dimanche 04 janvier 2015

2014年 フランスの旅 アルザスワイン街道(2)

 当初の予定にはなかった街、ベルクハイムへ・・・。

 他に行きたいところはないかとガイドさんが尋ねて下さったので、ダメ元で、マルセル・ダイス!と言ってみたのだ。言ってみるものですねぇ・・・・・。アルザスで一番好きな作り手だ。

.Photo_14 Photo_15

.

.

.

.

  さすがのマルセル・ダイスは、広くて美しい試飲室が完備。土壌に重きを置く、ダイスさんだから、各畑の石の見本も置いてあり、プロジェクタも完備。試飲にはいくつかのコースがあるようで、イケメン男性解説員が資料を使いつつ、懇切丁寧に解説してくれる。

 わたしが選んだのは、テロワール・コース(といった感じのコース)。

.Photo_17 試飲は、軽いものから、重いものへと、システマティックに進められる。

 

 アルテンベルク

.

.

.Photo_18  マンブール

 さらにシェネンブール

 と、ほんとにこれ飲んでもいいんですか?というようなワインが次々と供され、試飲は全部で9種類に及ぶ。

 マンブールを購入。

 一旦ドメーヌに別れを告げたものの、迷っていたワインがあったので、やっぱり買おう!と決心し、ドメーヌへ引き返す。すると、そこにはご当主のマルセル・ダイスさんが!!

 握手をしてご挨拶。とても気難しくて怖い方だと聞いていたのだが、にこやかな方だった。きっと仕事に対しての姿勢の厳しい方なのだろう。

 目的のワインを買い足して、思いがけない出会いに感謝しつつ、再びドメーヌを後にする。

.Photo_19 次は、ジャン・ゲイラー。ガイドさんが、買いたいものがあるとのこと。

 協同組合のようなところらしい。ここでは、この季節にしか飲めない、ヴァン・ヌーヴォー(発酵途中のジュースのようなワイン)を試飲。甘くて微発泡。土地の人たちが、瓶を持参で買いにくるみたい。ガイドさんも瓶持参。

.

  そして次は、アメルシュヴィルへ。

.Photo_20

 ジャン・バティスト・アダムを訪ねる。ここもかなり大きなドメーヌだ。

.

.

.Jpg Photo_21

.

.

.

.

  ここでは、試飲だけではなく、樽や、昔の道具を見せてもらった。

.Photo_22 樽の口の飾り。

 樽職人が、意匠を凝らして付けるらしい。

.

.

.

.2

.

.

.

.

.Kaefferkopf_2

.

.

.

.

.

  グランクリュ、ケファルコップフの畑。

 いったいアルザスにはいくつのドメーヌがあるのだろう?

 アルザスにはまた来るかも?そう、二度あることは三度ある。

| | Commentaires (1) | TrackBack (0)

samedi 03 janvier 2015

2014年 フランスの旅 アルザスワイン街道(1)

Photo.Photo_2

.

.

.

.

  アルザスワイン街道の旅は、まずリボーヴィレから。付いて下さったガイドさんは、アルザスに住んで8年になるという若い女性で、とても親しみ安かった。予想どおり、ストラスブール大学のご出身。

 町並みはほんとに日本のそれとは考え方からして違うまったく異質なもので、その異質さにかえって癒される。街全体が映画のセットのようだ。家々の窓辺に飾られるゼラニウムは、ほとんど「義務」のようなもので、自治体が費用を持ち、世話もしにきてくれるのだそうだ。

 肉屋の塔小麦倉庫などを見学。街を囲む三つの山城の話に興味をひかれる。遠くから見るだけだったが、堅固そうな城だった。

 偶然、行きたかったお菓子屋さんの一つ、ギルクの支店を見つけて、マカロンとしょうがのショコラを購入。

.Photo_4 Photo_5


.

.

.

.訪ねたドメーヌは、ルイ・シップ。飲んだことのない作り手だ。マダムにいろいろ好みを伝えながら、リースロング、ピノ・ブラン、ピノ・グリ、ゲヴュルツトラミネールなどのアルザスの代表的な品種を試飲。

.Photo_6 次なる街はユナヴィル。その昔この街を貧困から救ったユナさんにちなみ、ユナさんの街だからユナヴィル。

 アルザスの自治体は、人口30人とか50人とか規模が小さく、街から街の距離もとても短い。どういう社会構造なのかよくわからない。

.

.Photo_7 ユナヴィルには教会があって、時計台の時計の針がぶどうの房になっていた。

 この、サン・ジャック・ル・マジュー教会は、ちょっと珍しい、カトリックとプロテスタント共用の教会。時代を追うごとに立て増されていった、八角形の城壁を持つ。

 教会全体が要塞化しており、戦のときには村人を中に入れて、戦火から守ったという・・・。

 先ほどの山城もそうだが、まるで日本の戦国時代の話を聞いているようで、胸熱。。。

.Photo_8 教会の裏手には、ぶどうがたわわに実る。

 そう、今がまさに収穫の季節。そこここで、ぶどうを満載した車と行きかい、ちょっとした屋根のある広場のようなところでは、収穫人たちのための昼食の準備がされていた。

.

.

.

.Photo_9  次の街は、リクヴィルラ・グルヌイユというレストランで、ベッコフに舌鼓を打ち、しばし街を散策。

 これは、ヒューゲルの看板。とてもアルザス的。

.

.

.Photo_10  ア・レトワール。1686年に建てられたバロック様式の建物。看板はアルザス出身の画家、アンシによるもの。

.

.

.

.Photo_11 Photo_13

.

.

.

.

  街のトレトゥールやパティスリーもおいしそうで・・・。

 何やら甘い匂いに振り返ると、店頭で焼き菓子を焼いて売っている店を発見。ころんとした丸いお菓子が次々とオーブンから出て来る。

 ガイドさんに聞けば、アルザスのマカロンだと言う。試食しておいしかったので購入。マカロンは地方色豊かなお菓子で、アルザスのマカロンはパリのものとまったく異なる。ココナッツ主体のソフトですこしねちっとしたお菓子。素朴でおいしい。

 アルザスお菓子街道の旅のようでもあるが、次も・・・。

 ニーデルモルシュヴィルだ。そう、あの有名なクリスティンヌ・フェルベールの店があるところだ。ここのジャムが好きで・・・!

 お店は本当に小さくて、村のよろず屋さんのようなもの。日用品から新聞まで売っている。フェルベールさんのお家の庭で採れたレンヌ・クロードのジャムと、アルザスのミラベルのジャムを購入。徹底的に土地の味を狙っていく。

 さらに・・・。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

mardi 30 décembre 2014

2014年 フランスの旅 アルザスの料理

Photo.Photo_9
.

.

.

.

.
 次の訪問地はコルマール。駅もこじんまりとしている。

 ホテルが駅の目の前だったので、迷うことなくスムーズにチェック・イン。ホテルはここで泊まった、グラン・トテル・ブリストルが一番よかったな。気持ちいいテラスまで付いていたしね。

ストラスブールからコルマールまでの間に、セレスタという町があって、人文学図書館がある。途中下車して訪ねてみたかったのだけれども、大荷物のため断念したのが心残り。.

.Photo_2 2

.

.

.

.

.
プティット・ヴニーズの風景。ちょっと日本では有り得ない町並み。

.

.Photo_8
ここ、コルマールの町並みは、アニメ「ハウルの動く城」の舞台となったそうで・・・。

この家がそうらしい。

.Photo_10 「首の家」は不気味・・・。魔除けにはなりそう。

.

.

.Photo_3 川のほとりのラ・クルトゥノーにて、アルザスのワインとタルト・フランベを。

.

.

.

.001 Photo_4
.

.

.

. 最近は日本でも知られるようになったタルトフランベは、ぱりっとした薄い生地にフロマージュ・ブラン、玉ねぎ、ベーコンが乗るというシンプルなもの。でもなぜか後ひく味で、ぺろりといけてしまう。

 9月と言えどもまだ7時半くらいまでは十分に明るいので、テラス席で風に吹かれてのんびりするのは気持ちいい。

.Photo_5 次の日は、ガイドさんに案内してもらって、ワイン街道の旅。

 道中のお昼ごはんは、ガイドさんといっしょに、リクヴィルの、ラ・グルヌイユというお店にて。グルヌイユというのは蛙のこと。それだけに、店の中にはたくさんの蛙グッズのコレクションがある。蛙マニアなら行くべき(笑)。

.

.Photo_6 フィッシャーのビールと、

.

.

.

.

.052 シュークルートとどちらにするか悩みに悩んだ末のベッコフ

 おでんと言うか、ポトフにも近いかな。朝、主婦たちがパン屋の釜に鍋を入れてもらって夕方受け取った、というシンプルなとろ火煮込みのようなものなのだけれど、お肉の味がしみ込んだじゃがいもや野菜がとてもおいしい。

 アルザスの人は食いしんぼうで、食べることが大好きな人が多いのだとか。うん、それは、郷土料理のおいしさと、お菓子屋さんの様子を見たらわかる。

 アルザス、いいところだ・・・。

| | Commentaires (2) | TrackBack (0)

lundi 29 décembre 2014

2014年 フランスの旅 アルザスのパティスリー

 2014年年初には思いもしなかった、フランスへの旅。ところがなんと思いもかけず9月に一人旅をすることに・・・。人生何が起こるかわからないもの。一寸先は闇・・・、いやいや(笑)、人間万事塞翁が馬。

 約20年ぶり、三度目のフランス。2004年のベルギーでヨーロッパも最後だから、旅のやり方なんてすっかり忘れている・・・。そこへもって前代未聞のエール・フランスのパイロットのスト。これが旅の暗雲に・・・。

 出発は9月16日。KLMでアムステルダム乗り換え、アルザスへ・・・。スキポール空港での待ち時間は5時間!長いなあ、と思ったけれどもさすがヨーロッパ一(たぶん)のハブ空港、広いし、とにかく探検するだけでもおもしろい。しかし日本とフランスとの時差は7時間(夏時間で)。ストラスブール行きの飛行機に乗ったときにはもうフラフラ。隣の席のマダムが心配して何かと気にかけてくれたのだった。

 ストラスブールに着いたのは午後10時頃。タクシーでホテルへ。誰も彼もが当たり前にフランス語で話をしてくるので、ああ、フランスに来たんやなあ・・・と実感する。

 アルザスには3泊そしてパリに移動し、ずっとパリ滞在。その内の1日をシャンパーニュ地方への遠足に費やす、という日程。ワインにお菓子、レストランに図書館。わたしの好きなものをぎゅうっと詰め込んだ12日間の旅だった。もう冥途の土産になってもいいや、という勢い(笑)。

.Photo アルザス地方の玄関、ストラスブールのSNCF(Societé Nationale des Chemins de fer Francais:フランス国鉄)の駅。ヨーロッパの駅ってだいたいこんな感じやんね?

 ストラスブールは二度目。駅の中は変わっていないように思うけれども、外観が近未来都市みたいになってる・・・。

 ホテルをチェックアウト後、歩いて駅へ。まず駅で荷物を預けて、街に出よう!駅の中や周辺には軍人がたくさんいて何やらパトロールしてます。荷物預かりはすべて、赤外線検査があります。

.Photo_2 中心部には車が入れないので、周りの環状道路を車や路線バスが走る。写真は、その環状道路の外の町並みだけれども、十分にアルザス的。

 旧市街を歩き疲れて反対側に出てまた駅まではバスに乗って戻ったのだが、それも一興。フランスの人は、バスの運転手さんにも(特に何か尋ねるときは)必ずボンジュールって言うから好きや。京都の人がバスを降りるとき、ありがとうって言うのと似てる。

.Photo_3 広場では、古本市なども開かれており・・・。

 大聖堂に近付くとだんだん人も多くなる。おみやげものの店も多くて、ここは一大観光スポット。

 タンプル・ヌフという寺院のそばを通って、

.

.Photo_4  大聖堂がやっぱり赤いことを確かめる。使っているヴォージュ山脈の砂岩が赤いのだ。

 もちろんお参りしておろうそくを一本お供えする。異教徒だけど。日本にいても外国にいてもやることは同じ。お寺があったら行ってお参り。

 ストラスブールでは、2軒のパティスリーを訪ねる。

.Photo_5Photo_6


.

.

.

  まずは、クリスティアン。大聖堂の前にも店があるけれど、こちらのタンプル・ヌフの店の方が落ち着くようだ。

 店の奥ににショーケースがあるのではなくて、表に見せるようにショーウィンドウがある。お菓子好きでなくとも通る者はこの甘い誘惑に勝てるだろうか。いや、勝てはしない。いわんやはたこをや。

.Photo_7Photo_8


.

.

.

クロワッサンショコラ・ショーで遅い朝ごはん。ショコラ・ショーはあんまりショーじゃなかったのがちょっと残念。

.Photo_9 タルト・シトロン

 日本で食べるとレモンクリームをマイルドにしすぎてぼんやりした味になっているのがよくあるけれど、やっぱりフランスのは酸味がきりっとしてほんとにいいわ・・・。

.

.

.Photo_10  アルザスは果物王国なので、特産の果物をふんだんに使ったタルトもたくさんあって、どれもほんとにおいしそう。

 買って帰って、ホテルで食べることにした。

.

.

.Photo_11  上の写真の真ん中のタルトがこれ。クエッチのタルト。クエッチというのは、アルザス特産のすももの一種。甘酸っぱくて、タルトにしても、果物の味が生きている。

.

.

.

.Photo_13  アルザスの郷土菓子と言えば、クグロフ。発酵菓子なので、上等なパンという感じで、朝ごはんにもぴったり。

 現にこれは翌朝のわたしの朝ごはん。

.

.

.Photo_14  こらは、名前を確認できなかったけれども、ものすご~くおいしかったクッキー。持ち運びに失敗して、割れてしまっているのが残念だけれど、かなり大きい。二枚のクッキーに、フランボワーズのジャムがサンドされて、表面にはしゃりしゃりのグラス・ア。ローがたっぷりとかけてある。まさにわたしの秘孔を突かれ、びでぶ!!

.

.Jpg 実は、クリスティアン、アイスクリームのスタンドが出ているのを見つけて、ふらふらと大聖堂前の店にも寄りまして・・・。

 さまざまな味がある中、迷わず「アルザスもの」を選んだ。

 ミラベルのソルベペッシュ・ド・ヴィーニュのソルベ。ミラベルはたぶん日本にない、黄色くて甘い小さな桃のような果物。ペッシュ・ド・ヴィーニュは赤い桃。その昔、ぶどう畑の畦??に植えられていたとかいう。

 どちらも果物を練りました!というような美味・・・。パリのベルティヨンとか、これくらいおいしいアイスクリーム屋さんが京都にもあったらなあ・・・。

 Photo_15

もう一軒はこちらも名店、ネーゲル。サロンはないけれども、買ったものを簡易に食べられるテーブル席があった。

 クリスティアンもネーゲルも、ヴィエノワズリやおいしそうなトレトゥール(おそうざい)もそろっている。

.

.Photo_16 キッシュ・ロレーヌは、ちゃんと温めて出してくれる。

 ショーケースの前であれこれ悩んで注文することの楽しさと言ったら!!

 そうそう、この店で、明らかにプティット・マドレーヌであろう焼き菓子が入ったサシェがあったので、「このマドレーヌのサシェを一つ下さい」と言ったら、店員さんに、「ここはアルザスだから、マドレーヌはありません」と言われた。コメルシーではマドレーヌと呼ぶお菓子が、アルザスでは違う呼び方をするのか??これは今でも謎。

.Photo_17 これは、「ミカド」という名前(なぜ??)のまろやか~なチョコレートのお菓子。

 どちらのお店も甲乙付け難し。

 もう一軒行ってみたかった、ティエリー・ミュロップには時間が足りなかったので行けず。次回の課題か?

 後ろ髪をひかれつつ、ストラスブールを後に電車に乗ってコルマールへ・・・。

| | Commentaires (2) | TrackBack (0)

dimanche 09 novembre 2014

僥倖

 だめでもともと!とぎりぎりになって空席がないか電話してみたTシェフのディナー会。旅をしてたり、その後ばたばたしてたりで、ワイングロッサリー ワインバーも9月以来。楽しみだなあ・・・。

 メニューは、秋のおいしいものを盛り沢山に、ということだそう。今回からメニューカードの裏にTソムリエのコメント付きおすすめワインが書いてある。解説などを読むのが大好きということもあって、より楽しい。いい仕事しますねT&Tは!

.001 まずは、シャンパーニュ。なんと、アンリ・ジローが!シャンパーニュで訪ねてきたばかりなので、なんだか親しみを感じる。フュ・ド・シェンヌはほんとにすばらしいけれど、こちらもおいしい。自分はアイ村のピノがほんとに好きなのだなあと思う。

.

.

.002  アミューズ1は、

 瞬間燻製した京水菜と18ヶ月熟成ゴーダチーズのサラダ

 水菜は、水につけたままスモークしているそう。そんな技は初めて聞いたのでおもしろい。からすみを用いるようなイメージで使われたというゴーダチーズがいい味出してる!

.

.003 アミューズ2 は、

 ムール貝とサフランのスープ アーモンド風味

 明るいきれいなクリーム色のスープ。あるかなきかのガラムマサラの香りに、貝の旨みと塩気。スライスアーモンドの香ばしさもよく合う。

 ピノ主体のちょっと重めのシャンパーニュには、こんな旨み系もよく合うみたい。

.004 鱈の白子のムニエル 柑橘の香り

 表面はかりっと香ばしく、中はとろっとクリーミーな雲子。ソースは、鉄板のブール・ブランに、柚子のポン酢が合わせてある。ちょっと鍋の雰囲気。

.

.

.005  合わせるのは、コシュ・ビズアール ムルソー2010

 ブール・ブラン、雲子ともまったり、リッチな味わいのものながら、ポン酢がきゅっと酸を主張していたので、このムルソーと相性がよかったのだろう。Tソムリエお見事な計算。

 と言うのは、このムルソー、お料理と合わせず、それだけで飲んだところ、ちょっとわたしには酸が強いように思ったから。

.006 天然平目 渡り蟹のクーリー 野生茸のリゾット添え

 蟹の風味が~(笑)!リゾットもきのこの風味いっぱいで、秋を満喫。秋の食材をほとんど食べないうちに過ぎ行く秋でしたからね~今年は・・・。

.

.

.007 テルラーノ ピノ・ノワール 2011

 合わせるのは、イタリアの、アルプス山脈のピノ・ノワール。魚とピノはおもしろいけれど、合うものは合う、合わないものはぜんぜんだめかなあ、という感じで、ちょっと難しいかも?と思っているのだけれど、このピノは、軽やかだけれども香りよく、難なく合っていたと思う。Tソムリエによると、「海洋性のミネラル」がだいじなポイントなのだとか。

.

.009  フランス産子鳩のロティ ソース・サルミ 根菜と薩摩芋のピュレと

 子鳩!ソース・サルミ!こういうお料理がいただけて、欣喜雀躍といったところですね。

 根菜は蓮根チップスと、堀川ごぼうだったっけか。ソースおいしい、鳩おいしい、で手で持ってきれいにきれいに食べました(笑)。

.008 ワインは、シャプティエ シャトー・ヌフ・デュ・パップ バルブ ラック 2009

 ローヌの力強い一杯はまさにベスト。鳩とソースは言うまでもなく、根菜の土っぽい香りにも呼応。意外だったのは、シナモン風味の薩摩芋のピュレともよかったこと。
.

.

.010 残ったワイン(わざと残した・笑)をさらに楽しむために、少しだけチーズをお願いする。

 ほどよく熟成したモンドールラミ・デュ・シャンベルタン

.

.

.011  Tソムリエ、メートル・ドテルの仕事までしております(笑)。

 本日のデザートは、柚子のクレープ・シュゼット。どのお皿にも、少しずつ、和のテイストを入れておられるよう。この「ほどよさ」が良い。「ほどよい」を過ぎると、「フランス料理食べに来たんやけどな・・・」と、不完全燃焼してしまうから(笑)。

.

.

.013 クレープ・シュゼット

 古風な感じのするデザートだけれど、おいしいものだと思う。サーヴィスを見るのも楽しいし・・・。

.

.

. 今日もお隣りの席には、お店でお目にかかるたびに楽しくお話させていただいているA/MさんとTさんのお二方が・・・。

.014  なんと本日は、Tさんのお誕生日であるそうで、うれしいことに、居合わせたわたしまで、シャンパーニュとバースデーケーキのご相伴にあずかることとなった。またとはない僥倖であることよ・・・。お誕生日はいいものだなあ・・・。おかげさまで、一層楽しい気持ちになって、なんだかさらにとてもいいことがありそうな気がした。

 Tさん、A/Mさん、ありがとうございました。これからの一年、たくさんたくさん、良いことがありますように!

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

mercredi 15 octobre 2014

『国宝鳥獣戯画と高山寺』

Cavovjkj リニューアルされた、京都国立博物館・明治古都館へ、特別展覧会 修理完成記念 『国宝鳥獣戯画と高山寺』を見に行く。

 このたび、130年ぶりの修理が成った高山寺の鳥獣人物戯画、修理後初にして、甲・乙・丙・丁そろっての公開は33年ぶりなのだという。

 月曜日の台風による途中閉館と昨日の休館日の影響もあってか、午前11時の時点で既に館外30分待ち、さらに最後のⅣ室の、鳥獣人物戯画甲巻を見る前にも長い列があり、館外で待たなくても必ずここでは待たないといけないといった様子。

 多数の人がこれを目当てに来館していることは間違いないだろうけれども、この他にもおもしろいものがたくさんあった。

 いろいろ見ていて、学生時代に一般教養の授業で習った栂尾の茶のこととか、『摧邪輪』を著した明恵上人が法然上人の論敵であったことなどを思い出す。ふだんは思い出すこともなく、、また、思い出さなくても何の支障もないことでも、こういうときにふと記憶がよみがえって、今見ているものに対する知識を補ったり裏打ちしてくれることもあるから、教えてもらえることは何でもありがたく教えてもらっておくのがいいと思う。

 その明恵上人の超有名な像、「樹上坐禅像」が出ていた。これは前期(~11月3日)のみの展示。

 また、明恵上人は、19歳のときから約40年にわたって見た夢を逐一記録していた。その記録「夢記(ゆめのき)」も出ている。一部に絵もあるようで、かなりおもしろそうなもの。

 修行の一環として??右耳を切り落としたこの明恵上人、かなり濃い人物には違いなさそうだ。

 ほかにとても気に入ったのは、「転宝輪筒」。怨敵調伏のために用いられる法具らしく、筒の表面にさまざまな仏が描かれている。鎌倉時代に作られたものながら、展示の解説文によると、平安時代ののびやかな柔らかい画風を残しているのだとか。これ、ほしいな・・・(笑)。

 また、「華厳宗祖師絵伝」にも描かれる、イケメンの僧、義湘さんと、高山寺の鎮守神、善妙神の話http://www.kyohaku.go.jp/jp/dictio/kaiga/43kegon.html などもたいへんおもしろく、古の華厳宗という宗派への興味をそそられるのであった。

 さらには、第Ⅲ室「高山寺の典籍-写本・版本の収蔵-」にあった、「篆隷万象名義(てんれいばんしょうめいぎ)」と「玉篇」という二つの字典も興味深かった。

 さて、最後の第Ⅳ室「鳥獣人物戯画-楽しさあふれる絵巻-」の部屋に至るわけだが、最初の甲巻を見るまでにかなりの行列がある。ここまでで盛り沢山のおもしろいものを見てかなり疲れている(笑)。

 「なんとまあ、きれいになって・・・!」という印象。今回の大掛かりな修理で、新たに発見されたこともあったそうで、どのような発見があったのかがわかりやすく巻ごとにパネルで説明してあって、とてもよい展示となっていた。修理の方法も映像で流されており、こちらも興味深い。

 人が多くていたしかたないとは思うのだが、歩きながらではなく(立ち止まらないで、と言われる)、ゆっくり絵をみたかったなあ、と、贅沢を言えば切りがないな(笑)。

 展覧会が終わって、紅葉も終わって三尾の喧騒も治った頃、また高山寺を訪ねてみるのもいいかもしれない。

| | Commentaires (4) | TrackBack (0)

mardi 26 août 2014

プロヴァンス

 フレンチ食堂 NICO より、誕生月のおはがきとプロヴァスワインフェアのお知らせをいただき、友人二人と共に会食。季節的に、もう夏のお疲れさま会かなあ・・・。

 食前酒はペルノー。南仏っぽい!飲みながらあれこれとメニューを吟味。プロヴァンスの料理もランナップされている。それぞれにプリフィクスでお願いして、いろいろなお料理をいただこう、と算段がまとまる。

.001 002_2


.

.

.

  田舎風パテ   ベーコンととうもろこしのキッシュ

 定番。安心のおいしさ。

.004  トマトファルシ

 中には挽き肉がたっぷり。

.

.

.

.003  バゲット

.

.

.

.

.005 006


.

.

.

  ブイヤベース  アイオリ

 アイオリは、にんにくを生のままではなく、ゆでてからマッシュして使っているのだそうで、にんにくがきつすぎず、まろやかな味。

 ブイヤベースのスープをパンにひたして、アイオリをちょっと付けて食べてもおいしかった。

.008 子羊のロースト

 お肉を成型するときに切り落とした部分を、スパイスを混ぜて肉だんごにしたものがついてきて、こちらもぴりっと辛味が効いていておいしかった。ちょっとメルゲーズにも似た感じ。

 

.

   ワインは、プロヴァンスと言えば、きりっとした辛口のロゼ。聞いたことのない名前の地ぶどうで作った、さわやかな白。そして、重すぎず甘すぎずに濃い赤、と一通りグラスで飲んだ。

.009 牛肉のビール煮込み

 ギネスで煮込んだシチュー。お肉はほろほろ。こくのあるソースがからまっておいしい。

 なかなかボリュームのあるお料理で、3人で食べてもここまででかなりの満腹。

 しかし、デザートは別腹(笑)。

.010 まずはチーズ

 青かび、ハード、ウォッシュなど、4種を取り混ぜて。

.

.

.

.012 011

.

.

.

.

  いちじくのキャラメリゼ  クレーム・ブリュレ

 お誕生日のプレゼントにサービスされた、ミニボトルの泡を最後に開けて、「締めシャン」とする(笑)。nicoちゃん、ありがとう!

 食後はコーヒーでのんびり。

 ご主人のnicoちゃん(仮名)が一人で切り盛りするこのお店は、一人でふらっとやってくる女性も、常連さんも多い。アットホームな、よいお店だ。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

dimanche 24 août 2014

地蔵盆

008 オン カーカーカー ビ サンマエイ ソワカ

 晩夏を彩る、地蔵盆。

 これが終わると、夏も終わる。楽しい中にも寂しさを感じさせる行事だ。

 昨年と同じく、今年も雨・・・。

 お町内の地蔵盆も今日なので、午前中にお供えを持ってお参りに行く。

.

007_2  弟たちの住むマンションも、今日は「夏まつり」だそうで、お地蔵さんはないものの、実質的な「地蔵盆」らしい。なんだかんだ言っても、京都人はやっぱり地蔵盆が好きなのだなあ、と思わせる。

 朝、お地蔵さんの掛け軸をかけて、お供えをたくさん。今年もまたこうしてお目にかかれて、とてもうれしく、ありがたいことと思う。

 今年は、弟たちが、昨年生まれた姪っ子の提灯を誂えて奉納しにきた。提灯が増えるなんて、長く長く、なかったことだ。

 今年のお地蔵さんのお膳は・・・。

.005 白飯

.

.

.

.

.004  花麩とみつばのお吸物

.

.

.

.

.002  ひろすのたいたん

.

.

.

.

.001  小松菜のたいたん

.

.

.

.

.003  そうめん瓜の酢の物

.

.

.

.

.006_2


.

.

.

.

  お昼頃、庵主さんがお参りに来てくださった。お地蔵さんとお仏壇と、両方でお勤め。庵主さんも代替わりなさってから長くなった。

 弟たちも、姪っ子を連れてやってきている。終わってから皆で昼食。

 8ヶ月になったばかりの姪っ子は本当にかわいい。つかまり立ちもしっかりしてきたので、歩き出す日も近いだろう。這えば立て、立てば歩めの親心。

 お地蔵さんのご加護があり、元気に育ちますように・・・。

 子どものいる人は、「うちの子、世界一かわいい!!」って、もっともっと言えばいいよ。それを聞いたら、わたしは、「そやそや!!」って、全面的に同意する。

 「世界一かわいい子」は、何人いたっていい。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

mardi 19 août 2014

出雲国(5)

 いよいよ出雲大社へ。

 60年に一度の遷宮は、屋根の修理を中心に行われたと聞く。鳥居のすぐ近くにはスタバもできており、観光地化進む、といった感じかも?

.Photo 本来ならば、まず参拝すべきところを、時間の関係で先に昼食をとる。

 荒木屋という、有名な出雲そばのお店にて。なんでも最近の出雲は、ぜんざい推しなのだとか。せっかくなので、割子2枚とぜんざい、5円の入った「ご縁袋」とおみくじが付いた「縁結びセット」を注文。

 これで出雲そばをつごう3回食べたことになるが、わたしの好みとしてはこの荒木屋のそばが一番おいしかった。つゆが特においしい。

. 21

.

.

.

.

  たいていは「いずもたいしゃ」と呼ばれているが、正式には「いずもおおやしろ」という。そう言えば、祖母がよく歌っていた数え歌で、「五つ出雲のおおやしろ」と言っていたなあ・・・。

.Photo_2 横から見る神殿もすばらしく・・・。

 この横手の道も、すがすがしくて気持ちがいい。子どもの頃からよくお参りに来ている友人は、子ども心にこの道は神秘的な感じがしていいなあ、と思っていたそうだ。・・・が、整備されて、うさぎの石像(因幡の白うさぎだけに)が置いてあるのを発見。「うさぎはいらんやろう~」とdisりだす(笑)。

でもその気持ちはよくわかる。わたしにとっての稲荷山のようなものだ。あそこも整備が進んできれいにはなったけれど、妙に漂白されてしまって、得体のしれなさ(それが神気だとも言えそう)が失われてしまったのだ。

.Photo_3 大きな大きな注連縄。

 昔来たときには、この注連縄にお賽銭を投げて刺さったらいいことがある、との話で、たくさんの硬貨が刺さっていたものだったが、今はそれは禁止されているとかで、きれいなままに保たれていた。これは良いことだと思う。

 今回、ご祈祷してもらう気満々だったのだが、時間の都合でできず(>_<)。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

出雲国(4)

 玉造を後にして、向かうは佐田町の山の中。

.1 来てみたかったけど、来てみることができるとは思っていなかった、八雲風穴!人のご縁のありがたさよ。

 解説しよう。

 八雲風穴とは。

 「清涼山・福泉坊本堂横の山腹から冷風を吹き出す風穴現象で、一般的に考えられる「溶岩トンネル」から吹き出す風穴現象とは違うようです。その原理は、大昔この辺りがまだ海だった時代に火山の爆発によって流出した溶岩が堆積し山となりその岩と岩の間を流れる空気が、山一帯を流れる地下水によって冷却されて出てくるのだろうといわれています」(チケット裏の解説より)

.Photo 裏手からも冷気が吹き出しており、石段の下に降りればひんやり。

.

.

.

.Photo_2 風穴ドア。

 この手作り感がなんとも・・・(笑)。

.

.

.

.

.Photo_3  この階段を降りて、地下2階へ。

 どんどん寒くなっていく。

 この涼しさを利用して、竹下本店(竹下元首相の造り酒屋。今はDAIGOレーベルのお酒も売ってる)の、『出雲「須佐神社」に奉納の栄を受け、須佐八雲風穴の冷気に貯蔵・熟成し誕生の純米酒「出雲・須佐 縁の風」』というお酒を貯蔵している。

.Photo_4 こちら、地下2階。見下ろす風穴の底。なぜかお賽銭(??)が入れてあり、灰色になった謎の雪だるまが三体(笑)。

 底には降りられなくて見下ろすのみだけれども、階段上の気温は8度。とにかく寒い!!しばらくいると体が芯から冷えてくる。

 外に出たら一瞬にしてめがねが曇る。係の人がティッシュをくれるのも笑える。

.Photo_5 この風穴が公開されるのは盛夏のみ。

 冬には逆に、外よりも暖かく感じるのだそうで、今は内部にたくさん付いている水滴もからっと乾くのだそう。つまり、年間通して、風穴内部の気温は一定だということだ。

 この夏も何度か、風穴の中で、小泉八雲の怪談を語るお話会が企画されたそう。NHKでも放送していたから、見た人もいるのではないだろうか。

.Photo_6 風穴から出たら、すぐそばの産直品販売所でお茶とお漬物がふるまわれる。

 ヤーコンが入っているという、「すさのおアイス」と共に、やぎのミルクで作った「やぎアイス」があるのを発見し、食べてみる。やはり地元と、朝原やぎファームというところで作っているらしい。あっさりとしたおいしいアイス。ふわっとシェーヴルの香り・・・って、つまりは山羊乳の香りがする。

 また暑くなったのでまた風穴へ(笑)。

 とは言っても、風穴を持っていくこともできないので、しばしの涼、というか寒ともお別れ。

 友人の兄者おすすめの、須佐神社へ向かう。兄者曰く、「日本一のパワースポット」なのだとか。

.Photo_7 碑には、「須佐大宮」とある。

 「須佐之男命 御魂鎮めの御社」だそうで、由緒正しき古社である。

 境内には、「七不思議」http://www.susa-jinja.jp/7wonder/index.html

 があるらしい。

.Photo_8 やはりここにも、この形の大きな注連縄。

 御祭神は、須佐之男命(すさのをのみこと)稲田比売命(いなたひめのみこと)足摩槌命(あしなづちのみこと)手摩槌命(てなづちのみこと)(須佐家の祖神)。

 ここでもスサノオノミコトはご夫婦でおわします。

 八坂神社にはご家族でおわしますね。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

lundi 18 août 2014

出雲国(3)

 玉造、こんなに若い女の子でにぎわっている温泉、見たことない(笑)!!あちこちで、きゃっきゃうふふ、なのである。

 と、言うのも、出雲の「縁結び推し」は昔からだが、最近は玉造も「美肌推し」と「縁結び推し」なのである。なんでも、玉造温泉の泉質は。美肌成分日本一なのだそう。たしかに、入浴すれば、角質がとれて肌はつるつる、しっとりして化粧水いらずだったものなあ・・・。

 と、いうことで、蜆の赤だしなどの朝食をとった後に、玉造散歩。もうね、「一通りのこと」はみんなやりますよ(笑)。

.Photo_14 2

.

.

.

.

  玉作湯神社(たまつくりゆじんじゃ)。出雲は、このタイプの注連縄ばっかりだ。祭神は、三種の神器の一つ、勾玉を作った神様、櫛明玉命(くしあかるたまのみこと)、玉造温泉を発見した大名持命(おおなもちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)。少名彦名命しか知らないけどね・・・。

 ここですべきは、願い石・叶い石だそう。

 やってみようじゃありませんか。

.Photo_15 まずは社務所で、「叶い石」という小さな天然石を受けて、その石を御神水で清めた後、「願い石」にくっつけてパワーを注入する、という次第。

.

.

.

.Photo_16 この神社には、子どもを足元に座らせた狛犬がある。けっこう珍しいような気がする。

 この狛犬、「すくすく狛犬」と名付けられているようで、いやはやなんとも(笑)。

.

.

.

.010_2  清厳寺の「おしろい地蔵さま」へ。石のお地蔵さんに筆でおしろいを塗って、肌のトラブルの改善を祈願する。

 隣の弘法大師像にもついでにおしろいがたっぷりと塗られていて、「おしろい弘法」になっていたのが笑えた。

 さらには「恋来井戸」(こいくるのいど)まで行く。もともとは、湯閼伽の井戸と呼ばれていた井戸のところで、「恋叶の素」(要するに鯉のえさ)を川にまくと、恋(つまり鯉)が寄ってくるという・・・・・、いやもう書いてるだけで赤面するな。

 こんなわけで、玉造は徹底した縁結びと美肌推しなのであった。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

出雲国(2)

Photo 宿泊は、玉造温泉。この長楽園という大きな宿には、120坪の大露天風呂がある。ただし混浴。女性は巻き布が用意してあって、それを巻いて入る。

 宿に着いた直後に、近くに雷が落ちるほどのひどい夕立があって、危険なので露天風呂に行くのを止められ、夜になってからの入浴。遅かったのであまり人もおらず、広いこともあって混浴もそう気にならず。温泉はやっぱり気持ちいい~!もちろん屋内の浴場も充実している。

 夕食は宍道湖の食材を使った盛りだくさんなもの。

.Photo_2 Photo_3

.

.

.

.

  前菜:つの字海老 雲丹真丈 清流寄 山桃 もろこし豆腐

 向附:近海魚四種盛り

.Photo_4 Photo_5

.

.

.

.

台物:しまね和牛ステーキ 特製たれ 岩塩

温物:えごまと十六島海苔の茶碗蒸し

.Photo_6Photo_7

.

.

.

.

焜炉:白魚卵とじ

酢物:焼き目鱧 帆立貝 蟹身 梅ジュレ掛け

.Photo_8 Photo_9

.

.

.

.

相肴:宍道湖の鱸と夏野菜餡掛け バルサミコ酢

お凌:手打ち出雲蕎麦

.Photo_10 Photo_11
.

.

.

.

椀物:宍道湖蜆清まし仕立て

食事:しじみ釜飯 香物

.Photo_12 Photo_13

.

.

.

.

果物:ピオーネのわらび餅

冷酒は、「長楽園」のオリジナルレーベル。

 さて、島根の食材はいくつあったでしょうか?

 しまね和牛、えごま、十六島海苔、白魚、鱸、蜆、出雲蕎麦、お酒。

 白魚の卵とじやステーキ、釜飯は個別調理。こんな感じの旅館の食事は正直あまりおいしくない場合も多いけれども、この旅館のはおいしかったので、完食!おなかをさすりさすりまた温泉へ・・・(笑)。

 その前に、夏祭の期間、しかもお盆限定でやっている出雲神楽を見に行く。演目は「簸の川大蛇退治」(ひのかわおろちたいじ)。演じるは、海潮山王寺神楽社中。有名な、ヤマタノオロチをスサノオノミコトが退治するお話だ。ラストにスサノオノミコトが、あの歌、八雲立つ出雲八重垣妻籠めに・・・を詠むのだ。初めて見る出雲神楽だったが、するっと入り込めて楽しめる芸能だった。見られてラッキー。

 友人曰く、最近は、出雲も石見も「神楽推し」らしい。出雲神楽と石見神楽はずいぶん異なっているそうだ。終わった後には記念撮影会(笑)。もちろんわたしたちも舞台へ上がり、オロチの頭を持たせてもらって、スサノオノミコトとイナダヒメの間に立って記念撮影。スサノオノミコトとしゃべっちゃった(笑)。イナダヒメは終始無言。

| | Commentaires (2) | TrackBack (0)

出雲国(1)

 岡山から特急やくもに乗り、中国山地を越える。列車はずっと川沿いを走る。行けども行けども川。最初は気にもしていなかったのだけれども、だんだんと気になってくる。このまま分水嶺を越えたら、川の流れが逆になるのだろうか。その地点をぜひ見てみたい、と車窓から川を見続ける。と、「分水嶺のご案内」なる車内放送が。中国山地最高峰の、このトンネルを越えると川の流れが列車と同じ方向になるとのこと。水系の案内もあったけれど忘れてしまった。

 じっと川を見る。なんだかわくわくする。トンネルを抜けた。川を確認。逆だ!川の流れが逆になった!

 思いのほか、やくもの旅がおもしろかったので、本を読んだりうたた寝もせずに景色を眺めているうちに松江に着いた。

 10年ぶり?くらいの友人が待ってくれており、再会を喜び合う。

.Photo お昼は、お城の近くの八雲庵で、出雲そばだ。

.

.

.

.

.005  出雲そば、と言えばこの、割子(わりご)。一枚50グラムくらいだそう。薬味をのせて、つゆを少量かけて食べる。

 このお店は、つゆが独特な感じ。

.

.

.Photo_2 小海老と野菜のかき揚げ。揚げたそばが付いている。

.

.

.

.

.Photo_3 温かいそばでは、鴨なんばんをすすめられた。

 そばの名産地はたくさんあるけれども、出雲そばはそばの味が濃くておいしい。

.

.

.006  食後はてくてくと歩いて、小泉八雲の旧居や、武家屋敷(塩見家)、松江城を見る。

 松江城の天守は、全国に現存する12天守の一つで、天守の平面規模では2番目、高さは3番目、古さは5番目なのだとか。上がってみた天守からは、遠く、大山まで見えた。

 船もおもしろそうやね、と行きかう観光船を見ながら散策。県立図書館は残念ながら休館日。

.1 2

.

.

.

.

 八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を

 スサノオノミコトが詠まれた、最古の歌だという。おろち退治の神楽の最後に、スサノオノミコトがこの歌を朗々と詠むね。すがしがしい感じがしていい歌だなあ、と思う。ちょっと万葉集の「安見児得たり・・・」に似てて。

 八重垣神社。スサノオノミコトとイナダヒメノミコトが住まわれた新居。

 ここに来たなら、やってみるでしょう、縁占いを!

.Photo_4 あらかじめ社務所で受けたこの紙に、100円玉か10円玉を置いて、イナダヒメノミコトが姿を映して身づくろいをされたという、鏡の池にそっと浮かべる・・・・。

.

.

.014 紙にはご神託が浮かぶ。この紙が15分以内に沈むと早く良縁に恵まれ、岸に近いところで沈めば近い人と、遠いところで沈めば遠方の人とご縁があり、池にたくさんいるイモリにつつかれれば最高なのだとか。ちなみにわたしのは、3分半ほどで、近いところで沈み、イモリにつつかれました。

 袴姿の若い女の子の観光ガイドさんがおり、町おこしがんばってるなあ、と思う。案内されている女の子たちも楽しそう。きゃっきゃうふふ、なのである。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

vendredi 15 août 2014

お盆(3)

 お盆の3日間は本当に短い。迎えたと思ったらもう送る。この辺りでは、おしょらいさんは、なぜか16日の朝早くに送って行かなければならないことになっているので、実質16日にはお供えもないし(お供物もいっしょに納めるから)、お盆という感じではないのだ。

 朝のお供えは白蒸し

 わたしは白蒸しが大好きなので、かならず自分の分も買って食べる。今日のお弁当は白蒸し。ところがうっかりと塩を持っていくのを忘れて、痛恨の超薄味。でもまあこれもよし。

 今日はひじきを炊く日。本当は「追い出しあらめ」と言ってあらめをたくのだが、うちはどうも祖母があらめをあまり好まなかったらしく、ひじきのたいたんが定番になっている。

.Cagdmmod 白飯

.

.

.

.004_2 瓜の葛引き

.

.

.

.

.002_2  ひじきのたいたん

 今年初めて、炒り大豆のだしとって、合わせてみたら、これがなかなかの美味。

 精進なので、だしに至っても動物性のものはだめで、昆布・干し椎茸を合わせていたけれど、これからは炒り大豆のだしも合わせよう。

.001_2 にんじんのきんぴら

.

.

.

.

.003_3  焼き茄子

.

.

.

.

.Cas47etk  外はどしゃ降り。

 明日の送り火は、家にいて、心の中で手を合わせることになりそうだなあ。

 それ以前に、朝、送っていくのもちょっと大変かも・・・。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

jeudi 14 août 2014

お盆(2)

 今日の朝のお供えはおはぎ

 お膳は・・・、

.005 白飯

.

.

.

.

.004  じゃがいもと玉ねぎの赤だし

.

.

.

.

.003 厚揚げのたいたん

.

.

.

.

.002  かぼちゃのたいたん

.

.

.

.

.001  青瓜の酢の物

.

.

.

.

.006


.

.

.

.

夜は、年に一度里帰りする先輩を迎えて、友人や大先輩方と飲み会。仕事を始めたときからずっとお世話になって、気にかけてくださる先輩方がいるのはなんとも有り難いことではないか・・・。このご縁を大切にしなければ、と思う。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

«お盆(1)