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mardi 23 janvier 2007

『マリー・アントワネット』

 前から楽しみにしていた『マリー・アントワネット』をM嬢と見に行く。ヴェルサイユ風(なんのこっちゃ)にマカロンみたいなピンクの服を着て。M嬢曰く「扇は?」

 たぶん、今年一番の女子な映画♪。画面からあふれんばかりのカラフルな花、お菓子、ドレス・・・。歴史大作を期待して見に行った人はきっとなんじゃこりゃ?と思うだろう。ヴィジュアルを楽しむ映画だと言ってもいいかもしれない。あのすばらしい衣装の数々は、コスチューム・プレイ好きは必見だし、同じようにお菓子好きの目も大いに楽しませてくれる。

 お菓子の歴史をひもといてみれば、あの時代に泡立てた生クリームで飾ったお菓子も、あんなかわいらしいマカロンもなかったはずだけれど、そんな時代考証とは別に、スクリーンを彩るお菓子たちは生き生きとして、雰囲気にぴったりだ。わたしもあんなにきれいでおいしそうなお菓子の山に埋れてみたい!なんでもラデュレがお菓子の監修(?)をしているそうで、そこここに出てくるマカロンタワーは圧巻だ。

 わたしもお菓子が本当に好きで、食事がお菓子でもかまわないクチ。それを「そういう嗜好はそのまま幼児性を表す」と指摘されたことがある。そういう分析(?)が当たっているのなら、あふれんばかりのお菓子としょっちゅうお菓子をつまんでいるマリーの様子は彼女の心性をよく表しているのかもしれない。14歳でフランス王室に嫁し、18歳で即位。そう、マリーは子供だったのだ。

 ストーリーはまさに「ヴェルサイユの青春」っていう感じ。パーティーで夜を明かし、日の出を見に行く・・・なんていうところは衣装さえ替えればそのまま現代の青春ものだろう。でも人は誰しも、そんな狂奔の時代にいつかはさよならを言わなくてはならないからね。最後のマリーの言葉、「お別れを言っているのよ」・・・。彼女の立場上、誰にでもやってくるそのお別れは、えらいことになってしまったけど・・・。

 当時の女性にとっては、いや、表立って言われはしなくなったかもしれないけれどたぶん現代の女性にとっても、「世継ぎを産む」ということは最大の仕事である。マリーも母国オーストリアとフランスの二つの国を背負って懸命にその仕事を果たそうとしたけれど、なかなか思うようにはいかず・・・。なんとなくわたしは雅子さまを思い出したりなんかした。窮屈な王室(皇室)、なかなか果たせない仕事・・・。そんなストレス下にいて、雅子さまはベクトルが鬱の方に、マリーはベクトルが躁の方に向かってしまったんだろうなあって。

 14歳で誰も知る人もない異国に嫁に出されて、偉大な母は遠く故国に。唯一のたよりの夫もやっぱり重圧を抱えた子供で・・・。誰からしぼり採られたお金か、ということはおいといて、有り余るほどのお金はある。ろくな取り巻きはいない・・・。となると誰だってマリーのようになる可能性はあるんじゃないかな。マリーがどうして「悲劇の王妃」になってしまったのかと考えるともうこれはいろんな悪条件が重なった結果、としか言いようがないと思う。すでにマリーが嫁いだときのフランスはもうかなり疲弊していたわけだし。ルイ16世のそばにも、往年のリシュリューやマザランはいなかったようだし。

 世継ぎを作るということだけでなく、マリーは懸命に王太子妃や王妃としての仕事を果たそうとしたし、実際果たしていたのだと思う。やりすぎ、だとはいえ、夜会や舞踏会を開いて各国からの客人をもてなしたり、うるさい貴族を黙らせておくのも仕事のうち。

 役者は皆それぞれよかったなと思う。キルスティン・ダンストはなかなか表情がキュートでとても似合っていた。ルイ16世もマリア・テレジアもぴったりな感じ。マリーの教育係のノアイユ侯爵夫人なんか、いかにも、な感じでおもしろい。デュ・バリー伯爵夫人やってた人は好みの美人。

 この映画はかなりのおすすめ・・・だけれども、あえて男子にはすすめないかな(笑)。

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Commentaires

そこそこ好きな(笑)、ソフィア・コッポラの作品と言う事で、かなり期待してますが・・・
まずは、「ヴィジュアルありき」の作風なのでしょうか。
主役のキルスティン・ダンストは如何でしたか?

そういえば、同じコスチュームプレイ(?)の「さくらん」も楽しみですね。
ヴェネチアで「花魁道中」するそうですよ!

Rédigé par: 丸義 | mercredi 24 janvier 2007 08:59

さすがはたこさん!もう観にいかれたのですねー。
会社のみんなで気になるねぇ~って話題になってたんです。
ブログを読んで絶対に行こう!って心に誓いました^-^

小学校の社会の教科書でベルサイユ宮殿の鏡の間を見てから、新婚旅行はフランスに行かなくちゃ!!と
キラキラ好きのまりまりはずっと夢に描いていたので(笑)
さてホントに行けるかのかしら??
お菓子は得意ではないけれど、見たりプレゼントするのは大好きなので、きっと興奮しますね、笑。

Rédigé par: まりまり | mercredi 24 janvier 2007 10:09

はたこさん、私も「マリ-アントワネット」観たいのですよ。とりあえず先に先週末は「ディパ-テッド」と「不都合な真実」観てきちゃいました。

お菓子はラデュレが提供したそうですね。衣装は先日新宿伊勢丹のフランス展というイベントをしている時にドレス展示されてて観ました。

今週末時間があったら観に行きたいと思います。観てきたら感想また日記に書きますね。あと「ぼくはやっていない」も観たいので時間調整が大変♪

Rédigé par: angel | mercredi 24 janvier 2007 12:17

丸義さん,
ソフィア・コッポラの他の作品は知らないので、作風とまでは言えませんが、この作品に関してはそんな印象を受けました。このヴィジュアルの世界を愛せるかどうか、はまれるかどうかが評価の分かれ目かと(笑)。わたしははまりました~。キルスティン・ダンストは非常にはまり役だと思います。14歳の役は無理っぽい?と思っていたけれどぜんぜんそんなことなくて、少女のあどけなさがよく出ていました。

「さくらん」も見るつもりなのですが、これはほぼ9割がたヴィジュアルかな、という気がしています。ヴェネツィアの花魁道中、うけそうですね!

Rédigé par: はたこ | mercredi 24 janvier 2007 17:55

まりまりさん,
準備は滞りなく進んでいますか(^^)?
ぜひ見に行ってください~。まりまりさんは女子力の高いお方とお見受けするので、きっと楽しめますよ。あんなドレスを着る機会も目前ではないですか(^^)。

ヴェルサイユのような空間で、とても日本人がくつろげるとは思わないけれど、一日くらいなら住んでみたい(笑)。
鏡の間は案外狭いですが、ゴージャスさは教科書に載っていたとおりですよ。

Rédigé par: はたこ | mercredi 24 janvier 2007 18:00

angelさん,
映画、お好きなんですね。わたしも見たい映画は多々あってもなかなか時間調整が難しいです。行こうと思っているうちに終わっていたり・・・。

新宿で衣装が出てたんですか~。見たかったなあ・・・。似合いはしないだろうけれどあんなドレス着てみたいです(笑)。
週末、楽しんできてくださいね。感想、楽しみにしています。

Rédigé par: はたこ | mercredi 24 janvier 2007 18:05

観にいきたいけど 
アタシ アホだから 分かるかなあ。。。(汗)

Rédigé par: さんこ | mercredi 24 janvier 2007 21:46

さんこさんは聡明な人ですが、お菓子とドレスとパステルカラーが好きな女の子なら、だれでも楽しめますよ。

Rédigé par: はたこ | jeudi 25 janvier 2007 22:09

いつも読み逃げしているオペラです。だいぶおそくなりましたが、今年も、よろしくお願いします。私もマリー・アントワネット、近々お友達と行く予定です。はたこさんのblogを、よんで観るのがとても楽しみになりました。昨日試写会で、ドリーム ガールズを、観てきました。ジェニファー・ハドソンの歌唱力と演技は、すばらしかったです。もちろん、ビヨンセもエディ マーフィも。超お勧めでーす。

Rédigé par: オペラ座の怪人 | samedi 27 janvier 2007 00:08

私も観にいってきました。
とにかく色使いとかかわいくって、心の奥底に眠っていた女子心が呼び覚まされちゃいました♪
女友達と観に行って大正解!
会社帰りのお腹空いている状態で観に行ったので、美味しそうなマカロンをみてお腹が鳴りそうになるのを抑えるのに必死でしたが(汗)…

Rédigé par: ソレント | samedi 27 janvier 2007 14:32

オペラ座の怪人さん,
お久しぶりです。こちらこそよろしくお願いいたします。
マリー・アントワネットはいいですよ~。目のこやしです。
ドリーム・・ガールズの長い予告編を本編前にやっていました。

Rédigé par: はたこ | dimanche 28 janvier 2007 23:49

ソレントさん,
そうなんですよ~。女子魂がゆさぶられるのですね(^^)。これは男性と行くより女友達とでしょう。

その日はがまんしたものの、次の日マカロンをたくさん食べてしまいました(^^;。

Rédigé par: はたこ | dimanche 28 janvier 2007 23:52

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