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jeudi 30 novembre 2006

瑞雲の華

 やっぱり夜の紅葉も見ておきたい、さてどこにしようかと思うのも毎年のこと。先日お昼間に行ってとてもよかった圓光寺のライトアップをM.Kさんが手掛けられたとうかがったので、これも何かのご縁と、今年はそこに行ってみることにした。お寺はとりわけご縁が大切。

Photo_220  観光客の集まる界隈からは少し離れた一乗寺の夜は人影もまばら。境内にはもちろん人はいるけれど、東山辺りのライトアップのような喧騒はなく、ゆっくりと落ち着いて鑑賞できるのがよい。こちらのライトアップは、ただ単に照らすだけではなく、圓光寺ライトスケープ”瑞雲の華”と名付けられた光と音による演出がされている。

 流れる尺八の音とシンセサイザーの音に合わせて、変化する光の中で美しく紅葉が浮かび上がる。昼間と違って、庭へは降りられなくて、室内からの鑑賞になるが、静寂の中に浮かび上がる紅葉はとても幻想的で、昼間とはまた違った趣がある。8分間でワンクールの演出となっていた。

Photo_219  今度来てみよう、と思っていた、むしやしないのケーキ。小さなお重に入って出てくるのがかわいらしい。ここのケーキは、「むしやしない」という名前のとおり、どれも小ぶりである。

 小さなグラスに入ったパフェ471と、キャラメルオペラ。グラスの中は、クランチチョコレート、生クリーム、カスタードクリーム、バナナにいちご、小さな小さなプリン。キャラメルオペラの飾りはアマンドショコラ。コーヒー風味のクリームと苦味の効いたキャラメルクリームが層になっていて、予想以上にしっかりした味でおいしかった。

 *むしやしない

 京都市左京区一乗寺里ノ西町78

 TEL 723-8364 月休

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lundi 27 novembre 2006

祇園 さ々木

 10月に新しくなったさ々木にて、かもめさんと夕食。あまりに有名なこのお店、前のお店よりさらに広くなって、カウンターがぐ~んと伸びたし、人も増えたような??お引越しから1ヶ月強、玄関先にはまだまだ生き生きとした胡蝶蘭の鉢がたくさん並んでいる。門のところには丸山さんから贈られたという杉玉がかかる。2階はどんなのかはわからないけれど、奥に見える離れの部屋はゆったりしていて感じがよい。この日が特別ではないのだろうけれど、店内は文人墨客、諸子百家(?)、「京都セレブ」がいっぱいだ。長いカウンターを行ったり来たり、ご主人は忙しそうに端から端へ。客の一人一人に親しく話し掛け、笑わせてくださる気遣いがうれしい。

 今日は津居山のよい蟹が入っているとのこと。少しお値段はアップするとのことだったけれど、「損はさせません!!」の一言にうなづく。食材の好き嫌いも、アレルギーの有無も細かく尋ねられるし、本当に丁寧だ。新しいデジカメで撮った美しい写真はかもめさんのところで。

 飲み物は冷酒を。松竹梅白壁蔵 祇園 さ々木。ご主人が大きな甕から造ってもらったというオリジナルのお酒だそうだ。すっきりしているけれど、ふくらみますよ、の言葉どおり、軽い飲み口と思いきや、香りがふっくらと鼻腔に抜ける。

 鯖の生ずしと千枚漬けのみぞれ和え 塩漬けのいくら

 たっぷり上に乗った、自家製の塩漬けいくらはまったく生臭みがなく、先日日出鮓で食べたのと同じく、ありえないくらいのおいしさ。魚卵嫌いのわたしも一粒一粒おいしく食べた。

 ふぐの白子 細かいパン粉のフライ

 ふぐの白子は好きだけれど、フライにしたのは初めて食べる。シンプルに塩のみの味付け。香ばしい衣の中から、熱々のクリーミーな白子がとろ~りと・・・。あまりのおいしさに、思わずにへら~っと不気味な笑顔を浮かべてしまう。オリジナルのお酒とのマリアージュがすばらしい。

 蟹のしんじょのお椀

 お椀の柄が二人とも違って、蓋の裏の絵が、かもめさんは紅葉に橋の風景、わたしのは大輪の菊花。季節感あふれて美しい。蓋を開ければおだしのよい香りに、しょうがの香り。しんじょにはほぐした蟹の身がたっぷり。すり身より蟹の身のほうが絶対多いよ、これ。

 お造り 熊本の馬刺し おろししょうが 白えびとうに(小さな器に) さわら 戸井のまぐろの大とろのにぎり おろしポン酢 醤油 大葉 芽紫蘇 大根のけん

 さ々木の看板、かな。長~い器に盛り付けられたお魚の数々。にぎりには小さなはけでしょうゆを塗るのがおままごとみたいでまた楽しい。上にたっぷり乗せられたわさびは辛くなくよい香りがふわ~っと広がる。もちろんえも言われぬおいしさだ。透明で美しい白えびに香りよくクリーミーなうに、甘い馬刺し、脂のよく乗ったさわらは表面をあぶって軽く塩をしてあって何もつけずに食べても美味。

 づけまぐろのにぎり

 ご主人が一つづつ配って歩く(笑)。赤身と中とろの部分が半々。こちらは少しわさびを効かせて。味がよく染みてこちらもまた美味。

 津居山のずわい蟹 ピッツァ釜で焼いた足

 すごく大きな蟹!まだ生きて泡を吹いている。塩をして、真ん中にど~んとしつらえたピッツァ釜でさっと焼く。最初に出てきたのは70パーセント火を入れたもの。とってもジューシー。ちまちまと食べていると、ご主人が来られて、蟹はがばっと食べた方がおいしいよ、と、手ずから殻から身をはずしてくださる。びっくり(笑)。

 次もやはり足の身で、100パーセント火を入れたもの。こちらはぐっと甘みが増している。先ほどやってもらったみたいにがばっと身を出していると、ご主人やってきて「上手になりました?」。笑ける~。

 ゆでた背子蟹  蟹みそ、内子と和えたほぐし身 足の身 外子 しょうが入りの酢

 実はわたしは蟹をほとんど食べない。ゆで蟹は特に生臭くておいしくないことが多いから。心からおいしいと思って食べた蟹はあることはあるけれど、そんなおいしい蟹に出会うのは本当にまれ。でもこれは・・・ほんとにおいしかった。しゃりしゃりの外子にほろっとした内子。蟹好きのかもめさんにいろいろと教えてもらいながら食べる。日々勉強。

 かぶらの玉締め 吹き寄せあん(えび、ぎんなん、きくらげ しめじのような小さなきのこ かぶの葉)

 吹き寄せあんはゆずの香りで、ぱっと散った具がとてもきれい。柔らかいかぶらの下にはなめらかな茶碗蒸しの生地が。優しい、染み入るような温かさ。

 かますごはん

 土鍋で炊いたごはんにはかますがど~んと。細かく丁寧にほぐされた身はとても細やかで繊細。塩は効かせ気味でしゃきっと。

 蟹チャーハン

 ご飯が2種類出たのにはびっくり。たっぷりの蟹の身に、壬生菜のお漬物。わ~、しっかり中華味・・・。ご主人、大汗かいて現れる。「鍋ふるの疲れるんですわ~」。

 おいしいので迷うことなくお代わりを。

 香の物  白菜 日野菜 塩昆布

 水菓子 ラフランス いちご 柿 メロン ぶどうのジュレ

 ああ、堪能・・・。力強く、男前で豪快な、東大寺の仁王さんみたいな料理だ。

 さて締めはワインバーにて、一杯だけ。デュジャック ムルソー 2004。余韻にひたりつつ、おしゃべりも楽し。かもめさん、ありがとう(^^)。

 *祇園 さ々木

  京都市東山区八坂通大和大路東入ル

  TEL 551-5000 日・祝休

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dimanche 26 novembre 2006

迫力の龍

Ryu10   妙心寺法堂の、鏡天井と呼ばれる平らな吊り天井に描かれた、「雲龍図」。天井一面に描かれたすごい迫力のこの絵は、狩野探幽の手によるもので、「八方にらみの龍」とも呼ばれる。どの位置から眺めても、龍がこちらを見ているように見えることから、そのように呼ばれる。また、見る角度によって、龍の目がやさしくなったりきつくもなったりする。また見る位置によって、昇り龍に見えたり、下り龍に見えたり。

 その大きさにも驚かされるが、描かれてから350年は経ているというのに、その色鮮やかなことも驚きである。龍の目はちょうど、絵の中心に描かれている。しかし、下り龍に見える位置から見ると、どう見ても目は上から三分の二の位置にあるように見える。ところが・・・。反対側の、昇り龍に見える位置から見るとあら不思議、目はちゃんと絵の中心にある。不思議、不思議。この絵、はっきり言ってかっこいい。ロック魂(なんじゃそりゃ)まで感じる(笑)。

 法堂の中には、国宝の妙心寺鐘も安置されている。黄鐘調鐘(←読み方忘れたさあ大変)と言われるこの鐘(黄鐘調、とは雅楽の音程の名前で、この鐘の音の音程が黄鐘調であるということらしい)は、日本最古で、698年に造られたものだそうだ。そして驚くなかれ、昭和48年(1973年)まで現役だった(驚)。今は廃寺となった浄金剛院というお寺の鐘だったそうだ。鐘に撞木が当たる丸い部分(撞き座)の位置が高いほどその鐘は古い時代のものだそうだが、撞き座がこの鐘より高い位置にあるものは見つかっていない。録音された鐘の音を聞かせてもらったが、もちろん黄鐘調かどうかなどわかるはずもないのであった(^^;。

 次は「明智風呂」と呼ばれる浴室に案内される。この浴室は、殺された明智光秀の菩提を弔うために、彼の叔父に当たる密宗(みっそう)和尚という人が天正15年(1587年)に建てたそうだ。でもなぜ菩提を弔うのに浴室なのかがよくわからないのだけれど・・・?

 このお風呂は、すのこの下からスチームを出すサウナ風呂で、4と9のつく日(お坊さんが頭を剃る日)と月末に和尚さんが入ったそうだ。入浴中には「開浴」という看板がかかったらしい。また、一般にも開放される日もあったようで、その場合は「施浴」という看板がかけられた。なんと驚くなかれ、昭和2年まで現役で、施浴が行われ、近所の人々が入りに来ていたらしい(驚)。わたしも入ってみたいな、こんなサウナ。

 山内きっての古刹、退蔵院の「元信の庭」を見に行く。庭は禅宗のえらいお坊さんが作ったりはよくあるけれど、これは狩野元信という絵師が造った珍しい庭。枯山水なのだけれど、渋すぎもせず、適度な潤いが感じられる庭である。国宝の如拙作の「瓢鮎図」は模写されたものが展示されている。

 妙心寺は自転車でよく中を通るのだけれど、非常に整った感じがしてよい。もし住むなら、ヴェルサイユよりもこんなお寺がいいな。どこかの塔頭に、あるいは方丈に・・・。日本人ならヴェルサイユよりお寺でしょう!

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samedi 25 novembre 2006

秋田料理図鑑

  Photo_222

  秋田嬢宅にて、きりたんぽ鍋の会。4人揃えばとてもにぎやかだ。秋田直送の材料も揃って準備は万端。秋田嬢が腕をふるう。

 まず欠かせないのは比内地鶏。大きなガラを煮込んでスープを取って、味付けはしょうゆのみ。家庭によってはお酒を入れるところもあるとか。最初に比内地鶏とごぼうを入れる。こうするとだしがよく出ておいしいらしい。比内地鶏は色が違う。身の色は濃く、脂の色もしっかりと黄色い。

Photo_221

 そして鍋の主役、きりたんぽと、奥にあるのが、だまこもち。原料は同じだけれど、形と食感が違う。だまこもちのほうがしっかりと目が詰まって、たんぽよりも煮崩れない。汁を含んでやわらかくなったのがおいしいので、早めに鍋にいれる。

 脇役で欠かせないのは、。これは根っこもよく洗って入れる。わたしも根っこは初めて食べたけれど、香りがよくておいしいものだ。そして、まいたけをたっぷり。他には白ねぎ糸こんにゃくおあげ細うどんもあとから投入。

 鶏がらスープとしょうゆのみのシンプルな味付けなのに、鶏肉やごぼうやきのこからおいしいだしが出るし、薬味は何も入れなくても、芹がその役目を果たす。そしておいしいだしを吸ってやわらかくなったたんぽやだまこもちのおいしいこと(^^)!

 他にも秋田の味がたくさん。 

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 なた漬け

 大根をなたで切って漬けた漬物。彩りに菊の黄色い花びらが入っている。これは実家製ではないけれど、秋田嬢の実家で漬けたものは米を入れるらしい。

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 はたはたずし

 なれずしの一種らしい。ごはんと和えたようなはたはたの切り身。鮒鮨みたいなものかなと思ったら、匂いはほとんどなく、あまりなれずしという感じはしなくてとても食べやすい。日本酒にあいそうなよいあて。

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 いぶりがっこ

 にんじんと大根。これは一言で言えば、漬物の燻製。独特のスモーキーな味がおいしい。甲州ワインと意外なほどよく合った。

 

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 ミッシェル・アルノー・エ・フィス ロゼ

 乾杯だけして鍋の後でまた飲んだ。ロゼのシャンパーニュはほんとに華やか。ぶどうのふっくらした香りが広がって、とてもおいしい。合わせて持っていった、チーズ、メゾン・ブルソー ガレ・ドゥ・ラ・ロワール先日の片割れ)とは思ったとおりの好相性。クロッテドクリームみたいなチーズだから、ぶどうの果実味と甘みがとってもよく合って、口中調味にてチーズケーキに!

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 中央葡萄酒 甲州 菱山畑

 鍋にいいだろうと思ったのは、勝山旅行で買ったこの白ワイン。産地勝山では、ほうとうに合わせたりするそうだけれど、きりたんぽなべとの相性もとてもよかった。とても色が薄くて涼しげな感じ。味も少し苦味があって、クールな印象。上善如水、といったところ。また、驚いたのは、いぶりがっことの相性。これには一同、「合う!」と。

 秋田の郷土の味を楽しみつつ、ワインがなくなった後は、皆、それぞれに「酔う水」をのみつつ。わたしは秋田嬢手製の梅酒をいただいた。

 たらふくいただいたのに(!)、デザートはS嬢お持たせの、西京極はオペラチーズケーキシュークリームを。シュークリームはしっかり固く焼いた皮と、中に詰めたクレーム・ディプロマットがおいしくて、なかなか好みの味。

 やっぱり郷土食っておもしろいなあ。初めて食べる味もあったし・・・。秋田嬢のおかげにて。ありがとう!

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jeudi 23 novembre 2006

パティシエ山川

 仕事から帰ると、弟が「今日、宇治行ったし。」と、冷蔵庫から取り出だしたる箱あり。Photo_218

パティシエ山川のケーキだった!ずっと食べたいと思っていたケーキたち。うれしいな。弟はいい子(おっさん)だな(笑)。もちろんケーキの名など彼はほとんど覚えちゃいない。だから名前は便宜上の呼び名。

 右下から時計回り。

 和栗のモンブラン 非常にあっさりした甘さの和栗のクリームは口に含むとゆで栗のようなほくっとした栗の風味がいっぱいに広がる。中はクレーム・シャンティ、チョコレートの生地、刻んだ栗入りのぽってりとしたクリームと渋皮煮の栗。

 りんごと栗のケーキ 栗のクリーム、りんごの甘煮、ヘーゼルナッツ生地、側面にもナッツ、飾りは棒状に焼いたメレンゲ。ちょっと意外な組み合わせだったけれど、ヘーゼルナッツの風味が強くてあまりよくわからなかった。

 キャラメルショコラ 底にヘーゼルナッツ生地、上はクリーミーなキャラメルのムース、下はねっとりしたミルクチョコレートのムース。いずれもムースはしっかりと固め。

 栗のシブースト 台はしっかりした厚めのバターケーキ。刻んだ栗入りのクリームが、栗のシブーストクリームとの間に薄く挟んである。表面は香ばしくキャラメリゼされている。クリームと風味豊かなバターケーキがよく合ってとてもおいしい。

 栗とレモンのケーキ これも意表をつく組み合わせだったが、とてもおいしかった。レモンピールがたっぷり入った酸味の強いレモンのバタークリームと、生地、刻んだ栗の入った栗のクリームが、オペラのような層になっている。表面のホワイトチョコレートのガナッシュ(だと思う)もとてもおいしく、飾られた小さなレモンのマカロンもよい。今日食べた中で一番好き。

 どれも平均しておいしく、とても好みのケーキがあったのでお気に入りの店になりそう。

 弟よ、ありがとう(^^)。

 *パティシエ山川

  宇治市宇治壱番70

  TEL 0774-20-5102

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角屋もてなしの文化美術館

Photo_216  島原の大門である。子供の頃、父と休みのたびに自転車でよく散歩に出かけて、ここもよく通ったのだが、この柳とその下の井戸が恐くて恐くて(>_<)。絶対に幽霊が出ると思っていた。暗くなってからはもっと恐いんだよ。

 今はこの門と角屋と輪違屋くらいしか面影を残してはいないけれど、この門から先は、花街(かがい)である。島原、というのは地名ではない。1641年(寛永18年)に、六条三筋町から現在地への移転がお上から急に命じられ、その移転の騒動がその5年前に起きた「島原の乱」、つまりもっとも近かった戦争、を思わせたところから「島原」と呼ばれるようになったという。

 余談であるが、若いころの経歴を家族でもよく知らない、我が家の95歳になる祖母は、昔、島原の芸妓さん(?)の帯結んだり髪の毛結ったりを手伝いに行ってた・・・とか話し出したことがあって、初めて聞いたことだったので大いに驚いたことがある。本当かどうかは確認しようがないのでわからない。

 角屋もてなしの文化美術館に見学に行った。現存する唯一の揚屋建築の遺構である。揚屋とは、今の高級料亭のようなところだったらしい。宴会をするところなので、広い台所、たくさんの座敷、庭、茶室などを持ち、中はとても広い。

 2階にはいろいろな意匠を凝らした座敷が並ぶ。何度か増築もされているようで、広い上に間取りは複雑で、もしこんなところで宴会があったら、必ず迷うだろうと思うような造りだ。

 座敷は一部屋一部屋、まったく意匠を違えて作ってある。古い部屋は部分的な作り変えや修繕で、統一感のない内装になっており、それが今は古い部屋の特徴となっているのだとか。

 今までに見たことのない建築、内装である。寺院や、邸宅などの建築と一線を画すというか、まったく異質なものなのだろうと思う。100パーセントエンターテインメントのための空間であるので、奇をてらい、意表をつき、もちろん贅を尽くして、完璧に非日常を演出している。

 赤い壁、浅葱色の壁、トロンプ・ルイユのような、障子が浮き出して見えるようにゆがめた(正確にはゆがめたのではなく、波打つように両側から板を削った)障子のさん、扇面の張り混ぜ天井。どの部屋も退廃的な香りさえする。

 特に驚いたのは「青貝の間」という、壁や建具その他のいたるところに青貝の螺鈿を散りばめた座敷だ。障子にはギヤマンを張った変形窓、露台(ベランダ)まで付いている。よほどの自信作だったのか、部屋を造った人は、やはり螺鈿で自分のサインを残してさえいる。見ている内に、昔読んだユイスマンスの小説、『さかしま』の主人公、デ・ゼッサントの怪し~い部屋まで想起してしまった。これはすごい。

 室内は薄暗く、装飾の見え方も当時はこんな感じだったのだろうと思える。薄闇の中に淡い光を当ててゆらりと輝く螺鈿の青い光。

 もっとゆっくり見たかったけれど、それもできず心残りに思う。

 一階の資料室では、太夫さんの衣装やかんざしなどを展示していた。4枚展示してあった内掛けはどれも刺繍のみごとなものばかりで、とても派手ではあるけれど、その中にも品がある。それを着て立つ太夫さんの美しさはかくやと思われる。

 もし、島原が新撰組ではなく、長州の人たちのひいきであったなら、今も祇園のような賑わいを見せていたのだろうか。

 *角屋もてなしの文化美術館

  京都市下京区西新屋敷揚屋町32番地

  TEL 351-0024 月休 12月16日~3月14日 7月19日~9月14日 休

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mercredi 22 novembre 2006

東福寺を歩く

Photo_212  今年はどこの紅葉を見ようか・・・と、シーズンになると毎年考えるけれど、定番のところにもやはり行きたいと思うもの。

 東福寺通天橋は定番中の定番、紅葉のメッカ(なんのこっちゃ)。国宝の龍吟庵も特別公開しているし、今日はここへ行ってみよう。

 その前にお昼ごはんを。今日は珍しく徒歩ではなくバスで行ったので、降りるべきバス停をちょっと通り越して、ふらっとコリスに行ってみた。今日はカレーを食べようと思っていたら、あいにく売り切れ、ハヤシライスもドミグラスソースの仕込みが追い付かないということでできないそう・・・。う~ん、しばし悩んだ末かぼちゃのスープと、えびフライとハンバーグを食べた。

 さて東福寺はやはりすごい人出で、通天橋が重さで落ちないかと心配になるほどだ。平日でこれだから土日祝はどうなっていることかと思う。こんなとき、平日が休みでよかったと思うのだ。Photo_213

つい先日まで、市内の紅葉はまだかと思われたが、数日でたちまち見頃を迎えたようで、通天橋の紅葉もあかあかと照り映えて、本当に美しい。橋を渡りながら見る景色も、向かいの臥雲橋から眺める景色も美しい。庭がとても広いので、歩きがいがあるのもここのよいところである。

 東福寺は大伽藍なので、ポイントを絞って拝観した方がよい。むやみに歩き回ると健脚の人以外は疲れてしまうから。

 特別公開中の龍吟庵へ行く。龍吟庵の方丈は、室町時代に建てられたもので、現存する最古の方丈建築とされている。第三世住持、無関普門(南禅寺の開山でもある)の住居である。釘隠しがないところ、柱の面取りが大きいこと、蔀戸があることなどが、古い建築であることを物語っているそうだ。「龍吟庵」と書かれた額がかかる。足利義満の筆なんだって・・・。

 東・西・南に、方丈を囲む庭は新しいもので、昭和時代に造られたものである。作庭は重森三玲。南庭は白砂のみ、西庭は白砂と黒砂で雲、青石の龍頭を配し、天に登る龍を表した枯山水の庭園。東庭は赤砂で無関普門さんの子供の頃の故事をあらわした、物語のある庭なのである。

 三つの庭はそれぞれまったく趣きの違った庭でおもしろい。西庭は特に斬新な感じで非常にアーティスティックである。竹垣の模様は稲妻で、これも斬新。

 庭は、散策して楽しめる庭が好きだし、枯山水の庭はわたしにはどうも哲学的すぎてよくわからないことが多いのだけれど、ここの庭はちょっと面白いと思う。

 方丈庭園へ。重森三玲シリーズだ。こちらの庭も重森三玲の作庭で、八相の庭という。龍吟庭とはまた雰囲気の違う庭である。苔で作られた市松模様、石を配置した北斗七星など、どことなくグラフィックデザインを思わせるような・・・。幾何学的なフランス風の庭園(わたしの目には奇妙に映る(笑))とはまた異なっているけれど、不思議な雰囲気の庭ではある。

 後は、立派な三門(国宝)本堂(天井には、堂本印象の迫力のある龍の絵)などをぼちぼちと見学。先日まで三門も公開していたのに残念だけれど、それはまたの機会に。

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lundi 20 novembre 2006

夜景

 夜、自慢の新車を走らせて美しい夜景の見られるレストランへ連れて行ってもらった。高速を走って神戸に入ると、もうそこから夜景が美しい。やはり斜面が多いことと海が近いことが美しさのわけなのだろう。海の近くから15分も走れば、そこは山。急なカーブの坂道を登って行く。こんなに海と山が近いというのが感覚的によくわからなくて、神戸はやはり京都とはまったく異質な街なのだと思う。阪急電車で神戸に行っても、海が見えるとつい「海!!」と言ってしまう。京都人には海は非日常の要素がある。

 諏訪山公園のそばのレストラン、トゥール・ドール。大きく取った窓から見える夜景がとてもきれいだ。朝からの雨もすっかりやんで晴れたので明かりがよりクリアに見える。やはり海が近い。

 メニューもワインリストも何も見なかったので、出てきたものをありがたくいただいた。

 えびのフリット ポワヴラードソース

 明石沖 海の幸の瞬間スモーク サラダ仕立て 四万十川の青海苔とアサリのジュレ

 まぐろ、あさり、いくら、プチトマト、レタス、カリフラワーなど。

 トリュフのリゾットと白子のムニエル

 リゾットに鱈の白子のムニエルが乗っている。クリーミーで、白ワインとよく合った。

 シャンピニヨンのクリームスープ パイ包み焼き

 壷焼き(笑)?パイをくずして浮き実とするもの

 生湯葉で巻いたコショウダイ 賀茂なすのブレゼ 蟹入りあんかけソース

 京風?な料理

 シャンパーニュのソルベ

 神戸牛と薩摩牛の食べ比べ 日本風の三種の味

 塩・こしょう、わさびポン酢、西京みそのソース

 薩摩牛は歯ごたえしっかり、神戸牛は霜降り感がすごくて、かめばじゅわっと脂が。Photo_211

 デザートは選べるようになっていた。

 わたしはデセール・トゥール・ドールを・・・。「金の塔」というだけあって、なかなか斬新な塔の造形。テュイル・ダンテルで作った筒の中にはカスタードクリームと細かく切ったフルーツが入っている。上にはヴァニラのアイスクリーム。

 コーヒー

 バゲット バター

 ワインはまずグラスのシャンパーニュを。銘柄はマム コルドン・ルージュ。素直で飲みやすく、おいしいシャンパーニュ。白は、ルイ・ラトゥール ムルソー 2002。不思議なことに香りはそんなによいとは思わなかったのだけれど、飲んでみると広がる樽のクリーミーな香り。クリームクリームした料理がもっとほしくなる。赤は、アルマン・ルソー ジュブレイ・シャンベルタン プルミエ・クリュ レ・カズティエ。デキャンタージュして出される。艶々した輝く色、めくるめく香り。口に含むと香りが広がってまた感動・・。

 到着が遅めだったこともあり、最後の客となったわたしたち。食事の後は名だたる夜景スポットだという、ヴィーナスブリッジへ行ってみる。街の明かりは、来たときよりはだいぶ少なくなっているが、まだまだ美しい。まさか神戸の夜景を見ることがあるとは思わなかったなあ。僥倖である。

 深謝m(__)m。

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dimanche 19 novembre 2006

ブッフェ

 京都ロイヤルホテル&スパにて会合。100人を超える人数のブッフェ形式の会は人が多すぎて落ち着かない(>_<)。

 食べていないものもたくさんあるけれど、料理はいろんなのが出てた。お刺身、握り寿司、お刺身、ローストビーフ、生ハム、鯛のみぞれ和え、鶏肉の八角風味、温泉玉子、茶そば、牛肉と豆の煮込み、蒸し鳥、かにのサラダ、フォア・グラのソテー、出し巻き玉子、などなど。

 デザートコーナーには小さなチョコレートファウンテンが二機登場。アイスクリームやシャーベット、フルーツ、ガトーショコラ、タルトショコラ、栗のケーキ、キャラメルと洋なしのケーキ、オレンジのムース、ティラミス、チョコレートクリームのケーキ、ブルーベリーのムースなどなど。小さく切ったケーキがたくさん出ていた。

 お菓子ばっかり食べた感じがするけど・・・。

 終わった後は、久しぶりにマダムUとお酒を飲もうと、ライブラリーラウンジ・バー ヘイヴンへ。ミスティー・グリーンという、タンカレーテンを使った、きれいな緑色のカクテルを飲む。でも今日はあいにく50ccのお酒でも酔ってしまう日のようで、3口ほどでもうだめ。あとは水を飲みつつ2時間ばかりおしゃべり。楽しかったな。

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samedi 18 novembre 2006

見下ろす紅葉の美しさ

 またまたバスに乗って向かったのは一乗寺。とは言っても今日の目的はベックルージュではない。まずは蔓珠院道を西へ。ここはちょっとした商店街になっていて、モンブランという昔ながらの街のケーキ屋さんといった感じのお店と、「むしやしない」という名の新しそうなカフェ併設のケーキ屋さんがある。いずれ買って食べてみたいものだ。

 叡電の駅を越えてしばらく行くと、恵文社一乗寺店。皆さんご存じの面白い本屋さんだ。雑貨店アンフェールと併設。とても有名なのだけれど、わたしは行ったことがなかった。評判どおり、作り込まれた書架や平台がおもしろい。書架一本丸ごと猫本ばかりの書架はなんとなく笑える。澁澤龍彦なんかが置いてあるいささか耽美な書架は学生時代を思い出して懐かしい感じがする。

 あちこちに雑貨なども配置。こういうおもちゃ箱的なところは、ヴィレッジヴァンガードを少し整理して女の子っぽくしたような感じ。ハードカバーも文庫本も、その体裁にかかわらず思い描いたラインというかストーリーに沿って同じ書架に並べる棚作りは、最近は行っていないのでどうなのかは知らないけれど、何回か訪ねた千駄木の往来堂を思い出させる。つい隣りにある本も手に取ってしまうような実に作り込まれた本の並びである。

 お客さんもそれっぽい若い女の子や男の子が多い。近くの芸大の学生さんも多いのかな。

 もと来た道を戻って圓光寺に行ってみる。 徳川家康によって1601年に伏見に建てられたこの寺は、相国寺山内を経て1667年にこの地に移ってきた。庭園には栖龍池(せいりゅうち)という洛北で最も古い池がある。またこの寺は学校でもあったため、「伏見版」または「圓光寺版」と呼ばれる多くの書籍を刊行した際に使われた、日本最古の活字である、1599年に家康に与えられた木活字が残っており、それも展示室で見ることができる。Photo_210

 さて紅葉は・・・?ここはちょうどいい色づき具合!十牛の庭の紅葉がとても美しい。建物の中からだけでなく、実際に庭を歩いて鑑賞できるのがとてもよい。座って庭を眺め、庭をくるっと一回り、展示室で特別展示の絵などをみても、まだ帰ってはいけない。

 ちょっとした段を上って徳川家康のお墓の方に行かなければ。

Photo_214   

 圓光寺は既に高い場所にある上にまだ少し登るのだから・・・。

 2_16 見下ろす紅葉と京都の街並み。

 絶景かな、絶景かな。

 これだけ紅葉を堪能できて、拝観料400円と安めなのはかなりお値打ち。                                                     

                                                                              

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バイカルの新ブランド(?)古勝院NUBUAKI京あわせ 洛○(らくま)というお菓子。Photo_215

 ふんわりしたブッセにこくのあるバタークリームがたっぷり。写真でもヴァニラの粒が。ヴァニラの風味が濃くてなかなか好みの味。黒い方は季節限定のショコラの洛○。ガナッシュに大きなオレンジピールがごろごろ入ってこれもおいしい。

 *古勝院NOBUAKI

  京都市左京区一乗寺野田町6番地

  TEL 721-6601

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床みどりと床もみじ

 京都非公開文化財特別拝観の期間中、4日間だけ公開される、冷泉家住宅を朝一番に見学に行く。ほとんど同志社大学の一角と言ってもよいほど、周囲を大学に囲まれて、冷泉家はある。江戸時代初期に建てられた、現存する最古の公家住宅である。事実上の東京遷都で公家がほとんど東京に行ってしまっても、冷泉家はずっとこの地にあり、和歌の伝統を守り続けている。

 やはりすごいと思うのは、現代風にもちろん手を加えているとは言え、今も変わらず冷泉家の方々がそこで生活をされているということだ。公開されている台所の奥をのぞくと大型冷蔵庫が見えたりするのがすごい。国宝や重要文化財の中で暮らすというのはどんな感じなのだろうと考えてしまう。

 座敷の襖の絵にはまったく季節感がない。というのも、季節を感じさせるものが室内にあると和歌を詠むときにさまたげとなるからだという。和歌の家ならではのことである。

 裏には厚い漆喰の壁に守られた御文庫がある。この中には明月記などの貴重な古文書や典籍が入っているのだ。これが冷泉家の方々の信仰対象になっているとは知らなかった。漆喰に開けられた小さな窓があって、そこからふだんは拝んでおられるのだとか。そこからも和歌の伝統をどれだけ大切に守って来られたかがよくわかる。

 人がどんどん増えてくる冷泉家を後にし、出町柳から一路岩倉へ・・・。Photo_207

 岩倉の中でもかなり北の方にある、実相院にやって来た。ここは床みどり床もみじで有名なお寺。建物は18世紀に、大宮御所にあった承秋門院の女院御所を移築したもので、現存する数少ない女院御所だそうだが、長の年月に建物もくたびれたのか、そこここに支えの木が立ててある。何でも重要文化財の指定を受けていないため、老朽化した「承秋門院旧宮殿」は、修復に一切の補助が出ない厳しい現実に直面しているとか・・・。

 鏡面のように美しく磨き上げられて黒光りのする床に、庭の青紅葉や紅葉が映るのが、床みどり、床もみじだ。今は床もみじと言うには少し早いが、花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは。

 今は、床みどりと床もみじが同時に楽しめる。座る場所、見る角度によって床みどりになったり床もみじになったり、とその変化がまた面白い。黒光りする床に涼やかに映るみどりも、鮮やかに映えるもみじも、風情があって美しいものだ。 Photo_208

 残念ながら、床もみじは撮影禁止であるので撮れないが、今日の紅葉の色づき具合はこんな感じ。

 来週末には一面の床もみじとなるだろう。狩野探幽の杉戸絵も公開されている。

 帰りもバスで国際会議場まで戻って、グリルじゅんさいにてお昼ごはんを食べる。親しみやすい洋食の数々、何を食べようかな、と考える。岩倉のしんしんとした寒さで体の芯から冷えている。冗談ではなく、市の中心部よりも岩倉は寒く、開け放しの空間の板張りの廊下からは冷気が足から上がってくるのだ。

 やはり温かいものが食べたくなって、ビーフシチューセットを頼む。シチューにごはんとサラダが付いていた。シチューには牛肉のほかにはにんじんとさやいんげん、揚げたじゃがいも。子供の頃に母とレストランで食べたような、懐かしくて親しみやすい味がした。ほかほかと暖まった。

 *グリル じゅんさい

  京都市左京区岩倉南大鷺町22

  TEL 721-1035 水(祝日の場合は翌日)休

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jeudi 16 novembre 2006

新酒

 今日の午後は、ほとんどの時間を古い雑誌の清拭作業に費やす。ずっと立ち仕事で、タオルを洗っては絞り洗っては絞りで、こしこしと雑誌を拭く。ま、単純作業は好きなのだけれど、ときにはこしこししつつ、ん~、仕事早く終わらないかなあ~などと考える。と言うのも、今日はボジョレー・ヌーヴォーの日。仕事の帰りに予約していた新酒と、おいしいチーズを買って帰る予定にしているのだ!Photo_205

 ドメーヌ・ドゥ・ラ・フュリー ボジョレー・ヌーヴォー 2006 キュヴェ ワイングロッサリー

 名前のとおり、ワイングロッサリーがドメーヌに特注して作られた、本当に「限定」の新酒である。昨年飲んでびっくりしたのだけれど、このボジョレーは本当においしい。過去に飲んだボジョレーは、おいしいものももちろんあったけれど、あんまりおいしく感じなかったものも正直あった。けれどこれは違った。ありがちな「薄い」という感じはない。フレッシュな酸もありながら、とてもしっかりした印象。今年もその印象は変わらず。初物なので、一本は神棚に、もう一本はお仏壇にお供えしてから飲んだ。

 春に飲んだペティヤンが、ガメイだったと記憶しているけれど、ボジョレー・ヌーヴォー以外にガメイを飲むことがわたしはほとんどないので(嫌いとかそういうことではない)、新酒の季節にガメイの味を思い出す、という感じではある。そうそう、こんな味やった、という感じで。わたしも前よりもずっと、注意深く味わう、ということを教えてもらったので、そういうのも楽しい。Photo_206

 いっしょに買ったチーズがまた驚き。包みもなかなかかわいいこのチーズは、ロワール地方はアンジューのチーズで、メゾン ブルソー ガレ・ドゥ・ラ・ロワールというチーズ。合うものは?と尋ねて勧めてもらったチーズだ。

 「ロワールの小石」という名のチーズであるが、最初わたしはその形状から、palet(円盤)だと完全に勘違い。まるまる一個は食べ切れないかも、と一瞬ひるむが、来週の酒豪&チーズ好きの集まるきりたんぽの会に半分持っていけばよいと思い、思い切って購入。

 水で洗ってあるそうで、ウォッシュと聞かなければわからないくらい強い匂いはしない。色もとても柔らかなオフホワイトで、ほんわりとしたミルキーな香りが感じられる。味はそう、まさにクロッテッドクリーム!!一口食べて思わずうなる。チーズ嫌いの弟も「これはうまい!」と珍しく食べた。ほんとにおいしい、これ。

 ボジョレーにももちろんよかったけれど、他にはまったり系の樽の効いた白にもよさそうだし、あるいはガティノワにもどうだろうと想像は膨らむ。

 先日のチーズとワインの会で出た、ブリー・ド・ムーランがとてもおいしかったのでこちらも購入。さらに真ん中がとろとろになっている。これはまさに、チーズ、といった味わいで、発酵食品独特の複雑な味わい深さがあって、「醸す」という字がぴったり。

 今年も楽しく新酒が飲めてよかったな。深謝。

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mercredi 15 novembre 2006

西洋厨房 いとう

 わたしはシチューや煮込み料理が大好きで、シチューのおいしい店、と聞くともう行ってみたくてたまらない。この西洋厨房いとうは、シチューと京都の地野菜が自慢の店で、野菜好きでもあるわたしにはそれもうれしい。シチューは生クリームもバターもまったく使わないそうで、お肉は近江牛か村沢牛。シェフ一人、カウンターだけの小さなお店で、なんとなくおいしいものが出てきそうな雰囲気がする。

 ぜひともシチューが食べたかったので、シチューランチを選択。

 前菜  ヒラマサの軽いスモーク(背の身と腹の身) すずきの卵のスモーク ニベダイ(?)の肝のスモーク ビタミン大根 空芯大根 黒大根  水菜・廿日大根・おかひじきみたいな知らない野菜のサラダ。

 スモークはどれもおいしく、特にすずきの卵の香りがとてもよかった。

 地野菜の盛り合わせ にんじん 金時にんじん 黄色いにんじん ズッキーニ さつまいも ビタミン大根 カリフラワー 黄色いカリフラワー ひのな 紫の皮の大根etc.

 白いお皿にたっぷりと盛られた色とりどりのゆでた野菜をオリーブオイルと塩で。野菜そのものの香りと味が楽しめてとてもよかった。やさしい甘みがうれしい。黄色いにんじんは初めて見たけれど、黄色のピーマンのような鮮やかな色。目にもごちそう、の美しいお皿。

 大きなバットには色とりどりの美しい野菜たちが並んでいて目にまぶしい。野菜によって適正なゆで方があって、それに従って別々にゆでるそう。知らない野菜も、見たことのない野菜もあってとてもおもしろい。

 近江牛のほほ肉のシチュー  姫ごぼう 堀川ごぼう ちりめんキャベツ じゃがいも(インカの目覚め) 原木しいたけ もりした菜(と言われたように思うが不確か。白菜とチンゲンサイの中間のような葉野菜)

 これにもおいしい野菜がたっぷり。しいたけの香りにはびっくり。ほほ肉の煮込みは特に好きなのでうれしい。肉にはまったく塩・胡椒をしていないので、好みで付けて食べてください、と塩(フルール・ド・セルのような塩)が添えられる。味がぴっと引き締まるそう。

 肉はとても柔らかで、ちょっと甘いような感じの、よい肉の香りが口の中に広がってほほがゆるむ。塩を付けなくてもわたしには十分の塩加減。たっぷり時間をかけて作られたソースはさらっとしているのだけれど、旨みやこくがあって深い味わいでほんとにおいしい。パンにつけてきれいに食べた。

 デザート フォンダンショコラ ローズマリーのアイスクリーム ヴァニラアイスクリーム 城陽のいちじくのコンポート 黒胡椒

 デザートがまたおいしい。ローズマリーのアイスクリームはフォンダンショコラのソース代わりに、ということでフォンダンショコラの上に置かれている。一口食べるとふわっと広がるローズマリーの香りがさわやか。フォンダンショコラも力強くてガツン系。ヴァニラのアイスクリームも香りよく上品に溶ける。いちじくもしっかりとした果実の風味が残る。アクセントにふられたくだいた黒胡椒がおもしろい。

 エスプレッソ

 フォカッチャ オリーブオイル

 シチューはもちろん単品もあって、近江牛のほほ、タンなど部位を選べたり、村沢牛や、イベリコ豚のタン、コック・オ・ヴァンもあるようだ。日替わりとか週替わりかもしれない。よいお店だった。とても上等の料理を食べたと思う。

 大人になってもかなりいるだろう、野菜嫌いさん、肉嫌いさんには辛いかもしれないが・・・、でも逆に考えれば、そういう人は本当のおいしさを発見できるかも。今度は友達のにんじん嫌いさんといっしょに行こうかな。もう一回行きたい!きっと行くでしょう。

 余談。偶然、セレブが来店。お店にも守秘義務があろうから聞かなかったけれど、きっと重鎮のあの方。

 *西洋厨房 いとう

  京都市東山区古門前通石橋町307

  TEL 533-0500 月休  予約がベターなもよう

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mardi 14 novembre 2006

カツサンド作った

 腰痛と引き換えにお尻のシェイプを得んがためヒップウォーカーをはき続けるわたしは今日も街を歩く。高かったし、と思うわたしはばかだろうか。諸事情により、本当なら散歩などしている場合ではない。いや、散歩だけではなくいろいろなことをしている場合ではないのだが、昨日もうかうかと『デスノート』を読み始めてしまった。嗚呼。

 街を歩く、もしくは自転車で走ると、いろんなことを発見する。ふだん行かないところならなおさらだ。新町今出川を下がったところにあるスポーツ施設に、荒神口の烹菓がセルフサービスのカフェを出していたり、下鴨にあったアンパッサンが閉めたとばかり思っていたら、熊野神社の近くに移転しているのを発見したり。行かないところほどおもしろい。

 さて、 日曜日のこと。弟の買って来た萬春のカツサンド以来、熱に火がついたわけでもないけれど、家族そろった休日でもあるので、カツサンドを作った。

 カツサンドはまず肉。近所のエビスク(元・公設市場であるスーパー)は肉・魚・野菜ともにそう高くないのに質がいいのでまずそこで肉を買う。フィレがなかったのでおいしそうなサーロインにした。ちょうど特売になっていたのでかなりうれしい。弟と二人でなんだかんだと言いつつ調理。サンドイッチの切り分けをやってもらったら、「わしはものを切るのがうまい。神の手を持っているのだ~。」と独り妄想狂になっている。Photo_199

 うまくレアに仕上がった。肉も一部分に少々筋はあったものの非常に柔らかで上々。ソースは特別なものを作れるわけもないので、カゴメの「芳潤」という瓶入りのトマトケチャップをベースに、チューブの練り辛子、ハインツのトマトケチャップ少々、つばめのウスターソースを混ぜて作った。

 プレミアムなカツサンドには及ぶべくもないけれど、十分においしくて、たくさん食べた。日頃は健康上の配慮から家で肉はできる限り食べないようにしているが、レアのおいしい肉はたまらない。やっぱりわたしは肉食の民。Photo_204

 ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト メドック レゼルヴ スペシアル 2002

 クレジットカードのポイントがたまって、景品にもらったワイン。寒くなるとより一層ボルドーがおいしくなる。しっかりしているけれど飲みやすい。最初は酸味がちなのがしばらく放置しておくといい具合に。

 カツサンドとはどうか?う~んわたしはブルゴーニュの方がよかったような感じも・・・。

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dimanche 12 novembre 2006

ベックルージュ!!

 引き続き、京都非公開文化財特別拝観。今日はわたしも公休日で、弟も家にいたので午前中、二人で近所の西本願寺までてくてくと。西本願寺なんていつでも行ける、なんて思ってはいけない。特別なときでないと公開されない部分や、職員を通して申し込まないと見られない場所が多いのだ。今回は、京都の三閣の一つ、飛雲閣経蔵の公開だ。ただし書院は今回は見られないし、飛雲閣の中には入れない。

 初めて見る、経蔵の中がすばらしかった。説明が難しいので詳しくは書けないが、規模といいデザインといい、とても精巧で美しい。手押しで回るようになっているのだが、その取っ手の部分に配された八部衆(ではなかったかもしれない)もいっしょに経蔵を回すように配置されている。各面にびっしり引き出しがあり、その中には一切経が収められている。壁面には柿右衛門のいとこが手書きで書いたという薄いタイル画のような絵が何枚も配置されてこれも繊細で美しい。

 特別公開の期間は場所によって異なるが、だいたい11月19日までなので期間が短い。

 わたしも休み、弟も家にいる。となると、行きましょう、めったに行けないベックルージュへ。かもめさんさんこさんのところでさんざん目の毒だったのだ(笑)。ただ、先週はどうやらナッツを使ったものが多かったのでどうかなあ、と思いつつ、電話で今日のお菓子の種類を尋ねてみると、うん、6種類ともみなわたし好みかも。で、全種類買うというオトナ買いに(笑)。11 山口さんのお菓子に対する愛に感動。生み出されたお菓子は至極の宝石。

 プレジダン・ポティロン かぼちゃの軽いバタームースと香ばしいアーモンドメレンゲ

  「かぼちゃの大統領」っていう名前はかなりおもしろい。適温は冷蔵庫から出して15分の20~25度。表面はかぼちゃのピュレが薄く塗ってあって鮮やかな山吹色。薄い黄色のバタームースが側面にぴっちり詰まり、クリーム主体?と思いきや、ナイフを入れると中には茶色くて香ばしいざくざくのメレンゲが・・・。底は湿らないように薄くホワイトチョコレートでコーティングされている。少しほくっとした感じもあるバタームースはいつものとおりバターの風味がすばらしい(ここのバタークリームは最高)。濃くやさしくほっこりする味。

 エクレール・オ・キャフェ  コーヒーのカスタードクリームのエクレア

  適温は冷蔵庫から出して15分の20~25度。とてもシンプルなのだけれど、皮もクリームも申し分なしのおいしさ。しっかり焼けた皮にかかっているのはもちろんコーヒー風味のフォンダン。やはりエクレアはフォンダンがけがいい。でもなかなか売ってないのね、チョコレートがけばっかりで。

 サランボー

  前回も食べた。飴がけしたシューに、キルシュたっぷりのカスタードクリーム。表面にはちょこんと皮をむいた丸いアーモンド。これも適温は冷蔵庫から出して15分の20~25度。これもとてもシンプルなお菓子なのだけれど、皮とクリームのおいしいこと・・・。表面の飴がかりっとしてそれも楽しい。「サランボー」ってフローベールの小説の名前だと思うけれど、どうしてこんな名前がこのお菓子に付いているのだろう。カルタゴと何かつながりが??

 ヴィクトリア

  適温は冷蔵庫から出したての4度。表面は柔らかいオレンジのジュレの薄い層。オレンジのムースにホワイトチョコレートのクリーム、チョコレートの生地。側面はほろ苦いガナッシュをサンドしたジョコンド生地(?)。

 もうこのお菓子のおいしいことと言ったら!極限まで柔らかい、きゅ~んとなるくらい酸っぱいオレンジのムースに、ミルキーでクリーミーで甘いホワイトチョコレートのクリーム。側面のガナッシュも少量ながらその苦味で全体をきりっと引き締めている。このめりはり、主張と調和。こんなお菓子がわたしの理想・・・。

 ヴァレ・ドージュ シードル(りんごの発泡酒)のムースと、キャラメルのババロア、プルーンのジャム

  適温は冷蔵庫から出したての4度。表面には甘酸っぱいりんごのコンポート、シードルのムース、キャラメルのババロア、ジェノワーズ、側面にはプルーンのジャムを挟んだジェノワーズか、ジョコンド。

 これも素晴らしい。シードルがよく効いたムースは甘酸っぱいりんごの香りと軽さが心地よい。キャラメルのババロアはしっかり焦げた香ばしいキャラメルの苦味がしっかりしているし、プルーンのジャムは濃縮された果実味がこっくりと・・・。どのパーツもとても主張が強くて、それだけ食べてもおいしいのに、ばらばらにならず全体の調和がとれている。名立たるソリストが絶妙な四重奏を奏でているようだ。

 オペラ

  適温は冷蔵庫から出して10分の10~15度。非常にオーソドックスなオペラ。ビスキュイ・ジョコンドにコーヒーのシロップ、コーヒーのバタークリームとガナッシュを何層も重ね、表面は薄くぱりっとしたチョコレートでコーティング。飾りに金箔。

 ここのバタークリームのおいしさはちょっとほかでは・・・。というかバタークリームのお菓子は、フォンダンもそうだけれど、どういうわけか忌み嫌われているようだから。でもバタークリームが嫌い!と、幼少期のトラウマで思っている人にこそ食べてもらいたいバタークリームである。口どけがよく、軽くてバターのよい香りがふわっと鼻に抜けていく。コーヒーの香りもふわ~っと・・・。

 フレジエもそうだけれど、「オペラ」と名前を聞いただけで構成や味がわかるお菓子は安心感があっていいなあ。でもそれだけに原型をとどめないくらいアレンジがされているとがっかりするのだけれど、さすがここのは思い描いたとおりのオペラ。

 いつもながらすばらしすぎて涙が出ちゃう、ベックルージュのお菓子なのだった。

 *ベックルージュ

 京都市左京区一乗寺花ノ木町21-3

 TEL 706-5085

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samedi 11 novembre 2006

ちまきやのちまきすし

 急ぎそばを食べ、待ち合わせ場所のViVi二条へ。ヒットしているらしい「涙そうそう」を見る。しかし長澤まさみはあまり好きでなく、妻夫木に興味ナシ、ストーリーも聞く限りではなんだかなあ・・・。自分では絶対見に来ないだろう映画だけれど果たして・・・。

 想像していたとおり、泣かせようという意図がありありでちょっと・・・。こういうの絶対泣けないなあ。セカチュー読んだときにもあまりの古典的な筋書きのリバイバルに驚いただけだったし、こういうのだめなんだ~。カオルが手紙を書いたあたりで終わっておけばいいものを、と思う。それならそれでちょっといい成長物語にはなっていたと思うのだが・・・。一つわかったのは妻夫木はこんなキャラの役がはまり役だということ。

 後ろの席の、たぶん中学生くらいの女の子が上映中しゃべってうるさかった。友人と交互ににらむと一瞬だけ静かになるけれどしばらくするともとの木阿彌(しつこいが、阿彌って何?)。よいオトナとしてはにらむだけではなく教育的指導をしてやったほうがよかったか?

 後、わたしの庭(笑)、三条会商店街を歩く。途中、映画の舞台だったからというわけではないが、沖縄の物産を扱う店でじーまみ豆腐を購入。サラサ3でお茶。奥の庭はどことなく異国の風情だ。温かいカフェオレ栗のピュイダムールというパンを頼む。パンは生地から手作りで、入ったところで焼いている。クリームが濃厚でけっこうおいしかった。友人が頼んだパンプディングはたっぷりのバニラアイスクリームも付いてかなりお得な様子。Photo_197

 帰宅後ワインを飲む。9月の勝沼旅行で買って来た、丸藤葡萄酒 ルバイヤート 甲州樽貯蔵 2001 長期熟成である。

 甲州の独特の苦味に、樽の甘い香りがおいしくて、試飲でとても気に入ったもの。今日は寒いので冷やさなくても十分おいしい。モンラッシェグラスにしてみたけれど、それでよかったのかなあ。

Photo_202   ちまきやちまきすし。これはとてもおいしい(^^)。三本一組になっていて、平目・海老・玉子の組み合わせのものと平目・穴子・玉子の組み合わせのものがある。

 平目とすし飯との間に木の芽を挟んだり、すし飯に黒胡麻が少し付けてあったり、しょうがが挟んであったりで、香りもよく、何よりも味がいい。しょうゆをつけなくてもよいように、どれもジャストな味付け。甲州とも好相性。

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修験者に萌え~♪

Photo_196  京都非公開文化財特別拝観のポスターを、乗っていたバスの車内で見て、当初の予定を急遽変更し、聖護院へ行った。古くは聖護院宮とも言った、本山修験宗のこの由緒ある門跡寺院は、ふだんはまったく非公開のためめったに中を見ることはできない。

 本山修験宗は、天台系の修験道だ。若い頃に何回か、修験者の先生の庵を訪ねたことがあるが、その先生もこちらの宗派の方だったのを思い出して何となく懐かしくなる。南無神変大菩薩。

 いろいろな建物や仏像や絵を見たのだけれど、一番印象に残ったのはこれ!!Photo_200

 修験者による、法螺貝ライブ!!

 1918年11月11日、第一次世界大戦が終わった日に、一斉に法螺貝を吹き、その音は釈迦の説法であるとされる法螺貝の音でもって、平和を祈念するという趣旨だそうだ。時間もちょうど11時11分より開始される。今年はちょうど特別拝観に当たっているため、参拝者にも公開で、しかもさまざまな解説つきである。

 正装の修験者は皆、がっしりとして眼光鋭く、迫力があり、ずらりと並んだ姿は壮観である。厳しい修行のためか、足に傷や青あざのある方も・・・(>_<)。間近で法螺貝を聞く機会などそうあるものではない。大峰山へ行けば見られるかもしれないが、大峰は女人禁制であるから行ってもたぶん見られないだろう。

 まず装束だ。天台系の装束は、「梵天」と呼ばれる、胸のところのポンポンのようなものをつけるが、真言系の装束は、「シュタラ袈裟」(表記は不明)という組み紐のようなものをつける。この日は特別ゲストだろうか、梵天をつけた天台系の修験者の中に真言系の方が一人おられて、実際に見ながらの解説。Photo_198

 本物の法螺貝。

 吉野で法螺貝の専門店を見たことがあるが、京都ではそのような店を見たことはない。貝に金属の吹き口が付いている。そう重いものではないように思ったが、連続して吹くのは、支える腕も疲れるだろう。

 法螺貝は、低・中・高の三つの音色の組み合わせでいろいろな意味を持たせるのだという。高音になるほど音を出すのが難しいのだとか。揃って吹き鳴らされる音に圧倒される。

 説法という吹き方を皆で吹かれたあとは、集合・掛け合い法螺・案内・問答・宿入り(しゅくいり)法螺・宿出・寒行などの音色をソロで演奏。つまり、法螺は修験者の山での通信手段であり、信号なのだ。

 また、吹き方も、天台系と真言系では異なっているそうだ。真言系の音色はさらにうねるような抑揚があって、複雑な印象だった。

 実は中に、とってもかっこいい修験者がお一人・・・。久しぶりに萌え~♪なのであった。Photo_201

 お昼はお寺の近くの、養老鍋で有名な河道屋養老でおそばを。とても古くて由緒ありげな店構えにびびり、さぞかし高いのではと思うが、値段は普通のおそば屋さんと同じくらい。時間もないのでさらっと鳥なんばをいただいた。

 *河道屋養老

  京都市左京区聖護院御殿西門前

  TEL 771-7531

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vendredi 10 novembre 2006

夢のコラボ(2)

 食事の間は吉田社長がワインのお話を、本間社長がチーズのお話を交互にしてくださる。お二方ともとてもお話が上手で、魅力的な方だ。ご自身が扱っておられるワインなりチーズなりへの愛情がこちらにもはっきり伝わってくる。こういった「確かさ」のようなものがわたしの中ではイコールお店への信頼となっている。

 いよいよ今日の本当のメイン、薄切りのパンを添えたプラトー・ド・フロマージュ(チーズの盛り合わせ)の登場だ。

 ブリ・ド・ムラン ロワゾー熟成(イル・ド・フランス セーヌ・エ・マルヌ県 白かび)  ロワゾーさんという造り手のチーズ。今日はチーズの作り手は特にメニューに書いてはいないけれど、この造り手は特別によい造り手なので・・・ということだった。ブリ・ド・モーとは外見からしてずいぶん違う。こちらは表面が茶色っぽくでごつごつした感じ。中身も幾分黄色がかって、味もしっかりとしており香り、旨みともに強い。

 スティルトン(イギリス 青かび) 今日のはカビの入りが少なめかもしれません、ということだったが、わたしのはなぜかしっかりかびが入って、美しい模様になっている。塩気も強く青かびの香りもよく、パンチのある味。甘い白ワインに合うということだったので、時間がたって十分甘い香りの出たさきほどのセミヨンと合わせると、なるほど好相性。もちろん赤ともよかった。

 エポワス(ブルゴーニュ コート・ドール県 ウォッッシュ) ベルトーさんという方が熟成したもの。表面をマールで洗っている。これもわたしの大好きなとろとろのチーズ。小さなスプーンですくってサービスされた。見た目はモンドールとそう変わらないけれど、こちらはもっと香りも味も強い。おいしいのでついお代わりを・・・(笑)。

 クロタン・ド・シャビニョル ドゥミ・セック(サントル シェール県 シェーブル) まだ中身は柔らかさがあり、白くてほろっとしたフレッシュのシェーブルらしさがある。シェーブルは夏のチーズでおいしい季節は、復活祭から(だいたい4月半ば当たりだが1ヶ月ほどは変動する)万聖節(トゥッサン。11月1日)までで、今は少し季節はずれなのだとか。旬の時期にもう一度食べてみてくださいとのこと。ワインはサンセールをすすめられた。

 コンテ・ド・モンターニュ 12ヶ月熟成(フランシュ・コンテ ドゥー県 ハード) 脂肪を取ったチーズ。脂肪は劣化が早いので、脂肪を取ったチーズはとても長持ちするのだそう。ほくほくしたやさしい旨み。ワインのほかには飲み物は何が合いますかと本間社長に聞いてみると、コンテとほうじ茶はなかなか合いますよ、とおっしゃった。予想外です。

 おいしい!を連発しながらたっぷりとチーズとワインを堪能し、恥ずかしながらずいぶん出来上がってしまった・・(笑)。チーズが始まる前、網野さんはナイフ持参でチーズカットへ走る。裏方さんはいつだって忙しいけれど、そこはさすがの心配りの接客。おかげさまで、と心から言いたくなる。

 VITRAオリジナルデザート 小さなチョコレートケーキとチーズケーキ、ブラックベリー(かな?)のタルト、干しいちじくが2種 いちじくはチーズといっしょに食べてもおいしかったかも。

 ハーブティー リンデン(菩提樹) バゲット バター

 楽しかった会もそろそろお開き。ワインを楽しみ食事を楽しみ、たくさんお話をうかがい、おなかも心も大満足。最後には本間社長、吉田社長を囲んで、かもめさん網野さん、フェルミエの大友さんとも記念撮影で思い出の1枚を残す。楽しい夜をありがとうございましたm(__)m。

 二次会はワインバーへ。ほたてとえびと菜の花のキッシュプロシュートをつまみながらトリンバック ゲビュルツトラミネール 2003と、シャトー・カデ・ピオラ 2002で、しばし余韻を楽しんだ。

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mercredi 08 novembre 2006

夢のコラボ(1)

 夜は松ヶ崎のレストランVITRAにて、ワイングロサッリーとフェルミエの夢のコラボレーション、チーズとワインのマリアージュを楽しむ会である。フェルミエの本間るみ子社長を迎えて、いろいろなチーズのお話をうかがえるとあって、この日をとても楽しみにしていた。フェルミエで扱っておられるチーズはどれもすばらしくおいしい。それを食べつけてしまうと、デパートやスーパーのチーズ売り場で売っているチーズが物足りなく感じてしまうほどなのだ。

 あまりナチュラルチーズが一般的ではなかった頃から、東京にはフェルミエというおいしそうなチーズの店がある・・・と知ってはいたけれど、お店も東京だし遠い存在だった。でも今はすぐ近くのワイングロッサリーで買えるようになって、食べたいと思ったらすぐにでも買いに行けるようになった。本当にありがたいことである。おいしいワインとチーズが一つの店で手に入るのだから。わたしはいつも店に行くとレジの横のチーズのケースを見るのを楽しみにしている。食べ過ぎはだめだ~と思いつつもついつい見れば買わずにいられない(>_<)。

 さて会場は、ル・アンジュ教会併設の、ゴージャスなレストランだ。長いエントランスを抜けると、そこは異次元、バカラのシャンデリアとめでたい亀の壁画(?)のあるバンケットルーム。初めて参加するこのような会に、緊張気味であったが、席はかもめさんとはもちろん一緒、しかも網野さんの隣りだったのでとてもリラックスして楽しむことができた。フェルミエの大友さんにも紹介していただいてごあいさつをする。生き生きとした感じのよい方だ。

 おいしそうな写真はかもめさんのところで。

 最初はシャンパーニュ。ドメーヌ・ガティノワ グラン・クリュ アイィ・トラディション・ブリュット NV。一口飲んだときからそのおいしさに感動したお気に入りのガティノワ。薄いサーモンピンクがきれい。やはりおいしいなあと思う。

 ちょっとサプライズだったかもしれない。最初のお皿は一匙のモンドール(フランシュ・コンテ ドゥー県 ウォッシュ)と薄切りのパン。これからいよいよ旬を迎えるモンドールだ。つやがあってとろ~っと輝く姿は見るからにおいしそうだ。口に含むととろりと広がる優しい風味はカスタードクリームのよう。それをガティノワの果実味が丸く包み込む。

 モンドールは冬のチーズ。コンテなどの大型のチーズは共同の場所で作るけれど、冬の悪天候などでそこへミルクを持っていけないときに家庭で作られたチーズなのだそう。

 鯛と海老芋のグラタン 生ハムとパルミジャーノのサラダ

 今回は料理もチーズ尽くしなのだそう。チーズをたっぷり味わうことを考慮して料理は種類・量とも控えめだ。二皿目は2種類の前菜が一皿に盛ってある。

 サラダはシンプルなだけにパルミジャーノのおいしさが生きる。使われているチーズは2タイプあったように思ったけれど・・・。グラタンは甲殻類の風味?下には長ねぎが敷いてある。海老芋がほくほくしている。

  白ワインはレコール No.41 セミヨン 2004。ラベルがかわいいアメリカのワインだ。学校をそのままワイナリーにしているそうだ。だから「41番学校」という名前。セミヨンはあまり飲んだことがない。最初はちょっと癖のある感じかもと思ったけれど時間がたつと香りが甘く、濃くなって蜂蜜のようなニュアンスに。

 仔牛とフルムダンベールのカツレツ フレンチマスタ-ドのソース

 きれいなレアに仕上がった柔らかいお肉。上にはきのこが添えられている。下にリゾットが敷いてあってこれにフルムダンベールが入っていたようだったが、残念ながら風味が少々薄かった。

 赤ワインはドメーヌ・アルロー ブルゴーニュ・ルージュ ロンスヴィ 2004。3500円くらいのワインとはおっしゃるが、派手過ぎもせず、おいしいと思う。ピノ・ノワールの香りと底にあるひのきのような樽の香り。この香りがとても好きだったりする。

 3人で、「ワインが苦手という人はどういうところがいやなんでしょうねぇ・・?」という話になった。どうもそれは「酸味」らしい。ちょっと意外だった。

 さていよいよ本当の今日のメイン、チーズのお皿の登場だ。 

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お火焚き祭

 11月8日、伏見稲荷大社のお火焚きの日である。ちょうど公休日に当たっていたのでお参りに行ってきた。家からてくてくてくてく50分余り。夜に備えてがんばって運動しておかなければ!せっかくなのでヒップウォーカーをはいて出掛けたけど、これほんとに腰によくないかも。歩いているうちに足がしびれてきた。気をつけよう・・・。

 まず本殿と奥社に参拝、そして火焚き串を受けて願い事を書く。初めて見たが、火焚神事は本当にすごかった。広い場所に天をこがす炎が三基。多数の神官によって大祓が朗々と読み上げられる中、束ねられた火焚き串が次々と神官の手によって火の中に投げ入れられる。

 「神楽人神楽を奏す」と式次第が読まれると、二人の巫女が炎の前でお神楽を舞う。そしてまた大祓。このときは我々一般人にも火焚き串が手渡され、順番に投げ入れられる。わたしもやってはみたけれど、炎があまりにも熱過ぎて近寄れず、投入失敗(>_<)火焚き串が周りに散らばってしまった。だれかの書いた火焚き串、あとでちゃんと燃えていればいいけど・・・。

 子供のころから神仏が好きで親しんできたけれど、神事や仏事を見ていつも思うのは、いかに自分がものや道具や事柄の名前を知らないかということだ。知らないのでこうして神事の様子を書こうとしてもうまく伝えられない。これはゆゆしきことではないだろうか。

 近年、「名前を知らない」ことをゆゆしきことと思う人が増えたからか、ものの名前や、数の数え方を図解している本がたくさん出版されている。図解なのでわかりやすく、読んでいておもしろいのだが、悲しいかなすぐに忘れてしまう。ものには皆名前がある。ヘレン・ケラーではないけれど、知らなかったものの名前を知ったとき、混沌とした世界の輪郭がはっきりする。

 お火焚きも終わった。京都はどんどん寒くなる。お火焚きまんじゅう食べなくては!

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mardi 07 novembre 2006

新しい店

 最近見つけた新しい店を二店記録。

 coneruya(コネルヤ)。丸太町通の小さなパン屋さん。市場の八百屋さんみたいに店員さんの前にずらっとパンが並ぶ。朝だったからか、パンの名札がぜんぜん付いてなかったのがちょっと不便だったけれど、二つほど買ってみた。サンドイッチカツと、トマト水菜、クリームチーズをパン三枚で挟んだタイプのもの。もう一つはメープルパンケーキという名の、生地にメープルシロップを練り込んだもの。第一印象は、まあ普通かな?と思ったけれどもうちょっと他のも食べてみないとわからないかな。パンをくわえた鳥の親子のもようのショップカードがかわいい。

 ル・シェル・ブルー。西大路七条よりもっと西、意外なところで見つけたpatisserie・cafeの新しい看板。お茶を飲みに入ったり、ケーキを買ったり、2回行ってみた。Photo_194

 中はかなりゆったりとした空間で、ソファやテーブルがゆとりを持って配置されている。おしゃべりするのも本を読むのもゆっくりできそうな雰囲気だ。

 ケーキはいろいろ食べてみた。写真はショコラとモンブラン。そんなに主張のある味のお菓子ではないけれど、そこそこ。苺のショートケーキはクリームも生地もおいしかったし、ショコラもなかなか。ミルクパフェこくまろチーズケーキモンブランはちょっと印象が薄かったかな。

 *手作りパン工房 coneruya

  京都市中京区千本丸太町西入ル北側

  TEL 822-9342

 *ル・シェル・ブルー

  京都市下京区西七条北月読町34-3

  TEL 323-0010

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dimanche 05 novembre 2006

○屋へは二度行く

 いつものように自転車での帰宅途中、道端でおっちゃんがなにやらコンコンとたたいている。何をしているんだろうと思いつつ、そばを通りかかったその瞬間、ぷしゅ~!!っとわたしの太ももに噴霧される白い煙!どうやらスプレー缶に穴を開けていたようだ。中身は殺虫剤か?殺す気かおっさん(怒)?!

 *~*~*~閑話休題。

 世間は3連休、わたしは6連勤の中日の4日の夜のこと。

 連れて行ってもらった○屋がよかったと友人に話すと、さっそくいつものメンバーの飲み食べ会が○屋になった。メンバーには焼酎党も多いし、これはいい選択だ。

 集まるのはしばらくぶり。さぞかし積もる話があるだろうと思っていたが、案の定いつまでたっても話が終わらな~い(笑)。皆それぞれの天地でしっかり居場所を確保しているもよう。ウラのウラ、ホンネのホンネまで、気のおけない仲間との話は尽きない。

 今日の突き出しの小鍋は、あん肝と白菜と水菜の鍋。あん肝はちょうど、濃い魚味のフォアグラといった感じ。よこわのづけは味がしっかりしみて身と味がよくなじんで一体となっているのがおいしい。近喜のおぼろ豆腐。お豆腐が甘い。さすが近喜のお豆腐はおしょうゆをかけなくてもいいくらい。大根とみょうがのパリパリサラダ蓮根のかけら餅揚げは前回も食べたもの。前回同様、やっぱりおいしいな。

 蓮根餅は、ねっとりした生地に味付けされた柔らかい穴子が入っている。たっぷりかけられた上品なあんがとてもおいしい。ピリ辛きゅうりは、味をよく染み込ませるために入れられた包丁がかなりアーティスティックで、おもしろい造形(笑)。コーチン鶏もも肉のうす塩焼き。シンプルな塩味であっさりと。焼けた皮目が香ばしい。付け合せは赤紫蘇で巻いたかりかりのらっきょう。

 牛すじ肉と大根のたいたん。はっすんばの同メニューもおいしかったのを思い出す。ちょっと甘めの味をつけて煮込んだとろけるようなすじ肉と茶色い大根がよく合う。京風だし巻きはとても薄味でふんわり柔らか。

 飲み物はやっぱり今日もにごり梅酒をロックで2杯。奈良県の、梅乃宿という作り手のものだった。他の人はいろんなものを飲んでいたなあ。百年の孤独、森伊蔵、銘柄は覚えていないけれど山芋焼酎などなど。

 お酒も食欲もトークも勢いがあるよ、この会は。

 *○屋(えんや)

  京都市下京区仏光寺通寺町西入ル大黒町266-2  

  TEL 352-9279 不定休

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vendredi 03 novembre 2006

「梨木香歩の世界―読み語りとインタビュー」

 午後、研修で「梨木香歩の世界―読み語りとインタビュー」に出席する。

 梨木香歩と言うと、やはり『西の魔女が死んだ』だろうか。それとも『裏庭』?わたしが好きな作品は、ちょっとマイナーかもしれないけれど、『りかさん』と『からくりからくさ』。今まで何度か講演会などはあったのだけれど、なぜかタイミングが合わず行けなかった。今日はまた、通常の講演ではなく、読み語りもあるというから、とても楽しみにして行く。

 講演はまず、読み語りで始まった。『家守奇譚』より「サルスベリ」と、同書に未収録となった「オオアマナ」の2編。お話を読んでもらう、という楽しみは、子供だけのものだと思いがちであるが、実はそうではなく、大人にとっても楽しく、わくわくする体験なのである。

 初めてお目にかかる梨木さんのたたずまい、醸し出す雰囲気、声のトーンが、あまりにも彼女が構築する物語世界にぴったりだったので驚いた。朗読のうまさ、というだけなら、女優や声優の方がうまいかもしれない。しかし、淡々と読まれているにもかかわらず、物語の舞台である100年ほど前の古い家の建つ場にぐいぐい引き込まれていくのは、その声が彼女のものであるのと同様に、その物語が彼女の、彼女が紡いだ物語だからなのだろう。

 インタビューは、『家守奇譚』と『沼地のある森を抜けて』を中心に進む。「自分の中にないものは書けない」と梨木さんはおっしゃる。主人公が女性でも男性でもそれはすべて自分の中にあるものであって、自分の場合、男性性というのはなぜか必ず現代ではなく、100年くらい前の男性の姿をしているのだとか。『家守奇譚』しかり、『村田エフェンディ滞土録』しかり。

 梨木さんは、小学生のころから物語を書き、また、本当にたくさんの本を読んだという。しかしそれは必ずしも健康なことだとは思ってはいないそうだ。人間には「生きること以上のものが必要な人」がいる。自分は物語世界を必要としていた。でもそういうものを必要としない人の方が幸せで、いらないですむにこしたことはない、と思っていると。

 なんとなくわかるような気がした。作家になる人というのは、常に書かずにはいられないものを内面に持っている人なのだろうし、それはきっとしんどいことなのだろうなあと常々思っていたから。もちろん作家にもいろいろなタイプの人がいるだろうから一概には言えないかもしれないけれど、わたしのイメージとしてはそんな感じだった。

 子供の頃、わたしもほんとにたくさん本を読んだと思うが、それとはまったく違って、梨木さんのような方の読み方は、もっともっとせっぱつまったというか、大げさかもしれないけれど、生死にかかわるような読み方だったのではないかと思う。「読む」ということの意味合いや位置において。楽しくもあり、苦しくもありだったのではないかと思う。

 お話は子供の読書のことに。今は子供の読書を推進する運動が盛んだけれど、子供に読書を勧める前に、親御さんや、先生は、まず、自分自身が本を読むことが好きか、これおもしろかったよ~、と心から言える本があるかを問うてみてください、とおっしゃった。運動は外に向かうよりもまず内に向かって、とも。

 時間はたったの1時間、と非常に短かったので、少し心残りではあったが、続きは次回の楽しみとしておこう。

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サプライズ

Photo_190  弟がすごいものを買って来た。

 萬春ビーフカツサンド。4090円也。なにやら雑誌で見て、うまそうや、これうまそうや、と言っていた品。先週は行く時間が早すぎて買えなかったらしく、リベンジを今日果たしたらしい。Photo_191

 近江牛のフィレを厚く切ってレアに仕上げたカツレツを厚めのトーストに挟んである。具はカツレツのみ。

 おいしい!!ありえへんくらいお肉が柔らかくて、むしろパンの方が固く感じるほど。ソースもお肉も、揚げ油の風味も・・・。すごい、このカツサンド!

 父は一口食べるなり「まいう~!」いい年をしてでぶやの見過ぎ。萬春。西陣の旦那衆が通う店。高校時代の友人(お嬢様)がこの店が好きで、壺焼きシチュー(?)がおいしいねん、といつも言っていたのを思い出す。あれから幾星霜、萬春初体験である。Photo_192

 こんないいものがある日には、ワインを飲もう。

 フィリップ・シャルロパン=パリゾ ブルゴーニュ・ルージュ2004

 色は紫が入って少し濃い目。開けたときから十分に甘みがあり、時間が経つに従ってそれが少し強まる。ブルゴーニュ・ルージュにしては甘みが強いかも、と経験が少ないながらも考える。ミネラル感はそう強くない感じ。酸味も突出していないのでとても飲みやすくするする入っておいしく飲んだ。カツサンドともばっちり。お肉はもちろん、ソースの甘酸っぱさとも合ったかな。

 カツサンドをゲットしたとのメールを仕事の帰り際に受け取り、急遽今日は「肉デー」に決定。千本三条のミートショップ・ヒロに寄り、特選牛のユッケ(うれしいことに今日は特売になってた)と焼豚を買う。生肉は新鮮、焼豚の味もよく、この店の肉はほんとに質がいい。

 いつになく肉の食卓。でもいいのだ。心臓の精密検査が大丈夫だったんだもん。祝いだ!

 *萬春

 京都市上京区北野上七軒

 TEL 463-8598 水休

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jeudi 02 novembre 2006

融合?

 薬種問屋にに勤める人が、「今日はお祭り」と言う。どこの祭りかと聞いてみると、烏丸二条西入ルにある、薬祖神祠であるという。

 祀られている神は、日本の医薬の神、大国主命(おおくにぬしのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)、中国の医薬の神、神農さん、そして、ギリシアの医者、ヒポクラテスであると言う。

 ヒポクラテスって・・・。あまりの文化の融合具合に、てっきりうそだと思って調べてみると、それは本当だった。すごすぎる、日本人の信仰。

 で、後で写真を見せてもらった。ヒポクラテスは、胸像で、まさにギリシアの彫刻だった。

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mercredi 01 novembre 2006

御料理 秋山

Photo_189  展覧会に行った日のランチは御料理 秋山で。古い民家(ご主人のお話によると、農家ではないそう)を改築した店は、入り口からなんとなく風情があって、入ってみたくなるたたずまい。最初に通されるいろりのある部屋は、蔵かと思ったら、台所だったところらしい。ここでまず香煎を一杯いただいて、カウンターに通されるのを待つ。他のお客さんは皆マダ~ム。年だけはマダムでも中身は小娘のわたしたちは少々気後れ・・・(^^;。

 順に名前を呼ばれてカウンターに通される。薪を燃やすいい匂い。おだしのいい匂い・・・。おいしいものが食べられそうな予感。かまどのそばの壁に貼られた愛宕さんのお札が炭ですすけてとてもいい感じになっている。やはりあのお札は古い台所によく似合う。

 お昼の料理は3150円のコースのみ。高い食材は使われていないのかもしれないけれど、味といい品数といい、3150円では申し訳ないような感じだった。

 小芋と湯葉のあんかけ うりずん(四角豆) 栗のチップス うに わさび

 冷たい前菜。うりずんというのは沖縄の豆で、豆のような、オクラのような味がする。

 松茸と鱧の土瓶蒸し  松茸 鱧 絹ごし豆腐 三つ葉 すだち

 ほんのりお酒の風味のおいしいおだしに香りのよいしゃきっとした松茸、鱧の脂。やっぱり土瓶蒸しはおいしいなあ・・。

 お造り  鯖きずし つばす 鰆のあぶり にんじんの芽 しょうが かぼす(?)

 二人分一皿で出てくる。小芋の葉、芋づるで飾られた盛り付けの美しいこと。魚は皆、脂の乗った系(笑)かな。鰆のあぶりの香ばしさ、つばすの旨み、きずしの酢の味、皆申し分なし。

 芋がらの信田巻き 焼なんきん

 ずいきは好きな食材。甘辛く焼き付けたかぼちゃもおいしい。かぼちゃ、というのはハロウィンだから?まさかね。

 地鶏ときのこ(まいたけ・しめじ)のすき焼き  生卵

 すき焼きで白ご飯を食べる、という趣向。すき焼きらしく、色も濃くしっかりした甘辛味。一人用の炭火のコンロ(?)で出されるので、猫舌のわたしは食べるのが遅くてお汁がどんどん煮詰まってしまった(^^;。生卵はわたしはパスしたけれど、通常はつけて食べる。そしてその玉子を途中でお鍋に入れて玉子とじにする。これはわたしもやってみたけれど、親子丼みたいになって庶民的な味わい。

 ご飯

 土鍋で炊くごはんはとてもおいしい。ふだん特にお米に執着もないわたしだけれど、このごはんはとてもおいしいと思う。つやが違う。香りが違う。そしてすばらしいのがおこげ!おこげ命なので、「おこげ多め」をリクエスト。ぱりぱりして香ばしくてとてもおいしい。お代わりも「おこげ多め」。でもおこげだけでなくおこげでないのも多めだったのでかなり満腹に(笑)。塩がほしいなあ、と思っていたらご主人が「おこげに塩をどうぞ!」とさっと出してくださった。以心伝心??そう、おこげには塩でしょう!

 刻んだ糠漬け きゅうり 白菜 日野菜(?)など

 家でつけた懐かしい漬物の味

 紫芋のお菓子

 中に栗の甘露煮と粒あんを包んだ茶巾絞り

 すましてなくて、親しみやすい感じの料理だったと思う。ご主人もお若く、やはり親しみやすい雰囲気の方。北山通より北のふだんはめったに足を向けないエリアだけれど、わざわざでも行っても、来てよかったと思う。

 *御料理 秋山

  京都市北区上賀茂岡本町58

  TEL 711-5136

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