« 素麺12キログラム | Accueil | 枝魯枝魯 »

mercredi 20 juillet 2005

『タイユバンの優雅な食卓』

 読んでも読んでも減らぬどころか増える本の山。借りた本には次の予約。迫る返却期限。自分で買った本は当然後回しで「積ん読」。そんないつもの状況ながら、めずらしく買ってすぐに読んだ本を1冊。

 あ~あ。一週間くらいどこかに引きこもり(山奥の秘湯とか)、読書三昧をしたいものだ。

 『タイユバンの優雅な食卓』  (文春文庫)  アンドリュー・トッドハンター/著 文藝春秋 2005年

 タイユバン、とはパリにある3つの星を持つレストランである。99年にタイユバンの厨房に、非公式の見習として入ったアメリカ人記者が、そこを辞してから今度は客としてタイユバンに夕食を食べに行ったときの一部始終が記された本である。

 見習をしていたときに見聞きしたこと、経験したことや、著者の過去の思い出なども随所に交えつつ、レストランへの「到着」から「退出」までの時間軸に沿って人、料理、背景、心境が事細かに語られる。食べている間じゅう、メモとペンが離せなかったのではないかと思うような周到な記述である。皿が運ばれてきた時刻さえ分単位で記録してあるのだから。詳細な品書きを読んでいると思わず読者も真剣に、まるで自分が食べるかのように前菜や主菜を吟味し、選んでしまうだろう。

 翻訳ものの宿命かもしれないが、文章ははっきり言ってくどい。しかし、細かな料理の描写には思わず入り込んでしまう。

 どことなくヘミングウェイを連想させる、「パリのアメリカ人」のおもしろい1冊である。厨房の裏(?)話も興味深く、レストランに関心がある人なら大いに楽しめるだろう。

 先日あるブログで紹介されていた、ルドワイヤン(同じく星3つ)でスタージュ中の日本人女性、マカロン由香さんの「パリ・スタージュ体験記!」http://yuka.no-blog.jp/stage/というブログを合わせて見たら、もっと楽しいかもしれない。

|

« 素麺12キログラム | Accueil | 枝魯枝魯 »

Commentaires

Poster un commentaire



(Ne sera pas visible avec le commentaire.)




TrackBack

URL TrackBack de cette note:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/109079/5069541

Voici les sites qui parlent de 『タイユバンの優雅な食卓』:

« 素麺12キログラム | Accueil | 枝魯枝魯 »