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mardi 30 mai 2006

むまさう!

2_3 タイトルは「むまさう(うまそう)」。遊郭の女郎が、仕出しのてんぷらを食べようとしているところ。衣のたっぷりついたてんぷらもさることながら、女郎の、よだれじゅるっ、な表情がいかにも「むまさう~!」という感じ。

 大蘇芳年 『風俗三十二相 むまさう 嘉永年間女郎之風俗』 財団法人味の素食の文化センター蔵 

                                                                                                    

3_1   饅頭の大食い大会。文化・文政年間(19世紀初めの二十数年間)には、大酒や大食いの大会がよく行われたそう。天下泰平の世で、人々のやることは今も昔もほんまあほや~。

 榊原文翠 『大酒大喰会絵巻』 江戸東京博物館蔵 

                                                  

1_6 このような絵が多数掲載されているのがこの本。

 『江戸の料理と食生活』(ビジュアル日本生活史) 原田信男/編 小学館 2004年

 「ビジュアル」と銘打っているだけあって、このような絵のほかにも再現した料理の写真や図解、地図なども多数掲載されており、見るだけでも十分楽しめる。テーマごとの解説も興味をひく作りとなっており、楽しみながら江戸時代の食生活がさまざまな面から理解できるようになっている。視覚に訴える効果は大きく、大変資料性は高いと思う。個人的にも、買いかな。

 食の風景が描かれた絵、小説、絵本がとても好きだ。それが遠い異国のものであっても、大昔のものであっても、そこには人の息遣いと温かみが感じられる。歴史にはそう興味がある方ではない。けれども昔の人が、どんなものを食べ、どんなことで笑い合っていたのかとか、そんなことは知りたいと思う。

 今も昔も生きていくことはちょっとしんどいけれど、どんな日でも夕方には、一人でも二人でももっとたくさんででも、楽しい食卓に着けたら、そこそこいいと思う。

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lundi 29 mai 2006

パン屋 クロアとトコハベーカリー

 鷹ヶ峯にある、評判のよい小さなパン屋さん、クロア。自転車で行けなくもないけれど、十二坊辺りの上り坂で太ももが限界になりそうなので、弟の車で行ってみたのは土曜日の朝のこと。

 少し時間が早かったので、お目当てのハード系はほとんど焼き上がっていなかったが、他のパンもどれもおいしそう。

 カレーパン じゃがいものパンで自家製のひき肉たっぷりのキーマカレーを包んで焼いたもの。オーブントースターで温めるとパンもかりっとしておいしい。カレーと生地がよく合った。

 クロックムッシュ 山型食パンにベシャメルソースとハムを挟み、表面にたっぷりチーズをのせて焼いた定番。これも温めて食べる。食パンの味もよく、おいしい。

 クロワッサン よく膨らんだ、かさの高いクロワッサン。層は軽くさくっとしており、味も軽くあっさり目。

 ラスク ガーリックとチーズのラスク。おつまみによし。

 水を使わず、発酵バターと生クリームで練ったパン(名前失念。どこかフランスの地方のパンと書いてあった) 軽くトーストすると甘味が増した。

 食パンは未食だけれど、期待できそう!今度はぜひハード系を・・・。

 *パン屋 クロア

  京都市北区鷹峯藤林町6 長八館1F 

  TEL 495―6313 火・第1・3水休

 もう1軒はしご。北山のトコハベーカリーへ。女の人が二人でやっている、対面販売の小さなかわいいお店。

 チキンと水菜のごまマヨサンド ごま入りのパンにチキンがたっぷり挟んである。パンの味もよいし、具もおいしくボリュームあり。

 トコハバゲット 土・日・祝の限定品らしい。少しライ麦が入っていて、皮も中身も味がよい。何もつけなくてもおいしかった。

 クリームパン 少し薄めの焼き上がり。クリームは素朴な味。

 木いちごのジャムパン 表面はそぼろと粉糖がけ。木いちごの種がぷちぷち。

 チョコクロワッサン ここのクロワッサンもなかなか。

 クランベリーとクリームチーズのパン 中にクリームチーズとクランベリーがたっぷり。ベーグルを食べているみたい。

 お店の雰囲気どおりのやさしい感じの味のパンだった。

 *トコハベーカリー

  京都市北区上賀茂岩ヶ垣内町22 パティオ北山102

  TEL 723―8380 火・第1・3水休

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dimanche 28 mai 2006

レ・シャンドール

 レ・シャンドールにて、職場の歓送迎会をする。京都のフランス料理の老舗だけれども、わたしは来たことがなかった。料理がとてもおいしいと聞いていたのでとても楽しみだ。老若男女約10名の会食、というのが、どうなるかとちょっと気がかりだけれども(^^;。

ガラスのドアを開けると、左手にレセプション。二重扉になっていて、もう1枚のドアを開けるとサラマンジェ。中はとてもシンプルな作りで、モダンな感じもする。あらかじめ料理も飲み物も頼んであったので、サービスもとてもスムーズで滞りなし。大人数の会食なのに、苦手な食材等も聞いてくれる。スタッフは男性が一人と後はすべて女性。

 飲み物   シャンパーニュ モントードン ブリュット  濃い色合いとこくのある味わいのおいしいシャンパーニュ

        シャンソン ブルゴーニュ シャルドネ 2003

        カイヨー ブルゴーニュ ピノノワール (ヴィンテージは不明)

 バゲット 温めて バター

 カリフラワーのムース  エッグスタンドにすりきりに入れられたなめらかな白いムース。底にはトマトのソースを敷いて。

 ずわいがにのミルフィーユ仕立て  ほぐしたずわいがにの身をスライスしたトマトで挟んで長方形に成形。上には鱒の卵をのせて。名前のとおりケーキのような前菜。付け合せはドレッシングで味をつけたブロッコリー

 ほうれん草とグリュイエールチーズを巻いたカネロニ 菜の花 帆立貝柱 車海老 ハーブ風味のバターソース

 真鯛のポワレ たけのこ 赤ワインビネガーのソース

 子羊のロースト マッシュルームのピュレ パセリのソース

 チーズ三種  サントモールなんとか(失念) ブリー ブルードーベルニュ  レーズン 干したアプリコット くるみ 薄切りのバゲット

 バナナのケーキ パイナップルのソルベ マンゴー(?)のソルベ いちご チョコレートのソースなどでお皿に線描き

 プティフール  チョコレートがけのアーモンド グレープフルーツピール パッションフルーツのパート・ド・フリュイ ダックワーズ ココナッツのディアマン アーモンドダイス入りのクッキー アプリコットのバターケーキ ココアのバターケーキ フィナンシェ 

 エスプレッソ

 老舗のフランス料理ということで、生クリームやバターたっぷりの重めの料理を想像していたら、意外にもどれもあっさりした料理だった。カネロニのハーブのバターソースも軽くて、パンにつけて食べ切っても重たくない。貝柱の甘味がおいしい。真鯛もかりっと香ばしく焼き上がって、さっぱりしたソースと淡白な魚がよく合っている。子羊は適度な脂身もおいしく香りもよい。マッシュルームのピュレは土の香りが強く、ブルゴーニュのピノ・ノワールとよく合った。

 デザートに、バナナのバターケーキが出てきたのは意外だった。プティフールにもたくさん焼き菓子が出ているし、このコースの締めくくりとしては、おいしいけれども少し重すぎた感がなきにしもあらず。・・・って、わたしはしっかり食べたけど(笑)。プティフールは種類もたくさんあってゴージャス。どれもおいしかったが特に気に入ったのは、グレープフルーツのピールとパート・ド・フリュイ。ピールはふっくらと柔らかく香りがとてもよい。パート・ド・フリュイも四角く成形できるぎりぎりの柔らかさで、パッションフルーツの香りと酸味で目が醒めるよう。表面のクリスタリゼのグラニュー糖は粗く透明度が高くてとても美しい。食べ切れなかったお菓子はきれいな小箱に詰めてくれて、持ち帰りができるのもとてもよいと思う。

 老若男女(正確には「若男」はいないが)9名の会食となった。各人、好み、体調、食べるペースなどなどまちまちでちょっと難しい部分もあったけれど、つつがなく会は終了。満足のいく会となった。

 *レ・シャンドール

  京都市中京区柳馬場通蛸薬師上ル ステューディオ419 1F

  TEL 255-2277

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samedi 27 mai 2006

複雑な構成

 特に予定のない公休日、弟も帰ってきているし、いっしょにパンやお菓子を買いに行ったり、部屋の掃除をしたりしてのんびりと過ごす。休みの日はゆったりとしたペースで食事の用意ができるのがよい。午後早くに、夕食のから揚げの鶏肉を漬け込んで、サラダも作って冷蔵庫へ。後は揚げるだけ。楽~。Photo_27

 ドメーヌ・ラモネ ブルゴーニュ アリゴテ 2003

 少し涼しかったけれど、夕食にはよく冷やした白ワインを。温度が低い間はやはり酸味が前面に出て、すっきりさわやかな印象。だんだんと甘味が感じられるようになって、同時にしっかりしたミネラルが主張する。これも酸っぱいだけのアリゴテじゃないのだなあ、とおいしく飲む。3人で1本は、あっと言う間。Photo_28

エキュバランスのキッシュ。向こう側は、底に甘く炒めた玉ねぎを敷いた、ベーコンのキッシュ。手前は小海老とブロッコリーのキッシュ。オーブントースターで温めて食べた。おいしくて、ワインにもよく合った。

 エキュバランスは店も広くて、クイニーアマンやコンヴェルサシオンなどの焼き菓子やヴィエノワズリーのほかに、こんなちょっとしたトレトゥールが置いてあるのがうれしい。

Photo_29  同じくエキュバランスのお菓子。最初、ル・ブレに行こうと思って、北白川校近くの店の前まで確かに行ったのだけれど、そこは「美山のなんとか ママなんとか」というまったく別のお菓子屋さんになっていた。移転したのか閉店したのか・・・。結局そこでは買わずにエキュバランスへ・・・。

 キャラメルのエクレア 表面は薄い飴がけにスライスアーモンド。キャラメル風味の柔らかいカスタードクリームがとろけて美味。シンプルながら素直においしい。

 桃のパイ 単純な名前ながら実に複雑な構成のお菓子。バターの香り豊かな香ばしいパイ生地に白桃を入れ、チーズ風味のアパレイユを流して焼く。その上に1枚、5mmほどの厚さの薄いジェノワーズを敷いて、中に白桃のジュレを仕込んだ軽い桃のムースをのせる。上には賽の目に切った白桃と彩りにセルフィーユを飾る。ムースのピンクがかわいい!先日飲んだ、ディディエ・ダグノーのパラドックスと合わせたい、優しい桃の風味。

 赤すぐりとルバーブのタルト これも複雑な構成のお菓子。タルト生地の底には薄いジェノワーズが敷いてあり、その上に酸味の強いルバーブのジャム。その上には甘く優しいバニラのムースをのせ、酸味の効いた赤すぐりのクリームを塗ってドーム型に成形。桃のムースよりも濃い目のピンク色。飾りはルビーのようなつやつやの赤すぐりの実を三粒。これは酸味を楽しむお菓子。

 エキュバランス 店の名を冠する、この店のスペシャリテ。ねっとりした濃厚なチョコレートのクリームで、ココットの底に忍ばせた飴がけのアーモンドがよいアクセントになっている。表面はココアのみのすっきりしたデコレーション。おいしいのでいつもこれを買ってしまう。実は今回は明日のお楽しみにと、まだ食べていないのだ(笑)!

 何種類かはお酒の効いたお菓子もあってほしいと思うのだけれど、作り手の好みもあるのかな。もう少し強さがほしいと感じることもなきにしもあらず。でもお気に入りの一軒ではある。

 *エキュバランス

  京都市左京区北白川東蔦町28―1

  TEL 723-4444 水休

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vendredi 26 mai 2006

モニカのチーズ系

 先日食べた、サワーマンゴータルトがとてもおいしかったので、モニカのチーズ系のお菓子を食べ比べ。

 半熟チーズタルト 中がとても柔らかいベイクドチーズケーキ。上には生クリームとベリーがアクセントに飾ってある。味は普通。タルトの生地は、サワーマンゴータルトのものよりもおいしかった。

 ニューヨークチーズケーキ 店員さんに勧められた、ここの看板メニューらしい。少し小ぶりのシンプルなチーズケーキ。普通においしいが、ニューヨークチーズケーキにしては少々軽い。わたしの好みとしてはパパジョンズか松の助かな。

 サワーマンゴータルトがやはり突出しておいしく感じる。こっくりと濃いチーズケーキの中にはざくざくとマンゴーの果肉。マンゴーの甘い香りと、生地の酸味がよく合ってとても美味。

 この店のケーキはわたしにとってはけっこう当たりはずれがある。ここのレーズンサンドは大好きだし、たしか去年の春に出ていたカップデザートの、「桜餅のデザート」(?)というのもおいしかったな。自分の中でここまでぶれがある店も珍しく、不思議にも思うけれども、どれを食べてもイマイチな店よりはずっといい。きらっと光るものがある。

 サワーマンゴータルトは御幸町店には置いていないので注意。

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jeudi 25 mai 2006

四つ葉のクローバー

A  ガラス細工の四つ葉のクローバーのストラップ。長浜みやげに、H嬢からいただいた。昔、幼稚園の園庭の端に小山があった。仏教系の幼稚園らしく、端には大きな菩提樹の木があって、小山全体をシロツメ草やクローバーやれんげが覆っていた。春になると花を摘んで王冠を作ったり、必死になって四つ葉のクローバーを探したりした。懐かしい思い出。

 さっそくケータイに付けた。こういうラッキーアイテムってそばにあるとちょっと幸せ。ありがとう、H嬢・・・。

 先日来、うずたかく積まれた本の山を攻略している。B

 『もっと!お菓子好きのためのパリ1週間の過ごし方 PartⅡ―暮らすように旅するParis』 小林かなえ/著 文化出版局 2006年

 小林かなえさんの同様のシリーズの3作目。なんとまあうらやましい旅の本である。パリへ行くなら、こんなふうにおいしいパンとお菓子三昧の旅がしたい。チョコレートはベルギー、に異存なし。でもお菓子はやっぱりフランス。今も健在の老舗もあれば新しくできたお店もたくさん紹介されていて、ああ、パリが呼ぶ(笑)。本は基本、図書館のものを読むので、ほとんど買わない。でもこれは自分で買った。行く気マンマンかも(笑)。しかしキケンな旅ではあるな。帰国後のコレステロール値、300mgはカタい。

 もう一つ本の話を。先輩のご主人が、過日、第52回の江戸川乱歩賞を受賞された。作品は『東京ダモイ』。なかなかにビッグな賞であるので職場でも話題になった。ちょっと調べてみると、賞金はなんと1000万円!!でも今回は二人受賞なので、賞金は折半、500万円づつなんだって。・・・1000万づつじゃないのか・・・。

 さて、わたしはミステリーとファンタジーは苦手。先輩ごめんなさい(^^;。近々、講談社から出版されるはずなので、ミステリーがお好きな方は、手に取ってみてくださいませ。

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mardi 23 mai 2006

幸せのポルボロン

 スペインのお菓子、ポルボロン。たしか一度焼いた小麦粉を使って作られるのだったと思う。ほろほろした、ちょっと変わった食感のお菓子。このお菓子を口に入れて、お菓子の粉をこぼさずに「ポルボロン」と3回言えたら、幸せになれるんだって。昨日、alinkoさんのところで教えてもらった。Photo_26偶然わたしも持ってた、このお菓子。

 6年ほど大事にしてきた人と、もうこれ以上は無理かなと思うところがあって、距離を置くことにした。こちらの思いがどうしたって伝わらない相手というのはいるものだな。時間が経つに連れて徒労感が増していくのが悲しい。相手にとってわたしという存在は何だったのかな?

 スペイン製ではなくて、神戸のイ・ドルチ・シベリ製のポルボロン。口の中に入れて「ポルボロン」って3回言ってみた。・・・言えた!こぼさなかった!

 幸せになれるかな。

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lundi 22 mai 2006

レストラン亜樹

 四条通沿い、四条室町あたりの北側に、ほんとに昔ながらの店構えの洋食屋さんがある。ショーケースには二昔前風(失礼!)のサンプルが並んで、庶民的な街の食堂風。一見、ほんとにおいしいのかな?なんて思ってしまうような感じではある。

 ところが・・・。ここはなかなかにおいしいのだ。四条烏丸あたりに勤めている人には有名な店かもしれない。お昼に行くと、シャッターが開く前から行列。夜は比較的ゆっくりできる。ご夫婦二人でやっておられて、ご主人が料理、マダムがサービス。マダムの無駄のない動きは、特にお昼の混雑時などに見るとすごいと思う。どんなに混雑していても落ち着いたきちっとしたサービスは、待たされる客のそこはかとない不安感(?)をなくしてくれる。ただ、あの白く煙るほどの脂の匂いが充満するのは排気がなんとかならないものかと思うのだけれど・・・。

 終業後、所用あってそのついでに夕食をレストラン亜樹で。

 何を食べようかなあ・・・?迷った末、ポークソテー(しょうが焼き風)クリームコロッケハンバーグとたっぷりのキャベツに、カップスープごはんがついて、940円のBランチに決定。ここのハンバーグはふんわりと柔らかめ。ちょっとほろ苦のドミグラスソースと柔らかいたねが混ざっておいしいの。揚げ物もラードで揚げてあって風味よし。

 こんな昔ながらの手作り洋食のお店はこれからも長くあり続けてほしいなと思う。

 *レストラン亜樹

  京都市中京区四条通室町西入ル 北側

  TEL 231-8957 日・祝休

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dimanche 21 mai 2006

持ち寄りの会

 ふだんの仕事やらうまくいかない恋愛やら右肩上がりの体重やらの諸問題を抱え疲れた女たちの心のデトックスと、M嬢とS嬢(でも仕事のため欠席に・・・)の誕生日のお祝いやら、まあ理由はいろいろでとにかく集まって飲もうということで、H嬢宅にて持ち寄りのホームパーティーをする。仕事が終わって一旦帰宅して荷物を積み込み自転車でH嬢宅へ・・・。

 わたしは前回と同じく牛肉の赤ワイン煮込みを作って持って行った。今回は使ったワインの酸味が強かったので、玉ねぎ多めで甘さを補ったものの前回よりもあっさり、さらっとした仕上がりになった。

 今日のラインナップは、ひらめのカルパッチョ風サラダきのこと野菜のマリネ、トアロードデリカテッセンのハムやソーセージ牛肉の赤ワイン煮込み

 チーズはフレッシュのサントモール・ド・トゥーレーヌブリア・サヴァラン アフィネクローミエバター、それにバゲットと、お休みだったH嬢が、朝から焼いてくれたベーグル。もちもちしてほんのり甘くておいしかった。

 まずはシャルリエで乾杯。ほんとに美しいロゼ色。ほんのり甘くていちごジャムのような香りがやはりとてもおいしい。フレッシュのシェーブルと、クリームのようなアフィネのブリア・サヴァランとは好相性。チーズケーキを食べているような感じで、まさに口福!Photo_24

  白ワインはビアンコ・ディ・モンテ・ヴェルティネ 2000 イタリアのワイン。

 酸味が強すぎず、ほどよくまったりして柔らかい口当たりでおいしい。香りはそう強くないもののちょっと個性的(?)シャルドネではない感じがしたけれど、よくわからない。

Photo_25  赤ワイン。ルロワ ブルゴーニュ・ルージュ 1998

 少し褪せて、茶色味が強い。甘味があまり感じられなくて、ひのきのような香りが強い。前にルロワの(高いものではない)を飲んだときのおいしさがあまり感じられなかったのはなぜだろうと思う。

 誕生日を迎えたM嬢のためにサプライズでケーキを用意。Guru_1

 オ・グルニエ・ドールタルト・オ・フリュイ。しっかり焼き込まれたタルト生地の上には、アーモンドの香りがしっかり生きたアーモンドクリーム。薄くクレーム・パティシエールを塗り、その上にバナナ、オレンジ、グレープフルーツ、キウイ、木いちご・・・と目にもおいしい色とりどりのフルーツ。

 ハッピー・バースデーを歌ってろうそく消して、こういうのっていくつになっても楽しいわ(笑)。

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samedi 20 mai 2006

ふと気付くと一周年

 ふと気が付いて、調べてみるとやっぱり今日がちょうどブログを始めて一周年。我ながらよく食べたし、よく書いたなあ・・・。記録とか覚え書き、みたいなつもりで始めたブログだけれど、知らない方からもコメントをいただけるようになって、中には実際にお会いしてお近づきになれた方もいらっしゃる。

 食べ物について話したり書いたりするのが好き、というだけではなくて、そういうご縁やコミュニケーションが楽しいから、というのも続いている大きな理由なのだと思う。写真もあまりなくて、やたらと字の多いブログに遊びに来ていただいて、コメントしてくださった皆様、本当にありがとうございます。おかげさまで、日々楽しくブログを書いています。これからもよろしくお願いいたしますm(__)m。

 ブログを始めて一つだけ困ったこと。それはどうしても本を読む時間が削られてしまったこと。こま切れの時間にはぼちぼちと読んではいるけれど、以前よりも積ん読が多くなっているような・・・(^^;。Photo_23 長く本についても書いていないので久しぶりに1冊紹介。雑誌だけど。

 『旅』 2006年6月号 新潮社 特集は、「お菓子とカフェの街 ウィーンで、甘い休日。

 ウィーン菓子と聞いて思い浮かべるのはやはりザッハトルテ?でもそれだけではありません。ウィーンにはたくさんのおいしいお菓子があるのです。アプフェルシュトゥルーデル、カルディナールシュニッテン、などをご存知の方も多いかもしれませんね。わたしが好きなのはドボストルテという、薄い生地とキャラメルクリームが何層にもなっていて、一番上には飴がけしてかりっとした生地が乗っているお菓子です。甘さとほろ苦さがたまりません。

 アプフェルシュトゥルーデルもおいしいですね。ウィーンで、作る工程を見学させてもらったことがありますが、本当に見事なものです。あのはらっと崩れる生地は、本当に下の新聞が読めるくらいに薄いんです。それを決して破らないようにフィリングを巻いていくのです。長いテーブルに白い布を敷いて何人かがかりで布を上手に使って、生地を巻いていく姿は圧巻でした。記事にはいろんなお店のアプフェルシュトゥルーデルが特集されていて、工程の写真も載っています。

 記事によると、最近では軽めのお菓子も人気が出てきたようだけれど、ウィーンのお菓子は基本、重厚で激甘です。かなり激甘好きのわたしが言うのだから、それは相当なもの。そういうことをウィーンの人々は、「わたしたちは砂糖の舌を持ってる」と言うんだって。

 写真も美しいこの雑誌を眺めていたら、デメルやハイナーの激甘のウィーン菓子が食べたくなってきました。華麗なウィーン菓子に興味を持たれた方は、読んでみてください。図書館にもあるはず(笑)。

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jeudi 18 mai 2006

クープで百物語?

 どうしてもクープに行きたくなって、一人だけど行ってみよう!と仕事が終わってから行ってみた。食べたかったのです、ひみつのビーフシチュー!

 黒板に読みやすく書かれたグラスワインのリストを見せてもらう。ガティノワがあったので迷わず最初はそれに。サーモンピンクがかった美しい色合い、ふっと鼻に抜けるぶどうの香り・・・。やっぱりこれはとてもおいしいシャンパンだと思う。

 一皿目には、オードブルの盛り合わせ。生ハム・テリーヌ・エスカルゴ・牛挽肉とブルーチースのキッシュ・グリーンサラダ。前にいただいたあれを・・・みたいな感じでお願いして出してもらった。エスカルゴはとても柔らかで、エスカルゴバターをパン(プチメック製だそう)に染み込ませて食べるとこれもまたおいしい。テリーヌは、お肉好きも大満足するだろう、ガツン系。これに合わせて白ワイン。キッチンの中に見覚えのあるラベル。あ、これはPICARLEさんのブログでいつか見て、飲んでみたいなあと思っていたワインだ。オリヴィエ・メルラン プイィ・フュイッセ 2004。迷わずこれに。やはりラベルで覚えているということは多々あるものだ。こくのある果実味とミネラルがほどよくマッチしていてとても飲みやすくておいしい。

 二皿目はひみつのビーフシチュー。ボルドーワインがたっぷり入ったソースは、明るいワイン色。お肉は柔らかくほぐれて、からめて食べるソースのおいしいこと!付け合せはさっとゆでた青菜と揚げたじゃがいも。じゃがいもとソースも合う。残ったソースはパンのお代わりをもらってまでもきれいにいただいた。やっぱり煮込み料理は最高。Photo_21

 赤ワインは小嶋さんに勧めていただいた、ラ・ダム・ド・マレスコ 1999。色見本帖のような美しいボルドー色。でも香りも柔らかで、口当たりも渋すぎずとてもなめらか。シチューとの相性はもちろん良し!

 煮込みはボルドーとブルゴーニュではどちらがおいしくできますかと、福村さんに聞いてみた。ブルゴーニュは酸が強く出るので、グラニュー糖で甘味を少し補うとよいそうだ。ボルドーとブルゴーニュを混ぜて作ってもまったく問題なしだそう。とても勉強になった。

 お店には、福村さんと小嶋さんがおられて、さすがにお二方ともお話上手でおもしろく、いろいろと楽しませてくださるので一人で行っても楽しく居心地がよかった。ワインの話、お鮨や蕎麦の話、郷土料理の話、そしてなぜだか恐い話・・・。ろうそく立てて、百物語でもできそうだった(笑)。

 *クープ・ド・ワイングロッサリー

  京都市東山区祇園花見小路通四条上ル 花見会館1F

  TEL 561―6653 日休

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mercredi 17 mai 2006

ストライク

 今日は偶然に、植物に関するレファレンスが重なった日。

 正午過ぎに、利用者が葉っぱを1枚持ってカウンターにやってきた。この葉っぱが何の葉であるか知りたいと言う。通常すぐに植物図鑑の場所を案内するのだけれど、1枚の葉の同定にはとても時間がかかるだろう。葉から調べられる樹木図鑑があるはずと思って検索するも、あいにく当館には所蔵なし。

 「その葉っぱはどこで取って来られたものですか?」と聞いてみると、近所の小学校で取って来られたということらしい。たしか校庭によく植えてある木の本があったはず・・・と思い当たり調べると、『校庭の樹木』岩瀬 徹/共著 全国農村教育協会 1991年 を発見。早速書架に利用者と行って見てみると、「これや!」と利用者。手にしている葉の写真がすでに表紙に出ている。

 「どこで取って来られたものなのか」とほんのちょっとしたことを質問するだけで、スピード解決。聞いていなかったら、膨大な図鑑を繰っていくはめになるところ・・・。あたりまえだけれど、レファレンスインタビューの大切さを身をもって知る。と同時に、めずらしくストライクなレファレンスインタビューができたことがとてもうれしかった。

 葵祭の季節とあって、「葵(フタバアオイ)の写真が見たい」と利用者がやって来た。すぐに参考図書コーナーの『植物の世界』のシリーズを紹介する。それはそれでばっちり写真もあったしよかったのだけれど、もう一声何かがほしかった。いい資料があったような気がして、京都コーナーに行ってみた。『京都祭と花』広江 美之助/著 京都 青菁社 1990年という本がある。中の葵祭のページを見ると、葵の写真はわかりやすくはっきりと出ているし、葵祭の写真も解説も詳しく出ている。利用者に紹介すると、その方は写真だけではなく、なぜ葵なのかという由来なども知りたかったようで、「ええ本あるんやなあ!」と喜んでくださった。こういうときはほんとにうれしい。

 レベル低っ!!と言われればその通りだけれども、すこ~んとストライクなレファレンスができた日はやはり気持ちいい。

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超「肉」感バーガー

 絵巻を見に行ったついでに、3月の開業以来まだ行ったことのなかったハイアット・リージェンシー京都に行ってみた。パークホテルだったときには、高校の謝恩会やら親友の結婚式やら、エリゼでの母とのお茶やらでわりと親しみのあったホテルだ。建物そのものは変わっていないようだけれど、さすがに内装は一新されて、白くてモダンな感じになっていた。

 1階の奥に、ザ・グリルという広いレストランスペースがあったので行ってみると、通されたのは一番奥の窓側の席。広く取られた窓からは下に広がる美しい日本庭園。ここは、その昔、後白河天皇の領地であったそう。

 グリルバーガーを注文してみる。すると、「焼き加減はどういたしましょう?」などと聞かれる。ううむ、ハンバーガーの焼き加減・・・。きっとよい牛肉100%のゴージャスなハンバーガーなのだなと思う。レアでお願いする。

 深めの白い楕円形のお皿にのって出てきたのは、取っ手のついた小さな銀の片手鍋の形をした入れ物が二つ。一つにはおいしいケチャップがたっぷり。もう一つには、スパイシーな独特の味のするマヨネーズベースの茶色いソース。くし型に切ってからっと揚げて塩を効かせたじゃがいも。

 そして、厚さ2センチはあるかという厚いハンバーグを挟んだハンバーガーが、二つにカットされて、ど~んとのっている。こんがりと焼けたバンズには黒いけしの実がまぶしてある。ハンバーグの下にはレタス、上にはとろっと溶けたチーズとトマト。厚くて手ではとても食べにくそうなので無理せずフォークとナイフで食べた。

 挽いたのではなくて、新鮮な肉の塊を包丁で叩きました、という感じの粗挽きの牛肉。焼き加減もジューシーなレアで、超「肉」感!!さすがオープンキッチンの大きなオーブンの奥で火がぼうぼう燃えているだけのことはある。

 タルトとアイスクリームのセット、というのが多数取り揃えてあった。説明を聞くと、「こちらの(1600円の)いちごのタルトは、丸ごと出て参りますので・・・」

 ???丸ごと??「ワンカット分とバニラアイスクリームを添えて1300円でお出ししている分もございますので・・・」聞き違いか?さすがにわたしがケーキ好きでも、食事にケーキを食べるのが常態であると言っても、さすがにいちごのタルト1台はきつい。

 本当に1台出てくるのかどなたか試してください。

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mardi 16 mai 2006

大絵巻展

 京都国立博物館で6月4日までやっている、大絵巻展に行く。Photo_20 ゴールデンウイークは避けようと今日まで待っていたのだけれど、博物館は予想以上の大混雑。入場制限がかかって、実際はそれほど待たなくてもよいのだが、最後尾から公式発表で45分待ちだそうだ。聞けば初日から連日このような調子で、特に11時から3時の混雑がひどいと言う。大人気である。鳥獣人物戯画か?でもこれだけならここが高山寺から(たしか)預かって持っているのでたまに見ることができたはずだけれど・・・。源氏物語絵巻か・・・?いや、どれが、ということではなく、皆けっこう絵巻が好きなのだろう。かく言うわたしも絵巻は大好きである。

 図書館学の授業のどれかで習ったことだが、長い紙をくるくると巻いたものを展開していくという手法は、西洋にはないそうだ。

 巻物という形態は、物事を時系列で記述し、展開していくのに便利な形態であるが、その反面、索引を作って、検索などをするには不便な形態である。だから辞書や事典にははなはだ不向きであるけれど、物語などを綴るのには適している。仕事柄、子供たちに絵本や紙芝居を読んだりするけれど、それもお話を読みながらくるくると巻物をほどいて展開して見せたほうがよりおもしろいのではないかと個人的には思っている。もちろん絵本や紙芝居という形態にもそのよさがあることはよくわかっているけれど。

 昔の人の絵巻の楽しみ方は、上に書いたとおりのようで、お付きの者に物語を読ませて、姫なり、殿なりはそれを聞きながら絵を見て楽しんだのだという。展示を見ながら今日もいつもと同じことを思っていた。せめて字が読めたらなあ・・・。いや、だれか読んでくれるのを聞きながらじっくり絵を見たいなあ・・・と。

 絵巻というのは絵を見て楽しむものだ。画面の隅から隅までじっくりと見ていると、本当に細かくいろいろなものが描いてあるのがわかる。人々の表情の豊かな描写、画面の隅でごはんを食べている人、塀の上に留まっている小さな雀の親子、群集のシーンなどを見ていると、必ずその場面とは何の関係もない話をしていそうな二人、とかが見つかったりするのだ。そういう小技の効いた絵巻は見れば見るほどおもしろい。

 小さな子供というのはこういう楽しみ方をよく知っている。小さいから視点も自然と細かくなるのか、大人ではなかなか気が付かないことを指さして教えてくれたりする。たとえば、絵本の「バムとケロ」のシリーズを子供といっしょに眺めるとそんなことがよくわかる。

 中には、絵のすぐそばにセリフが書いてある絵巻もあって、さすがにふきだしこそないものの、これなどは現代のまんがのようでもある。さて、まんが=おもしろいというわけではないが、「福富草紙」のストーリーなどは、絵とともにかなり笑える。また、「華厳宗祖師絵伝 義湘絵」はちょっと泣けるラブストーリー仕立て。この二つはモニターでアニメ風に3分ほどの解説を流しているのでそちらも楽しめる。

 さて入場制限はしているものの、館内は第1室から大混雑。いきなりこの部屋に鳥獣人物戯画の乙巻があるから。それからなんとこの部屋にいきなりわたしの見たかった病草紙と地獄草紙があった。病草紙は展示替えがあって、今は「歯のゆらぐ男」「眼病の治療」「風病」の三面。「霍乱」「息の臭い女」「二形」は見損なってしまった。この絵巻ははっきり言ってグロい。どうも成立の意図や過程が複雑な謎の多い絵巻らしい。

 地獄草紙はいつ見ても本当に恐ろしい。永遠の闇を表す黒い画面に、紅蓮の炎と罪人たちの血の赤い色彩・・・。昔の人の、恐ろしいものへの想像力の豊かさに圧倒されてしまうのだ。今でも十分なインパクトがあるのだから、昔の人はこれを見て、心底恐れおののいて、地獄には絶対行きたくないと思っただろう。わたしもそう思う(笑)。

 昔、図書館でアルバイトをしていたころ、「日本の絵巻」という薄いシリーズ本があった。「かえるがこ~んななってる(激しいジェスチャー)絵の載った本・・・」などと言われて鳥獣人物戯画の巻を持ってくるとどんぴしゃり!などというふうに、レファレンスに役に立つシリーズであったのでわたしもよく見ていた。その中に、病草紙と地獄草紙がセットになっている巻があったのだ。それまで絵巻は、きれいなもの、おもしろいものと思っていたので、これを見たときには本当に驚いた。恐いもの見たさで食い入るように見てしまった。爾来なぜかこの絵巻が気に入っている。

 さて、語り出すと止まらないが、教科書に載っているあの絵(そうそう、21日までの源氏物語絵巻は「宿木(三)」で、よく古典の図録などの表紙になっている絵だ)に会いたい方はぜひどうぞ。国宝・重文多数あり。

 巻、巻、と書いていて思い出したけれど、サッカー、巻とはねぇ(笑)。巻ってちょっとめずらしい名前だな。関係ないけど。

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samedi 13 mai 2006

コート・デ・ブラン

 知る人ぞ知る(笑)PF会の会合、PICARLEさんとかもめさんとコート・デ・ブランにて。一度行ってみたかったこのお店へ、かもめさんと二人連れて行っていただけることになったのだ。ここは不思議なお店で、昼間は印刷会社、夜の2階はシャンパンバー。2階に上がってスリッパに履き替えて通された部屋はゆったりとしてとてもスタイリッシュかつ落ち着ける空間。週末限定、おいしいワインと江戸前のお鮨もいただけるということでとても楽しみにしていた。師匠の行き付けだから、ワインもお料理もすばらしいのに間違いない。

 まずはシャンパンで乾杯。Photo_17

 アンリ・ビリオ グランクリュ アンボネイ キュヴェ・トラディション

 豊かなイーストの香り。芳醇な旨みとこくのある個性的なおいしいシャンパンだと思う。お二人はここへ来る前に、ワインの中級勉強会に参加しておられた。テーマはブルゴーニュ。試飲でクレマン・ド・ブルゴーニュを飲まれたそうだけれど、かもめさん曰く、クレマンはさらっと薄くてすっとのどを通る感じで、シャンパンとは「こく」が違うと。

 おいしい料理の数々はPICARLEさんのところで。

 こはだとかすごの握り  甘酢しょうが

 アミューズです、と言って出していただいた。カスゴは真鯛の子。コハダを食べるのは初めてだったけれど、とてもおいしい。どうして長年、お魚のおいしさに気がつかなかったのか・・・。

 かすご こはだ あぶった小柱 あじ  大根・みょうがなど わかめ 大葉 わさび

 お造りの盛り合わせ。小柱はこりこりして香りもよいし、あじの旨みもぎゅっと濃い。つまも全部食べてしまったので、同じもので、つまの海苔巻きを作ってくださった。これも不思議と海苔の香りがシャンパンとよく合っておもしろかった。

 煮穴子  煮詰めたたれと塩で

 ふんわりと柔らかいとろけそうな穴子。小骨など存在も感じさせない。東京湾で取れた穴子だそうで、本当の江戸前。たれもおいしいし、もちろん何もつけなくても十分。Photo_18

 白ワインはディディエ・ダグノー パラドックス 2003

 塩っぽいのを想像していたら、意外や意外、甘かった。これには一同びっくり。甘いのは03年だからだろうかというお話をしておられたので聞いていた。通常年でもそういう感じではあるとご主人の吉志部さん。でも飲んでみられてやはり03年はより甘くなってるかも・・・というようなことをおっしゃっていた。

 でもこれ、おいしいの!!甘いと言ってもべたっと甘いのではなくてキュートに甘い。ピーチ。甘く熟れた桃の香りがする。かもめさんと、桃ですよね~、そうそう桃~と(笑)。どんなお料理と合うかなあと考えると(かもめさんもわたしも同じのを1本持ってるから)、どうしてもお菓子を考えてしまう。当たり前すぎるけれど、メレンゲ主体の軽い桃のムースがほんとに合いそうだ。シェフ・アサヤマの「メルモ」などはどうか・・・。でも買いに行けるかどうか(笑)。

 レアに仕上げた桜鱒 たけのこ  ガーリックと木の芽のソース

 中がほんのりピンクの桜鱒はほんとにおいしくて・・・。今日のわたしのベストな一皿。木の芽の香りもよくてとてもうまい和洋のフュージョン。Photo_19

 赤ワインは、ルイ・ジャド シャンボール・ミュジニィ レ・ヴァロワイユ 96

 村の違い、畑の違いなどはわたしにはわからないけれど、これもとてもおいしかった。香りも強くて、動物香を基本にいろんな香りが複雑に混ざっている。甘味も増してきてどんどんおいしくなっていく。そういうのがワインを飲むときにおもしろいと思う。

 鴨ロース 山芋 クレソン からし

 これも絶品。鴨は本当にブルゴーニュの赤によく合うと思う。鼻にふっと抜けていく香りが合う。美しいピンクの鴨肉は柔らかさも味も申し分なし。付け合せの山芋は、昆布だしで煮てから揚げてあるのだとか。表面は香ばしく、中はしゃっきり、ほっくり。

 かんぴょう巻 玉子の握り えびのおぼろをかませて

 ご主人のお鮨の師匠が江戸前の方だからか、どのお鮨も鮨飯が甘すぎずにすっきりとしていてとてもおいしい。かんぴょうの味つけも玉子も甘すぎないので、すっと自然になじむように食べられる。

 ほんとにおいしかった~(^^)。印刷会社の社長さんという別の顔を持ちながらお店を持ち、こんなおいしい料理を作られるなんて・・・。いろんな意味でサプライズなお店だなあ・・・。シャンパンにお鮨を合わせるなんて初めてだったけれど、これがよく合うことにもびっくり。

 シャンパンはお店の蔵から。白と赤はPICARLEさんの蔵からのものを飲ませていただいた。ほんとに今日もいい経験をさせていただいて、ありがとうございましたm(__)m。

 さらにワイングロッサリー・ワインバーへ。既にたくさんワインをいただいていたのにここでも甘いデザートワインを。シャトー・グラン・ペイヨー 2001。デザート代わりの甘いワインというのもやはりいいもの。砂糖の甘さとは違う甘味が心地よい。

 何度かお会いしたPICARLEさんは、明るい気質の方だし、かもめさんは落ち着いた、きりっとした方。お二人ともおいしいワインと食事と楽しい会話を愛し、大切にされる方々なので、時間を忘れるくらいに楽しいひと時が過ごせるのだ。ほんとにブログが運んでくれた不思議なご縁に感謝・・・。すべてに大満足の夜。ありがとうございましたm(__)m。

 *コート・デ・ブラン

 京都市下京区寺町通松原下ル植松町 キシベ印刷2階

 TEL 351-3701 日・月休

 *ワイングロッサリー・ワインバー

 京都市中京区六角通新町西入ル

 TEL 255―0117 日・第三月休

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vendredi 12 mai 2006

心を癒す甘いもの

 どんよりした気分が続く。ちょっと気分を変えるために、遠回りの道で出勤を。お昼ごはんとおやつを買って行こう。今日は金曜日だし、プチメックが開いている。ついでにモニカでおやつを買おう。

 あいかわらず混んでいるプチメックだけれど、10時半過ぎならパンも出揃っているし、まだなくなっていないベストな時間帯。グラタンドーフィノワと、鶏のプロヴァンス風がのった二種類のタルティーヌを買う。ついつい目が行くタルトたち・・・。ついついタルトレットショコラを衝動買い(笑)。

 今出川を西に進んで、モニカへ。ケーキを一つ買っていく。

 休憩時間に食べたのは、サワーマンゴータルト(マンゴーサワータルトかも)。ずっしりと持ち重りがして、見た目にも濃厚そうなお菓子だ。

 ざっくりと香ばしく焼けたタルト生地に薄く敷いたアーモンドクリーム。その上には細かく刻んだマンゴーの果肉と、果汁がたっぷり入った濃厚なチーズケーキが流してある。酸味もしっかり、チーズクリームは濃厚でとてもおいしい。パパジョンズや松の助のチーズケーキのようで、ばっちりわたしの好みど真ん中!きっとリピートしそう。

 心を癒してくれる甘いものは欠かせない。

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mercredi 10 mai 2006

ル・ベルクール

 所用あり、日仏学館へ行く。メディアテークができたときにも行ってはいるけれど、やはり新しくなって、と言っても建物そのものは変わってはいないのだけれども、内装なんかは変わっていて、ル・フジタはもうないし、まったく別の場所に来たみたい。

 お昼はこれも久しぶりのベルクールにて。特急ランチにするつもりが、デザートの内容を聞いて気が変わり、通常のランチにする。ただし、ワインの代わりにスープで。

 カリフラワーのポタージュ  小さく焼いたパイの浮き実。生クリーム。

 地鶏のテリーヌ グリーンサラダとコルニション添え

 仔羊の7時間煮込み じゃがいものピュレ添え

 小さな陶器のふた付きのココットに入った煮込みを客席で取り分けてくれる。もう見た目でわかるほど仔羊はぷるぷると柔らかそう。お皿に盛って、その上にかけられるたっぷりの煮汁のソース!このソースは野菜と仔羊を煮込んだ煮汁を煮詰めたものだそうで、お肉と野菜のみの味なのだとか。別皿に盛られたこれもたっぷりのじゃがいものピュレが添えられその上には挽きたてのこしょうがかけられる。塩加減もちょうどよく、ぎゅっと旨みが凝縮されたソースにほろほろと柔らかい仔羊の肉・・・。やはり煮込みはおいしいなあ。プリフィクスで選択肢に煮込みがあると、つい煮込みを選んでしまうのだ。ソースはピュレと混ぜたりパンにつけたりしてすっかりお皿はきれいに(笑)。

 キャラメルのムース オレンジのソースがけ  いちごとアーモンドのタルト  カシスのソルベ

 デザートは3種盛り。まずカシスのソルベから・・・。ガツンと脳天に響く味。甘さは控えめでありながら、カシスの苦味、えぐみがぎゅっと詰まった濃厚さでもうハート鷲づかみ(笑)。ベックルージュのケーキを「ガツンとくる」とうまくUさんは表現したけれど、このソルベもそう。こういう骨太のお菓子を食べると、甘さも風味も弱くてめりはりのないふにゃふにゃのお菓子が食べられなくなる。キャラメルのムースも、キャラメルの苦味がくっきり。きざんだオレンジピールがたっぷりのソースも香りが豊かでとてもおいしい。タルトの台もよく焼き込んであってがりっと香ばしい。

 エスプレッソ

 バゲット バター

 久しぶりに日仏学館に行ったせいか昔暗唱した詩なんぞを思いだす。「ミラボー橋」。「ミラボー橋の下、セーヌは流れる・・・」という詩だ。

 ひと日ひと日が、一週一週が去っていく。過ぎ去った時も、過ぎ去った恋もまた二度とは戻らない~~夜よ来い 鐘も鳴れ 日々は過ぎ行き わたしは残る・・・

 寂しい詩。

 *ル・ベルクール

  京都市左京区田中里ノ前町59

  TEL 711-7643 月休

 

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mardi 09 mai 2006

日本vsブルガリア

 長居スタジアムで行われたキリンカップサッカー、日本対ブルガリア戦に思いがけず行けることとなった。数日前、O殿から、いっしょに行くはずだったお友達が都合で行けなくなったからいかがでしょう?というメールがあったのだ。その方は観戦をとても楽しみにしておられたそうで、行けなくなってとても残念な思いをされただろう。観戦、しっかり楽しませていただきました。ありがとうございましたm(__)m。ちなみにわたしも楢崎の方が好きです(笑)。

 サッカーの日本代表戦に行くのはまったくの初めて。長居も初めて。あのスタンドの広さ、高さ、大きさに圧倒される。それが試合が始まるとぎっしりと人で埋まるのだからそれはそれは圧巻である。公式発表の観客数は、4万5千5百余り。どよめき、手拍子、歌声が響き、湧き上がるよう・・・。ぷちナショナリズム(笑)?

 多くの人が言うように、「よく見える」という点ではテレビ観戦のほうがよいのかもしれない。でもあのスタジアムの雰囲気は体験してみないとわからない。あのライブ感を味わうことこそスポーツ観戦の極意ではないかとさえ思える。

 試合開始1分足らず。いきなり先制されてがっくり。狙えども狙えどもゴールできない。席はアウェイのゴール裏左より。ゴールが近いだけにかなりやきもきする。後半になって1点返し、引き分けでいくかと思いきやロスタイムでの失点・・・。脱力。結果は皆さんご存知のとおり2-1で日本の負け。残念・・・。

 ワールドカップまであと少し。一勝はなんとしてでもしてほしいものだが。

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ドイツのワイン

 ワールドカップ企画ではないけれど、あまり飲んだことのないドイツのワインを飲んだ。思い出すのはマドンナ→甘い~、とか、昔、父宛に毎年ドイツワインの2本セットのお歳暮(スリムなボトルの白ワインで、おいしかったように思う)が送られてきていたこととか。でもこんな瓶のは初めて。Photo_12

 シュミッツ・キンダー ワイン生産所 ランダースアッカーラー ゾンネンシュトゥール シルヴァーナ カビネットトロッケン 2000

 長い名前。いかにもドイツ語、という感じ。深緑の平たくて丸い瓶に入っている。フランケン地方のワインだということ。チーズを買いに行ったお店でチーズに合わせて選んでもらった。あまり冷やさないで飲むのがよいとのこと。

 色は濃くて金色。香りは少し甘くて、以前に飲んだロワールの、サヴニエール・ロッシュ・オー・モワンヌ1994に似ているような気がしたけれど記憶は確かではない。まず一口、塩味を感じる。ミネラルなのだろうか。お店の方は「石のワイン」と呼ばれるワインで、確かにそういうニュアンスはあります、とおっしゃっていた。「石」はよくわからないけれど、塩っぽいのは確か。すごく旨みもあるし、おいしいなあ、これ・・・。丈夫なワインらしいのでゆっくり楽しもう。

 チーズはまたまたクロミエ。ブリーの小型版の白かびチーズ。中身がとろとろでほんとにおいしい。ワインとの相性も確かによいみたい。

 今日の夜は長居で観戦。

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lundi 08 mai 2006

洋菓子フェスタin Kobe

 大丸神戸店で、9日までの開催。とても神戸らしい催しだと思う。9階の特設会場には、デコレーションケーキのコンテストの作品展示と、工芸菓子の展示。会場には甘い香りが立ち込め、そこはお菓子の世界・・・。どれも力作揃いで、ほんとに菓子職人はアーティストなのだなあと思う。いつも思うのだけれど、こういう工芸菓子の作品に、知的所有権はあるのだろうか?ちょっと画像を載せるのも冷や冷やなのだけれど(^^;。Photo_13

  飴細工の仁王像。白い飴で作った目の玉までリアル仏像。これを作った人は仏師になれるね。Photo_16

 飴細工の鯉の滝登り。薄い飴で作った鯉のうろこがリアル。透明な飴でできた流れ落ちる滝の水の表現もすごい。

 ほかには大きなお菓子の家やマジパン細工の七福神や干支、伝統的なシュガーケーキやら。なかなか見応えあり。

 8階では神戸の洋菓子店の販売。イートインでは800円でケーキ2個と飲み物のセットが食べられる。選べるケーキはなんと約100種類から!!大変な混雑で1時間15分待ちの札が出ている。並ぶのは何でもないけれど、悲しいかな豪華な朝食のおかげで未だ満腹。わたしとしたことが、ケーキいらない・・・なんて体でも悪くしているような(笑)。無理して食べるのはやめて、見学だけして会場を後に・・・。無念!!

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dimanche 07 mai 2006

北野散歩

 雨の中の出勤。でも今日は途中で思いもかけぬ人とばったり出会った。ゆうべその人の夢を見たところだったのでとても驚いた。その人は雨の中を自転車で、元気に西へと走って行った。生き生きとして、人を元気にさせる素直さとまっすぐさを持った人。ゆうべ見た夢のとおり、その人が常に笑顔に囲まれてあるようにと強く思った。

 午後8時から再放送されてた「新・日曜美術館」を見ていた。テーマは昨日も書いた肉筆浮世絵。テレビのよいところはなんと言ってもズームのあるところ。展覧会のガラスケースごしにはなかなか細部は見られないもの。ズームするとさらに絵師の細かな筆のタッチがよくわかって感動。

 さて、神戸日帰り旅行の続きを。

 トアロードから北野界隈をのんびりと散歩。北野坂では、「インフィオラータ」という催しをやっていた。富山県砺波市・新潟県亀田郷で球根栽培のために捨てられてしまうチューリップの花びらを使って、12枚の大きな花絵を描く催しだ。チューリップの花びらがこんなにたくさん・・・。こんなイベントがあること自体も知らなかったし、たまたま珍しいものを見られた。

 知らない街は、迷いながらでもとにかく歩け。今回も歩け歩けで神戸の街もだんだん分かって来た。と言っても中心部だけだけれど。

 カファレルの本店へ。夏季限定のジェラートが始まっていたので、キャラメルのジェラートを食べてみる。イタリアで有名な、トリノのシルヴァーノというジェラッテリアとの共同開発らしい。ジャンドゥーヤが好きな人はもちろん迷わずジャンドゥーヤのジェラートをどうぞ。カップに詰めたジェラートにキャラメルソースをかけ、砂糖がけアーモンドを散らし、溶かしたチョコにひたしたワッフルクッキーを挿した凝った造り。あっさりとしておいしかった。

 さらに歩いてチーズ専門店カマンベール。ほしいチーズを見つけたけれど持って帰れないので買うのを断念。通りすがりに見つけた紅茶専門店ラクシュミー。ティーサロン併設で、スコーンなんかもおいしそう。季節もいいのでテラスにテーブルが出してあってゆっくりできる雰囲気。食べてみたいけど、もうおなかが・・・(笑)。紅茶で水分補給のみにとどめる。ディンブラを飲む。専門店のお茶ってやっぱり違う。

 さらにはイ・ドルチ・シベリとかトアロードデリカテッセンとかを回って、ル・ディマンシュへ・・・。パンを買う買う(笑)。冷凍保存しておけるものを中心に、クロワッサン、干しいちじくのパン、ふさすぐりのヴィエノワ、小さなクリームパン、焼いたカレーパン、平たいブリオッシュにお砂糖とバターを乗せて焼いたパン、鶏肉と海老のホワイトソース和えの乗ったタルティーヌ・・・などなど。次の日に食べたけれど、ここのパンもおいしいねぇ。小さい店だけれど種類もたくさんある。フルーツやクリームの乗ったデニッシュも食べてみたかったなあ。

 山側と海側、歩き回って、健脚に感謝。

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samedi 06 mai 2006

『江戸の誘惑』

 今回の神戸行きの目的はこれ。Photo_10 最近の展覧会はなかなかよい題をつけるなあ。

 今月の28日まで神戸市立博物館でやっている、肉筆浮世絵展「江戸の誘惑」。その膨大な数ゆえに、ごく最近まで調査されなかったというボストン美術館のビゲローコレクションの世界初公開。日本画好きの友達からとてもよかったと聞いて神戸まで見に行くことにした。

 肉筆浮世絵とは。通常の浮世絵は、版画である。そのため同じ版木から何枚もの作品が出来上がる。しかし肉筆浮世絵は、文字通り、絵師が肉筆で描いた作品で、この世にたった1枚しかない作品である。多くは江戸時代のお金持ちからの依頼で制作されたオーダーメイドの浮世絵だ。

 題材や構図などは皆が浮世絵と聞いて頭に思い描くものであるけれど、これはそれとは似て非なるものという印象を受けた。はっきりとした鮮やかな色合いといい、細い筆の繊細な線といい、これはまさに日本画そのものである。浮世絵に感じる(浮世なんだから当然なのだけれど)俗っぽい感じが薄れて、そう、まさにこうやって軸に仕立てるのがふさわしいような気品がある。

 江戸の風俗を細かく書いた絵巻は、細部に描かれた人物や事物を見るのがおもしろく、古典に題材を取った「見立」の絵には、江戸のエスプリが感じられて楽しい。歌舞伎と同じように、平安時代が舞台の話でも、蘇我入鹿が出て来ようとも、必ず登場人物は江戸時代に服装と髪型であるというのにも似て、その強引さがちょっと笑える。いろいろとおもしろい作品はあったのだが、その一つがこれ。1_4

 葛飾北斎が描いた提灯の絵柄。江戸時代の提灯が現存していることは極めてまれだという。これも本物の提灯ではない。うっかり本物だと思ったけれど。これはボストン美術館の学芸員が、とても慎重に、緻密に、長い時間をかけて復元したもの。

 

Photo_11  ボストン美術館には、このような断片を紙に貼り付けた状態で保存されていたらしい。つまり、立体である提灯の絵を切って、平面に展開した状態で保存されていた。だからこそこれだけの長い年月の保存が可能だったわけだけれど、それでは本当の絵の躍動感が伝わらないというので、平面の絵を再び立体に起こしたのだ。もう一つ同じ題材の提灯があって、描かれているのは龍・虎・蛇。どのような人が何に使う提灯として北斎に制作を依頼したのかはわからないが、くるりと円環を描く暗い色調の龍・虎・蛇は迫力があっておどろおどろしい。

 学校の美術の教科書に載っているだけではない、こんな浮世絵があったのだと初めて知った。日本人でありながら、日本のこともあまり知ってはいないのだなあと思った。

 興味のある方は下記のサイトで。http://www.asahi.com/boston/gallery/index.html

 また、明日7日午前9時からのNHK教育で放送する「新日曜美術館」でも取り上げるらしい。

 ゴールデンウイーク中とあって、館内はかなりの混雑。通常の休みの日には何かと用もあり神戸まではなかなか行けないから仕方がないのだけれど、もっとゆっくり見たかったなあ・・・。絵巻展はゆっくり見るぞ!

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vendredi 05 mai 2006

北野ホテルで朝食を

 今日は神戸に行く予定。せっかくなら京都を早く出て、「世界一の朝食」と名高い、フランスはコート・ドールと同じ朝食を出すという北野ホテルで朝食を食べることにした。ちょっと神戸にお出かけというよりも、気分は日帰り旅行である。空はよく晴れて暖かく、絶好のお出かけ日和だ。

 ホテルはトアロードをずいぶん上に上がって行ったところにあった。れんが造りのこじんまりとした居心地のよさそうなホテルである。朝食は、ダイニングカフェ イグレックにて。Photo_9

 ホテルの向かいのショップでこんな絵はがきも売っていた。「北野ホテル朝食の図」といったところか。細部は少し違うところもあるけれど、朝食はだいたいこのような感じ。

 フレッシュオレンジジュース  絞りたてを氷など入れずに出される。冷たすぎないのでおなかにやさしい。グレープフルーツジュースとの選択。

 ミックスジュース(パッションフルーツ、オレンジ(?)ともう1種類は失念) もう1種類ジュースが出て来た。

 パンとお菓子の籠  薄切りのパン・コンプレ プティパン 薄切りのプレーンなパンのトースト2枚 クロワッサン クロワッサン・ショコラ フルーツケーキ フィナンシェ

 あまりにたくさんなので、食べ切れなかったらお持ち帰りできる。全部は食べられなかったけれど、パン・コンプレは粉の香りもしっかりしておいしかったし、クロワッサンもよかった。

 ジャムや蜂蜜など

 バター 栗の蜂蜜 いちごとバナナのジャム パッションフルーツとピスタチオのジャム 紅茶のミルクジャム

 いちご  長崎のさちのか とても甘い。

 紅茶で煮たプルーン

 ヨーグルト  栗の蜂蜜を入れるのがおすすめらしいが、わたしは栗の蜂蜜はそんなに好きではないので、ほかのジャムなどを混ぜてみる。

 クスクス・オ・レ  クスクスを牛乳で甘く煮たもの。レーズン入り。う~ん。これは好みが分かれるかも。牛乳で甘く煮た米などが好きならおいしいと思うだろう。それにしてもフランス人はクスクスが好きなようだ。

 半熟ゆで卵  赤穂産。ブルターニュのフルール・ド・セルで。いい具合にゆでてあり、卵黄の味もいい。トーストを殻に入れて、卵黄をつけて食べるとおいしい。

 自家製ハム

 ジュース3種類  途中で持ってきてくれた。アセロラと赤い野菜のジュース アプリコットとバニラのジュース パッションフルーツともう1種類の果物のジュース。どれも本当に生のフルーツを食べているような感じで個性的でおいしい。

 カフェ・オ・レ  たっぷりのコーヒーと牛乳を別々のジャグで。紅茶も選べる。

 飲み物用の砂糖 フルール・ド・セル 調味用の粒子の細かい砂糖

 とても盛りだくさんな内容で、フルーツいっぱい、という感じだった。家でも朝に果物を食べる習慣なので、これはうれしい。朝食べる果物は本当においしく感じる。

 朝、電話を入れて一度満席で断られたのだけれど、どちらにしても神戸には行くのだし、遅い時間ならと思ってダメもとで行ってみた。結果はOK!着いたのが10時過ぎとかなり遅かったため、11時からは中庭で結婚式が始まって、約30分ほどだったけれど、知らない人の結婚式を見学。よく晴れて門出にふさわしい日ではないの。これから長い生活、いろいろあるだろうけれど、がんばってね!という気持ちなった。知らない人だけど(笑)。

 *神戸北野ホテル

  神戸市中央区山本通3-3-20

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jeudi 04 mai 2006

おなかがいたい

 夕方のニュースでやっていた。「鴨川の河原のとんびに注意」。わたしもチーズケーキを奪われたあのとんび、有名だったんだ・・・。ニュース映像を見ていると、外国人がパックに入ったお寿司まで狩られていたよ。バーベキューなんて恐くてできないのでは・・・?

 ゴールデンウィーク中は利用者も旅行に行ったりしているので(ガイドブックの書架がすく時期)、来館者もわりと少なく、そう忙しくはないはずなのだけれど、今日など特にスタッフも少なくて、感じる忙しさはふだんの休日と同じ(>_<)。疲れたな・・・。

 連休で飲み手が家にいるので、つい毎日何か1本開けている。Photo_8

 きれいに撮れないけれど、ラベルの赤のグラデーションが美しい、フルーリー・ペール・エ・フィス ブリュット。ピノ・ノワール100%のブラン・ド・ノワール。でも鼻にふっと抜ける黒ぶどうの香りはあまり感じないので、ブラン・ド・ノワールだなあ、という感じが強くしない。でもしっかりした味ではあるし、やはり温度が少し高くなるまでゆっくりと飲むとよりおいしい。

 オ・タン・ペルデュ鴨のコンフィを焼いてみたけれど、なかなかぱりっと上手に焼けなかった。いっしょにメークインの新じゃがを皮ごと焼いてみたが、これは揚げ焼きみたいな状態になっておいしかった。ローズマリー風味にすればよかったなあ。

 赤城乳業ガリガリくん。弟が昨日から妙に食べたがっていたのだが、今日家に帰ると買ってあった。白桃味ソーダ味。これ、発売25周年のロングセラーなのだとか。今日のデザートは「ガ~リガリくんが~りがりくんガ~リガリくん!」。

 ちょっと冷えすぎでおなかいたいかも。

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mercredi 03 mai 2006

還幸祭

 今日、5月3日は稲荷祭の還幸祭で、五基のお神輿が氏子地域を巡行して伏見にお帰りになる日。午後2時にお神輿が御旅所を出発する。15分ほど前に御旅所に行くと、お神輿の出発の準備は調い、御旅所での最後の神事が執り行われていた。祖母の話によると、昔は本当に人がお神輿を担いで巡行していたらしいが、わたしが知っている限りお神輿はトラックに載って行く。

 出発して約15分後、東寺東門前。門の前には五つの供物が並び、僧侶もたくさん並んでいる。僧侶の話によれば、弘法大師と稲荷の大神のご縁は深く、紀州の田辺で弘法大師は稲荷の大神と出会われたという。後、嵯峨天皇より弘法大師が東寺の地を賜ってからは毎年、稲荷の大神のお帰りの際は必ず東寺に立ち寄られ、弘法大師に篤くご挨拶をされ、また弘法大師は稲荷の大神を熱烈歓迎されるのだとか。1400余年にわたって続く、神仏習合の、全国でも珍しい行事なのだそうである。

 お神輿は、先頭から、田中社、上之社、下之社、中之社、四之大神の順である。東門の前でお神輿はしばしとどまり、僧侶らが般若心経を読む。後出発し、大宮通を北上。自宅近くを通過するのは14時30分頃。東寺での行事を見た後、すぐ自転車に乗り、お神輿と同時くらいにいったん帰宅。

 しばらく休憩した後、お札を長く納めそこねていたという弟といっしょに、16時の還幸祭を見に、伏見稲荷大社へ向かう。よいお天気なので徒歩で行くことにしたが、伏見稲荷まではだいたい徒歩で50分ほどなので、よい散歩にもなる。今日は本町通を歩かず、勧進橋を通って行ったので、途中お神輿の行列がわたしたちを抜いて行き、お神輿とほぼ同じくしてわたしたちも到着。何かと今日はタイミングがいい。

 本殿では神様のお帰りを待つ準備が進んでいる。五基のお神輿から順にご神体が降ろされていくが、ご神体は白い布で覆われ、周囲には幕が張られて、決して目に触れないようにしてある。ご神体を降ろす神官も白いマスクをつけており、とても厳重だ。全てのご神体が本殿にお戻りになると、ご祈祷(?)が始まる。こういう一連の行事を見ていて痛感するのは、いかに物の名前を知らないか、である。知らないので何をどうしたのかとか、どういうふうであったのかがあまりちゃんと書けない。今、物の名前の本や、数の数え方の本が人気だけれど、皆やはり、いろいろな物事の名前を知らないと不便なときもあると思っているのだろうな。

 お帰りになった神様の前に供えられるたくさんの供物。神事は無言で、非常にシステマティックに粛々と進んでいく。宮司の祝詞があげられ、巫女4人のお神楽、宮司の玉串奉典・・・と神事は続く。玉串奉典までいて、無事お帰りになった神様にご挨拶をし、本殿を離れ、奥に古いお札お収めに行った。御旅所にいた熱心に神事の進行のメモを取る若い女の子。たぶん学生さんなのだろう、その人に本殿前でも遭遇。やはり詳しくメモを取っていたので卒論か何かかな。

 神様の降りられたお神輿は、本殿の後ろの収納庫に収められ、来年の御旅の日まで待機する。そして明日4日の午前10時から行われる後宮祭をもって、約二週間の稲荷祭は終了する。子供のころから親しんだお祭りだけれども、御旅所以外で行われる稲荷祭の神事を見るのは実は初めてである。やはり、大社最重要の大きなお祭りであったことを実感した。祇園祭が全国的にも有名であるけれど、氏子にとっては稲荷祭が自分たちの祭り。

 伏見稲荷の氏子地域は、不動堂、東九条、塩小路、中堂寺、西九条、八条。もう少し西へ行けば、松尾大社の氏子地域となる。おもしろいのは、伏見稲荷の真ん前は、藤森神社の氏子地域であるということ。これには神域をめぐる二つの神社の言い伝えがあるのだが、詳しくは失念しているので、また調べ直しておかなければ。

 稲荷の大神は、商売繁盛の神様として名高いが、そもそもは穀物神で、稲の神様。そして食べ物の神様であるそうな。お宮参りから七五三と、人生の初めから縁のある神様であるけれど、「食べ物の神様」と知ってからはますます信仰心が増している(笑)。

 お祭りと言えば、鯖寿司である。祖母は毎年たくさん作ってはご近所や親戚に配ったりもしていた。わたしは鯖寿司はどうしても苦手なので、どこのがおいしいとかは食べないのでまったくわからないが、今年、父や弟は、岡庄のを食べていた。酢飯が甘くないのがよいと言っていた。わたしはいづうの稲荷寿司を。三つ葉で巻いた小ぶりの上品な稲荷寿司。Photo_7

シモン・ビーズ・エ・フィス ブルゴーニュ・シャルドネ 2004

 今日は暑かったのでよく冷やした白ワインで。コルクでない人工(?)のコルク栓。スクリューキャップは最近よくあるけれど、こういう栓もあるのだなあ。ちょっとイーストのような香り。白ぶどうのみずみずしい風味で、非常にフレッシュでさわやか。温度が上がるとやはり甘味が増すが、冷たい間はしっかりミネラル。底には細かい酒石酸がキラキラ。先日飲んだミシュロのブルゴーニュ・シャルドネとはまったく違うタイプ。でも同じ名前でこんなに味が違ったら、名前だけでは予測がつけられないなあ・・・。飲んでみないとわからないということかな。

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mardi 02 mai 2006

村沢牛を食す。

 連休で、弟が今日帰ってくるというので夕食に肉を食べようと、銀閣寺大西まで自転車を走らせた。なぜそんな遠いところまで・・・と言うと、ここは京都で唯一、長野県の村沢さんという人が育てた村沢牛というブランド牛を扱っている店だからだ。今はブランド牛花盛りで、神戸牛、近江牛はもちろんのこと、米沢牛、前沢牛などいろいろな牛があるけれど、人の名前が付いているのはこの村沢牛くらいなのかな?

 白川通今出川を下がったところにあるお店は、なかなかの繁盛ぶり。村沢牛も並んでいる。サーロインなどはものすごいサシの入った超霜降り。そんな中で、一番サシが少なく、お財布にもやさしいモモ肉のステーキ用を購入。でもサシが少ないと言っても、もうこれで十分というくらい細かいサシが入って、見た目もとてもやわらかそうである。通常100グラム980円のところ、今日は特価で880円になっていたので迷わず買い!

 ホットプレートで焼きながら食べた。味付けは塩と胡椒のみ。モモとは思えないくらいの柔らかい肉質。レアで食べるととろける脂が美味。今でこそ野菜中心の食生活を送っている(少なくともそうあるよう努力はしているけど、最近は主食がお菓子になっている・・・(汗))けれども、たまにこんなのを食べると、そもそも自分は肉食動物だったことを思い出す。子供の頃から肉なら際限なく食べられたからね。

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 ロベール・グロフィエ ペール・エ・フィス ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2002

 赤ワインに合いそうなものは日常ほとんど作ることもないので、家で赤ワインを飲むことはあまりないからうれしいな。

 美しく澄んだルビー色。香りは少し甘くていちごっぽい。けれども飲んでみると甘味が前面に出ているわけではなくてきちんと酸味もあり、渋いほどではないけれどしっかりした感じもある。やっぱり檜のような木の香りを感じるのだけれど、これは樽の香りではないのかなあ・・。謎。とてもおいしいピノノワール。

 前にとり一で買った乙訓の筍がまだあったので筍御飯を炊いた。具は筍とおあげのみ。ほわっと立ち上る筍の香りがよい。底のおこげは好物だ。残った筍は土佐煮に。両方とも少し味が濃くなりすぎたようだ。しかし今日のワインとは特に違和感もなく・・・。不思議。

 アルモニーというチーズ専門店に行ってみた。独立した店舗ではなく、ビルの2階のカフェの中に販売コーナーがあったが、わりと品揃えは充実しているようす。

 クロタンと、ボーフォール アルパージュを買ってみた。クロタンは相当熟成が進んで、ハードチーズかと思われるほど表面はしわしわのかちかち。中身もかなり固くなっていて、味はいいのだけれど猛烈に塩辛い。今日のワインとはもう一つかな。

 ボーフォール アルパージュは、ほどよい固さ。ナッツっぽい風味に、不思議だけれども魚っぽい味もする。こちらはワインと食べてもおいしかった。

 *銀閣寺 大西

  京都市左京区浄土寺東田町53

  TEL 761-0024

 *アルモニー

  京都市中京区丸太町通小川西入ル ITPクリエーターズビル2F カフェブランチ内

  TEL 252-2933 日・祝休

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lundi 01 mai 2006

ベッカライ ビオブロート

 親友がほんの一時芦屋に住んでいたことがあって、彼女を訪ねて数年前に一度行ったきりの芦屋。駅に降り立つと、たった一度しか行ったことのない親友の家までの道筋を思い出したのには驚いた。

 芦屋に来たのだから、と年末にマダムOからいただいたシュトーレンがおいしかった、ベッカライ ビオブロートでパンを買う。本当に小さな店で、パンたちはお行儀よくショーケースや棚に並んでいる。どれを買おうか迷っていると、全部試食お切りしますね、と声がかかり、どんどん試食が・・・。なるほど、どれを食べてもおいしいな。厨房では粉をひくための石臼がぐるぐる回っている。ロジィーネンブロートヒェン(レーズンパン)、クノーテンシナモンロールクロワッサン、そして唯一白い小麦粉で作られる、トーストブロート(食パン)を買った。

 ここのパンは、どちらかというと、もちっとした食感で、粉の味もいい。もぐもぐ食べていると、「なんか知らんけどおいしい」。この表現、ぴったりで、もぐもぐと黙って食べ続けたいような気になる。たとえばクロワッサン。自分の好みから言えば、ここのは少し違う。バターたっぷりでさっくさくに焼き上がったいわゆる「お菓子屋のクロワッサン」が好きなのだけれど、ここのは色は黒っぽいし、平たくて層も控えめで、もちっとして密な感じ。でもこれはこれでやっぱりおいしいのだ。お店の隣りの公園でもぐもぐ(笑)。

 驚いたのはトーストブロート。さんこさんのおっしゃる通り、ここの食パンは切ってもパンくずが出ない!そのまま食べてもおいしいし、もちろんトーストも美味。

 オーガニックとかビオとかにはどちらかというとあまりこだわらなくて、うとい方だと思う。でもおいしくて体にもよいというのは最高だと思う。

 *ベッカライ ビオブロート

  芦屋市宮塚町14-14-101

  TEL 0797-23-8923 火・水休

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