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dimanche 25 septembre 2005

東京見聞

 ロオジエの隣のハウス・オブ・シセイドウでは、「セルジュ・ルタンス―夢幻の旅の記録」という展覧会をやっていた。セルジュ・ルタンスは1980年から2000年まで、資生堂のイメージ・クリエーターをしていた人。イメージ・クリエーターというのは具体的にどんな仕事をするのかはよくわからないけれど(笑)、展示されたさまざまなジャンルの作品にはなじみのあるものも多い。復刻版のオイデルミンの瓶、花椿の表紙を飾った写真、インウイというメイクアップシリーズの色やデザインなどを創ったのもセルジュ・ルタンス。母は資生堂の化粧品を使っていたから、子供のころから資生堂のPR誌である『花椿』をよく見ていた。

 映像やオブジェ、アクセサリーなど約60点もの作品を1階と2階の展覧会スペースをたっぷり使って展示した、見ごたえのある展覧会なのに、まったくの無料で公開されている。太っ腹だなあと思う。

 2階にはもう一つ太っ腹なものがある。企画に合わせて選定した書籍や、美容やアート、女性、また銀座に関する資料を集めたライブラリーである。創刊以来の花椿も、きちんと合本されて保存されており、いつでも手にとって見られる。静岡にある、資生堂企業資料館の資料を一部移管してきたということで、こちらも専門図書館とまでは行かなくとも、魅力的な図書室になっている。またここを窓口として、資生堂企業資料館の蔵書の検索と取り寄せができるのだ。貸出はできず、館内閲覧のみだが、資料のコピーはできる(ただし有料)。かなり充実したサービスが受けられて、これもやはり無料なのだ。

 係員の方にいろいろ話をうかがったが、館間貸出のことなどはうっかりして聞けず。しかし東京・静岡⇔京都と離れているにしても、こういう専門図書館を多く知っておくことも強力な持ち駒となる。レフェラルサービスの充実もまた図書館の今日的な課題なのだ。

 やはり東京は専門図書館の数も多い。今回は訪問しなかったものの、京橋の味の素本社ビルにある、「食の文化ライブラリー」も秀逸である。昭和54年以来収集した食文化に関する単行本、雑誌、学術論文、古書など2万3000冊超を集めた専門図書館であり、ここもやはり無料で閲覧ができ、司書によるレファレンスサービスを受けられる。登録手数料100円ほどで1年有効の利用カードを作ってもらえば、貸出もできるのだ。ただし個人のみが対象で、館間貸出などは行っていない。ここなど、食べ物が大好きなわたしにはとてつもなく魅力的な空間である。こんな専門図書館で働きたいとすら思ってしまう。今回は再訪しなかったけれど、次回は何か課題を持って訪ねよう。

 食の文化ライブラリー→警察博物館→イデミ・スギノというラインで(笑)。

 Cと共通の友人の娘たちに本を贈りたいとCが言うので、教文館へ行く。今回はキリスト教書籍の階は覗かず、6階の、子供の本を集めた「ナルニア国」へ行く。品揃えは豊か。教文館にはいつも、書店の良心を感じるなあ。

 今回、ハウス・オブ・シセイドウが予想外の収穫だった。次回の東京行きは、食べることを控えめにして、久々に図書館を訪ねる旅にしようか。どこか魅力的な専門図書館や資料室をご存じの方はご一報下さいませ。あ、公共図書館情報もお待ちしております。

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