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mardi 31 octobre 2006

「プライスコレクション 若冲と江戸絵画展」

Photo_184  この秋の展覧会で最も楽しみにしていた、京都国立近代美術館「プライスコレクション 若冲と江戸絵画展」を見に行く。会期が11月5日までとあって、平日にも関わらず人がいっぱいで、ゆっくり見られるのかどうか不安になるが、そこそこゆっくり見られてほっとした。109点の絵画をいっぺんに見るのは、さすがに皆疲れてくるのだろう。

美しい絵の数々は、日本美術の師匠、好日さんのところで。

 1階には、初めての試みという、自然光の中で作品を鑑賞できる部屋が設けられ、そこには酒井抱一 「十二か月花鳥図」が飾られている。

 疎水に面した窓のところにその部屋は設けられ、障子を通した柔らかく明るい光のもとで見る作品は、はんなりとした美しさが引き立ち、心ひかれるものであった。とてもよく晴れた日の午後だったので日の光は作品を明るく照らし、本当の和室にあるように飾られた作品たちはどれも素直に美しいと思えるものばかり。自分の家にもこんな絵が飾れたら・・・と思った。

 プライス氏は常々、作品を鑑賞するときの光の重要性を説いているという。考えてみれば、作品が描かれた江戸時代には、自然光と、夜の灯明などの今から見ればとても暗い光しかなかったのだ。自然光の中で美しく描かれた作品は、やはり自然光の中で見るのが一番美しい。日がだいぶ傾きかけた午後5時ごろ、薄暗くなった展示室にもう一度足を運んでみた。暗がりで見る作品も悪くはなかったが、やはり題材が色彩のきれいな花鳥図なので、明るい光が似合いそうだ。逆に、完全に暗くなったころ、灯明の明かりのもとで鑑賞してみたくもなったが、これにはどちらかというと、長沢芦雪 「幽霊図」がふさわしいかもしれない。普通に見ても恐いこの絵。薄暗がりではさぞかし(>_<)と思う。Photo_185

 伊藤若冲 「鳥獣花木図屏風」

 若冲と言ったらこれなのだろうか?これは本当にすごい。一見タイルのようにしか見えない描写法、作品を縁取る文様、描かれた動物や植物はなんとも言えずエキゾチックな雰囲気がある。

 でもこれは江戸時代(18世紀)の作品。お風呂屋さんのタイル画をつい想像してしまったりもするのだが、もちろんこれはタイルではなく、材質は紙。方眼の桝目を埋めていく「桝目描」という技法で、桝目の数は一隻で約43000個だそうだ。

 しかしどういうふうに若冲はこの作品を構想したのだろう。作品を見て連想するのはトルコあるいはインド・・・。縁取りの文様は、イスラム文様のようだし、タイルのような面は、「トプカプ宮殿の秘宝」といった感じがする。また絵のタッチはどことなくインドの絵画風でもあり・・・。なんとも不思議な作品、見れば見るほど不思議な作品である。

 ほかにも気に入った作品が満載で書くのが追い付かないほど・・・。Photo_186 Photo_187

 左・亀岡規礼 「撫子に蜻蛉図」

 右・鈴木其一 「貝図」

 素直にいいなと思った作品。撫子の描くやさしいカーブがよく、色彩もきれい。貝の描写が緻密であり、貝を果実と取り合わせた意外性にもひかれる。Photo_188

 雅煕 「百福図」

 いろんなことをしているお多福が100人!細かく見ていくと楽しい。

 鈴木守一 「秋草図」は、本来は布であるはずの表装の部分に、丁寧に文様を描き込み、一種、だまし絵のようになっている作品。表装部分に描かれた植物のタッチが緻密でとてもおもしろい。「描表装」という技法らしい。曾我蕭白の作品はやはり独特で迫力がありすぎて恐い・・(^^;。

 見応えも見どころもいっぱいのこの展覧会、ぜひよく晴れた日に見に行かれることをお勧めする。

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dimanche 29 octobre 2006

アトリエミトン

 西大路高辻のライフの横にできた小さなお菓子屋さん、アトリエミトンでケーキを買った。ライフで買い物のついでなので、もちろん自転車である。そして案の定、自転車の振動で美しかったデコレーションが破壊(>_<)。故に写真はなし。

 柿のガトー  今月のお菓子。熟した柿の実と青いもみじのデコレーションがとても美しかったのでそれにひかれて買ったもの。甘子ちゃんのところにきれいな写真がありました。

 底にはかっちりとしたサブレが敷かれ、ココア生地に柿のピュレ、あっさりした柿のムースの上には熟し柿。柿はそんなに主張のある味ではないので、ココアの味が全面に出てる。全体にとてもあっさりで、あんまり印象に残らないかな。

 カネルシブースト シブーストカネルだったかも。上には丸くくりぬいた甘酸っぱいりんごがころんとのっていてかわいい。ホワイトチョコレートの飾りもモダン。表面には甘煮のりんご。りんごのシブーストクリームに、シナモンの効いたキャラメルみたいなほろ苦いムースとスポンジ。めりはりが効いた味でとてもおいしい。今回買った中で一番よかった。

 シュークリーム しっかりと焼き上がった硬めの皮に、ぽってりとした濃いカスタードクリームがたっぷり。皮もクリームも好みのもの。

 モンブラン ダックワーズっぽいねちっとした生地に薄くチョコレートをかけて、シャンティの中には渋皮煮の栗を一つ。表面はあっさり軽めの栗のクリーム。Photo_183 もう少しクリームにこくがあれば・・・。

 レーズンサンド こくのあるバタークリームにレーズンがぎっしり。クッキー生地は硬めで、スパイスがよく効いている。小さいけれどかっちりおいしいレーズンサンド。

 

 *アトリエミトン

  京都市中京区西大路高辻東入ル一筋目下ル

  TEL 311-1877

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samedi 28 octobre 2006

久々に行くとこういうことになる

 今日は土曜日、久々にプチメックに行こうと思って遠回りの出勤ルート。久々に行ったものだから、ついたくさん買い込んでしまう。

 えびとゆで卵のサンドイッチ。えびがぷりっとして、パンのはしはばりっ。やっぱりおいしいここのサンドイッチ。

 カレーソーセージ。初めて買ってみた。クロワッサンの生地で、カレー粉をふったソーセージを網目状に包んだデニッシュ。生地がさくさくでおいしい。

 パイナップルのパン・オ・レ(?)。パイナップルやマンゴーなどのフルーツがたっぷり入ったヴィエノワかパン・オ・レ。見たことないパンだったので買う。フルーツの香りがいい。

 りんごのタルト・ファン。特筆すべきはこれ!ここの焼き菓子はおいしいと定評があるけれど、この薄いタルト、これは特においしかった。さくさくの薄いパイに甘~いりんごが並ぶ。さくさくと夢中で食べる。

 昼に4個食べた・・・。食べ過ぎ警報発令。

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新潟・長野物産展

 伊勢丹でやっている毎年恒例のこの催しはけっこう好きなので必ずのぞく。もっとゆっくり見たかったけれど、出勤前だったのでとにかく時間がなく、一通りくるっと見て回っただけ・・・。それでもなんとかゲットしたものは・・・。2_15 Photo_180

  お昼のお弁当として購入。中山道信州望月宿、駒の屋宿場の釜めし。強火でごうごうと釜めしを炊いて実演販売をしていた「焼」釜めしだ。

 味のしっかりついたご飯に、鶏肉・椎茸の甘煮・枝豆・錦糸玉子・にんじん・うずら卵・ごぼう・おあげ・しめじ・・・とたくさんの具が入ってとてもおいしい。強火で炊かれているので、釜の底にはおいしいおこげがたっぷりできていてそれがまた美味。かやくご飯のおこげはもちろんのこと、白ご飯のおこげに塩をかけて食べるのも大好きなおこげ好きなので満足(^^)。Photo_181

 これはあまりに有名、いろは堂おやき。必ず買う定番商品だ(笑)。いつものように、かぼちゃ、ねぎみそ、野菜ミックス、粒あんを購入。しかしショックなことに買ったその日に職場に忘れて帰った(>_<)。しかも室温で放置!翌日くさってないか気がかりだったがセーフで、ほんとによかった。どの具も好きだけれど、かぼちゃははずせないなあ。

 おやきを食べると思い出すのはいつもマダムUのおばあさまのこと。長野のご実家に遊びに行った際、おやきをたくさん作ってくださった。そのおやきのおいしかったこと・・・。もちろんこのいろは堂のもおいしいけれども、郷土食でおばあちゃんの味に勝るものはないのだ。「あぶらみそ」という料理も作ってくださって、それもおいしかったなあ。新鮮な馬刺しに、新潟から叔母様が持って来られた新鮮な魚、今でも思い出す。とりわけおやきはすばらしい。 Photo_182

 アトリエ・ド・フロマージュチーズセットカマンベール・スカモルツァ・バジルチーズ・硬質チーズ・ブルーチーズ・カマンベールブルーの少量セットである。ここのチーズは日本のチーズ、といった感じで、あっさりした食べやすいものばかり。生チーズや、飲むヨーグルトなどもおいしい。昔は、生チーズをたまに通販で買っていたけれど、最近は物産展によく来るのでいつもちょこっとのぞいてみる。

 今日の休憩時間のおやつには、H嬢から安田バウムのおすそわけ。最近ご当地バウムが人気なのかな。なかなか味の濃い、しっかりしたバウムクーヘンで、おいしくいただいた。ごちそうさま!

 今回は新潟モノが買えなかった。父の故郷会津から西へ西へと行くとすぐに新潟に着く。地理的に近いためか、郷土食にも似通ったものも多く、村上の塩引きなど父が喜ぶものも多いのだが・・・。「笹だんご」を買って帰るとそれは「つのまき」であると主張したりしておもしろい。微妙に呼び名が違っていたりするのである。

 夕食に、そんな父の作った「のっぺ」を食べる。のっぺ・・・、何語かは知らん。

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vendredi 27 octobre 2006

『ストロベリーショートケイクス』

Photo_11  『strawberry shortcakes』 魚喃キリコ/著 2002年

 ストロベリーショートケイクス。なななんきりこ。

 読みたいと思いつつ、『南瓜とマヨネーズ』しか読んでいなかった魚喃作品、『strawberry shortcakes』をせめて映画を見る前には、と読んでみた。

 東京に暮らす4人の女の子、塔子、ちひろ、秋代、里子、のそれぞれの闘いと救いの物語、かな?少しづつ生きることのしんどさと退屈と不安とを抱えつつ都会の真ん中で、日々を暮らしている女の子たちの姿に、多少なりとも自分を重ねてしまう女子は多いだろうと思う。

 いつの時代でも日々生きていくということはしんどいものだ。でも主人公の女の子たちは、苦しみ、病み、傷付きながらも日々をしっかり生きている。ラストがそれぞれに明日の幸せの種みたいなものをつかむという造りになっているのがいい。それはふってわいたような奇跡とか幸福というのではなくて、苦しみつつも自分としっかり向き合った人だけがつかめるほんの小さなきっかけのようなものであるから、リアリティがあって、読後感がとてもよい。結局人は皆、ほんの少しだけ誰かの手を借りつつ、自分で自分を救ってやらないと仕方ないのだなあと思う。負けるな自分?

 映画『ストロベリーショートケイクス』も見に行って来た。

 少し設定を変えたり、ストーリーを膨らませたりはしてあるものの、ほぼ原作の雰囲気が色濃く出ていて違和感はなかった。また、原作を読まなくても、映画としてだけ見ても、いい映画だと思ったと思う。白々しいハッピーエンドは嫌いだが、かすかな希望が感じられる映画はよい。

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jeudi 26 octobre 2006

分類

 「図書の分類はどのようにして決めるのか」とのご質問を好日さんよりいただき、コメント欄にお返事を書き始めたものの長くなりそうだったので、記事にしてみました。

 どこからお話したものやらと思いますが、まず、分類の体系は何を用いるかということがあります。既にある分類法を用いるもよし、まったくオリジナルな分類法を作って用いるもよし。専門図書館などでは館独自の分類を用いているところもありますが、ごく一般的な公共図書館でそれをするのは、現実的には甚だ非効率でわかりにくくもあります。

 そこで、日本の公共図書館のほとんどで用いられているのは、日本図書館協会が作成したNDC(Nippon Decimal Classification)日本十進分類法です。詳しくは、もし興味をお持ちになればお調べいただくとして、簡単に言いますとこれは、主題を0~9類に大別し、さらに階層的に細かく分類をしていく手法です。

 0類は総記、1類は哲学、2類は地理・歴史・・・などなど。図書館の本の背についているラベルに596とか196、493.3、913.6などの3桁、ときには小数点以下2桁くらいの数字がついているのがNDCによる分類記号です。

 実際に分類を付けるときにはまずこれを用意します。『日本十進分類法 新訂9版 本表編 』と『日本十進分類法 新訂9版 一般補助表・相関索引編 』(8版を使っているところももちろんあります)という2冊の分厚い本です。特に本表編を繰って使います。名前のとおりめくってもめくっても表と規則の説明です。

 分類するべき資料を見ます。全部読むことはできないので、タイトル、目次、前書き、後書きなどから情報を得ます。そしてぱらぱらと本文に目を通します。おもしろいとついじっくり読みたくもなりますが、あくまでもチラ読みで。他には、著者がどんな分野の人なのかとか、出版社がどんなところなのかということも情報になります。

 そしておおまかな当たりをつけ、前述の本表編のページを繰ります。3なら3、6なら6のところを見ながら、当てはまる細かな分類を決めていきます。いとも簡単に決められるものもありますが、中には難解だったり、主題が特定できなかったり、いくつも主題があったりしてなかなか難しいものもありますが、そんなときは、何人かで協議をします。できる限り主観を排し、過去に付与した分類との整合性にも留意して作業を進めていきます。

 おおまかに言うとそういう流れで資料を分類していくのですが、今は市販のMARC(目録)を利用したりしているところが多いので、一から分類をつけていくという作業は、公共図書館では少なくなっていると思われます。好日さんが指摘しておられたISBNの情報は、目録のデータには入れますが、分類をつけるときにはまったく関係はありません。

 今、大量に分類をしなければならない資料を抱えているので、久々にじっくりと『日本十進分類法 新訂9版 本表編 』に目を通しましたが、どうやったかなあ・・・と思うことも多く、あ~あ~あ~・・・な気分なのでした。

 お粗末。

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mercredi 25 octobre 2006

奈良(4) 春日大社と東大寺

 お昼ご飯の後は、てくてくと歩いて春日大社へ。一の鳥居から本殿への距離の長いこと長いこと!途中に何組もの遠足や修学旅行の子供がいる。わたしもここに来たことがあったんだっけ??

 神社は拝観料がいらないところが多いけれど、こちらは「特別参拝」500円だった。中が広いのでマップをくれる。ただし、国宝の本殿には入れないので中門・御廊(重要文化財)からの参拝となる。撮影は厳禁。そう、神様を正面から撮影するのは禁忌。それが厳格に守られている。Photo_177大変神威の強い神様だということなので、緊張する。

 これはどこかで見たような風景・・・。奈良のポスターやガイドブックによく登場する春日燈篭だ。ずらりと奥まで吊り下げられた燈篭の廊下は壮観である。年に二回、2月と8月に行われる万燈篭には灯りがともされるらしい。それも迫力ある光景だろうと思う。

 Photo_178

 次に向かったのは東大寺。途中たわむれに鹿煎餅を買ってみるが、買うところから鹿に目を付けられており、買うやいなや襲われ、追いかけられ、背後からお尻を噛まれた。恐ろしい鹿だ。ジビエにしてやろうか(怒)。

 子供の頃の遠足の後で、「大仏さんはとても大きかった。」と作文を書いた覚えがあるが、大きいのはあたりまえ、大きくなければ小仏だ。土曜日のライブの前はすでに参拝ができなくなっていたのだが、今日は夜のライブもないので大丈夫。

 さて大人になってから見る大仏さんはどうか・・・。

 「でか!!」でかすぎ・・・。こんなに大きかったとは!衝撃だ。くるりと回れば、小学生が大仏さんの鼻の穴の大きさと同じサイズに開けられた柱の穴をくぐっている。すごい鼻の穴・・・。

 やっぱり大仏さん、大人になってからも一回見た方がいいと思うな。なんとなく。

 何日か連続で大仏殿前でライブがあるので、土曜日にスカパラが演奏し飛び跳ねていたステージはそのままになっている。ステージから客席になっていた場所を見るととても広くて、ここが人で埋まり、手を振り、跳んでいる風景はさぞかしすごかったことだろうと思う。スカパラのメンバーも気持ちよかっただろうなあ・・・。

 そろそろ日も傾いた。ぶらぶらと歩いて奈良町を通って駅に向かう。奈良町は人の生活の匂いのする古い街並みである。途中、ならまちセンターという建物に、市立の中央図書館があるのを見つけて覗いてみるも、う~ん・・・普通・・・。Photo_179

 おみやげに買った、萬々堂通則ぶと饅頭。春日大社の神饌に起源を持つ、由緒正しき古いお菓子である。以前、人からいただいたのがおいしかったので覚えていた。

 グラニュー糖をまぶした、あんドーナツという感じが一番ぴったりかな。香ばしくてなかなかおいしいもの。

 期せずして二度通うことになった奈良は、京都とはまた違って、新鮮で楽しかった。

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mardi 24 octobre 2006

身辺雑記

 ここしばらくのことをなんやかんやと・・・。

 少し前に寄贈を受けた大変貴重な資料600冊あまりの受け入れ作業をいよいよ始めることとなり、先週金曜日から何箱もの段ボール箱に無造作に入れられたほこりまみれ(虫まみれ?)の資料の箱出しと仕分けに奮闘。仕分けが終わったら書庫に入れて、そのまま書庫ごとバルサン焚いて燻蒸。そして昨日は、装備とデータ入力のための準備作業で、一日内職的な細かい手仕事にあけくれる。つくづくこの仕事というものは雑用の連続で、雑用=仕事なのであることよと思う。

 昨日は雨でカウンターが暇だったのは好都合。もっと時間がかかるはずだった作業を終わらせることができたので、休み明けからは次の作業に移れる。資料のそうじと装備を一気呵成に終わらせると、いよいよ目録を作る。もちろんイマドキ、カード目録を書くわけではなく、すべて端末での入力作業なのであるが、とにかく作る。延々と作る。鬼カタロガーと化すまで。しかし「今日からわたしはカタロガーですのでカウンターには出ませんから!」というわけにもいかず、前途は多難なのである。しかしこの仕事、面白そうで、仲のよい友人とのコラボであることもあり積極的に引き受けた。一財産はありそうな資料の山、何とか日の目を見せてやる。

 そんな今日このごろ、職場で食べたおやつたち。Photo_174

 鶴屋吉信つばらつばら。某所よりのいただきもの。「つばらつばら」とは、「しみじみと」という意の万葉語なのだそうで、この言葉が出てくる山上憶良の歌が書かれたカードがいっしょに入っていた。調布や若鮎の生地みたいなもっちりとした生地に粒あん。おいしい。Photo_175

 ヒロヤ抹茶モンブラン。通勤ルートの一つ、「段町ルート」の途中にある街のケーキ屋さんで、おやつをたまに買う。上に黒豆がのってたり、中にぎゅうひが入ってたりしてすごく和風。少々これは好みではなし。今度は他のものを。

 あと写真はないが、若菜屋栗阿彌(りつあみ)。渋皮付きの栗納豆だが、好きなお菓子である。観阿弥、世阿弥。左阿彌は料亭、京都ホテルの前身は也阿弥ホテル・・・。しかし、「阿弥」ってなんだ?!

 パリ土産のコルドン・ブルーのガレット・ブルトンヌに広島土産のもみじまんじゅう・・・などおやつが豊かな今日この頃。

 日曜日に飲んだお酒。Photo_176

 山梨ワイン醸造あじろん。ぶどうはアディロンダックという名の、30年ほど前の勝沼の主要品種だったぶどう。いちごジャムとぶどう果汁の甘い香りがすごい。でも甘いわけでもなくてなんとも不思議なワインである。

  

 本日は休館日。しかし風邪をひいているため週課である祖母訪問もできず、気がかりであるが、時間があったので何ヶ月ぶりに散髪に行って来た。伸ばし放題で放置してあった髪の毛が少々短くなり、さっぱりとした。ついでにアナスタシアにて眉もすっきり。だらだらとブログも書き綴ったし、本でも読もうかな。

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samedi 21 octobre 2006

日出鮓にて変化(へんげ)を味わう

 PF会という名の謎の地下組織(嘘)の3回目の会合は、松ヶ崎、日出鮓にて。ワイン2本を持ち込んでのワイン会である。

 下鴨の静かな住宅街に溶け込んだシンプルな造りのお店だ。おすしとワイン、とても楽しみであるが、やはり敷居の高い「お鮨屋さん」というイメージに少々緊張しつつカウンターへ。温かいおしぼりでほっこりしたら、最初の1本はシャンパーニュ。Photo_167

 ヴィルマール プルミエクリュ リリー・ラ・モンターニュ クール・ド・キュヴェ 1997

 おお!!クール・ド・キュヴェ、醸造の真髄・・・。8月のワイン会の試飲で98を飲んだとき、あまりのおいしさに驚いたシャンパーニュである。それ以来憧れのシャンパーニュになっていて、まさか飲める日があるなんて思ってもいなかった・・・。師匠、ありがとうございます!

 チーズのようなイーストのような香り。開けてすぐは、思っていたよりもずっと酸味が強く、98とはまた違った印象だ。でもゆっくり飲んでいくうちに、どんどん丸くなっていって、徐々に徐々に98を飲んだときの感じに近付いていく。グラスの中からいろんな風味がわいてくるようなそんな感じ。その変化にわくわくする。

 めかぶと山芋  ぬるぬるは超苦手。でも果敢にチャレンジ。お酢の味つけがちょうどよくてとてもおいしかった。ぬるぬる食材でなければもっと・・・と思ってしまったのはごめんなさい(>_<)。

 煮帆立 蛸(塩とすだち) 蒸し鮑(塩)

 渋い前菜が3種。まずは蛸から。新鮮でこりこり。鮑は柔らか。煮帆立は味がよく染みている。おいしい味がきちんとつけてあるのに、素材の香りや味が豊かなのがすごくいい。

 海老芋のから揚げ  海老芋にはあらかじめだしが含ませてあるようで、表面はからっと、中はほくほくでとてもおいしく、いくらでも食べられそうで危険。Photo_170

 ディディエ・ダグノー プイイ・フュメ シレックス 1994

 すごく興味があって、飲んでみたかったこのワイン。一人で開けて飲むよりPF会で飲んだ方が楽しいに決まってる。Photo_172

 このルネ・マグリットの絵を思わせるような特徴的なラベル。シレックスとは「火打ち石」の意で、このワインが作られるぶどうが育つ土壌は、石灰岩質で、火打石がごろごろと転がっているのだそうだ。

 色は薄い。経験が少ないためだと思うが、ちょっとかいだことのない独特の香り。味、おそらくは香りも、まさに岩、石、もしくは砂である。あるいはセルロイド、りかちゃん人形の髪の毛とか・・・。ワインにはふさわしくない表現かも。もっと言いようがあるだろうに・・・(笑)。非常に強いミネラル感があるためか果実味をほとんど感じない。でももっと取っ付きにくい、突き放すような味わいを想像していたのだが、そうではなかった。硬質なゆえに、するりとのどを通っていくおいしいワインであり、また硬質なゆえにおすしともよく合った。これも時間とともに変化していく。だんだんとかいだことのあるソーヴィニヨン・ブランの香りらしきものがはっきりとしてきた。

 こちらでは、お鮨のすし飯は2種類用意されているそうだ。赤酢の、砂糖の入らないものと、米酢の少し甘味のあるもの。関西ではまったく甘みのないすし飯に違和感を感じる人も多いそうだが、ワインには甘みのないすし飯のほうが合うのだとか。甘くない方中心にして、一個だけもう一つのすし飯で握ってもらうようにお願いする。おいしそうな写真はやはりPICARLEさんのところで

 鯛の皮目をあぶったもの ほんの少しの焼き目が香ばしい  平目の昆布じめ 口の中でふわりと昆布が香り、それがシレックスとよく合った  しまあじ しめたてで、一枚だとこりこりしすぎるので薄く切った身を二枚重ねにしているのだそう。脂がのっておいしい。  煮ほたて 最初の煮ほたてと違って、色が白い。作り方が違っていて、こちらはコンフィのように低温で1時間煮て、仕上げに煮汁を塗るのだとか。  たいらぎ貝の貝柱のあぶり 塩、すだち、炒り胡麻  もう一つのすし飯で。初めて食べるおいしい貝。焼き目の香ばしいこと! 煮牡蠣 置かれた瞬間から強い磯の香りが届くPhoto_173

 アルマン・ルソー ジュヴレイ・シャンベルタン プルミエ・クリュ クロ・サンジャック 1991

 15年で古酒と言うのかどうかはわからないけれど、古いワインを飲む機会はあまりない。開けてグラスにつがれたときから香り立つ。「最初は香りと味にギャップがある」と言われるが、わたしは一口目からおいしいと思った。ところがこれも・・・。飲んでいくうちにどんどん変化して香りはさらに濃密に、味わいは甘みも顔を出して華やかになる。びっくり。今日のテーマは「変化」かもしれない。

 変化、というと、大谷さんのお鮨も変幻自在、魔球が次々にやってくる。どのお鮨も小ぶりで一口で食べるのにちょうどよいサイズ。すし飯はほろっと口の中で崩れて、味わいが広がる。

 鳥貝 歯ざわりがこりこり  づけまぐろ 煮切りの赤ワインを使っているそう。こんなところにもワインと合わせる工夫があった。とろっと味の染みた赤身、おいしい  中トロ  かすご鯛  鱧のあぶり 名残の鱧。

 いくらしょうゆ漬け  これには本当に驚いた。生臭さゼロ!わたしの中ではちょっとしたいくら革命(笑)  淡路島のうに クリーミー  焼き穴子 塩で。 ひらまさスモーク なんともいえぬ燻製の芳香が広がって思わずうっとり。ムルソーなどとも合うかも、とちらっと思う  玉子 関西風と関東風  すし飯はなしで。関西風のもほんのり甘い。関東風のは、見た目も味も、これはケーキ。卵黄と、山芋と海老のすり身で作るのだそう。甘い玉子焼きはいや、と長年思っていたけれど、ほかほか湯気の上るこれはおいしくて、これもちょっとしたMY革命。  ブロッコリースプラウトの昆布じめ  これもお鮨。こういうのもお鮨になるのだ、と最後の魔球に驚く。

 堪能・・・。この言葉がぴったりである。

 最後に、ブラインドで、と白ワインを出してくださった。色は金色。香りは、ん?胡麻・・・か胡麻油??品種はなんでしょうと尋ねられてもわたしにはわからない。ああ知るよしもがな・・・。正解は、シュナン・ブラン。ニコラ・ジョリィ クレ・ド・セラン 1989だった。89ではないけれど、クレ・ド・セランはほんの少しだけれど以前飲んでみたことがある。でもこんな味ではなかったと思う。時間が経つとシュナン・ブランがこんな味になるのかなあ??それにしても胡麻油って・・・。こんなわたしはいいもの食べたり飲んだりする資格なしか?でも飲んでいるうちになるほどと思う。これも変化したのかな?

 深夜、難関をくぐり抜けたお二人に「おめでとう」を言いに、ワインバーへ。さらなるご活躍とご発展をお祈り申し上げます。

 PICARLEさんにシャンソン ヴォルネイ プルミエ・クリュ サントノ(ヴィンテージ不明)と大好きガティノワなどをごちそうになる。A子さんにもお目にかかることができて、長く、楽しく更けて行く夜・・・。

 PICARLEさん、かもめさん、楽しいひとときをありがとうございましたm(__)m。

 *日出鮓

  京都市左京区下鴨南茶ノ木町39-1

  TEL 711-5771 月休

*ワイングロッサリー・ワインバー

 京都市中京区六角通新町西入ル

 TEL 255―0117 日・第三月休

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vendredi 20 octobre 2006

奈良(3) ダイニングルーム 三笠

 板彫十二神将がおいしそうに見えたらそろそろ時分時。やって来たのはまたここPhoto_168奈良ホテル。もうすぐH嬢の誕生日なので、ダイニングルーム三笠でお昼ごはんを食べよう。写真のエントランスのとおり、奈良ホテルは中もとてもクラシカル。できたのは明治42年というから、うちの祖母よりも年上の97歳だ。でもばりばりの現役。Photo_169 辰野金吾の建築らしい。

 メインダイニング、三笠は広い。金屏風にシャンデリア、重厚なカーペット、スタインウェイのピアノ・・・と、一言で言うなら和洋折衷のゴージャスな大広間という感じだ。 庭に面した明るい窓際の席へ案内されるが、そこは小さな稲荷神社の真ん前。神様の真正面での食事に少々緊張。喜んで写真を撮り合う、観光客のわたしたちに、サーヴィスの方が「お二人でお取りしましょうか?」と声をかけてくださる。

 いただいたのはメインが選べる「青衣の昼餉」(しょうえのひるげ)。ネーミングも奈良的?お祝いランチにぴったりのロゼのシャンパーニュで乾杯。ヴーヴ・クリコ ローズラベル。色合いは落ち着いたサーモンピンクで甘味はそんなに感じない。空腹状態で飲んだからか、重めでアルコールが強い印象。”栗子未亡人”は久しぶりに飲むけれど、こんな感じだったかな?

 白アスパラガスのポタージュ タピオカ

 仔牛のベーコン巻きステーキ マッシュルームのクリームソース  もう一種類茶色いソースがかかっている。付け合せは隠元、ブイヨンで煮た蕪、ポテトのグラタン。ソースがとてもおいしい。

  季節のサラダ サウザンドアイランドドレッシング

 ドレッシングが梅かサウザンドアイランドか選べて、これまたクラシカルなソースの器に入れたのをテーブルでかけてくれる。ドレッシングはあっさりとしているけれど十分クリーミーでおいしい。

 パバマムース メロン パパイヤ 巨峰

 ッションフルーツとナナとンゴーのムースだから「パバマ」なんだって(笑)。

 コーヒー

 バゲット 芥子の実がついたバターロール バター

 古いホテルのダイニングらしく、オーソドックスな食材の無難な料理、と言えばそうなのだろうけれど、こういうクラシカルな店は、ソースがとてもおいしいことがよくある。ここもそうだった。一見何の変哲もないような茶色いソースや白いソースがとてもおいしいのだ。古き良き時代の味?なのかもしれない。

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jeudi 19 octobre 2006

○屋(えんや)

 「最近、居酒屋に誰も誘ってくれへん・・」とごてるわたしを、豆さんが○屋に連れていったくれた。前に何度か行った、「はっすんば」のスキンヘッドのお兄さん(どっちの!?)がやったはる店ということで、きっとおいしいはず。居酒屋というカテゴリーに入れるとすれば、これはもう、上等な居酒屋だ。扉を開けて、ああ、こっちの(だからどっちの!?)お兄さん・・・と確認(笑)。

 店内はカウンターだけかと思ったらテーブルもあって、けっこう広い。お酒は日本酒、焼酎と、豊富で、料理はもちろん和食。どれもおいしそうで、決められない~(^^;。

 まずは、にごり梅酒のロックで乾杯。豆さんは今日はずっと日本酒で行くらしい。梅酒はかなりにごっていて、果肉たっぷりの梅のネクターを思わせる。果実味があふれて、とてもおいしい。

 「突き出しです」と、出て来たものにびっくり。なんとぐらぐらと中身の煮えた土鍋!突き出しに土鍋なんて初めてだ。かわはぎとみょうがの鍋。少し濃いめのおいしいおだしがたっぷりと張られて、あっさりした魚と細切りにしたみょうがのシンプルな鍋だ。みょうがの香りとおだしの香りが混ざってなんともよい香りがする。

 しまあじのお造り。身は見るからに脂が乗っていておいしそう。黄土色っぽい塩、レモン、穂紫蘇、大葉、わさび、べにたでがついている。まず塩とレモンで食べてみる。さっぱりとして、こういう食べ方もできるのだなあと思う。もずく。わたしはパスして豆さんが食べる。細いもずくで、おいしいそうだ。

 大根とみょうがのパリパリサラダ(?)・・・という名前だったと思う。大根、みょうが、プチトマトがからしマヨネーズで和えてあって、その中に、数の子のような食感の、サイコロ状のものがたくさん入っている。確かにこれは魚卵だけれど、なぜ規則正しく立方体??尋ねてみると、とびこをゼリーで寄せたものなのだそう。なるほどそれで規則正しく立方体(笑)。トッピングは鰹の細けずり、刻みのり、ぶぶあられ。

 2杯目は、芋焼酎を。ずっと飲めなかったのだけれど、この間飲んだのがおいしく思えたので、再びチャレンジ。森伊蔵をロックで。

 蓮根のかけらもち揚げ。蓮根のまわりについた衣(かけらもち)がかりかりして香ばしくておてもおいしい。塩をちょっと付けて食べれば、いくらでも食べられる。やばい(^^;。

 焼き穴子の蒸し物 くずあんがけ。これがまたすごい。たっぷりかけられたくずあんに、穴子が1本!穴子の下にはおこわのおにぎり。かなりボリュームがあって、しめのご飯にもなりそうだ。穴子は一度煮てあるのかなあ?おいしい味が中まで染みて、とっても柔らか。

 最後ににごり梅酒をもう一杯。お酒も料理もおいしくてよい店だった。豆さん、ありがとう。ごちそうさまでしたm(__)m。

 何となくまだ飲みたくて、クープ・ド・ワイングロッサリーへ行く。カクテルは梨や巨峰と、すっかり秋色になっている。巨峰のカクテルをお願いすると、たっぷりの実を手作業で皮ごとつぶしてジュースに・・・。注ぐシャンパーニュは、フルーリー。出来上がったカクテルはきれいな薄紫で、ぶどうの風味がたっぷりでとてもおいしい。女子におすすめ。

 アミューズは、紫頭巾の塩ゆでと、マスカルポーネを生ハムで巻いたもの。それにキッシュを食べる。今日のキッシュオクラと長芋と牛ミンチ。2杯目はパトリス・リオンのブルゴーニュ ピノノワールをグラスに半分。

 ちょっと飲みすぎ。服用中の風邪薬とお酒が肝臓でけんかするかも(>_<)!

 *○屋(えんや)

  京都市下京区仏光寺通寺町西入ル大黒町266-2  

  TEL 352-9279 不定休

 *クープ・ド・ワイングロッサリー

  京都市東山区祇園花見小路通四条上ル 花見会館1F

  TEL 561―6653 日休 

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再び奈良(2) 興福寺の国宝たち

 土曜日の奈良とまとめて興福寺を記録。

 興福寺は国宝特別公開をやっている。土曜日には北円堂仮金堂三重塔初層を、火曜日には国宝館を見た。

 三重塔初層には、四方千躰仏壁画と弁財天坐像がある。弁天さんの像は小さいものであるが、ここで注目すべきはバックの壁である。東西南北に区切られた壁には、それぞれ、東には薬師如来、西には阿弥陀如来、南には釈迦如来、北には弥勒菩薩の小さな小さな絵が、千躰づつ描かれている。残念ながら古いので絵はほとんどはげかかっているので、それぞれの仏の特徴は見て取れないが、ものすごい根気のいる作業だったろうことはよくわかる。すべてがはっきりと見えたら、小さい仏様が千躰づつ!の迫力は相当なものだと思われる。

 北円堂で目をひいたのは、弥勒如来坐像である。この像の名前を聞いて、ちょっと違和感を感じた人はかなりの仏像通かも?この像を見たとき、わたしは完全に阿弥陀如来だと思って、「南無阿弥陀仏」と言った。しかし木札を見ると・・・。「弥勒如来坐像」。えっ?弥勒如来??弥勒は菩薩じゃないの?

 弥勒菩薩は現在、兜率天(とそつてん)という世界で、如来になるための修行中のはず。そして釈迦が入滅されてから56億7千万年後にこの世に如来として現れて衆生を救済することになっている。そう、この仏像は、56億7千万年後の時点で、そうなっているであろう姿を描いたものなのだ。仏像の未来完了形や~~!(彦摩呂風)。こういう描き方もあるのだなあととてもおもしろく感じた。

 わたしも弥勒如来像は初めて見た。わたしも含めて弥勒と聞いて思い出すのは広隆寺の半跏思惟像(教科書に必ず載っている)だろうが、それと造形はまったく違う。細かい部分はわからないが、阿弥陀如来とそっくりさんだった。

 仮金堂(けこんどう)は興福寺の伽藍の中心となる最も重要な中金堂(ちゅうこんどう)という建物の文字とおり、「仮」の建物。中金堂が1717年に焼失してから100年後の1819年に建てられて以来ず~っと「仮」の建物のままなのだそう。現在も中金堂復興計画が着々と進められているそうだ。奈良には悠久のときが流れている??立派な御本尊の釈迦如来坐像がここにはいらっしゃる。

 国宝館には、ご存じ阿修羅像が安置されている。他にも同じ大きさの八部衆の像もあるのだが、この像だけが、教科書に載ったりして有名なのは、その造形が極めて美しいからだろうか。憂いを含んだ美少年のような姿からは、戦闘神の激しさはみじんも感じられない。本当に美しい像である。

 同じく国宝館では、板彫十二神将すべてが特別に陳列されている。これは立体像ではなく、半立体と言うか、美術の時間に彫った浮き彫りや、ちりめん細工の浮き絵のようなもので、ほとんどすべてが、1枚ものの木を彫ってあるらしい。これを見て思い出したのが、ベルギーの銘菓、スペキュロス。八ツ橋のような風味のスパイス入りの固いクッキー生地を木型に入れて焼いたものなのだが、その木型の浮き出しがなんとなくこの板彫十二神将と似た雰囲気がするのだ。そう思い始めると十二神将がおいしそうに見えてくる(^^;。

 くだらないことをああだこうだと言いつつ見て歩けるのも、おおらかな奈良のお寺の雰囲気のおかげかもしれない。

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mercredi 18 octobre 2006

再び奈良(1) 第九番 興福寺 南円堂

  春の日は 南円堂に かがやきて 三笠の山に 晴るるうす雲

 Photo_165 気持ちのよい秋晴れの休日、札所めぐりの友H嬢とともに縁あって再び奈良にやってきた。今日、10月17日は一年にただ一度、西国三十三ヶ所第九番札所の南円堂(重要文化財)の秘仏が公開される日だ。ふだんはお堂の扉の内側におられる、不空羂索観世音菩薩(ふくうけんさくかんぜおんぼさつ)はどんなお姿をしておられるのだろう?

 「羂」というのは、獣を捕らえる網、「索」というのは、魚を釣る糸のことであり、この観音様はこれを手に持って、一切の衆生を救済し、人々の願いをむなしいものにしないという誓願を立てられた。三十三ヶ所札所の内、ここ南円堂だけが不空羂索観世音菩薩を本尊としている。国宝・木造不空羂索観世音菩薩坐像は1189年に仏師・康慶とその弟子たちによって作られた。

 堂の中央に、想像していたよりも大きな坐像(3.36メートル)が安置され、その周囲をやはり国宝の4体の木造四天王立像が取り囲む。

 印象的だったのは、観音像の光背の美しさである。見事な意匠の透かし彫りはとても繊細な細工で大変美しく、いつまでもしげしげと見ていたくなるようだ。細かい細工物が好きな人なら、きっと見入ると思う。同じように宝冠の細工もまた美しい。手は8本、第四手左手が持つ羂索はきっと編んだ絹糸で作られているのだろう。顔立ちも穏やかで優しい。本当に会えてよかったと思える仏像だった。

 四天王は四体とも、沓をはき、岩座に立っている。その岩ももちろん木彫りなのだが、古くなっているせいもあるのだろう、木なのに、質感はまさに岩。それもすごいと思った。Photo_166

 無事、御朱印をゲット!

 まだ二つめだけれど、ゆっくり楽しんで回って行こう。

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mardi 17 octobre 2006

パティスリー エクスキーズ

 「おいしい」菓子店か・・・。exquiseと聞いたとき、何とも直截な名前だなあ、と、なんだかおかしくなった。でもさんこさんの写真で少し感じてたけれど、行ってみるとやっぱり。「おいしい」というだけではなく、上品な、洗練された、物腰の柔らかい、心地よい・・・というexquiseなのかなと思う。

バックヤードにはリボンがたくさん。右手の焼き菓子の置かれた棚の下には、お菓子やお茶のきれいなパッケージがたくさん飾られている。ラデュレの美しいペパーミントグリーンの箱、マリアージュ・フレールのお茶の缶、コメルシーのマドレーヌのへぎの箱など、かわいいものばかり。オーナーが、現地で買ったものやおみやげでもらったものをコレクションしたものらしい。思わずしゃがんで眺めてしまった(笑)。焼き菓子に混ざって、フランス製のフェーヴがさりげなく売られている。焼き菓子の棚やソファはどことなくアンティーク風の家具のよう、ケーキの名札や焼き菓子を取るためのトングなどにもオーナーの好みがよく現れているのだろうなあと思う。

 「雑貨店と間違われて入ってこられる方も多いみたいなんです」とオーナー。なるほど、たしかにそんな感じもする小さな空間だ。Photo_162

 お菓子も丁寧に説明してくれる。

 エクスキーズ お店の名前を冠したケーキはかなり自信作と見た。アーモンドを煮出したミルクのムース。中にはアプリコットのジュレ、上には各切りのアプリコットとバニラのさや。ムースがとても軽くて、はかなく溶ける。柔らかいミルクの風味が残るのがいい。

 キャラメルとチョコレートのムース  底の生地はマロングラッセ入りのねっとりと濃厚なブラウニー。ムースはキャラメルの苦味が効いて、好みの味。中に少しだけとろっとしたチョコレートのクリームが入っている。

 モンブラン 薄紙のケースに入っていて、ちょっと変わってるなあと思う。薄紙をはがすと、クレームシャンティー。土台になっているのはなんとさくさくのメレンゲ!!濃厚なマロンクリームに、風味のよい上質なシャンティー、甘くてさくさくのメレンゲ。黄金のコンビネーション。アンジェリーナのみたい・・・。やっぱりモンブランはメレンゲ台がいい。さんこさんは「エシレバター」と表現したけれど、うまいなあ。よい生クリームはおいしいモンブランには欠かせない。ほんのり塩気を感じるくらいでもおいしいのだ。Photo_163

 焼き菓子も3種類買ってみた。

 薄いローズ色のビスキュイシャンパーニュ。これを売っているところに初めて会ったような気がする。表面のお砂糖がざらざらとしておいしい。軽くて表面はからっと、中はすかっと、独特の食感がおもしろい。シャンパーニュに浸して食べてみようか。

 しょうが風味のマドレーヌはプルーストが書いたマドレーヌみたいに、ぷくっとした表面がかわいい小さなもの。素朴な味で、ミルクティーに浸して食べたいような味。

 オレンジとチョコレートのスコーンは朝ごはんに食べた。チョコレートがたっぷり入っているので、少し温めて何もつけずに食べてもおいしかった。Photo_164

クッキー フランボワーズクッキー スリーズはリボンでおめかししてもらって、祖母にプレゼント。「甘うて固いもんが好きなんや」と歯もないくせに祖母は言う(笑)。

 このお店、女子力かなり高い!

 *パティスリー エクスキーズ

  京都市中京区木屋町三条上ル上大阪町518

  TEL 757-4963

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lundi 16 octobre 2006

奈良(2) 大仏前にて

 重源上人800年御遠忌景慶讃奉納公演としての、スカパラライブである。重源上人(ちょうげんしょうにん)というのは、東大寺中興の祖と紹介されていた。これを書いている今日(15日)、母の祥月命日のお参りに来てもらった庵主さんに、スカパラライブに行った話をすると、さすがにスカパラはご存じなかったが、重源上人について教えてくれた。東大寺の寺勢が衰え、数々のお堂などが破壊されたままになっていたとき、仮のお堂を建て、そこを指令本部みたいにして、難しい資金調達の仕事をして復興を成し遂げた、なかなかやり手のお坊さんらしい。何でも話してみればなんかかんか知らないことを人は教えてくれるものだ。ちなみに、このライブに、断ったそうだが庵主さんも招待されていたらしい・・・(^^;。

 つまり、このライブは、重源上人が亡くなって800年目の法要に、仏様の御前で、美しい歌舞音曲を奏でましょう、というイベントなのだ。会場は、広い東大寺の大仏殿の真ん前。仏様に音曲を奉納するわけだから、お堂の扉は開いている。わたしたちは残念ながら正面ではなく、東ブロックのスタンディングエリアである。

 with「オペラシンガーズ」となっていたのだが、はて、このオペラシンガーズとは・・・。出て来たのはすごいドレスの女性歌手1名と男性歌手2名。まさかとは思うが、わたしたちが知らないだけで、このユニットが「オペラシンガーズ」という名前なのでは・・・?と本気で思った。帰宅後、調べると、彼らはユニットではなく、松井美路子さん(ソプラノ)、大島幾雄さん(バリトン)、樋口達哉さん(テノール)、という皆、そうそうたる経歴をお持ちの歌手だった。なぜこれをわざわざ書くかと言ったら、最後にちらっと谷中さんが名前を紹介しただけで、オープニングのときにも彼らがメインで歌っていたときにもまったく何の紹介もなかったからだ。紹介ぐらいしたっていいのでは・・・?これではユニットかと思ってしまっても仕方ない。

 さて。オープニングは、オペラシンガーズだ。オレンジ色のすごいドレスに金がかった茶髪を結い上げた松井さんが登場。オープニングはソプラノの独唱で、「愛するホウノキのようにあせらず急がず生きていこう・・・」みたいな内容の歌詞の知らない曲。豆さんの説によると、何かお経の意訳なのではないかとのこと。なるほど、法要だしね。

 その後は、乾杯の歌、恋は野の鳥、誰も寝てはならぬ、闘牛士の歌・・・と、1曲だけ知らない曲があったものの有名な曲ばかりで、オペラ名曲集を聞いているよう。アメイジンググレイスを歌い始めたときには豆さんと二人、思わず「あかんやん!キリスト教やん!」いや、きっとこの法要は宗教の融合をも図ろうとしているのだろう(?)。

 しかしわたしはもともとインストゥルメンタル好きなので言うが、「こんなん聞いたらスカパラのヴォーカル、そうそううまくないのにますます下手に聞こえるやん・・・」。「しっっ!!周りに欣ちゃんファンいっぱいいてますから!!」ごめん、欣ちゃんファン・・・。

 さてオペラシンガーズの出番は終わり、待つこと数分。いよいよスカパラライブだ。・・・とまたオペラシンガーズが出て来た。始まったのは、ちゃーらーらーららららららららら~♪。ゴッドファーザー愛のテーマ。「ひろ~いうみの・・・」と歌詞を付けてオペラシンガーズが朗々と歌っている。これには会場大いに盛り上がる。

 それにしても谷中さんお寺似合うなあ・・。「大仏さんの手がピースになるまで」今日はがんばるらしい。その言葉どおり最初から飛ばす飛ばす。地面は芝生で足にもやさしい。よい香りのする秋の夜の空気は涼しくさわやかで、ほてりを鎮めてくれる。スペースも広く取れたので、いつもよりも踊る。激しい運動大嫌いなわたしなのに、二時間まさに踊り狂った。やっぱり野外は最高だ(^^)。アンコールではオペラシンガーズも出てきて「Come On!」。ええ声混ざってると思ったら3人とも歌ってる。ドレスで飛び跳ねて歌い踊る歌姫がかわいい。いつも以上に楽しめた異色のライブだった。

Photo_160 Photo_161

 大仏殿と仁王の「ん」。とにかくでかい。京都のお寺にはない大きさに圧倒される。子供のころの遠足以来、奈良に来ていない人(それはわたし)は、大人になってから見ておいた方がいいと思うね。

 帰り際に、かっこいいめがねのお坊さん(イベント担当?)に、「お気をつけて」と声をかけられた。

 重源さん、いい法要ができてよかったねぇ!

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samedi 14 octobre 2006

奈良(1) ライブ前

 本日は奈良、東大寺にてスカパラのライブである。奈良市は、小学校か中学校の遠足以来訪れたことがない。そこで、ライブの前に疲れ切らない程度に、豆さんと観光してみることにした。

 出発は12時。近鉄に乗って西大寺で乗り換えて奈良へ向かう。途中で『るるぶ』なんぞを見つつ、お昼ご飯と何処を見るかをとくと相談。行き当たりばったりだがなんとかプランが決まり、奈良駅に到着すれば、まずお昼ご飯を食べに、味亭 山崎屋という奈良漬の大きなお店がやっている食事どころへ・・・。奈良漬の香り漂う大きなお店の奥である。Photo_154

 奈良と言えば・・・。そう、茶粥。郷土食に興味シンシンのわたしは迷わず茶粥御膳をチョイス。うっすら茶色(まさしく)のやさしい味のお粥に浮かんでいるのはぶぶあられ。う~ん、どちらかというとお茶の味よりだしの味が勝ってる??Photo_155

 お弁当箱には、むかご、枝豆、絹さや、煮鮑、煮た牡蠣のとろろまぶし、八幡巻き、ローストビーフ、茶葉入りひろすと紅葉麩の炊いたん、焼鮭、煮た海老、木の葉に抜いたオレンジ色のかぼちゃ、だし巻き、煮た蛸、栗、きゃらぶき、鮎の甘露煮、サーモンと白菜を重ねたマリネ、穴子の煮凝り、梅干と昆布、ぬるぬるした一見もずくのような野菜(これはパスした)・・・と盛りだくさんなおかず。それに、小松菜と白いまいたけとしめじの煮びたしの入った小鉢と、さすが奈良漬の店だけあって、瓜の奈良漬とごぼうの奈良漬のかつおまぶしと刻んだ柴漬けの小皿に、デザートのわらび餅。思いつきで揚げ出し豆腐まで追加してかなり満腹(^^;。エネルギー補給完了、観光だ!!

 まず向かったのは興福寺Photo_158 法相宗の大寺院で、権勢を誇ったが、栄枯盛衰は寺も例外ではなく、戦火や大火、天災、そして明治の廃仏毀釈によってひどいめにあって瓦解寸前になった・・・という歴史がある。どの古いお寺もそうだとは思うが。Photo_156で、今も再建真っ最中なのである。さて 興福寺では、2006年・国宝特別公開をやっていた。北円堂、仮金堂、三重塔初層、国宝館が公開されているという。ここでわたしはショックを受ける。ろくろく調べもせずにやってきたわたしが悪いのだが、なんとここ興福寺の南円堂は、西国九番札所!!完全な調べ不足、御朱印帖、持ってきてない!

 しかし、ここの観音様は、国宝で秘仏らしく、張ってあるポスターによるとなんと来たる10月17日(運良く公休日だ)のわずか一日だけ御開帳されるというではないか。急遽札所巡りの友にメールを入れ、17日の奈良行きを決める。・・・長い前置きだが要するに、国宝の記事は次回とまとめますということです(^^;。

 次に向かったのは、弟のおすすめの依水園と寧楽美術館。国の名勝指定を受けた庭園らしい。とても広いのに個人の持ち物だそう。前庭と後庭に分かれた広い池泉回遊式庭園で、眺めるだけでなく実際に歩いて楽しめるのがよい。途中順路がわからなくなって、同じところをぐるぐる・・・。「回遊式やし?」と豆さん。ちょっと違うような気がするけど?

 寧楽(寧楽)美術館は、展示室のような小さな美術館だ。野々村仁清の、仁清蕪形向付(にんせいかぶらがたむこうづけ)、つまり蕪の形をしたかわいい小皿がよかった。Photo_157

 これはどこのお寺でしょう?

 いいえ、これは由緒正しき奈良ホテル。奈良の聖公会の教会も一見したところお寺にしか見えないし、洋風もすべて和風になるのが奈良なのか(笑)。中もとても古めかしい大きな旅館という感じ・・・。やはり時代を感じさせるティーラウンジでお茶をする。Photo_159

 ケーキセットコーヒーはポットで、ケーキはカラメルクリームのケーキ。お味はいたって普通。豆さんはお抹茶と練り切りを食べていた。

 さあ、そろそろ時間だ。ライブ会場へ向かわねば。

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PATISSERIE KANAE(パティスリー・カナエ)

 できたばかりの小林かなえさんの店に行ってみた。店の前所狭しと並んだ蘭の鉢植えの前にたたずむのは小林さんご本人。マカロンと生菓子を中心に出していますとのこと。店内はとても明るく、おしゃれなショーケースの中には色とりどりのマカロンやケーキが並ぶ。奥にはイートイン用のテーブルが三卓。

 マカロンがイチオシなのだろう、いろいろな種類のものがある。ちょっと変わったところでは、かぼちゃ、きなこ、枝豆、竹炭なんていうのも・・・。フランス風の細いエクレアが3種と生菓子が10種ほど。生菓子の上にちょこんとマカロンが飾ってあるものが多い。生菓子のお値段は、かなり高級(^^;・・・。壁際には焼き菓子が少しある。

 イートインしようかと思ったけれど、時間も遅いので、何点か買ってみることにした。Photo_148

 なんとなく茶色っぽいものばかりになってしまった(^^;。

 抹茶のエクレアキャラメルのエクレア  フランス風の細いエクレア。でも上にかかっているのはフォンダンではなくて、抹茶とキャラメルのチョコレートだった。キャラメルの方はくだいたヘーゼルナッツが少し乗っている。フォンダンがけのが食べたいよう。もしやと期待しただけに残念(>_<)。でも中のクリームはねっちりと甘く濃厚。特に抹茶のは香りがとてもよくておいしい。

 ポム・ポム  一見シブーストかと思ったが、ちょっと変わった構成のお菓子だった。ガレットに塩気の効いたクリームチーズを薄く塗り、その上にりんごのムースとキャラメリゼしたりんごが乗っている。ムース、と思ったけど、シブーストクリームだったかも??Photo_149

 マカロンは6種類。オーソドックスな味のものを買ってみた。色合いが美しく、表面はなめらか、マットで独特の風合いがあってきれい。どれも中のクリーム、やガナッシュは多めで、生地はほろっとはかなげな食感。ねっちり感はない。味はきりりと引き締まっていて、小粒でもぴりりと辛い、といった感じで好み。

 パッション・ショコラ 黄色と薄茶のマーブル模様がかわいい。濃いチョコレートのクリームに酸っぱいパッションフルーツのジャム  ローズ 白く優しい味のバタークリームに柔らかなばらの香り  フランボワーズ 中身はクリームでもジャムでもなく、ねっちりとしたパート・ド・フリュイのよう。味がぎゅっと濃縮されている感じ  レモン さわやかなレモンの香りに、ビターチョコレートベースのクリームが合う  キャラメル ねっちりしたキャラメルのクリームだが、風味はちょっと薄い  ショコラ 砕いたカカオニブが少しくっつけてある。どれもクリームは多めだが、特にこれはガナッシュがボール状と言ってもいいくらいに厚く絞られていて、ガナッシュを味わう感じ。カカオニブのかりかりがおもしろい。

 抹茶のフィナンシェ  退色しないようにアルミの袋に入れてある、生地の食感ももっちりと、バターと抹茶の風味も効いていておいしい。マドレーヌ(もみの木)  もみの木の蜂蜜を使ったマドレーヌ。冷蔵庫から出したてで食べてしまったので少々固い。でも甘くて風味がよい。

 *PATISSERIE KANAE(パティスリー カナエ)

  京都市中京区河原町通蛸薬師上る奈良屋町294

  TEL 212-4771  無休 

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vendredi 13 octobre 2006

遅番の後のお楽しみ

 しばらく、ワインバーに行っていない。行きたい・・・。もう少しがまんして、健康診断が終わったらすぐ行こうと決めていた。そこで夕べ遅番の後、H嬢に声をかけ、新町六角へ・・・。職場からはなんて交通の便がいいんでしょう(笑)。

 いつものようにセットをお願いして、お料理を選ぶ。ワインバーなのに、ワインを迷わずお料理で迷うわたしたち・・・。間違ってる(笑)?二人だから4皿も選べる♪のだけれど、福村さんのお料理は久しぶりだし、どれもおいしそうで、ほんとに迷う。キッシュは絶対はずせないし・・・。

 今日のキッシュは、鯛と帆立貝とオクラのキッシュ。魚介類のキッシュに出会ったのは初めてだけれど、魚介の旨みとチーズやタルト生地のバターの旨みがいっしょになっておいしかった。オクラのぬるぬるは実は苦手(>_<)。でも中に入ってると気にならない。タルト生地がちょっと固めで、さくっと保たれているのもいい。

 チーズのサラダ。赤胡椒の粒が入ったドレッシングがおいしい~。ふだん、生野菜を食べるときには何もかけなくて、かかっているとしつこく感じたりして底の方とかがいやになるのだけれど、これはもう、最後までぱくぱくと・・・。味もいいし、野菜との和え方がよいのだろうと思う。上には、薄く、大きく削がれた、グラナ・パダーノがひらひらとたくさん乗っている。

 マッシュルームクリームのパスタ。やっぱり頼んでしまう定番。フードプロセッサーを使って、今の季節ならホワイトマッシュルームやまいたけを粉砕!!してよ~く炒めてまだまだ炒めて生クリームと合わせて作るんだって(O氏談)。

 仔羊のすね肉のトマト煮込み レンズ豆添え。やっぱり煮込みもはずせない。なんと出て来たのはど~んと骨付きの羊肉で、これにはびっくり。思わず「はじめ人間ギャートルズ」を思い出した。骨付き肉を見るとそういうこと言い出す人って、いるらしい・・・(笑)。お肉は見るからに柔らかそう。簡単に骨から身がはずれる。レンズ豆もよくソースが染み込んでおいしい。

 ワインはいつものように、セットの一杯と、もう一杯、そしてデザートの一杯。

 最初は白ワインで。シャプティエ エルミタージュ 2001、だったと思う、たぶん。ローヌの白ワインは飲んだことがない。色は金もしくは黄色で、H嬢が飲んでいるサン・ヴェランと比べると明らかに色が濃い。酸味が少なくて落ち着いた感じで、蜂蜜のような風味がある。

 パトリス・リオン ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ クリュ レ・カイユ 2000。ちょっと贅沢した。とても上品な感じのするワインだった。ピノ・ノワールなのに、派手な感じもなく、落ち着いていて渋い。タンニンで味が渋いのではなく、「渋い着物」とかいうときの渋い。

 ワイン・アンド・コマース アイスワイン ゴールドブルガー。とてもおいしかったデザートワイン。ソーテルヌなどの貴腐ワインとは雰囲気が違う。オーストリアの、ゴールドブルガーという種類のぶどうで作ったアイスワインだそう。とろっとした感じの濃い色合い、桃やマンゴー、トロピカルフルーツ、蜜・・・。楽園のような風味。おいしくて、ヴァニラアイスに入れて、よ~く練って食べたらどうだろう、とか妄想が膨らむ。マドレーヌなんかに浸して食べても・・・とO氏。すごくそれやってみたいです。

 気長にぶどうが凍るのを待って待って、凍ったらすぐに摘み取って、凍っているうちに果汁を絞って、凍ったおかげで、水分だけが氷になって抜けていて糖度が高いものだから発酵が遅く、それも気長に待って待って、やっとできるという、お手間もののワインである。おいしいはず、お値段も張るはず・・・。

 三杯飲んで、三杯目は甘いデザートワインで、というのがわたしのパターンになっているけれど、これが一番ぴったりくる量と飲み方。食後酒のリキュール類は強すぎてちょっとしんどい。でもデザートワインなら大丈夫。最後のデザート代わりのこの一杯が、うまく着地させてくれるような気がする。

 おまけ。Photo_153

 ガスパール・ザンザングレープフルーツプリン。帰りに、もう閉店しているというのに、無理から売ってもらった。家に帰って夜中に食べた。酔って気が大きくなっているな(^^;。

 明日は奈良へ・・・。

 

 *ワイングロッサリー・ワインバー

 京都市中京区六角通新町西入ル

 TEL 255―0117 日・第三月休

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jeudi 12 octobre 2006

食べ過ぎ警報発令

 午後から定期健康診断へ行く。年に一度の、わたしが蛇蠍のように忌み嫌うイベントである(^^;。何か異常を宣告されそうで、とにかく心配だ。健診前の一月ほどはいつも以上に節制をするが、終わったところで結果が来るまでがまた心配だ。このストレスの方が体に悪そうだ。この心配が嵩じて、日常生活に支障をきたすようになると、不安神経症とか全般性不安症候群といった名前がついたりするのだろう。「杞憂」という言葉の元となった、空が落ちてこないかと心配でたまらなくなった中国の人、杞憂さん。彼など立派な全般性不安症候群なのだろう。それはおいといて、「悪い結果が出てから心配しろ」と人は言う。でもこの不安な気持ち(検査の結果待ちのとき)、だれにでも経験のあるような不安なときを皆どうやってうまくやりすごしているのだろうと思う。わたしはなかなかうまくやりすごせない。嗚呼。採血の跡、不気味に青いんだけど・・・?

 しかしまあ、一応終わったので、今日は楽しみにしていたものを食べ、ワインを飲むことにする。Photo_150

 アンドレ・ペレ サン・ジョセフ 2004ワイングロッサリーのローヌフェアで買った一本。ぶどうはシラー。ローヌのワイン飲んだことがないと思いつつ、遠い遠い記憶をたどってみると、昔、クローズ・エルミタージュというのを飲んだ気がするけれど味などはまったく覚えていない。

 深い深い色合いはボルドーワインのよう。香りは聞いていた薔薇、は残念ながらよくわからなかったのだけれど、確かにすみれは感じる。フリュイ・ルージュのジャム、かすかにスパイシーで、タンニンはきつくはないけれど、しっかりとした味でおいしい。夏には少し重そうだが、今くらいの気温ならちょうどおいしく飲める。ジビエなどにもよさそうな感じ。ジビエはないが、今日もおいしいあてがある。Photo_151

 かもめさんにいただいた、東北みやげ、仙台名物の牛タンだ。わたしの好きな郷土食である。昔は仙台と言えば笹かまぼこだったが、ここ2、30年で押しも押されぬ名物となったもよう。これは「伊達の牛たん」製で、「極厚 芯たん 熟成塩仕込み」と書いてある。とても厚い。でも柔らかい!まろやかな塩味が中まで染み込んで、たんの歯ごたえも小気味よく、とてもおいしい。ワインとももちろん好相性。

 牛ロースを少し、塩とあらびき黒胡椒で食べる。ワインに胡椒のようなスパイシーなニュアンスもあるので胡椒をまぶしたお肉と合いますよ、とのまさきこさんのお言葉に間違いなし。そしてワインと合わせて選んでもらったチーズは、パルミジャーノ・レッジャーノ・ヴァッケ・ロッセ。赤牛のパルミジャーノだ。香りがとてもよく、旨み成分のアミノ酸がじょりっと凝縮している。赤牛だから??こんなにおいしいパルミジャーノにはなかなか出会えないかも。旨みとワインが調和する。パンは、進々堂レトロバゲット1924。このバゲットはおいしいと思う。ぱりぱりと香ばしく、かみしめると粉の味がいい。Photo_152

 豆さんからいただいた、長岡京のにがりやというお店の青大豆おぼろ。あるかなきかのかすかな青豆の色。豆の味が濃く、そのまま食べても塩味を感じる。おいしい豆腐だ。濃さはジョニー以上かも。赤ワインには無理があるが、まったりした日本酒なら最高かもしれない。

 久々に食べ過ぎ警報が発令された夜。

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mercredi 11 octobre 2006

「追憶・京都市電」

 所用あって近鉄百貨店に行ったら、1階のアトリウムで「追憶・京都市電」と題した小さな展覧会をやっていた。京都生まれで、現在は三重県に住んでおられるという、高橋裕さんという方が、長年にわたって撮り続けられた写真を中心に、模型や当時実際に使われていた道具類などが展示されている。時間帯もあってか、年配の方が何人も熱心に展示を見ていた。

 わたしが小さかった頃は、残っていた路線は随分少なくなってはいたもののまだ市電は京都の街を走っていた。いつも祖母と七条千本の市場にお買い物に行くときに乗るのは、七条通りの西行きの停留所から、4番か8番。今の市バスの系統の205番と208番に当たる。電車を待って、やってきた6番に乗ろうとすると、「6番はあかん」と祖母。6番は市バスの206番に当たり、曲がって北の方へ行ってしまうのだ。

 早くに廃止されてしまったので、果たして実際に乗ったことがあるのか、後に写真か何かで見たことがあるだけなのか記憶が定かではないのだが、大宮通には7番が走っていた。南行きは東寺から東福寺、北行きは四条大宮から祇園へ向かう。市バスの207番に当たる系統である。この路線はむしろ、母と四条へお買い物に行くときに乗った古い型の市バスの印象の方が強い。

 あまりにも古すぎて(明治とか大正とか)、わからない写真もあったけれど、市電を中心にしてフレームに収まった街並を見ていると、懐かしくて不覚にも涙がこぼれた。それはまるで自分のアルバムの中の写真のようで、ありし日の祖父や母、若かりし頃の祖母や父、小さかったわたしや弟がそこここに写っているように思えたのだった。

 アトリウムの上には、「閉店まで○○日」と書いた、カウントダウン用の電光掲示板が掲げてある。市電と同じく、近鉄百貨店も思い出の深い場所だ。わたしの小さかったころにはまだ「丸物」と言った。「前は物産館言うたんや」と祖母は言い、ときにはふざけて「物産館行こか」とわたしに声をかけてきた。近鉄になっても祖母とは本当によく出かけたものだった。屋上でスマートボールに興じたり、折り紙売り場で折り紙を折ったり、サンリオショップや書籍売り場で好きなものを買ってもらったり、6階にあったグルメのサンドイッチや、鶴喜のそばを食べたり・・・。グルメには母ともしょっちゅう行ったなあ。服を買うのはわたしが大嫌いだったので、服売り場に行くとすぐに不機嫌になったためか、祖母に服を買ってもらったことはない。

 古い写真を見ると、いろいろな思い出が次から次へと甦る。まるで走馬灯のように・・・。ってわたしもうすぐ死ぬの??(←バカ)。

 市電はとうになくなった。そしてまた一つ祖母との思い出の場所がなくなる。時代の流れとはいえ、寂しいものである。

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mardi 10 octobre 2006

ミスター・ギョーザ

Photo_145 健康診断の前だというのに、ミスター・ギョーザのぎょうざをがっつりと食べてしまったわ・・・。このパッケージ、なんとなくハマムラを思い出すな。前の職場の通勤途上にあったので、ちょくちょく買っていたのだけれど、けっこう食べるの久しぶり。店の近所の人はお皿を持って買いに来る。生のままでも焼いてもらっても持ち帰りはできるけど、わたしはいつも生で買って、ホットプレートで焼きながら食べる。水を入れて蒸し焼きにした後、ふたを取ってよ~く焼いて、かりっかりにしてから食べるのが好き♪おいしいな。三条の明治屋にも冷凍したのが売っている。人気?

 父・弟がおいしそうにビールを飲むのを尻目に、わたしはトマトジュース。Photo_146でもこのトマトジュースは、

 カゴメの通販限定品、カゴメ夏しぼり 2006。食塩・砂糖不使用で、トマトの自然な味がとてもおいしくて、毎日飲んでいる。これに慣れると塩味のついているのが飲めなくなった。

Photo_147  果汁100%つながりでもう1本。べるのさんに教えてもらった、伊藤園の熟ぶどう。100%果汁なのだけれど、かなりさらっとした飲み心地。500ミリのボトルなので一度に飲み切るには多いけれど、なかなかおいしい果汁なので、朝ごはんによい。

 

 *ミスター・ギョーザ

  京都市南区唐橋高田町42

  TEL 691-1991 木休

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lundi 09 octobre 2006

図書館には○○○がいる

 ここまで来るとさすがにわかる。でも奥さんはわからない。

 はたこ 「わたしたちのことですよ。」

 奥さん 「??」

 はたこ 「シショです。」

 そう、答えは、図書館にいるわたしたち、「司書」だった。

 「図書館で働くわたしたちは、シショという職業なんですよ~。こんな字を書きます。」と「司書」と紙に書いて渡すと、「そうやったんか~。そんなん近所の人も誰も知らん。図書館の人は事務員さんやと思ってた。この紙、持って帰って皆に見せるわ~。来てみるもんやなあ。ほんまに来てよかったわ~」と大喜び。資料によらない口頭のみのレファレンスの回答は禁じられているので、本来なら何か資料を提示すべきところだったが、まあいいや。終始、雑談ということにしておいた。

 病院には医師や看護師がいて、学校には教諭や教授がいるのは自明のこと。しかし図書館には司書がいるということは自明ではない。もちろん事務方さんもいるけどね。

 よく言われる、PR不足である。つまり、司書は専門職として広く認知されてはいないし、図書館で働くのに専門性がいるのかどうかすら理解されてはいない。アメリカやヨーロッパ諸国との恐るべき格差・・・。日本の図書館行政の貧困、司書を量産する教育課程、司書自身の意識の低さ、人を育てないシステム・・・などこれにはさまざまな原因があるのだ。

 そもそも、司書の専門性とは何ぞや。資料を知り、系統立てて整理し、検索をし、人と資料を結びつける技術があること。こういうことのみが司書の専門性ととらえられているけれど、わたしはこれだけでは足りないと思う。司書は「二重の専門性」を持たなくてはならないのではないか。たとえば「医学」、たとえば「宗教」、たとえば「美術」と、いわゆる「図書館学」の知識と技術の上にもう一つ専門を持つことによって、より深い部分へのアプローチが可能となり、レファレンサーとしての高い専門性を持てるのだとわたしは思う。

 図書館には司書がいる。しかしそのうちのどれだけが、「わたしは司書です」と胸を張って言えるだろうか。鋭く自分に問いただす。 

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dimanche 08 octobre 2006

図書館にいるのは?

 久々に仕事の話である。

 今日はおもしろいことがあった。事務室からカウンターに出るドアを開けると、一人の奥さんがカウンターの端に立っていた。他のスタッフの手があくのを待っておられたようで、用事を聞こうとわたしが近付くと「よかった、お姉さん来てくれはった・・・」となにやらごそごそと新聞の切り抜きのような紙を出す。本の広告の切り抜きかと思って見てみると、なんとそれはやりかけのクロスワードパズル。どうしてもわからない答えがあって、それを質問したいらしい。

 むむむ・・・。そのクロスワードが懸賞付きのものかどうかは知らないが、「射幸心をあおる」なんとかかんとかで、クイズの回答は、レファレンス規定にひっかかるのではなかったろうか、などど思いつつ、いわゆるひとつの雑談ということにして話を聞いてみた。

 問題の個所はここ。たてのカギ、カタカナでもひらがなでも読みで三文字・○○○。ヒントは「図書館にいます」

 近所の人と一緒に考えたけれど、まったく見当もつかないのでとにかく図書館へ行ってみようと思って来てみたのだ、と奥さん。でも館内を見回してもさっぱりわからないと言う。何か問題を図書館で解決しようと思ってくれる姿勢もうれしいが、とりあえず行ってみようという、奥さんの現場主義がすばらしい(笑)。

 わたしも最初は見当がつかず、しばし二人で紙をにらんで考える。問題の個所に直接関連するワードを間違っておられたのでよりややこしくなっていたが、その間違いに気付き訂正すると、○○○の最初の文字は「シ」であることがわかった。

 皆さんはおわかりでしょうか?回答はコメント覧にどうぞ(笑)。

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「京琳派 神坂雪佳展-宗達、光琳から雪佳へ-」

Photo_142  高島屋で行われている、神坂雪佳展を見る。この秋、楽しみにしていた展覧会の一つだ。デパートのホールを使った展覧会であるが、光悦、光琳、また芳中らの作品も展示され、琳派の流れなども概観できるようになっている。やはり細見美術館から来ている作品も多く、先日出会った「金魚玉図」にも再び出会えてうれしかった。

 雪佳は、絵画だけではなく、呉服、陶器、漆器など様々な分野の装飾、意匠も多く手掛けていたようだ。身の周りのものを美しく装飾する、「鑑賞と実用を共にする」というのは琳派の伝統のようでもあるらしいが、わたしはむしろ、時代の重なりもあって、日本のアーツ・アンド・クラフト運動であるような印象を受ける。もっとも雪佳自身は、実際にヨーロッパで目にしたアール・ヌーヴォーを評価はしていなかったようであるが。

 展示されている着物や道具は皆美しく、身近に置いて使ってみたいと思わせるような愛らしさに満ちている。今まで好きな美術品や工芸品と言うと、ヨーロッパ一辺倒で、どうしてわたしは最近までこういった日本の美しさに気付かなかったのだろうと思う。Photo_143

 『百々世草』より「八つ橋」

 この図案が、2001年の『ル・モンド・エルメス』の表紙を飾り、神坂雪佳の名を世界に知らしめたという。

 細かな線はなしで、青と緑の色のみで表現された、かきつばたの群生が美しい。

Photo_144  『百々世草』より 「朝顔」

 お気に入りの一枚はこれ。もともと朝顔が大好きということもあるが、竹の後ろから顔を出す朝顔が愛らしく、見え隠れしている花や葉に生き生きとした躍動感、というかライブ感があふれているように思う。こんな柄の夏帯があったらすごくかわいいと思う。

 まだまだわたしの知らない美しいものが多そうな琳派である。

 おまけ。帰りに食べた、糖朝パイナップルプリンは、果肉がごろごろ入ってなかなかおいしかった。友達が食べていた豚肉とピータンのお粥も、わたしは食べなかったけれどおいしかったらしい。花より団子(笑)?

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vendredi 06 octobre 2006

豪華なおよばれ

 J氏よりお招きを受け、お宅を訪問する。料理上手だという奥様の手料理とワインの会である。ごあいさつなどをしつつ通された広いダイニングにはレストランのようなテーブルセッティングが。すごいなあ・・・。きちんとグラスも並べられ、テーブルにはシャンパーニュが冷えている。

 まずはかけつけ一杯(??)、モエ・エ・シャンドンで乾杯。うん、おいしい、するするとのどを通る。お料理が次々と運ばれる。

 魚介のマリネのサラダボンゴレ・ロッソのスパゲティフレッシュバジルのペーストのスパゲティクリームチーズにねぎとかつおとおしょうゆをかけたものなどなど。盛り付けも美しい。どちらかというと和食が得意とおっしゃる奥様、イタリアンもとってもおいしいです。垣間見えた十畳敷くらいの広いキッチンはとても動きやすそうで、お料理を楽しんでおられる感じだ。Photo_139

 二本目のシャンパーニュは、クリュッグ・グランドキュヴェ。10年以上前にたった一回飲んだきりのこのシャンパーニュ。ひゃあ・・!

 用意されたグラスはフルートよりも少しふっくらとした形のものでクリュッグがよりおいしくいただけそうだ。濃い色合い、複雑な香り、口に含むとよりはっきりとわかる樽の甘~い香り・・・。同席の樽好きさんは隣でとても気に入っているようす。おいしいよねぇ・・。やっぱりクリュッグはシャンパーニュの別格本山(なんのこっちゃ)なのか?!Photo_140

 メインはえび、あさり、いかなどの魚介類がどっさりのったパエリア。とてもきれいだったので思わず写真を撮らせてもらった。サフランの鮮やかな黄色に染まったお米は、魚介の旨みが染み込んでいながらもばっちりアルデンテ。パエリア鍋にくっついたおこげもおいしい。

 バゲットには、オリーブオイルにアンチョビとバジルで作ったペーストを混ぜたものをつけて。デザートはフルーツと白玉入りのココナッツミルク、そしてPhoto_141これ。

 トカイ 1988

 ハンガリーの貴腐ワインだ。色はほとんど茶色に近い。ドライフルーツのようなこくのある甘味だけれど、わりと強い酸もあり、なかなかパンチの効いた味。甘味と酸味の奥には、ひのきのような植物性のよい香りがあって、なんだか落ち着く。

 食後は、ミルでひいて入れたブルーマウンテン。最後のコーヒーまでとてもおいしくいただいた。

 仲睦まじいJご夫妻となごやかなひと時を過ごして、すっかり長居に・・・。ありがとうございましたm(__)m。

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jeudi 05 octobre 2006

「全国美味逸品味めぐり」

 17日までの大丸7階の催し物は、タイトルの通り。となると行かずにはおれないフードイベント、ということでさっそく覗きに行って来た。買いたいものはたくさんあったけれど、都合によりあまり買う事ができず、少々心残りである。Photo_137

 「これが好きなんですよ~」とおっしゃるT嬢の情報を得て、一時からの販売の、出町ふたば栗餅をゲット。有名な豆餅の秋限定ヴァージョンの栗餅は、見ての通り、ごろんと入った渋皮付きの栗。よくある甘露煮にしてある栗ではなく、味付けなしのそのまんまの栗なので、栗そのもののほくほくした味と香りが楽しめる。中はあっさりしたこし餡で、餅にも甘味はなしなのは豆餅と同じ。糖分が入らないので翌日には固くなってしまうのでその日限りのお菓子なのだ!Photo_138

サダハル・アオキマカロン。どんなのだったか思い出すためにまた買ってみた。味は、塩キャラメル、ピスタチオ、チョコレート、すみれ、いちご

 すみれは、昔懐かしいヴァイオレット・フィズの味(笑)。苺はどピンクのバタークリームとキッチュな苺味が印象的。塩キャラメルとチョコレートが気に入ったけど、わたしはピエール・エルメのマカロンのほうが好みかな。

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mardi 03 octobre 2006

ずいき神輿

 10月1日から5日までは、北野天満宮のずいき祭り。住む地域もだいぶ離れているので、見に行ったこともなかったが、今年初めてずいき神輿を見た。

 ずいき神輿はお祭りの期間中、上ノ下立売通佐井のお旅所に奉安されている。Photo_135

 この神輿は、その名のとおり、ずいき(里芋の茎)で屋根が葺いてあるだけでなく、その他の部分も野菜や湯葉、麩や雑穀でできている。つまり全部食べ物でできた神輿なのである。そう言えば、大阪の天神祭にも、乾物などでできた人形が飾ってあったのだが、食べ物と天神さんって何か関係があるのかなあ?

 この祭は、西ノ京を始めとする氏子地域の祭りで、室町時代には行われていたという古い歴史のあるもののようだ。

 写真の神輿のそばで、地域の小学校のおそらく二年生が、保存会の方(?)の説明を聞いたり質問をしたりしていた。わたしも小学生に混じってお話を聞く(笑)。こうやって子供たちが地域のことを学ぶのは本当によいことだと思う。Photo_136

 ずいき神輿の材料。奥にある紙のようなものは、色を染めた灯心を紙に貼り付けたもので、神輿の壁に張る。赤いのは、赤茄子。緑のは聞きそびれたけれども青ゆずか何かの中をくりぬいたもの。屋根を葺くずいきはとても太くて長い。細部を見れば見るほど精巧な造りで、細かい細工物が大好きなわたしは見ていてあきない。

 じっくりと神輿を見ている間にも、さらに保育園児と幼稚園児の集団がやってくる。神輿の柵に登り付く園児に、先生が注意。「そんなとこ登ったら神さん怒らはる!」まだこういう注意の仕方が生きていたのかとうれしくなる。宗教がどうとかこうとかの問題ではない。こういうふうにして大人は子供に、規範や規律をおのおのの心に内在させることを教えてきたのだ。神仏の監視、という言を通して。

 明日は還幸祭の行列だそうだが、残念ながらそれは見られそうもない。機会があればぜひにと思う。

 ずいきの胡麻和えが食べたい!

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ピンクリボン

 今日、朝イチで、マンモグラフィーを撮ってきた。乳がんハイリスク群なので、年に一度の検査を自分に課している。毎年10月、たまたまであるが、ピンクリボン運動の月でもあり、母が乳がんで命を落とした月でもある。毎年毎年、検査前になると、ほとんど神経症かと思うくらい心配で、ブルーになるのだが、行かなければもっと恐いので、今年初めて見つかっても、まだまだ治ると言い聞かせ、いやいやながら行っている。結果は今年もセーフ。よかった。

 女30代になったら、はっきり言ってもう若くはない。若いつもりでいても、体は確実に変化しているし、病のリスクは確実に高くなってくる。マンモグラフィ検査を受けたことのない人には、安心のためにも年に一度の検査をおすすめしたい。

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dimanche 01 octobre 2006

東北だより

Photo_132  これは何でしょう??

 東北グランドツアーから戻られたかもめさんからいただいた、かもめの玉子です。言わずと知れた、岩手のお菓子ですが、よ~く見るとどことなく違うでしょう?

 いつものかもめの玉子は白いけれど、こちらはクリーム色。そう、これは秋限定の栗味でした。中には栗餡、そしてまたその中には刻んだ栗。ほくっとした栗味がおいしいです。Photo_133

  これは何でしょう??

 H嬢にいただいた、秋田のお菓子、金萬です。「金萬28個食べました~」となぜか外人さんが語る地方CMは、秋田人なら知らぬ者はないと言う・・・。新京極のロンドン焼に似たお菓子で、懐かしい味がします。

 以上、東北銘菓の旅。Photo_134

   ではこれは??

 仙台名物、牛タン。厚く切ったこりこりの牛タン、本場仙台で食べたのがすごくおいしかったなあ・・・。牛タンと麦飯とテールスープがセットになっていましたよ。

 足元悪い中、かもめさんご夫妻が家まで届けてくださって、とてもうれしかったのです。まだいただいていませんが、すごく楽しみです。やはりこれにはビールでしょうか。

 かもめさん、ありがとうございましたm(__)m。

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