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vendredi 31 août 2007

幽霊屋敷の女

 あっけなく8月も終わって、明日からは9月。夏の終わりのト短調・・・。

 明日からはしばらく研修だ会議だといろいろあるので、日々出勤する場所を間違えないようにしないと(笑)。中旬は、夏休みを二日取ったとは言え、今年は勤務ローテーションの都合で期せずしてヴァカンスめいてる。そして下旬はシステム入れ替えのため10日の臨時休館で、これまた大変だわ。それが終わると今度はいよいよ大詰めに向かって走り出すのね。先行き不透明。ため息出ちゃう・・・。

 閑話休題。

 わたしの寝ている部屋にはこの夏、一度もエアコンのスイッチを入れなかった。リモコンにもスイッチにも一切さわらなかった。

 それなのに夜中に2回もひとりでにスイッチが入った。

 一回目は8月23日午前5時。突然の「ごおおおおおお」という音に驚いて目が覚めた。何だろうと思って見回すとエアコンがついている。

 ???スイッチ入れてないし、タイマーもセットしてないしリモコンの上にも物が乗ったりしていない。もちろん誰もいない・・・。

 何だ何だと、エアコンのすぐ下に行って見てみると確かにインジケータも点滅している。

 かちっかちかちかち。がっがっがっ、ごご、ごご~~~。

 すごい。何か生きてるみたい・・・。しばらくすると止まったのでまたベッドに入った。するとまた、ごお~~~~。おかしい。

 「あ゛~~~~」とか思いつつ、また起きてエアコンを凝視してしばし観察していたが、何なのだこれは??

 霊がいると、しばしば電気製品に異常が起こると言うが、これがそれなのだろうか。もしそうならいつからこの家に住み始めたのだ。下ヨシ子師に来てもらわないといけないのだろうか。怖がりの人だったらきっともう泣いているぞ。かわたれ時の部屋の薄暗がりでエアコンを見詰めて考える。

 同じ異変が起こったのは今日(31日)の午前1時頃。隣の部屋で本を読んでいると、またまた、「かちかちかち、ごご~~」。またか!

 もう今度は無視しておいた。相手にしてはいけないのだ。隣の部屋に誰がいようが、エアコンに物の怪が憑いていようが。

 皆さんはこんな経験ありますか?なぜこんなことが起こるのでしょう?

 一回目のときは激しく雷が鳴っていたのでその影響?電磁波?とも思ったけれど、そうだったら家中のエアコンや電気製品のスイッチも入るはず・・。

 どなたか解明してください。わたしを納得させてください・・・。

 今日もスイッチ入るかも。いやだ。

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jeudi 30 août 2007

ブション・カイエンヌ

 絵を見た後は、ブション・カイエンヌでお昼ごはんを食べる。1600円だけれど、きちっと3皿構成で、前菜もメインも選べるというのはちょっと驚き。

 新しょうがの冷製スープ

 しょうがのスープなんてちょっと珍しいなと思って選んだ。ポタージュなのにぴりっとしたしょうがの風味と刺激がよく効いている。しょうが好きにお勧め。

 子羊のフレッシュトマト煮込み  麦 ししとう バジルのオイル

 そんなにトマトは目立たず。少しのカレー風味を付けて煮込まれた羊は中までしっかり味が染みていてとても柔らかくておいしい。

 ウフ・ア・ラ・ネージュ

 由緒正しきビストロのデザート(笑)?あまり好きではないお菓子ながら、メレンゲもかけられたキャラメルも、ソース・アングレーズの海も、しっかり甘いのがよかった。

 エスプレッソ

 バゲット バター

 ほかに前菜は本日のタルト(今日のはチーズとベーコン)、あじのマリネ、メインは鯛のブレゼ(?)、豚バラの何か(?)があったよう。

 1600円でこれだけ出せるなんてすごい。あんまりよくわからない言葉は使いたくないけど、こういうのをコストパフォーマンスと言うのでしょうかね?

 *ブション・カイエンヌ

  京都市左京区東大路通仁王門下ル北門前町499

  TEL 771-3340 月・第二日休 

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mercredi 29 août 2007

二つの展覧会、三つの朝顔

 今日はちょっと贅沢に・・・ではなく会期がもうそろそろ終わるので、二つの展覧会に行ってきた。ほんとの贅沢は、一日に一つのことしかしないこと。作家の角田光代さんが、こんな主旨のことを前に言っていた。「本当にきちんと何かをやろうとすれば、一日一つしか予定を入れてはだめなんです。」わたしもそのとおりだと思う。でもそうもできないのが現実ってやつで・・・(^^;。Photo_2

 「京都市美術館コレクション展 第二期  咲きそめる時

 ちらしに使われている青い地に美しい花と鳥の刺繍の模様は、皆川月華の「社交服 薫園遊禽之図」。ちらしの美しさにひかれてわたしはこの展覧会に行こうと思った。

 展覧会は「初める」と「染める」をキーワードに、「咲き初める花の描写と、染めによる表現を併せて展示」したもの。

 冒頭の解説文にはっとする。染色は多くの場合、防染、つまり染まらないようにマスキングすることが表現の基本を成している。「最終的な色とかたちを求めるために、周到に手順を整えながら、染まらないように、という否定を繰り返して表現は完成に向います。」「否定を繰り返す計画性」。

 染める部分と染めない部分を厳格に峻別し、計画的に否定を繰り返すことによって事物を明確に浮き上がらせるのが染めなのか。なるほど。否定を繰り返すこの手法、峻別が甘くなると、エッジがぼやける。ものの考え方にも当てはまりそう・・。わたしのエッジはぼやけてばっかりだ。

 おおよそ花と言えば何でも好きだけれど、その中でも特に好きな花に、朝顔がある。この展覧会には二つ並んで、清々しい朝顔の絵があった。

 一つは、登内微笑(とうちみしょう)の「安佐我保」 昭和18年。万葉仮名では「安佐我保」と書くのだそうだ。青い花がとても涼しげ。

 もう一つは西畑起佐子(にしはたきさこ)の「朝」 昭和9年。こちらは202cm×172cmの大きな絵。少し薄めの青い朝顔の下には実をつけた茄子、近景にはたぶん赤紫蘇の葉?夏の早朝の土の匂いを含んだ風が画面から吹いてくるような絵。

Photo_3  「珠玉の日本美術 細見コレクション・リクエスト展07

  昨年に引き続いて今年も行ってきた。展示室は誰もいなくて、若冲も雪佳も春日の神様も独り占め(笑)。ゆっくり静かに見られるし、ここはほんとによい美術館だ。

Photo_4

 昨年の1位、わたしの大好きな、神坂雪佳の「金魚玉図」は今年は4位。何とも言えず遊び心のある作品で、いつ見てもいいな。Photo_5

 伊藤若冲の「糸瓜群虫図」は3位。虫が嫌いなくせに、この作品は好きで、いつも細部にわたって見てしまう。瓜が好きだからかな。病葉(わくらば)の表現が怖いと思いつつもひき付けられたり。

 11位の「金銅春日神鹿御正体」は5月の奈良博の「神仏習合」にも出張していたね。

 ここで出会った三つ目の朝顔は、中村芳中の「朝顔図」。大坂で活躍したという芳中の絵は、ちょっと線が丸くて、ほんわかした感じなのが特徴。朝顔の絵も、花の丸みがかわいらしい。

 番外ながら、おもしろくて気に入ったのが、住吉如慶の「きりぎりす絵巻」。どんな絵巻かと言うと・・・。

 「美しい玉虫の君は虫たちの憧れ。こおろぎが取り持って、蝉の右衛門守と婚礼という次第。大名の婚礼行列さながらのお輿入れに華燭の宴が続きます。一方失恋したきりぎりすの紀伊守とひぐらしの備中は出家する、という物語です。」(館内の説明文より)。

 そう、登場人物(?)はみんな虫!顔も人間に似ているけれどビミョーに違うし、背中に羽が生えてたりする。2巻のうち、1巻は婚礼の場面だと思う。慌しくご馳走の準備をする虫の家来たち。そのうちの一人(?)が生間流よろしく魚を造ってるのが笑える。やっぱり絵巻は細かく見れば見るほどおもしろい。これもっと見たいなあ。

 細見さん、リクエストします(笑)。

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lundi 27 août 2007

ドルチェ・ヴィータ

 職場の周辺の学校も今日から学校が始まって、職場も急に静かになった。もう9月1日っていう日付は、子どもにとって何の意味も持たなくなったのだな。

 「入道雲にのって 夏休みはいってしまった 「サヨナラ」のかわりに 素晴らしい夕立をふりまいて」・・・・・。子どもの頃から愛してやまない、高田敏子さんの「夏休み」を思い出す。

 ・・・・・・「迷い子のセミ さびしそうな麦わら帽子 それから ぼくの耳に  くっついて離れない波の音」。ほんとに夏も終わりなんだな・・。

Photo  はっと気がつくと、またまた毎日お菓子を食べる生活に逆戻り。ちょっと油断するとすぐこれだ~(^^;。

 いつも甘~いブログを書かれている”マリー・アントワネット”、arinkoさんの、甘~いヨーロッパ旅行記(「アリンコ旅行社」営業中。)を読んでいると、お菓子がほんとに食べたくなって~って、これは言い訳(笑)。わたしもヨーロッパに行くと、ふつうのごはんは置いといて、パンとお菓子ばっかり食べてるから、このブログはほんとに共感&魅力的!

 それで、真夏ながら、ワッフル食べたいなあ、と思っていた矢先、お茶を飲みに入ったムレスナ・ティーハウスで、ワッフル見っけ!

 わたしの好みはリエージュ風。ここのはブリュッセル風?と思いきや、メニューにはオランダ風と書いてある。そう言えばオランダにもあったか。

 ムレスナのアイスロイヤルミルクティーが好き。フレーバーティーの甘い香りとミルクのこく、ちょっと甘めにしてもらって飲むとほんとにおいしい。8月の紅茶は、マンゴリッチ。マンゴーとパッションフルーツとバタードラムとブルーベリーの甘く濃い香りのお茶。

 ワッフルはやはりブリュッセル風と同じく、ほんとに軽くて、外はかりっ、さくっ。中はふわっ。クリームやアイスもいいけれど、シロップをたっぷりかけただけでもいいな。

 ベルギーに行って、三大菓子、メルヴェイユ、ジャヴァネ、ミゼラーブルの内、ミゼラーブルだけが食べられなかったのがなんとも心残りなのだ。必ずもう一回は行ってやる~(笑)!!ろくべえ、じゃなくてベルギー、まってろよ。

 *ムレスナティーハウス

 京都市中京区錦小路通烏丸西入ル占出山町315―3 日鴻ビル1F

 TEL 211―8750

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dimanche 26 août 2007

長新太展ナノヨ

Photo  27日まで大丸ミュージアムでやっている『ありがとう!チョーさん―長新太展ナノヨ』に滑り込み。大好き、とまではいかない作家さんなのだけれど、やっぱり絵本はおもしろかったりする。長新太と言えば、わたしにとっては「キャベツくんとブタヤマさん」のシリーズと『ゴムあたまポンたろう』。展覧会の会場にもポンたろうが飛んでいた。そして最晩年の、『だっこだっこねえだっこ』も好きな作品。00180083

 キャベツくんとブタヤマさんのシリーズのパターンが好き。『ブタヤマさんたらブタヤマさん』だけはちょっと違うのだけれど、ほかのは皆同じように始まって同じように終わるの。

 キャベツくんとブタヤマさんが出会う→ブタヤマさんはいつもおなかがすいていて・・・→キャベツくんに会うと必ずブタヤマさんは「キャベツおまえを食べる」って言う→なにがしかの事件が起こって・・・→ブタヤマさんは「ブキャ!」と驚き、ぶるぶる震えたりする→ラストは必ずキャベツくんがブタヤマさんに、おいしいものを食べさせてあげるよ、とか言って二人で去っていく。

 水戸黄門のような黄金のパターン。でもなんか愛を感じてしまうのが不思議。

 会場にはアトリエがちょこっと再現してあった。本棚の写真の前に机と愛用品。その使い込まれた品々も愛おしい感じがした。本棚にはいろいろな本が並べてあってこれもおもしろい。しげしげと眺める。「シュルレアリスム」とか「ダダ」といった本もあって、チョーさんの作風もそんなところがあるなあ、と思ったりする。

 帰りに松之助に行ってレモンタルトキャラメルチーズケーキを買って帰る。ここのレモンタルトは、きゅっとした酸味がとてもわたし好みの、夏だけのお菓子。チーズケーキも濃くておいしい。自転車だったのでこの暑さと振動で、家に帰って箱を開けたらタルトがくずれかけてたのが悲しかった。暑いときのケーキは、イートインに限る。

 *松之助

 京都市中京区高倉通御池下ル

 TEL 253―1058

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samedi 25 août 2007

さらにワインを

 試飲会の後はPICARLEさん、かもめさんと日出鮓におすしを食べに。

 最初はシャンパーニュ。ミッシェル・ピトワ ブラン・ド・ノワール。試飲で濃いボルドーを飲んだ後だからか、ブラン・ド・ノワールにしては軽いような感じが最初はしたけれど、飲み進めるうちにそんな感じはなくなって、決して重くはないけれど、ブラン・ド・ノワールらしいふっくらした果実味とこくを感じるようになった。シャンパーニュは、ブラン・ド・ノワールが好き。

 めかぶ

 あわび+肝 かき しゃこ

 あわびはほんとにちょうどいい歯ごたえ。かきにはふわっとゆずの香り。しゃこにはオレンジの子が入っている。初めて見た子持ちのしゃこ。

 鱧の炙り

 わさびだけで食べてもおいしい。梅肉はツンとくる酸っぱさがなくてまろやか。それだけで食べてもおいしかった。

 さざえのから揚げ

 これもこりこり。しっかりした貝の味に香ばしさが加わっておいしい。

 さておすし。ジャスト一口サイズの小ぶりのおすしはかわいいという感じとは違って、渋い。写真はPICARLE写真館で。

 剣先いか 鯛(皮目を炙ってある) しまあじ(薄く二枚重ねに)

 そうそうこんなお味だった~。またいただけてとてもうれしい。しまあじは特に好き。

 二本目は、ジョゼフ・ドルーアン ボーヌ・クロ・デ・ムーシュ 1987。20年前の、熟成させたシャルドネ。これはちょっと不思議なワインだった。ヨーグルトのような乳酸系の香りがする。色がとても濃くて、凍頂烏龍茶などの中国茶を思わせるような黄金色に近い色。甘そうな感じの色合いなのだけれど、飲んでみれば甘くない。シャルドネのすべてがそうなのかは知らないけれど、熟成による変化であることは確かなよう。

 鯛昆布じめ 煮ほたて たいらぎ貝(ごま) 生のとりがい(三重県の)

 口の中でほろっとほぐれるような煮ほたてに、ちょっと炙って香ばしさをプラスしたたいらぎ貝。今日は特に貝がおいしいな♪

 まぐろのづけ 三日寝かしたとろ

  感じの違う二つのまぐろ。

 かすご鯛 こはだ

 うに

  とろける~。おや、師匠がこの辺でギブアップ?

 煮はまぐり 焼き穴子 しまあじスモーク

 はまぐりにやさしく味が染みている。しまあじはスモークのよい香りが鼻に抜けて、思わずおいしぃ~~とうっとり。

 いか山椒巻き

  あっさりめの巻き物でほっこり

 なめことじゅんさいの赤だし

 最後のおすしは、かいわれの昆布じめ。お漬物代わりかな。デザートは玉子。下手なお菓子よりこの甘い玉子の方がずっとおいしいと思う。

 すっかりおなかもいっぱいでとても満足・・・。言うことありませんね・・。

 もう11時くらい?いやもっと?とにかく深夜。なのだけれどさらに新町六角です。エリック・ロデズルフレーヴ マコン・ヴェルゼ 2004ドメーヌ・サンフォリアン ブルゴーニュ オート・コート・ニュイ 1995。ルフレーヴ、ちょっとイメージと違っていたかなあ・・・。それにしても飲みすぎでは?ああやっぱり、師匠撃沈。いつもより激しく深海底に沈んでる。どうしましょうねぇ・・・。ともあれ何卒ご節制を・・・。 

 *日出鮓

  京都市左京区下鴨南茶ノ木町39-1

  TEL 711-5771 月休

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ボルドーvsブルゴーニュ

 いつもワインを買っているおしゃれなワイン屋さんが、お店の近くにこれまたおしゃれなテイスティングルームを作られて、ちょっと落成記念(?)みたいな試飲会に参加する。こちらこちらで写真など・・。

 テーマは、「ボルドーvsブルゴーニュ」という壮大なテーマ。どちらもワインの国だけれど、ぶどうの品種もワインの売り方も、二つはまったく異なっている。飲む人の好みも当然分かれる。市場的にはボルドーが大きく、ボルドーには大小合わせてシャトーが2万ぐらいあるとか。

 ボルドーはカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、セミヨン。ブルゴーニュはもちろんピノノワールにシャルドネ。ボルドーはぶどうを混ぜるけれど、ブルゴーニュは単一品種でワインを作る。これはひとえに「伝統」なのだそう。その「シャトーのワイン」を重視するか、テロワールの体現を重視するか。

 デストゥネル・ブラン 2005

 最初の試飲はボルドーの白。少し甘い香りがおいしそうに鼻をくすぐるワイン。品種はソーヴィニヨンブランだけでなく、セミヨンやミュスカデルも。あまりボルドーの白はふだん飲まないのだけれど、よく冷やして一杯目に飲みたいような感じ。

 ジャン・フィリップ・フィシェ ブルゴーニュ・ブラン 2005

 ムルソー村のぶどう100%だそう。2005年のブルゴーニュは、赤も白もよい年とか。樽の香り。酸はわりとある感じ。

 パトリス・リオン サヴィニィ・レ・ボーヌ 2004

 ○澤頒布みたいな、かどうかは知らないけれど、兄弟間のお家騒動があって、ダニエル・リオンから分かれたドメーヌ。パトリスが出てしまってからのダニエル・リオンはそれまでとはまったく違ったワインを作るようになったとか。同じボトルに同じラベルだけれど、年によってまったく別ものなんだって。

 パトリス・リオンはけっこう飲む機会があって、おおよそどれを飲んでもおいしいなと思う。これももちろん。04年と、新しいのに枯れた感じの色。程よい甘み。すもも、酸味のあるチェリー、ヴァニラ・・とたとえが挙がるが、わたしが一番感じたのはチェリーで、飲み込んで、帰ってくる香りにふわっと。

 Ch.マノワール・ド・グラヴォー ラ・ヴィオレット 2004

 メルロ92%・カベルネ・フラン8%。マットな色合いで、見るからに濃そうな感じで、実際に濃く、ちょっと苦味も感じる。回りの方々を見れば、苦手な人は苦手みたい。ジビエにとても合いそう。特に血のソースなど。確かに夏向きではないような気もするけれど、わたしはおいしいと思った。隣でかもめさんが、きっとわたしが暑さに強いからって言ってる・・・。そうなのかも。暑さで食欲がなくなったことってないし。

 Ch.ラローズ・トラントドン 1999

 メドックからポイヤックにかけての180haもある大きな畑だそう(クリュ・ブリュジョワ)。香りに「お茶」があるそうなのだけれど、これがよくわからなくて・・・。う~ん、お茶???でもこちらのワインよりもさっきのラ・ヴィオレットの方が好きだな、と思った。

 新登場のホワイトボードを使って、畑のこと、格付けのこと、ぶどうのことなどについて図説してくださるのでわかりやすくておもしろい。ブルゴーニュの畑の分布はほんとに不思議。特級の隣がふつうの畑だったりするので。

 追加試飲。

 ジャン・グリヴォ ヴォーヌ・ロマネ オー・ショーム 1996

 かたいワインの様子・・・。かたいワインはいったん開いてまた閉じる。これは含まれる成分の酸化のスピードが違うためではないかと言われているそうだけれど、実は科学的にはっきりとは解明されていないのだそう。へえ・・・そうなんだ・・。

 飲んでいくうちに少し甘み。薔薇に、ちょっと皮(ゴスロリっぽいな)。まさきこさん曰く、合わせて、鹿が食べたい。賛成!

  ヴュー・シャトー・セルタン 1997 

 ペトリュスの隣の畑なのだそう。きれいなピンクのキャップシール。適度な酸があって、熟成しても柔らかい。なんとなく上品な感じも。

 全7種類。こんなにたくさんのワインを比べて一度に飲めるのが試飲会のありがたさ。皆そう思うので、最近では特に人気が高いよう。また参加できたらいいな。

 

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vendredi 24 août 2007

カルカッソンヌの月 2

 本を読んで、なんとなく頭に浮かんだもののそれが何であったのか思い出せなかったフレーズ、「カルカッソンヌの月」のこと、やっと思い出しました。日本語の表記の問題で、「カルカッソンヌ」か「カルカソンヌ」か。思い当たって「カルカソンヌ」として調べてみると、わかりました。

 最初はアンリ・カルティエ=ブレッソンの写真のタイトルだと思っていたのですがこれはざっと調べただけでも違っていました。

 わたしの記憶にあったフレーズの出所はこれです。『カルカソンヌの月―南西フランス・グルメ紀行』 岡野喜一郎/著 ダイアモンド社 1987年 という本のタイトルでした。

 たしかこの本が、昔アルバイトをしていた図書館の書架にあったのです。読んではいなかったものの、不思議と印象に残る美しい響きだったので、この題名だけをずっと覚えていたのだと思います。

 内容も今ぜひ読んでみたいと思うのですが、残念ながら絶版。図書館にあった本もすでに利用できなくなっていました。残念・・・。

 それをなぜ、ブレッソンの写真と思ったかというと、ちょうど同じ頃、わたしは写真が好きで、美術館などにも写真をよく見に行っていました。そのときに気に入っていた作品に、アンセル・アダムス「ニューメキシコの月」がありました。

 長い年月の間にその二つが混同されてしまっていたようです。同じ「月」、なぜかアンセル・アダムスがブレッソンに(カルカッソンヌがフランスだから?)。

 自分で納得がいったのでよかったのですが、記憶のいいかげんさがよくわかりました(^^;。わたしはときどきこういうことがあるので用心しなくては、と思います。

 似たような例では、『失われた時を求めて』に出てくる有名な部分、お茶にプティット・マドレーヌを浸して口に入れるくだり。このお茶は、ティユール(菩提樹)なのですが、わたしは長い年月の間に、すっかり、ヴェルヴェーヌ(くまつづら)のお茶だと思い込んでおり、この前再確認して驚いたということがありました。

 ささやかなブログにしても、書く前には十分な確認が必要だなあと思いました。

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mercredi 22 août 2007

カルカッソンヌの月

 休日。ゆっくりと8時45分に起きる。いつもの朝食に、昨日開けたジャムを入れたヨーグルトを食べたのは休日風か。午前中に祖母のところへ行く。好日さんがお盆に体験されたちょっとした怪異のあったところは、もしや祖母のいる病院では・・・?

 今日の祖母はいつもよりも機嫌がよい。毎朝通っていた近所の医院の帰りに、人にぶつかられて転び、腰を痛めて歩けなくなったのが10年前。それから介護が必要になった。自宅で看たり、入院したり。その間、肺に膿がたまって意識が朦朧としてしまったり、車椅子ごと階段から落ちて肩の骨を折り、あの年にして全身麻酔の手術をしたり、何度ももうだめだと覚悟したものの、不死鳥のごとく蘇り、96歳の今に至る。その間にわたしは誰に習ったわけでもないけれど、介護に必要な技術をおおまかに身につけたような気がする。いつかまたそれが誰かの役に立つかもしれないな・・・。などといったよしなしごとを、祖母にお昼ご飯を食べさせながら思ったりする。

 帰り際、祖母は「来られるときはいつでも来てや。もうそんなには長く生きひんにゃから。」などと言う。そんなこと言うなよおばあちゃん。これからも、何があっても、不死鳥のごとく蘇れ!

 帰りに市役所前で地下鉄を降り、ル・コントにて遅めのお昼ごはん。シェフは32歳、奥さんは29歳だそうだから、ほんとにお若いなあ。

 奥にテーブルが一つと、後はカウンター席の、こじんまりとしたお店。茶色が基調の落ち着いた感じ。おまかせのランチをいただく。仕事のある日は外食などほとんどありえないのでたまの外ランチはうれしいなあ。

 トマト冷製スープ 細かく切ったアボカド  酸味の効いたごくさっぱりしたスープ

 茄子とサーモンのマリネ  きれいにセルクルで形作られ、上には刻んだゆで卵と薄い輪切りのみょうが

 ヤリイカのソテー バジルのドレッシング  半生にうまく火が入ったいかの身は美しくておいしい

 フォアグラのプリン フォアグラのソテー・かぼちゃ・ズッキーニのムース

 小さなプリン型で作られたプリンと、小さなグラスの中に組み立てられた二つの前菜はまるでお菓子のよう。

 鴨のポアレ バルサミコのソース 賀茂茄子 甘長

 お野菜は、シェフの滋賀県のご実家で作られたものだそう。鴨の身はきれいにピンク。メインは3種類から選べる。

 アールグレイのアイスクリーム ミルクチョコレートのムース 桃のコンポート

 コーヒー

 小菓子 ココナッツマカロン ガナッシュ フルーツケーキ

 バゲット フリアンディーズのもの。いろいろなお店のを食べてみて、これが一番お料理に合ったそう。確かに軽いバゲットはこちらのお料理に合うと思う。

 バター しずく型に丸めてある

 一つ一つが小さく、手の込んだお料理で、やさしい味。シェフは、ナガタケさんの後輩で、おがわ出身だそうだから、共通したスタイルがやはりあるみたい。おがわ流かな?

 家に帰ってのんびり読書。読んでいるうちについ昼寝もまた一興?でも子どもの頃は読み出すと途中で寝るなんてなかったなあ・・。三度の飯は最優先事項だったので忘れることはなかったが、そのほかのことは知らん顔。「あんたは読み出すとてこでも動かん」と祖母からよく苦情が出ていたが、そんな集中力があった頃が懐かしい。

 『聖灰の暗号』 上・下 帚木蓬生/著 新潮社 2007年

 職場で新着図書の受け入れをやってたときに手に取って、うかうかと読み始めてしまった本。

 「またこんなん出てる~。今度は何の暗号~?」ぱらぱらと見るに「カタリ派・・・。え~、日本人が主人公やのにカタリ派って、かなり無理があるような・・」。で、カタリ派とは何ぞやという話になって、「異端の一派で、アルビジョワ派十字軍とか出されて根絶やしにされたはず。」と言ってしまって思った。「根絶やし」ってさらっと言ったけれど怖い言葉だなあ。言霊の国日本では絶対口にしたくない言葉だ。

 確かにこの本、設定とか登場人物の出会いとかにはけっこう無理がある(^^;。でもけっこうおもしろいのだ。日本人がカタリ派攻撃についての古文書を見つけて謎を追っていくと、それにかかわった人が殺されて・・・ミステリーだというのがメインのストーリーなわけだが、わたしはそんなことはどうでもよく(笑)、ディテイルでもないのだが、カタリ派についてのあれやこれやが興味深いのだ。

 物語に出てくる古文書の「手稿」はまったくの作者による創作だと言うが、下巻の冒頭の一章が割かれる「マルティの手稿 Ⅱ」に描かれる、カタリ派の火あぶりやローマカトリック側の異端審問の描写などは鬼気迫るものがあり、本当にこういった文書があったのではないかと思ってしまうほどだ。

  舞台がフランスなのでそこここにおいしそうなものの記述多し。でも生きたまま火あぶりとか拷問とかとの対比が怖い・・・。それから、本を読んでいて「カルカッソンヌの月」っていうフレーズを思い出して頭から離れなくなったんですが、これって何でしたっけ??ブレッソンの写真だったような気がしたのだけれど、どうも違うよう。このフレーズにお心当たりの方はご教授を・・・。

 夕方になって激しい雷雨。久しぶりにピラティスに行く。8月に入ってから膝や腰を傷めていてほとんど行けていなかったのだ。家を出るときには雨が止んでいたので自転車で出掛けるが、途中でまた急に降り出し、豪雨に。稲妻が空に光るのを見るのも、あんなに近くで鳴る雷を聞くのも本当に久しぶりだ。途中で雨宿りをし、行くに行けず、帰るに帰れず。濡れるは寒いはで、ああ、ついていない。小止みになるのを待って濡れて帰る。今日も行けなかった。そろそろビリーのキャンプに入隊するよりほかはないかもしれない。

 *ル・コント

  京都市中京区寺町二条下ル東側

  TEL 241-9642 火休

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mardi 21 août 2007

すべて世はこともなし。今日のわたしにとっては。

 休日。今日こそは家事も、どうしても今日しなくてはならないことと、気が向いたことしかしない!と思う。しないったらしないのだ。父親も放置だ。知らないったら知らないよ。

 家の中が騒がしく、8時ごろ起きた。休日だからと言って、素晴らしい朝食を食べるでもなく、桃とトーストとコーヒーのいつもと同じ朝食。マーガリンでなく、バターを塗って、フェルベールの新しいジャム(パッションフルーツと金柑)を開けて、コーヒーもアイスカフェオレにして甘くしたのは休日風?牛乳の賞味期限は8月12日。そろそろやばいんじゃないかと思ったが、まあ今の時点でおなかがなんともないのだからどうってことないのだろう。しかし腐敗疑惑牛乳カフェオレなんかではなくて、休日らしい素晴らしい朝食が食べたいものだ。でも自分で用意するのはいやだな。

 午前中は、長野にお野菜のお礼状をしたため、それから3ヶ月ぶりに散髪に行く。わたしの髪型は放置が基本なれど、たまにはね。

 お昼前、散髪が終わって帰ろうと思ったら、ぱらぱら雨が・・・。ざっと一雨くるのかなと思ったらぜんぜんだった。手紙を出しに寄った近所の郵便局で、かれこれ10年以上会っていなかった人と再会してびっくりする。いったんは気付かずに別れたのに、外まで追いかけてきてくれるなんて、これも有り難いことと思う。

 何の占いかは忘れてしまったけれど、今年のわたしは、再会と再開の運なのだそうだ。確かに、今年再開させたこともあるし、今日みたいに思いもかけないところで、またタイミングで、人と再会することも今年はけっこうある。不思議なものだ。

 お昼ごはんにサンドイッチとギネス。クリーミーな泡とこくがおいしいなあ・・。わたしの友だちにはギネス好きが多いけど、弟夫婦はそろってあまり好きではないらしい。まあ、好みが分かれる味ではあるような気はする。

 昼からはまた、友人宛に一通手紙をしたため、キーボードで遊んだり本を読んだりしてだらだらと好きに過ごす。父はクーラーを効かせた部屋に引きこもっているので家の中はとても静かだ。後にちょっとお出かけ。今日はお野菜をどうやって食べようかなあ・・?

 夕食は昨日の枝豆に、とうもろこしをまたゆでて、プチトマトときゅうり(ほんとのきゅうりの香りと味がはっきりとするので、瓜好きにはたまらない)。マダムUに教えてもらったとおり、丸茄子を蒸して、芥子醤油で食べる。半枚残っていた鶏もも肉を塩焼きにして、青ゆずで食べる。また、残りご飯でねぎと卵のチャーハン。おお、野菜以外は全部食材使いきりぢゃないか!すばらしい。

 またまたヒューガールテンのグランクリュに、デザートは梅乃宿の鶯宿をロックで。少し酔って気が大きくなって、お地蔵さんのお下がりのお菓子をけっこう食べてしまった。いけないなあ・・・。

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lundi 20 août 2007

野菜祭

 夕方6時半頃、外に出て空を見上げて、ずいぶん日が短くなったことに気付く。夏の終わりの秋の気配をはっきりと感じると、いつもわたしはなんとなく不安になる。そうして季節はめぐっていくのだということをわかってはいても、来年また夏の太陽がわたしを照らしてくれるかどうかなんて誰にもわからない。夏の終わりは嫌い。寂しくて、人恋しい。

 

 今日はどういうわけか頂き物の多い一日だった。Photo_2

 マダムUの長野のご実家から、どっさり届いた夏野菜たち。写真はほんの一部。じゃがいも、丸茄子、きゅうり、プチトマト、ピーマン、オクラ、とうもろこしに枝豆!全部自家栽培の元気なお野菜。新鮮で、とってもおいしそう(^^)!

 新鮮な間にたっぷりいただこう、と、さっそくとうもろこしと枝豆をゆでる。思ったとおり、塩ゆでのとうもろこしの実の甘いこと!実がぷくっと詰まって、しゃきしゃきしている。

 シンプルに塩茹でしただけなのに、枝豆のおいしいこと!ふだんあまり枝豆を食べないのだけれど、これはほんとにおいしいのでたくさん食べた。あまり食べると枝豆はおなかを壊す!と父に脅されるくらい、ひたすら枝豆を味わう。

 プチトマトも小さいのにトマトの旨みの濃いこと!ものすごく野菜に力がある。体が求めるようにただただ食べる。明日は何をいただこうかな?

 インターフォンが鳴り、今は名古屋に住む友”ひとん”のお母さん来訪。ひとんからの預かりものを持ってきた、とおっしゃる。誕生日のプレゼントとして、ディーン&デルーカのデコレーションクッキーと、薔薇のお茶。そしてなんと、Photo_3

 ひとんが、勤め先の小学校で児童といっしょに育てたというゴーヤー(笑)。今日は野菜祭りか~?

 それにしてもうまく育つものだと思う。でもどうやって食べようか・・。なるべく苦味を消す方向で・・・(^^;。

Photo_4  秋田嬢の帰省みやげは、いぶりがっこ。くせになる味。Photo_5

 「ばばへらキティ」ボールペン。

 豆しぼりの手ぬぐいをかぶったキティちゃんがばばへらアイスとアイスの缶を持っているの。ばばへらも全国区になったようだ(笑)。

 ありがとうございました(^^)。わたしは果報者です・・・。

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dimanche 19 août 2007

地蔵盆

 地蔵盆は、8月24日の地蔵菩薩の縁日にちなんだ行事であるから、本来は23日と24日の両日にわたって行われるのだけれど、最近では世話役の大人の都合で、直前の土・日に行われることも多い。また子どもの数の減少などによって、規模が縮小され、1日しかやらないところもある。子どもの健やかな成長を願って行われる、子どものためのお祭りだ。

 京都で生まれ育った人ならば、子どもの頃の夏の思い出に地蔵盆がたぶん入っているはず。京都を中心に、滋賀県、北摂地域、遠くは北陸、長野にもあるという。京都市内にはざっと5000体ものお地蔵さんがあるそうだ。たいていは各町内に一体あるのだから、地蔵盆というのは全市一斉行事のようなものだ。詳しい記録は、伝統行事保存に尽力されている、好日さんのところで

 町内のお地蔵さんばかりではなく、うちのように個人でお地蔵さんの掛け軸を持つ家というのもある。うちの町内でもかつては三軒、個人所蔵のお地蔵さんを持つ家があったが、事情で一軒(確か、軸ではなく石仏だった)は、手放され、今ではうちともう一軒になった。そんな家でも毎年地蔵盆には掛け軸を飾り、お寺さんに来てもらって、地蔵盆を行うのだ。うちも、町内の地蔵盆に合わせて、23日を待たずにお祭りをする。0708

 これはうちのお地蔵さん。去年表装を新しくしてもらった。住職はしていなかったが、在家の僧(?)であった祖父が若い頃、同じ町内の、既にその頃には没落していた元お金持ちのお婆さんから、どうしても、ということで預かったものらしい。由来はもはや誰にもわからないが、江戸時代のもののようだ。写真ではわからないけれど、柔和なとてもよいお顔をされている。一年に一回、ご尊顔を拝すると、なんだかうれしくなってしまうのだ。

0708_3  お飾りはこんな感じで。蓮の花入りのお花、紅白の小餅、紅白の卍型のお菓子や、いろいろな果物。子どもが喜ぶお菓子やジュースなどがお供えの定番。このお供えは、後で、お供えをしてくださった方々に配る。天井には、子どもの名前を書いて奉納された提灯がかけられる。0708_4

 数珠回し用の長い数珠。お経を読んでもらっている間、皆で輪になって、この長いお数珠を回す。大きな珠(仏さんを表す)が来たら、頭に押し頂く。

 今年は久しぶりにうちでも数珠回しを復活させてみた。

 来てもらうお寺さんは、うちの町内及び、うちでは「あんじゅさん」と呼ぶ。たぶん「庵主さん」の意ではないかと思われるが、庵というよりもずっと大きい、浄土宗の尼寺の尼さんが来てくださる。たぶん「お寺さん」の言い方は、「おじゅっさん」とか、「おっさん」とか、お町内によってさまざまなのだろうと思う。

0708_5  もちろん、お地蔵さんのお膳も作る。今日は7時10分に起きて乾物戻しから初めて、お飾りと同時進行。0708_6

 白飯

 美しく丸く盛るのにはちょっとしたテクがいる。0708_7

 蓬麩の白味噌汁 溶き芥子0708_8

 切干大根のたいたん おあげ 干し椎茸 にんじん0708_9

揚げ出し豆腐 ねぎ しょうが0708_10   

 三度豆の胡麻よごし070819_2

 弟夫婦も遊びに来ていたので、お昼は皆でお地蔵さんと同じものをいただく。これも一種の直会(なおらい)なのかもしれない。

0708_11

 こちらはうちのお町内のお地蔵さん。やはり掛け軸で、江戸時代のものらしい。こういう掛け軸のお地蔵さんではなくて、石のお地蔵さんの場合は、お体を洗って、お化粧をして、よだれかけをかけて・・・といった準備をするらしいけれど、わたしはする機会がなかったのでやり方などを知らない。

070819_3  妹・トモちゃんがインド料理が好きだと言うので、夜はサーガルでカレーなどをテイクアウト。ナンに、タンドリーチキンに、カレーが4種類(サーガルバターチキン、マトンドピアザ、ベイガン(茄子)、プラウンチリー)。Photo

 ベルギービール、ヒューガールテン・グランクリュや、リンデマン・クリークなどと共に。

 皆でにぎやかにしてこそ地蔵盆だしね。近い将来、甥っ子や姪っ子が生まれたら、ちょうちんも作って・・・などと考えて、楽しみ♪

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samedi 18 août 2007

ピンチヒッター

 チーム地蔵盆メンバー、かもめさんご夫妻、無念のリタイアにつき、PICARLEさんと共にピンチヒッターとして晩夏のさゝ木にて夕食。あの力強く、パワーのある料理を楽しむには受け手にもパワーがいると思うから、お盆休みで連日飲み疲れ(?)気味で、暑さに弱そうなご様子のPICARLEさんがちょっと心配・・・(^^;。

 席は、大将のまさに正面。華麗なパフォーマンスが間近に見られる特等席だ。まずは冷たい梅ジュースが出されて、一息。

 最初は生ビールで。いつもは最初から冷酒をいただくのだけれど、とても喉がかわいていたので、ビールがおいしく感じられる。

 三重県安乗の車海老 南京の寒天寄せ 枝豆 穂紫蘇 すだちのジュレ

  アンティーク風の器の中で輝く金色のジュレがとても涼しげ。

 北海道の毛蟹 きゅうり 芥子風味の蟹味噌

  今が旬の毛蟹は身がとっても甘い。少し芥子を混ぜた蟹味噌がアクセントの効いたソースのようになっている。

 二杯目は冷酒で。茨城県の山桜桃(ゆすら)。香りがよくて、柔らかいお酒。いつもおまかせだけれど、おいしいのを出して来られるなあ、と思う。PICARLEさんはいろいろなお酒を試しておられた。和歌山の黒牛とか・・・。詳しくは写真と共にこちらで。

 鱧のお椀 オクラのすり流し 梅肉

 渋い銀のお椀の中には、美しい翡翠色のオクラのすり流し。目に涼しく、祖母に譲られた翡翠の指輪を思い出す。大きめの鱧はふんわり柔らか。夏の香りに夏の色。

 お造り すずき(ちり酢で) 岡山の蛸(シークワーサー果汁と塩で) 熊本の馬刺し(しょうが醤油で) 大とろの握り

 中とろのヅケの握り

 ついもう一個・・と思ってしまう(^^;。大将のおすしを握る手さばきのアーティスティックなこと・・。

 炙りさんまの握り(しょうがで)

 今日は握りがもう一つ♪一つの季節の終わりには既に次の季節の気をはらんで・・・。少しの秋の気配を感じさせるひとしな。旬は少し先で、お彼岸の頃とおっしゃるけれど、なんのなんの。バーナーでさっと身を炙ると脂がじゅわっと溶けていい匂いがする。これがわたしの今日のベスト。

 PICARLEさんが隣でバーナーがほしいとか言っているけれど、家で使うのはやめてくださいね。火事いきますし。

 鮑とわかめの焼き物 肝のソース

 大きな鮑の貝殻の器で焼かれている。厚くて柔らかな鮑。混ぜて食べれば、肝のソースがからんだ焼きわかめの磯の香が強くなる。これもやはり、子どもの頃に見た夏の海の風景を思い出させる。今日はいつもより「何か」、を喚起させる料理が多いような気がする。わたしが往く夏に特別な思いを抱いているせいだろうか。0708_3 

 冷たいビーフン 赤と黄色のパプリカ 澄んだトマトの果汁 ズッキーニ

 イタリアンのような一皿。彩りが鮮やか。口の中を直すために、とおっしゃった。大事なことです、と。

 ふかひれのステーキ 子芋 青菜 すっぽんスープのあん

 再びこれがいただけるとは~(^^)。身の厚いふかひれを三日三晩、すっぽんのスープで煮込んで味をしみこませて、さらにフライパンで香ばしく焼いたもの。美味!

 大将おっしゃるには、「ふかひれはプラスチックのようなもんですから、ちょっとやそっとでは味が入りません。また、鰹や昆布のだしでは負けてしまいます」。

 鱧と梅肉の混ぜご飯 刻んだ大葉

 新作のご飯です、とオートクチュールみたいなことをおっしゃる(笑)。鱧のご飯と言うと、蒲焼にしたものが多いけれど、これは違いますよ、と。真っ白な鱧に梅肉のペースト。あらかじめだしで梅を煮て、梅の風味を十分に移してあるとか。

 メロン 桃 桃のピュレをかけて、皮をむいたデラウェアを散らして

 以上、おいしいお料理にパワーをもらいました。

 一旦は、では帰りましょう、となったものの、復活を遂げたPICARLEさん、次はコート・デ・ブラン!とおっしゃる。あれ?初めてのパターンですね?と思っていると着いてみてわかったその真の意図(笑)。

 コート・デ・ブランでは、吉志部さんからいろいろなお話を伺い、「自由研究」(笑)の「職業アンケート」など。

 ポール・バラを一杯。そうこうしているうちにPICARLEさんがゾンビのように・・・。濃くておいしいフォンダン・ショコラとヴァニラアイスクリームを食べ、さらにパトリス・リオン サヴィニィ=レ=ボーヌ 2004。美しく澄んだ色、香りが広がる。パトリス・リオンはおおよそ何を飲んでもおいしいなあと思う。

 明日早いのでそろそろ、ということになるが、「そういうことで二人」とワインバーの席が予約され、わたしもあのバーが大好きなので断るわけもなくご同行。

 最後の締めに、シャルル・コーリー ゲビュルツトラミネール ヴァンダンジュ・タルディフ 1996を。ちょっと珍しい、遅摘みのゲビュルツトラミネールのデザートワインだ。

 ソムリエOさん、「はたこさんはゲビュラー(笑)でしたよね?これは気に入る味だと・・・」だって。ゲビュラー??う~ん、たしかにそうかもしれない・・。

 さらに飲まれるPICARLEさんを残してお先に失礼する。だって明日は朝からお地蔵さんのお飾りなんだも~ん。そう、わたしも町内の役はやってないけど、チーム地蔵盆のメンバーなのだ。師匠は無事帰れたのかなあ・・。心配・・。

 かもめさん、代打、立派に勤め上げました!!おいしいお料理を堪能させていただきました。ありがとうございました。PICARLEさん、さゝ木はいかがでしたか?お付き合いありがとうございました(^^)。

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vendredi 17 août 2007

職業教育/鉄板28号

 いつもはお盆の間は来館者数も貸出冊数も新規登録も少し落ち着くのに、お盆の間も忙しく、お盆明けの今日はさらに忙しかった。今年の職場はどうしちゃったんだろう?このままラストまで突っ走るんだろうか。

 ケーキが食べたくなって、お昼休みに炎天下ツカサに走る。今日のミルフィーユはいちじじくと黄桃。一日のうちで気温がピークに達する午後2時。外は素晴らしく暑い。寒い職場に帰るのがいやになるなあ・・。ただ自分一人の益のため、わたしは職場のクーラーが壊れればいいとマジで思っている。ジュ・スイ・エゴイスト?

 一昨日より、一枚のアンケートを前にずっと考えていた。今は学校の職業教育がとても盛んで、中学校だけでなく、最近では小学校まで取り組み出したようだ。常連さんの6年生の女の子が、自由研究の課題として持ってきたのが以下のアンケート。さまざまな職業の人を調べるのだそう。

 (1)今の職業には、いつ(何才)どのようにして就こうと思いましたか。

 (2)なるためにしたこと、学校、試験、努力などはありますか。

 (3)なるためにはどのような苦労をしましたか。

 (4)この職業に就いてから、苦労したことや、楽しいことなどはありますか。

 (5)この職業は、どのような人に向いていますか。

 (6)その他に、何かアドバイスなどあれば、書いていただけるとうれしいです。

 依頼を受けたはいいものの、これはなかなか厳しいアンケートだ。あなたはいかほどの者なのか?と問われているような。そして回答するのに自分をじっと見詰めて、いかほどの者でもないことを何十回目か忘れるくらいにまた発見して、落ち込んだりするんだろうな・・・と思いつつ。

 適当には書きたくなかった。あのかわいい女の子の未来に、何か自分でも伝えられることがあるんじゃないかと思って。何があっても、子どもの意欲だけはそいではいけない。それがオトナの了見ってもんだ。二日考えて回答。

 このアンケート、そのままバトンにしたい内容。わたしもいろんな人の答えを聞いてみたいな。

 今日も遅番。いつも帰りに前を通る鉄板28号に今日は珍しく誰もお客さんがいなかった。初めてふらっと、ワインを飲みに入ってみる。グラスワインは300円から。なんて激安。

 自家製サングリアにひかれたのでそれを一杯。不自然に甘くなくておいしい。その時々で入れるフルーツは変わるそうで、今日のはバナナが入っているとか。バナナを入れると自然な甘みが出て、砂糖を入れなくてすむのだそうだ。作ってから3日目で、味がなじんでまとまっておいしくなっているのだそう。

 SSサイズの前菜盛り合わせは500円。一人で食べるには量も十分だし、味もいい。骨付きうずらのもも肉のバルサミコ味は、ソースみたいに干しぶどう入りのラタトゥイユがからませてある。干しぶどう入りのラタトゥイユなんて食べたことないけど、少し甘くておいしい。今度作ってみよう。

 「白いんげんのディップ WITH 枝豆とパンケーキみたいなの」という名前の一品。たこと季節のサラダなすのマリネ アンチョビのせ

 それから、ミニサイズのねぎ焼き ブルーチーズのせ。ちょっと意外だけどおいしい変わりお好み焼き。なるほどワインが飲みたくなる。

 仕事帰りの道草。ゆる~く。

 *鉄板28号

  京都市中京区壬生坊城町4

  TEL 822-1688 土日祝以外の8のつく日

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jeudi 16 août 2007

お盆 その4

 今日は最終日。送りだんごをお供えして、朝、できるだけ早くにおしょらいさんを送っていく。

 送っていくのが遅くなってはいけないのだと、いつも祖母は言っていた。なぜかは知らない。だから祖母はまず、おしょらいさんを近くの粟嶋堂に送って行ってから、朝食を食べていた。もちろんわたしもいっしょ。夏休みだったのでいつにも増して祖母に朝からくっついていたわたしは、そのとき祖母が朝ごはんに食べていた、しょうがをかけたきゅうりの古漬けの匂いと、毎年ほとんど同じような景色で繰り返された、16日の朝の様子を、今朝のことのように思い出せる。

 もう、家に糠床はない。薄く切っておろししょうがとしょうゆをかけたきゅうりの古漬けは今もわたしの好物であるのに、それももう失われた味になってしまった。

 6時20分に起き、送りだんごを買いに行って、最後のお光を上げ、おしょらいさんにあいさつをする。朝食を食べてから、お花や槙も含めて、お盆のお供えをすべて下げて、ひとまとめにして粟嶋堂に急ぐ。

 粟嶋堂では、お供物を納め、六道さんでお迎えしたときと同じように塔婆を書いてもらって納めるが、ここでは水回向はしない。お線香を上げて、仏さんを拝んでおしまい。送るときの方がシンプルだ。帰りに花屋さんで、新しいお仏花を買って帰る。

 昔はお供物を本当に川に流していたらしい。今でも大量のお供物が納められているというのに、きっとあれ以上のものを流したなら、16日の堀川はごみ捨て場みたいになっていたに違いない。

 そのあとのあれこれを父に任せて、出勤。朝から暑いが、がらがらの道路はすっきりして走りやすい。

 夜には、弟夫婦と送り火を拝みに行く。船岡山に行くか、松尾橋で鳥居を見るか、西大路を北上して左大文字のすぐそばまで火を見ながら車で動くか。家で軽く夕ごはんをたべながら検討し、左大文字コースに決定。これは移動しながらなので、タイミングがなかなか難しいが、ベストなタイミングで行ければ、煙が見えるほどの場所から、迫力の火を見ることができるのだ。今回はちょっとだけ遅かったかな。

 車の中から、送り火にそっと手を合わす。今年もお迎えできてよかった。寂しいけれど、肩の荷を下ろしたような気分でもある。また来年・・・。

 あの世に帰っていくおしょらいさんと、往く夏、弱まり行く火・・・。いろいろなことを思い出し、少し泣きたくなる。一年で一番、あの世の誘惑に負けそうになる日。

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ヴォカリーズ

Photo  vocalise(ヴォカリーズ)。気に入っていたので、先日の大整理のときにも捨てられなかったボトル。ジャック・キャヴァリエの手、いや鼻による、1997年の作品。さすがキャヴァリエ・・・。香りはもちろん、名前にも強くひかれたのだった。

 ラフマニノフのヴォカリーズ・・・。キャヴァリエはこの美しいメロディーから、調香のインスピレーションを得たのだろうか。

 有名な曲だから、いろいろなヴァージョンがあるけれど、元々はタイトルのとおり、歌。それも歌詞がなくて母音だけで歌うもの。

 どういうわけかこの曲はピアノで聴くとそんなに好きな感じではなくなる。音の伸びとか膨らみとか、楽器の性質によるものかもしれない。一番いいのはチェロで、その次が歌。ソプラノでたゆたうように歌っているのがいい。

 今日、すごいなあ、と思ったのがYouTubeの便利さ。好きな曲が思い立ったときすぐ聞けて、聞き比べなんかもできるんだから。

 http://jp.youtube.com/results?search_query=Vocalise&search=%E6%A4%9C%E7%B4%A2

 夜更けに何度も聞くヴォカリーズ。それが「ロシア」だというのかは知らないが、憂いに満ちたこのメロディーには泣かされるときがある。

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mercredi 15 août 2007

お盆 その3

 今日は、白蒸しをお供えする日。わたしもこれに塩をかけて食べるのがお赤飯よりも好きなので、自分の分も買って、お昼に食べる。

 痛恨の8時20分起床。ぎゃぼー!!今日は休みではないので、お膳の10時完成を目指していたのになんということだろう・・・。

 去年と同じものを作らない、と決めたが、今日は違う。なぜなら今日はひじきを炊いてお供えする日と決まっているから。いや、ほんとはあらめを炊くのだけれど、うちはなぜかひじきなのだ。たぶんあらめよりひじきの方がおいしかったからだと思う。

 かなりあせって、ひじきをぬるま湯につけて戻す。その間に近所のお餅屋さんで白蒸しを買ってきて、朝のお光。桃を一個食べて、ひじきと冬瓜の準備をし、二つを火にかけている間にようやく朝食。なんとか10時過ぎには完成したのでよかった。0715

 今日のお膳0715_2

 白飯

 ご飯を美しく、丸く盛るのは弟の得意技だったが、便利な道具を失えたような感じ・・・。ときどきは貸してください(笑)。0715_3

 白菜と渦巻き荘内麩の味噌汁0715_4

 ひじきのたいたん おあげ にんじん

 お盆の15日のメイン料理0715_5 

冬瓜と厚揚げのたいたん 干ししいたけ

0715_6

 プチトマトのレモンマリネ

 これで今年のおしょらいさんのお膳作りもおしまい。明日の朝には、送りだんごをお供えしてからおしょらいさんを送っていく。

Photo

 勝沼醸造株式会社 アルガブランカ ブリリャンテ 2004

 通番は0084/5955。去年からずっと飲んでみたかった、甲州種のスパークリング。甲州だし、精進料理との相性も悪くないかも・・・と思って、昨日と今日、飲んでみた。

 瓶内二次発酵はシャンパーニュと同じ。でも、どのスパークリングワインでもそうなのだけれど、泡がシャンパーニュより粗くなるのはなぜなのだろう?

 甲州だから、あっさり系かなと思ったら、意外・・・。けっこうこくと果実味があってしっかりしている。これは勝沼醸造の甲州だからかもしれない。甲州独特の苦味はあまり感じなかった。思ったとおり、精進料理ともうまくあったみたい。

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mardi 14 août 2007

お盆 その2

 今日はおはぎをお供えする日。

 今日はお休みのため、正午完成を目指して、買い物などにも行きつつ、ゆるゆると調理開始。今、目の前にある、やるべきことに集中し、懸命に取り組む、ということが平たく言った禅の教えのひとつだとわたしは理解しているから、胡麻豆腐を練ることや、レモンの皮を針のように細く切ることに全神経を集中させ、よけいな事を考えずにそれのみに専心しようとするけれど、いかんせんわたしは煩悩多い人間なので、どうしてもいろいろなことに心とらわれ、心動かされ、雑念が入る。典座教訓の教えからはほど遠い。0714

 今日のお膳。お休みだったので、少し手間がかけられ、また時間的にも余裕を持ってできたのはよかった。0714_2

 干し椎茸とおあげの炊き込みご飯 三つ葉

 あらかじめ含め煮にした干し椎茸を細く切って、おあげといっしょに炊き込んだ。彩りのつもりの三つ葉だったが、香りとしゃっきりとした食感がよく合ったと思う。

0714_3  花麩のお吸い物 青柚子0714_4 

 胡麻豆腐 わさび

 ほんまものの吉野の葛と練り胡麻を使って、作ってみた。こんなにも簡単においしく、好みの食感にできるなら、今後は買う必要はないなと思う。0714_5

 てんぷら 玉こんにゃく 干ししいたけ にんじん ししとう

 ししとう以外の材料は、あらかじめ含め煮にして、下味をつけているので、天つゆなどはいらない。0714_6

 白菜のレモン風味漬け

 あっさりした塩とレモン味のサラダのようなもの。レモンピールを細く切ったものをたっぷり混ぜる。

 西大谷のお墓に行っていた父が、正午過ぎに帰る。炎天下で気分が悪くなったと言い、クーラーの効いた自室でしばらく休んでいた。熱射病になりかけたのだろうか。たしかにあの灼熱の墓地は危険だ。

 室温は32度。「暑くないのか?」と父が訊くので、「特に暑くない」と答えると、「信じられんわ・・」と半ばあきれ顔。ふだん寒い職場にいるので、夏らしく暑いところにいられるのがうれしいのだ。

 おしょらいさんといっしょに食べるような気分で、お膳と同じものをお昼に食べる。精進料理はやはりとてもおいしいと思う。毎日食べても、決して食べ飽きることはないし、体も軽く、調子がよくなる。だしこそ鰹のを使うが、もともとふだんから「精進風」のものを食べてはいる。それでも以前に比べて、近頃家で肉や魚を食べることが増えたような気がする。もうちょっと改めた方がいいかもしれない。

 食後は後片付けと明日の準備。夜もだいたい同じものを食べる予定なので楽である。今日は台所の掃除機かけと拭き掃除も続けてやってしまう。きちんときれいにしておくのも、「典座教訓」の教えであるから。

 「飯櫃や汁桶、および食器・道具類もみな、まごころをこめてきれいにし洗い清める。あちらこちらと、高い所に置いてよいものは高い所に、低い所に置くべきものは低い所に置きなさい。高い所は高い所で平らかに、低い所は低い所で安定させ、菜箸や杓子などの類のすべての器物も同様によく片付け、まごころこめて点検し丁寧にとり扱い、そっとおきなさい。そうした後に、明日の昼食の準備にかかる。」

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lundi 13 août 2007

お盆 その1

 今日はお迎えだんごをお供えする日。

 初日なので、小さな槙を入れたお水の器、白餅、蓮のお菓子、蓮の葉の上に盛った野菜や果物、蓮入りの佛花を朝から用意して、共通のものとしてお供え。0713

 今日のお膳。10時完成を目標に、8時10分に調理開始。0713_2 だし汁は、昨夜から戻しておいた干し椎茸の戻し汁と昆布(利尻と羅臼のブレンド)。炒り大豆も入れればよかった。

 新しょうがと胡麻の混ぜご飯0713_3

 じゃがいもと渦巻き荘内麩の味噌汁

Photo  湯葉と干し椎茸の含め煮 にんじんPhoto_2

 小茄子の揚げ煮 万願寺 おろししょうが0713_4 

 みょうがの甘酢漬け

 

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dimanche 12 août 2007

典座教訓

18463062  『典座教訓・赴粥飯法(てんぞきょうくん・ふしゅくはんぽう』(講談社学術文庫) 道元/著 講談社 1991年

 「典座(てんぞ)」とは、禅寺において修行僧の食を司る役目の僧のこと。そして、道元禅師が、1237年に、典座の役割や心構えについて著した書物が『典座教訓』。

 座禅をすれば雲水を見てよけいに煩悩だし、『正法眼蔵』など、ちら読みもしたことはないし、永平寺に行ったら閉門していたし、禅の道からははなはだ遠い自分だけれど、この『典座教訓』を著したということだけでもわたしは道元禅師は好きだし、偉いお坊さんだと思う。

 「お米をといだり、おかずを調えたりすることは、典座が自身で手を下し、よくよく注意し細かな点まで気を配り、心をこめて行い、一瞬といえども、おろそかにしたり、なげやりにして、一つのことはよく注意し気をつけるが、他の一つのことには注意をおこたったりするということがあってはならない。」

 「昼食の米を水に浸す場合には、典座は流し場の付近を決して離れないで、明らかな眼をもってよくよく点検し、米一粒といえども無駄にしてはならない。理にかなった方法で米をとぎ、鍋に入れ火を燃やしてご飯をたくのである。古人も、「ご飯をたく際には、鍋を自分そのものだと思い、米をとぐときには、水を自分自身の命そのものと考える」と言っている。」

 「庫司知事(ぐすちじ)の所からいただいてきた材料は、量の多い少ない、質の好し悪しをあげつらってはならない。ただひたすら誠意を尽くして調理をするだけである。顔色を変えて材料の多少などを口に出すようなことは決してしてはいけない。昼となく夜となく、典座は、食事の材料が自分の心に入り込んで離れず、あるいは心をその材料に注いで離れないような気持ちで、心と食べ物と一体になり、精魂をこめて典座の職務の中で精進修行するのである。」

 「たとい粗末な菜っぱを用いてお汁物やおかずを作るときでも、これをいやがったり、いいかげんに扱ったりする心を起こしてはならないし、また、たとい牛乳入りのような上等な料理を作る場合でも。それに引きずられて喜んだり、浮かれはずんだりする心を起こしてはならないといわれている。しかし、もうどんなものにでもそれにふけり執着する心がなくなった以上は、どうしてものをいやがったり粗末にする心が起きようか。」

 「よく言われているように、醍醐味というご馳走を作るときも、それを決して特別上等だとはせず、菜っぱ汁を料理するときも、必ずしも粗末なものと見なしてはならない。菜っぱを手にして調理するときも、まごころ・誠実な心・清らかな心で、醍醐味を作るときと同じようにしなさい。」

 どうして今また、『典座教訓』を読み返しているのかと言うと、ひとえに自分への戒めと決意の表明のためである。

 もう十数年、毎年やっていることであるが、明日から3日間、おしょらいさんのお膳を、また地蔵盆にはお地蔵さんのお膳を作る。

 忙しさにかまけて、また慣れもあって、そしてふだん食べているものと精進料理がそう変わることがないので、いい加減に、適当に作ってしまっていることに気がついた。これではいけない。

 初心に帰って、だし汁ひとつから、丁寧なお膳作りをするべきだ。去年と同じものは作らない。一つ一つの工程を大切にすること。幸い、毎日遅番なので、朝の時間をゆっくり調理にかけられる。

 明日から3日、がんばってみる。

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samedi 11 août 2007

うれしい驚き

Photo  今日は、かねてよりの計画、かもめさんと二人でコート・デ・ブランへ・・・。お料理もダ・ヴィンチさんにお任せで、とても楽しみだ。

 七時ごろにお店に着くと、なんと「シャンパンはこれをと・・・」と、出てきたのはガティノワ。大好きなシャンパーニュなので思わず歓声を上げる。

 かもめさん到着。なんと驚いたことに、このガティノワはわたしへの誕生日プレゼントだとおっしゃる。これはほんとにサプライズだったので、感動・・・。素直に、ありがとう~、なんて、いただいたけれど、このようにお祝いしてくれる人がいるということはまさに有り難きことであると、心からうれしく、幸せに思う。ちょっとうるうる来てたよ。

 なんでも、ガティノワは今ロットが変わっていて(キュヴェが変わっていて)、これが旧ロットの最後のものなのだそうで、だいぶ落ち着いている、とのこと。新しいロットのはまだ荒々しいのだそうで、先週のうちにかもめさんが頼んでおいてくれたから、最後のが飲めたみたい。ありがとう、かもめさん。ほんとにこのシャンパーニュはおいしい。柔らかくてふくよかで、香りがよくて、ピンクがかった色もきれい。硬質過ぎず、包み込んでくれるような温かさがある。ごちそうさまでした!

 戻り鰹のたたき ロメインレタス にんにく風味のマヨネーズ風のソース 赤胡椒 おろしたパルミジャーノ

 おいしい、とか言うまでもない感じ・・(笑)

 徳島の鱧の焼き霜  おだし たっぷりのさらしみょうが

 みょうがの鮮烈な香りが鱧によく合う。鱧はふんわり。

 いさきとトマトの冷製カッペリーニ

 いさきとトマトをさっと和えて・・とおっしゃるけれど、味が全体的にとてもなじんで美味。何で味をつけてあるのかなあ、と思ったけれど、聞いても自分でできるわけもないので(笑)聞かない。

 スペアリブのコンフィのオーブン焼き グリーンサラダ

 豪快に手で食べる。びっくりするような身離れのよさ。コンフィなのに、ぎとぎとしてなくて、塩辛くもなく、かりっとした表面が香ばしい。上品な感じ。

 カイノミのビーフストロガノフ バターライス

 初めて使う肉の部位だそうで、赤身の肉で、煮込みは浅めです、とのこと。赤ワインで煮込んであって、ソースに酸味が残っているのでさわやかな感じもする。

 赤ワインのソースなので、合わせて赤を一杯。使ったワインと同じのを出しましょう、と、出てきたのは、ラモネのシャサーニュ・モンラッシェ 2004。明るく透明な色調、樽香、奥にちょっとのベリー系の香り。ほどよい甘さ。ラモネはやっぱり赤もいいな。

 チーズ  セージ・ダービー サントモール(なんとか) ポンレヴェック 薄切りのパン 枝付きレーズン 

 セージ・ダービーは、緑の紋様入りの大理石みたい。さわやかなセージの風味が効いている。シャンパーニュに合うという真っ白なサントモールは、もちろんガティノワと合わせれば、チーズケーキ風味♪

 バゲット

 ダ・ヴィンチ師の料理は、今日もおいしかった~。どれも洗練されていて上品。変なたとえだけれど、「ぼん」の雰囲気を持った育ちのよいお料理、といった感じがする。気持ちよくおいしくいただく。

 タイムリーなお隣さんもいたりして、ちょっとこれもサプライズな夜。

 続いて「チーム寺町」(笑)のカルバドールへ連れていってもらう。なんでも「チーム」にするなあ・・(笑)。松原から二条は歩いてもそう遠くはなかった。カルバドール・デビューである。

 カウンターの中の壁の棚には本当にたくさんのお酒の瓶が並ぶ。分類と排列が異常に気になるのは職業病なので、かもめさんに排架の法則を教えてもらって棚を見渡し、納得する。

 何を飲もうか迷うので、これもかもめさんに聞いてみる。フルーツのカクテルがおいしいということなので、それにする。今日のフルーツは、桃、巨峰、マスカット、オレンジ、グレープフルーツ。

 一杯目は、マスカットと青りんごのリキュールを使ったウォッカベースのカクテル。青りんごの香りでさっぱりしている。

 二杯目は、ウォッカベースの桃のカクテル。ミキサーでつぶした桃に、角切りの桃。ちょっとシャーベット状になっていて、すご~くおいしい。桃のデザートを食べているみたい。

 お誕生日特典(笑)で、かもめさんに過分なお褒めの言葉をいただき、「少女のよう~」なんて言われるが、実は内面に色濃く残る小学生チックな部分を鋭く見抜かれたかと、どきっとする。

 楽しい夜をありがとうございました(^^)。

 *コート・デ・ブラン

 京都市下京区寺町通松原下ル植松町 キシベ印刷2階

 TEL 351-3701 日・月休

 *カルバドール

 京都市中京区寺町通二条上ル妙満寺前町446  若林ビル 2F

 TEL 211-4737 水休

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jeudi 09 août 2007

リゾットどうでしょう??

Photo  今日は弟夫婦が、誕生日のお祝いということでプレゼントを持って遊びに来てくれた。

 もらったのは赤ワイン。ラウル・クレルジェ(?) ニュイ・サン・ジョルジュ 2002。弟曰く、「イタリアとかいろいろあったけど、あんたフランスかぶれやし、ようわからんけどこれでいいやろと思って。」ありがとう。ニュイ・サン・ジョルジュ、好きです。合う料理を考えて、もう少し涼しくなったらまたいっしょに飲みましょう。

Photo_3   日が暮れてもまだまだ外は暑い。よく冷えたシャンパーニュでまず乾杯。

 ペウ・シモネ ブリュット セレクシオン グランクリュ

 印象的な鮮やかなラベル。ヴェルズネイは、ピノ・ノワールの土地だったっけ?これ、おいしい・・・。果実味もしっかりあり、かつさわやかで、一杯目もその後もずっとおいしく飲める。しばらく飲んで、後のチーズのために置いておく。

 料理は、昨日作って冷やしておいたラタトゥイユ。一晩冷蔵庫に入れておくと、野菜の甘みや旨みがしっかり出て、味がなじんでおいしい。Photo_4

 このあいだから作ってみたかった、リゾット。基本のリーゾ・パルマ(パルマ風リゾット)。実はリゾットを作るのは初めて・・・。初めて作るものを人に出す無謀さよ・・(^^;。

 どうなのかな、これ・・。お米はアルデンテに仕上がったようだけれど、最後に火から下ろして冷たいバターとおろしたパルミジャーノを合わせる工程で、もたついたか、混ぜすぎたかで、お粥状に粘りが出てしまったようで、お米の粒がきれいにくっきりしなかった。味はけっこうおいしかったけど、成功、とは言い難い。やっぱりこれは難しい料理、と思う。Photo_5

 シャルル・コーリー ゲヴュルツトラミネール 1993

 アルテンベール ドゥ ベルゲイムと読むのかなあ、これ。アルザスの言葉はドイツ語っぽいルックスをしているので、読み方がよくわからない。華やかなライチの香りに、ちょっと白い花を思わせる香り。華やかなのに甘すぎもせず、とてもおいしい。これはたぶん、ともちゃん好みと思う。

 シャルル・コーリーはいろんなのを飲んだけれど、どれもおいしかったので、好きな作り手なのだろうと思う。

Photo_7 

 メインは簡単に、鶏もも肉のハーブ焼き。付け合せはローズマリー風味の焼きじゃがいも

 それから、帰りにワイングロッサリーで買ってきたチーズを2種類。飲むワインをOさんに言えば、てきぱきと合うチーズを選んでもらえるのがほんとにいい。なんでもプロに聞いてみるのが一番。

 ペウ・シモネには、ペコリーノ トスカーノ フレスコ。淡白そうに見えながら、しっかりとして羊乳の香りと旨みがあるのがいい。ゲヴュルツトラミネールには、ハンジ。え?半次??と思わず想像するのは時代劇(笑)。でもこれはアルザスのチーズ、マンステールをゲヴュルツトラミネールで洗った、ウォッシュチーズだそう。臭い臭いと、チーズ嫌いの弟からは苦情が出るが、匂いほどには風味はきつくなくて、ちょっと塩辛くはあるけれど、おいしいよ?

 チーズには新店プチメックで買った、ぶどうとくるみのパンの薄切りを添えて。デザートは福島の桃「あかつき」。食後にコーヒーと「外資系の味」と評されたオーストラリアのショートブレッド。

 久しぶりにゆっくりいっしょにご飯を食べた。おしゃべりもたくさんした。やっぱりきょうだいが増えるっていいわ。来てくれてありがとう!

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mercredi 08 août 2007

おしょらいさん

 誕生日の朝。今日のわたしは昨日までのわたしとは違うのよ。

 嘘。今日のわたしは昨日までのわたしの連続でしかない。春の終わりは既に夏の気配を色濃く含み、夏の終わりは秋の気配を早くから忍ばせる。これと同じく、人生の季節も、ゆるやかに移り変わっていくものだ。Photo_8

 8時頃、ゆるゆると起きる。神棚とお仏壇には赤飯。これも毎年変わらぬ習慣だ。

 今年も福島の叔父より桃がたくさん届いたので、よく冷やした桃とすいかで、ほとんど水分だけの朝ごはん。ナイフを片手に皮をむき、果肉をそぎながら食べる。たっぷりとした甘い果汁が乾いたのどを心地よく潤し、少しづつ体が目覚めていくようだ。桃やすいかは、夏の朝に食べるのが一番おいしいと思う。

 朝から、たくさんのお祝いのメールやバースデイカードをいただいて、しみじみとうれしく思う。自分の誕生日を覚えていてくれて、おめでとうと言ってくれる人がいるのは本当に幸せなことだ。年々周りの人に対する感謝は深くなる。わたしは、一人で大きくなったんじゃないから。Photo_9

 午前中に、お精霊さん(おしょらいさん)を迎えに六道さん(六道珍皇寺)へ行く。お盆前のマストな行事で、8日にわたしが行くのは年課のようなもの。水塔婆を書いてもらって、迎え鐘をつく。迎鐘はいまだすごい行列だ。最後尾は裏門から出て、ささ木の前を越えたところ。炎天下に日傘をさし、30分並んで鐘をつく。

 もう少し細かく、お迎えのプロセスなりを記録しておいたほうがいいのではないかとも思いつつ、今年もなんとなく写真も取らずにお迎えをすます。ああ、こうやって、ある時代の市井の人の「当たり前」は、言わずもがなのこととして記録もされず、埋もれていってしまうのだな。「特筆すべきことでもない」ことが一番失われやすいのだ。

 後日、補足。こんなふうに記録したかったのです。さすが好日さん。

 引き続き、祖母のところへ行く。誕生日というとやはり一番思い出すのは祖母のことだ。子どもの頃の幸せが、ぎゅっと凝縮されたような日が誕生日の一日だった。

 クーラーなどなかった、暑い夏の日暮れどき、玄関から裏庭へ抜ける、昔ながらの走り庭の土間の台所。祖母が忙しそうに立ち働いている。わたしはただうれしくて、祖母にまとわりついて料理の「お手伝い」と称する邪魔をする。

 いつもは帰りの遅い母がこの日は早く帰宅するのもうれしい。台所にご馳走が並ぶ。尾頭つきの鯛に赤飯はもちろん、とんかつやビフテキなどの、由緒正しき昭和のごちそう(笑)。ナイフやフォークをところ狭しと並べて、わくわくしながら食事の始まりを待っていた。祖母はとても料理の上手な人で、昔ながらのおかずから、ハイカラな西洋料理まで、それはそれは上手に作ったものだった。

 食後の後片付けが済むと、母がお茶とケーキの用意をしてくれる。ケーキはもちろんホールで、タカラブネの、バラのクリームとチョコレートのプレートが載っているのを定番に、今は無きメーゾン・フランスで作ってもらった、ちょっと塩の効いたバタークリームのケーキのときもあったなあ。少し大きくなってからは、北白川のサンドリヨンのケーキを母はよく買ってきてくれたっけ。この店も今はないようだけれど・・・。

 ろうそくをともして電気を消し、一、二の三、で吹き消して・・・。特別な一日。思い返せばすべてが懐かしいものだ。

 祖母は今日も絶好調。「今日、誕生日やねん」と言うと「おめでとう。幸せでありますように」と言った後、しばらく考えて、「あんた、20代かいな?」・・・ええ、そうだったらいいんですけどね、おばあちゃん。いつものとおり、散歩に行ったり歌を歌ったり耳そうじをしたり、なぜか頭をなでなでしてもらったり(笑)。

 祖母のもとは、わたしが今も子どもでいることを赦された、わたしが無条件で愛される存在であることを赦された、永遠の約束の地なのだ。

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mardi 07 août 2007

キメラ

 午前中でお仏壇の大掃除と昨日やり残した家事を完了。ええ、ええ、明日は誕生日。何があっても働きませんとも!と毎年誓うが、結局家で働かないで済んだ年は大人になってからは一度もないのであった・・・。

 誕生日前日の今日、うれしいことに11年来の友、小豆が「女王の日」(笑)と題したお祝いをしてくれた。なんでもわたしを女王にしてくれるらしい(笑)。 

Photo_3 まずは、一度二人で行ってみたかったと、わたしが「女王のサロン」と呼んでいるネイルサロン、タアコバに連れて行ってもらって、きれいにマニキュアをしてもらう。二人並んでゆったりと午後のひと時を爪の手入れに費やす。贅沢だなあ・・。

 わたしは服のさし色に合わせて、少し紫がかった濃いピンク、小豆は肌なじみのいいベージュゴールドのベースに、ゴールドのラメがけ。選ぶ色も、服や小物のテイストもぜんぜん違うのに、互いが好みそうなものはすぐわかる。そんなこんなで11年のお付き合いなのだから、縁は異なもの味なもの。わたしはこの人に、日々並々ならぬ感謝の念を抱いているのである。

 そして、下河原のキメラへ食事に・・・。八坂神社の鳥居を出てすぐ左側の和風の建物。1階はウェイティングと、ビッグネームのワインが詰まったワインセラー。ダイニングは2階で、思ったほど席数は多くはない。天井がどうしても「民芸調」に見えてしまうのはわたしだけ(笑)?

 食前酒に、愛媛のみかんジュースで作ったミモザを。やさしい味のおいしいもので、のどがかわいているので一気に飲み干してしまいそうで危険(^^;。どうしてみかんなのかと聞いてみると、愛媛出身のソムリエ(実に職人風の)の実家で作っているジュースを使っているのだそう。帰りにセラーを見せてもらったときに聞いてみると、ベースのシャンパーニュは、アンリ・ビリオだとか。Photo_4

 好みを伝えて選んでもらったワインは、シチリア島の白。

 ヴァレ・デラカーテ ビディス、と読むのかな。シチリアのシャルドネにわずかに地のぶどうを加えて作っているとか。色は濃い黄~金色。しっかりと樽の効いたこくのある味わい。きっと小豆好みに違いなく、もちろんわたしも・・・。料理にもとてもよく合った。

 オクラの生ハム巻き リコッタチーズ ベルガモット風味のオリーブオイル

 生のオクラは苦手なぬるぬるが出ていないのでとても食べやすく、しゃっきりと新鮮な風味。オイルのベルガモットの香気が鮮烈。生ハムは名前を失念したが、赤ワインに漬けてあるそう。

 オマールとジロール茸のパ-ト・フィロ(?)包み 生ハムの脂身 オリーブオイル

 オイルには強い酸味があってとてもフルーティー。生ハムも名前があったけれど、残念ながら失念。どうやら生ハムの名前を覚えるのがわたしは苦手らしい。ワインの香りと好相性。

 まながつおの炭火焼き ズッキーニのソース からすみ

 からすみはテーブルでたっぷりとすりおろしてかけてくれる。クリーミーなソースとからすみの風味がやはりこくのあるワインとよく合った。

 鱧とトマトとクレソンのリングイネ

 ほぐした鱧がパスタとよくからんで美味。クレソンのしゃきしゃきした食感と香りが新鮮。

 ポルチーニとうずらのクリームソースのキタッラ

 大きく切ったポルチーニと、わずかなクリームのこくがこれまたワインの樽香と呼応。

 鴨の炭火焼き 長なす グリーンペッパーのソース

 鴨の焼け具合がとてもいい。ジューシーで柔らかく、香りがよい。

 パン フォカッチャ 小さなバゲット くるみとぶどうのパン

 メインに合わせて、赤をグラスで一杯。Masclarelli MARINAVETICMontepulciano........2003

 と書いてあったけれど、詳細は不明。

 ドルチェは三者択一。Photo_7

 わたしは、黒いちじくのトルタ マスカルポーネのジェラート。小豆は、マンゴーのソルベットとココナツのスプマンテ

 温かくてさくさくした生地がおいしかった。お味見させてもらったマンゴーも風味が濃くておいしい。

 エスプレッソ

 小菓子  ラズベリーソースのチーズケーキ くるみのキャラメリゼ入りのフィナンシェ

 全体的に、いいもの使っているんだなあ・・・という印象で、味も総じてとても上品。トラットリアではなく、リストランテの料理なのだと実感。

 3時間以上かけたゆっくりとした食事にすっかり満足。それでもまだまだおしゃべりは尽きず・・・。

 小豆、「女王」なひと時を本当にありがとう。とても楽しかったです(^^)。それからいつまでも頼りないわたしでごめんなさい。いつでもあなたの存在に感謝しています。これからもよろしくお願いします。

 *キメラ 

  京都市東山区祇園町南側504番地

  TEL 525-4466 水休

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lundi 06 août 2007

香水

 It's been a hard day's night......犬のようにというよりはむしろ阿修羅のごとくに一日じゅう家事と格闘。こうなることはいつものお約束のようなものでわかってはいたものの、貴重な夏休みを一日、これでいいものだろうか。働く場所が職場か家かの違いだけで、休みでもなんでもないじゃないか!ともあれ、懸案の家事はほとんど片付いた。しかしお盆のためのお仏壇の大掃除は明日以降に持ち越し、祖母のところにも今日は行けなかった。右腰の腰痛はレベル7に達する。

 そんな中で、思い切ってやってしまった香水瓶の整理はちょっと楽しかったかな。空なのに残してしまったものもわずかながらあり。Photo

 ゲランのチェリー・ブロッサム。これは一番最初の年の復刻版か、限定版だかのボトル。首に巻きつけられた金の糸とラベルがいかにもフランス的な、なんともクラシカルで優美なボトルには、なんとなく女性の夢があるような気がして、中身がとうになくなっても長く捨てられなかったものなので今回も手元に残すことにした。

Photo_2  この二点はミニチュアボトル。

 左は、ジャン・シャルル・ブロッソーのオンブル・ブルー(Omble Bleue)。「青い影」。ミニチュアながら、アール・ヌーヴォー風の浮き彫り(?)が美しかったので残す。オンブル・ローズは有名で、今もあるようだけれど、こちらは、もうなくなってしまったのかな。香りをあまり覚えていないところを見ると、そう好み、というわけではなかったのかも。

 右は、ニナ・リッチのレール・デュ・タン(L'air Du Temps)。「時の流れ」と訳されているものが多いけれど(参照元は一つかもしれない)、わたしは「時代の空気」とか「時代の雰囲気」みたいな感じにとらえている。

 発売は1948年。いわゆる「おばちゃんの香り」などと言う若い女の子もいるけれど、これは名香と言うにふさわしい。香りも絶えず新作が発表され続けているけれど、時を経ても残っていく香りはやはりあるのだ。口づけする鳩は、この香りのシンボル。ミニチュアにも風格があるように感じて手元に残す。

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dimanche 05 août 2007

レファレンス協同データベース

Cardjtvf 昨日からのお話の流れで、おもしろいので国立国会図書館が運営している、レファレンス協同データベースを紹介しようと思います。レファレンスというのは、「参考業務」と訳されますが、「皆さんの調べもののお手伝いをいたします」というサービスのことです。

 これは一言で言うなら大きな、レファレンス事例集です。参加館が、日々の業務で実際に利用者から持ち込まれ、回答した事例を持ち寄って、一つの事典のようにしたものです。こういうのを分析していけば、レファレンスのアルゴリズムみたいなものが抽出できるような気もします。

  興味があればご覧ください。

 「国立国会図書館」のサイト中の、

 レファレンス協同データベース

 ここに集まっている事例は、中にはそうでもないものもありますが、たいていは難問の類です。「世の中の人々は実にいろんなことを調べているのだ!」ということがわかって、読むだけでもなかなかおもしろいものです。司書や学生さんは、回答を見ずに考えてみると、よい「参考業務演習」になるかもしれません・・・。

 友が皆我より偉く見ゆる日よ・・・、と啄木を心の友にしてしまうのは決まってレファレンスで青くなったり赤くなったりへこんだりしたときです・・。合掌。

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samedi 04 août 2007

フローイングカラスマ

 そろそろ夏休みの忙しさも第一のピークを過ぎ、落ち着く頃かと思ったが、なかなかそうもいかないようだ。ごそごそに空いた書架とカード発行の多さがまだまだ忙しさが続くことを示している。

 でも明日一日頑張れば、6・7・8はうれしい三連休だ。毎年誕生日には働かないことにしているのだが、去年と今年はわざわざ夏休を取らなくても休館日に当たったのでラッキィ♪

 アルバイトに来てくれている、国文学専攻の院生、姫ちゃんの「京都学ゼミ」の夏休みの課題は、(1)五鈷杵(ごこしょ)を持っている寺を訪ね、五鈷杵の写真を撮り、住職に、なぜこれがここにあるのか(目的や用途)を尋ねる。もしくは(2)天狗伝説のある寺を探して訪ね、その寺と天狗との関係(由来)を尋ねる。の二者択一なのだそう。

 自分が学生のときにも友だちを見て思っていたけれど、国文専攻っておもしろそうなことやってるんだなあ・・・。姫ちゃんは天狗伝説をやるそうだけれど、わたしなら五鈷杵に決まり。密教法具大好き。でも独鈷杵と三鈷杵と五鈷杵の用途の違いってあるのかな?

 ~~~~~~閑話休題~~~~~~~

 先日のこと、烏丸蛸薬師の旧北國銀行跡に、建物をリノベーションして できたフローイングカラスマのダイニングでランチを食べた。上の階にはエステやボディースタジオがあるそうだけれど、こちらは未訪。

 ダイニングは1階で、奥の旧金庫だった場所には近日中にブックショップができるらしい。広々として内装もいい感じ。デリやお菓子のテイクアウトもしているようだ。Photo_2

 スカンピのバベッティーニ。ど~んとスカンピ三尾入り。

 前菜は、天使のえびとグリーントマトのオレンジオリーブオイル風味サーモンのカルパッチョ

 ドルチェはカッサータ、ノッチョーラ、オレンジと白桃のジェラートの小さな盛り合わせ。アイスコーヒーパンオリーブオイル

 *フローイングカラスマ

  京都市中京区烏丸通蛸薬師下ル手水水町645

  TEL 257-1451 

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vendredi 03 août 2007

『フィラデルフィア美術館展-印象派と20世紀の美術』

Photo_5

 土曜日のお昼間、京都市美術館でやっている、『フィラデルフィア美術館展―印象派と20世紀の美術』を見に行く。う~ん、印象派か・・・。ちらしやポスターになっているのはルノワール・・・。なぜ、う~ん、なのかと言うと、近年ジャポニスム関連を除いては、どうも印象派の絵画のよさがわからなくなっているのだ。

 しかしながら行けば必ずちょっと面白い絵や気になる絵に何枚かは出会えるのが展覧会のよいところだ。

 「2章 印象派とポスト印象派―光から造形へ」から、1点。Photo_6  

 ホアキン・ソリョーリャ 『幼い両生類たち』 1903年

 海辺で遊ぶ二人の子ども(隣りで絵を見ていた老夫婦によれば「ぼん」)の、日に焼けた背中に反射する強い光の表現がリアルで素晴らしく、ぱっと目をひかれる。真夏に見るのにふさわしい絵だ。

 「3章 キュビスムとエコール・ド・パリ―20世紀美術の展開」から、2点 Photo_7

 フェルナン・レジェ 『生き生きした風景』 1924年  

 直線的な表現が、カッサンドルのポスターを思い起こさせる。制作年が1924年ということは、やはりアール・デコの流れに沿った作品なのだろうか。

 ワシリー・カンディンスキー 『円の中の円』 1923年

 もともと好きな画家。色彩と図形が目に心地よいので。

 「4章 シュルレアリスムと夢―不可視の光景」  

 1章として割いてあるのに作品は4点のみ。でもその中の1点が、ルネ・マグリットの作品だったのはよかった。Photo_8

  ルネ・マグリット 『六大元素』 1929年

 このシリーズも何点かあったかも?炎、裸婦、森、建物、雲、鉛の鈴のついたカーテン、という六大元素。どれもマグリットの作品に頻繁に登場するモチーフだ。

 アメリカの美術館だけあって、やっぱり面白かったのが、「5章 アメリカ美術―大衆と個のイメージ」で、その中から4点。Stettheimer_000

 フローリン・ステットハイマー 『ベンデルの春のセール』 1921年

 これが面白いの(笑)。タイトルのとおり、洋服屋さんのバーゲン会場の様子を描いた絵。カラフルでポップな色彩が、バーゲン会場の活気とざわめき、喧騒を目で感じさせる。

 ダイブしてワゴンの商品をつかむグリーンの服のご婦人、商品をいっぱい手にして困り顔のご婦人、やれやれとでも言いたげなしかめっつらの紳士、階段からショールを落としかけて、それを拾おうとして自分も落ちかけてるご婦人・・・。面白くてつい細部まで見てしまう。Photo_9

 ドロテア・タニング 『誕生日』 1942年

 一転して不気味な絵・・・。この画家はマックス・エルンストの妻らしい。裸の上半身に紫の上着をはおった女性。スカートの上に巻きつけた木の枝のようなものは、よく見れば無数の裸の女性の形をしている。この女性は過剰な女性性の鎧を身にまとっているのだろうか。足元には魔物のような動物。奥には無限に続く開きかけのドア・・・。題名は『誕生日』。考えても意味が取れなくてとても不気味。

 アンドリュー・ワイエス 『競売』 1943年

 あまり展覧会などには行かないのだけれど、アメリカン・リアリズムもいいかも。機会があればまとめて見てみたい。 Dcah5a0rxca78wdnjcamzdom7ca2x8x4rca

 ジョージア・オキーフ 『ピンクの地の上の2本のカラ・リリー』 1928年

 最近そういえばあまり見ることのなかった、ジョージア・オキーフの作品。少々グロテスクさすら感じさせる巨大な花の絵は、昔、フェミニズムとからめてよく取り上げられていたかもしれない。

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dindinさんへ

 αステーションで、そんな番組をやっていたとは知りませんでした。たぶん元締め(笑)の誰かが出演しているのだと思うのですが、どういうわけかそういう話は内部ではまったく通知もされず、外部の方からうかがって初めて知るのはほんとにおかしな話です。今回も上司に聞いてみましたが誰も知りませんでした(^^;。そのへんからして、なんだかなあ・・・という感じはいつもしてます・・・。

 ご指摘の問題は、内部でも繰り返し言われていることで、「調べもののお手伝い」とか「ご相談」とか、現場ではいろいろな言い換えや説明がなされておりますが、「レファレンス」という用語を変えるまでにはいたっておらず、どちらかというと、この用語ごと浸透させようという傾向にあるように思います。訳語としては「参考業務」というのがありますが、これだとまた、しっくりといかず・・・。
 用語の問題は難しいものですね。

 司書の専門性ということについては、いろいろな問題をはらんでおりますし、特に我が国では多様な側面から考えていかなければならない問題です。
 ただ言えることは、ご指摘くださったような、業務のわかりにくさと、サービスを外に向かってあまりPRをしないという消極性が、専門性の広い認知への妨げになっていることは確かだと思います。その結果、司書とコンビニの店員とはどこが違うのだ、などと言われてしまうわけです。

 dindinさんは、日本史の先生だったのですね。目録の先生かと思っておりました(^^)。

 大学生が図書館の使い方を知らない、というのは不思議な話で、大学図書館勤務の人が、入学時に図書館オリエンテーションをしなくてはならないのだと嘆いたりしておりますね。
 図書館利用教育にはまず、高校までの学校図書館の充実が不可欠なのですが、それと連携する形で、公共図書館もからんでいくことは必要だと思います。
 今ようやく、小学校の図書室や読書指導との連携は進んできましたが、中学校・高等学校との連携はいまだ緒についてもいないといったところだと思われます。

 わたしたち図書館にいる者が、もっと積極的に外へ出て行かなければならない、ということに問題は集約されるようです。

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jeudi 02 août 2007

ミルフィーユの姫君

 最近ケーキの記事書いてないなあ・・・。というのは、食べ控えてるということもあり、また、これ、というものにあんまり出会わないっていうのもある。でも今日のはちょっといい。

 Photo_13 さんこさんおすすめの、「ミルフィーユの女王」、パティスリーTSUKASAの、「季節のミルフィーユ」。どちらかというとわたしには女王よりも姫な感じがする。

 今の時季のは、いちじくと佐藤錦。上の果物と生クリームが、姫って感じ。クリームもとろっと濃くておいしい。フィユタージュはキャラメリゼされているので、さくさくのまま。また、キャラメリゼの部分がかりっとして甘いのもいいのね。バターの香りもよし。

Photo_14

 もう一つは、シトロン。子豚ちゃんをかたどった、レモンのタルトレット。

 こんもり盛られたイタリアン・メレンゲにもかすかな酸味がつけてあって、ふんわりなめらか。中のレモンクリームはきゅんとした酸味の強い、わたし好みの味。夏風味だねぇ・・・。

 ただ、クリームだけでは強すぎると思われたのか、タルトの中にビスキュイが入っているの・・・。これはわたし的にはいらないなあ。酸っぱいレモンクリームがたっぷり詰まっているほうが、甘いイタリアンメレンゲと相性がいい。タルト生地の内側にはチョコレートが塗ってある。特に違和感はないけれど、何も塗らなくてもいい、もしくはこちらもキャラメリゼの方がいいかなあ。チョコレートは味が強いから。

 お店は常磐野小学校前にあるので、職場からはちと遠い。でもたまには贅沢なおやつを買いに、お昼休みに自転車を飛ばすのもいいね。

 *パティスリーTSUKASA

  京都市右京区太秦北路町29 ときわのハイツ1F

  TEL 872-8255

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mercredi 01 août 2007

愛宕山 千日詣

 八朔です。しっかりつかまえないと、夏はすぐに行ってしまうから、寸暇を惜しんで夏の日を楽しもうと思う今日この頃。

 今年も去年に引き続いて、愛宕山千日詣に行く。ただし今年は日をまたがず、31日のうちに下山した。右膝を少し傷めていることもあって、今年はどうしようかかなり悩んだが、「行けるときに行かないと・・・」の思いから、今年も登ることにした。とはいえ、あのしんどさを思うと、内心かなりブルーだったりする(^^;。年寄りも子どもも登るとは言っても、標高924mもある、京都で一番高い山なのだから・・・。ご一緒するのはM嬢とKさん。さあ、今年はどれくらいで登れるかな?Photo

 18時5分、登山口のある、清滝に到着。

 涼しげな音を立てて流れる清滝川。もう既に蜩が鳴いている。カナカナカナ・・・。すぐ近くで鳴くせいか、声に力があって、晩夏に聞くちょっと寂しげな声とは違って聞こえる。

 今年もトレーニング・パンツ、髪はしっかり二つに結わえて、リュックを背負って首にはタオル。かなり恥ずかしいが、愛宕山に登るにはこれが一番。背に腹は代えられないのだ(笑)。Photo_3

 18時10分、一の鳥居を出発。

 ここから頂上まで4キロほどの道のり。ほとんどが急な登りで、平坦な場所は少ない。もう既に、今のうちに帰ろうかな、と思う。Photo_5

 登り始めてわりとすぐのところにある、大杉神社。名前のとおり、大きな杉がご神体なのだけれど、雷が落ちて、中が空洞になったんだって。

 18時45分、二十五丁目。しんどいのと、木の根や岩で足場が悪いので、しっかり足元を見て歩く。一定の間隔で、「40分の20」とか、「40分の23」とか 、どれくらいの地点かを示す札が立っているが、確認するついでに分数を約分してみたりする(小学生のよう)。「40分の23・・・。」約分できないと、かすかにむっとしたりする。23。素数か。4n-1・・・。いらんこと考えるか、禅の境地にならねばしんどくて自分に負ける。

 それでも「お登りやす~」「お下りやす~」の声も高らかに、果敢に攻める。

 19時、三十丁目。持ってきたペットボトルの水は500mlが二本。それがどんどんなくなっていく。Photo_6

 19時20分、七合目。

 このあたりに市内を見渡せる絶景ポイント。画面中央あたりには小さな小さな京都タワーが見える。遠いんだなあ、ここ・・。もうひとがんばりだ。

 19時30分、水尾わかれ。最後の休憩所があるところ。

 19時45分、愛宕神社の門。Photo_8

 19時55分、頂上の本殿に到着!

 記録は去年と同じ、1時間45分だ。一年のうちに、すごく登りがしんどかったというイメージが心の中で増大していたからか、幾分勝手がわかっていたからか、今年は案外楽に登れた感じではある。でも1時間45分。元気盛りの中学生は、40分ほどで駆け登るというから、やはり年には勝てないもの。

 無事に登り切れたことに感謝。本殿に参って、お神酒の授与を受け、奥の若宮にもお参り。ここには「雷神」と火の神、カグツチノミコトと、名前を失念してしまったが、よく知らない土の神が祀られている。

 しばらく頂上にて休憩する。下界よりは気温はだいぶ低い。水をかぶったように汗を吸ったTシャツが体からどんどん熱を奪っていく。こうなることは去年でわかっていたので、着替えはある。物陰で乾いたシャツに着替える。Photo_9

 さあ、御札を受けて、そろそろ下山だ。

 これは今年受けてきた御札。京都の家の台所や飲食店などでよく見る御札だろう。

 登ったら下らねばならない。しかしこれが問題だ。下りの方がずっとしんどいのだから。既に膝も少し痛い。すべるのが怖いから、慎重に慎重に、歩を進める。それでも滑って手をついたり、しりもちをついたり・・・。Photo_11

 頂上近くで、21時からの神事を待つ修験者の集団に萌え萌え♪♪。もう少し下では、軽やかに駆け上って行く衣姿の若い僧侶に萌え♪

 登りと同様、「お登りやす~」「お下りやす~」の声を掛け合って下りていく。

 下りのタイムは記録していないが、登りよりはずいぶん時間がかかっているはず・・・。右膝はもう限界。ともあれ、無事下山。FELICITATIONS!

 今年は担架で運ばれる人をよく見たような気がする。前日の雨で足場が悪いための怪我くらいだとまだましで、心臓とか脳の血管とかだったら怖いなあと思う。

 飲んだ水は1.5リットル。帰宅後お風呂に入ってさらに汗をかき、水分を取ったので、もう体中の水分が入れ替わった感じだ。よいデトックスになっただろう。

 さて、明けて今日。筋肉痛などはまったくないのだが、膝に湿布を張って寝たにも関わらず、やはり特に右膝をかなり傷めているようだ。階段の下りは言うに及ばず、通勤の自転車のペダルの踏み込みにもかなりの痛みを感じる。昨日M嬢が耳元で、鮫軟骨だのグルコサミンだのコンドロイチンだの、いや~なことをささやいていたが、ほんとに軟骨が磨り減ってたりして。やだなあ、ほんとに・・・。

 膝を傷めないで済む、うまい下り方ってないのだろうか?

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