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mercredi 31 janvier 2007

サロン・ド・ショコラ参戦!

 今日から京都でもサロン・ド・ショコラが開幕。新宿ではおなじみのこの催しも関西開催は今年でまだ2度目ながら、後援にフランス大使館がついてかなりの熱の入れようだ。昨年は様子見だったのか、昨年の結果をふまえてなのか、今年は少し構成を変えてきているもよう。昨年はなんとなく新宿に比べて(・・・って行ったことないけれど、漏れ聞くところによると)京都はもうひとつかなあ、と思ったけれど、今年はどうだろう?

 今年は何人もの内外のショコラティエを関西にも招聘し、試食付きのセミナーをやるようだ。まずそのセミナーの整理券をもらうために9時30分から並ぶ。今日は、プラリュ、マゼ、ベルナション、アンリ・ルルー、といった面々。一番人気は予想どおりベルナションで、早々に整理券は終了。2番人気はプラリュで、希望どおりわたしはこのプラリュのセミナーに出席することにした。無事券を手に入れ、もらった会場の見取り図をチェックしてどのブースに1番に行くべきか思案しつつ開店を待つ。昨年はフランスのショコラティエのものをまとめて一つのブースで売っていたが、今年はショコラティエ一軒一軒にブースが設けられているようだ。

 会場は10階。さして慌てるでもなくのんきにエスカレーターで上に上がって会場に着くと・・・。そこはすでに黒山の人だかり。うわあ・・・(>_<)。京都だけではなく関西一円からアル中ならぬチョコ中が集まったと思われる。

 わたしは先日先行予約で買ったパレドールを買い足そうと思ってベルナションの列へ。ここでもやはり一番人気はベルナションだ。リヨンの名店。でもほんとに長くリヨンを出なかったし、日本では決して買えなかった。おそらくパリでもそうそうは買えなかったのではないかな。たぶん今年一番の目玉なのだろう。どうやらパレドールよりもタブレットが人気のようだ。でもパレドールがここのスペシャリテなんだがなあ、といぶかりつつもわたしも何種類かタブレットをも購入。しっかりしたファミリービジネスのこのお店、三代目とそのお姉さんが通訳付きでブースにおられて、サインまでもらった(笑)。リヨンのアトリエを見学させていただいたことがあります、と話し掛けると(もちろん通訳付きでね)とても喜んでくださった。

 人気を二分していたのがアンリ・ルルー。キャラメルC.B.S(ブルターニュの塩キャラメル)だ。これは新宿では定期的に(?)入荷があるようで、京都でもごくたまに見かけるけれど総じて日本では手に入りにくい。チョコレートも売っているのだけれど人気はやはりキャラメルである。新作のアナナス・べ・ローズというパイナップルと赤胡椒のキャラメルが出ていたので買う。ここでもアンリ・ルルーさんがブースでサインをしておられる。並んではみたものの、セミナーの時間が迫るし列を離脱。

 プラリュなども行列。その他はそう長い行列は見なかったような気がする。不思議なことにジャン=ポール・エヴァンは今年は規模縮小??う~ん、京都ではボンボンショコラのバラ売りもないし、こんなものだったかもしれないけれど、取り立てて販売に力を入れているようでもなし、お客さんは少ない。新宿ではショコラ・バーが出ていたらしいのに、こちらではそういうのは一切なし。来年はぜひ希望!

 意外だったのはどこのバレンタインチョコレートの特設会場でも人気のマルコリーニのブースに人がいなかったこと。やはりサロン・ド・ショコラではフランス優勢か。

 開店から時間がたつにつれ人が増えていく感じで、しばらくの間は行列も一向に短くならない様子だったが、セミナーを終えて出てきた12時半ごろには各行列もなくなり、落ち着いているようだった。しかしベルナションのショーケースをのぞいてみると、たくさんの種類があったタブレットも品切れがほとんどでとても品薄・・・。各日ごとに個数を決めて出しているのだったらよいけれど、もしそうでないと、初日でこんな状態なら、明日でショーケースはすっからかんなのでは?とちょっと思った(^^;。

 1万500円以上買うと、今年もTシャツがもらえるので、それも無事いただいて、今年のチョコレートは早々とこれにて打ち止めなり。今年の狩り(笑)はピンポイントで狙った獲物を・・・と思っていたけれど、やっぱり会場に行くと理性が・・・(笑)。

 買った(狩った?)チョコレート、*****いや、去年までは地道に「漁ろうと採集」、と言っていたのだけれど、もう、あの会場の様子、あれは狩りですな、ほんと*****はまあぼちぼちとアップしたりアップしなかったりするつもりです。

 これから参戦する皆さん、グッドラック!!

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結果発表

Photo_283  京都検定1級の結果来た。

 合格まであと16点。くっそ~~~(炎)。

 合格率は13.6%。道は険しい。

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mardi 30 janvier 2007

ガラム・マサラ

 よく晴れて早春のような陽気に誘われて、一乗寺の方へと出かける。ランチはいろんな意味で評判のガラム・マサラで。「女の子の二人連れには特に厳しい」というM嬢情報を聞き、少々びびりながらも入店。

 いました!名物おばあさん。腰が曲がっているのにむちゃくちゃパワフル。すかさず「お姉さん、初めて?」と尋ねられる。はい、と答えるとさっそくのメニューの説明。いずれにしてもここでは初めての客は、キーマカレーかチキンカレーしか注文させてもらえないので、逆らわずチキンカレーをオーダー。

 しかし息子さん、娘さんと家族みんなが同じテンションでやっているのがすごい。ここのおばあさんに匹敵するのは京都ではブルーマー55のおっちゃんしかいるまい。おまけに今日は客までノリが同じような方たちがいて、店内は異様にハイテンションの和気藹々な雰囲気になっている。その中で他の客は黙々とカレーを食べる。カレーが運ばれていくとおばあさんの声が飛ぶ。「ちゃんと説明してあげてや!初めてやで!!」。客に対するアカウンタビリティを両肩に背負ったおばあさんなのであった。

 さて肝心のカレーは、確かにとてもおいしい。39種類のスパイスを配合しているそうで、薄っぺらでないスパイスの風味。チキンはしっかり噛みごたえを残す。ごはんは白ごはんだが、キーマカレーの場合はサフランライスになるらしい。小皿にのったお漬物と、食後にヴァニラアイスクリーム。これはヨーグルトアイスのときの方が多いとか。アイスの味はふつう。他に初心者がオーダーできるものはナンとマンゴーラッシーのみ。追加オーダーはだめですべて最初にオーダーせねばならぬ。マンゴーラッシーは珍しくておいしいマンゴーを丸々1個使ったものなのだとか。狭い店内なので頼んでないメニューの説明もみんな覚えてしまうよ(笑)。

 ゆっくりする雰囲気でもないので、早々に退席。ぶらぶらと徒歩にて南下する。途中グランディールにて好物のクロワッサン・トラディショネルを買い食い。このクロワッサンはわたしのベストバイ。よく焼けた表面に蜜が塗ってあって、さくっさくのかりっで、ほんのり甘くて大好きなのだ。買ってすぐ食べるとなおさらおいしいなあ。ついでにマイケルズをのぞく。

 さらに南下。御蔭通まで下がって西へ・・・。エキュバランスマカロンを買う。そして目に入ったのがミルリトン。先日のガレット・デ・ロワで、クレームダマンドのおいしさを再発見したわたしは購入即決。さくっと焼いたパイのケースの中には、オレンジ花水で香りをつけたクレームダマンドがたっぷり詰まっていて、持ち重りがするほど。こういうオーソドックスなフランス菓子が買えるのはほんとにうれしいことだと思う。でもそんなよいお菓子屋さんは、自宅からも職場からも遠く離れた左京区に集中しているのだから残念無念。

 結局これも買ってすぐおなかの中に・・・。しかし動きながら食べる、いや食べながら動くのってまるで自転車のロードレースの選手みたい(笑)。補給しながら消費するというわけだけど、選手じゃないんだから補給しなけりゃ追い付かないわけでもあるまいにねぇ(笑)。

 途中、ナチュラルローソン(このへんにもできたようだ)にて黒烏龍を買って脂肪の吸収を抑えつつ更に南下。ガケ書房でも見て行くか。入り口の金網に入れた石の壁、ほんとに変わってる。アート系の本が多いけど・・・。そうそう、『大阪ハムレット』の2巻、出てたんやった・・・ということを思い出した。買ってはいないけど。

 お休みの日が暖かいと足も軽いなあ。

 *ガラム・マサラ

  京都市左京区一乗寺樋ノ口町8―4

  TEL 781―3940 月休

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lundi 29 janvier 2007

都路里がすいているから

 今日はかなり暖かいようで、職場の庭で読書をしている人もあり、例年のこの時期では考えられないこと。午後から外での会議に出席し、滞りなく終了後伊勢丹へサロン・ド・ショコラの先行予約品を受け取りに行く。

 その前にちょっとお茶でもと思ったのが運のつき、ほんの出来心から6階の都路里へ行ってしまう。どうせ行列だろうと思ったのに行列はなし。行列してまで入らないけれど、並ばないなら入ろうかなあ?というのが都路里であるからして即入店。観光客向きでしょう?と思われる方も多いとは思うけれどわたしはここの抹茶のシャーベットと桜のアイスが気に入っている。特選都路里パフェも好き。

 「寿」というセットものを注文。きなこのかかったとろとろのわらびもちと桜のアイスと玄米茶のアイスのパフェのセット。淡いピンクの色合いがかわいい。

 白・ピンク・抹茶の白玉に、缶詰みかんが一房(これっていらないようにいつも思うけど)、抹茶の生クリーム、桜のアイス、玄米茶のアイス、抹茶ゼリー、抹茶蜜に寒天。一気に血糖値上昇を招いた。

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samedi 27 janvier 2007

ダヴィンチ・コース

 変幻自在の料理と印刷(?)を操る、レオナルド・ダ・ヴィンチのような方のお店、コート・デ・ブランに、再びPICARLEさんに連れていってもらう。変幻自在なので、「何が食べたい?」と師匠はあらかじめ聞いてくださったけれど、ここはひとつスタンダードコースでお願いします。前回のお鮨がとてもおいしかったのでスタンダードもすばらしいに違いないと思ったから。

 階段を上がって2階へ・・・。ドアを開けるとき、思わず「失礼します」と自然と言葉が出るような、個人のお宅のくつろげるリビングといった趣のお店である。

 まずはシャンパーニュから。選んでいただいたのはミッシェル・アルノーのロゼ。ラスト1本。以前と少し変わって、さらにおいしくなったとか。わたしも買って飲んだことがある、好きなシャンパーニュだ。冷える間にグラスのシャンパーニュを飲んだけれど、これがまたおもしろかった。ギー・シャルルマーニュの1日目と2日目。1杯づつもらって交換して飲み比べる。1日目はくっきりはっきり酸が立つ感じで香りも鋭い。2日目は香りがはっきりと違っていた。丸く甘くなって、蜜りんごのような感じだ。

 オイルサーディンとマッシュポテト

 ソーススプーンにのせたほんのり温かい一口のアミューズ。サーディンの風味と柔らかいお芋が混じりあっておいしい。ポワブルロゼがいいアクセント。

 赤うにの冷製カッペリーニ

 北海道からとてもいいうにが入ったということで、うにのパスタ。クリーミーでとろっとろのうにが細い麺によくからんで美味(^^)。細いカッペリーニなのにゆでかげん絶妙。

 鯛の昆布じめと赤大根  オニオンドレッシングともう1種類

 昆布のうまみが染み込んで、鯛のおいしさがアップしてる。スライスした大根のしゃきしゃき感が舌に涼しくて、少しソフトになった鯛とよいコンビネーション。

 ミッシェル・アルノー ロゼは、鼻腔に抜けるぶどうの香りがとても濃くって、色も味も、幸せになれるシャンパーニュ。ガティノワはロゼよりノーマルの方がわたしは好きだけれど、ミッシェル・アルノーはロゼとノーマル、どちらも甲乙つけがたい。

 びんながの炙り

 さっと炙ったびんなが。上面にはごまがびっしりつけてあって、香ばしい。

 菜の花とのれそれのリングイネ

 「のれそれ」というのは穴子の稚魚なのだそう。わたしは初めて食べるし、名前も聞いたことなかった。聞き取れなくて、「フランス語ですか?」と聞くと「日本語だよ」って・・。それにしても不思議な名前。『食材図典』のも載っていなかったけれど、ネット検索では何件もヒットしてきた。

 火を通したのれそれは白魚よりももっともっと柔らかくて、半熟の卵白のような少しつるんとした食感。菜の花の苦味とともに、オイルの風味とよく合う。一足早く早春を感じる一皿。

 ロベール・シャヴィヨン ニュイ・サン・ジョルジュ レ・シェニョー 1995

 見たことのあるようなラベル。畑の違いなどわたしにはわかるはずもないけれど、ぶどうの品種の違いならまあ少しはわかるようになったかな?ピノノワールは不思議なぶどう。ぶどうなのに、植物なのに生ぐさい感じがある。また表現は悪いけれど悪い意味はまったくありません(笑)。このワインはなんとなく漢方薬チックな風味も・・・。おいしいなあ・・。

 牛もものステーキ フォアグラ入りのソース

 レストランでメインを選ぶときなど、どうしても羊や鴨や冬ならジビエの方に行ってしまって、案外食べる機会のない牛肉だけれども、このステーキは一目見たらこれを選んでしまうでしょう、といったとてもおいしそうなお皿。

 ポーションは肉厚、焼き加減はレアでとっても柔らか。フォアグラ入りのソースのこくも、肉の旨みもほんとにおいしい!

 どれもとても洗練されて上品な、なんとなく京都人好みのお料理だと思う。ダ・ヴィンチの手から次はどんなお皿が生み出されるのだろう?

 明日は仕事なんだけど・・・。かもめさんもおられるようだし、やっぱり行きたいワインバー(笑)。そこで今度はボルドーを1本。「さあ、はたこさん、何を開ける?」とおっしゃられても・・・。選べないのでソムリエOさんにおまかせ。選んでもらったのは、シャトー・トゥール・ド・ミランボー キュヴェ・パッシオン 2003。ピノとはまた違ったおいしさでするすると・・・。でもやばい。トータルで1本以上飲んでる計算(>_<)。合わせてチーズなど。ブラドゥーロ、ブルードーベルニュ、カマンベール、モン・ドール、フルール・ド・マキ。ああ、もうフルール・ド・マキ出てるんだ~。

 ここで師匠、爆弾発言。スイーツ巡礼者のかもめさんとわたしの隣りで「たかが甘いものだよ・・・」。・・・・・・な、なんですって?!

 夜が更けるに連れてカウンターは満員。お医者さんはPICARLEさん横の特別補助いす席にて。おなごりおしいけれど明日は仕事、一足先に失礼いたします。

 PICARLEさん、ダ・ヴィンチさん、楽しい夜でした。ありがとうございましたm(__)m。

 いろんなことを教えてくれる人がいる喜び。 

 *コート・デ・ブラン

 京都市下京区寺町通松原下ル植松町 キシベ印刷2階

 TEL 351-3701 日・月休

 *ワイングロッサリー・ワインバー

 京都市中京区六角通新町西入ル

 TEL 255―0117 日・第三月休

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mercredi 24 janvier 2007

ロケ見物

 職場で『新・京都ミステリー案内Ⅳ』(第8話)のロケがあったので、休館日の朝だというのに職場に見物に行く。始まりが1時間くらい遅れているみたいで、9時過ぎごろからバスが何台か来て、狭い館内に人がわらわらと。役者さんとスタッフと合わせて30人ちょっとはいたようだ。有名な俳優では、鳥羽潤が来ている。

 シーンは図書館の利用者と司書とのトラブル。そしてその後で異臭騒ぎがあり、人がばたばた倒れて病院に運ばれるという、なんともゲンの悪い(笑)シーンである。もちろん、司書も利用者も、またセリフのないその他館内にいる利用者もすべて役者さんだ。鳥羽潤、顔小さい~。

 ほんの短いシーンの撮影らしいのに、スタッフの数は多いし、撮影にかける時間はけっこう長い。ドラマの制作とは大変なものなのだなあと思う。テスト、本番の緊張感がよい。司書役の女優さんとちょっとお話して演技指導(?)、でもないけど雑談。間近で撮影現場を見ることもそうないのでこれはなかなかおもしろい経験。撮影が終わると鳥羽潤も、司書役の女優さんもわたしたちにも「ありがとうございます」と言って帰られた。礼儀正しいんだなあ、と思う。あの女優さんたち、いろんな役をやって人気が出たらいいなあ、と思った。

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mardi 23 janvier 2007

プティ・ラパン

 映画の後は錦小路のちょっと奥まったところにあるプティ・ラパンでランチ。

 コンソメ仕立てのロールキャベツスープ  柔らかいキャベツに包まれたロールキャベツがごろんと入っている。野菜はブロッコリー、きぬさや、菜の花と一足先の春。

 鯛のポアレ きのこのリゾット添え じゃがいものオムレツ 揚げた子芋  

 ミントジュレと苺 自家製ヨーグルトとジャム 白ごまのブランマンジェ ココアスポンジとフルーツのキャビネットプディング

 コーヒー

 パン(自家製?) バター 丸めてあるのがクラシカル

 以上が平日限定の1800円のランチ。前菜とメインはそれぞれ2種類から選べるし、気軽な感じでボリューム(でんぷん多い?)もあるし、お得かも。

 遅めのランチの後はちょっとした買い物に付き合ってもらう。小さいマニキュア(大きいのだと使い切れないことないですか?)とか。書店に寄ってまんがとBL小説談義など。読みたいと思っていた今市子の『百鬼夜行抄』、M嬢がずっと買っていることがわかって、貸してもらえることに。やった!ありがとう(^^)。高島屋の地下にて、近々あいさつに来る弟彼女にあげるちょっとしたお菓子を買う。しばし迷って、塩芳軒の「千代結」(ちよむすび)に決める。きれいな有平糖で、名前もよし。小姑ですが悪意はないですってことで(笑)。

 2階のカフェ(トゥマロウランドだったか)でお茶を飲みつつ四方山話。M嬢と別れた後再び地下へ。映画であれだけおいしそうなお菓子を見た後だというのにお菓子を買わなかったのは我ながらえらい!夕食のおかずの足しに泉門天のぎょうざを少し買って帰宅。ぱりぱりっとしたおつまみ系のぎょうざである。でもお酒はなし。

 *プティ・ラパン

 京都市中京区錦小路通堺町東入ル中魚屋町484

 TEL 254―3986 月休

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『マリー・アントワネット』

 前から楽しみにしていた『マリー・アントワネット』をM嬢と見に行く。ヴェルサイユ風(なんのこっちゃ)にマカロンみたいなピンクの服を着て。M嬢曰く「扇は?」

 たぶん、今年一番の女子な映画♪。画面からあふれんばかりのカラフルな花、お菓子、ドレス・・・。歴史大作を期待して見に行った人はきっとなんじゃこりゃ?と思うだろう。ヴィジュアルを楽しむ映画だと言ってもいいかもしれない。あのすばらしい衣装の数々は、コスチューム・プレイ好きは必見だし、同じようにお菓子好きの目も大いに楽しませてくれる。

 お菓子の歴史をひもといてみれば、あの時代に泡立てた生クリームで飾ったお菓子も、あんなかわいらしいマカロンもなかったはずだけれど、そんな時代考証とは別に、スクリーンを彩るお菓子たちは生き生きとして、雰囲気にぴったりだ。わたしもあんなにきれいでおいしそうなお菓子の山に埋れてみたい!なんでもラデュレがお菓子の監修(?)をしているそうで、そこここに出てくるマカロンタワーは圧巻だ。

 わたしもお菓子が本当に好きで、食事がお菓子でもかまわないクチ。それを「そういう嗜好はそのまま幼児性を表す」と指摘されたことがある。そういう分析(?)が当たっているのなら、あふれんばかりのお菓子としょっちゅうお菓子をつまんでいるマリーの様子は彼女の心性をよく表しているのかもしれない。14歳でフランス王室に嫁し、18歳で即位。そう、マリーは子供だったのだ。

 ストーリーはまさに「ヴェルサイユの青春」っていう感じ。パーティーで夜を明かし、日の出を見に行く・・・なんていうところは衣装さえ替えればそのまま現代の青春ものだろう。でも人は誰しも、そんな狂奔の時代にいつかはさよならを言わなくてはならないからね。最後のマリーの言葉、「お別れを言っているのよ」・・・。彼女の立場上、誰にでもやってくるそのお別れは、えらいことになってしまったけど・・・。

 当時の女性にとっては、いや、表立って言われはしなくなったかもしれないけれどたぶん現代の女性にとっても、「世継ぎを産む」ということは最大の仕事である。マリーも母国オーストリアとフランスの二つの国を背負って懸命にその仕事を果たそうとしたけれど、なかなか思うようにはいかず・・・。なんとなくわたしは雅子さまを思い出したりなんかした。窮屈な王室(皇室)、なかなか果たせない仕事・・・。そんなストレス下にいて、雅子さまはベクトルが鬱の方に、マリーはベクトルが躁の方に向かってしまったんだろうなあって。

 14歳で誰も知る人もない異国に嫁に出されて、偉大な母は遠く故国に。唯一のたよりの夫もやっぱり重圧を抱えた子供で・・・。誰からしぼり採られたお金か、ということはおいといて、有り余るほどのお金はある。ろくな取り巻きはいない・・・。となると誰だってマリーのようになる可能性はあるんじゃないかな。マリーがどうして「悲劇の王妃」になってしまったのかと考えるともうこれはいろんな悪条件が重なった結果、としか言いようがないと思う。すでにマリーが嫁いだときのフランスはもうかなり疲弊していたわけだし。ルイ16世のそばにも、往年のリシュリューやマザランはいなかったようだし。

 世継ぎを作るということだけでなく、マリーは懸命に王太子妃や王妃としての仕事を果たそうとしたし、実際果たしていたのだと思う。やりすぎ、だとはいえ、夜会や舞踏会を開いて各国からの客人をもてなしたり、うるさい貴族を黙らせておくのも仕事のうち。

 役者は皆それぞれよかったなと思う。キルスティン・ダンストはなかなか表情がキュートでとても似合っていた。ルイ16世もマリア・テレジアもぴったりな感じ。マリーの教育係のノアイユ侯爵夫人なんか、いかにも、な感じでおもしろい。デュ・バリー伯爵夫人やってた人は好みの美人。

 この映画はかなりのおすすめ・・・だけれども、あえて男子にはすすめないかな(笑)。

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dimanche 21 janvier 2007

暴挙?

 金曜日、スウィーテストかもめさんから甘々連絡網情報が入る。なになに、今週ベックルージュでマンダリーヌ・ブリオッシュとビュッシュ・フランボワーズが出ると!

 しかしながらわたしは仕事、弟は旅行。車に乗れないわたしはとても取りには行けるまいと一旦はあきらめた。でもどうしても食べたくなって・・・。ついにお取り置きしてもらって仕事が終わってから取りに行くという暴挙(?)に出た。

 職場から一乗寺まではほぼ市内横断、そして帰りがまた対角線に南下。遠いのだ~。

 買ったお菓子はこれ。

Photo_282 マンダリーヌ・ブリオッシュ  香ばしいブリオッシュにさわやかなシロップがじゅわ~っと染みている。マンダリンの酸味がとてもさわやかでほんとにおいしい。

ビュッシュ・フランボワーズ  「特にひねらず、食べた人が単純においしいなあと思ってくれたらいいかなと思って作った」と店主はおっしゃるが、これがまた逸品。きゅっと酸味の効いたフランボワーズのムースの香り高いこと。表面のホワイトチョコレートのクリームのかすかにほろっとした食感と甘さが心地よい。生地はざっくりめで、生地そのものにもしっかりした風味がある。

マロニエ  チョコレートと栗のケーキ。見た目はとても濃厚そうなのだけれど、食べてみれば驚くほど軽く、栗の和菓子のような風味。今まで食べたベックのお菓子とはちょっと異質な感じがした。

エクレール・オ・キャフェ  定番中の定番。しっかり焼いた皮の中にはコーヒーの香り高いカスタードクリームがたっぷり詰まっている。表面のコーヒー風味のフォンダンが甘くとろける。

 どれも遠いところをわざわざ行く値打ちがあったと思えるおいしさだ。甘み、香り、酸味、苦味、要所要所がきゅっとひきしまったお菓子はすばらしい、の一言に尽きる。わたしの中ではやっぱり京都で一番♪。

 *ベックルージュ

 京都市左京区一乗寺花ノ木町21―3

 TEL 706―5085 土日祝のみ営業 月休 その他の日は予約販売 不定休もあり

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samedi 20 janvier 2007

ふつうの家の・・・

 「あんたら若いから知ってるかどうか知らんけど・・・」との出だしで、午前中、「狭山事件」のレファレンス。二冊の本を出すも、もう一つしっくり来なさそうな利用者の様子に、更に戦後事件史の本を二冊出す。こちらの方がどんぴしゃりだったようで、「さすが図書館やな」と喜んで帰られる。こんな教科書に載っているようなレファレンスは久しぶりだったのでちょっとびっくりする。

 昼前、秋田嬢が本を抱えてばたばたしているので声をかけると、「中国の食文化」についてのレファレンスだと言う。すごいわたし好み(笑)。しかし残念ながら中国のかなり古い時代の、専門的な資料を探しておられるようで、うちの資料では足りなさそう・・・。そういう分野の資料を収集している館からの取り寄せで手当てする。やっぱり好きな分野のレファレンスって萌える。が、それだけに中途半端になればかなりくやしい。

 まあ、そんなこんなでいつもの土曜日。夜は新年会だ。お店は上司チョイスの住宅街の中という意外なロケーションにある、「すてーき」の店。ふつうの家や、と聞いていたけれど、行ってみるとほんまにふつうの家やん!座敷もほんまの家の茶の間やし(笑)。

 飲み物はオック地方の赤ワインチリの赤ワイン。前菜は牛刺し。わさび・しょうがにスライスした玉ねぎ。次は角切りにしたフィレステーキに、じゃがいもグリーンアスパラ。塩またはおろしぽん酢で。肉柔らかい~。生野菜のサラダ。次は大きな海老しいたけかぼちゃの鉄板焼き。海老がぷりぷり。焼きもやし

 最後はガーリックライスで。パラパラ系ではなくてしっとり系。じゅんさいの赤だしとお漬物。デザートはパパイヤキウイフルーツ。途中、もう一周くらいコースいけるかも、と思っていたけれど、食べ終わってみればおなかいっぱい。ごちそうさまでした。カウンターは目の前で焼いてくれるそうなので臨場感ありそう。

 *鉄板焼割烹 しま田

  京都市右京区竜安寺西ノ川町8―17

  TEL 461―4368

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vendredi 19 janvier 2007

チョコレート前哨戦

 もう少しでチョコ中にとってはうれしくも恐ろしい季節の開幕(笑)。それに先立っていただいたおいしいチョコレートが2種類・・・。Photo_280

 かもめさんからいただいた、東京みやげのアメデイチュアオ。誰が言ったかは知らないけれど、巷では「チョコレートのロマネ・コンティ」と呼ばれているイタリアもの。しかも希少なチュアオ。香り高く適度な酸味、すっきりとした後味。毎日1、2枚づつ高価な薬のように大事に食べている。残念ながらワインとは合わせてないのよ。ひたすらカカオの風味だけを堪能してる。かもめさん、ありがとう(^^)。

Photo_281  弟の彼女パパからのいただきものの、ラ・ピエール・ブランシュピエール(小石)。神戸在住・チョコ大好きのパパさんによると、この店のが一番おいしい、とか。小石を象ったチョコレートはわりとよく見るけれど、やっぱりよくできていておもしろいなあと思う。まさか手仕事ってわけでもないだろうけど、手間はかかっていそう。

 今からこんなに食べていて・・・(^^;。

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jeudi 18 janvier 2007

ジョカトーリ

 薬祖神祠を知ってから、烏丸二条辺りにはなぜかよく行くようになった。薬祖神祠のお祭りは昨秋、あの辺りの薬種問屋に勤める人から聞いて初めて知ったのだけれど、今年1月10日付けの京都新聞・朝刊の記事によると、昔は「二条の神農さん」と呼ばれてかなり盛んなお祭りだったらしいね。

 あの界隈にできた小さなイタリアンの店、ジョカトーリでお昼ごはんを食べた。カウンターにテーブルが2卓のこじんまりとした店だ。

 店の前にはビアンキが一台止めてある。あの美しいチェレステグリーンだ。会話からすると、ご主人は自転車がお好きなようだ。ビアンキはよい自転車だもんねぇ。イタリア車らしく、美しくてよく走る♪。

 1500円のランチは前菜・パスタ・ドルチェ・コーヒー・パン(お代わり自由)。

 前菜3種 コンソメで煮たかぶの冷製 トントロのロースト・粒マスタードソース しいたけのマリネ  かぼちゃのグラッセ

 蟹のクリームソースのスパゲティ

 さらっとしたクリームスープのようなソース。千切りのにんじんと青ねぎが入っているのでどことなくラーメンのような風味になっているのがおもしろいしおいしかった。

 スパイス風味のガトーショコラ 生クリーム添え 洋梨のシャーベット

 エスプレッソ

 フォカッチャとくるみのパン

 どれもおいしいし、ボリュームも十分。イタリアンなのになぜか焼酎のびんがたくさんある。夜はアラカルト中心になるようなのでまた来てみたい。おもしろそう。

 *ジョカトーリ   京都市中京区間之町通二条下ル西側   TEL 212-0611 月休

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mardi 16 janvier 2007

京都国際マンガミュージアム

 昨年11月にオープンした、京都国際マンガミュージアムに行く。ここは京都市と精華大学が共同で設立し、精華大学が主たる運営母体となっている。建物は龍池小学校をリノヴェーションしたもので、現在、芸術センターになっている明倫小学校と同じく、かつて小学校であった時代の面影を色濃く残す。2階には「龍池歴史記念室」なる一室が設けられ、番組小学校の長い歴史を地域に伝えられるよう工夫されている。教室の中には校歌のBGMも流れる。かつて小学校は地域の誇りであった。龍池の子は幸せだと思う。自分たちの学校がまたこうして生き返ったのだから・・・。わたしの通っていた小学校もやはり閉校となってしまったが、校舎がこのような形で利用されることもなく、学校の資料が集められて展示されるわけでもなく、プールなども荒れたまま・・・。下京の番組小学校として、やはり長い歴史を持つ小学校であったのに、寂しいことである。

 ミュージアムの一番の目玉は、1~3階の、総延長140メートルにも及ぶ「マンガの壁」だろうか。1階には少年マンガ、2階には少女マンガ、3階には青年マンガがずらっと作家名の五十音順で並んでいる。このマンガは、精華大の所蔵のものを一部移管したものかと思っていたのだが、そうではなくて、かつて東京にあった大久保ネギシ書店という貸本屋が所蔵していたものが、閉店にあたって、東京財団を経て、このミュージアムにやってきたものらしい。そのため最新の作品はなく、欠巻もあります、と注意書きがされている。なるほど。貸本屋とは懐かしい。小学生のころ近所の貸本屋にお金を握り締めては毎日のように通ったものだった。そういえば貸本屋を最近はあまり見なくなってしまったようだ。今あってもはやると思うのだが・・・。

 分類のためのラベルなどは貼っていないもののどの本もきれいにブッカーがかけられて(ネギシ書店の丁寧な仕事)、実際に手に取って読めるようになっている。さすがに貸出はしていないが、入館料500円で当日中なら再入場ができるので、その気になれば一日中だって気に入ったマンガを読んでいられるのだ。閲覧席が少ないのが気になったが、これは図書館ではなく、ミュージアムという性質上、いたしかたないことか。

 博物館らしく、そこここにスタッフが立っていたが、盗難などのおそれはないのだろうかと心配になる。今では手に入らない単行本も多いのだ。所蔵作品の検索はできるのかと尋ねてみると、受付で申し出ればしてもらえるとのこと。自分ではできないようだが、それも図書館と博物館の違いかもしれない。

 地下1階の研究展示ギャラリーと、収蔵庫がなかなかおもしろい。ここにはマンガ雑誌が収蔵してあるようだ。集密書架の、ごく一般的な書庫なのだけれど、通路に面した部分がガラス張りになっており、一番手前の書架の雑誌は面出しにしてあって、それが一つの展示ともなっている。懐かしい~。創刊号からの「ASUKA」(角川書店)など、わたしもまだ持っているよ(^^♪。たぶんこれは読むことはできないと思われる(未確認)が、中に入って見てみたい興味深い場所。今仕事で整理している雑誌の創刊号コレクションの中にも何冊かマンガ雑誌があるのでぼちぼち読もうと思っているんだけど。ムフムフ(笑)。

 日本のマンガだけではなく、世界のマンガ事情もわかるような展示もされている。ここで思い起こされるのがブリュッセルにある、「ベルギー漫画センター」である。ベルギーのマンガと言えば、タンタン(^^♪!日本でも翻訳・出版されているタンタンの絵の形式を見てもわかるとおり、フランス語圏のマンガはバンド・デシネ(B.D ベーデー)と呼ばれ、日本のマンガとは少し異なったものであるが、60年ほど前からベルギーはヨーロッパのマンガの中心地となっているらしく、こうした研究機関まであるのだ。ここの図書室は展示室とは別になっており、図書室以外では展示品を手に取って読むことはできないし、展示作品もまた、ベルギーの作品が主なので、タンタン以外は日本人にはなじみがないかもしれない。しかしミュージアムショップには日本の翻訳マンガがたくさん置いてあり、フランス語圏のオタクたちのメッカとなっているようだ。

 タンタン好きにはアドレナリン出まくりの場所だし、建物そのものもヴィクトール・オルタが設計した、アール・ヌーヴォーの美しい建築だし、(龍池小学校の建物もなかなか美しい。特に校長室など)ブリュッセルに行かれる方は一度訪ねられてはどうかと思う。

 ベルギーに少し遅れを取ったかもしれないけれど、この京都国際マンガミュージアムの開館によって、日本のマンガ研究は大きく発展をとげるだろうと思う。ジャンクなものは場合によっては時代を最も映す鏡であるけれども、また散逸しやすいものだ。ジャンクなものとして今まで扱われてきたマンガが、研究・収集・保存されるようになったことは、一マンガ好きとしても、資料の収集・保存に携わる者の端くれとしても大変に喜ばしいことである。

  京都国際マンガミュージアム

   京都市中京区烏丸通御池上ル(元龍池小学校)

    TEL 254-7414(代) 水・年末年始休

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samedi 13 janvier 2007

教皇の新しい城は妖しい城

 本年の記念すべき食べ初めは、ベルクールにてのPF会。ジビエが食べた~い!と年末から叫んでいたのが形になった。言霊信仰(笑)。食事は8時始まり。PICARLEさんは名前のとおり実はフランス人なのかも。

 おいしそうな写真はPICARLEさんかもめさんのところで。

 まずはかもめさんご提供の、ドメーヌ・ヴィルマール・キュヴェ・クレアシオン 1997で乾杯!松の内は過ぎたけれど、新年にはきっちりごあいさつ。「本年もご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。」

 クリュッグと同じくらいおいしいのではないかと思ったクール・ド・キュヴェ1998以来、ヴィルマールはかなりときめくシャンパーニュで、しかも今日のは飲んだことのないキュヴェ。透明なボトルに美しいステンドグラスのエチケットが張ってあり、とてもアーティスティックだ。ふっくらした香りに優しい甘味。クール・ド・キュヴェ1997には酸味を強く感じたのだけれど、これは1997ながら、クール・ド・キュヴェ1998のような優しく丸い甘味がある。香りが広がって、飲み込むときにふっと鼻に抜けるクリーミーな樽の香り・・・。それに取り付かれてしまったので何度も何度も繰り返していたら、当然すぐグラスは空に(笑)。

 鱒の燻製と卵 ブリニ添え

 ほんのりまだ温かいブリニの上にはこんもりクレーム・ドゥーブルを盛って、その上にはきれいなオレンジ色の鱒をかぶせて宝石のような卵がたっぷり散らしてある。ブリニの香りがとてもよい。サワークリームより酸味が少なく、もっとクリーミーなクレームドゥーブルがブリニ、鱒、卵を柔らかくまとめておいしい。きっちり塩のきいたドレッシングをまとったグリーンサラダ添え。

 グラスで白を一杯。ジョスメイヤー アルザス リースリング。ちょっと変わった形のグラスで。アルザスのグラスかな?香りの第一印象は「化学的な油」(笑)。でもこれは言ってはいけない・・・と思っていると、となりでかもめさんが「オイリー」。やっぱりそう?師匠によると、これがリースリングに特徴的な「エステル香」と言われるものなのだそう。リースリングは何度か飲んでいるけれど、ここまで強力にこの香りを感じたのは初めて。また一つ頭の中に香りの図鑑ができた。

 シラサエビ・牡蠣・鯛 バジルバターソース

 エビは今まで生きていたものだそう。お皿が運ばれてきたとたん、エビの香りとバターの香りが広がる。エビは甘くて、足やしっぽはかりかりで香ばしい。バジルの香りは強すぎず、とても調和がとれている。塩も温度(これもけっこう大事だと思う)もジャスト。

 本日のメインのワインは、PICARLEさんのシャトー・ド・ボー・カステル シャトー・ヌフ・デュ・パップ 1973。「教皇の新しい城」というおもしろい名前のワインは名前だけは知っていても、経験浅く、まだ飲んだことはない。しかもヴィンテージは1973年、かなりの古酒である。エチケットにも年月が感じられる。

 色は濃い。おりも多い。見た感じだけでも濃そうな印象。香りは?・・・・・・。・・・・・・・。よい香りかと言えばそれはビミョー。むしろ、ワインを飲み慣れていない人なら、くさいとかおかしいとか言うかも。非常に動物的な、汗とか体臭とか・・・(笑)。またこんなん言えへんな。と困惑していると、隣りでかもめさんが「漬物」。そうそう確かにそういう香りもある。わたしがたまに白ワインに感じる「きゅうりの古漬け」ではなくてたくわん。読んだ人はすごい味を想像するかもしれないけれどそんなことはない。とにかく濃密なワインである。発酵食品の奥深さに通ずるものがあるような、また、人の体臭がよい匂いに感じられるようなちょっとHな感じ。でもこの強烈な個性が、ジビエやチーズと絶妙なマリアージュを見せた。

 ペルドロー(山うずら)のパイ包み焼き ポルト酒のソース

 固まりをテーブルでシェフが切り分けてサービスしてくださる。中にはころんとトリュフ。これもまた香りがとてもよい。ジビエらしい野趣ある香りのしっかりした肉にレバーのこくと香り、トリュフの香り。どれもがワインと呼応して増幅されてすごい力を感じる。

 猪のロースト キノコノソース ポレンタ添え

 お皿から立ち登るきのこの香り。ポレンタという食材もあって、イタリアンなテイスト。このきのこの土っぽい香りがワインにもある土の香とよく合う。そして旨みのある猪。強い料理にはやはり強いワインなのだと思った。本当によく合う。

 チーズ  ミモレット オッソーイラティ クロタン サントモール ブルードーベルニュ エポワス

 プラトーから選んで切り分けてもらう。どのチーズもとても状態がよさそうだし、実際にどれもすばらしいおいしさ。シェフによると、「温度」であるということで、冷蔵庫から出したてではどのチーズもおいしくはない、とのこと。

 チーズのときには再び最初のヴィルマールを。時間が経ってさらに樽香が前面に出てきてますます好みに・・・。

 ミモレットの凝縮された旨み、クロタンの膨らむ旨み(熟成が進んで固くしまってきているので口の中で膨らみますとのシェフの言葉どおり)、蝋のような独特の香り。・・・とこれもあんまり言えないかもしれないけれど、悪い意味ではない。良い香りとか悪い香りとかいう判断は別として、香りの成分や要素はさまざまなのだ。どれもとてもおいしい。

 中でもシャトー・ヌフ・デュ・パップと凄いマリアージュを見せたのは、エポワスである。とろとろのウオッシュの香りは強い。毒をもって毒を制す、というのはとても表現が悪いが、そういう感じでもある。いや、「制す」のではなく、昇華させるというのがぴったりくる。大変な奥深さを感じた。

 店内に入った瞬間気がついたのは、サービス用のテーブルに置かれたガレット・デ・ロワと紙の王冠。エピファニーに食べるアーモンドクリームとフィユタージュのお菓子だ。ピティヴィエとの違いはわたしにはわからない。

 デセールはこのガレット・デ・ロワ。丸いのを切り分けてお皿に乗せてくれるけど、フェーヴはもう出たんだって(^^)。わたしたちは最後のお客だったから。

 お皿には、フランボワーズのソルベ クレーム・カラメル エスプレッソ風味のガトー・ショコラ ヴァニラグラス添え 

 ガトー・ショコラは苦味が効いてねっとりと、生チョコを食べているよう。エスプレッソの香りが香ばしい。クレーム・カラメルはしっかり固めでカラメルの甘苦さがよい。ガレット・デ・ロワってこんなにおいしかったっけ?と一口食べて驚いた。バターの香り、こく、しっかりした甘味・・・。絶品!!

 コーヒー

 バゲット バター リエット(これがまたパンとワインが進む味)

 いろいろな意味でがつんと来た、すばらしく濃い~食事。とても貴重な体験だと思う。PICARLEさん、かもめさん、シェフ、ありがとうございましたm(__)m。

 そしてワインバーへ・・・。こちらでは皆さんとおしゃべり中心。初めてお目にかかる方もおられて、楽しくお話をさせていただいた。

 最初はグラスで白ワイン、シャトー・ラモット・ブスコー 2004。今は何を飲んでもあっさり感じそう(笑)。でもなぜかどんどんボトルが開いて・・・、テタンジェ、ラモネのブルゴーニュ・ルージュ、イタリアのブローリオなどを少しづつ。師匠、ありがとうございます。

 帰宅は午前4時過ぎ。そのわりには頭痛も胃もたれもなく今朝は9時前に、いつもよりさわやかな目覚め。わたしって丈夫(笑)?

 新年に際し、皆様方の健康をお祈りいたします。細く長く、90歳になってもおいしいワインと食事が楽しめるように、日々節制の鬼とならんことを。

 *ベルクール

  京都市左京区田中里ノ前町59

  TEL 711-7648 月休

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jeudi 11 janvier 2007

日々是甘味

 不二家が期限切れ牛乳をシュークリームに使ってたって。「匂いをかいで大丈夫だったから」って使ったのだそうで・・・。ま、わたしも賞味期限気にしないので過ぎてても匂いかいで大丈夫だったら食べるけど、個人の台所でやることを仕事でやっちゃいけないなあ。不二家と言えばケーキドーナツ、スコッチケーキ、側面に生クリームを塗ってない丸いショートケーキ。ずいぶん長いこと食べていないけど、この懐かしいお菓子は今もあるのだろうか。

 さて、ちょこっと日々の甘味をアップ。Photo_277

 アルバイトのひめちゃんの東京みやげ。キティちゃん人形焼き。キティちゃんの顔がラブリー。こういうの買ってきそうなキャラのひめちゃん。みやげは人を表す!Photo_278

梅もまだ咲かぬというのにもう桜・・・。ロッテの紗々・さくら味。京都の千總(ちそう)という京友禅の会社がパッケージデザインをしているようで、はんなりした美しいパッケージ。さくら味、大好きなので毎年渉猟してしまうけど、それにしても今年は早い!Photo_279

 四条高倉上がったところの大極殿の「春庭良」(カステラ)。ここのカステラはかなりわたしの好み。しっとりしっかりして、もちろん底にはザラメね!

 聖護院八つ橋かきつばた。白とにっきの、かきつばたの形に作ったしんこ。八つ橋屋さんにもこういうお菓子があるのだね。かきつばた着つつなれにしつましあれば・・・。このお店の八つ橋のパッケージもたしかかきつばただったね。

 サーティーワンとスターバックスの商品チェックはわたしの趣味かも(笑)。サーティーワンの、ウインターホワイトチョコレートジャーマンチョコレートケーキ。ちっとも上品じゃないジャンクなフレーバーがたまらん。スターバックスオレンジチョコレートケーキ。スタバのケーキはおいしいのとそうでないのとの落差が激しいけど、これはおいしい方。

 ああ、日々是甘味。

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mercredi 10 janvier 2007

十日ゑびす

 よく晴れた公休日、掃除などを午前中にちょこっと済ませ、好日さんのブログにひかれて京都ゑびす神社へ、十日ゑびすに行く。うちはお商売をしているわけでもないし、漁業と関係があるわけでもなかったから、ゑびすさんに行くという習慣はなかった。でも子供心にテレビで見る十日ゑびすの賑わいに心誘われ、じゃらじゃらとたくさんかわいいものを吊り下げた福笹が欲しくて欲しくて、やいやい祖母に言って連れて行ってもらったことがある。でも笹はお商売をしているわけではないのでたしか受けてもらえなかったんじゃないかな。今は自分で受けようと思えば受けられるけれど、眺めるだけでやっぱり受けない。「かえって粗末になる」と言って複数のお守りやお札をわたしに受けさせなかった祖母や父の考えが今はよく理解できるから。

 ゑびすさんはなぜかうきうきする。お神楽の音楽も、そ~れそ~れそ~れそ~れのかけ声も、笹にたくさんついた色とりどりの縁起物も、それを選ぶ人々の様子も皆とても楽しげだ。

 好日さんの記事によると、ゑびすさんはお神楽と密接な関係があるそうだ。Photo_275

 福笹は、1本づつ巫女さんが持ってお神楽を舞ってくれてから授与されるのだ。狭いところで、3人の巫女さんがぐるぐるぐるぐる何度も何度もエンドレスにお神楽を舞う。なんと言っても福笹を受ける人が途切れることはないからね。よく目が回らないものだ・・・と思いながらしばらく見ている。・・・と、座ったとき、一人の巫女さんが思わず「ふらっ」とならはったのをわたしは確かに見た!

 お神楽を舞う巫女さんが3人、参拝客にお神楽の終わった笹を授与する巫女さん1人、新しい笹を補給する巫女さん1人とその後ろの襖の後ろの補給部隊で、ことは非常にシステマティックに進む。

 音楽もエンドレスで生演奏だ。火焔太鼓(?)、ふつうの太鼓(?)、横笛(?)、シンバルみたいな楽器(?)でアップテンポで楽しげなお神楽の音楽を演奏し続ける。すごい重労働(笑)。途中さりげなくメンバーチェンジもあり、楽器の構成が代わったり。これも見ていておもしろかった。

 ゑびすさんは老人で耳が遠いから、横に回って扉をとんとん叩いて拝むのだとか。なら最初から正面でなく横から行ったほうが・・・というのは好日さんと同意見(笑)。Photo_276

祇園蛭子神社の方も、今日はとても賑やか。この日しか出ないという御本社・蛭子社・大國主社の三社詣の御朱印が出ていた。

 こちらはやはり観光客と外人さん多し。

 さて、京都ゑびす神社の帰り道、南へ歩くと、目に入る「摩利支尊天」の文字。この前見たNHKの大河で、山本勘助が摩利支天の手彫りの像を首にかけてたなあ、と思う。今まで特にファンということもなかった内野聖陽がなかなかよかったなあ・・・というのは関係ないけど、行ってみることにした。今まで戦ったり勝負したりすることがあまりない人生だったので、八幡さんや毘沙門天や、この摩利支天といった戦闘系の神様にはあまりご縁がなくて、よく知らないんだけど・・・?

 そこは建仁寺 禅居堂という、建仁寺の塔頭のようだった。亥年生まれの守り本尊ということで、境内には狛猪(?)がいっぱい。ここでもやはり亥年生まれの祖母の守護を願って参拝する。

 まだまだ知らないところがありすぎる京都なのである。

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mardi 09 janvier 2007

神と出くわす

 卵がたくさんあったので消費すべく午前中、柚子のケーキを焼く。どの作り方にしようか直前まで迷って、全卵を泡立てて溶かしバターを加える方法にした。まあ悪くはなかったけれど、やっぱりバターと砂糖をすり混ぜるやり方の方がおいしかっただろうと思う。バターケーキの生地はどっしりしている方がいい。ちょっと不完全燃焼なので次回もう一度作ってみよう。柚子果汁のシロップを打ってもいいかもしれない。

 京都伊勢丹から、サロン・ド・ショコラのパンフレットが送られてきた。コーヒーを飲みながらチェック。今年の目玉は、新宿店と同じくリヨンのベルナッションのようだ。ここのはリヨンに行かないと食べられなかったものねぇ・・・。国外初出店だそう。スペシャリテのパレドール、250グラム7350円。た、高い~(>_<)。メゾン・デュ・ショコラ並みやん!昔々、この店を見学させてもらったことがあってチョコレートもたくさん買ったけれど、今思えばもっとありがたく惜しんで食べておくんだった。もったいない。どういう関係かは忘れたけれど、たしかポール・ボキューズと繋がりのある店だったね?

 午後遅くからすっかり出遅れたバーゲンを覗きに四条に行く。四条河原町でバスを降りると、なにやら東の方が賑々しい。何事かと思って見てみると・・・Photo_273

 祇園蛭子神社の行列に出会った!ちょうど東から西へ、河原町通を渡るところ。思いがけない神との出会いにうれしくなる。何かいいことがありそう♪。時間を計って見に行ったわけではないのに、時折こういうことがある。昨年5月にはたまたま七条通で松尾の神に出会ったし、7月には四条大宮で祇園祭の東御座、スサノオノミコトに出会った。

 向かい側へ渡る信号はずっと赤。行列が通り過ぎてから青に変わる。向かいに渡って近くから見てみる。Photo_274

 宝船には七福神。太鼓の車に、福笹を満載した車。巫女さん(福娘?)の列。なんだか楽しくなって、しばらく行列について行った。

 「神と出会う」。今でこそ神は社に常駐していて、そこへ行けば誰でもいつでも神に会えるわけだが、古代の神はまさに神出鬼没。世界を縦横無尽に旅をしていて、何の前触れも脈絡もなしに人間の前に姿を現したのだそうだ。そして神意を告げ(たとえそれが不条理なものでも)、命令し、それに従わなければ激しく祟る。神との出会いは予測不能であり、不可避であり、不可抗力のようなものだった。だから「神と出会う」ということは、必ずしもうれしいことではなかったようだ。

 しかし今は、時折お神輿に乗って旅をしてお旅所にとどまることはあっても、基本的に神のいる場所は社の中だ。言い方は悪いが、神は社に囲い込まれたのだろうか。社は神をコントロールするための装置なのだろうか。ともあれ、今は神と出会っても大丈夫、ということだ。

 そ・の・か・わ・り、中世には神は人間の行いを監視し、神罰を与える存在となったようだが・・・。いずれにせよ、「神」という言葉に象徴される、人知を超えたものに対する畏れの気持ちをなくせば、人間は滅ぶとわたしは思う。人間を万能だと思ってはいけない。人の知りうることがすべてであると思ってはならない。人間の欲望は限りがなく、暴走には歯止めがかからないもののようだからね。

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lundi 08 janvier 2007

欧風堂のワッフル

Photo_272  欧風堂ワッフルを弟が買って来てくれた。前に会社の人にもらって、おいしかったのだという。弟はすっかり忘れていたようだが、ここのお菓子は母の友人からいただいて子供の頃よく食べていたのだ。店の名も様子もどことなく懐かしい感じの店である。

 昨今すっかり定着したリエージュのワッフルでもブリュッセルのワッフルでもない。正統派の日本のワッフルだ。どことなく和菓子を思わせるような少し引きのある柔らかい生地は、平たく伸ばして焼いたシュー皮のようでもある。二つ折りの生地の中にはカスタードクリームがたっぷり。素朴な感じの優しく柔らか~い味。よくできたお菓子だなあと思う。

 ちなみにここのバウムクーヘンも好き。

 *欧風堂 

  京都市中京区竹屋町通烏丸西入ル

  TEL 221-2022 第一・第三日休

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dimanche 07 janvier 2007

七草がゆ

 せりなずな ごぎょうはこべら ほとけのざ すずなすずしろ これぞななくさ

 七草がゆ用のパックに入った一つ一つを見てわかるのは、すずなとすずしろのみ。いつもより少し早く起きて、出勤前に七草がゆを炊く。神棚と仏前にお供えしたあと朝食。七草のおかゆ、おいしい!年末年始の疲れが取れない胃にやさしい。

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samedi 06 janvier 2007

コンバット・レーション

  人はすべからくめしを食う。たとえそこが戦場であっても。

 わたしたちはたいてい、安定した状況下で心身ともに満たされる食事をしているのであるが、非常事態にあっても人は食べるわけで、そんなとき人はどんなものを、どんなふうに食べているのかには深く興味をひかれるところである。Photo_13

 『戦場でメシを食う』 佐藤 和孝/著 新潮社 2006年

 裏表紙の写真の面構えを見てもなるほど、と思ってしまうのだが、著者はその道26年の、世界の紛争地から生の報道をし続けるジャーナリストである。アフガニスタンでゲリラと共に行軍しながら凍ったナンをかじり、アチェのジャングルでゲリラと共にココナッツカレーを食べる・・・。自らが体験した、戦下の食にまつわる18のエピソードを綴った本である。世界にはこんなにも砲弾飛び交う地域があったのだ。そこに生きる人々が一刻も早く穏やかに食卓を囲めるように願ってやまない。

 「食べる」ということは生きることへの強い意思だ。いつ襲ってくるかわからない砲弾におびえながらも、食べるという行為を死守しようという人々には崇高さを感じる。Photo_15

『兵士の給食・レーション 世界のミリメシを実食する』 菊地 俊之/著 ワールドフォトプレス 2006年

 コンバット・レーションとはなんぞや。それは戦場で兵士たちが食べる戦闘糧食のことである。わたしがこのような少々軍事マニアっぽい食にまで興味を持ったのは、2001年に出版されたこの本を読んでからだ。Photo_16

 『戦闘糧食(コンバット・レーション)の三ツ星をさがせ!』 大久保 義信/著 2001年

 わたしは仕事で、毎週出版される本をすべてチェック(もちろん専用のカタログ誌のようなものを使ってであるが)するが、おそらくレーションに関する新しい本が出たのは5年ぶりであると思う。こちらに比べて『世界のミリメシ~』の方はオールカラーで、ヴィジュアルが充実しているので見ているだけでもおもしろい。すごいところは、どちらの本の著者もその戦闘糧食をすべて実際に食べてみているということだ。

 「あんまりおいしくないんだろうなあ・・・」とは皆思うだろうけれど、弟は、「研究に研究を重ねてるに決まってるからそこそこはうまいやろう」と言う。実際に食べてはいないからうまいかどうかはわからないけれど、読んでみると、なるほど、糧食は人間の長い戦闘の歴史の中で改良に改良を加えられ、今も進化し続けているということがわかる。今ではおなじみの、フリーズドライという技術ももともとは糧食用に開発されたものらしい。

 各国の現行の糧食がカラーで細かく紹介されている。各国ごとにお国柄が色濃く現れていておもしろい。著者の感想では、やはりフランスの糧食が特においしいとか。食事のほかに糧食には、兵士のエネルギー補給と疲労回復のために甘いお菓子類が必ずついているのだが、フランス軍のフルーツ・バーは「パテ・ド・フリュイ」タイプ。りんご味のそれは民生品の転用でなく軍用品であるようなのに、なぜか名前までついている。その名前は「ブルゴーニュ公爵夫人」。ご大層な・・・。

 オーストラリア軍のには、ベジマイトがついていたり、イギリス軍の糧食には紅茶が多めの3パックも。イタリア軍はもちろんリゾットにカプチーノ。独特なのはやはり日本と韓国で、缶詰のごはんはもちろんフリーズドライの野菜ビビンバや、缶詰のたくあんや、白菜キムチなども・・・。非常時ではやはり食べ慣れた味がベストなのだ。

 著者が、味とボリュームはなかなかで隠れた名品、と言うのが、ロシア宇宙糧食。え~、宇宙って・・・。と思ったら2001年にロシア宇宙軍というのができたのだそう。宇宙人襲来の危険が迫っているのかねぇ・・・。矢追純一とコンノ某に聞かねば。

 実際に食べてみたくなるレーションたち。でも平和な状態にいるわたしたちが面白半分に食べたりするのはやっぱり不謹慎なのかもね。 

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vendredi 05 janvier 2007

プチ東北祭り

 『悪魔が来たりて笛を吹く』を見てたらやめられなくなってこんな時間に・・・。現代の金田一は稲垣吾郎なのだね。子供の頃、たしか土曜の10時からやってた横溝正史シリーズの金田一は、古谷一行。子供のくせにこのシリーズが大好きだったわたしの金田一は石坂浩二ではなく古谷一行だ。犬神家の一族(プールで逆立ちする「すけきよ」という技が流行)、悪魔の手毬歌、八墓村、獄門島、三つ首塔と、いろいろあったけど、一番好きだったの三つ首塔だった。横溝正史のストーリーはどれもおどろおどろしくて、エロ恐くて、登場する一族郎党が多いのが特徴。子供だったからもちろん小説は読めないし、ストーリーも謎解きもほとんど忘れているのに、なぜかおもしろかった、という印象が強烈に残っているんだよね~。今日もドラマを見て、ああ、こういう話だったのかとようやく全貌がわかったような感じ(笑)。でもやっぱり面白いわ、横溝正史・・・。『犬神家~』も見に行こうかなあ。それよりも再放送してくれないかな、あのシリーズ。

 ~閑話休題~

 本日より開館。予想していたとおりすごい人出と「開いてますか~?」の電話。まるで夏休みのようだった。休みの間みんな図書館に来たかったのだなあ、と思う。Photo_268

 秋田嬢の帰省みやげ第二段。松雲堂というお店の、能代海岸 風の松原というお菓子。今回は金萬はやめたんだって。バターの効いたさくさくのクッキーの上にフロランタンを敷き詰めて長方形にカットしたお菓子。バターとキャラメルの風味とクロッカンな歯ざわりがおいしい。Photo_270

 岩手に旅行に行った人のおみやげ。南部のぢいちゃん登場という名の南部煎餅。名前はどうよ?と思うけれど、素朴な味でなかなかおいしい。

Photo_271  さらにいただいた、秋田珍味セット。いぶりがっこ、とんぶり、じゅんさい。まだいただいていないけれど、どれも酒の肴っぽい。

 プチ東北祭りな午後3時の休憩室。

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jeudi 04 janvier 2007

豪華まかない(?)

 今日は御用初め。朝から夕方までみっちり仕事だけれど、閉館しているので服も着替えないし、利用者も来ないので、気楽と言えば気楽。接客は苦手でもないし、苦にもならないけれど、あんまり好きでもないのかもしれないな。ふだんはなかなか集中してできない仕事をまとめてがっとやってしまえるので、こういう日は本当に貴重。

 そして今日は、年に一度の豪華まかない、とはちょっと違うけれど、上司主催の恒例昼食会。ひし伊のお弁当をごちそうになる。

 ごはん 香の物 餅花を象ったピンクの生麩の入ったお正月らしいお吸い物。

 ふっくら炊けた大粒の黒豆 龍皮巻き だし巻き 鰆の西京付け いか松笠焼き 鴨ロースの燻製 煮たとこぶし 柿の淡雪羹

 お造り 鯛 鮪 いか ほたて貝柱

 てんぷら 海老 海老のかき餅あげ さつまいも かぼちゃ グリーンアスパラガス

 炊き合わせ 海老 くわい 梅花麩 きぬさや 梅に抜いた金時にんじん

 酢の物 いか きす ほぐした蟹の身を薄焼き卵で巻いたもの 紅白なます(?)

 麩饅頭

 と、盛り沢山な内容。去年はどんなのだったかなあ、と去年の記事を見てみると、なるほど、メニューもかなり変わっているみたい。お酒があればうれしいけれど、お正月と言えどさすがにそれはなし(笑)。全員で昼休みを一斉に取るなんていうことはふだんはありえないのでこんな日もたまにはいいな。Photo_269

 おやつには、秋田嬢の帰省のおみやげ。大潟村農協のパンプキンパイ。大潟村はかぼちゃが名産なんだって。お味はプレーン、シナモン、アーモンド、ピーナツの4種類。今日はシナモンのをいただいてみたけれど、これがなかなか美味。下手なケーキ屋の焼き菓子よりも大潟村農協の勝ち。

 みなさんありがとう(^^)。ごちそうさまでした。

 今年と来年は、仕事環境が激変する。その渦中に身を置くことになるのか、離れたところで傍観者となるのかはまだなんともわからないけれど、来年には確実に環境は変わる。忙しくなるのは確かだから、ぼちぼちやらないと。長丁場なのだから途中でへたっては何にもならないからね。

*ひし伊

  京都市右京区太秦桂ケ原町1

  TEL872-5151 火休

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mercredi 03 janvier 2007

12年に一度の

Photo_263 Photo_264

 亥年生まれの年女、祖母(96歳)と昨今腰が痛い、膝が痛いととみに言うようになった父の守護祈願のために、弟といっしょに護王神社に参拝する。祭神は、和気清麻呂とそのお姉さんの広虫、ほか二柱。遠征の道中、足腰の萎えた和気清麻呂を霊猪が助けたという逸話から、「いのしし神社」とも言われ、足腰の守り神として知られる。写真のように、ここには狛犬の代わりに「狛猪」がいる。

 今年は盛んにテレビなどでも取り上げられたためか、境内は12年に一度(?)の大混雑。参拝の鈴を鳴らす人の列が烏丸通まで伸びている。Photo_265

 絵馬も「馬」ではなく猪。祖母と父の守護を祈願して奉納。Photo_266

 足腰の祈願のために石碑の前に立てられた串。足型がかわいい♪

 お守りを受ける。お守りは何種類かあって、「足」と「腰」と「足腰」と細分されているのがさすが。父には「足腰」のお守りを。亥年生まれの祖母には「亥守り」を。他には、広虫が洛中の孤児を集めて養育したということから、「子育て明神」の別名もあり、子育てのお守りもあり、そちらも霊験あらたかなもよう。

 年をとると、とかく足腰が弱るもの。でも元気の要は足腰だから、怪我なく病なく、ぴんしゃんしていてほしいものである。

Photo_267  お正月休みに入ってから、ほぼ毎日飲んでいたワインとも今日でしばらくはさようなら。しゃぶしゃぶと共に、ユベール・ポレ ブリュット・ゼロ 1999 ミレジメ。ワイングロッサリー特注、ブリュット・ゼロシリーズの最後を飾る1本。若干濃い目の色、香りは蜜りんご。シャンパーニュの香りで、初めて「りんご」って思った。鼻腔に抜ける香りが心地いい。師匠のおっしゃるとおり、鍋に泡はいい感じ。暖まった体に冷たい炭酸のぷちぷちが爽快なのだなあ。

 さあ、明日は御用初め。ひきしまっていきましょう。

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mardi 02 janvier 2007

初詣はやはり

Photo_256  正月二日、あいにくの空模様となったが、伏見稲荷大社に初詣に行く。うちは伏見稲荷の氏子地域にあり、節目ごとに参拝をする、子供のころから大変なじみの深い神である。商売繁盛の神として大変有名であるが、実は稲荷の神様は、その名前のとおり、稲の神、穀物神、つまり食べ物の神様である。そのことを知ってからますます信仰するようになった。なんだか食べることが大好きな自分にぴったりの神様のような気がしたのだ。なんとなくわたしは一生を通じて飢えることはなく、食にまつわる風景が幸せであるだろうと半ば確信めいて思えるのは稲荷の神様のおかげかもしれない。またこの神社は秦氏にゆかりの神社でもあり、「はたこ」であるわたしがゆかりあるところと仰いでも不思議ではないのである。

 我が家では家族のうちの誰かが初詣に行き、古いお札を納め、新しいお札を受けてくるのがマストな行事となっており、近年ではとみに出不精になった父に代わってわたしが行くことが多くなっている。今日は悪天候ということもあって、境内は、お正月にこんなにすいているのをかつて見たことがない、というほどであった。そのおかげでゆっくり参拝することができたし、ご祈祷を受けることもできたのでよかった。Photo_257

 ご祈祷の後でいただける神饌。木のお札と、お米、干しわかめ、ようかんが入っている。お神酒の授与もあるが世相を映して、さすがに中止はしていないものの「お車で参拝の方はご遠慮ください」としっかり張り紙が。

 ちょっとヤンキー風の父親が子供を叱っている。「そんなことしてたら、神さんみんな見たはんで!!」京都人に多く見られる「おっちゃん(またはおばちゃん。つまり他人のこと)怒らはんで!」という叱り方にはあまり共感できないけれど、こういう叱り方は好感が持てる。神の目を意識させることによって、自然に自分の中に自己を律する基準ができていくと思うのだ。ヤンキー父さん、やるね!

 いつものようにおみくじを引いてみる。なんと引き当てた番号は1番。もらって見てみると、ちょっと変わった神意が出た。Photo_260

 吉凶未分末大吉(きっきょういまだわからずすえだいきち)

 罪あらば我を咎めよ天つ神たみはわが身の生みし子なれば。

 「万民の罪穢を背負いたまう大神の御心であり世の為人のために尽くせとのみおしえ」だそう。「何につけ我が子をいつくしむ心を以ってすれば前途は光明に輝き、ゆくゆくは必ずよき方に向かうこと疑いない。」・・・疑いないのか~。だから末大吉なのだな。よき神意。

Photo_261  おみやげはもちろんこれ。名物の味噌せんべい。かりかりして、香ばしい素朴な風味がおいしいのだ。四つ折りとか半折りにしてあるのは固くて歯の悪い人には辛いけど、狐の形のはクリスピーなので大丈夫。Photo_259

伏見稲荷のジビエ(笑)。すずめはあまりにも骨っぽすぎるので、うずらにした。うずらだとけっこう肉がついている。これは日野屋という店のもの。

Photo_262 今日のワインは、ドメーヌ・ドゥ・ラ・フュリー ボジョレー・ヌーヴォー 2006 キュヴェ ワイングロッサリー

 お正月くらいが飲みごろかも、と聞いて2本買ったうちの1本を残しておいた。開けてすぐから華やかで甘みが・・・。すごく深みも増しているような感じがする。もう「ヌーヴォー」じゃないかもしれないけれど、このヌーヴォーはおいしい。

 ミラベラというチーズを食べる。四角くて、表面はオレンジ色でぬらっとしているウォッシュチーズ。そのルックスのとおり、かなり強烈な匂いを放つ。中はとろんとするくらいに熟成している。味もパンチが効いている。匂いは独特だがそれよりも塩辛い。すごく旨みがあるのだけれど塩辛いのでたくさんは食べられない。

 このワインとはあまり合うように思えなかった。アンモニア臭が際立ってしまうような感じ。でもこのチーズはどんなワインと合うのだろう。なかなかに難しい。

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lundi 01 janvier 2007

一年の計は、と言うけれど

  あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げますm(__)m。

 新たな年の一日目も過ぎようとしている。終わってみれば、数年ぶりのしんどい元旦となった。祖母は予定を早め、夕食前に帰院。ここ2年ほどは調子もよくとても穏やかに一緒にお正月を過ごせていたのでちょっと油断していた。恐らくは来年のお正月の帰宅は無理と思われる。誰しも寄る年波には勝てないのだから仕方あるまい。いいのだ。どこで生活をしていようとも生きていてくれれば会いに行けるのだから。お正月の御馳走を持って、元旦から訪ねればよい。

 夕食は一緒に食べられなかったけれど、お祝いの食卓はいつものように一緒に囲むことができたのでよかった。071 072

 今年のおせちは宝塚ホテルのもの。

 一の重

 車海老芝煮 鰆西京焼き 紅白花餅 鶴筍 数の子 若鶏八幡巻き 黒豆松葉 花蓮根 平目きずし巻き 鈴くわい いくら醤油漬け 子持ちししゃも 網笠柚子 梅あんず 唐墨 杉板万葉 柚子伊達巻 千社唐 お多福豆 市松大根 わかさぎ蓮根 花百合根

 二の重

 特製テリーヌ 鮮魚のムース錦巻き 手長海老と魚介類のマリネ ミートローフブリオッシュ包み 荒挽きソーセージのパイ包み 若鶏のガランチン 清浄豚肉の詰め物 ローストビーフ 地鶏の柚子風味 手毬サーモンチーズ巻き フォアグラのムース

 本年初飲みは、Photo_254

 ガティノワ ロゼ グラン・クリュ

 美しく、うきうきするような色合い。味は酸味が強くて、通常のガティノワとはまったく違った印象なのが不思議。温度が上がっても、さほど甘みは出ず。こちらのほうが色に反してすっきりひきしまった感じ。通常のガティノワは大好きなシャンパーニュなのだけれど、あの口腔から鼻腔に膨らむような果実味をロゼにはあまり感じることができなかったので、わたしは通常のものの方が好みかな。

 祖母が帰ってしまったことを残念に思いながらも、夜は、てっさ、お刺身、お重詰めにはまぐりのお吸い物など定番で。

 ガティノワの残り(朝よりおいしく感じたのはなぜ?)がグラス2杯だけあったけれど、ふだんは非常に節制しているがもともと酒飲みな家族であるので足りるわけもなく、もう1本開ける。Photo_255

 ドメーヌ・ルフレーヴ ブルゴーニュ・ブラン 2004

 こげ風味。香りはもっと甘いクリームを、味は、まったり系を想像していたのだけれど、それに反してミネラル感が強くてスリムなi印象。意外な感じがした。前に飲んだ、ピュリニー・モンラッシェ・クラヴァイヨン 1998(ドメーヌ・ルフレーブ)を思い描いていたので。

Photo_258   

さんこさんからいただいた、弓削牧場みやげのカマンベールチーズ。お正月が食べ頃のものを選んでくれるなんてとってもありがたい。かもめさんとこで得た情報のとおり、2時間室温に戻してから食す。かびの香りは強いものの、固く締まってミルクっぽいやさしい風味。まだまだ若いのか、フレッシュ感のあるタイプのものなのか。半分はもう少し置いておいてみよう。さんこさんありがとう(^^)。

 そしてもう一つ忘れてはならないのが、年末に豆さんからいただいた、三番屋竹の子山椒煮。細かく刻んだ竹の子とぴりっとした山椒の実や少しのちりめんじゃことともに煮込んだもの。山椒の香りとよく染み込んだ味と竹の子の歯ごたえがとってもおいしい。予約でしか買えない、地元の逸品なのだそう。豆さん、ありがとう(^^)。

 一口食べて、何の気なしにワインを飲むと・・・。!!合う!!。どうもこのワインのこげ風味が合うようだ。父・弟はごはんに合うと言って、大さじですくってぱくぱく食べるものだから、一気に半箱なくなる。遠慮を知らない家族、恐るべし。

 始まったばかりの一年、大きな不幸に遭遇することなく、来年の元旦の一日も終わる今くらいの頃に、すべて世はこともなし、と微笑んでいられますように。皆さんもきっとそうでありますように・・・。

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