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vendredi 03 août 2007

『フィラデルフィア美術館展-印象派と20世紀の美術』

Photo_5

 土曜日のお昼間、京都市美術館でやっている、『フィラデルフィア美術館展―印象派と20世紀の美術』を見に行く。う~ん、印象派か・・・。ちらしやポスターになっているのはルノワール・・・。なぜ、う~ん、なのかと言うと、近年ジャポニスム関連を除いては、どうも印象派の絵画のよさがわからなくなっているのだ。

 しかしながら行けば必ずちょっと面白い絵や気になる絵に何枚かは出会えるのが展覧会のよいところだ。

 「2章 印象派とポスト印象派―光から造形へ」から、1点。Photo_6  

 ホアキン・ソリョーリャ 『幼い両生類たち』 1903年

 海辺で遊ぶ二人の子ども(隣りで絵を見ていた老夫婦によれば「ぼん」)の、日に焼けた背中に反射する強い光の表現がリアルで素晴らしく、ぱっと目をひかれる。真夏に見るのにふさわしい絵だ。

 「3章 キュビスムとエコール・ド・パリ―20世紀美術の展開」から、2点 Photo_7

 フェルナン・レジェ 『生き生きした風景』 1924年  

 直線的な表現が、カッサンドルのポスターを思い起こさせる。制作年が1924年ということは、やはりアール・デコの流れに沿った作品なのだろうか。

 ワシリー・カンディンスキー 『円の中の円』 1923年

 もともと好きな画家。色彩と図形が目に心地よいので。

 「4章 シュルレアリスムと夢―不可視の光景」  

 1章として割いてあるのに作品は4点のみ。でもその中の1点が、ルネ・マグリットの作品だったのはよかった。Photo_8

  ルネ・マグリット 『六大元素』 1929年

 このシリーズも何点かあったかも?炎、裸婦、森、建物、雲、鉛の鈴のついたカーテン、という六大元素。どれもマグリットの作品に頻繁に登場するモチーフだ。

 アメリカの美術館だけあって、やっぱり面白かったのが、「5章 アメリカ美術―大衆と個のイメージ」で、その中から4点。Stettheimer_000

 フローリン・ステットハイマー 『ベンデルの春のセール』 1921年

 これが面白いの(笑)。タイトルのとおり、洋服屋さんのバーゲン会場の様子を描いた絵。カラフルでポップな色彩が、バーゲン会場の活気とざわめき、喧騒を目で感じさせる。

 ダイブしてワゴンの商品をつかむグリーンの服のご婦人、商品をいっぱい手にして困り顔のご婦人、やれやれとでも言いたげなしかめっつらの紳士、階段からショールを落としかけて、それを拾おうとして自分も落ちかけてるご婦人・・・。面白くてつい細部まで見てしまう。Photo_9

 ドロテア・タニング 『誕生日』 1942年

 一転して不気味な絵・・・。この画家はマックス・エルンストの妻らしい。裸の上半身に紫の上着をはおった女性。スカートの上に巻きつけた木の枝のようなものは、よく見れば無数の裸の女性の形をしている。この女性は過剰な女性性の鎧を身にまとっているのだろうか。足元には魔物のような動物。奥には無限に続く開きかけのドア・・・。題名は『誕生日』。考えても意味が取れなくてとても不気味。

 アンドリュー・ワイエス 『競売』 1943年

 あまり展覧会などには行かないのだけれど、アメリカン・リアリズムもいいかも。機会があればまとめて見てみたい。 Dcah5a0rxca78wdnjcamzdom7ca2x8x4rca

 ジョージア・オキーフ 『ピンクの地の上の2本のカラ・リリー』 1928年

 最近そういえばあまり見ることのなかった、ジョージア・オキーフの作品。少々グロテスクさすら感じさせる巨大な花の絵は、昔、フェミニズムとからめてよく取り上げられていたかもしれない。

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Commentaires

「フィラデルフィア美術館展」、展示リストからみると見応えのある作品が来てる様に思えます。よくこんなけ出したなぁと思っています。見に行くのが楽しみです。

20世紀のアメリカ美術、およびアメリカに集まった画家達の作品群、面白いですね。
国家の力が強くなって行く時代に生まれる文化独特の勢いと、その力に反発する様な表現。
色んな形態があって、見ていてあきません。

また感想をブログに書きますので、よろしく。


Rédigé par: 好日 | le dimanche 05 août 2007 à 00:18

好日さんも行かれますか。
アメリカンアートがやはり一番おもしろく感じました。食べ物で言うならば、「地のもん」という感じでしょうか・・・(笑)。

Rédigé par: はたこ | le dimanche 05 août 2007 à 22:54

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