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mercredi 28 février 2007

祝・スキャン終了

 蔵点二日目。無事全資料のスキャンが終わる。去年は最後に書庫が残って残業になって、えらいことだったけれど、今年は先に書庫を完了させたので、ちゃんと時間内に終われたのでほっとした。明日打ち上げるリストの処理が少ないと万々歳なのだけれど・・・。

 今日はおやつにマレーヌのケーキを食べた。絶対なくなってほしくない街のケーキ屋さんだ。やっぱりここのオムレットはおいしいな。秀逸な日常のおやつ菓子だ。でも前とは生クリームが替わっているような気が・・・。気のせい?

 久々にル・モニュマン・ブルーに行き、ベルギー・ビールを一杯。なんとなくクリークが飲みたいと思って行ったのだけれど、結局ヒューガルテンの樽生に。このビールは小麦で作ったさわやかなビールで、オレンジやコリアンダーで香り付けもしてあるそうで、ちょっと複雑な風味が魅力。夏はまだまだなのに白ビールは季節はずれかも。でもおいしいからいいや。

 パテ・ド・カンパーニュタルトフランベを食べる。パテは自家製で、しっかりしたお肉の味がする。ベーコンで巻いて、コンソメのジュレを少しかけてある。マスタードとコルニッション、水菜のサラダを添えて。タルトフランベはフロマージュブランと玉ねぎ、ベーコンののった薄焼きピッツァのようなもの。シンプルな食べ物なのだけれどわたしは好き。でも置いてある店は少なくて、こことあとは一乗寺のアルザスしか知らない。

 ここはベルギービールのお店なので、ビールの品揃えは大変豊富。ただやっぱりちょっと高めかな?食べ物はおいしいのにかなり安いし、メニューも豊富でボリュームもある。最初の頃は女性シェフが作っていたけど、今は男性とまた別の女性に二人で作っている。

 生活圏にこんなお店があるのはうれしいことだ。

 *ル・モニュマン・ブルー

 京都市右京区西院西三蔵町13―1 マルクビル B1F

 TEL 315―7000 火休

 *洋菓子のマレーヌ

 京都市右京区太秦一の井町10―7

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mardi 27 février 2007

初日(のおやつ)

 今日から4日間の日程で蔵書点検である。初日の今日は、ま、滞りなくもないけど無事終了。もちろん全部終わったわけもないけれど、去年最後まで残ってえらい目にあった書庫のスキャンが完了してよかったよかった。もうそれだけで気が楽。

 お店の「棚下ろし」というのはどういう手順でするのかは知らないけれど、「蔵書点検」は図書館の棚下ろしのようなもの、とよく言われる。まずきちんと書架整理して本を並べて、HHTで1冊づつスキャン。それをPCに落とし込んで、「今書架にあるべき本」のリストと照会する。「あるべきなのにない本」などのリストを上げてよ~く探す。紛失率が高ければげんなりする。利用者が盗んだとはあまり思いたくないけどね・・・。

 今日の休憩のおやつは、嵯峨釈迦堂前の米満堂というお菓子屋さんの草餅をいただいた。粒餡をオムレットみたいにお餅で包んだ形で、おいしかった。いただきものってうれしいな。知らないお店のお菓子が食べられるから。

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lundi 26 février 2007

お別れ

 近鉄百貨店が、今月末で87年の歴史に完全に幕を下ろす。最終日には行けないので、今日見納めに行ってきた。記憶もおぼろげな小さかったころの、「丸物」から「近鉄」と、思い出深い百貨店だ。屋上から順に下まで見て行った。

 乗り物がたくさん置いてあってよく遊んだ屋上、こんなに狭かったっけ?コーヒーカップや電車に乗ったり、スマートボールに夢中になったり・・・。とても広いところに感じていたのにね。

 思い出す。7階の催事場での「地蔵盆景品大会」。文字通り、地蔵盆前に福引用の景品などを販売する催しだ。町内の役員がうちに回ってくると、母が町内の人と買出しに行くのについて行った。その帰りに食べたチョコレートパフェの甘かったこと。

 6階は大好きな階だった。本屋さんでの立ち読み、祖母にいつも本やまんがを買ってもらったこと。毎週のように通った折り紙と千代紙のコーナー。ここには先生がいて、折り方をいろいろと教えてくれた。サンリオショップも大のお気に入りで、「いちご新聞」と、新聞を買えばもらえる小さなマスコットをとても楽しみにしていた。

 サンドイッチハウス・グルメや鶴喜そばのおいしさも忘れられない。特にグルメは、言ってはなんだが今ある店とはぜんぜん違うおいしさで、チーズバーガーなんか、サイコーだったな。会員になると誕生日には2名までただになった。母とも祖母ともよく来たなあ。

 2階の母の行き付けの洋服屋さん、ボーマニエールのカフェやブティック、時期はまちまちだけれど、けっこう好きな店もあった。近鉄は日常の百貨店だった。

 いろいろな思い出があるけれど、何度かの改装を経て、プラッツになったときには決定的に中身が変わってしまったから、昔を忍ばせるものは階段くらいしかもうなくなっている。階段と中2階の辺りの様子は今見てもなかなかモダンでしゃれていると思う。

 店内は人が多くて大混雑。客も店員もわさわさしている。思い出を拾いに行ってはみたが、もはやそんな雰囲気でもなく、それがよけいに寂しかった。でもいいか。プラッツとわたしの思い出の中の近鉄とはすでに違った店だったのだから・・・。

 地下で、バウムクーヘンの量り売りをやっていた。「Jinya’s cafe Kyoto」所在地は、伏見区納屋町らしい。聞いたこともない店だったけれど、一つ小さいのを買ってみたが、なかなかおいしかった。

 丸物、京都近鉄百貨店、たくさんの思い出をありがとう。

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vendredi 23 février 2007

上用饅頭

Photo_322  弟が表彰を受けていただいてきたお祝い菓子、俵屋吉富上用饅頭のお相伴にあずかる。「薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)」の方が正しい名前なのかもしれないけれど、こんな立派できれいなお祝いのお菓子には、やはり敬意を表して「上用饅頭」と呼びたい。

 白のもピンクのも丸くてつやつやでとっても美しい。白いのはこし餡。甘さはごくごく控えめでさらっとした上品な風味。皮の山芋のほんの少し引きがあるのもよい感じである。ピンクのは粒餡だと思ったら、白餡の中にさらに粒餡がイン!手がこんでるなあ。

 運動会のときにもらう紅白饅頭、あれもおいしかったなあ・・・。実は和菓子よりも洋菓子への情熱が勝つわたしだけれど、上用饅頭ラヴ!中身はこし餡でなくっちゃね。

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jeudi 22 février 2007

ドラマ放映日

 こんばんは。音羽図書館のはたこです(笑)。わかった人は今日の『新・京都迷宮案内』を見た人である。先日わたしの職場でロケをした回の放映が今日あったのだ。遅番だったので、ビデオで見る。設定の図書館の名は「音羽図書館」で、東山辺りにある図書館ということになっていた。カウンターでは予約の本をめぐって職員がいちゃもんをつけられ、その後に館内で異臭騒ぎがあって、利用者も職員も書架でばったばた倒れ・・・なんていうろくでもないシーンばっかり(笑)。ほんとにあったらやだな。

 利用者検索をして「該当者なし」の画面表示などを小道具で作るとスタッフが言ったはったけど、なかなかうまくできているし、どさどさ書架から落ちてくる本も実は小道具で、これも画面で見るととてもうまくできている。どんなふうになっているのかなと思って楽しみにしていたのでよりおもしろかった。

 どなたか見られた方おられます(笑)?

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京の味 ごちそう展

 2月のバレンタイン後の、高島屋の恒例イベント、京の味 ごちそう展に行く。このイベントは何と今年で51回目。2300円ほどで、名料亭の料理が食べられる「名物食堂」は、今年も朝11時前から長蛇の列だ。去年はなんと、ここにあの瓢亭が出ていたのだ。もしかして今年も・・・と思っていたのだが、残念ながら今年はなし。あれは50回記念の特別出展だったのかなあ・・・。デパートのフードイベントで、2300円で、あの味はまさに奇跡だったが。

 今年のラインナップは、山ばな 平八茶屋、魚三楼、菊乃井、中村楼、西陣魚新、美濃吉本店 竹茂楼といったところ。どの店も2300円ではお昼すらもまず食べられない。今年は西陣魚新の料理をいただく。ここは有職料理の流れをくむ、安政2年創業の由緒ある店らしいのだが、西陣は家からも遠いこともあって、行ったことはなく、料理を味わったこともないので楽しみだ。Photo_321 画像がうまく回転しなくてヘンだけど、参考までに。

 胡麻豆腐 割り醤油 わさび

 お造り  鯛 生湯葉 長芋 わらび 大葉

 だし巻き 串打ち(海老 鴨ロース) 梅かまぼこ 赤梅甲州あんかけ ぬた和え(蟹菜の花) 鰆西京焼き 茶巾麩 厚焼きかまぼこ

 炊き合わせ  子芋 にんじん わかめ 筍

 椀物  蟹しんじょ しいたけ にんじん 鶯菜 柚子

 ちらし寿司  蟹 錦糸卵 筍 梅麩 三つ葉

 いちごソースの杏仁豆腐 いちご 木いちご ブルーベリー

 黒い引出し式のお重が楽しい。引出しの中には若竹煮。柔らかな春の雰囲気のおいしいお料理だった。

 あとは展示を見たり、販売ブースを見たり。なんとなくお店が減っているような気がしたけれど、そうでもないのかな。すべて京都のものなので、いつでも買えるわという気もあり、買い物はあまりしない。ただ賀茂みたらしが実演販売でほかほかだったのでおやつに買う。さっき去年の日記を読み返してみたら、去年もみたらし団子買ってた(笑)。行動パターンが同じなのが笑える。

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mercredi 21 février 2007

御茶ノ水 小川軒

 「おいしいもの」とは何だろう?それは思い出が加味された食べ物のことだろうと思う。レーズンサンドもわたしにとってはそんな食べ物の一つだ。

 一般的にレーズンサンドと呼ばれているこのお菓子は、二枚のサブレにクリームとラム酒漬けのレーズンを挟んだもので、おいしいのからそうでないのまで、いろいろな店が作っている、わりとよく見かけるお菓子だ。これには祖母ではなく、母の思い出がある。母の東京出張の際の定番のおみやげはいくつかあったが、その中のひとつがレーズンサンド。新宿中村屋のものだった。なんておいしいのだろう、と子供心に感じた東京の味だった。今でもレーズンサンドは大好きなお菓子の一つで、店先で見つけてはふらふらと一つ二つ買って食べている。Photo_317 2_21

  さて、前置きが長くなったが、今日食べたのは、伊勢丹の催しに出ていた、東京は御茶ノ水小川軒の「レイズンウィッチ」。名前にはこだわりがあるようで、小川軒のは必ず「レイズンウィッチ」と言う。小川軒は何軒もあって、味もそれぞれ違っているので注意が必要。

 ここの店のは初めて食べる。心もち大ぶりで、全体的に膨らんだ感じ。表面はドリュールでつや出しした上にスライスアーモンド少々の飾り。サブレはざっくりとして歯ごたえよくおいしい。白いクリームは上品な軽さで、そう甘味も強くない。ラム酒をたっぷり吸ったレーズンはたっぷりで、数えてみたら30粒あった。二枚あわせたままではなかなか食べにくいので1枚づつ食べる(笑)。とてもおいしい。

 お仏壇にお供えしたお下がりを食べたので、室温に馴染んだ状態で食べた。冷蔵庫から出し立てならクリームが締まって、また印象は違うと思うが、たぶん室温で食べた方がおいしいだろうね。

 「小川軒」、最初は一つだったようだけれど今では別のよう。どうなってるんだろう・・・とは誰もが思うことのようで、研究家がここに・・・。研究成果に感動!http://f28.aaa.livedoor.jp/~minozi/ogawa/ogawa.html

 あと食べていないのは、一説には一番おいしいとも言われる代官山小川軒のもののみ。相当おいしい御茶ノ水のを凌駕するのか?

 同じく伊勢丹に限定30食で出ていたビーフシチューも少々お高いけれど、ソースの味と香りがとてもおいしかった。東京から出張と思われるお店の若いお兄さんがイケメン。

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mardi 20 février 2007

東寺散歩

Photo_315  子供のころに見たものを大人になってからもう一度見てみるということはおもしろいことだと思う。新たな発見があったり、再発見をしたり。わたしにとっての東寺もそんな場所である。今までに一番多く行ったお寺と言えば、まず西本願寺、次いでこの東寺だ。なにせどちらも近所の遊び場だ。あと本國寺跡というのもあったな。「東寺」というのは西寺と対比したときの名前で、本当は「教王護国寺」という、とはよく言われるけれど、実は「教王護国寺」という名前すらも略称で、正式名称はもっともっと長い。

 今、ちょうど、冬の非公開文化財特別公開もやっているので、午後の時間をたっぷりと東寺の散歩に費やした。2_20

 外はぽかぽかと暖かく、境内にはもうちらほらと桜までもが咲いている。露天商が明日の準備を始めている。明日も温かく好天らしい。きっと大層なにぎわいになるだろう。

 まずは観智院へ。ここの客殿は1605年に、北政所、ねね様(様付けなのは好きだったりするから♪)の寄進で再建されたもので、桃山時代書院造りの一典型である、国宝。また、上段の間の床の間(これも室町時代の床の間から、現代に見られる江戸時代の床の間に移っていく過程がわかる興味深い形の床の間である)には、宮本武蔵筆の「鷲図」と、襖画には「竹林の図」が描かれている。その筆運びから、武蔵は左利きであったと思われるらしい。

 御本尊はそれぞれ違う動物に乗った五体の「五大虚空蔵菩薩像」でちょっと珍しい。五体ともすらっとした体躯と端正な顔立ちのかっこいい虚空蔵さんだ。また隣りには、迫力ある愛染明王も安置されている。

 ここはなかなかおもしろい建物で、敵の侵入を知らせる鶯張りの廊下や、帳台構(ちょうだいがまえ・一見、柱があって扉ではないように見せかけたところが実は開くようになっていて、その裏には侍が隠れる間があり、主人に危機があったときはさっと扉が開いて侍が出てくる)、木の天井のように見せかけて実は紙の天井で、敵が忍んで天井裏に上がっても紙が破れて落ちる・・・といった、ちょっとした忍者屋敷のような仕掛けがあるのだ。

 お寺なのになぜ、という疑問がわくが、この寺が寄進された1605年と言えば関ケ原の2年後。まだまだ徳川の政権も固まらず、特にまだ京ではねね様を慕う武将も多く、この寺がそういう武将たちの密議の場にもなっていたからのようだ。

 奥の茶室、「楓泉観」は、室町時代の、利休以前の、あまり堅苦しくも、たぶんわび・さびでもなかった時代の茶会の雰囲気を伝える書院風の明るいのびのびした感じの茶室。先日訪ねた、大徳寺・聚光院の茶室とはまったく違った雰囲気だ。

 お茶席でお茶を一服・・・。係の人の話によれば、この観智院、今は無住でふだんは閉めているけれど、20年くらい前までは人も住み、いつも開いていたとか。そうだったのか。子供の頃に中に入ったのかどうかはまったく覚えていないけれど、いつも門は開いていた記憶がある。21日の弘法さんには祖母と欠かさず来ていたのだが、ここは北門から入ってくるわたしたちの通り道だったのでよく覚えているのだ。

 次は小子房(こしぼう)へ。この建物は昭和9年の再建なので新しい。中の六つの部屋には、堂本印象の作品がずらりと並ぶ。Photo_316

 どの部屋の絵も美しいのだけれど、一目で、また一番気に入ったのがこの「瓜の間」。襖の絵は、瓜・きゅうり・西瓜、の瓜づくし。特に西瓜がかわいくて(^^)。水墨画のように見えるけれど、花の部分は薄く黄色に塗ってあってそれがまたいい感じ。

 東寺に帰依された御宇多上皇は、西瓜が好物で、夏になると西瓜の寄進を受けておられたとか。そのエピソードから堂本印象が、瓜づくしの絵を描いたのだとか。わたしも瓜類は、香りも味も大・大好物。夏になると瓜のたぐいばかり食べるので、わたしの体は瓜でできているの状態。ことに西瓜と青瓜が大好きで、西瓜模様がかわいくって仕方がない。この部屋はすばらしい(笑)!

 五代目、国宝、五重塔。朝な夕なに見ている五重塔だ。五代目と言っても360年間焼けていない。「塔」というのはこんなに大きくてビルみたいであっても、本来は仏舎利を納めるストゥーパであるから、お墓のように外から拝むものであって、中に入るということはしないものなのだそう。知らなんだ(^^;。

 なんでもこの五重塔、建ってから50年後には木材の乾燥などで、50センチほど縮んだのだそう。その結果、中心を通る心柱(しんばしら)が屋根を突き上げてしまい、それを治すために心柱を切り下げたのだとか。その方法がまたびっくりで、上に出た部分を登って切ったのではなく、下の部分を切って、だるま落とし方式で塔の層の部分を落としたのだとか・・・。なんて大胆な工事なのだろう。また、なんでもこの塔、大変優れた耐震構造を持っているのだそうで、落雷による焼失はあっても、地震による倒壊の記録はないのだそう。現代にも通用するハイテクノロジーなのかもしれない。

 他には、金堂講堂食堂などを見る。禅寺とはまったく違う、密教の仏や法具は、いかにも・・・な感じに満ちていて伝奇な世界にわたしを誘うのであった。 

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lundi 19 février 2007

ぶどうの蔵

 いっしょに行きましょう~!とさんこさんが言ってくれていたぶどうの蔵へ。この店は10年くらい前に一度行ったことがあるのだけれど、ちょっと前にさんこさんのお友達が若くしてシェフになって、おいしい料理を作ったはるらしい。もちろんワインの店なのでワインは豊富。楽しみ、楽しみ・・・。ワインもお料理もすっかりおまかせで、座れば出てくるおいしいもの、という非常に贅沢な状態にて。おいしそうな写真はさんこさんのところとかもめさんのところで。

 まずは食前酒として、ボランジェのグラス。やはりボランジェ、ちょっと甘い。もう少し酸があったほうが好みかな。

 ひらめのカルパッチョ (たしか)クレソンのムース添え

 さっぱりしてするっと入れる前菜。オリーブオイルの香りがよい

 子羊のソーセージ マスタード添え  子羊の内腿の生ハム  子羊とブルーベリーのマリネ

 子羊シリーズはどれもとても美味。ソーセージも肉のよい香りと風味がわっと口の中に広がるし、生ハムは柔らかくてしっとりして、塩分もきつすぎずジャスト。特にマリネは羊の香りがワインととてもよく合って、これぞマリアージュ!!と知ったふうなことを言いたくなるのであった。

 そのワインは、アルベール・モロー ボーヌ マルコネ プルミエ・クリュ 1986。古酒、と言ってもよいヴィンテージ。暗い照明の下だったので確かではないけれど、ガーネット寄りの色合い。丸みのある香りが熟成を感じさせる。少し酸味勝ちな気配?だんだん香りが立ってくる。ピノ・ノワールらしい香りが羊とよく合う。これにも感じる漢方薬の香り。そう言うと、さんこさん、「婦宝当帰膠」。そう、そのとおり!女性の万能薬、というか基本薬の婦宝当帰膠。正確に言えばその中に含まれている生薬の何かに似た香りがあるということなのだろうけれど、これは言い得て妙。少し甘味も出てきて、ますますおいしくなっていく。

 白菜のスープ オマール海老

 つなぎはじゃがいもって言ったっけ?百合根って言ったっけ?なめらかなやさしいスープに、ほどよく火を通したほんのり甘くておいしいオマールの実が豪快に浮いている。どのお皿もほんとに塩気がちょうどいいと思う。

 ひらめのポワレ あさりのオイルソース かぶ カリフラワーのピュレ 菜の花 穂紫蘇

 さらっとしたスープのようなソースは貝の風味が豊か。ひらめは皮目香ばしく、身はジューシーでとてもおいしい。菜の花と穂紫蘇の香りが絶妙!ピュレは聞くまで何のピュレかわからなかったけれど、ソースとからめて食べるとこれまた美味。ピュレがカリフラワーと聞いてびっくり。アブラナ科独特のくせのある香りがなくて、なめらかなじゃがいものようだったから。ソ-ススプーンがほしいところだったけれど、なかったのでパンをお代わりしてきれいに食べた。

 仔牛のベーコン巻き にんじん ペコリス ホワイトアスパラガス

 くせがなく柔らかいレアの仔牛はベーコンの香りでこくと強さが出ている。ローストした野菜もおいしく、特に皮のまま焼いたペコリス(小玉ねぎ)はそれだけで甘く、おいしい。

 チーズ  ハニーコーム ドライいちご 枝付きレーズン トルコ産ドライいちじく 薄切りのバゲット レーズンパン

 この店もフェルミエさんから仕入れをされているとのこと。プラトーにはおいしそうなチーズが10種類くらいは並んでいたかな。見せてもらってあれこれ選ぶけれど、結局は希望のもの数種を入れて、おまかせで盛ってもらう。付け合わせのドライフルーツはどれもおいしく、チーズと合わせてつまむとどんどん食が進んで危険(笑)。

 アフィネ・オ・シャブリ ブリ・ド・モー ブリ・ド・ムラン セル・シュール・シェール ブルー・ドーヴェルニュ マールのしぼりかすをまぶしたハードチーズ ハイジのなんとか??という説明を受けた強めのウォッシュチーズ

 いただいたのはだいたいこのようなラインナップ。どれも状態がとてもよくて、非常においしかったのだけれど、とろっとろのアフィネ・オ・シャブリが特に気に入った。

 抹茶と百合根のアイスクリーム

 よく空気を含んでいるのか、口当たりがとても柔らかで、冷たさが丸い。百合根効果か、なめらかで非常にねっとりとした食感。これも聞かなければ、抹茶はわかっても、ほかには何が入っているのかはわからないだろう。

 温かいチョコレートとチェリーのタルトとソルベのパートフィロ包み焼き  チョコレートのアイスクリーム  いちご

 すごい。ソルベをタルトの上に乗せて焼くとは・・・!とろっとした温かく濃厚なチョコレートにひんやりと溶け残った甘酸っぱいソルベ。香ばしくクリスピーなパート・フィロ。レストランのデザートならではのデザートに感動・・・。

 エスプレッソ

 バゲット エシレバター

Photo_313  シェフは、今日誕生日を迎えられた(おめでとうございます!)という、25歳のお若い方だ。まだ3年は修行をしたいとおっしゃる。同じくらいのお年のWGのIさんもそうだけれどほんとにすごいと思う。向上心も強く自分に厳しく、努力家。ニートだなんだと今の若者は~などとよく言われているけれど、少なくとも彼らには無縁の話。人間、年ではない。わたしのようなのを「馬齢を重ねる」という。しっかりしなければ、とますます思った。

 そのお誕生日のシェフにばらを1本いただいて(逆?)、かもめさんには来る「エルミタージュ展」のチケットをいただいて、Photo_314

 さんこさんには手焼きベーグル(金ごま黒糖・チーズ&チーズ・オニオン)の箱をいただいて、花と荷物を持った謝恩会帰りの人みたいになって家路についた。

 ほんとにうれしいこと。さんこさん、コンさん、ごちそうさまでした。かもめさん、絵、楽しんできます。ありがとうございました。

 *ぶどうの蔵

  京都府京都市東山区大和大路四条上ル末吉町99-6 D'sビル1F

  TEL 525-8200 日休

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samedi 17 février 2007

聚光院と真珠庵

 冷たい雨の降る中、ガーニッッシュアッシ・パルマンティエ豚肉のロースト五穀のサラダじゃがいもとオリーブオイルのプチパンの昼食を食べたあと、大徳寺に向かう。冬の非公開文化財特別公開の聚光院と真珠庵を訪ねるためだ。

 聚光院は、三千家菩提寺としても有名な塔頭で、茶道との繋がりが深い。利休作と伝えられる「百積の庭」や、利休好みの茶室「閑穏席」(重文)がある。この茶室はもうひとつの「枡床席」という茶室と一つの水屋を共有する形となっており、おもしろい。今でもこの塔頭では毎月28日の利休の命日には千家による茶会が行われるのだそう。

 方丈の襖絵46面はすべて国宝。狩野永徳の「花鳥図」やそのお父さんの狩野松栄の「瀟湘八景図」などがずらりと並ぶ。しかしこれらはこの春には京都国立博物館に寄託されてしまうので、この、「あるべき場所」で見られるのはこれが最後となるらしい。永徳の作品は安土城障壁画や、大阪城障壁画など失われてしまったものが多く、現存するものは少ないらしい。この襖絵は非常に貴重なもののようだ。松栄の白抜きの猿がかわいいな~とか思っている場合では、たぶんない(笑)。

 真珠庵は、一休さんを開祖とする塔頭である。方丈は重文で、長谷川等伯の「蜆子猪頭図(けんすちょとうず)」や、曾我蛇足の「四季花鳥図」などがある。曾我蛇足の絵が多いけど、この人の絵はちょっと抽象画のようでもあって、何が描かれているのかはっきりとはわからなかったりする(^^;。

 書院「通僊院(つうせんいん)・重文」は寛永15年に、御所にあった正親町(おおぎまち)天皇の女御の「化粧御殿(けわいごてん)」を移築したもので、付属の茶室「庭玉軒(ていぎょくけん)・重文」は、金森宗和ゆかりの茶室、「七五三の庭」は村田珠光の作、と、やはりここも茶道と深い縁があるようだった。

 大徳寺の茶面、とはよく言ったものだと思う。お茶の心得は多少はあったほうが・・・とますます思った。習いに行こうか・・・う~ん・・・。

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真心

 開いてるかなあ、どうだろうと思いつつ、S嬢行きつけの割烹?居酒屋?小料理屋?真心に連れていってもらう。雨の先斗町は狭いのですれ違いがやっかい。とある路地奥へ・・・。

 大将(なんだけどまだまだお兄さんといったお年)、入るなりしゃべるしゃべる。注文取らんとしゃべるしゃべる(笑)。かなりおもしろく、くつろげそうな店だ。

 まずはお酒。大将は日本酒がお好きなようで、ちょっと一家言ありそうな感じ。にごり酒をもらう。滋賀県は高島のにごり酒だそう。少し甘めに感じたが、微炭酸でフルーティー。ひんやりとしたのど越しは一杯目にぴったりだ。

 お料理はどうしようか。メニューはあるけど、「何を食べますか?どんな感じで?」と聞かれるのもこういうお店のよいところ。

 付き出し すっぽんの煮凝り しろなとおあげの炊いたん 海老芋 金時草を巻いたひらめのこぶ締め

 すっぽんの煮凝りおいし~。

 お造り  のれそれ(土佐酢としょうが)  氷見のつばす  よこわの腹身のあぶり(藻塩)

 のれそれと再会・・・。今日は生を食べてみよう。透き通った身が美しく、早春の気配。何もつけなくてもつるんとおいしかった。よこわは背を食べるか腹を食べるかと尋ねられる。炙って出すとおっしゃるのでそれなら腹を、とお願いする。

 だし巻き  「普通のだしで巻きますか?すっぽんのだしで巻きますか?」とまたまたチョイス。すっぽんのだしのだし巻きなど食べたこともなかったのでそれをお願いする。柔らかさ、焼き加減、塩加減すべてちょうどよい。

 だし巻きを巻くときに手前から向こうに巻くのは京都巻きで、大阪と東京では向こうから手前に巻くらしい。へぇ、初めて聞いた。こういう話ってすごくおもしろい。

 次のお酒は、琴平の丸尾酒造の凱陣。樽の香りが効いて、すっきりしたお酒。

 穴子の天ぷら(モンゴルの塩、だったかな?)

 自然薯の海苔巻揚げ

 すりおろしてもっちもちの自然薯を海苔に巻いて揚げたのを塩で食べる。こんなふうに食べるのは初めてだけど、シンプルながらおいしいあて。

 3杯目は〆張鶴。ちょっと重く感じるかな。

 御幣餅  メニューにないものを作ってもらった(笑)。でもこれが大正解で、すごくおいしかった。手作りのたれ(味噌のようだけど、味噌ではなく、醤油ベースにくるみや砂糖などが合わせてあるたれ)の味が抜群で、焼き上がった餅は香ばしくて甘辛くて食がすすむ。

 赤足海老の塩焼き  海老の風味が濃い、緻密な肉質の海老。

 味噌煮込みうどん 

 八丁味噌ではなく、大将のおばあさま(?)の手作りのお味噌を使っているとのこと。名古屋の味噌煮込みよりもあっさりしていて、ちょっとほうとうに近い感じ。

 最後に「ケーキもらったけど食べます~?」って、ベイクドチーズケーキ・ドットコムのケーキをいただいた。予想外のおまけデザート、ありがとうございます。ちなみにメニュー構成の不思議なこのお店、ちゃんとメニューに「ケーキ(珈琲付き)」というのがある(笑)。もちろん大将が焼いたケーキなのだそうで、「珈琲付き」というのが名古屋文化圏出身の大将流らしい。

 3人でこれだけ飲んで食べておなかいっぱい、一人4000円ちょっとというのは良心的。真心あるお店、「真心」なのだった。

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vendredi 16 février 2007

スマートコーヒー

 スマートコーヒー。でも寺町の店ではない。帷子ノ辻にも支店らしき店があるのをつい先日発見した。帰る方向とは完全に逆方向なれど、今日仕事帰りに行ってみた。支店なら、きっとおいしいホットケーキもあるはず!

 店のロゴも同じ。店内には焙煎機。店内は新しい感じだけれど、やはり寺町の店と同じようだ。ホットケーキがあった。外でホットケーキを食べるということはまずないけれど、スマートコーヒーと雨林舎では食べる。バターを塗って、シロップはじゅわっとなるくらいたっぷりかけるのが好き。おいし~♪

 何と言ったらよいかわからないけれど、不自然な味がしないというか、想像したとおりの味がするのがよい。出過ぎず、しっくりなじむ味なのだ。

 お店の方に尋ねてみると、やはりここは寺町の店と同じ店で、京都銀行(すぐそばある)の隣で30数年やっていたのだけれど、しばらく前に今の場所に移ったということだった。寺町の店の2階みたいに、ランチがあるのかはわからないけれど、帰りにちょこっとあのホットケーキが食べられるのはいいなあ。

 *スマートコーヒー

 京都市右京区太秦帷子ノ辻町11-22

 TEL 881-1624 第2・4水休

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書き順

 PICARLEさん、かもめさん、丸義さん、まりまりさん、

 正解は、Photo_309 Photo_310

 かなりの衝撃!!

 

                                                  

                                         

                   ちなみにわたしはと言えば・・・、Photo_311 Photo_312

こんなふうに書いていたのだ!

小学校1年か2年のときからずっと・・・(^^;。

 

  漢字ドリルと計算ドリルはしっかりやっとくべし。

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jeudi 15 février 2007

アブラナ科

 今日の晩のおかずは、肉じゃが(牛肉・じゃがいも・にんじん・しょうが)、白菜とおあげのたいたん、カリフラワーのカレー酢の物。キャベツとおとふの味噌汁にごはんと焼き海苔。

 ふと気が付いた。にんじん以外アブラナ科の野菜しか食べてへん。・・・というかこないだから、畑菜、大根、ブロッコリー、とアブラナ科ばっかり。

 明日はかぶと菜の花食べよ。アブラナそのもので強化週間シメ!!

 ところで皆さん、上京区って正しい書き順で書けますか??京はいいとして、上と区。わたしは書けませんでした。さすがわたし。434480586001

 『知ってるようで知らないものの順序』 ことば探偵団/著 幻冬社コミックス 2005年

 今日、チラ見してた本。「ものには順序がある!!」って、あまりの知らなさに愕然さ。

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mercredi 14 février 2007

ベックルージュ・ショコラ

 去年はアップしなかった、ベックルージュのボンボン・オ・ショコラ。一部メニューが変わって、今年のはこれ。いつも欲張って15個入りのを買う。Photo_307

 特にお気に入りは、ホワイトチョコレートベースのこの2種類。山口さんの世界、というか本領発揮というか、これはチョコレートというよりも緻密に構築されたケーキだ。

 プペットゥ  「ブラックとホワイト2色のチョコレートのコントラストに重なるキュラソーの香りを放ちます」(説明書きより)

 中列下から二つ目。一口食べて、「うおおおお~!!」ほろほろほろ~っとほどけるホワイトチョコレートのガナッシュがすばらしい。キュラソーが華やかに香る。緻密だ・・・。そばで見ていた弟が、「宇宙に飛んだんけ?大げさな・・・」というので4分の1だけ(せこっ)食べさせてみる。「ふぉ~~~~~」。どこかにトリップしたようだ。お菓子の好みはほんとによく似ている。ああ、もっと食べたい・・・。

 ヴァランシアン  「オレンジのカスタードソースで作る、ホワイトチョコレートのガナッシュ」(説明書きより)

 中列一番下。こちらも同じくオレンジ風味のホワイトチョコレート。でも食感はプペットゥとまた違って、プペットゥの「ほろほろ~っ」に対してこちらはねっとりなめらか。カスタードベースだからとてもこくがある。香るオレンジ。てっぺんに丸く抜いたオレンジピールの飾り。ほんとにおいしいわ。

 他にも抹茶がとても濃い「うじ」、フルーティーな「ガナッシュ・フランボワーズ」、オレンジブランデーがよく効いた「トリュフ・キュラソー」など、そのラインナップはまさに宝石・・・。自分チョコに、ここのははずせない!

 *ベックルージュ

  京都市左京区一乗寺花ノ木町21-3

  TEL 706-5085

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mardi 13 février 2007

デザートチーズ

 やっと公休日が来たので、大きく出遅れ(?)ながらワイングロッサリーのセールに行く。高くて財産みたいなワインはもう売れてしまっているかもしれないけれど、わたしはいつもおいしく飲めるワインがあればそれでいい。結局ワイン3本とチーズを買った。Photo_305

 グリーン・ポイント ヴィンテージ・ブリュット 2003

 飲んでみたいと思っていたこれが10%オフで出ていたのでさっそく買って飲んでみた。これはモエがオーストラリアで造っているスパークリングワインだ。最初ちょっと甘い?と感じたものの飲み始めるとそう気にならない。シャンパーニュとはやっぱり違う(当たり前だろうけど(^^;)、と思ってしまうけど、これで2000円ちょっとなのだから十分おいしいと思う。今日のチーズともよく合った。Photo_306

 フルール・ド・マキが売り切れていたおかげで、また新しいおいしいチーズに出会えた。二つともちょっと工夫のあるチーズだ。

 写真下が「カキノワ」という、日本語みたいな響きのチーズ。CAKINOISと綴るのだけれど、つい思い浮かべてしまうのは「柿の輪」・・・。

 カマンベール・ド・ノルマンディーの上に、キルシュを吹き付け、アーモンドダイスがまぶしつけてある。少々塩気の強いとろっとしたカマンベールに、キルシュの香りが華を添え、アーモンドの食感もおもしろい。

 写真上は、ホワイトスティルトン ストロベリー&ピーチ

 スティルトンチーズに、苺と黄桃がたっぷり入っていて、切り口もきれいでおいしそう。チーズの酸味と果物の香りと甘さがとてもよく合って、フルーツチーズケーキみたい。あまり甘いものはデザートワイン以外は合いにくいけれど、このくらいの甘味はワインにちょうどいい。グリーンポイントともよく合ったし、シャンパーニュなら申し分なしだろう。とても気に入った♪

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lundi 12 février 2007

ラ・プティット・ローズ

 先日買ったモンドール、ほぼ毎日のように真ん中からすくって食べて、ドーナツ状になっていたのを、焼きモンドールにして食べる。白ワインもにんにくも何も入れずにそのままオーブントースターで数分。とろ~っと溶けた熱々のモンドールを、バゲット、チンしたじゃがいも、ゆでたブロッコリー。カリフラワー、にんじん、ソーセージにつけて食べる。急いで食べないとまた固まってきてしまうけれど、う~ん、美味♪。ワインがほしくなった。

 10時からNHK総合でやっていた「プライム10」がおもしろかった。1時間半の長い番組で、昨年秋の、パリのサロン・デュ・ショコラを特集。ジャン=ポール・エヴァン、フランソワ・プラリュ、アンリ・ルルーといった名立たるショコラティエや、日本人として初めてサロンに出品した渡辺美幸、メリー・チョコレートのブランド、マダム・セツコ開発チームのアワード出品へ向けての作品作りを軸に、フランス、ベルギーなどのチョコレート事情も紹介され、飽きさせない構成となっていた。

 それぞれの試作品製作の過程がとても興味深くて、画面から味を想像して楽しんだ。プラリネ部門で優勝したエヴァンの「サフィール」は画面からも濃い~ヘーゼルナッツやピスタチオの味がしてきそう(^^;だし、出品(ガナッシュ部門)は別のものにしたようだけれど、プラリュのきのこのガナッシュもおもしろそう。

 パリで「ラ・プティット・ローズ」という店を持つ、兵庫県出身の渡辺美幸さんという女性。店をオープンされて3年目、徐々に人気が出てきているとのこと。Photo_303 Photo_304

 先日買った、詰め合わせの中に、出品作「ローザ」が入っていた。わかりにくいけれど、写真一番奥の右。ばらの香りはあまり強くなく、少し甘めの穏やかな味だった。

 惜しくも賞は逃したけれど、日本での発売も決まり(たぶんこのアソートメントのことかな)、まだパリのお店に来たことがないというご両親に、自分のお菓子を食べてもらいたいと、インタビューに答えて思わず涙ぐまれる様子が印象的だった。

 今年の各部門の優勝者、伊勢丹のバイヤーさんががんばって、来年の日本のサロン・ド・ショコラにやってくるかなあ。早くも来年が楽しみなのだった(笑)。

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dimanche 11 février 2007

ベルナッションvsル・ルー

 vsと言っても誰も対決なんかしてないけどね。今年のサロン・ド・ショコラの長蛇の列の二大ブース。リヨンのショコラとキブロンのキャラメルである。Photo_299

 パレドールはベルナッションのスペシャリテ。裏のような平らな面が実は表で、d'orと冠するだけあって、黒いチョコレートに埋まった金粉がきれい。中は赤茶色のちょっと酸味のあるガナッシュで、香りがよく立って口の中で広がる。写真の箱は3個入りで、すぐになくなる(笑)。

Photo_300  パレドールよりも人気があったのがこのタブレット。かなり分厚い板チョコレートだ。日持ちもするので何枚か買った。

 Super amer 「超苦」は、カカオ分75%の最も苦いチョコレート。

 Orangeはビターチョコレートの中に細く切ったオレンジピールが細長いまま入っている。ピールそのものもおいしいのだけれどとても割りにくい。

 Mendiantは刻んだナッツ入りのビターチョコレートの上にレーズン、ドレンチェリー、ヘーゼルナッツ、ピスタチオ、砂糖がけのアーモンドがぽこぽことはめ込まれていておもしろい。けどわたしはちょっと苦手なので父のヴァレンタイン用にするつもり。

Jour et nuit 写真のもの。これはちょっと変わっていて、「昼と夜」という名から連想するように、黒いビターチョコレートと茶色のミルクチョコレートが二層になっている。

Photo_301   サインまでもらって・・・。三代目(現当主?)とお姉さんが来ておられた。先代はもういらっしゃらないのかな?

 

Photo_302  アンリ・ル・ルーと言えば、キャラメル・ムー、C.B.S.。キャラメル・ブルターニュ・サレ(?)やったっけ?とにかくブルターニュの塩キャラメル。ヨックモックが輸入元になっていたとは知らなかったけど、それにも関わらず関西ではたまにしか手に入らない。実は、中にナッツが入っていないC.B.S.が本当は食べたいのだった(^^;。今年は新作のアナナス・ベ・ローズ(写真)という、赤こしょうとパイナップルのキャラメルがあった。口に入れるとすぐに感じられる赤こしょうの香り。

 でもこれ、名前がよくわからない。アナナスはいいとして「ベ・ローズ」って何やろう?アニエス・ベーやったら知ってる。でもアナナス・ベは知らん。ベ(b)じゃなくてペ(p)やったらちょっと推測できる。poivre rose(eはアクサンテギュ)、「赤こしょう」の略でp.roseなんかもしれんから。謎。

 話がどんどん脱線するけど、ほんまはサロン・ド・ショコラもサロン・デュ・ショコラって言わな気持ちが悪い。BERNACHONも「ベルナシオン」って書いてあるのが気持ち悪い。ベルナッションか、ベルナションくらいにしといてほしい。なんとなく綴り字の読み方間違って音読して先生にちくちく注意される~、みたいな恐怖感すらわく(^^;。ほとんど個人的なトラウマやけど・・・。

 さて、明日12日、夜10時から、NHKでパリのサロン・デュ・ショコラ(笑)の特集番組があるそう。なので忘れず見ることにしようっと。

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samedi 10 février 2007

カフェラッテ

 今日は激務・・・とまではいかなくてもかなり疲れたのは事実。仕事帰りの糖分補給(笑)に、西小路四条に去年の秋にできた、イタリア人(?)がやっているジェラテリアにてジェラートを食べる。入ってすぐのところには真新しいジェラートのケース。中はわりと広くて、カフェにもなっており、コーヒーやサンドイッチ、焼き菓子などもあるようだ。

 ジェラートはシングル~トリプルまで。カップを選ぶと紙カップではなく重いガラスの器で供される。ダブルを選んだが、量はたっぷり。種類は、ミルク、ヴァニラ、チョコレート、ピスタチオ、ココナッツ、マンゴー、ブルーベリーヨーグルト、ティラミス、ラムレーズン・・・とだいたいこれくらいだったか。この中から、脈絡のない組み合わせだと思いつつ、マンゴーラムレーズンを選んだ。

 食感はかなりなめらか。マンゴーは自然な果実の風味と香り。ラムレーズンはラム酒漬けのレーズンがとても香り高い。ここのジェラート、おいしい・・・。

 またまた寄り道の誘惑ポイント登場だ。場所は有名なラーメン屋さん「ほそかわ」の支店の西隣り。このラーメン屋さん、なんで店内に兵馬俑みたいなのが置いてあるんだろう。兵馬俑ってちょっと怖い。絶対夜になったら雑談しながら動いてるわ。

Photo_298  H嬢より一足早く、友チョコもらう。西大寺のガトー・ド・ボワのチョコレート。オランジェットと、オレンジのコンフィにチョコレートがけしたもの。柑橘のピールは大好物。オレンジとチョコレートの組み合わせって、「品がない」なんていう声もあるけれどわたしは大好きだなあ。

 ありがとう、ゆっくりいただきます(^^)。

 *カフェラッテ

  京都市右京区西院乾町70-1

  TEL 322-2766 木休

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vendredi 09 février 2007

ロケ見物 2

 夜、映画村の門の前で、お気に入りの時代劇、『逃亡者(のがれもの)おりん』のロケがあった。ちょうど遅番だったわたしは帰りにちょっくらロケ見物。おりんさんいるかなあ。爆破シーンの撮影と聞いていたから、ひょっとして植村道悦(榎木孝明)・・・?

 小雨の降る中、ロケは行われていた。大道具の石垣の前で、大八車にしかけられた爆弾が爆発する。大八車を突進させる手鎖人(てぐさりにん)たちは6人。その中にたぶんおりんに手鎖でとどめをさされるっぽいリーダー格の手鎖人。暗がりでよく顔が見えないけれど、きっと顔くらいは知っている俳優に違いない。

 何度か違うシーンを撮って、いよいよ爆発のシーンらしい。ヘルメットをかぶったスタッフ、消火器の点検をする人、消防のホースを運ぶ人・・・。現場に緊張感が走る。爆発のシーンなどを撮影するときには、管轄の消防署に「爆破届」なるものを提出しないといけないらしい。音も出るし、火も出るので、数日前に近所にスタッフがあいさつに回ってきてた。

 テストなしでいきなりの本番。わたしたちの近くで待機していた手鎖人が振り返って「爆発しますんで・・・」と言う(笑)。

 まもなく「ぼん!!」という大きな音とともに大八車の荷が爆発炎上。小さな爆発なのに、はっきり感じた熱風。監督の「OK!」の声でいっせいに消火作業が行われる。手馴れている・・・。

 実はとっても期待していた、おりん(青山倫子)はいなくて残念だ。このロケは最終回の収録なのだそう。ああでも、いつもなら金曜が遅番のときでも急いで家に帰ったら「おりん」半分見られるのに、今日はロケ見てたからぜんぜん見られなかったよ・・・。あ~あ。

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jeudi 08 février 2007

ハンバーグサンドとペライユと

 帰りに梅田阪急で昨日からやっている「阪急の美味探訪」というイベントに足を運ぶ。生まれて初めて阪神電車に乗って、ちょっとどきどき(笑)。

 さすがは大阪、さすがは阪急。7階の会場は大混雑で、すごい熱気である。慣れない連続講義で疲れているくせにわざわざ寄り道したそのわけは・・・。angelさんに以前教えてもらったおいしい和菓子屋さんのお菓子が出ているから。しか~し!懸念していたとおり、武運つたなくあえなく討ち死に。午前中早くに、とうに品切れになったって。残念(>_<)!!

Photo_295  はり重の、このイベントだけのオリジナル、ハンバーグサンド。オーブントースターで少し温めて、パンをかりっとさせて夕食に。お肉の味、ソースの味が丸~くなじんでおいしいな。Photo_296

 ガティノワと共に。美しいサーモンピンク、濃い果実味。いつ飲んでもおいしいシャンパーニュだ。

 T女史から、「お味見に」といただいた、羊のミルクのとろっとろのチーズ、ペライユを食べる。冷蔵庫から出したてでも十分にとろとろ。一口食べただけでそのおいしさにびっくり。羊のミルクの旨みが生きていて、超なめらか。ほんの短い間しか食べられないもののようだけど、また食べたいなあ。モンドールと先日のスイスチーズもカットして、チーズプレートの出来上がり。とろとろ2種は特に美味。Photo_297

 デザートに、シャンパンつながりでトイスチャーシャンパントリュフをつまむ。中の茶色いシャンパンガナッシュがおいしい。その食感も気に入っている。

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神戸ファッション美術館

 研修のため、朝から六甲アイランドの神戸ファッション美術館へ。文科省主催の図書館地区別研修の第3日目である。

 午前中に講義が二つ。午後に一つ。講義の本題とは違う部分でちょっと寒い話をよく聞いたような・・・(^^;。ちゃんとした図書館の専門家である館長をひっぱってきて建てた図書館も、その人の退職後には後任もおらず館長職は不在、町長の方針で職員も予算も大幅に減らされ、館には事務方もおらず、庶務や会計の仕事、果ては庭の手入れまでを司書がやる。その影響で大幅なサービス内容の低下・・・。この先細りの現実。

 また、5年先、6年先の展覧会の計画を立てていかなければならない美術館が、契約期間4年(つまり5年後にはどうなっているか、誰が運営しているのかわからないという状況)の指定管理者制度で運営されているために、他の美術館と作品貸出の交渉がうまくいかなかったり、4年先には学芸員すら契約切れでクビになるかもしれない状況で、せっかく集めた収蔵品の活用ができなくなるかもしれない危険が常にあり、予算も削られて常設展のほかに特別展ができなくなっているという状況・・・。なんともお寒いこの国の文化行政。

 講義3・「子どもの読書活動推進に関する実践」 阿南市立那賀川図書館

 講義4・「ヤング・アダルトサービス推進のために」 倉吉市立図書館

 講義5「資料組織法の現代的課題」 渡邊隆弘氏(帝塚山学院大学助教授)

 後に施設見学で、3階のファッションライブラリーと1階のファッション美術館を見る。美術館はよいとしてもライブラリーに案内がつかなかったのはどうしてだろう。こういう場合、案内の人が立ち、館内の案内や書庫や、バックスペースなどの通常は入れないところを説明つきで見せるのが常であるのに・・・。大いに不満が残る。これでは個人で行っているのと変わりがないではないか。

 ライブラリーは、主にファッションに関する小規模な専門図書館である。誰でもカードは作れるが、蔵書の貸出はできない。100年くらい前のVOGUE誌など、雑誌類をたくさん所蔵しているようだ。現在も購入中の雑誌が380タイトルあるそうだ。蔵書の分類は、衣・食・住・遊の4部門・45分類に分けられた、この館の独自分類。「オールドコレクションコーナー」という、19世紀ヨーロッパの図案のコレクションを持つ。これは著作権が切れているのでコピー自由。

 それにしてもどうしてちゃんと案内説明をしないのだろう?この美術館が教育委員会の管轄ではなくて、産業なんたらという部署の管轄であることと関係があるのだろうか。役所のややこしさは理解不能だからな。

 1階の美術館はなかなか見応えあり。復元された衣装などを白手袋着用の上で、触ってみられるのがおもしろい。「魅惑の正方形 ハンカチーフのひろがり展」と題して、ブルーミング中西株式会社が所有する、ハンカチの展示をやっていた。19世紀のベルギーやスイスのレースからスワトウ刺繍、現代のプリントまで。珍しくて楽しめる展覧会だった。

 お昼ごはんは同じビル内の天天酒家というところで。ランチのチャーハンセットを頼む。1000円で、チャーハン、とろみスープ、麻婆豆腐の小鉢、ユーリンチー、杏仁豆腐が付いてきた。ファーストフード並みの速さに驚くが、熱いものは熱かったし味もふつうにおいしかったので十分。

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mardi 06 février 2007

真冬のさ々木

 桜の頃、祇園祭の頃、晩秋、そして初めての真冬のさ々木。季節ごとに必ずおいしいものがおなかいっぱい食べられて、楽しいお店。初めて行ったのは4年前の桜の頃、やっぱり豆さんとだった。

 待ち合わせの時間が少々ずれ込んで、祇園から早足でお店へと向かう。到着したのは時間ぎりぎり。あせるあせる~。通されたのはなんとカウンターのど真ん中!大きなまな板がセッティングされた、まさに「板」前。あまりの晴れがましい席に、どうしたことかとまたあせるあせる~(^^;。

 定刻ぴったりにさ々木さんのごあいさつ。そしておいしい食事の始まりだ。飲み物を聞かれ、冷酒をおまかせで頼むと、最初は軽い食前酒を出しますから・・・と出してくださったのは、ラムネの瓶みたいな青いきれいな瓶に入ったお酒。グラスに注がれたそのお酒は白く濁って炭酸の泡が立ち上っている。瓶内二次発酵をさせたシャンパンのようなお酒で、アルコールはわずか8パーセントだそう。口当たりがよくて軽やか、さわやかな酸もあって、とてもおいしい。まだ出回っていないものを蔵元に直接わけてもらっているということで、名前は教えてもらえなかったけれど、また飲みたいなあ・・・。

 うるいと帆立貝 温かい胡麻酢のソース 空豆

 温かい先付けからスタート。さっと煮た、優しい春の味のうるいとちょっと焼き目を付けた貝柱。胡麻酢のソースはとてもなめらかでクリーミー。温かいのに酢がつ~んと来ないのは計算されつくしているからなのだろうなあ。空豆とともに早い春の訪れを感じさせてくれる一皿だった。

 ビーフンの自家製からすみ和え

 一瞬、冷静カッペリーニかと・・・(笑)。おろしたからすみと、炙って5mm角くらいに切った小さなさいころ状のからすみ、シブレット(?)といっしょに和えてある。炙ったからすみが香ばしくて、味も少しサラダのようでもあり、パスタを食べているようでもあり。

 ふかひれと海老芋の白味噌仕立てのお碗 菊菜 溶き辛子

 すっぽんのスープで長時間煮込んだ大きなふかひれには少し焼き色がついて、香ばしくもふくよかな風味。海老芋はとろ~っととろける。まったりとした白味噌のお汁がさらにこくのある味になって、すごくほっこりするようなお碗。

 お碗の蓋の内側の絵は、京都の雪景色。金蒔絵で、暗がりで見てみたい。陰翳礼讃・・・。「ぼくが描いたんと違いますけど図案は僕ですねん」って、多才な方なのだなあ。ちなみに「さ々木」のロゴ(?)は有名な大津絵の画家さんの筆とか。

 お造り 鰆のたたき 馬刺し・おろししょうが 鯛のイトチョウの塩辛を乗せたイカの細造り 大とろのにぎり・わさび  大根のけん 大葉 赤ちそ おろしぽん酢 しょうゆ

 鰆のたたきはぽん酢で。脂がのっておいしい。馬刺しはほんのり甘い。イトチョウというのは鯛の内臓なんだって。もちろん初めて食べる。「塩辛を少しづつなめながらお酒を飲むとおいしい~」などと言っていると、「それ、酒飲みですわ」とすかさず大将。「大将」という呼び方がすごく似合う、おもしろい人。それだけでなく気配りの鬼。

 スペシャリテ(?)大とろのにぎりは、はけでしょうゆを塗るのも楽しいし、一口で食べるのが惜しいほどのおいしさ。

 中とろのづけの握り  いわしの握り

 「づけだ~い好き」「ぼくもだ~い好き♪」と、楽しい大将。味がほどよく染みたまぐろはまた違うおいしさ。いわしは元来苦手な魚・・・。でもほどよくしめられた鮮度のよいそれはおいしくて、軽々とクリア。

 甘鯛と白菜の蒸しスープ

 出てきたのは円筒形の、なんとか式土器のような大きな器・・・。中には白菜、昆布、魚が。小さな器に取り分けられたスープの具は柔らかい蕪のみ。白菜も甘鯛も具にはならずスープのみというぜいたくさ。土器のまんま中国料理みたいに4時間蒸したのだそう。しみじみと滋味あふれるスープ。干し貝柱としょうがの風味も。いろんなエキスが出て、栄養がありそう・・・。冬にぴったり。

 焼いた鮑 肝のソース

 本日のピザ釜のお役目は、鮑を焼くこと。とても大きな鮑。でも鮑は大きいだけではだめで、しっかりと殻の厚みがないといけないそう。焼き上がった鮑を目の前で大将がカット。びっくりするくらいジューシー。あ~、汁もったいない・・と思うわたしは根っからの貧乏性。

 なめらかな肝のソースはしっかりと塩気があって、ほどよい歯ざわりの鮑といっしょにぱくっと食べれば、う~ん!!

 対馬産ぐじと水菜とおあげのたいたん

 わたしの、いや、京都人の好物水菜とおあげ。それだけでうれしかったりする。ぐじも好き。祖父の好物でもあったのでぐじを見れば祖父を思い出し、涙が出るときもある。今日もちょっと・・・。水菜は霜が当たるとおいしい、というのはウソ、と大将。繊維が立ってしまうからあまり寒くないうちの方がおいしいのだそう。

 新巻鮭と大根の炊き込み御飯 皮のチップス

 土鍋で炊いた迫力満点の御飯。鮭の塩気と旨みが・・・。アクセントにかけられた皮のチップスもかりかりしておいしい。二杯目はぜひお茶漬けでと勧められる。先にお茶漬けを食べておられた、隣りの席の貫禄ある紳士が、お茶漬けほんとにおいしいから食べた方がいいよ、とおっしゃる。そろそろおなかもいっぱいなれど、迷わずトライ。おいし♪。

 香の物  白菜の柚子風味 きゅうりの柴漬け 大根 瓜の奈良漬け

 ほかに飲んだお酒は、松の司 銀嶺立山。飲むペースが遅いから、と、グラスではなく、ぬるくなりにくい青竹の器で出してくださった。こういうところにも気配り。一升瓶は開けて3日ほどで品質劣化だそう。ちびちび飲んでいたらあんまりよくないんだなあ。

 ブランマンジェ りんご酢入りのおろしりんごを絡めたルビーグレープフルーツと苺

 アーモンドをたくさん使って煮出した本物のブランマンジェ。下手なケーキ屋さんのより、さ々木さんのお菓子のほうがおいしい。煮出したアーモンド、「食べてみたら味あらへん」かったんやって。アーモンドの出がらし(笑)。

 帰りがけにはやっぱり大将が外で一組一組お見送り。ここの大将は、「お世話になります」、とか、「もう一品お付き合いください」とか、帰りがけにも「今日はお世話になりました」とか、よく言わはる。こちらも「ありがとうございました」「またよろしゅうお願いします」って自然に言う。お金払ってるんやから客や、と違う。

 炊き込み御飯のおにぎりを2個いただいたのはうれしい驚き。仲良く1個づつ持って帰って、翌日のお弁当に持っていく。冷めてもとってもおいしいおにぎりは人知れず贅沢な一点豪華主義。おかずは野菜ジュース(笑)。

 *祇園 さ々木

  京都市東山区八坂通大和大路東入ル

  TEL 551-5000 日・祝休

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lundi 05 février 2007

news DELI

Photo_14 『都と京(みやことみやこ)』 酒井順子/著 新潮社 2006年

先日読了したこの本はとてもおもしろかった。さすが酒井順子、この人の洞察力、観察力、即妙な表現は天下一品だ。この本でもとても鋭く京都人の精神性、みたいなものを捉えているので、思わず笑ってしまったり、深くうなづいてしまうのだ。京都本は多々あるけれど、どの本よりも的を射ていると思うのである。

 さてこの本の中に、「京都の人は”東京資本”という言葉をよく使う」というくだりがあった。なるほど、今まで気がつかなかったけれどよく使う(笑)。特に京都の大人はよく使う。伊勢丹ができたときも、「また東京資本か~。」などと言った声がよく聞かれたものだった。そこには京都・関西の地盤沈下を嘆く思いが込められているのだ。まあ京都などとっくに沈下しているだろうとは思うが。かつて、東京の友人が「”東京弁”という言葉があったのか!?」と驚いたことがあったが、”東京資本”という言葉も東京の人にとってはそんな感じなのだろうか。

 東山消防署の向かいの、一大観光エリアにできたnews DELIも、そんな東京資本の一つ。お昼を食べに行ってみた。いろいろメニューはあったが、1000円のDELIプレートランチというのを注文する。

 本日のデリとおばんざい(京都店だけおばんざいをやっている。”おばんざい”については書きたいことは山ほどあるがそれは別の機会に譲るとして、ここでは地域の特色を出す手段として「おばんざい」を置いているのだ)の中から3品をチョイス。それにサラダ、スープ、お漬物、雑穀飯かパンとバター、デザートと飲み物まで付いている。

 デリは、若鶏の唐揚げ~タイチリソース~メキシカンチョリソーとコロコロポテトのサラダ小海老とブロッコリーのタルタルサラダをチョイス。後はパンホットコーヒーで。パンにはホイップバターがついてきた。お漬物は壬生菜、サラダはグリーンサラダ、スープはコンソメ、デザートはホイップクリームをかけたベイクドチーズケーキだった。

 ワンプレートに彩りよく美しく、温かいものはちゃんと温めて供される。食後に持ってきてもらったコーヒはわたし好みの泡立ったものがマグカップに並々と。ボリュームも十分だし、なかなか味もよく、十分おいしいし、このランチはお得な感じ。気軽に入れるし、テイクアウトもできる。なかなかいいな、このお店。よそから来た新しいものをすぐ受け入れるのもまた京都人の姿なのであった(笑)。

 *news DELI(ニューズ・デリ)

  京都市東山区清水4-180 レジュールアッシュ清水1F

  TEL 533-7056 年中無休

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日本最古のトイレとお風呂

 冬の非公開文化財特別公開で、東福寺東司(とうす)浴室が公開されているというので、お稲荷さんの帰りに見に行ってみた。

 東司というのは、つまりトイレのこと。室町時代に建てられた禅宗寺院のトイレの古い形式を伝える珍しいものらしい。使われていた当時は当然個室になっていたようだが、今では便壺と柱の跡が残るのみとなっている。たかがトイレと言っても、一穴や二穴の小さいものではない。いくつあるのかは数えていないけれどものすごく広くて何十人もの人が一斉に用を足せる日本最大のトイレだ。現代ではこんな規模のトイレはあるだろうか。

 禅寺には100人以上の修行僧がいたという。そのたくさんのお坊さんたちが、一斉に禅堂で禅を組む。当然トイレもしたくなるので、禅が終わった後にすぐトイレに行けるように禅堂の近くには必ず東司(トイレ)が建てられていたらしい。

 禅寺ではトイレに入るのも修行なので、個室でのんびりとはしていられない。用を足している間じゅうお経を読む。息つくひまもないのが禅寺での生活だ。

 建物の裏手には今は残っていないけれど、大きな釜があって、当番の人が常時お湯を沸かしていたそう。そのお湯を桶にくんで持って入り、個室の前に並ぶ。個室前にはひもに竹を通した物干し竿のようなハンガーがあって、そこに衣服を脱いでかける。前の人のお経の声がやんだら自分の番。

 個室に入り、用をたす。お尻は三角柱の棒で拭いたんだって。その棒は水を張って置いてある竹筒に入れて出るらしい。お湯のある手洗い場に進んで、手を洗う。灰で三度、泥で三度、橘の実の皮を干して刻んだもので三度、手をこすって洗わなければならないそう。現代よりもはるかに潔癖というか神経質な感じもするけれど、当時修行僧は畳一畳の自分のスペースをもらって、お堂で集団生活をしていたものだから、伝染病の発生を特に警戒し、清潔を保つことに努めたのだとか。

 臭気がこもらないように、窓は大きくとってあって、東の窓が大きく、西日がさす西の窓は少し小さめになっている。毎日大量に出る排泄物は、深草の農民が回収に来て持って行ったらしい。もちろん肥料になるのだから、すごくエコだなあ。

 浴室は今回初公開である。1459年、室町時代に建てられた京都最古の禅宗様式の浴室らしい。妙心寺の明智風呂よりも古いんだって。浴室とは、文字どおりお風呂のことである。けれども明智風呂と同じく、お湯につかる形式のものではなくサウナ式である。中に入ると、屋根の造りが異なったサウナが二基。10人づつくらいが一斉に入ったらしい。戸を閉めれば中は真っ暗。大小の竹が床に組んである。外に焚き口があって、そこで蒸気を発生させ、その蒸気が竹の下にある口から内部に入って、竹の隙間から室内に満ちるようになっている。相当熱そうだ。サウナの屋根には破風が付いており、これが今日の銭湯で見られる唐破風の元となったらしい。

 毎月4と9の付く日が入浴日。昔の暦ではたしか29日というのはないはず(?違ったっけ?)だから、月5日である。

 入浴の順番は係のお坊さんが取り仕切る。浴室に入って衣服を脱いで布に包み、入浴用の衣に着替えて、土間の腰掛けに正座して待つ。自分の順番が来たら、まつってあるお風呂の神様のところに20分で燃え尽きる線香を立ててその時間サウナの中に入る。もちろん正座でお経を読みつつ。お風呂だってリラックスできないのだ。終われば洗い場へ。ここもすのこの断面は三角になっていて、ちょっと座ってみたけれど、衣服の上からでも冗談じゃなく痛い。体を洗うときも急所には絶対手をふれてはいけない・・・などといった細かな厳しい規則が決められているのだった。

 この建物は250年くらい放置されていたものを昭和3年に解体修理したものらしく、そのせいで、排水溝などの実用部分は無視されているようで、残っていない。妙心寺の明智風呂は昭和の初期まで使われていたというから、そこが少し残念だ。

 昔の人々の生活の場を垣間見るのって本当に面白い。

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初午

 初午なので伏見稲荷へお参りに行く。子どものころは初午の日に商売をしている田舎の親戚がうちにやってきて、昼間にお参り、夜はみなでわいわいがやがやと過ごしたものだ。懐かしい。

 今日は徒歩ではなく、自転車で。わりと朝早かったので境内もすいている。供物を並べた場所には、冷蔵ケースに大きな鯛を初めとする立派な魚がいっぱい。野菜のピラミッドや船盛りに果物のピラミッド。お酒は伏見の酒蔵がたくさんお供えをしていて、伏見の日本酒カタログを見るようだ。変わったところではサンスターが歯磨きを大量にお供えしている。お供えに歯磨きというのはなんだか妙(笑)。

 いつもは、しんどいとか時間がないとか言い訳をしてパスしてしまうのだけれど、今日は頑張ってお山をしてきた。毎年2月にめぐってくる初午の日は、稲荷の大神が稲荷山に御鎮座ましました大切な日であるから、今日、お山をするのはしかるべきことであると思ったのだ。

 奥之社に参って、重軽石を持ち上げた。重い・・・。重すぎる。心願は成就しまい(>_<)。そしてさらに奥へ・・・。有名な、赤い鳥居がびっしりと連なる参道を進む。参道は鳥居のアーチになっているのでそこから外れなければ道に迷うことはない。今日はやはりお山をする人も多いようだ。

 てくてくと登っていくと、そこここに小さなお社や「お塚」があり、実にさまざまな神様がまつられている。人が多いときにはそう感じないけれど、お塚の群れはとても神秘的でちょっと怖いような感じがするときがある。神道と仏教の対立や、稲荷山が国有地となったことやなにかとからんでちょっとややこしいいきさつがあるようで、このお塚、私製のものが多いようである。だからよいのか悪いのか(違法なのか)は知らないけれど、たとえばわたしが「はたこ大明神」のお塚を作ってもよい・・・・・らしいけれど、そんなこと本当なのだろうか?

 登り始めてしばらくすると、「熊鷹社」がある。ご神体(?)の前には大きなろうそくが何本も供えられ、いくつもの炎がゆらめいている。ここは本当に神秘的な場所だ。拝んでいるとなぜかふいに涙が出てきた。ううむ。ここは何かあるのかも・・・、などと霊感などないのにそんなことを思う。それくらい独特の雰囲気がここにはあるのだ。

 どんどん登る。愛宕山ほどではないが、老若男女登っている。若いカップルが大きな鳥居を奉納している。お社の前でおじさんが祝詞をあげている。メタボリック症候群の疑い濃厚なおじさんがふうふう言いながら登る。登るだけでも健康にご利益があることだろうよ。

 「四ツ辻」まで来た。Photo_294 ここには「田中社」のご神蹟がある。うちは田中社の氏子なので丁寧に参拝する。まだまだ登る。ここから頂上を通ってくるっと回ってまたこの「四ツ辻」に帰ってくる。

 ここから見渡す京都市街。よく晴れて空気も澄んでいるのでとても美しい。山に登るのって、こういう瞬間が素晴らしい。低い山しか絶対に登らないけど(笑)。

 頂上には上ノ社のご神蹟があった。頂上、と言っても、もともと山が低いからか、あまりほかと変わらない感じではある。頂上と書いていなければきっと気付かず通り過ぎるだろう。

 下りの道。わりと大きめのお社の前にスーツ姿、はっぴ姿の男性の集団がいた。何だろうと思っていると、どうぞどうぞと招き入れられる。はっぴは毎日新聞のはっぴ。どうやらこの方たちは毎日新聞社の方々らしい。このお社はなんと「毎日稲荷」(!?)。お参りを済ますとお神酒をたくさんとおつまみの小魚が振舞われた。

 「毎日新聞の神さんなんですか?」と聞くと、「そうです」と・・・。もうすぐご祈祷が始まるらしく神主さんもスタンバイ。初午なので社で神事をするらしい。う~ん。こんな大々的な会社がお社を勝手に建てているわけないしねぇ・・・。世の中には知らないことがいっぱいあるものだ。

 下り道で案の定右ひざを傷める。一度大怪我をしているからどうしても弱いのかも。それにしても痛い(泣)。下まで降りて本社に帰るとそこは大混雑。やっぱり初午だなあ、と思う。

 初午に食べるものは、畑菜の辛子和え。もちろん夕食に作って食べた。冬の菜っ葉のうちで畑菜が一番好きかも。柔らかくてほろっと苦くてほんとにおいしい。今日はオーブントースターでかりっかりに焼いて刻んだおあげを混ぜてみた。おいしくてなんぼでも食べられる~。

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samedi 03 février 2007

節分

 昨日とはうって変わった暖かい節分の日となった。いつものように壬生さんへお参りに行く。父も行くものと思っていたら、「お前行って来て。」年々引きこもりになっていっているのには困ったものだ。我が家の宗教&しきたり担当は確実にわたしになってしまっている。とは言っても我が家で何ほどのことをやっているわけでもなく、また決まった日に決まったことをするという歳時記めいたことがないとつまらないと思うだろうけれど。子供の頃からずっとなじんだ習慣でもあるから。

 行く前に納める古いお札をまとめて持っていけるよう準備する。家族の年齢(数え年)の分だけ豆を数えて紙に包む。そして出発。天気もいいのでてくてくと歩いて行った。

 今年は土曜日と重なったこともあって、壬生さんは大混雑。壬生寺、というと京都以外の人にとってはまず新撰組だったりするのだろうけれど、地元民にとっては「節分」が第一義。狭い坊城通も大混雑、狭い境内にも人がいっぱいで壬生狂言にも長蛇の列が・・・。Photo_289

 まずはほうらくに、○○家 女九十七才 男三才、とかいうふうに性別と数え年のみで家族構成を墨で書く。「ほうらく」とは写真のような素焼きの焼き物で、この裏に書く。ほうらくを扱う店には必ず干支と年齢の早見表が貼ってあるのだが、ついに祖母(明治44年・亥年)が表からはずされて大正元年からの記載しかなくなっていた。まだ生きてるっちゅうねん、明治生まれ。

 そして境内に入り、古いお札を納札所に納める。役目を終えたお札たちは、ベルトコンベアでどんどん集積場所に上げられていく。お札さん、一年間ありがとう。

 次に書き上げたほうらくを納める。この辺の順番は定かではないけれど、ほうらくを持っていたらお参りするのに邪魔なので先に納めた。

 おろうそくやお線香を上げてお参り。数えて持ってきた豆をここで納める。Photo_290

 そして新しいお札を受けて完了。帰りに弁財天や水掛け地蔵も拝む。この壬生さんのお札は愛宕さんのお札ほどではないかもしれないけれど、わりとポピュラーなお札かと思われる。

 帰りも徒歩で。梛の宮にも寄ってお参りするが、まだお神楽は行われておらず、お札も燃やされてはおらず。

Photo_293   帰りに買った、京都鶴屋(新撰組の屯所跡)の壬生炮烙(みぶほうらく)。壬生狂言の演目「炮烙割(ほうらくわり)」にちなんだ季節のお菓子。みかさに焼印を押して炮烙に似せたものだけど、なかなかおいしかった。

 いったん家に帰って一休み。今日はせっかく節分が公休に当たってお休みなので、吉田にも行く。いつも不思議に思うのだけれど、苗字は、「よしというアクセントなのに、地名もしくは神社は「しだ」なんだろう。

 うちの節分は壬生さんに行くので、吉田には行かなければならないわけではないので、節分に来るのは2年、いや3年ぶりくらいか・・・。吉田と言えば、親友のおじいさまおばあさまのことが思い出される。

 大学教授をしておられた物静かで上品なおじいさまといつもきちんとお化粧をして身なりを整えたきれいなおばあさま。吉田にお宅があって、何度かうかがったことがある。もうお二人とも亡くなってしまい、親友も吉田の家に行くことはなくなったと言っていたけれど、参道を歩いていると、急死されたおじいさまのお通夜が行われた芯から冷える二月の夜のことを思い出し、涙が出てきた。いかに多くの方が、子どもの頃の自分をかわいがり、大事にしてくださったか・・・。そしてその方たちに何をお返しするでもなくこの世のお別れをしてしまったことか。

 吉田の節分祭は規模が大きい。参道に出る露店の数もとても多くて、いろいろな種類の店がある。「出町のたいやき」という店に大行列、見れば一人30個まで、という制限が付いている。有名なのだろうか、おいしいのだろうか。

 使命感を持って行く、壬生さんと違って「やらなければならないこと」がないから、吉田では気楽な観光客気分で、のんびりお参りをする。鬼の行列。あ、かわいい舞妓ちゃんと芸妓さん、と思って舞妓ちゃんの顔を見たらしわしわ(笑)。なるほど、節分の「おばけ」かあ。

 日本全国・八百万の神をまつる、とてもよくばりな八角形の大元宮

 吉田へ行くと必ずお参りする菓祖神社。ここには菓祖神、田道間守(たじまもり)が祀られている。田道間守とはたしか、常世国から垂仁天皇のために、非時の香の菓(ときじくのかくのこのみ)つまり、橘の実を持ってきた人だったかな。もう一柱まつられている神は、林浄因。スイーツ好きはお参り必須(笑)。お菓子屋さんのお供えや提灯が多い。節分にここでは黒豆茶と八つ橋のお接待がある。

 料理飲食の神、藤原山蔭をまつった山蔭神社。藤原山蔭は吉田神社の始祖であり、また、初めて食材を調理・調味した人なんだって。当然こちらには料亭などのお供えがたくさん。おいしいもの好きはお参り必須(笑)。

 ほかにもたくさん摂社がある吉田神社はさすがに吉田神道の本拠、由緒正しい立派な神社なのである。

 夕食には当然いわし。でもいわしを食べるのってほんとに憂鬱・・・。骨が多すぎて、のどにささらないかと心配だし、そんなに好きでもないしねぇ・・・。昔から節分には絶対食べなあかんって怒られたけど。それと、ひさご巻き寿司。かんぴょう、しいたけ、ほぐした焼き穴子、刻んだたくわん、厚焼き玉子。甘すぎもせず、本当に絶妙な味付け。恵方は北北西。がぶっとまずは丸かじりで。

 残っていた昨日のシャルドネを一杯。なんと、炒り大豆(年の数だけ食べる)とよく合う!香ばしさがワインの樽香とよく合うようだ。巻き寿司ともよい。

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vendredi 02 février 2007

チーズ祭

 仕事で大ちょんぼ!エクセルで作った800余冊ほどの雑誌目録の体裁を整えるため作業をしていたら、並べ替えで大失敗。800余冊もの分類番号を入力しなおすはめに陥った。へこむ。子供のころから算数が大の苦手で宿題の計算ドリルを前にめそめそ泣くわたしに、母は「泣いてる間に一問解けるやろ。」と言った。真理である。そんなことを思い出しつつデータの修復作業にはげむ。泣いてる間に一件入力できるやろ。仕方がない。自分がどんくさいのだ。

 Photo_286 でも今日は家に帰ったらチーズ祭をやるんだもんね。ワインはスイスのチーズ2種とのセットで買った、モートン・エステート ホークス・ベイ シャルドネ 2004。ニュージーランドのワインだ。樽が効いているのでキンキンに冷やして飲んでください、とのこと。

 樽の効いた白、ということで何か合いそうなものを・・・と考えて、ペンネのグラタンを作ることにした。バターを少し多めに入れてこくを出した柔らかめのベシャメルソースをたっぷり作って、今日はナツメグで香り付け。少し甘味が欲しいから、具の玉ねぎはバターで少し炒めてから入れよう。具はえびのほうがやっぱりよかったような気がしたけれどシンプルにハムで。高温のオーブンでぐつぐつと焦げ目を付ける。

 ワインのキャップはコルクではなくスクリューキャップ。開けやすいかなと思ったけれど意外と力がいるものだ。モンラシェグラスでzいいのかな?と思いつつモンラシェグラスに入れてみる。色は濃い目。2日ぐらい冷蔵庫に入れていたので温度がかなり低いせいか、想像していたバタークリームのような甘い樽香は控えめに感じられる。それでもやはりほんのりとクリーム、果実の混ざった芳香。もしかすると甘いかも・・・と少し心配していたが、さにあらず。よく冷えて、きりっと引き締まっている。そしてしばらく置いて温度を上げると出てくる甘味。香りも甘く。全体が柔らかくなった感じでこちらもおいしい。

 ベシャメルソースとの相性は抜群。熱々のグラタンでやけどしそうな口に冷え冷えのワインが心地よい。グラタンにしてよかった(^^)。

 メインのチーズは3種類。セットのスイスのハードチーズ2種と、注文しておいたフランス産モンドール(^^)!冬しか食べられないチーズ、やっぱり悔いのないように食べなくては・・・。ここでまたもやミス。冷蔵庫から出しておくのを忘れてた!!1時間くらい室温に置くのがおいしいのに・・・(>_<)。急いで出す。 Photo_287

  アッペンツェラー 銀ラベル(長い方)

  「銀ラベル」は、3~4ヶ月熟成させたものだそう。表面を香辛料を入れた白ワインに浸した布で拭いて作るらしい。みっちり詰まったきれいな切り口。ハードチーズだけれど、中はしっとりと柔らか。あまり香りは強くなく、風味もどちらかというと優しい風味。強くはないのだけれど、ハードチーズらしく、ぎゅっと旨みが凝縮されていてとてもおいしい。

 エティヴァ

  こちらもハードチーズ。こちらの方が香りは強く、酸っぱさを感じる。味わいも酸っぱくてなかなか個性的。こちらも旨みがぎゅっと凝縮されている。

 どちらもおいしかったけれど、ワインとの相性のわたしの軍配はアッペンツェラー。

Photo_288  フランス産 モンドール

 さあ、モンドール!見た目からしておいしそう。この最も柔らかい真ん中にぐっさりとスプーンをつき立て、とろ~り、とした中身をすくおう。少し置いておいたけれど、まだ若干温度は低め。もう少しがまんしてとろとろ度が増すのを待とう・・・。

 大きなスプーンで豪快にすくってお皿に、小さなスプーンでまたすくって食べる。う~ん、おいしい!とろとろ、なめらか、やはりこれはカスタードクリームだ。おいしすぎ~。

 ほかには口直し用の生野菜のサラダとトントロの焼いたの、買っておいたグランディールのバゲットなど。おいしいバゲットにモンドールをたっぷりのせて食べるのがまたおいしいのだ。

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jeudi 01 février 2007

フランソワ・プラリュのセミナー

Cho  サロン・ド・ショコラの続き。11時半からは、フランソワ・プラリュのセミナーに参加する。この会社は徹底的にカカオの産地と質にこだわり、社長のフランソワ・プラリュ氏は「カカオの冒険家」と呼ばれている。近年では、マダガスカルに自分のプランテーションを持ち、自らカカオの生産に携わり、数年先には自分のプランテーションで収穫したカカオで作ったチョコレートがリリースされる予定とか。代表作は、左写真の「ピラミッド・トロピック」。まったく同じ配合と製法で作られた原産地別カカオの板チョコレートが10種10枚。「同じ製法で作られたチョコレートがカカオの違いによってまったく味わいのちがったものになるということを紹介したかった」というのがこれを作る動機だったそう。

 お話してくださるのは、プラリュ社の、輸出入担当、バレリー・モンバーボン氏。40代くらいのコケットでとてもフランスのキャリアウーマンぽいおしゃれなマダムである。通訳の女性(この方、見たことあるような気が・・・)が一人ついておられる。

 まず最初はマダガスカルでのカカオの収穫から発酵、そしてプラリュ社での精錬作業などをまとめたビデオをモンバーボンさんの説明を受けながら見る。カカオはとてもたくさんの工程を経て、チョコレートになっていくのだ。

 そして試食。ピラミッド・トロピックから3種類、アンドネシー、サオトメ・エ・プランシップ、マダガスカルが出される。カカオの種類には大きく分けて3種類あるそうだ。芳香性に優れたクリオロ種、芳香性には少し劣った南米産のフォレステロ種、二つのハイブリッドのトリニタリオ種。

 チョコレートのテイスティングは、ワインのテイスティングに似ていて、香りや味の表現に用いる言葉も同じです、とモンバーボンさん。カカオ豆の発酵はすなわち醸造、またカカオにもテロワールがあるし、もちろん作り手の技術力も大いに関係します、とも。

 1・色と艶を見る

  品種の違いが色に出て、艶には作り手の技術力が現れる

 2・香りをかぐ

 3・割ってみる

  状態や食感を確かめる

 4・口に入れて噛む

  チョコレートを舌で上あごに押し付けるようにし、空気を送り、鼻腔に広がる香りを確かめる

 5・チョコレートが溶けてなくなった後でもう一度空気を送り、余韻を確かめる

 以上のような手順にしたがって、モンバーボン氏といっしょに見よう見まねのテイスティング。ワインと同じで、見よう見まねでやってみるのが一番わかりやすくてよい。

 「香りはもちろんカカオの香りがしますね。でももう少し匂いをかぐことに集中してください。そうするとカカオの香りの奥に様々な香りが感じられますよ。」

 アンドネシー

 インドネシア産。赤みがあるのはクリオロ種の特徴。スモーク香、森の下草の香り。この香りは一巡して二回目に食べたときによくわかった。比較が大切だと思う。

 サオトメ・エ・プランシップ

 サオトメは西アフリカの小さな島なのだそう。芳香性に欠くフォラステロ種だけれども、サオトメ産のものは品質がよい。スパイシーでこくがある。香りはフローラル、フルーティー。

 マダガスカル

 フォラステロ種75%、クリオロ種25%。赤みを帯びた色。「どうしてこれを最後にしたかおわかりになったでしょう?」と、モンバーボン氏。香りにも酸味を感じるし、口に含んでも強い酸味がある。余韻はミントの香りがかすかに。マダガスカル産のものは一番酸味が強いのだそう。

 3枚とも同じ配合、同じ作り方、同じ大きさ、薄さ、形のチョコレートなのにカカオの産地によって明らかに味の差が出ているのがおもしろい。

 質問コーナーがあったので、「ワインにはヴィンテージというよい年と悪い年があるようですが、カカオにもありますか?」と訊いてみた。

 カカオにもやはり年によって差があるそう。ぶどうの収穫は年一回だけれど、カカオは年じゅう収穫するので、その判定はワインより難しい。ただ、4月と10月の収穫量が一番多いので、この月の気候が悪かったりすると、全体に影響を及ぼす、ということだった。また、確かなプランテーションのカカオかどうかも品質に大きな影響を与えるとも。

 1時間ほどのセミナーだったけれど、なかなか有意義な時間だった。並んで整理券をとった値打ちがあったなあ・・・。Photo_285

これは先行予約で買った、新作、ピラミッド”サヴール”。トロピックがカカオの産地別なら、こちらはさまざまなフレーバーを楽しむためのもの。全てマダガスカル産のカカオを使い、上3枚はミルクチョコレートにしてあるとのこと。味は。ミルク45%シナモン・ミルクキャラメル・ミルクマダガスカル75%ミントとこしょうヴァニラ甘いオレンジレモンアニスしょうが、の10種類。

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