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lundi 31 octobre 2005

新福菜館

 小学生のころ、日曜日の午後に父と二人、たまに弟もいっしょに、自転車に乗って新福菜館にちょくちょくラーメンを食べに行った。正しい店の名を知ったのはずっと後になってからで、その頃は「たかばし」という名の2軒の店だと思っていた。父は新福菜館のほうが好みだったのでそちらに行くことが多かったが、たまに隣の第一旭にも入った。どちらに行くときも「たかばし行こか~」と声をかけられたので、それぞれ「たかばしの手前の店」「たかばしの向こうの店」だと思っていた。最近では「たかばし」などという店もできて、ややこしいけれど。

 なので、今もラーメンと言えば、わたしにとっては新福である。あるいは父の故郷、会津は喜多方のラーメン。しかしこちらは遠くてなかなか食べに行くことはできない。向こうへ行ったときに食べに行ったり、持ち帰り用を別送したりするのみだ。喜多方の麺は縮れ麺である。父は新福のスープとチャーシューはおいしいが、麺がよくないと言う。麺が喜多方のだったら最高らしい。わたしはそんなにこだわっていないのでどちらの麺もおいしいと思うけれど。

 今またラーメンブームのようだが、こちらで、おいしいからと人に連れられて行ったり、行列に並んで食べてみたりしたラーメン屋も、まずくはないけれど普通においしい程度だったのでいつしか他の店にわざわざラーメンを食べに行くことがなくなってしまった。

 若き日の父は「大」、わたしは「竹入り」。思い出の味はよりおいしい、ということだろうか。今日はその新福のラーメンすら久しぶりである。食べに行こうと決めたときからなんだかうれしい。

 いつものように注文は「竹入り、ねぎ多め」。ここはシナチクがデフォルトで入っていないからね。「肉多め、白身」にしようかなといつも迷うのだけれど、ふと健康のことを考えてしまって今日も注文できなかった。小心者である。ここのチャーシュー(正確には煮豚だけれど)はとてもおいしいし、脂身は好物だ。そしてヤキメシ。ここのやヤキメシはこげ茶色で、チャーシューのかけらがいっぱい入っていてとてもおいしい。半量、というのがないので両方食べるとかなりおなかいっぱいになるけどね。たまに来ると注文せずにはいられないのだ。今日もおなかいっぱい。

 *新福菜館

 京都市下京区東塩小路向畑町569

 TEL 371-7648 水休

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dimanche 30 octobre 2005

エキュバランス

 昨日の続き。

 ワイングロッサリーで買った、リヴァロというウォッシュチーズを食べる。このチーズは初めてかもしれない。もっと柔らかいのを想像していたけれど、けっこう固め。弾力があるのでしこしこと噛むと旨みが出て来るようでおいしい。匂いは糠漬けそっくりで、チーズの糠漬けです、と言って出したらだまされる人もいるのではないかな。弟はチーズがまったくダメなので父とおいしくいただく。

 弟宛に、北白川のパティスリー、エキュバランスからはがきが来た。彼は店の会員(?)カードを持っているのだ。それによると、何周年だかの記念で29・30日にはがきを持って来た人には記念品を贈呈。1000円以上買った人には1000円の金券をプレゼントしてくれるのだそうな。さっそくぜひ行ってくるようにと、姉よりミッションが下される。それにしてもこの店は太っ腹。以前わたしが行ったときも何かの記念でさつまいものバターケーキをごろんと1台もらったのだった。

 記念品は、焼菓子のコフレだった。中には、抹茶のフィナンシェプティット・マドレーヌマンディアンガレット・ブルトンヌ。特にマドレーヌがよかった。

 買って来たお菓子は、5個入りのマカロンレモンフランボワーズショコラプレーンピスタチオ(?。鮮やかな緑の)。表面がすべっとしてとてもきれい。噛むと表面はかりっ、中はねちっ。マカロンはこうでなくっちゃ。はさんであるクリームもおいしいので、もっと厚くはさんであってもいいかなと思う。

 生菓子は3種。

 エキュバランス  店名を冠した、この店のスペシャリテ。小さな楕円のココットに密に詰まった濃厚なチョコレートのお菓子だ。表面をきれいに慣らしてたっぷりのココアがふりかけてある。ココットの中にはかりかりしゃりしゃりの食感が楽しい、アーモンドのクロッカンに、チョコレートのビスキュイ。それ以外は濃厚なチョコレートのムースというかガナッシュというか、おいしいクリームがぎゅっと詰まっている。ほんとにこれはおいしいねぇ・・。

 ショコラバナーヌ  ドーム型に固めたミルクチョコレートのムースの表面はチョコレートがきれいにピストレされている。中にはふんわりしたバナナのムースと、きりっと酸味を足したとろっとしたバナナのピュレ。バナナの香りが心地よい。

 木苺とカスタードのパイ  少し大きめのエッグタルトのような外観。表面は香ばしくキャラメリゼされていて、シブーストの表面のよう。たっぷり詰まったカスタードの中には木苺が一粒、酸味がよいアクセントになっている。パイは時間がたってもさくさくでバターの香りもしっかりしている。これはおいしいクリームをとことん味わうお菓子。

 禁酒はできてもわたしは禁菓のできない人。

 *エキュバランス

 京都市左京区北白川東蔦町28―1

 TEL 723―4444

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samedi 29 octobre 2005

とんかつ一番

 弟と2週間ぶりに顔を合わす。だからというわけでもないが、夕食はとんかつ一番でとんかつを取る。とんかつ一番はご近所に昔からあるとんかつ屋さん。今はもうおられないけれど、昔、おじいさん(子供のころの感覚だから本当におじいさんだったのかはわからないけれど)の料理人がいて、そのころからおいしかったし、今も変わりない味。でもご近所すぎて店内では食べたことがない。専ら出前で、家に持ってきてもらって食べている。

 コロッケなどのメニューもおいしいし、お弁当などもあるのだけれど、最近頼むのはたいてい名代とんかつ(1350円)。寄る年波の父は、最近脂が少なく柔らかいヒレカツ(1000円)を頼むようになった。

 おはしで食べられるよう包丁を入れた大きなトンカツの下にソース。具がたっぷりのポテトサラダにレタスとキャベツ。ケチャップ炒めのスパゲティまで付いて、本当に定番のお皿構成。程よく脂身のついたロースカツはジューシーでおいしい。ヒレカツは棒状のを切ったのではなくて、1枚1枚揚げたのが5枚か6枚。こちらも柔らかくておいしいのだ。

 ソースは、少し苦味のある、この店独特の味だ。非常に特徴がある。和風とはまったく違うが、ドミグラスとも言い切れない。ましてや塩のきつい市販のトンカツソースとはまったく違うし、ソースやケチャップ系の味もしない。明るい茶色で少し苦くてマイルドな味わいのソースだ。おいしいのでもっとたくさんついてたらいいのになあ、といつも思う。

 昔ながらの町内に唐突にある店なのでわかりにくいかもしれないけれど、遠くから食べに来てもがっかりはしないどころか味も量もかなり満足できると思う。

 *とんかつ一番

 京都市下京区黒門通木津屋橋上ル

 TEL 371―0722 第2・4・5日曜休

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vendredi 28 octobre 2005

B Legumes a Table (ベ・レギューム・ア・ターブル)

 「テーブルの上の野菜たち」という名のお店。「B」というのはご主人の木部さんの「ベー」。アニエス・ベーと同じ(?)。そんなお店に、Hさんの誕生祝いの食事に行く。とてもおいしいし、そんなに高くもないし、家からも遠くない、と三条件ずばりそろって既にリピーターとなっている。ここも見れば大変目立たない店構えで、表に出した銀色のプレートも控えめで、知らなければうっかり通り過ぎてしまいそう。でも中はけっこう広いのだ。

 4500円のプリフィクスのメニューは定番もあるけれど、夏とはがらりと変わっている。酒豪H、飲み物は当然フルボトルで。店の人と相談の上、カリフォルニアの白ワイン、レイヴェンスウッド シャルドネを飲む。聞いていたとおりあまり酸味はなくていい感じ。想像していたよりは少し軽かったが飲みやすいワインだ。

 アミューズ  きのこのキッシュ

  スプーンに四角く切ったキッシュが一切れ。ほんのり温かくて、ワインを飲み始めるのにちょうどよい。

 自家製スモークサーモンのサラダ仕立て

  ここのスモークサーモンは本当においしい。一般的なスライスしたスモークサーモンとは別物、と言ってもいいかもしれない。肉厚に切られ、ごろんとしたサーモンの表面は燻されて程よくしまり香ばしい風味がついている。美しいサーモンピンクの内部はとろんとして口の中でとろける美味。今日はぜひこの美味をHさんにも食べてほしくて、アラカルトとして一皿追加してシェアして食べる。もう3回も食べているよ(笑)。

 里芋のガレットとシェーブルのサラダ 香草風味

  たっぷりの野菜の下にはとろっととろけたシェーブルが3切れ。その下にはねっとりとした里芋のガレットが。とろけたチーズの食感が里芋とよく合う。回りの野菜の旨みもたっぷり。ここはどの料理も塩気がジャスト。塩辛くもなく薄すぎもせず、ちょうどのところで決まっている。

 (鴨のフォア・グラのソテー 百合根のヴァプール添え)

 ちょっとお味見。フォア・グラの脂が甘い。茶碗蒸しとか八寸の花びらを模した飾りくらいしか思いつかない百合根という食材だけれど、蒸すことによっておいものようにほくほくになっている。脂の甘味とよく合って、口の中がまったり・・・。

 セロリのスープ シャンピニオン・ド・パリのフラン入り

 少し泡立ったスープは口当たりよく、しかしながらしっかりセロリ味。中のきのこのフランはぎっしりと濃縮されたきのこ風味で、そのコントラストがおもしろい。

 仔羊と賀茂茄子のグリエ ~~の香りを乗せて

 ~~の部分は残念ながら失念。骨付きの仔羊2切れに大ぶりに切った賀茂茄子がごろごろと3切れ。仔羊の焼き加減がすばらしい。きれいなバラ色のお肉はとても柔らか。さすが店の名前に「野菜」とつくだけあって、どのお皿にも野菜がたっぷりでうれしくなる。野菜嫌いには鬼門かも(笑)。

 (ホタテとオマール海老のナージュ仕立て)

 ナージュとはなんぞや、と聞いて見るもよく説明が飲み込めず。料理用語としての「クールブイヨンで煮た」の意なのか、ソースがたっぷりなので言葉どおり「泳ぎ、水泳」と取ればよいのか。・・・ともあれ。ホタテとオマールは甘くぷりっとしてほんのりサーモンピンクのソースはさらっとしていながらクリームの風味が豊か。パスタにからめてもとてもおいしそうだった。

 フロマージュ3種  フルムモンブリゾン クロミエ モンドール  レーズンとくるみのパン

 食後にチーズはいかがですかと勧められ、食べる!と即答するHが好き。前菜にシェーブルを食べたからどちらでもいいかなと思っていたわたしも元来好きなものだからやはり食べることに。健啖家との食事は楽しいなあ。

 フルムモンブリゾンは、青かびチーズ。少し固めで青かびの刺激が強くなく、非常にマイルド。クロミエは白かびチーズ。癖がなくおとなしい。大好きなモンドール。とろとろのすくって食べるおいしいチーズ。クリーミーな中にナッツの風味が。

 ラム酒風味のサヴァラン オレンジとグレープフルーツのジュレ添え

 あえてふだん食べないサヴァランに挑戦。ブリオッシュ生地はざっくりとして歯切れがよく、バターと卵の配合が多そう。おいしいシロップがたっぷり染み込んでいる。果肉たっぷりのジュレの間には柔らかく泡立てたクリームがしいてある。

 (温かいりんごのパイ キャラメルアイスクリーム添え)

 ちょっとお味見。デザートも秋色に一新。定番的なラインアップになっている。他の一種は、アーモンドのタルトと黒いちじくのロースト ぶどう(?)のソルベ。

 パイはバターの風味が口に広がる。別添えの濃くキャラメリゼされたりんごのソテーも美味。キャラメルアイスもほろ苦くておいしく、アップルパイのよいソースとなる。季節感たっぷり。

 コーヒー

 小菓子  小さなマカロン ナッツのココアまぶしをサイコロ状に切った、一見チョコレートのようなお菓子

 バゲット 

 バター

 料理が出て来るのもゆっくりで、おしゃべりの尽きない間柄にはちょうどいい。たっぷり3時間超の食事を楽しむ。心まで満腹のひと時。

 お会計をお願いすると、なんと「小さい勘定書き」が出てきて。ここってそうだったっけ?と少々たじろぐ。前にも書いたがわたしは小さい勘定書きが嫌いなのだ。しかし額はぴったり。算数のできないわたしでもはっきりわかる明朗会計なのであった。

 さて。腹ごなしのために帰りは徒歩とあいなる。多く見積もっても3キロほどだ。しかしまあそれぐらいではまったくおなかの減らないことよ(笑)。

 *B Legumes a table (ベー レギューム ア ターブル)

 京都市中京区四条油小路上ル3軒目559―7

 TEL 213―5563

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jeudi 27 octobre 2005

新潟・長野物産展(2)

 そのほか買ったもの。

 新潟の笹だんご。蒸したてを売っていた。小さな俵型の、あんこ入りのよもぎだんごがきれいに笹で包んである。笹の香りがさわやかでなかなかおいしい。小ぶりなのでおやつにちょうどいい。父の故郷、会津にも同じものがあるそうだが、名前が違って、ツノ巻きというらしい。新潟と会津、やはり同じ文化圏にあるようだ。「おいしいもの」でも、関西系とは違う系統の「旨さ」があるような・・・。たとえば塩引。あの濃さは関西系のおいしさではないような気がする。

 柿の種。新潟みやげの定番だ。子供のころ新潟出身の方に大きな缶入りのをよくいただいた。この物産展に出ているのは昔と同じ缶のデザインの店のもの。そういえば、缶の中に「柿の種の歌」の楽譜つきの小さなパンフみたいなのが入っていたなあ。

 越後の柿の種に、ピーナッツはデフォルトでは入っていないがそれでよい。柿の種だと言ったら柿の種だけでいいのだ。最近はチョコレートがけも作っているが、これはおいしくて食べ出すとやめられなくなる。

 長野のみすず飴。桃、三宝柑、ぶどう、梅、りんごなどの果物を使って作った和風のパート・ド・フリュイのようなお菓子。フランスのものと違って表面にグラニュー糖がまぶしていないし、味もやさしくてあっさりしている。

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mercredi 26 octobre 2005

新潟・長野物産展(1)

 今日から31日までの日程で、伊勢丹で「新潟・長野物産展」が始まった。好きなものがたくさん出るので、年に一度のこの物産展をわたしは楽しみにしている。日程的に今日しか行けそうにないので早速午前中に行って来た。いつもの定番に新しいもの・・・といろいろ楽しんで買い込む。

 午前10時半ごろだというのに、10階の会場は既に人でいっぱい。こういう催しは初日が一番の書き入れ時なのではないかと思う。初日の午前中は大変な混みようである。新潟ということでやはり日本酒が人気のようだ。行列ができている。

 長野のアトリエ・ド・フロマージュにて、初出品(?)軽井沢リコッタロールを買う。以前この店の通販で、フロマージュ・ブランなどをたまに買っていた。今ではちょくちょく百貨店の催事に出店するようで、そのたびに案内のはがきが届く。はがきを持っていくと粗品進呈、ということで、飲むヨーグルトを1本もらう。ドリンクヨーグルトなるもの、普段はまったく飲まないので日常的なアイテムというわけではないのだが、ここのはとてもおいしいと思う。

 さて、軽井沢リコッタロールである。ネーミングがちょっといやだなと思った(笑)。「京○○」とか「神戸○○」とか・・・。特に「京○○」というネーミングのイメージがサイアクなのだからだろう。どうも地名を冠したものには一抹の不信感を持ってしまう・・・。

 しかしそこはさすがにアトリエ・ド・フロマージュ、とてもおいしいロールケーキだった。くるくると巻いたロールケーキではなく、ざっくりとした風合いのビスキュイで、たっぷりの真っ白なリコッタのクリームがくるんと一周巻いてあり、表面はうっすらと粉砂糖でお化粧がしてある。生地は見た目どおり、ざっくりとした食感で、香りも生地そのものの味もよい。粉砂糖と相性もよくて、それだけでも十分おいしい。そしてクリームは・・・?リコッタがたっぷり使われているのがはっきりわかる、少し固めの、もろっとしたあるいはほろっとした食感。クリーミーでありながらさわやかで、ほんのりとミルクの香りがするとてもおいしいクリームだった。ざっくりしたビスキュイとクリームが好相性で、計算されているようだ。このクリームにはしっとりふんわり系のロール生地は合わないだろうと思う。

 とても気に入ったので買い込みたいけれど、新鮮さが大切なこのケーキの日持ちは翌日まで。冷凍できそうな感じでもないのが残念だ。

 この物産展で忘れてはならないのがあと2点ある。そのうちの一つが、長野のいろは堂のおやきである。10年近く前に長野出身のUさんに教えてもらって(食べさせてもらって)以来おやきの大ファンになっている。Uさんの実家にうかがった時にUさんのおばあ様が作って下さった手作りのおやきをごちそうになった。お店で売っているものを買うことはできても、家庭の手作りの(しかもおいしい)郷土の味を味わうことができる僥倖にはそうあずかれるものではないだろう。あのおやきは本当においしく、油味噌や馬刺しや新潟の叔母様が持ってきて下さった新鮮な魚と共に忘れられない思い出の食卓となっているのだ。

 爾来、わたしにとっておやきは物産展のマストなアイテム。たくさん買って冷凍庫に温存(?)しておくのだ。今回買ったのは、かぼちゃ、野菜ミックス、しめじ、ねぎ味噌、粒あん、あざみ。低温のオーブントースターでじっくり温めると、中は温かく、表面はかりっとなっておいしい。

 もう一つのマストアイテムは、新潟は村上名産の塩引鮭である。我が家では単に塩引と呼ぶ。塩鮭の一種に違いはないのだろうが、少し違う。塩漬けにしたあと、つるして寒風に当てるのだ。少し乾燥させるからか、ふつうの塩鮭よりもぐっと旨みが凝縮されている。塩もきつめで、焼くと脂ののった腹の部分にうっすら塩が吹いてくるくらい。しかしその腹の部分がおいしくて、ご飯が進んでしまう。ふつうの塩鮭が物足りなく感じてしまうほど塩引はおいしい。

 父の故郷の会津は、内陸部のため輸送手段の発達していなかった昔は、新鮮な魚がほとんどなかった。しかし西へ山を越えるとそこは新潟。父の子供の頃には村上から塩引の行商の人がよく来ていたという。塩引は思い出の味であるためなのか、今のものと昔食べていたものとはちょっと違う、と父は言う。確かに、魚嫌いの子供の頃のわたしですら喜んで食べていたものとは少し異なるような気もするけれど、それは定かではない。人はだれでも、失われた味を求めているのだろうから。 

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mardi 25 octobre 2005

RAJU(ラジュ)

 五条壬生川に、今年の春くらい(?)からあるRAJUというインド料理の店に行く。前から一度行ってみようと思っていたのだが、なかなか機会がなく今日になる。緑と黄色の大きな派手な看板が、味はどうなのかなという一抹の不安を感じさせるが、ともあれ試してから。

 1000円のAランチを頼む。

 スープ  コンソメに掻き玉と緑の野菜の裏ごしが浮かんだスープ。塩を入れ忘れたに違いないと思うほどまったく塩味がない。これはいただけない。3口ほどでギブアップ。

 ナン  大きく、肉厚でふっくらしている。これはおいしい。

 サフランライス

 カレー2種  日替わりで、今日は野菜ビーフ

  まずビーフ、というのに驚く。牛は神聖な動物なので、インドでは食べるのはタブーではなかったか?食べてもいい地方もあるのだろうか。辛さは5段階で選べる。ただし1、2は追加料金なし、3、4は+50円、5は+100円。

 チキンティッカ 骨なしの鶏肉をスパイスに漬け込んでタンドールで焼いたもの

 シークカバブ  鶏のミンチを竹輪状に成形してタンドールで焼いたもの

 サラダ

 チャイ 

 味は残念ながら特筆すべきものではなく、不完全燃焼の感あり。近々またおいしい店にインド料理を食べに行ってしまいそう。

 父にささやかな慶び事があり、夕食は気持ちばかりの祝いをと思い、温存してあったいただきもののシャンパーニュ、ヴーヴ・クリコのイエローラベルを開ける。大した料理は作っていないが、伊勢丹地下のマリー=アンヌ・カンタンのチーズを用意する。

 ヴァランセ  山羊乳のおいしいチーズ。表面は灰色の灰まぶしだけれど中は真っ白。今日のは熟成が進んでいたのだろうか、少し外側が柔らかくなっていた。これもおいしかったけれど、このチーズに関してはもっと若くて固くてもろっとした感じのが好き。アンデルセンの干しいちじくとレーズンのパンの薄切りを添えてみると、果物の甘味とチーズの酸味がよく合った。

 ミモレット ヴィエイユ フランセーズ  森サンの「干からびたチーズ発言」一躍有名になった(?)、オレンジ色の硬質チーズ。かめばかむほどじわ~っと旨みが出てとてもおいしい。

 値段は高いけれど、チーズはこのマリー=アンヌ・カンタンのものと四条堀川のワイングロッサリーで扱っている、東京のフェルミエのものがダントツでおいしいと思う。でも大きなものは買っても、おいしい間に食べきれないのでショーケースを見ては、小さい塊のあるものだけ。量り売りなので、食べたいチーズが大きい塊でしか出ていないときにはあきらめざるをえないのが残念!

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lundi 24 octobre 2005

予知夢というわけでもないが

 ようやく6日連続勤務の週が終わった。この週、通常より欠員1。少々不快なこともあり、いつもより疲れる。ともあれ終わった!休みだ!

 いつもそんなに夢を見る方ではないが、昨日夢を見た。アメリカの広い病院に誰か病人を送って行き、なんせアメリカなので病院まであまりに広くて困っていたら、親切なアメリカ人が門から玄関までその病人を乗せて行ってくれるという夢。まあ夢なのでシチュエーションは意味不明。でも夢の中まで英語がしゃべれていないのは笑える。

 「病院か・・・。」わたしの中では黄信号。「誰やろ・・・?」とちょっと思う。目覚めて2時間後、電話があり、おじがすい臓を悪くして入院したとの知らせが入る。これか・・・。

 やはり変わった夢を見たときは要注意である。虫の知らせというか、こういうことが何度かあって、特に病院の夢は「そのまんま」なので見ると非常にいや。防ぎようもなくて実生活に何の役にもたたないし。どうせなら、値の上がる株とかわかればいいのに。

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dimanche 23 octobre 2005

ラパンドール

 ラパンドールのパンを食べる。特別お気に入りというわけではないのだが、通勤の途中でたまに寄る。今出川堀川にも店があって(本店?)、今出川というパン屋激戦区で長くやっている、ということはきっと一定の顧客をつかんでいるのだろう。

 ここのパンは少し小ぶりなので、昼ごはんに1個では少々物足りない。ホットマト(?)という名前の、二つに折ったパン生地にカレーソーセージとチーズと辛口のトマトソースを挟んで焼いたちょっとピザのような惣菜パンと、「当店自慢のクリームを・・・」のポップにひかれ、クリームパンを購入。クリームパンは食べたことがなかったかも。

 果たしてクリームパンはおいしかった。ずっしり持ち重りがするほど、中にはクリームがぎっしり詰まっている。色は少し薄めで、こってりカスタードという感じではなくて、懐かしいような「クリームパンのクリーム」の味である。何気なく買ったものがおいしいとなんだか幸せな気分。

 NPO「図書館の学校」が発行する雑誌、『図書館の学校』10・11月号が届いたので、夕食後ざっと目を通す。すると、「その時、専門図書館は!?」という連載に、以前このブログでも取り上げた「味の素食の文化センタ- 食の文化ライブラリー」が紹介されていた。わたしが訪ねたときは京橋にあったのだが、2004年12月に高輪に移転していた。

 「蔵書は絵画・映像ソフトも含めて、食文化に関する資料が一階の開架スペースに約二万点、地下の閉架書庫に約一万五千点」、「文化センターでは研究者の協力を得て『食文化に関する文献目録』を作成」していて、その冊数は分野別に約50冊にもなるという。「当初は専門家の研究を支援し、その成果を蓄積するのがライブラリーの主な目的」であったそうだが、今は専門家以外の利用が増え、総合学習で利用する生徒までもが来ているという。また一般向けの企画展示などにも熱心だ。食に興味のある人なら、特に目的はなくても書架を見て回るだけでも楽しめるであろう。

 一私企業のライブラリーがこれだけの資料と人的資源を揃え、閲覧は無料、登録料100円のみで貸出もしてくれるなんて、なんと太っ腹!リニューアルしたこの図書館にすぐにでも行きたくなった。・・・というか働きたいです、いっそ。

 「大阪市北区中之島にも㈱味の素が運営するライブラリーがあり、相互貸借も可能」(!!)東京の職員さんから、大阪にもできますとかちらっと聞いていたところか・・・。灯台もと暗し。まずここからリサーチだ。

 *ラパンドール

 京都市中京区四条通中新道東入ル 南側

 TEL 811―9711

 *食の文化ライブラリー

 http://www.syokubunka.or.jp/doc/library/

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samedi 22 octobre 2005

豚の頭

 悲しくなるほど寒い。日は短くなるし、これからどんどんいやな季節になる。今日は職場で「もういいかげんにしろよ・・・」という出来事があり、大いに消耗する。それがルール違反だったり、他の人の仕事にまで影響が出るということに考えが及ばず、勝手な「親切」をする人はいるものだ。その手合いは、自分がいいことをしていると思っているから始末に負えない。これが「老害」というものなのか。今日の一件は上司までが出て来るほどの波紋の広がりようだ。

 そんなこんなで、寒い、暗い、うっとうしい気分、しかも夕食の献立は決まっていなくてペダルも重い帰り道である。

 水月亭の前を通りかかったので、はたと、蒸し豚とトン足を買って豚祭り!!を思いつく。ところが・・・。蒸し豚はすでに売り切れ。おいしいので超人気のようだ。今日はついていない。

 お兄さんとおばさんに、代わりに豚の頭はどうかと勧められる。ここは足だけでなく頭もあったのか・・・。どんなものかと聞いてみると、お兄さんがケースから出して見せてくれる。ヨーロッパや沖縄の市場によくあるような、豚の顔そのまんまである(むろん加工はしてあるが)。見たところ軟骨が多くて固そうなので、聞いてみるが、蒸し豚より少し脂は多いが固くはないという。蒸し豚と同じように食べるらしい。それでは、ということで1人前を切ってもらう。やはりこれも量が多くて、1人前200グラム。値段はたったの300円だ。多かったのでトン足は次回にする。

 死海の塩・からし醤油・からし醤油ときざみ葱で試してみる。どれで食べてもよく合った。葱との相性もよし。食感はやはり軟骨がこりこりした感じで、皮も少し固い。脂も、蒸し豚のぷるん、とは違って、こりっとした感じである。蒸し豚よりは一般的ではないかもしれない。お酒に合いそうな珍味系かな。わたしはまずまず気に入ったが、父はお気に召さず。

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vendredi 21 octobre 2005

彼女自身のバースデイケーキ

 H嬢が、職場にホールケーキを持ってきた。呼ばれて台所へ行ってみれば、おいしそうな苺と生クリームのケーキ。上にはクッキーで作った「おたんじょうびおめでとう」のプレートが。そう、今日はH嬢の○回目の誕生日で、なんと彼女は自分のバースデイケーキを持ってきてくれたのだ。ブリジット・ジョーンズの日記にも出てきたけれど、誕生日を迎える人が回りの人にごちそうするというのはイギリス流?でもここは日本、わたしたちがケーキを買ってこなければならないのにね~、などと言いつつ、ご相伴にあずかった。

 自分ではあまり買わないマールブランシュの、これもあまり買わないアイテムの苺のショートケーキ!いただき物って、いつもと違うものが食べられるのがいいな。誰かに連れて行ってもらう食事と同じ。ああ、ケーキを食べているのだなあ、という安心感すら漂うような定番風味。しかし、子供の頃に食べたのから比べると、格段に甘くなくなっているのだねえ・・・。おいしくご相伴にあずかりました。ありがとうm(__)m。

 H嬢、お誕生日おめでとう!充実した○才を!

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jeudi 20 octobre 2005

レプロット

 午前中に所用を済ませ、午後から職場へ向かう。移動が市内のほぼ東の端から西の端への横断になってしまったので少し疲れるが、途中寄り道してレプロットでお昼を食べる。小さなイタリア料理店なのだけれど、「エノテカ・バール」と銘打っているだけに、店内にはたくさんのお酒がおいてある。ワインもたくさんありそうだ。ビルの1階の細長い店で、入ると右手すぐにカウンター、奥にちょっと個室風のテーブル席がある。

 ランチは何種類かあったが、1050円のランチをいただく。パスタは3種類から選べる。

 前菜盛り合わせ  プチトマトとモッツァレラチーズ かぼちゃの焼きリゾット トマトのオーブン焼き 焼いたオクラと万願寺唐辛子

 オーブン焼きのトマトの甘味が凝縮されていておいしい。

 パスタ  黒枝豆入りミートソースのスパゲティ

 紫頭巾かな。枝豆の味がはっきりわかる、あっさりしたミートソース。

 イタリアの蜂蜜入りパンナコッタ

 レディースデーのサービスということで、デミタスカップ三分の一ほどの量のパンナコッタが付いた。少量でもしっかりと甘く、ねっとりと大変濃厚でおいしい。生クリーム100%なのだろう。パンナコッタって家で作るときは生クリーム100%にする勇気がなくて(乳脂肪が~コレステロールが~とつい考えてしまって。たくさんできるしたくさん食べるしね)、牛乳を半分くらい混ぜたりとかしてしまう。それはそれでおいしいのだけれど、やはり純な生クリーム(純生??)にはかなわないのだね。

 バゲット オレンジ入りのフォカッチャ(かぼちゃ?手作りっぽい)

 エスプレッソ・ルンゴ

 食後の飲み物も選択性。通常のエスプレッソより量が多くて少し薄めのルンゴを飲む。コーヒーはイリーのもの。カップも。

 料理は全体的にあっさり系か?もっといろいろ食べてみたい。夜行ったほうがお酒も楽しめてよさそうなお店。

 *エノテカ・バール レプロット

 京都市中京区蛸薬師通新町東入ル姥柳町189 エチカビル1F

 TEL 213―3985 火休(?)

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mercredi 19 octobre 2005

豊富なおやつ

 朝から少し自転車に乗りたい気分だったので、遠めのパン屋、ブリアン経由で出勤することを思い立つ。今日は丸太町から御前通を上がって行ったのだが、かなり坂がきつくて太ももの筋肉を酷使してしまう。ブリアンではクラブハウスサンドとクリームパンと食パン、そしておやつにとレジ下のプリンを購入。

 う~ん、クリームパンは前に食べたときのほうがおいしく感じたけどなんでだろう?ここのプリンはとてもやわらかいので自転車の振動に耐え切れず半ばカップの中で破壊されてしまっている。でもやっぱりおいしい。なめらかで、カラメルの香りがよくて。下手なお菓子屋のプリンよりもずっとおいしいし、パン屋のプリンの中でも秀逸である。

 昼休みに休憩室でごはんを食べていると、H嬢が出勤してきた。わたしのマンモグラフィが異常なしだったお祝いに(!)と、ZIZIシブーストをいただく。大きいケーキだったので休憩時間にM嬢と半分こ。ごちそうさまでした。H嬢ありがとう!

 他には職場で、八十八ヶ所巡りをしている人からの高知みやげ、庄壽庵というお店の陣羽織というお菓子をいただく。これは明日以降のおやつに回そう。おやつって重なるときは重なるんだなあ・・・。

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mardi 18 octobre 2005

ピンクリボン

 一昨年来、年に一度受けることにしている乳がん検診に行ってきた。通常の健康診断のオプションとしてではなく、別個に乳腺外来の予約を取り、マンモグラフィを撮影してもらう。健診と違って、双方向からの画像を撮ってもらえるし、撮影の後はすぐに診察だから結果がすぐわかるし、結果が通知されるまでのひと月ほどの間の心配をせずにすむのでこちらの方がありがたい。万が一何かあってもすぐにエコー検査もしてもらえるし、医師と相談の上すぐに次の検査なり治療なりの「次の一手」が迅速に打てる。

 わたしの乳がんリスクは高いので、かなり心配している。毎年のこととはいえ、行く前のこの神経症的な不安感はどうにかならないものかと思う。しかし行かないのはもっと怖いのでいやいやながらも自分に課した義務と思って行っているのだ。

 マンモグラフィは乳房のレントゲン写真である。乳房を透明な板で挟み、平たくつぶして撮影する。1ミリほどのごく微細な超早期のがんも発見できるし、他の乳房の病気もわかるらしい。しかし挟むのが痛いと言って敬遠する人も多いという。わたしの経験から言うと、ひとえにそれは検査を受ける時期によるのではないかと思う。生理前などで乳房が張っているときは当然痛い。わたしも2年前は少し痛いと思った。でも去年も今年も検査のベストタイミングを計って受けるので痛みはそう感じない。またわたしの行っている検診施設は撮影技師が女性で、思いやりがあってやさしいので不安をあおられたり不快な思いをさせられることがない。精神的な面でも苦痛が少ないのである。

 10月はいろいろな場所で(特にネット上は多いかもしれない)ピンクリボンを見かけることが多いだろう。これは乳がんの早期発見のための啓発運動のシンボルマークで、エスティー・ローダー、エイボン、冨士フィルムなどさまざまな企業が協賛してキャンペーンをやっている。現在、日本の女性の30人に一人以上が乳がんにかかっており、その数はまだ増えるだろうと言われている。アメリカでは8人に一人なのだ。怖い話だが、その反面早期の乳がんの10年生存率は95パーセント以上だそうで、早期発見がとても重要な、治るがんなのだ。

 今年もおかげさまでマンモグラフィの結果は異常なし。重い荷を下ろしたような、今年の年貢を納めたような気分である。

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lundi 17 octobre 2005

モニカ

 職場へ戻る前におやつをも仕入れようと、モニカに寄ることを思い立つ。テイクアウトのつもりが、つい魔がさしてデザートタイムとなる。だってまだちょっと時間があったし、自転車で運ぶとくずれそうなお菓子だったんだも~ん!!・・・と思うにこれは明日に控えるとってもいやな心配事からの逃避行動か。

 モニカの本店にはもう長く来ていない。まだ支店もなく、デパートの催事にも出なかったころだ。名物(?)のパーティー・シューは健在。店内は、前はアメリカを目指しているのだかフランスを目指しているのだかよくわからないしつらえだったが、今はごちゃごちゃした感じもなくすっきりとまとまっている。また前は、おじさんが「マスター」という感じでカウンターにいてそれがいかにも喫茶店、という雰囲気を醸していたのだが、今はおじさん(店主だろう、やはり)はおらず、代わりに若い女の子たちが働いている。赤い牛をイメージキャラにしてから雰囲気を一新したのだろうか。

 さてそそられたのはくりのミルフィーユ。しけらないよう1枚づつキャラメリゼされたパイ生地の間にはとろっとしたカスタードクリームとほろ苦いコーヒームース、そして栗。上には生クリームがたっぷりと絞られて、チョコレートに、クッキーに、ヘーゼルナッツとアーモンド。ナッツは残すけどね。アングレーズソースがけ。

 ん~、クリームはとろりん、パイさくさくしておいしい。ミルフィーユはこうでなければ。しかしいかんせんサイズが大きい!食後のデザートには厳しかったことよ。

 *モニカ

  京都市上京区御前今出川下ル馬喰町914

  TEL 462―0371 無休

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キッチン・パパ

 アスニーで開かれた児童文学講座に出席し、風野潮の話を聞く。風野潮は、ビート・キッズの作者である。この物語はわたしもけっこう気に入っていて、音楽に打ち込む少年たちが生き生きとしていて、読後感がとてもよい。わたしは見てはいないのだが映画にもなったようだ。

 風野さんは、話をし慣れている様子でもなく、特に話がうまいとかいうわけではなかったが、小説を書き始めたきっかけや、映画の話などをおもしろく聞く。原作では、英二と七生という男の子たちの話なのに、映画では七生が女の子になってしまっているらしい。企画の段階で、「女優枠」みたいなのが設定されていて、誰が出るのかも決まっていたらしい。でもちょい役ではだめだというので、原作に手を加えることになったのだそうだ。芸能界のウラという感じだな。これには風野さんもちょっとイヤだなと思ったらしいが、もっともなことだ。でもその決まってた女優がどうしても肝心のドラムが叩けないからって降板してしまって、結局相武紗季になったのだとか。ふ~ん。

 終盤の質疑応答のコーナーで、「児童文学を書くための資質は?」というのがあった。「いわゆるヤング・アダルト、10代の子供たちに向けた話が書ける人というのは、わたしも含めて、自分が大人であることに違和感を持っている人ではないだろうか。また、もう少し下の年齢の子供に向けた話が書ける人というのは、幸せな子供時代を過ごした人が多いように思う。その幸せな時間を、どこかに凍結保存して持っているような人」と風野さんは答えていた。なんとなく納得できる話。

 正午で講座が終わり、職場へ戻る前にお昼を食べる。ちょっと自転車を走らせて、キッチン・パパへ。ここは街のお米屋さんの奥の洋食屋さんで、お米屋さんだけあってごはんのお代わりは自由で、もちろんお米の味も自慢のよう。ご主人がジャズ好きらしく、店内にはジャズが流れ、写真やCDが飾ってある。わりとスペースは広くて、繁盛しているようだ。

 日替わりランチは800円だが、わたしは900円のBランチ(ハンバーグとえびフライ)を注文する。またか!という感じだが、やはり洋食屋のこの定番を食べてみたいのである。料理にごはんと味噌汁と漬物と食後の飲み物がつく。

 厨房を見ると、ほんとにパパという感じの人が料理を作っている。表のお米屋さんで店番をしているご夫婦の息子さんだろう。料理は、ほんとにパパが作ってくれた料理といった感じの家庭的な味である。タルタルソースも手作りだし、ハンバーグの種もほっとする味でソースの味も丸い。すばらしくおいしい!というのではないかもしれないが、良質の日常食といった感じである。

 *キッチン・パパ

  京都市上京区千本上立売東入ル南側

  TEL 441-4119 木休

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dimanche 16 octobre 2005

奥山

 法要、とまではいかないが、家族だけでちょっとした仏事を行う。仏事あれば和菓子あり(笑)。お供えの、亀屋良長奥山をいただく。亀屋良長は1803年創業の老舗で、スペシアリテは烏羽玉。奥山は、その名前からして季節もののお菓子のようだ。

 若鮎の皮をもっともっちり、しっとりさせたような、小麦粉と餅粉の生地を焼いて、2枚に折ってある。餡や求肥が挟んであるのはよくあるが、このお菓子の中身は、蜜煮にしたしゃきしゃきのりんごである。ちょっと目先の変わったお菓子。

 きつね色に焼けた皮には、小さなもみじの焼印と、鹿の顔の焼印が押してある。

 「奥山に もみじふみわけ 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋はかなしき」

 名前からの連想が楽しめるから、和菓子のネーミングはいいものだ。

 *亀屋良長

  京都市下京区四条堀川東入柏屋町17

  TEL 221―2005

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samedi 15 octobre 2005

デトックス中

 フェイスラインの細かなぶつぶつを何としても治すべく、体内デトックス中。とは言っても、大掛かりなキレーションとかをやっているわけではない。

 水をたくさん飲んで、お風呂でしっかり汗をかきつつマッサージ。デトックス食材の玉ねぎ、ブロッコリー、青紫蘇、しょうがなどをたくさん食べる。とにかく野菜をたくさんに、脂肪は少なく。曲がりなりにも4日ほど続けたら格段に改善。ついでに半月弱治らなかったしつこい口角炎も完治した。

 よっぽど体内に毒があったのか??この際出し切ります。何かおすすめの方法がありましたらご一報ください。

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vendredi 14 octobre 2005

「最澄と天台の国宝」

 京都国立博物館で開かれている展覧会、「最澄と天台の国宝」を見に行く。日本仏教界において弘法大師空海と並ぶ巨星、伝教大師最澄。来年は天台宗開宗1200年に当たるそうだ。

 今さらながら、天台宗の総合主義の懐の深さには驚かされる。密教も浄土教も、すべてを包含するその教えは、一言で簡単に言うなら、「その人に合った方法での救い」ということになるだろうか。極めて近代的な、個の尊重がすでにあるのである。そしてこの懐の深さが鎌倉仏教の母胎となり、偉大な知の系譜を編んでゆく。

 たっぷり1時間半を費やしても足りないくらいの見ごたえのある展覧会だった。仏像もたくさん展示してあるが、宝冠阿弥陀如来像(通常阿弥陀如来像は宝冠をかぶっていない)など、「いつもの」造形とは少し異なった様子の仏像もあっておもしろい。この仏像は、浄土への憧れと題した展示室にある。またこの展示室には滋賀県の聖衆来迎寺という寺が持っている国宝の、15幅の六道絵があり、その描写の凄まじさ、恐ろしさは、かなり印象的である。

 興味深かったのは声明譜である。これは天台声明のいわば楽譜のようなもの。これに従って声明は唱えられ(歌われ?)るのだ。展示コーナーには実際の天台声明の音声が流され、その神秘的な響きを体感できるようになっている。

 密教=真言宗と思いがちだが、天台宗にも密教があり、それを台密という。天台の密教の展示室では、密教においてはマストな、不動明王像や曼荼羅、そしてなぜか昔から心ひかれる法具がたくさん展示されている。また、金剛大壇具敷曼荼羅がしつらえてあり、大変興味深く見る。真言宗の壇とはやはり様子が違うのが見て取れて興味深い。

 自分が「知らない」ということを改めて知り、更に知りたいという欲求を刺激されるよい展覧会だと思う。

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jeudi 13 octobre 2005

クレ・ド・ポー ボーテ サロン

 夜、テレビで、芸能人の食生活を判定し、医師団が、あなたの5年後の疾患はこうですよ、10年後の疾患はこうですよ、と予測するという番組をやっていた。わたしはこの手の番組は怖いので絶対見ないが、なぜか父はこの手の番組が大好き。帰宅したらちょうど父が茶の間で見ていたのでついうかうかと見てしまう。みなけりゃよかった・・・。やはり暗澹たる気分に・・・。わたしは加賀まりこタイプ。彼女ほどではないが、嗜好的には同じで、甘くて高脂肪で高カロリーなものが大好きなのだ。10年後は、糖尿病、黒皮症、心不全、などなど恐ろしい病気が勢ぞろいで、思わずわたしも10年後はこの世にいないのではないかと・・・。来月に健康診断を控えた今、恐怖はつのるのだった。

 さて、1ヶ月来、こめかみからあごにかけてのフェイスライン沿いの細かなぷつぷつに悩まされている。膿んだり赤くなったりはしなくて、痛くも痒くもないのだけれど、皮脂の微細なつまりのような、吹き出物の赤ちゃんのようなのが、どう手入れしても治らないのだ。そこで、最後の切り札、クレ・ド・ポー ボーテ サロンに行くことにした。ここにお世話になるようになったきっかけは、何年か前、伊勢丹の懸賞に当たって、トリートメントが1回無料でプレゼントされたからである。最後の切り札、というのは、これが自分の肌なのか??と思うほどの効果の高さと、その高額さの故である。何回もは来られない。

 とても久しぶりだったので、肌のカウンセリングから始まる。担当のエステシエンヌは美人で美肌である。エステシエンヌやBAは、目鼻立ちは別として、肌がきれいでないと、どうも信用ならぬものだ。もう、徹底的に治すつもりなので、ピューリフィアンという毛穴を大掃除するコースに、リンパの流れをよくするデコルテの石膏パックとマッサージをオプションで付ける。ええい、どうとでもなれ!・・・なぜやけっぱちに・・・?

 トリートメントは蒸気を当てながらの丁寧なクレンジングから始まり、非常に気持ちのよいハンドマッサージは、顔や首、デコルテのみならず、背中や腕や手まで及ぶ。下手なあんまよりもずっと気持ちがいい。使用される化粧品は全て、資生堂の最高級ライン、クレ・ド・ポーである。人間工学に基づいてデザインされた椅子に座って行われるトリートメントは1時間半ほどにもなるのに、体もまったく痛くならず、楽なので、つい睡魔に襲われてうとうととまどろんでしまう。リラクゼーション効果も高い。

 すっぴんで出かけたのだが、施術前のすっぴんと施術後のすっぴんは雲泥の差である。顔色がまったく違うのだ。これはリンパの流れが滞っていたのが改善されたから、ということで、もちろんフェイスラインのぶつぶつも格段に改善されている。さすがである。

 さて、ここでもそのぶつぶつの原因は老廃物がたまっていることで、代謝が落ちていることと食生活が直接の原因であると、懇々と諭される。糖分と脂肪をいっしょに取ること(つまりは洋菓子だ)は避けたほうがいいことなど・・・。まず化粧品で手入れするよりも、内面からと言われる。自分でもわかってはいるだけに辛いところである。しかしせっかくの効果を維持するためにも努力はしなければと思う。健康も美容も根源は同じである。サロンならまだしも、病院に大金を使うことになったら、それはもう大変なことなのだから。

 *クレ・ド・ポー ボーテ サロン

 JR京都伊勢丹 9階

 TEL 353―4155

 完全予約制。高いだけに即効性を発揮します。こういうものはむろん定期的に通うのがいいのに決まっていますが、わたしのように、どうしようもなくなってから行っても間に合う(?)ようです。続ければどんなにか、と思いつつ、忘れた頃に行くところとなってしまっています。

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mercredi 12 octobre 2005

西洋料理コリス

 夏にさんこさんからちょこっと聞いていた、西洋料理コリスにお昼を食べに行く。場所は松原通をずうっと東へ。この辺りへ来ると、なんだかおしょらいさんを迎えに来た気になる。それもそのはず、六道珍皇寺の近くなのだ。小野篁の冥府の井戸があるこのお寺、8月の六道参りで賑わっているときとはまったく違った様子で、落ち着いたたたずまいを見せている。わたしもお迎えには毎年欠かさず来るのだけれど、冥府の井戸は(本堂の裏にある)見たことがない。

 店はお寺よりもう少し西にある。レンガ造りのあまり目立たない構えで、灯った門灯と小さな黒板のメニューを見ると、営業中なのだということがわかるくらい。

 お店をやっておられるのは、ご主人と奥さん(?)の二人である。店内は広くはなく、4人がけのテーブルが3卓くらい(?)。狭いゆえか、全席禁煙だそうで、空気がきれいで快適である。冷蔵庫にはギネスやら、ベルギーのビールやらワインがたくさん入っていて、思わず飲みたくなってしまう。

手渡されたメニューを見ると、種類がとても多い。メニューに載っていないものも正面上の黒板にたくさん書いてある。同じ黒板の右側にはワインがぎっしり書いてある。どれも食べたくてとても悩むが、洋食屋の定番中の定番、ハンバーグとえびフライを頼む。お料理には、3時半までなら、ご飯かパンが付く。洋食にはご飯、が好きなので、迷わずご飯を選択。

 料理が出て来るのはとてもゆっくりだ。だいたい30分くらいかかる。おかげで本がよく読めた。

 お皿のビジュアルがとてもよろし。少し小ぶりのえびフライが2本。その下にはおいしそうなタルタルソース。となりには美しい楕円のドーム型にこんもりと焼き上がったハンバーグ。ドゥミグラスソースも程よくかかっている。お皿の向こう側にはサラダなど。レタスに、スライスオニオン、ミディトマト。もちろんポテトサラダに、ゆで卵のスライス、肉厚のハムまで付いている。

 まずえびフライを食べる。タルタルソースがぷりっとしたえびに合っておいしくて、もっと食べたくなる。ドゥミグラスソースは、赤ワインのこくと苦味が効いた味で、焼き目香ばしいハンバーグとベストマッチ。ハンバーグはきめ細かであるけれど、固すぎもせず、柔らかすぎもせず、程よい食感で、種の味もいい。隣の人が、単品のハンバーグを食べていたのだが、そちらのソースは、きのこの入った照り焼き風のソースのようだった。付け合せのポテトサラダもとてもおいしい。ふわっと香るセロリの香りは、まさに洋食屋の香りである。

 正統派の、懐かしさを感じるほどの折り目正しい洋食をいただいたという感じだ。おいしい洋食屋は本当にうれしくなる。近くの人が食べていた、ブルーチーズカツもおいしそうだし、パテやテリーヌなどのフランス料理系(?)メニューもおいしそうだ。今度はワインやビールを飲みながらゆっくりするのもよいだろう。もうリピーター決定。次の訪問を心待ちにしてしまっている。

 *西洋料理コリス

 京都市東山区松原通大和大路東入ル

 TEL 561-9281 火休

 

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mardi 11 octobre 2005

近頃話題の・・・

 話題にしているのはブログご近所さんだけかしら(笑)?レーズンサンドの話。

 モニカのレーズンサンドは直径7センチ(計ってみた)。クッキーもバターの香りが豊かでとってもおいしい。もちろん中のクリームも濃く、ラム酒に漬かったレーズンがたっぷり、ぎっしり。昨日伊勢丹へ行ったら、出店をしていたので、久しぶりに買ってみた。

 朝から食べると、すきっ腹のせいもあるのかラム酒で思わずほろ酔いに・・・。お子ちゃま厳禁のこのお菓子、大きすぎてお腹も膨れます。食事代わりになりますな。

 

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lundi 10 octobre 2005

金兵衛

 ハカセさんより、鮨でも・・・とのお誘いがあったので、出掛ける。実は鮨屋というところには、小学生の頃何度か両親に連れられて行って以来、ずっと行ったことはないのである。100円回転すしならあるけどね。ゆえに今回がほぼ鮨屋デビューに等しいのだ。子供の頃鮨屋で食べられるものと言ったら、うに、しゃこ、海老(必ずゆでたもの)、いなり、巻物。以上。玉子も甘くて嫌いだった。ガリは大好物。わたしならこんな子供、絶対鮨屋などに連れて行かない。もったいない(笑)。

 今ではずいぶん生魚もおいしく食べられるようになり、食べられるネタも多くなっているはず・・・とは思うものの、やはり少し心配で、緊張する。職人さんを前に、これは食べられない・・・、これもだめ・・・、とか言ってたら、「けえってくれ!!」とか言われそうじゃないですか?!

 連れて行ってもらったのは金兵衛というお店。安いものは1個52円からあり、リーズナブルで明朗会計っぽい。店内の奥行きは広く、コの字のカウンターがぐるっと取り囲んでいる。職人が何人も忙しそうに立ち働いていて、活気がある。次から次へと客も入ってくるし、かなり繁盛している様子。すぐにつけ台にはこんもりとガリが置かれる。面白いのは、途中できゅうりを丸ごと1本、長~い蛇腹にしたものが出て来ること。びよ~んと伸びる。

 節制中のハカセさんにならい、酒は飲まない。けれどおつまみ(何の?)に、げその塩焼き

 お鮨はいろいろなものを食べた。げそ、たこ、えび、ひらめ、はまち、とろ、あじ。初めて食べた魚は、こはだ、さよりみる貝、しゃこなどは、長く食べないのでどんな味だったかも忘れていた。昔わたしがまだ子供の頃、親戚が、生のしゃこを大量に家に持って来てくれたことがあった。かなりグロテスクな外観にびびりながらも、塩茹でにして皮をむきむき皆で食べた。もしゃもしゃした食感・・・。思い出した。でもこんなほろ苦いものだったかな。

 小ぶりで鮨飯が多くないのでいろいろな味が食べられる。どれもおいしくいただいて、大変満足。ほぼ初めての鮨ワールドは楽しくて、すっかり自信(?)をつけたわたしは、「今度から鮨屋めぐりしよっか?」と言うも、ハカセさん曰く、「(金額的に)フランス料理の比やないで?」。・・・それはそうかも。

 *金兵衛

  京都市中京区河原町六角西入ル

  TEL 223―1277

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dimanche 09 octobre 2005

小さな勘定書き

 特に和食系に多いが、お勘定をお願いしたときに、小さな紙切れに合計金額だけをぽつんと書いたものを持って来られることがよくある。あれが常々、なんだかいやだなあ・・・と思っていた。高く請求されているのかも、となんとなく疑ってしまうし、料理がいくら、飲み物がいくらで、サービス料は、税は・・・と間違いがないかチェックできないのが気持ちが悪い。算数はできないが、チェックはちゃんとしたいのである。でないと極端な話、他の人の分まで何かの手違いで、こちらに付いてしまっているかもしれないではないか。明細を請求したい気持ちはあってもなぜか言いづらく、そのまんまの金額を払ってはいるけれど・・・。別に勘定やお金のことを細かく言うのは何もかっこ悪いこととは思っていないけれど、それでも要求しづらいのは事実。気が弱い??

 昨日、いろんなブログやサイトを見て回っていると、友里征耶さんという方がこれについて書いていた。この方は確か、「カフェ・スイーツ」というムックで大変辛口な連載を書いている方だ。

 http://www.9393.co.jp/tomosato/kako_tomosato/2005/05_1008_tomosato.html←ご興味があればご一読を。

 ふう、やっぱり多めに請求されてる場合もあるのだなあ・・・。鮨屋の話はけっこうえげつない。

 友里さんは、祇園 丸山で、明細を持って来させて酒代を修正させているグループを目撃したそうだ。ここまで客が毅然とできればよいのだけれど、それはなかなか難しそう。なんとか明朗会計にならないものかと庶民のため息・・・、と結ぼうとしたけれど、お金持ちのほうがずっとお金のチェックが厳しいはず?なのにどうして問題になって改善されないのでしょうねぇ・・・?

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samedi 08 octobre 2005

フォートナム・アンド・メイソン・コンセプト・ショップ

 仕事の帰りに大丸へ行った。いつものように1階エレベーター横で来店ポイントを付けたあと、階段で地下に降りようとしたところ、ふと目に止まった各階案内板の文字。「B2 フォートナム・アンド・メイソン・コンセプト・ショップ」え?地下2階はユーハイムのカフェだったのに、いつの間に・・・?と驚きつつ、下へ降りてみる。すると降りたところはティールームで、地下の入り口側には紅茶やジャムなどのグロッサリー、そしてケーキやパンなどのショーケースが・・・。5月に名古屋に行ったとき、「ラシック」にあったお店と同じである。関西にもできたらいいのにと思っていたのだが、これはちょっと驚きである。

 明日の朝用にパンを買おうと、パンのショーケースを見る。ここではパンも対面販売だ。種類はたくさんあって、どれもおいしそうだが、値段は非常に高い。品によってはケーキよりも高い。迷った末にオレンジコンフィのパンを買う。紅茶やジャムなど見ていると、なんだかんだとほしくなるが、どちらもストックがあるのでやめておく。

 そもそもお茶するつもりも時間もなかったはずなのに、「いらっしゃいませ~」の声に誘われふらひらと席に案内されてしまう(笑)。メニューをじっくり眺めたあと、やはりここはオーソドックスにスコーンセット(1260円也)を注文する。スコーンは、プレーン、チョコチップ、アールグレー、レーズン、マロンの5種類から2個を、紅茶はダージリンだけは少し高くなるがほかは好きなものが追加料金なしで選べる。スコーンはプレーンマロン、紅茶はアッサムTGFOPを選ぶ。

 注文が済むと、ウェイトレスがナプキンをさっと広げてひざの上にかけてくれたのに少し驚く。真っ白いポットはやや小ぶりながら、きちんと注し湯のポットも出て来るのがうれしい。砂糖にミルクに茶漉し。スコーンは小ぶりの丸いもので、別の容器にはクロッテッドクリーム苺のジャム。スコーンには何が何でもクロッテッドクリームである。生クリームは認めない。

 スコーンはふんわりと柔らかめで、マロンの方はクリームだけで食べてもほんのりと生地に甘味があっておいしい。スコーンは小ぶりだったけれど、大好きなクロッテッドクリームはたっぷりとのせて残さずにいただく。

 聞けば10月5日にオープンしたばかりだそうだ。知らなかったなあ・・・。京都では、やはりデパ地下は大丸がいいね。

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vendredi 07 octobre 2005

高野山(6) 名物など

 高野山には食べ物もそれ以外にも名物がたくさんある。

 高野槙  針葉樹。高野山には槙を売る店(中には喫茶店と槙の店がいっしょになったところも)や、槙スタンドがたくさんありそこここで槙を売っている。京都ではお盆のとき以外はあまり見ないが、高野山ではお墓などに、花ではなく槙を供えるらしい。

 仏手柑  ベルガモットという呼び方のほうがなじみがあるかもしれない。アールグレイの香り付けに用いられる柑橘類である。香りはよいが皮ばかりの柑橘類で、名前のとおり手を開いたような不思議な形になる。やはりこれもお供えにしたりするらしい。12月に収穫されるらしく、出回ってはいなかったが、実を甘露煮にしたお菓子があった。希少なものなのか値段はとても高い。かさ國という大きなお菓子司で計り売りのものを見つけたので、味見に5ミリほどの薄切りを買ってみたが、直径5センチほどの大きさで200円もした。おいしいオレンジピールのような味を期待したのだが、製法が違うからか、そんなにびっくりするほどの味と香りではなかった。同じくかさ國には仏手柑のジャムがあったのでそれも買う。

 宝来  白い和紙で作った切り紙細工。以下、こんなものです。一乗院のHPより。

「宝来とは一般でいうしめ縄のようなものです。高野山では昔からお米が獲れないので藁がなかった事から、絹や紙に切り絵をしてしめ縄の代用をしました。」

 胡麻豆腐  精進料理と言えばこれ。高野山には濱田屋森下商店角濱という有名なお店が3軒あって、濱田屋はお休みだったので森下商店のもののみを購入する。生胡麻豆腐は6個入りで840円。紙箱に直接流し込んであるので日持ちはしない。葛がぷるんぷるんで色は白く、あっさりとしている。とてもおいしかった。

 生麩  麩善(ふうぜん)という店の笹巻あんぷを買って食べる。中にあっさりとしたこしあんを包んだ麩まんじゅうだ。できたては麩がみずみずしく、表面はつるん、中はふんわりもちっとして、持ち帰って時間のたったものより断然美味。

 焼餅  そこここで売っているお菓子。平たくして鉄板で焼き目をつけた餅の中は薄く塩味のついたつぶあんが入っている。やはりかさ國で、山帰来餅(山帰来という植物の葉であん入りの餅がくるんである)とともに店内で食べる。以前にアルバイトのS嬢に、南峰堂の焼餅をいただいたがこれも美味だった。

 銘菓  みろく石 かさ國製。奥之院の参道にある、触れると願いがかなうというみろく石を模して作られた焼き饅頭で中は粒あん。石に似せてちょっといびつな形がかわいい。宿坊のお茶菓子にもなっていた。

      槙の 松栄堂製。日持ちがするのでおみやげに一箱買うも、味見をしなかったのが心残り・・・。

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jeudi 06 octobre 2005

水月亭の蒸し豚

 さんこさんが韓麺館38で蒸し豚をお持ち帰りしたという話を読んでからムショ~に蒸し豚が食べたくなったわたし。しかし韓麺館まで仕事帰りに行くのはちとしんどい。

 よくよく考えると、ありましたぞ~ありましたぞ~。通勤時、前を通るたびに気になっていたあのお店。西小路三条を南下し、四条通りに出る手前の東側、水月亭。入り口の上には「ホルモン 蒸し豚 お持ち帰りできます」の文字。気にはなっていたのだけれど、今まで入れずにいた。今日は思い切ってのれんをくぐってみることに・・・。

 入り口入ってすぐ左の大きなまな板には、その蒸し豚らしいブツの塊がごろんごろんと置かれている。その横の冷蔵庫の中に見えるのはぷるんぷるんにゆでられた豚の顔か豚の耳か?お兄さんに、蒸し豚を持ち帰る旨を告げる。聞けば、何グラム、というのもよいし、何人前、というのでもよいということだったので、2人前をお願いする。するとお兄さん、切れ味のよい包丁で切るは切るは・・・。一度計って足らなかったらしく、さらに切る切る。いったい何グラムあるのか見えなかったし、家でも計り忘れたけれど、かなりの分量だ。

 たれはついていなかったので、何を付けて食べるとおいしいか聞くと、お兄さん、「アジシオとか・・・。特製のたれもあるんですけど・・・」。なぜそれを早く言わぬ。別売りで200円と言うので迷わず購入。たれも大量にあり、余りそうだったので、このたれはほかに何につけて食べるとおいしいか聞いてみる。お兄さんはちょっと答えに窮す。それを見ていた客席でもやしのひげ取りに余念のなかった(たぶん)女主人、きゅうりなんかにつけて食べるとおいしいし、冷蔵庫に入れておくと日持ちがします、と教えてくれる。

 家に帰り、速攻で副菜を作り、ちゃちゃっと食卓を整えすぐ食事。早く食べたい!蒸し豚は脂身ぷるん、赤身はもっちりしっとりしていてとてもおいしそう。まず豚そのものの味を味わうために、家にあった死海の塩で食べてみる。んんん、おいしい!見た目とおりのぷるん、もっちりで、豚の香りがたまらない。塩だけでも十分な滋味である。たれは見た目はそう、赤いマヨネーズ?いやそれよりは柔らかい。コチュジャンベースのちょっと酸っぱい複雑な味のたれである。配合などは見当もつかぬ。父はこのたれも気に入ったようで、こってりとつけて食べている。もちろんたれにつけてもおいしかったけれど、わたしは塩で食べるのがよかった。あれだけ豚の味が濃ければ十分においしかったのだ。

 蒸し豚好きの皆さん、お試しあれ。ここのはうまいです。1人前500円だった。

 *水月亭

  312―1358

 ここは「右京店」。「九条店」もあるらしい。ホルモンも絶対美味に違いない!

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mercredi 05 octobre 2005

高野山(5) 女人堂へ

 宿坊をチェックアウトしてまず車を金剛峰寺の無料駐車場へ入れる。一晩中降り続いた雨はほとんどやんでいるものの、まだ時折雨粒が落ちてくるあいにくの空模様であるが、今日も歩いて見て回るつもりだ。

 車を降りて、総本山金剛峰寺へ。高野山のすべてのお寺の元締めのようなお寺だ。さぞかし派手で、賑わっているのだろうと思ったがそうでもない。ただとても広くて大きい。古く、地味な建物が静かに静かに建っている。庭を拝観しなかったことが後になって悔やまれた。たしか日本一(?)大きな庭だとか・・・。

 そして、高野山のごく初期のころに建てられたという、壇上伽藍へと向かう。ここもただ広く、一つ一つの建物の間がとても離れている。根本大塔は、昭和8年に再建されたものなので、朱の色もとても鮮やかで、周囲の渋い風景から随分と浮いている。大きな仏たちの前で、しばし「生きる」という事を考える。弘法大師の教え、禅の教え、阿弥陀様の教えと、今まで聞いてきたことを思い起こせば、「今、目の前にあることを懸命にやる」「今を生き切ること」なのかなと思う。聖地のパワーか、思わず思索に入る。

 ゆるやかな坂を登って、途中波切不動にもお参りをして女人堂へ向かう。女人堂は少しきつい坂を登りきったところ、門の外にある。高野山ケーブルを使って上ってくると、まずこの門から山内に入ることになる。高野山にはかつて七つの門があった。女人堂は門の外。それもそのはず、高野山は開山から明治時代まで女人禁制であったのだ。人生の困難に直面し、仏を頼って登ってきた女人もここがオフリミットである。そんな行き場のない女人を温かくもてなしたのがこの女人堂だということだそうだ。ちなみに高野山に女人が入って初めて産まれた人は、明治27年生まれの女性である。悲しい女人たちのその後はどうなったのだろうか・・・。

 2004年7月1日、高野山は世界遺産に登録された。そのためか外国人観光客の姿も多く見られた。彼らの目に、この聖地はどのように映っているのだろうか。

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mardi 04 octobre 2005

高野山(4) 宿坊の朝

 宿坊の朝は早朝のお勤めから始まる。6時15分、外はもう明るいが、明かりはいくつかの灯明のみの本堂の中は薄暗い。すでに修行僧は準備を整えている。寺の息子らしい小学3年生くらいの少年がそっと奥の席に座る。住職になるための教育だ。宿泊客はそのほとんどがお勤めに参加する。しばし静かに住職の到着を待つ。

 何度見ても、密教のしつらえはすばらしい。きちんとした知識を学んだわけではないので法具の名などまったく知らないものがほとんどで、それゆえ説明もできないのだけれど、多彩色の縄で張られた結界の中の座、立体の金細工の蓮、どらや鐘、壇の上に整然と置かれた金剛杵や金剛鈴などの密教法具の数々・・・。それはまさに、「装置」と言ってもよいほどで、ぞくぞくするほど美しく、緊張感に満ちている。またその華麗さは、カトリックや東方正教の教会のしつらえにも匹敵する。どちらも人を神なり仏のおられる異世界へと誘う装置なのだ。一度興味のある方は東寺などの密教の寺に行って見られるとよい。

 薄暗い堂内でほの暗く浮かび上がる壇。響く声明。日常では体験することのできない貴重なひと時を過ごさせていただいた。

 お勤めが終わり、部屋に帰ると朝食の用意が整っていた。急に俗に戻るわたし。朝食のお膳は二つである。

 ごはん

 わかめと麩の味噌汁

 隠元の胡麻入りのお浸し

 梅干  非常に塩辛くて酸っぱい。たぶん塩分20%。南高梅。紀州だからね。

 青菜の漬物

 飛龍頭の煮物

 味付けのり

 縮みこんにゃくの辛子酢味噌添え

 茄子の揚げ煮

 ひじきの煮物

 切干し大根の煮物

 金時豆の甘煮

 朝から食欲旺盛で、完食。食後しばし精進料理の本を見て過ごす。

 8時半からはメインイヴェント、阿字観の体験である。阿字観とは密教の初歩の瞑想法で、阿字観の「あ」とは梵字の「あ」で、宇宙をあらわすのだそうである。こちらでは約50分、阿息観という阿字観の初歩の初歩を教えていただく。仏縁あってご指導くださるのは一乗院の副住職、佐伯さんである。

 まず密教の教えや禅と密教の瞑想の違いなどのお話を少し聞き、いよいよ体験に入っていく。座り方から印の組み方、目の開け方・・・。こんな風に座るのは、高校3年のとき学校行事で黄檗山萬福寺へ行って座禅をして以来だ。特に「半眼」という目の開け方が非常に難しい。阿息観は、字の通り息にアの音をイメージする。吐くときはアが全宇宙に広がっていくように、吸うときには宇宙に広がったアが自分の中に帰ってくるように。最初はア~、と声を実際に出して、慣れてからは無音で行う。説明だけでは簡単そうだが実際はとても難しい。それはそうだ。こんなことが一朝一夕にできたら、修行はいらないのだから。ご指導ありがとうございました。

 宿坊ならではの朝を満喫し、元気に二日目の散策に出発した。

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lundi 03 octobre 2005

枝魯枝魯・最終

 初めてお店を教えてもらって以来の枝魯枝魯の友、略して(なんで?)ギロトモO下殿と枝魯枝魯に行く。たぶん最終。今回もいつものように、楽しい料理の数々を楽しませてもらった。7月に行ったときの献立よりもわたしの好みに合ったようだ。

 茄子 栗の甘露煮 うに セロリのソース (セロリの醤油漬け)  

 茄子と栗の甘露煮を細かく刻んで和えたものに生うにが乗っている。ほんのり甘くておいしい。なぜ(セロリの醤油漬け)が括弧つきなのかというとわたしたちの器には乗せ忘れられていたからである。あとで隣の器を見て気付くが時既に遅し。こういう雑なところがこの店はちょっとどうかなと思わないでもない。

 椀物  あん肝豆腐を鋳込んだ蕪  いくら、蕪の葉を細かく刻んだもの、菊花、がたっぷり入った葛引き

 あん肝豆腐がふんわりとおいしい。あんに入ったいくらの塩気がうまく生かされている。菊の花びらが見た目にも美しい。

 近江牛のフィレのカツサンド さつまいもと銀杏のペースト 菊菜(?) 黄色いパプリカのソース 夏すみれ

 カツはミディアムで柔らかい。さつまいもと銀杏と菊菜(?)がいっしょに挟んである。エディブルフラワーの夏すみれを一輪飾りに。思わずお代わりしたくなる。

 前菜  サーモンを大根で巻いたものにごま(?)のクリーム状のソース  子持ち鮎の甘露煮ヴァニラ風味 えびのかまぼこのにぎり むかごの寄せ豆腐 にぼしの粉をかけて  いちじくを入れた胡麻豆腐

 鮎の甘露煮はちょっと驚く組み合わせだけれどよく合って美味。サーモンもおいしい。

 お造り  鱧のおとし 細切りのいかと小松菜の刻んだもの

 鱧は温かいままで。氷で締めたものとは印象が違う。ふんわりとしておいしい。鱧には鱧の肝醤油生の卵黄、いかには酒粕醤油を。

 揚げ物の盛り込み  ハタハタの一夜干しのかき揚げ 木の芽風味の蓮根 新えび芋 大根おろし 酸味をつけたしめじ うずら卵の南蛮漬け 木の芽

 ハタハタとは意外。秋田の郷土料理のようだ。あとで朴葉みそがでてきたが、これはたしか岐阜の料理(?)。今回は郷土料理を意識されているのかなあと思う。

 小鉢  紫頭巾のすり流し 松茸の幽庵焼き 凍りフォアグラ

 炭火で焼いた松茸が香ばしくてとてもおいしい。

 朴葉味噌 するめいかの細切り 青ねぎ いかのわた     

  ごはんのおかずに焼きながら食べる。楽しい趣向である。

 白御飯 

 鶏のスープ

  おあげ入り。コラーゲンたっぷりで少しとろみまで出ている鶏の味がとても濃いスープ。

 デザート  小松菜のプリン 栗のソース  大根の甘酢ゼリー  かぼちゃのポタージュとコーヒーゼリー 小豆のムース 黒蜜がけ  わさびのパンナコッタ  新米のデザート 

  新米のデザートはマーマレードとさつまいもを射込み、小さなおにぎりにしてあり、おはぎのような食感。パンナコッタは杏仁の香りが強く、パンナコッタというよりは杏仁豆腐のよう。コーヒーゼリーのほろ苦さとかぼちゃの甘味がよく合った。

 食事中、写真やメモをとらないので、通常の和食以上にここの料理は覚えるのが大変であるが、ボケ防止にちょうどいいかも。

 料理が出て来るたびのちょっとしたサプライズが心地よい。エンターテイメント系食事である。和食のエル・ブジか(笑)?ここしかない独特の料理だから、なくなってしまうのは如何にも残念である。 

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dimanche 02 octobre 2005

高野山(3) 一乗院の精進料理

 宿坊に戻るといよいよ楽しみにしていた夕食である。お寺なので時間は5時半か6時と早い。

 夕食は3つのお膳から成っている。

 ごはん

 かいわれ大根と豆腐のお吸い物

 胡麻豆腐

 精進揚げ  昆布 蓮根 かぼちゃ しし唐 茄子 さつまいも   抹茶塩

 黒豆の甘煮

 大根の漬物 生麩の佃煮

 こんにゃくとにんじんの白和え 松の実 輪切りの柿に乗せて

 もずくの酢の物 きゅうり エディブルフラワー

 野菜の炊き合わせ  かぼちゃ 小芋 にんじん もみじ麩 高野豆腐 蓮根とこんにゃくとにんじんのみじん切りを入れたきんちゃく

 八寸(?)  小豆の寒天寄せ 炒り銀杏 栗の甘煮をいがを形作ったせんべい(?)に入れて 胡桃豆腐 みょうがの甘酢漬け 梅の甘煮の葛包み(金箔を飾りに

 糸こんにゃく、豆腐、しめじ、えのきだけ 三つ葉 の白味噌仕立ての小鍋

 湯葉とこんにゃくの刺身 海ぶどう 大葉(かつらむきの大根でろうそくを包んでかざりにしてある。細工の妙である)

 メロン 

 宿泊記念に、木のおしゃもじをいただいた。

 こうして書き並べてみるとすごい種類と量である。しかしわたしはもずく以外、M嬢は小芋以外完食。H嬢はすべて完食。油分は精進揚げと胡麻豆腐以外ほとんどなく、野菜やこんにゃくが多いので、食べてすぐは満腹でもあとから胃もたれというのがまったくない。やはり精進料理は体にやさしいのだなあと思う。

 どの料理も本当においしかった。野菜の炊き合わせなどかつおだしなどで作ったら、冷めるとどうしても生臭さが出てしまったりするのだが、精進だしなのでまったく問題はなく、冷めても臭みがなくおいしい。精進料理は冷たい料理が多いのだが、ここ高野山の冬は気温が氷点下になるほど厳しいので、温かい鍋料理があるのだということだ。

 もちろん古の弘法大師や修行僧が日常、このような豪華な料理を食べているえあけではなく、これは精進のもてなし料理なのである。

 『高野山の精進料理―一二〇〇年の歴史が紡ぎ出す滋味を家庭で味わう』 高野山真言宗総本山金剛峰寺/監修 学研 2005年

 という本の料理を一乗院も一部担当しているらしく、置いてあったので読んでみる。写真もきれいでわかりやすかったので帰ったら探してみようと思う。

 食後はおふろに入って、9時半過ぎにはおやすみなさい。

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samedi 01 octobre 2005

ピトレスク

 Iさん、Tさんと共に、京都ホテルオークラ17Fの、ピトレスクにて会食。と言っても、すっかりご馳走になってしまう。高い食事なのに、なんだか申し訳ない。わたしなど、飲んで食べて、好きなことをしゃべっているだけなのに。料理やワイン、チーズやお菓子の話、平家物語、旅行、阪神・・・。Iさん自身食べること飲むことが大好きな方なので、おいしいものを食べながらわいわい楽しい話を聞いているのが好きなのだとおっしゃる。ありがとうございました。

 さすがは京都一の高さの建物の最上階、夜景がきれいだ。店内はこじんまりとして茶色い木の内装が落ち着いた雰囲気である。奥の扉の向こうには個室があるようで、時折拍手や笑い声がかすかに聞こえてくる。わたしたちのテーブルのすぐ前には、広そうなカーヴがあり、たくさんのワインが整然と寝かせられている。ちょっと見てみたくなるが、ここはお行儀よく、探検には出かけない。隣の席の老夫婦は常連、かつワインに詳しいようで、ソムリエと楽しそうにワインの話をしている。もうデザートに入るころのようだったが、デザートにバニュルスを合わせて飲んでいる。このワインは一度だけ飲んだことがあるけれど、とても甘くい赤ワインだ。

 ソムリエとメートルドテルは貫禄のあるおじさまといった感じの方々で、サービスは気さくで感じがよい。しかしこのソムリエ氏、なかなか勧め上手である。流れるように食後酒なども勧められるのだから。

 食前酒を兼ねて、まずシャンパーニュをいただく。銘柄はたぶんニコラフィアットだと思う。今、フェアをやっているらしいので。味は表現できないけれど、蒸し暑い夜なのでより一層泡が軽やかに、おいしく感じられる。後はTさんのお好みのものを、ということでこくのある白ワインをいただく。ブルゴーニュの白ワインで、ムルソー・ペリエール。「一級畑のなんとかかんとか*#&※♭・・・」。色は金色で香りもよくてこくがある。最後にふっと木のような苔のような果物とは違う香りが鼻に抜けて、本当においしい!『神の雫』の人だったら、いろんな表現になるのだろうなとか想像する。

 アミューズやデザートを除いて料理は皆銀のカバーをされて出て来る。一斉にカバーをはずしてくれるのが古風で、ちょっと手品っぽくておもしろい。カトラリーは名前は失念したがドイツのメーカーのもの。

 アミューズ  魚のソーセージ かぼちゃのテリーヌ

  売ってる魚肉ソーセージとは違います(笑)。ふんわりした真っ白な魚のムースが輪切りになっていて、表面を軽く焼いてある。食感は、ヴァイスブルストのよう。

 季節のきのこのスープ カプチーノ仕立て

  表面を覆う白い泡と黄土色のようなスープの色が少し混じりあった様子は本当にカプチーノのようだ。カップではなく、たっぷりとボウルで出されたスープはきのこの旨みがぐっと濃縮されていてとてもおいしい。中には、黒い縮れたキクラゲのようなきのこなど、名前も知らないきのこがたくさん入っている。

尾鷲の手長海老のロースト 青唐辛子風味のリゾット添え

  手長海老は大好きだ。しっとりした密な身がおいしい。唐辛子もお米も京都産だそう。

 的鯛のポワレ セップ茸のソース

  蓋を取ると香ばしい香りが立ち上る。フランスの魚料理を食べている~・・という感じを満喫できる料理。

 女満別の子羊のロースト 間引いたすぐき菜とそのピュレ添え

  大根の赤ちゃんみたいなすぐき菜がめずらしい。お漬物になっていなくても、小さくてもしっかりすぐき独特の味がする。子羊は少し固かったが風味はよい。でももう少しピンク色のほうがわたしの好み。

 フロマージュ  ワゴンで運ばれる

 ウオッシュが2種  ロックフォール ミモレッ を選択する。他にはパルミジャーノ カマンベール   ドライフルーツのパンとバゲットの薄切り

  チーズがデフォルトで付いてくるとうれしいな。あまり硬質チーズは食べないのだけれど、ミモレットはおいしかったし、味見させてもらったパルミジャーノも甘味があっておいしかった。

 クレームブリュレ

 表面の砂糖を割るのが楽しい、と「アメリ」の話へ・・・。

 ワゴンデセール

  チョコレートのケーキ カシスのムース パイナップルの黒胡椒風味のコンポート キャラメルのアイスクリーム パイナップルのソルベを選択。

  楽しいワゴンデセール。氷菓はどちらもとても軽く、泡のように消えていく。ほかではあまりない食感。カシスのケーキは軽いながらも少しくせのあるカシスの風味がはっきりとしていておいしい。

 残念ながら食べられなかったデザートたちは・・・

  白とピンクの2種のグレープフルーツのシャンパンゼリー寄せ グレナデン風味のオレンジのコンポート いちじくのコンポート ウフ・ア・ラ・ネージュ プリン タルトタタン 洋梨のタルト マドレーヌ

  プティフール

  オレンジピール 小さなマカロンオ・ショコラ すみれのメレンゲ ブルーベリーの乗ったバタークリームのタルトレット

  オレンジピールは太くて柔らかく、とてもジューシーで香りがよく、まぶされた砂糖も透明度が高く大粒でかりかりする。とてもおいしいピールだった。すみれのメレンゲも優雅な香りでおいしい。

  他にはこんなお菓子が・・・

 ヘーゼルナッツのヌガー 赤ワイン色のパート・ド・フリュイ オランジェット アーモンドのチュイール・ダンテル パレ・オ・ショコラ(金箔入り) メレンゲかマジパンのようなハーシーのキスチョコ型のお菓子

  コーヒー  お代わりを勧めてくれる

  パン ハーブのパンとバケット  

  オリーブオイル バター

  フランス料理なのにめずらしい。

 非常に満腹。ごちそうさまでした。

 *ピトレスク

 京都ホテルオークラ17階 

 TEL 254―2535

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