瞬どよめき、「ああ・・」という声がもれる。それが友だったりすると、誇らしくもあり、コンプレックス抱いたり。

 逆に、なぜ今それを言う??みたいな質問が出たときには会場には、「は?」みたいな空気が流れ、アイコンタクトが飛び交い、あげくの果てに壇上の説明者からばっさりやられたりしている。声のない笑いが飛び交ったりするので、南無~と思う。怖いねぇ・・(笑)。

 それにしても、壇上で落ち着いて淡々とわかりやすく説明を進め、どんな質問にも即座に応じ、ときにはあしらっていく壇上の人は本当にしっかりしているなあと思う。そりゃ、これだけの組織の中でそれぞれ仕事の担当や役割っていうのは違うけど、もし自分がこの役回りに当たったら、彼女たちくらいにきちんとうまく仕事がこなせるんだろうかと思う。今もって未知数だ。ああ、また石川啄木がわたしのそばに・・・。友が皆我より偉く見える日よ 花を買い来て妻と親しむ。Photo_2

 会場は自転車で十分ほどのところだったので、終わるとすぐにバイバ~イと友と別れたが、ふとミルクティーの誘惑にかられてふらっと行ってしまったのが、テ・コンセプシオン。仕事の後のティータイムの誘惑に連日負けるときって、ちょっと病んでいるんじゃないかと思う。しかもひとり上手だし(笑)。

 スコーンの予定が、セミフレッドのミルフィーユになった。ナッツとメイプルのセミフレッド(げ!ナッツかよ?!)に梨とバナナとフィユタージュ。アイスミルクティーといっしょに食べたら、異常に寒くなって、読書は断念して帰る。

 *テ・コンセプシオン

 京都市下京区不明門通花屋町下ル高槻町345 リンクス雅遊

 TEL 365―2100 火休

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jeudi 27 septembre 2007

新生レマン館

 今日はブックトーク三昧の一日。午前は講義、午後は事例研究で、合わせてブックトークを7本聞く。さすがに7本はきつい(^^;。

 繰り返し語られたのが、「自分の技術を見せるために、ブックトークをするのではない。紹介したい心を伝えることが大切」だということ。

 まず、紹介したい本ありきなのだ。そしてそれをどう伝えたら伝わるか、どう紹介したらよいかを考える。どんなテーマで、どんな切り口で、どんな構成で、どんな本と組み合わせて・・・?本をどれだけ広く知っているかが勝負。

 ほかの人が本を選び、構成したブックトークをしようとしても、たとえ完璧な台本があってもきっとうまくはいかないのだと思う、一字一句間違わずに、きれいに話をすることはできるかもしれない。でもそれは、血の通ったブックトークではない。命が吹き込まれていないから。どうしてもこの本を紹介したい、この気持ちを伝えたい・・・。強い内的動機が、ブックトークに命を吹き込む。その核に、うまく技術を乗せることで、すばらしいブックトークができるのだろう。

 先生は、「ブックトークを見ることも勉強。大学で学生にグループごとに作ったブックトークを発表してもらうと、最初に発表したグループよりも後に発表したグループの方が、格段にうまくなっている。だから、たくさん見ることです」とおっしゃった。事例発表(実演)をされた大先輩は、「怖がらずに、まず一歩を踏み出してみること」とおっしゃった。

 わたしは、何を伝えたい?

Photo  濃い一日が終わり、友人たちと糖分補給に行く(笑)。いつの間にかレマン館が新しくなって、2階のサロン・ド・テも復活している。会社が変わったのかな?ケーキも一新されているみたい。

 わたしはホットコーヒーとモンテリマール。集中して食べてなかったので詳しい組み立てはよくわからないけれど、二種類の蜂蜜のムースの間には、木苺のピュレ、表面にも木苺のピュレ、ピスターシュ、オレンジピールなど。ヌガー・モンテリマールをイメージしているのだろう。

 頭も使ったし、ちょっと人疲れもしたしねぇ・・・。あ、カモミールティー飲んでる。癒されようとしているのね。わたしはカフェインですっきりしようっと。

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mercredi 26 septembre 2007

ル・プティ・グルモン

 久々の新規開拓。研修の後、お久しぶりの友人と、西院の住宅地にあるル・プティ・グルモンで夕食を食べる。久しぶりに会った友人、少し痩せてめがねをかけるようになっていた。熊系。だけどけっこう似合うかも。「インテリに見える~」と言うと、「見える、じゃなくてインテリなの」などと言う。クマとインテリ?それは違う。

 一番リーズナブルなコースを。主菜は魚か肉かを選ぶ。グラスワインの白と赤を一杯づつ。でも今日は飲めない日のようで、白一杯と赤グラス四分の三でアウト。なぜこんなにお酒の許容量にむらがあるのか。

 玉ねぎとベーコンのタルト  薄焼きのタルト。玉ねぎの甘みと香りがほっとする。

 ノルウェーサーモンのマリネ

 コンソメ・ジュレと冷たいじゃがいものスープ  コンソメの香りとこくが豊か。塩味もちょうどよい。

 牛ほほ肉の煮込み  じゃがいも オクラ ラタトゥイユ 細い網状に揚げたじゃがいも

 柔らかいお肉。赤ワインのソースもおいしい。Photo_2

 白ごまのクレーム・ブリュレ パッションフルーツのムース ガトー・ショコラ ファー・ブルトン メレンゲ キャラメルソースがけ

 キウイ オレンジ いちご ブルーベリー オレンジピール

 アングレーズソース 木苺のソース

 よく一皿にこれだけ・・・と思うほどの盛り合わせ。一つ一つはプティフールくらいの大きさ。極めて女子好み、と言うかマダム好みか。お菓子はどれもおいしい。特に、パッションフルーツのムース、キャラメルソース、苦味の効いたオレンジピールがおいしかった。

 コーヒー

 小菓子 トリュフ クッキー 抹茶クッキー

 パン バター  パンは自家製ではないが、ヨーロッパの粉で作ったものとか。

 お料理はオーソドックスな感じでおいしかった。店内はゴージャスな感じだけれど、お値段はリーズナブル。西院の穴場かも。

 *ル・プティ・グルモン

  京都市右京区西院三蔵町24-6

  TEL 313-2460 月休

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いにしへのこひのうた(2)

 今日も月が美しい。いざよひの月かな。

 今日から3日連続で、朝から夕方まで、講義と専門の事例研究(発表・講評・研究討議・質疑応答)、各種研修など。

 紛糾する会合は時折あるけれど、レファレンスの事例研究は、そんなのではなしに自然に盛り上がるのがいい。質疑応答も盛ん。午前中の講義では、基礎的ながらなかなかにおもしろい話を聞く。レファレンスも日進月歩なので、常に新しい動向に目を光らせていないと、あっという間に浦島太郎だ。

 ある意味技術系職場だからあり得ることかも、とは思うけれど、その昔、レファレンスは記録も取らず、後輩にやり方を教えもせず、「ここまで上がって来い」なんて、スポ根みたいなことをしていた人もあった、というか、そういう時代もあったらしい。今では、きちんと記録を残すのは当たり前、そしてそれを一館だけのものとはせず、データベース化して全国的に皆で共有しようとまでしている今からすれば、そんな「スポ根」があったなんて、にわかには信じられない(笑)。

 レファレンスインタビュー以前に心がけることとして、「まずは自分を疑う」「早合点、知ったかぶりは間違いのもと。時には利用者に教えていただく気持ちで」というのがあった。レファレンスというのは、その主題のプロ(利用者)と資料を探すプロ(司書)との協力であり、コラボであるということだ。

 今日はほかに、当職場の元締めの総ボスのお話もあった。総ボスの本業は、万葉学者なので、万葉集の話が聞けたらいいなと思ったけれど、それはやはりなくて、短い図書館の話だった。

 わたしにとって万葉集と言えば、犬養孝先生だ。中学の何年の頃だったか忘れたが、国語の時間の教材として、犬養先生の講義の録音をシリーズで聞かせてもらった。あの朗々とした歌声・・・。「歌」とは読むものではなくて、「歌う」ものなのだと強く思った。

 先生の歌を聞きながら、あるときは広い野原に射す曙光と西にゆっくり沈み行く月を、あるときは満開の花がピンクに霞む桃の木の下で、奈良時代風の服を来たかわいい少女がにっこりと微笑む様を、あるときは酒壺を前にぐでんぐでんになって、いっそ酒壺になりてぇよう・・とくだを巻くおじさんの姿をわたしは確かに見た。妄想かもしれないけど(笑)。

 恋の歌はいつの時代のものも好きだけれど、万葉集には恋の歌以外の歌に好きなのが多い。でもあえて恋の歌を二つ。

 われはもや 安見児得たり 皆人の 得がてにすといふ 安見児得たり(われはもや やすみこえたり みなひとの えがてにすという やすみこえたり)

 「内大臣藤原卿の、采女安見児を娶りし時に作りし歌一首」。

 安見児というのは人の名前です。采女の安見児ちゃん。内大臣藤原卿というのは、藤原鎌足。大化の改新で有名な人です。この歌は、わたしが勝手に「安見児ちゃんゲットの歌」と呼んでいる歌。

 「安見児ちゃんゲット!みんながムリめと言ってる安見児ちゃんをおれはゲットしたんだぜ~!!」というほどの意味。喜んで小躍りをする鎌足くんが目に浮かぶよう(笑)。親友男子がこんなことを言うのを聞いたら、「よかったな、鎌足!」なんて言って、いっしょになって祝杯を挙げてしまうほどのかわいらしさです。

 かつてこんなふうに喜びを分かち合った親友男子も、もはやこの世にはおりません。夜よ来い。鐘も鳴れ。日々は去り行き、わたしは残る・・・。それが恋ではないにせよ、世の無常をわたしにわからせるには十分過ぎることでした。

 わたしはかわいい少女なので(失笑)、恋の歌もかわいいのが好き(苦笑)。

 信濃なる 千曲の川の 細石も 君し踏みてば 玉と拾はむ(しなのなる ちぐまのかわの さざれしも きみしふみてば たまとひろわん)

 長野県ではたぶん有名な歌かな。「信濃にある千曲川の小さな石ころも、あなたが踏んだものならば、玉と思って拾いましょう・・・」

 いまだに胸キュン(古っ)です、こういう歌・・・。川原の小石を大切そうにそっと両手に包み込んで愛おしそうに目を細めて頬に当てたりしている娘が目に浮かぶようではないですか?いじらしくて涙が出そうです。こんな気持ちはいつまでも持ち続けていたいものだと思います。

 この歌は、「東歌」に分類されているのですが、本当にそうだろうかとわたしは思っています。なぜなら、その土地の娘が、わざわざ「信濃なる(信濃にある)千曲川」なんて言うでしょうか?わたしは言わないと思う。だからこれには別のシチュエーションがあるのではないかと思っているのですが、そうだとしても、この歌のきらきらしたよい感じは、何ら変わることはありません。

 あらためて犬養先生の歌と、総ボスの講義を聞いてみたくなりました。

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mardi 25 septembre 2007

月見れば

 千々にものこそ悲しけれ・・・か。すすきもお団子もなしだけれど、今日は中秋の名月。夕方の群雲はきれいに晴れ、午後7時過ぎの月には一点の翳りもなく、京都ハリストス教会の横にその月を見る。

 淡いブルーだったか、月の光を思わせるような教会のファサードを明るい月が照らして、思わず戻って、二度見してしまうほどの美しさ。ああ、写真が撮ってみたい、と思ったけれど、あいにくカメラは壊したばかり。でもいいのだ。美しいものはちゃんと心が憶えているから。

 この月をかの人も見ているだろうか、と思う心もまた、月と同じように美しい。

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dimanche 23 septembre 2007

モンサンミッシェルの・・

 先月より温まっていた、豪華企画、好青年ご夫妻とかもめさんとわたしの8・9月生まれ合同お誕生会、あるいは、モンサンミッシェルのムール貝を食べる会をベルクールにて。

 「モンサンミッシェルのムール貝はな、一つがこ~んなにでかいねん(と手の平をさす)!」という好青年さんの言葉を100%信じたが、ころっとだまされた。これからはわたしも、猜疑心というものを養わねばなるまい。

 ワインは3本で、すべて持ち込みにて。何を飲むかは、かもめさんといっしょに買った、白しか知らないので楽しみ♪

 一本目はシャンパーニュ。エグリ・ウーリエのブラン・ド・ノワール。うわ~、ウーリエ!しかもブラン・ド・ノワール!おいしくないわけはない・・・。濃いシャンパンゴールド、ふくふくした香り。贅沢感ひしひし。

 かにとラタトゥイユ コンソメジュレがけ

 コンソメジュレのこくが全体をまとめているよう。「だし」の香りがとてもよい。

 じゃがいもの冷たいスープ 

 浮き実は焼いた温かいほたて貝柱と小さなフィユタージュ。口当たりも柔らかく、じんわりおいしい。

 白は、ムール貝に合わせて、WGのマダムOに選んでもらった、ジャン・フィリップ・フィシェ ピュリニィ・モンラッシェ 1erクリュ レ・ルフェール 2005。なんとなんと、瓶にアルミ箔が巻いてある~(笑)。さあこれはなんでしょう?ブラインドでどうぞ。

 わたしも初めて飲むけれど・・・。豊かな樽の香り。強いミネラル。わ~、これおいしい!ピュリニィ・モンラッシェってこんな味、と少ない経験ながらもイメージしている味にかなり近かった。026

 モンサンミッシェルのムール貝

 ちょっと見た限りでは、とてもシンプルに見えるけれども、実は・・・。

 身を取り出す→ワインで蒸す→殻に身を戻す→バターやソースをかけてお皿にのせて焼く、という大変なお手間もの。お味は、う~ん。想像以上!!身は小ぶりでふんわりと柔らかく、とてもなめらかで、クリーミーな食感。貝独特の、えぐみと言うか、ちょっといやなところがまったくなくて、とてもおいしい。これならベルギー風に、鍋一杯食べたいなあ。たっぷり出た旨みスープをパンに吸わせて食べるのがまたいい。シェフによると、パンを一口食べることによって、ワインとの相性が非常に高まるのだとか。

 クリーミーな味、食感が、ワインの樽の香りとよく合ってすばらしい♪

 ペルドロー(山うずら)のパイ包み焼き ポルト酒のソース

 美しい透明ピンクに焼き上がったお肉の中にはフォアグラが忍ばせてある。1月にもここでこの料理をいただいていて、そのときのワインは、シャトー・ヌフ・デュ・パップだった。

 ぐじのポアレ 野菜のブイヨンのソース

 皮がかりかり、身はムーンストーンのような半透明の乳白色の、絶妙な火の入り。きれい。

 好青年ご夫妻の、セラーでの6年の眠りから覚めた赤、シャトー・デュクリュ・ボーカイユ 1996。サン・ジュリアンの。少し紫がかった、明るく透明感のあるきれいな色。少し酸味もある。ボルドーの、11年前のワインなのに、いかめしいところがなくて、なめらかにするするとのどを通る。どうしよう。なんぼでも飲めそうや(笑)。

 えぞ鹿のロースト 焼いたセップ茸とデュクセル

 ペルドローも鹿も、もうこの時期にジビエが食べられるなんて、思ってもみなくて、ほんとにうれしい!鹿は深く、美しいガーネットの輝き。

 チーズ  シャロレー セル・シュール・シェール エポワス ボーフォール・ダルパージュ

 チーズ食べるの久しぶりかも。どれを選んでも、ここのチーズプレートのはおいしいと思う。あえて今日の一番はエポワスかな。ワインもちょうど一杯残ってる(^^)。

 チョコレートのシャルロット 

 テーブルで、マルティニーク島のラム酒をふりかけて、とろ~っと、アングレーズソースをたっぷりかけてサービスしてくださる。お菓子には特別の愛があるので、このデザート、シンプルなふりをして、泣かされる。

 エスプレッソ

 かもめさんはティユール(菩提樹のお茶)を飲んでいた。小さな黄色い小花が浮いているのがきれい。香りも豊か。『失われた時を求めて』の世界?ハーブティーはほかにベルヴェーヌ(くまつづら)があるそうで、胃に効くのはこっちかも(笑)。

 バゲット バター リエット(ほんとにパンが進む)

 こんな味だったらいいなあ、こんなふうにワインと合うといいなあ、というお料理ばかりをいただいて大満足。Photo

 そしてサプライズ。ご夫妻からプレゼントをいただきました。美しい包みの中には、鮮やかなオレンジのグラデーションの、ル・クルーゼのハートのラムカン。すごくかわいい。

 何を作りましょう?やっぱりお菓子がいいな。中からとろ~っと柔らかいチョコレートが流れるガトー・ショコラ、キャラメルプリンをたっぷり作るのも魅力的。いろいろ想像するのも楽しい。いいものをありがとうございました(^^)。

 次はグランジへ・・・。実は初めてお邪魔するのですが。「チーム9・12」(笑)。長十郎(最近ではなかなか見なくなったねぇ)のカクテルを作ってもらう。和梨独特のじょりじょりが残っていて楽しい。

 夜も更け、明日も仕事のわたしは一足先においとまを。好青年ご夫妻、おいしいものをいただきながらゆっくりお話させていただけて、とても楽しかったです。ありがとうございました。かもめさんも、いつもありがとう(^^)。楽しい食卓が囲めるのはほんとに幸せなことですね。 

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風林火山(6) 常磐ホテル

Cimg0235_2  二日目の宿泊は、常磐ホテル。湯村の名門?かも。これは特筆すべき。

 市街地にありながら、敷地がとても広いことに驚く。玄関を入れば、目の前に広がるのが、写真のような緑豊かな日本庭園。奥に広がるのは各々渡り廊下で繋がれた、離れのお部屋。夕暮れ時の長い渡り廊下はとても風情がある。

Cimg0189_2 泊まったのは、その離れの中でも最も小さな「赤石」という部屋。小さいと言ってもわたしの感覚からすれば十分に広い。ベッドが二つに、食事用のテーブルに、縁側に、お着替えコーナー(?)に、なんと部屋付きの露天風呂。もちろん源泉かけ流しだ。湯村の湯は40.8℃の適温で湧いてそのまま入れる珍しい温泉。

 部屋に案内されると、まずお茶とお菓子。お菓子はホテルのオリジナルだという「松碧(まつみどり)」というおまんじゅう、お茶は係の方がお抹茶を立ててくれる。優雅な気分・・・。

 一休みしたら、早速温泉へ。広い浴場を貸切状態でのんびり入る。この間にワインも冷えているはず・・・。Cimg0209

 「昔ながらの」甲州、ルバイヤートをきんきんに冷やして。和食にはぴったりだろう。

 先附  山の茸(あみ茸 黒皮茸)おろし和え 林檎ワイン煮

 前菜  身延湯葉田楽 天子煮浸し 海老紅葉焼 焼栗甲州煮 安倍川銀杏

 吸物  若布新丈 袋茸 結び湯葉 芽ねぎ 香り柚子

 造り  鮪平造り 女鯛重ね 甘海老 芽もの 山葵

 焼肴  鰆西京笹の葉包み焼 白雪みかん はじかみ

 炊合せ  冬瓜スープ煮 秋刀魚万年煮 三色紅葉麩 隠元豆

 強肴  ローストビーフ 野菜添え 特製ソース

 進肴  白焼鰻 甘藷 小海老 秋茄子 串揚 甘長 青唐辛子 稲穂 すすき 生姜 紅おろし 天汁

 温物  鯛菊花蒸し 大和芋 枝豆 レホール 銀餡

 酢肴  帆立貝柱 北寄貝 ずわい蟹 白ダツ 胡瓜 土佐酢

 御飯  香の物

 留椀  甲州名物ほうとう汁

 水菓子 季節の果実

 食事は部屋食なので、食後もゆっくり。ふ~、極楽極楽・・・。

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samedi 22 septembre 2007

ジェノヴェーゼ

Photo  さんこさんにいただいた、「露地バジルペースト」でさっそくスパゲッティ・ジェノヴェーゼを作ってみた。

 うっわ~、香りが鮮烈!瓶を開けただけでさわやかなバジルの香りがふわ~っと広がる。露地バジル、只者ではないな?

 いやいや、只者でないのはこれを作ったさんこさん。にんにくは入れないで、バジルと松の実だけで作ってあるからより一層バジルの香りが引き立つのね?ほんとにおいしかったよ。ありがとう(^^)。

 そうだ。わたしはバジルペーストの正確な作り方を知らない。

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風林火山(4) 昇仙峡

 夜半に激しい雨。その雨が翌朝まで残り、昇仙峡行きが厳しくなる。素泊まりゆえ、朝食は部屋に備え付けのコーヒーとお茶菓子のワインクリームゴーフレットに昨日ぶどう園でもらったぶどう。10時過ぎの遅めのスタートにしたが、まだまだ空は怪しい。かなり悩んだが、思い切ってに行ってみることに・・・。結果、その決断は大正解!目的地に着いたら空はうそのように晴れ上がった。

 バスは渓谷の上にある滝のところまで行っているが、わたしたちはふもとで下車して、歩いて滝まで上がるコースを選ぶ。089

 川沿いに舗装された歩きやすい遊歩道があり、その道をずっと登っていく。紅葉の名所らしいが、今はまだまだ目に鮮やかな青もみじ。昨夜の大雨で川が増水し、怒涛のような水。巨岩に打ち付けられて逆巻くうねり。あまりの迫力にくらくらする。気をしっかり持っていないと、ふらふらと引き寄せられて水に持っていかれてしまいそうな不穏な感じ。

 どうしてこんなに岩が大きいのだろう。おもしろい形の岩には名前がつけてあるようで、それらしいかどうかコメントしながら登ってゆく。途中、茶店で草もちなどを食べて休憩。茶店からの眺めもこれまた絶景。

 111_4 石門という実に不思議な、張り出した巨岩のアーチを抜ければ、いよいよゴールの仙娥滝(せんがたき)だ。落差は30メートル。

 昨夜の雨で増水した滝は、ガイドブックに載っている写真などとはまったく別ものに見える。水しぶきはすでにしぶきではなく、濃い霧のようにあたりを漂う。あまりの迫力に、龍神の降下もかくやと思い、しばらく無言で見入ってしまう。強い日がさして、虹も現れる。

 驚いた。今まで見た滝の中で一番すごいかもしれない。

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 お昼は昇仙峡ほうとう会館(笑)で、「おざら」を食べる。おざらと言うのはほうとうの夏ヴァージョンのようなもので、冷やしたほうとうに、おあげや野菜などの具の入った甘辛く、熱いつゆをつけて食べる、一種のつけ麺だ。ここのほうとうも手打ち。粉の味は昨夜の「ちよだ」の麺のほうがよかったけれど、ここのもなかなか。いっしょにほうとう饅頭も付いてきた。甘みのある皮の中身は、味をつけた青菜で、あんこではない。下りはバスに乗り、甲府市街へ。

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 「奔流」

 

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jeudi 20 septembre 2007

京都ネーゼ

 今日は久しぶりに、えさえさん、さんこさんかもめさんと4人集まって、京都ネーゼでごはんを食べる。えさえさんとはお久しぶり。変わらずパワーがあるって言うか、お元気そうでよかった。気が向いたらまたブログも更新してね~。

 小さなお店なのかな、と思ったら、中は案外ゆったりして、居心地のよい空間。椅子も座りごこちよし。京都で2台しかないという生ハムのスライサーがあって、生ハムを注文すれば、自分で切らせもらえたりする。体験型ってやつ?

 何をどれだけ注文すればよいかは、中谷美紀によく似たマダムがよく相談に乗ってくださる。おすすめなどをうかがいながら、じっくり料理を決める。

 飲み物はグラスワインを。シャルドネ 2004 ウィラメットヴァレー ヴィンヤードピノ・グリ ダンディヒルズ 2006 ソーコルブロッソー。二つともオレゴンのワイン。フェアか何かやっていたのかな?アメリカ=甘いと思ってしまうのだけれど、そんなことはなかった。どちらかと言うと、ピノグリを先に飲んだほうがよかったみたい。

 赤はイタリアの「野性的な」とおっしゃったのを。名前は失念。

 生ハム盛り合わせといちじく パルマの生ハム・イベリコ豚のサラミ・モルタデッラ・いちじく

 さんこさんがスライサーで生ハムを切った。薄く、ふわっと空気を含んだように切れる。

 和牛の子宮と野菜のソテー

 ピーナツかぼちゃ・紫芋・茄子?内臓料理好き。あっさりとしているけれど、旨みはしっかりある。

 自家製フォカッチャと吉田さんのぶどうパン オリーブオイル

 どちらもとてもおいしい。吉田さんって誰??それは・・・元プチメックにいた方で・・・以下略。残念ながら小売はしてないみたい。019_2

  淡海地鶏のロースト じゃがいも マスタード

 鶏を丸ごと低温調理したもの。低温調理というのは、230℃のオーヴンに入れて5分ごとに、とか、短時間で出したり入れたりしつつ火を入れる、非常に手間のかかる調理法らしい。皮はぱりっと香ばしくて、中はぱさつかず、しっとりジューシーに焼き上がっている。お肉の味もいいからよりおいしい。020

 手打ちキタッラのカルボナーラ 淡海地鶏のきんかん

 お皿にかかった真っ白なチーズはパルミジャーノ。特別な道具で削ると真っ白になるのだそう。オレンジ色のころんとしたかわいいきんかんにフォークを刺すと、中から半熟の黄身がとろ~っと出て、ソースと混ざり合う。お皿の中で、自分でカルボナーラの仕上げをする感じ。地味に存在するパンチェッタの脂身がおいしい。

 和牛とアキレス腱の煮込みのスパゲッティ 水牛のモッツァレラ乗せ

 やわらかくなった筋が、コラーゲン食べてる~、という感じ。味がまとまっていてとてもしっくりくる。

 吉田さんのバゲット マスカルポーネと蜂蜜

 吉田さんのパン、生地の味がいい。

 クレマエペセ

 とろんとしたなめらかなカスタードクリームのようなお菓子。中には角切りのスポンジケーキ、上にはたぶんマンゴー(?)と梨

 パンナコッタ 

 コーヒー風味がほのかにする、プレーンと、胡麻かな。マンゴー(?)と梨。

 温かいチョコレートケーキ

 素焼きの器で熱々を。

 薔薇の紅茶

 プロ二人を含む、食にひとかたならぬ愛情を抱く4人。シェアしていろいろなお料理が食べられるのでかなりの満足感がある。このメンバーならではのちょっとシビアなお話もしつつ、おしゃべりはいつまでも・・・。ありがとうございました。また集まってごはん食べようね。027

 さんこさんからおみやげに、露地物のバジルを使って作った、手作りのバジルペーストと、噂の、あんこ入りアンパンマンホットケーキをいただいた。わ~い明日の朝ごはんだ(^^)。

  *京都ネーゼ

  京都市中京区三条木屋町上る 三軒目 三条木屋町ビル3階

  TEL 212-2129 日・第一月休

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mercredi 19 septembre 2007

風林火山(3) 恵林寺、そして甲府へ

072  20分ほど車に乗ってやってきたのは塩山、恵林寺(えりんじ)。武田家の菩提寺だ。これから旅をする人のために参考までに言っておくと、このあたりの交通はもちろん電車もあるけれど、駅から遠かったり本数が少なかったりするので、上手にタクシーを使った方がいいです。でないと移動にとても時間を取ってしまうことになります。レンタカーは、飲む人は絶対やめてね。と言ってもその辺を既に試飲済み、みたいな人が走っていそうで怖い(笑)。ここでO部さんとはお別れ。帰りは電車で甲府まで行くのだ。

 塩山(えんざん)は地名のとおり塩の名産地。古今和歌集にも「志ほの山」と歌われているのだそうで、実際「塩の山」という553メートルの低い山がある。でも帰りのタクシーの運転手さんの話では、一説によると、「志ほ」は「塩」ではなく、「四方」、つまり山に囲まれた地形のことを指しているとも。また、興味深い話として、「敵に塩を送る」という言葉があるけれど、実は上杉謙信は武田信玄に塩を「送った」のではなくて、武田方の塩の輸送を阻止することなく(塩攻めにすることなく)、黙認していたのだ、ということを聞いた。070

 立派な山門。「心頭滅却すれば火もまた自ら涼し」という有名な言葉は、この寺の快川国師というお坊さんが、武田氏滅亡後、織田信長に寺を焼き討ちにされたときに残した言葉なのだそう。知らなかった・・。しかし、信長の凄い、と言うか、恐ろしいところは、まだまだ中世の気分が色濃い時代にあって、寺を焼き討ちにするという思考を持ったところだろう。063_2

066 中には長~いうぐいす張りの廊下。西本願寺のうぐいす張りよりもよく鳴く。

 そして夢窓国師作の庭園。緑豊かな美しい庭だ。「池泉回遊式??」小豆もわたしも庭に詳しくないので、いいかげんなことを述べ合う(笑)。

 お屋形様の死と埋葬に関しては謎が多いらしいが、武田氏の菩提寺であるこのお寺にも、お屋形様のお墓がある。 心静かに、甲斐の国にやって来たご挨拶を。

 タクシーで塩山駅まで行ってもらって、中央線で甲府まで。途中、石和温泉、酒折などを通る。泊まりは二日とも湯村温泉、甲府の奥座敷、信玄の隠し湯。

 一日目は、湯村ホテルB&Bに素泊まり。ネットで予約するとかなり安いのに、なかなかかゆいところに手が届いて、過ごしやすいホテル。例えば、大浴場の脱衣場に、濡れたタオルを入れるためのビニール袋が置いてあったり。

 チェックインを済ませて、夕食を食べに、バスに乗ってまた甲府駅前に戻る。もちろん目的は、ほうとう!好物です(笑)。ちよだという店に行ってみる。078

 「ほうとう」にするか「おざら」にするか、激しく悩むが、結局ほうとうにする。ここのお味噌は自家製らしい。赤味噌で、塩分は多そう。ちょっと香りに糠みそのような感じもあって実際少し酸味のある味噌だった。特筆すべきは麺で、完全手打ちのしっかりした太い麺でこしも強い。粉の香りと味がとてもよい。注文してから30分かかるというのも納得。具は、かぼちゃ、さつまいも、くわい、白菜、おあげ、椎茸、しめじ、鶏ミンチ、子芋、大根、三つ葉。麺もしっかり、野菜もたっぷりですごいボリュームのほうとうである。

 外に出ると雨・・・。明日はやむといいのだが。

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mardi 18 septembre 2007

御殿盛り

 お休みの最後を飾るは・・・ってたまたまこの日しか予約が取れなかったということなのだけれど、マダムUと共に、さゝ木のお昼ごはん。お昼は6年ぶりくらい?夜は当然すばらしいとして、お昼にはお昼だけしかない楽しみがある。

 お店に着いたのは12時。でも驚いたことにまだ一組しかカウンターにはいらっしゃらない。今日はスタートが遅くなるみたい。

 外は今日も暑かったので、冷酒でスタート。涼しげな竹の器に入った、富山の「立山」。何回か飲んでいるけれど、飲みやすくおいしいお酒だと思う。008

 前菜  くりきんとん 衣かつぎ 根芋と菊の胡麻和え 秋刀魚の小袖寿司 鱧のフリット 銀杏

 紫の萩の花が添えられて、お皿の上には初秋の風が吹いているよう。菊の花は、黄色いものと、紫色をした山形の「もってのほか」。なぜ「もってのほか」と言うか。天皇家の紋が菊だからだそう。思わず二人、「不敬罪だな・・・」と。菊の花の料理は好き。根芋というのは、ずいきの根っこの芋の芯の部分だそうだ。

 揚げ湯葉と炙った鱧のお椀 薄切りの甘酢みょうが 吸い口は青柚子の皮

 お造り 広島の鱸 岡山の蛸 九州のよこわ 黄菊 大葉、わさびなど

 鱸の身がとてもきれい。夏の名残かなあ・・・。

 かますの焼き物 山芋 エリンギ 伏見唐辛子 大根おろし

 冬瓜の冷製すり流し

 しょうががよく効いていてさわやか。浮き実はみじん切りのきゅうり。お湯のみみたいな器に入って、一瞬お茶かと(笑)。

 蓮餅 三つ葉あん わさび

 蓮根の旬は年に二回あるそう。春の蓮根はでんぷんが少なく、しゃきしゃき。秋の蓮根はたっぷりでんぷんを蓄えて、とてもおいしいのだそう。確かに・・・。一人用の土鍋でぐつぐつ言う三つ葉あんに、ほくほく、もっちりした、香ばしい蓮餅。

 湯葉ちりめんの混ぜご飯  きゅうりと茄子の古漬け

009_3   先ほど、お昼だけしかない楽しみ、と書いたのがこれ!デザート御殿盛り

 さゝ木に行きたいと思ったきっかけが、6、7年前に「家庭画報」で紹介されていたこのデザートだった。「御殿盛り」と言う名で紹介してあったと記憶しているから、たぶんそれでよいのだろう。記憶が違ってたらごめんなさい。

その当時は今ほど予約が取れないこともなかったので、すぐに夜に行ってみたけれど、が~ん。夜は御殿盛りはなかったのねぇ・・・。傷心のわたしは二ヵ月後にリヴェンジを果たした(笑)。今でも、夜にも御殿盛りがあればいいのに・・・と思うのだ(笑)。並々ならぬ思い入れに自分でもかなりあきれるな(笑)。でも、ヘタなお菓子屋やフランス料理屋よりもずっとおいしいのだから・・・。さすがさゝ木!

 フルーツ(キウイ・オレンジ・パイナップル)のカルピスゼリーがけ 黒胡麻のプリン かぼちゃのチーズケーキ スイートポテト わらびもち

 よろしければ少しづつ全部どうぞと・・・。はい!そういう心づもりでまかり越してございます。

 とろとろのカルピスゼリーは懐かしい~郷愁の味がするし、スイートポテトはほんのり温かくふわっとバターとお酒が香るし、黒胡麻のプリンはまったりミルキィ。

 かぼちゃのチーズケーキはニューヨーク風で予想外にしっかり濃厚でとても好み。そして特筆すべきはわらび餅で、口に入れたときのとろ~っと舌にまとわりつくような食感は比類なし。溶けた後に残るのは豊かな黒糖の香り・・・。ああ、詩でも一編書けそうだ(笑)。

 010  

 すっかり幸せな気分になり、建仁寺に散歩に行く。デジカメも持っているし、観光だ(笑)。

 ここはほんとにいい。いつも愚にもつかない話、ヴェルサイユと禅寺の塔頭なら絶対わたしは禅寺に住む!と言ってしまうのだが、今日も言ってしまった。ほんとに愚にもつかないな。それだけ禅寺の寺内は魅力的だということだ。

 500円払えば、開放感あふれる空間で、何時間でもぼ~っとしたり本を読んだり、ほんとはだめかもしれないけれどごろごろしたりだってできるのだ。しばし座って、風神雷神のレプリカの話(ちなみに本物は京博に寄託されています。今月30日までなら、京博の常設展で見られるはず)とか、四つ頭の茶会の話とかをする。昔から見たい知りたいと思っていたくせに、今もって放置してあることが多すぎるなと思う。013

 小泉淳作氏の描いた「双龍図」。

 禅寺の法堂の天井に、龍が描かれるようになったのはそう古いことではなく、桃山時代頃からだそう。また、二匹の龍が描かれることはないそうで、「双龍」なのはここ、建仁寺の法堂のみ。

 漆黒に、ほのかな光を含んで浮かび上がる螺鈿のような美しさ。 

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lundi 17 septembre 2007

遠来の客

 Cimg0299 朋あり遠方より来る、亦楽しからずや。東京より、旧友ちはるさん、子ども二人と共に上洛。京阪五条駅で落ち合って、希望により清水寺~南禅寺あたり、お昼は豆水楼でお豆腐という観光客黄金のコース(?)を予定するも、子どもたち、前日までの大阪滞在で体調甚だすぐれず、予定はすべて断念。

 急遽自宅に来てもらうことになり、子どもたちを休ませ、わたしたちはつらつらと茶飲み話。すでに老婆?そうこうしているうちに子どもたちも回復。娘のさくちゃんのためにエンジェルブルーでわたしが選んだ洋服を着せてみて、娘を愛でる。かわいいなあ。ほんとかわいい。よく似合う。わたしって目利き(笑)?ごく小さな頃からわたしによくなついてくれたこの娘ももう4年生。4歳になる息子もよくなつく。二人ともことのほかかわいいねぇ・・。わたしが祖母から受け継いだ甘い甘い砂糖のような気質を遺憾なく発揮(笑)。

 お昼は家できつねうどんを作って食べる。さくちゃんも、かいがいしくお手伝い。ちゃんとできるようになったんだねぇ・・とまたまた目を細め・・(笑)。この娘、この年にして非常に人に気遣いをするので、自分をしんどくしすぎないように、それとなく言っておく。が、伝わってないかも(^^;。

 食後、しばらく休憩し、歩いて行ける東寺に行く。ちはるさんも西本願寺は行ったことがあるが東寺は初めてらしいのでちょうどよかった。秋とは思えぬ、かんかん照りの夏のような午後、三人とも恐ろしく暑さに弱そうな様子なので心配したが、楽しく寺内をそぞろ歩き。

 国宝の大きな仏たちを見て、息子が「すごいね~、すごいね~」を連発する。4歳なりに、何かを感じているようだ。五重の塔の偉容にも何かを感じ取った様子。心の片隅にでも覚えていてくれたらいいな。そして大人になってもう一度同じものを見たときに、その時の感じをうっすらとでも思い出してくれたら最高だ。

 ちょっとバーティー・ウースターのような、けどジーヴスはいない・・みたいな状況の自分にあせったけれど、そう、「友だちはがっかりさせてはいけない」のだ。特に年若い、小さな友だちは。

 楽しい時間は経つのが早い。京都駅でお土産を買って、一行は東京に帰って行った。見えなくなるまで何度も何度も手を振って、エスカレーターを上がって行くのを見ていたら、ちょっとうるうるきた。短い時間だけれど、会えてほんとによかったな。

 夜は、今日の朝イタリアから帰ってきたばかりの弟夫婦が来る。客、ではないが、これまた遠来(笑)。和食が恋しかろうと、父が坂安半月弁当を注文する。ワインは先日勝沼で買ってきた、ルバイヤート甲州樽貯蔵2006を開けようか。これは程よい樽の香りが甲州の苦味にニュアンスを与えるおいしいワインで、お気に入りだ。Photo

Photo_2  ご飯、玉子豆腐とずいきのお吸い物、お造り(いか細造り・まぐろ・鱧、大葉、穂紫蘇など)、出し巻き、鶏肉と万願寺の串焼き・山椒、茄子・冬瓜・もみじ麩の炊き合わせ、鱧照り焼き、酢蓮、八幡巻き、きゅうりと椎茸の胡麻和え、枝豆、鯛の塩焼き、魚の子の煮凝り

 イタリアのおみやげなどをもらいつつ、イタリア話などを聞く。波が高く、青の洞窟には入れなくて残念だったらしいが、旅行を満喫してきた様子で、よかったなと思う。青の洞窟は、地盤沈下となんだっけ?潮位がだんだん上がってきているため、年々見られる日が少なくなってきているのだそう。見たい人は急げ!わたしもまだ行っていない・・・。Photo_3

 ワインのラベル剥がしとワイン記録帳のセットクロワッサンのマグネットオリーブのハンドクリーム。なかなかこじゃれたものを(^^)!Photo_4

 シチリア島の塩乾燥ポルチーニ茸

 出しただけで広がるきのこの香り。今度彼らが遊びに来るときに、ポルチーニのクリームソースのフェットチーネを作ろう。Photo_5

 リモンチュッロ

 美しいレモン色。さわやかなレモンの香り・・・。でもだまされてはいけない。知らずに飲むと、アルコール35%の衝撃ががつ~んと。

 食後酒に、小さなグラスの氷を入れて、ちびちびとやる。おいし~い(^^)!

 わたしのささやかなヴァカンスも残すところあと一日・・・。マンマ・ミーア!!

 *坂安

  京都市下京区七条通大宮東入ル大工町124

  TEL 351―0536 木休

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vendredi 14 septembre 2007

「浮世絵の正しい楽しみ方」

 4日ぶりに仕事に行く。2時から4時までは、職場の教養研修で外勤。「教養研修」とは鹿爪らしい御題であるが、そもそも教養とは何ぞや?高校のときに好きだった先生は、「教養とは、人生の道幅のようなものです。狭い道でも通れないことはないけれど、ゆとりがあった方がずっと通りやすい。教養とはその幅を与えてくれるものです。」と言った。違いない。たしかにその方が生きやすい。自分ならどういうふうに言うだろう?

 考えるに、そうだな、教養とは、面白きこともなき世を面白く生きるための道具みたいなものかなあ・・。「礼儀作法」という意味以前の本義的なsavoir vivreみたいな?ちょっと違うか。皆さんならどう答えますか。教養とは?

 講義のタイトルは「浮世絵の正しい楽しみ方」。お話してくださるのは同志社大学文学部教授の、岸文和先生。

 表題は「浮世絵の正しい楽しみ方」としたけれど、楽しみ方に「正しい」という言葉はそぐわないかもしれませんと、開口一番に先生はおっしゃった。どうなんだろう。正しいか正しくないかではなくて、ちょっと知っておくと楽しみが2倍にも3倍にもなる・・と言うほどに「正しい」ということなのだろう。「教養」と同じなのかも。

 パワーポイントやビデオを使っての目にも楽しい講義。まず最初は、政美(北尾政美)画「和泉屋店頭図」(『東海道名所図会』寛政九年〔1797〕刊を見る。江戸の出入り口にあった、和泉屋という名の絵草紙屋さんの店先の図である。当時は江戸のおみやげとして浮世絵が大人気だったらしい。

 どんな種類の絵があるか、部分部分を拡大して細かく見ていく。わたしが食い付いて、それこそ舐めるように、蟻一匹見逃さないように、細部を見てしまうタイプの絵なので、実に楽しい。店先や往来から街道筋のさんざめきが生き生きと伝わってくるようだ。

 いつの時代も、この世は憂き世に違いはないだろうけれど、今に生きる自分たちと同じように、江戸時代に生きた市井の人々もちょっとした楽しみを見つけて日々暮らしていたのだなあ、と思うとなんだか安心する、と言うか、うれしくなるのだ、いつも。

 美人画に役者絵、名所絵に相撲絵・・。美人画は武士らしき男性が、名所絵は子どもを背負った人が、じっと見ている。こんなふうに、役者絵は女性、武者絵は子ども、と絵によってそれぞれカスタマーが違っていたらしい。

 絵が書かれた時代と、絵に描かれた浮世絵の画面から、おそらくこの作品だろうと、先生が調べられた、「絵画中の作品」を見せてもらった。

 まず美人画について。。用途はいろいろとあったらしい。女性のためのスタイルブックとして。市井の美人のブロマイドとして。遊里の広告・宣伝として。おもしろいのは、人相占いとして、というもの。

 市井の美人(実在の人物)を描いた美人画は大人気で、実際にその人を見に行く人が続出。グッズやなんかも発売されていたらしい。風紀が乱れるといった理由で、ついに幕府から、市井の美人を描いてはいけない。絵に名前を入れてはいけないと通達が出たらしい。そこで、判じ絵としての美人画が登場する。

 しばらく判じ絵を楽しんだ。Photo

 歌川重宣 「いろは四十八字はんじもの」Photo_2

 これは何と読むでしょう?

 東海道五十三次の宿場の一つです。Photo_3

 判じ絵の文法。クリックして見てみてください。Utamaro063

 美人画においては、市井の美人の名前を書けないので、名前を判じ絵で表した。この読み方は?

 1・旭屋後家(あさひやごけ) 2・富本豊雛(とみもととよひな) 3・扇屋花扇(おうぎやかせん)

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判じ絵にはまりそうな人は、この本を。わたしも読みました。

 『江戸の判じ絵―これを判じてごろうじろ』 岩崎均史/著 小学館 2004年

 役者絵の話では、団十郎が海老蔵だった、ごく若いころの「暫」のビデオ、中村仲蔵の話では、『仮名手本忠臣蔵』の五段目、「山崎街道」のビデオを見てみる。

 海老蔵が、芸について、暫は、立派ななりをしているけど、まだ前髪もあるし、子どもなんです。「坊に下せぇ、手ェ手ェ(子どもがものを欲しがるときに手を差し出す動作)しやす」なんてセリフはまさしく子どもそのままで、子どもの心で演じないとできないんです・・といったようなことを語っていた。

役者絵は若い女性がきゃあきゃあと言いながら見たものでもあるが、役者のものまねをするためのテキストブックとしても作られていたというのが笑えた。町の人がこれを見ながら練習してどこかで発表するんだ、と思ったらおかしくなる。

 もう一つ、名所絵についてのお話もあるはずだったのに、時間切れで打ち切りに・・・。残念!!

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mardi 11 septembre 2007

風林火山(2) 一升瓶

 動きたくな~い、とも言ってられないので、電話をかけ、すっかりおなじみのタクシー、O部さんに来てもらう。塩山にある、武田氏の菩提寺、恵林寺(えりんじ)に向かう。

 途中、父にぶどうを送るため、ぶどう園に寄ってもらうことにする。051

 連れて来てもらったのは、勝沼園というところ。葉陰涼しいぶどう棚の下、たわわに実るぶどうたち。見上げれば、日に透かされて実の一つ一つが半透明につやつやと輝く様子は本当に美しく、絵になる光景だ。写真は「甲斐路」という品種。しゃきしゃきとした固めの果肉で、ちょっと緑のぶどうのような青い香りがおいしい。わたしが好きなのは黒いぶどうよりも緑のぶどう。皆さんはどちらですか。

 さて、勝沼園。着くなり椅子を勧められ、さあ、ぶどうを食べなさい!と主の大歓迎(笑)。実に気前よく、いろいろな種類のぶどうが出てくる。試食用に切ってくれる房と言っても、かなり大きく、食べ切れないほどの量。巨峰、デラウェア、りゅうほう、イタリアの細長い形の緑のぶどう、、ロザリオビアンコなどなど。わたしが一番気に入ったのは、「りゅうほう」という名の緑のぶどう。053_3

 「ワインも飲んで行きな。樽から出したばかりだよ。晩酌用だけど。」と主が奥から持って来られたのはなんと一升瓶(笑)!この地の人にとってワインは日本酒 みたいなものだから、一升瓶のワインもある。一度飲んでみたかったんだ~(笑)。牛奥というのはところにあるワイナリーの地酒(?)かな。グラスなんて使わない。ふつうのコップで、コップ酒なみなみ・・・(笑)。少しづつ飲んでいると、「一気に飲みなよ。もっとたくさん口に含んで、ごくっとやったときに鼻から抜ける香りがワインはおいしいんだよ」と言われたのでそのとおりにしてみると、なるほどおいしい!よく冷えたワインが口に涼しく、さわやかな酸味が心地よい。飲んだ後に返ってくる香りが確かによくて、甲州独特のほのかな苦味が余韻を残す。これも昔ながらの甲州なのだろうな。

 ぶどう棚の美しさに喜んで写真を撮っていると、「ぶどうやワインは写真を撮るもんじゃないよ。食べるもんだよ。」とさらにぶどうが出て、ワインがなみなみと注がれる。う~ん・・・。小豆と二人、コップ酒2杯づつくらい(笑)?「京都の女性はすごいねぇ・・」とか言われたけどね(笑)。肝機能絶好調!

 食べ切れなかったぶどうはお持ち帰りに。ぶどうのお買い物も済ませて、さあ出発。ありがとうございました(^^)。

 酔っ払い二人、ちゃんと見学できるのだろうか、恵林寺。お屋形様の怒りにふれるんじゃないだろうか・・・(^^;。

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風林火山(1) 再びの勝沼

 11日から13日の日程で、昨年に続いて、小豆と共に再び山梨へ2泊3日の旅をする。昨年は勝沼のみの訪問で(勝沼はぶどうの国(1)~(7))、甲府には行けなかったので、今年は甲府メインの「お屋形様」をめぐる旅(笑)。いえ、決して大河ドラマ連動企画ではございません。

 とはいえ、せっかくなので行きは勝沼で途中下車。新宿から高速バスに乗って2時間ほどで、もうそこはぶどうの国・・・。天気は曇り。クマゼミではなくアブラゼミのみ~んみ~んという鳴き声が、ここは関東なのだと感じさせる。

 お昼ごはんまでには少し時間があるので、昨年訪ねなかったワイナリーに行くことにする。高速バスのバス停は、こんなところで降ろされていったいどうするの??というところなのだけれど、今年は慌てず、タクシーを呼び、待つこと数分。車に乗り込むとなんとまあ!!昨年、何度もお世話になった運転手さんだったのだ。びっくり。占いによると、今年のわたしは、再会・再開の運気であるらしいと以前にも書いたけれど、なんて当たる占いなのだ。もっとじっくり読んでおけばよかったな。

013_2

 訪ねたのは丸藤葡萄酒。「ルバイヤート」という銘柄のワインを造っているワイナリーだ。ここの甲州樽貯蔵が、昨年のぶどうの丘での試飲でとても気に入ったのだが、未訪だった。「ルバイヤート」という名前は、オマル=ハイヤームの「ルバイヤート」から。エキゾティックな響き。

019_2  薄暗いセラーには、古いワインのびんがぎっしりと並んでいる。壁はほの暗い明かりを受けてなぜかきらきら輝いている。これは、長年セラーとして使用するうちに、ワインの中の酒石酸が結晶したものだそう。後でお話をうかがったところによると、この古いワインたちは単独で出されることはなく、「○周年記念」などの特別なキュヴェを造るときにブレンドされるのだとか。長い時を経て、どんなに変化しているのだろうか。それだけで飲んでみたいような気がする。

 さて試飲。ルバイヤート甲州 シュール・リー2006ルバイヤート甲州樽貯蔵2006ルバイヤート50周年記念。ヴィンテージが新しくなっている。やはり昨年と同じく樽貯蔵はおいしいと思う。

 黄色いラベルのスタンダードラインのルバイヤート。一口目には酸を強く感じる。説明によると、これが昔ながらの甲州で、お年寄りなどは今でもこういう甲州でないと物足りないと言って、こちらを好まれるのだそう。

 甘口の甲州は、発酵をコントロールして造るのだとか。

 甘口を2種。Rubaiyat Koshu R 1996CHARIOT D'OR 1987。両方ともおいしいけれど、特に後者、シャリオ・ドールは、20年の歳月を経て、単に甘いだけではなく、甘みに複雑なこくと厚みが加わっている。おいしいデザートワインになっていると思う。

 勝沼のワイナリーを訪ねて思うのは、どこもほとんどが小さなワイナリーであるということ。日本酒なら、小さな造り酒屋?でもどこも同じ甲州という品種のぶどうを使いながら、少しづつ個性の違ったいいワインを造っておられるから、一軒一軒訪ねて、お話を伺いながら試飲をさせてもらうのは本当に楽しい。

 ほどよい時間になったので、勝沼醸造の直営の、レストラン風へ歩いて行く。今年はここで、ワインを飲みながらの贅沢なランチだ。

 こちらのスペシャリテは、シェフがワゴンでサーヴィスしてくれる、甲州ビーフのローストビーフ!とても楽しみ(^^)。

 ワインはもちろんグラスでいろいろ楽しめる勝沼醸造のものを。一杯目は、アルガブランカイセハラ2006。やはりイセハラは、スタンダードな甲州とは一線を隔す、と言うか、甲州であって甲州でないような不思議なワイン。果実味が濃いのかなあ。奥行きがある感じ。

 かじきのグリル野菜のコンソメと続き、040_2

 ローストビーフ。ワゴンで塊のお肉がやって来て、好みの分量を聞いてシェフが切り分けて計ってくれる。端っこ(新しい塊の一番外側のよく焼けた部分)はサーヴィスで切って出してくれるが、これがまた塩胡椒が効いて、焼き目が香ばしくておいしく、ワインはもちろん、ビールでも合いそうな感じ。

 肝心のお肉は霜降りのサーロイン赤身のもも。どちらも美しいピンク色に焼き上がっている。サーロインは脂の旨み、ももは肉の旨み。どちらも香りも味もよくとてもおいしい。薬味は粒胡椒入りの塩、ホースラディッシュ、わさび、しょうゆ、少し甘めの焼き豚風のたれ、と、いろいろ用意してあったけれど、シンプルに塩で食べるのがベストだと思う。

 ワインは、アルガーノモンテ 2005。きれいなルビー色、甘い香りだけれど甘くない、マスカットベリーAだ。

 バゲット 白い二連の丸パン バター

 デザート ぶどうのソルベ 洋梨のソルベ ぶどうのジュレ ビスキュイ・ア・ラ・キュイエール フルーツ(マンゴー、キウイ、パイナップル、パパイヤなど)046

 デザートワインに、アルガブランカドース。美しい蜂蜜色、甘い香りにとろけるような甘み。食後の極上の一口・・・。

 コーヒー

 遅い昼食、ほどよい酔い加減。ああもう、動きたくない~(笑)。

 旅はまだ始まったばかり。

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dimanche 09 septembre 2007

重陽の節句

Cimg0063  ぼんやりとカレンダーを見ていると、重陽の節句であることを思い出して、菊の花など買ってみる。菊のおひたしを作って、菊酒でも飲もうかと思って仕事帰りに買い物に行くけれど、どうしたわけかお刺身のツマ用の小菊すらどこにも売っていない。3軒スーパー回っても今日はなかった。不思議・・・。菊料理というと、山形の「晩菊」という菊のお漬物はおいしかったなあ。

 菊を愛でながら思い出すのは『菊花の契り』。子どもの頃、少年少女古典名作シリーズかなんかで読んだときは、単にいいお話。雨月物語の中でも特に好きだった。大人になってから読むと、なんとまあ切ない恋愛物語であることか。

 弟夫婦が、「これ出しといて」とたっぷりの生ごみを持ってやってきた。そして彼らは南イタリアへ・・・。シチリア、タオルミーナ、カプリ島、ナポリ。いいなあ・・。

 わたしも一週間ほど(ほぼ)ヴァカンスです。

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samedi 08 septembre 2007

真夜中の特訓

 真夜中の特訓!って、別にビリーのキャンプに入隊したわけではなく、写真の特訓です。

 シャンパーニュ教室が終わってから、かもめさんとワインバーへごはんを食べに行く。ボトルやお料理の写真を撮ってみようっと。そう言うと、皆さんあそこは暗いから難しいよ、とおっしゃる。だからこそ!大リーガー養成ギプスのようなものですかね(笑)。それにしてもああ、カメラの難しいこと・・・。不慣れなのでコントロール能わず。「脇を締めて!」「まずピントを合わしてがまんする!」「このモードはこのボタンですよ」「フラッシュ消せと言っているのに(怒)!」皆様方から教えを賜り、なんとか撮ってみた写真をなんとかアップしてみよう。

 最初は2階で、サヴニエール ロッシュ・オー・モワンヌ 1994.好きなワインなので何回でも飲んでいるもの。かもめさんは海草(ヨード)とか、寒天とか言うけれど、そうかなあ。寒天炊く匂いなんて忘れたよ~。 Cimg0033

Cimg0035_2 鴨のぎょうざ

 田舎風テリーヌ

Cimg0044

 ラ・ヴィオレット 2002

 おいしいメルローです。Cimg0048   

 フラッシュなしではこんな感じに。

 鱈のトマトクリームソース。ソースがおいしかったのでパンをもらってきれいに食べる。

かもめさんは、ニコラ・ポテルのヴォルネイ 2004を飲んでいた。少し飲ませてもらってびっくり。初めてワインに感じたお茶の香り。紅茶ではなくて、非発酵の白茶とか青茶とかの中国茶の感じ。O氏は、2004に共通する青っぽさをそう感じるのではないかと。Cimg0052

 子羊の煮込み じゃがいもと白いんげんCimg0051

 シャトー・ディッサン 2004。う~ん、金ラベル嫌い。字が読めな~い。Cimg0057

 

 新メニューのクロックムッシュ。プチメックの食パンで、中身はプロシュートとグリュイエール。最後にちょっとつまみたいこういうもの。

 そうこうするうちにやっぱりPICARLE師匠がお越しになって・・・。Cimg0060_4

 ジャン・フィリップ・フィシェ ムルソー 2004を一杯ごちそうになる。おいしかったです(^^)。

 ちょっと画像を明るくしてみた。

 1000万画素のこのデジカメ、性能はよいみたいですが・・・。こういうのを何て言うんだっけ?猫に小判?豚に真珠?宝の持ち腐れ??全部やん!!

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シャンパーニュ教室

 夕方、退勤の時間を狙ったようにどしゃぶりの雨・・・。スカートのすそと足元を濡らしながらも、好きな書き手さんにサインをしてもらってすっかりうれしくなっているわたしは、そのままオフィス・ド・ワイングロッサリーへ・・・。

 今日はシャンパーニュ教室の第一回目の日。とても人気があったようで、わたしもキャンセルが出たから参加できた。かもめさんの到着を待って、初めてお会いするごうやんさんにもごあいさつ。今後ともよろしくお願いいたします。

 先だっての試飲会とは違って、今日は少人数の着席形式で行われるもよう。各席には、エヴィアンのボトルも用意してあって、前にはスクリーンやホワイトボード。すっかり講義のような雰囲気・・・。ついて行けるのか??講師はもちろん、かっこいいまさきこさん。Cimg0028_5

 実は今日が先日買ったデジカメを初めて外で使ってみる日。何枚か撮ってはみたけれど、勝手がわからなくて四苦八苦。ブログにアップして見るとケータイで撮ったのとあんまり変わらないのが笑える。

 さて講義。最初はパワーポイントやホワイトボードを使っての、シャンパーニュの地形、地区、データや製造工程、そして今日のテーマとなっているシャンパーニュメーカーの業態、つまりNM,CM,RMといったことについて詳しい説明を聞く。Cimg0029

 そして試飲はなんとブラインド!4種類のシャンパーニュを飲んで、コメントを書き、最終的にNMかRMかを判定するもの。おもしろかったのは、一度目の試飲から少し間を置いて、配られた割り箸でかき混ぜて炭酸を抜いてから二度目の試飲をしたこと。

 以下はブラインドでのわたしのコメント。

  薄めの色、すっきりした香り(青りんご系)?爽やか。ぶどうはシャルドネ(ブラン・ド・ブランかも?) 時間がたつと甘~い香りになる。炭酸抜けてもおいしい。NM??

 B 色はAと同じくらい。香りはちょっとひねてる?泡は繊細。NM。

  A,Bに比べて色は少し濃い。くせのある香り。しっかり、こく。泡は強め。独特。イースト、発酵?これはRMに違いなさそう。

 D また色は薄い。香りも薄め。すっきり酸味。炭酸が抜けた後はさらに薄い。NM。

 正解は、ペルトワ・モリゼ グランレゼルヴ ブリュット NV ブラン・ド・ブラン。CH100%

 ヴーヴ・クリコ ポンサルダン ブリュットNV。PN56% CH28% PM16%

 ルネ・ジョフロワ キュヴェ エクスプレッション NV。ブリュットゼロ。PM50% PN10% CH40%。ピノムニエが多いからこんなに特徴があるのかなあ。よくわからない。

 Dモエ・エ・シャンドン ブリュットアンペリアル NV。PN30~40% PM 30~40% CH20~30%。

 温度を上げて、その上炭酸を抜いて飲むと、そのものの味がよくわかる。一番好みだったのは、Aのペルトワ・モリゼ。同じNMでもクリコ未亡人とモエでは、クリコ未亡人の方がずっとおいしかった。

 とても興味深い体験だった。シャンパーニュはおいしいし、何も知らなくても楽しめるけれど、こうして基礎的なことを教えてもらえば、楽しみの幅が広がるのでとてもよいと思う。楽しませていただきました(^^)。

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jeudi 06 septembre 2007

SEKAIYA

 夕方、WGにてかもめさんといっしょに飲むワインのお買い物。その後、軽くご飯を食べに、SEKAIYAに行く。

 置いてあるワインはビオディナミのものがほとんど。ビオと言うと、ちょっとおもしろかったあのワイン(笑)なのだけど、リスト見てもそれはなし。Tさんに教えてもらって以来、わたしも好きになったマルク・テンペのワインがあるのを見つけて、そればかり飲む。

 一杯目は、マルク・テンペ リースリング ツェレンベルグ 2004。オイリーな香りもあまり感じず、どちらかと言うとフルーティーな香りが広がる。飲みやすいリースリング。

 お料理は、イタリアンと炭火焼き系かな。

 つきだしは、レンコンと野菜のマリネ

 かぼちゃのオレンジヴァニラ風味。さつまいもをかぼちゃに置き換えたようなおもしろい味。ちょっと作ってみようかなと思う。子羊のピリ辛自家製サルシッチャ。しっかりした味で赤ワインでもいけそう。子芋の唐揚げスパイス風味。クミン風味のあん(ソース?)がかかっている。

 ワインはマルク・テンペ ローズ・ソヴァージュ NVをボトルで。ピノノワール100%.のロゼ。「野生の薔薇」という名前も、。ラベルも美しい。色もきれいな透明感あふれる薔薇色。一口飲んでみると、ちょっと甘み勝ち。もう少し冷やしてくださいとお願いして、きんと冷やして飲むとなかなかおいしい。とても飲みやすく女子好みかと思う。ただし一本を通しで飲むワインではなかったかもしれない。よく冷やして一杯目に最適なような気も。

 たこの炭火焼き(野菜)うずら胸肉の炭火焼(黒七味)鴨胸肉のスモークとオレンジのサラダトマトと水牛のモッツァレラチーズスパゲティ。自家製フォカッチャ。どのお皿もはずれなくおいしかった。

 いろんな話をしたけれど・・・。この世の片隅に、「自分の居場所がある」って感じられるということはほんとに大事なこと。世界中の人が皆幸せに・・・なんて言葉にはかえってうさんくささを感じて「ありえねぇ!」と思うわたしだけれど、自分の周りの親しい人だけは、大きな不幸に遭遇せず、安楽に、機嫌よくこの憂き世を過ごしていってほしいと思う。愛する人の安楽が脅かされるとき、わたしは夜叉にでも阿修羅にでもなるだろう。・・・酔っ払いの血迷いごとですかね(笑)。

 *SEKAIYA

  京都市中京区錦小路室町東入る占出山町301―1

  TEL 257-3447 日休

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mercredi 05 septembre 2007

近頃の生協は・・・

 同志社大学で行われた京都図書館大会に出席する。午前は昭和女子大学の大串夏身先生の基調講演。午後からは、報告が4件。関西館の方と福井県立図書館の方からは、レファレンス協同データベースについての報告。三重大学学術情報部の方と山城高校の学校図書館の方からは、パスファインダーについての報告。

 質問→回答プロセス→回答、というレファレンスの一連の流れの中で、回答そのものよりも回答プロセスが重要なのは、わたしたち、調べ手としての司書であり、その過程を利用者に詳らかにすることはこれまでさほど重視されてこなかったし、またその要求も多くはなかったように思う。

 しかしこれからはおそらくその過程そのものを見せることが有用であると判断され、ますます重要になってくるのだろう。パスファインダー=過程というわけではないが、過程の一部を示すもの、あるいはその個々の過程をある程度まで普遍化させたものと言えはしないだろうか。

 お昼ごはんは生協食堂で。ずいぶん長い間、学食というところに来たことはないけれど、わたしの学生のときとはすっかり様変わりしているようだ。食券制であったものが、カフェテリア式になっている。わたしの卒業した学校でもそうなのかな。体育会系の男子学生に埋もれて半チャンラーメンの列に並んでいたのが懐かしい。

 並んで選んで清算して。レシートにはなんとカロリー表示まで。痛恨の718キロカロリー!!清算する前にカロリー教えてくれい!チキン南蛮揚げ、ごぼうナッツサラダ、スティックサラダ、SSサイズのごはん。

 教室の隣のラウンジにはサンフランシスコ・コーヒーというこじゃれたシアトル系(?)カフェが・・・。ホットのアメリカーノを飲んだが、ここのコーヒーはおいしいことを発見。ううむ。こじゃれているのは同志社だからなのか??Photo

 パスファインダー、特に小・中・高・大・学校図書館の現場で花盛りかも。と言うか、情報リテラシー教育にさらに重きが置かれる場において盛んだねぇ。確かに作っておけばこちらも楽だしまさにWIN-WINの関係か?とかなんとか言いつつ、無事会も終わったのでPAPA JOHN'Sにて旧友二人とお茶。わたしはフレンチヴァニラチーズケーキアイスコーヒー。パパジョンのチーズケーキは、松之助のと並んで好みのもの。

 小一時間、しゃべる~しゃべる~俺~た~ち~♪。わたしがいかに好みのわかりやすい人であるかについて思い切り笑われる。旧友とは恐ろしいものだ。

Photo_2

 マダムUからの香港土産、香港では定番の「奶茶(ないちゃ)」。ミルクティーだ。甘く濃くて、おいしい。

 夜は一ヶ月ぶりのピラティス。厳しすぎ。

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lundi 03 septembre 2007

食べ物の来歴

 草木も眠る丑三つ時・・・。またエアコンがひとりでについた。ほっておけばまた消えるだろうとしばし放置していたがなかなか消えない。めんどうくさいけれど起きて見てみるかと思った矢先に消えたのでまた眠った。2時間後、目が覚めるとまた知らない間についていたようで、部屋が異常に寒くなっている。仕方がないので戸袋をはずし、本体を見てみるが、大元のスイッチもコンセントもない。どうしたものかと思っているとまた消えたのでベッドに戻る。

 体が冷えて、朝起きたときには喉が痛く、風邪をひいてしまったようだ。連日のことでたまらないので、電気屋さんに来てもらったが、「そんな現象は聞いたことがない。気持ち悪いなあ。」と言う。エアコンは古くてちょっと変わった型のもので、スイッチやコンセントが本体近くにないようだった。ようやく遠く離れた玄関にある配電盤の中に大元のスイッチがあることを見つけてくれて、電源を切ってもらった。これで夜中に勝手にスイッチが入ることはなくなるだろうけれど、やっぱり原因は謎のままなのである。

51kt2b1pbpl__aa240_  『世界屠畜紀行』 内澤旬子/著 解放出版社 2007年

 食べることは生きることであり、またそれは他者の命を奪うことである。それを「罪」と言うなら、その宿命とも言える「罪」は、厳格なジャイナ教徒であっても免れることはできないだろう。

 魚一匹満足に捌けず、鶏一羽捌いたことのないわたしに言う資格はないかもしれない。でもこのことをわたしは常に忘れずにいたいと思っているし、人は皆それを忘れるべきではないと思っているのだけれど、それから目をそらし、隠蔽し、見せないようにしている社会の風潮や教育のあり方などを見るにつけ、これは由々しきこと・・・との思いを強くするのである。

 そういう風潮の中にあって、日本と世界の屠畜の現場や事情をイラストを交えて詳細にレポートしたこの本は貴重である。職場の選書でも、「類書なし」で即決「買い」である。

 食材に感謝を!

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dimanche 02 septembre 2007

一ヶ月熟成

Photo  Tさんよりいただいた、特注品のフルール・ド・マキ1ヶ月熟成。熟成させてないのもおいしいけれど、熟成させるともっとおいしい。ハーブの爽やかさはそのままに、風味が丸~くなって、とろんと柔らかく口当たりもよくなる。Photo_2 さすがに手間ひまかかっています。Tさんありがとう(^^)。

 シメイ・レッド。ベルギーの由緒正しきトラピストビール。ブラウン・ビールというのかな?色が濃くて、適度なこくと旨みがおいしい。

 酔うかどうかは事前の体調と関係なく、飲んでみるまでわからない。どうやら今日は酔う日のようで、これ1本(330ml)足らずでかなりふらふら(@_@;)。ひ~。

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二度あることは

 三度ある!

 午前2時。寒くて目が覚めると、エアコンが勝手についていた・・・。雷は鳴っていない。しばらくすると勝手に消えた。ほんとに気持ち悪いなあ。昨日、弟が来て調べてくれたが、よくわからなかったらしい。こんなエアコンいらないよ~。

 外は強い雨。これから出勤です。

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samedi 01 septembre 2007

南仏の風/ファム・ファタール

Photo  ”食材王”Fさんより、「じゃがポックル」とエルブ・ド・プロヴァンスをいただく。

 この北海道みやげのじゃがポックル、最近は人気が高くて、なかなか買えないらしい。わたしも一度食べてみたかったのだ~。見た目はほんとに縦に切ったじゃがいも。軽くかりかりに揚がっていて、味付けは塩だけ。自然な芋風味(笑)と歯ざわりが小気味よくて、止まらなくなりそうで危険かも。

 このエルブ・ド・プロヴァンスは本当に香りがよい。茄子を縦に切ってオリーブオイルで焼いて塩とエルブ・ド・プロヴァンスを振って、早速いただいてみた。おお~。ただの焼き茄子から南仏の風が吹く~(笑)。

 昼間、弟夫婦が来ていたらしく、トモちゃんからの神戸みやげをいただく。イグレック・プリュスのいちごのミルクジャムだ。ミルクジャムはトーストしない食パンに塗るのがおいしいと思う。それにしてもトモちゃんはいい子だ。こんな子と結婚したらほんとに幸せだ。わたしが嫁にもらえばよかったよ(ん??)。

 おいしいものを本当にありがとうございました<(_ _)>。

Photo_2

 『ラスト・イニング』 あさのあつこ/著 角川書店 2007年

 引き込まれ、一気に読了。『バッテリー』の瑞垣くんの物語。

 あさのあつこさんは、野球を題材にして、ファム・ファタールの物語を書いたのだと思う。『バッテリー』に続く、あるいは外伝的な、この物語を読んでそれを確信したような感じ。

 出会ってしまったら・・・。何もかもを捨てても、何かを犠牲にしても、逃げ、かわし、抗いつつも溶け合い、翻弄され・・・。ファム・ファタールとは全身全霊で向き合わねばならない「何か」である。ぞくぞくします。

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